◆ 「赤い嵐オンライン:仮想版2050」に登場する架空国家の略説 ◆     

北アメリカ太平洋自由連邦(通称:アメリカ社会主義共和国連邦/USSA)
  アメリカが左右対立で分裂し、誕生した超リベラル主義なアメリカ国家。
  個人の自由と権利の尊重を、何よりも重要視しており、
  国旗は、LGBT運動でも用いられるレインボー旗に、自由の女神が配されている。
  
  アメリカの東西海岸各州と、同じ英語圏のカナダ・豪州・NZが建国に参加。
  反対勢力からは、ソ連を捩り「アメリカ社会主義共和国連邦(USSA)」と揶揄される。

ジーザスランド千年王国
  アメリカが左右対立で分裂し、誕生したキリスト教原理主義なアメリカ国家。
  「千年王国の実現」と「ハルマゲドンでの勝利」を掲げる、覇権主義的なカルト国家で、
  その準備のためにイスラエルと国家統合すると、首都をエルサレムに移した。
  
  ジーザスランドの思惑は、第2次南北戦争と言うよりも、21世紀の十字軍であり、
  自分たちの事を、キリスト再臨の為に働く使徒であると信じている。

ラテンアメリカ合衆国
  右派と左派の対立が激化し、分断が進むアメリカ国内にあって、
  南部諸州では、ラテン系住民が過半数を超える所まで進展しており、
  遂にはアメリカ合衆国の内部に、「スペイン語圏のアメリカ」が具現化。
  
  そしてアメリカが左右で分裂すると、ラテンアメリカ合衆国として独立し、
  元は一体だったメキシコと再統合して、スペイン語圏を牽引する大国となる。

南米諸国左派連合(UNASUR)
  実在する「南米諸国連合」が、国家連合を形成した設定。
  元々は南米全ての国が参加して、市場と議会の統合を目指していたが、
  南米で次々と左派政権が誕生すると、反米的な色彩が濃くなっていき、
  続いて今度は右派政権が登場すると、左右対立が激しくなり右派国は脱退。
  
  ちなみにゲーム内では、ラテンアメリカ合衆国の支援を受けてる設定に。

南米右派フォーラム(PROSUR)
  実在する「南米の前進と発展のフォーラム」が、国家連合を形成した設定。
  南米諸国連合で左右対立が激しくなり、離脱した右派側の国々が作った新組織。
  
  アメリカの介入を嫌うのではなく、それを経済発展に利用する方向であり、
  ゲーム内では、覇権主義的なジーザスランドに組みする親米勢力とした。
  また、南米一の大国ながら、スペイン語圏でないブラジルは、排除された扱いに。

ポルトゲーザ連合王国
  とどまる所を知らないブラジルの腐敗や格差を受けて、それまでも一部にあった
  王室復活と立憲君主制の待望論が高まり、ついには王政復古が実現した。
  
  また、EU内で孤立感を深めていたポルトガルも、この王政復古の流れに乗ると、
  実に二百数十年ぶりに、ポルトガルとブラジルの連合王国も復活し、
  アフリカの旧植民地も加わり、ポルトガル語圏(ポルトゲーザ)の巨大国家が誕生。

EUドイツ第四帝国(正式名:ヨーロッパ連邦)
  EU統合の深化と選別が進められると、EU加盟国は一軍と二軍に分けられ、
  一軍国家は「ヨーロッパ連邦」として統一が進む一方、二軍国家は衛星国化。
  反発するスペインやイタリアはEUを離脱し、北欧諸国も統合には慎重な姿勢。
  
  ヒトラーのドイツ第三帝国が、軍事力で果たせなかった欧州制覇を、
  政治力と経済力で成し遂げた為、「ドイツ第四帝国」の異名で呼ばれる事も多い。

イングランド=ウェールズ連合王国(通称:小英帝国)
  イギリスのEU離脱を受けて、スコットランドが独立し、アイルランドも南北統一。
  結果的に連合王国は、イングランドとウェールズのみの構成となり、
  大英帝国として誇った栄華は完全に失われ、「小英帝国」とも揶揄されている。
  
  ちなみに国旗は、イングランド国旗とウェールズ国旗を合わせたモノで、
  アイルランドの新国旗は、ラグビー代表が用いていた統一旗を使用。

カスティーリャ王国(通称:北スペイン)
  スペインからの分離独立を目指すカタルーニャ州(バルセロナ)が、
  EU統一国家に参加すると、スペイン政府はEUに対して猛反発。
  
  歴史的にスペインは、カスティーリャ王国とアラゴン王国の合併で生まれた国で、
  旧アラゴン王国領がスペインを離脱し、EUへと流れた状況になった事で、
  国名を「カスティーリャ王国」に戻した上で、EUから離脱して再出発を果たした。

再興ローマ帝国(通称:南イタリア)
  経済的に豊かで、もともと独立志向のあったイタリアの北部諸州が、
  州単位でEU統一国家に参加してしまい、南部諸州は切り捨てられた格好に。
  
  そのままEU二軍国として留まる事もできたが、プライドが許さず、
  過去の栄光にすがって「ローマ帝国の再興」を唱え始めると、
  宗教右派なジーザスランドと急接近して、地中海の拠点を提供している。

ロシア=ウクライナ=ベラルーシ連合(通称:新ソ連/RUB連邦)
  1999年に締結されるも、形骸化していたロシアとベラルーシの「国家連合」が、
  新たにウクライナを加え、ソ連崩壊で失われた栄光を取り戻すべく、再始動。
  国旗は、元々あった国家連合の国旗案を、3ヶ国バージョンに変更したモノ。
  
  国際制裁に苦しむロシアが主導して、混迷するベラルーシを飲み込み、
  親露派と反露派で分裂するウクライナも武力で統合し、国として一体化された。

アラブ・カリフ共和国
  民主化運動で独裁政権が次々と倒れるも、却って不安定となっていた中東に、
  アラブ世界を支配する君主国家と、それを後援するアメリカの打倒を唱える
  1人の英雄が登場して「カリフ」を称すると、アラブ統合の流れが一気に加速。
  
  シーア派アラブ人を支援してきたイランも、アラブ統合の動きの中で存在感を失い、
  反米的なイスラム大国の誕生は、中東地域にパワー・バランスの変化をもたらした。

アラブ君主国連盟
  実在する「アラブ連盟」が、アラブ民主化運動の影響を受けて、
  君主専制国家の互助会的な組織に生まれ変わった設定。
  
  メッカとメディナという2大聖地を支配し、アラブの君主国家の中で
  最大の国力を誇るサウジアラビアが中心となり、周辺の首長国を助けながら、
  ジーザスランドの力も借りつつ、アラブ圏での民主化の流れを阻もうとしている。

西アフリカ経済共同体(ECOWAS)
  実在する「西アフリカ経済共同体」が、国家連合を形成した設定。
  2050年には人口が4億人に達するとされるナイジェリアを中心に、
  アフリカでも有数の巨大市場として、将来性を期待されている。
  
  ただし、豊富な資源が却って内紛をもたらし、政治的に不安定な国も多く、
  ハイリスク・ハイリターンな地域と言っても良いであろう。

東アフリカ共同体(EAC)
  実在する「東アフリカ共同体」が、国家連合を形成した設定。
  アフリカ内の統一市場としては、西部や南部ほどの大きさは無いが、
  旧英植民地として まとまり感があり、特に沿岸地帯は発展が期待される。
  
  また近年、混乱が続くもソマリアや南スーダンを共同体に加えており、
  経済の発展が、それら隣接地域に平和をもたらすかも注目されている。

南部アフリカ開発共同体(SADC)
  実在する「南部アフリカ開発共同体」が、国家連合を形成した設定。
  中心となる国は もちろん南アフリカだが、本部はボツワナに置かれている。
  
  市場規模としては西アフリカほどでは無いものの、やはり南アフリカの存在は大きく、
  アフリカ市場の中では、比較的安定した成長が見込まれる。
  ちなみに、コンゴやセーシェルも加盟国だが、政治条件を鑑みて除外した。

東南アジア諸国連合(ASEAN)
  実在する「東南アジア諸国連合」が、国家連合を形成した設定。
  人口3億人のインドネシアが最大国だが、ベトナムやフィリピンも1億人を超え、
  シンガポールやタイのように既に発展している国もあって、顔触れが多彩。
  
  民族も、言語も、宗教も、政体も、貧富もバラバラで、一見まとまりに欠けそうだが、
  中国とインドに挟まれた立地から団結感はあり、ASEAN単独でも大きな存在である。

中華軍民共和国(通称:北中国/軍事中国)
  好調だった経済の低迷、アメリカに対する弱腰外交、軍の特権排除などで、
  共産党政府への不満が高まり、人民解放軍がクーデターを敢行。
  「人民」を冠する一党独裁国家から、「軍人と人民」の軍事独裁国家に変貌した。
  
  そして、国威発揚と移住開墾の為、旧清朝領であるモンゴルも武力併合。
  ちなみに新国旗は、1927年8月1日の南昌起義を記念した「八一」の軍旗である。

中華民主主義連邦(通称:南中国/民主中国)
  中国の経済低迷により、共産党の腐敗と一党独裁への不満が高まると、
  併合された香港から民主化運動の火の手が上がり、やがて上海など大都市にも拡大。
  中国からの統一圧力に苦しんでいた台湾も加勢して、民主主義を掲げる連邦を結成。
  
  ちなみに国旗には、孫文たちが清朝打倒を目指して結成した
  中国革命同盟会の旗である「青天白日旗」が、民主化の象徴として用いられた。

統一トルキスタン・イスラム連邦
  アラブ地域で居場所を失いつつあったイスラム過激派が、中央アジアに流入する中、
  民主化運動から中国が内戦に突入して、ウイグルに権力の空白が生じると、
  ロシアと中国により東西に分割されてきたトルキスタンにおいて、統一の動きが沸騰。
  
  同じくトルキスタンにルーツを持つ、トルコ共和国の支援を受けながら、
  ユーラシア大陸の真ん中に、イスラム主義を唱えるトルキスタンの統一国家が誕生する。

チベット仏教法王国
  中国が内戦によって混乱する中、インドは緩衝国だったネパールを併合し、
  更には、匿っていたダライラマ政権を担いで、チベットを独立させる。
  
  これにより、インドにとって中国の脅威は大きく後退するものの、
  チベットにとっては、中国との流通網が途絶えて、内陸の辺境地帯に逆戻りし、
  しかも、宗教支配に反対する民主化勢力との内紛もあり、混乱が続いている・・・・

高麗民主連邦共和国(通称:統一朝鮮)
  1国家2政府という現状のまま、連邦国家として統一を果たした北朝鮮と韓国。
  北の安価な労働力や地下資源が、高い生産性を持つ南と融合し、
  また、大陸の市場とも直接繋がる事で、国力としては飛躍的に増大した。
  
  ちなみに「高麗民主連邦共和国」の国名は、金日成が提案した構想案が元であり、
  南北統一大統領も、北は国全体が組織票な為、将軍様がその地位に就いている。

日本民主主義人民共和国(通称:北日本)
  嫌韓亡国化する日本の現状を憂い、独立を果たした もう1つの日本。
  しかし国力的には、中国の後ろ盾を必要とした為、
  結果的に日本列島は、米中の代理戦場と化してしまった・・・・
  
  ちなみに、この世界では東京が水没して消滅。
  関東の中心機能は、さいたま新都心へと移されている。

大日本嫌韓民国(通称:南日本)
  嫌韓民の、嫌韓民による、嫌韓民のための日本国政府。
  
  国是は「嫌韓反中」「対米隷属」であり、これは日本としての国益よりも優先され、
  小うるさい基地問題を不可逆的に解決するべく、沖縄などはアメリカに割譲し、
  韓国民への嫌がらせ目的で、国旗を旭日旗に変更し、更には日の丸を太極旗風に変更。
  その一方で、国内問題を放置した為に日本を衰退させ、ついには南北分断を招く・・・・


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