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[10445] Re7:サッカー日本代表について返信 削除
2009/3/11 (水) 19:44:27 徳翁導誉

> > > > サイドバックに関してはあくまでも、攻撃のひとつの手段なので、
> > > > それに変わるものが見つかれば問題はないと考えます。

> > > 例えば、どのようなモノが日本に適しているでしょうか?

> > 時々の日本代表のメンバーと監督の采配でかなり違いますから、
> > 一概にはどれがいいとは考えられません。

いや、流れから言ってここは、
普遍的な話ではなく、現時点での話ですよ。

> > ただ、現時点での日本代表メンバーの攻撃方法としては、
> > 両サイドからの攻撃がよいかと考えます、

サイドからの攻撃というのは、現状のようなサイドバックから?
それともサイドハーフ?ウイング?
同一サイドに置く選手数は1枚?2枚?
両サイドは対象?非対称?
攻撃方法は、スペースを活かす?自ら突っ掛ける?低い位置から起点になる?
一概にサイド攻撃と言っても、いろいろありますからねえ。
サイドを厚くすると、中央が薄くなちゃったりもしますし。
逆に言えば、相手をサイドに引っ張り出せば、中央を薄くさせる事もできますので、
如何にサイド攻撃を有効に使いつつ、中央を厚くするかでしょうね。
まあ、言うは易し、行うは難しですけど(笑)。

> > そのため、両サイドが使えない場合の攻撃方法が、
> > 一刻も早く必要です。

サイドを使えないから中央を、となっても、
中央が薄くなっているのなら、それはサイド攻撃が機能している事の裏返しですし、
中央も固められていれば、日本の今のレベルでは、それを崩すのは困難ですからねえ。
「サイドor中央」ではなく、「サイドand中央」になろうかと。
極端な話、どれだけサイドを崩せても、中央に人が居ないと点になりませんし。
まあ、もっと言ってしまえば、中央が薄い内に攻めてしまうショート・カウンターのような形が、
日本には最も適しているように思うんですけどね。
更に前線でポスト・プレイが出来るFWが居れば、理想的でしょうか。

> > それを考えるのが監督の仕事で、解説をするのが解説者の仕事です。
で、文句を言うのがファンの仕事と(笑)。
まあ半分冗談ですが、一方で半分真実ですけどね、これは。

> > だから、いいプレーができないですよ。
> > 日本代表の選手たちは、
> > かわいそうですよ。

う〜ん、「選手たちが可哀想」というのは、ちょっと違うんじゃないですかねえ?
運や流れなどもありますが、監督で変わる部分は限られており、基本は選手の能力な訳で、
仮にもプロの集団である日本代表の選手たちに対して、
そうした表現は逆に、そうした意図が無くとも、
彼らの事を過小評価する事に繋がると思います・・・・


> 私は今の代表についてこんな物だと思っています。
> いい意味でも悪い意味でも…。

まあ、それはそうでしょうね。
良くも悪くも身の丈の成績だとは思います。

> W杯でベスト4を目指すという岡田監督の発言は、士気高揚という事ならOKですが
> 現実的な目標とすると「本気で言ってます?」という感想です。

実現の可能性は置いておくとしても、
本気で言わなければ、士気の高揚にも繋がらないと思いますよ。
それに、EURO2004でのギリシャの優勝みたいな事があるのもサッカーですからねえ。
今までのW杯を見ても、流石に優勝国ではサプライズも少ないものの、
3位決定戦に進む国の中には、驚きを以て迎えられる国も少なくないですので、
そう言った意味では、険しくはありますが、決して「不可能」とまでは言えないと思います。

大陸内での戦い方と、世界での戦い方を、同じ方法で通用する欧州や南米と異なり、
アジアに於ける強豪国としての立場と、世界に於ける弱小国としての立場をもつ日本は、
その二面性をどう折り合い付けるかという問題を抱えている訳ですが、
今回の岡田監督のサッカーというのは、思いっきり後者に比重を乗せているように感じるんです。
まあ、その完成度はまだまだだと思いますし、
それが完成に達したからと言って、必ず通用するとは勿論言えませんけど、
敢えてそうした選択を行い、それが結実する可能性がないとも言えないとも思います。

> 欧州と南米の一流国、アフリカの上位国には、アジアはまだ太刀打ちも出来ないというのが現実でしょう。
欧米や南米はまだしも、アフリカの上位国に太刀打ちできないというのはどうでしょうか?
確かにアフリカの選手は身体能力も高いですし、
個々の選手の能力も見ても、アジア人じゃ太刀打ちできないような選手も居ますが、
かと言って、チームとして考えた場合、「太刀打ちできない」という程の差は感じませんけどねえ。
勢いに乗ったアフリカのチームというのは、時に目覚ましい結果を残しますが、
全体的に見ると、堅実に結果を残せている訳でもないと思いますし。

> しかし私がサッカーを見始めた当時、日本はW杯アジア予選でも勝てませんでした。
> 日韓戦など見てて勝てる気しませんでしたよ!
> それがほんの20年前の事です。(ほんのかどうかは皆さんの年齢にもよるでしょうが)
> 5年のスパンで見ると代表弱くなってるんでは?とも感じますが、10年20年のスパンで考えると、
> 間違いなく進歩してると言えます。
> 何が言いたいのか良く分からなくなってきましたが、要はこの調子であと20年もすればいい夢見れるかもです。

以前は本当、ワールドカップなんて異世界の話でしたものねえ(笑)。
やはり、最も大きかったのは「Jリーグ開幕」なんでしょうが、
個人的にはその前年、日本が初めて制した広島でのアジアカップですね。
アジア王者となった事で、私的には、一気に日本のW杯出場が現実世界へと現れた感覚でした(笑)。
で、ドーハの悲劇の瞬間には、「まあ、W杯はそんな簡単なものじゃないわな」と、
妙に達観した感想が漏れた事を思い出します。
その後も、いろいろありましたよねえ。
マイアミの奇跡、ジョホールバルの歓喜、日韓大会の熱狂、そしてカイザースラウテルンの悪夢・・・・

2006年のあのW杯敗退は、日本サッカーのバブル崩壊だと思うんです。
バブル経済の崩壊後、日本の経済と政治は「失われた15年」を過ごし、
そして現在、その立ち直りの糸口すら、見付けられないような状況にあります。
Jリーグ開幕後、紆余曲折を経ながらも、右肩上がりを続けてきた日本サッカーにとって、
ここ数年が、大きなターニングポイントのようにも思うんです。
代表云々は別として、ここ数年での身の振り方こそ、
20年後の日本サッカー界が、いい夢を見ていられるのか否かの分岐点であるようにも感じます。

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