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[11962] Re4:鳩山内閣の顔ぶれ予想(笑)返信 削除
2009/7/22 (水) 19:59:59 徳翁導誉

> 政党支持率なんか見てても、
> 自民も民主も3分の1程度なんだから
> 政局決めるのは無党派な自分たちっていうのは分かってもよさそうなんですがね〜。

ただし、一緒くたに「無党派層」と言っても、
「選挙には行くが支持政党なし」という積極的無党派と、
「政治自体に関心がない」という消極的無党派層とがありますからねえ。
言うなれば、私にしても前者の無党派ですし。


> やっぱ、日本には民主主義の伝統がないですから
> 自分の持ってる1票の意味について真には理解できてないんでしょうね。

流石にフランスやアメリカなど、一部の欧米諸国には劣ったとしても、
一応は日本も、世界で有数の「民主主義の伝統」を持つ国なんですけどね(笑)。
そもそも帝国議会が始まった頃には、独立国自体が少ない上に、
曲がりなりにも議会政治が機能していた国となれば、本当に一握りでしたから。

でもまあ、政権交代可能な2大政党制が実現するとなれば、
「現状に満足なら与党へ、逆に不満なら野党へ」と投票行動が分かり易くなるので、
今後は、少しはマシになるかも知れませんよ。
2大政党制が最良だと私も考えてはいませんが、
取り敢えずはここを経験しないと、その先も無いですからねえ。


> 自分で作る・・・wですか。
> もう少しそれは先になりそうだなwやるとしても。

まあ、普通はやりませんよ。
言ってる私だって、そこまでの関心はないですし(笑)。
であればこそ、既存の選択肢内で選択をするんです。
「自民でも民主でも変わらないから」という友人や知人には、
「だったら共産党に入れれば?共産党単独政権なら本当に大きく変わるぜ!!
 トヨタやソニーが国営企業で、自衛隊は人民軍だよ(笑)」と冗談を言います。


> しかし、議会制民主主義ってどうなんでしょうかね〜。
> 私は個人としては、議会制民主主義は
> 国を動かす政体として、最高ではないと思ってます。
> ただ、安定性という面で見れば最適ではあるんでしょうが。

議会制民主主義って「間接民主制」の事ですし、
それ以外となると、「直接民主制」ですか?
まあ、ネット技術がこれほど進歩すれば、理論上はそれも可能なのかな?
ただそれも、注目を浴びる法案は、郵政選挙の二の舞を繰り返し続け、
注目を浴びない法案は、組織票を持つ所の独壇場となって、
ろくな結果にはならない気が・・・・
政権交代が実現すれば、国民投票法も改憲限定から最重要法案も対象となり、
例えば今回の「脳死問題」などの題材は、直接民意での決定になるのかな?
こうした国民投票法が多用されるならば、直接民主制に近くなりますね。

まあ取り敢えず、「民主制」は大前提なんですよねえ?
天皇による「親政」を唱える人たちも、戦前戦中には居ましたけど(笑)。
民主制を前提という事で話を進めますが、
有権者数が1億人を越える日本では、やはり直接民主制は現実的に難しい以上、
議会制民主主義を除くと、かなり変則的な間接民主制を目指す事になると思います。
基本的に「間接民主制=議会制民主主義」ですから、
例え、政治家を国民自身で選んだとしても、
議会を持たないとなると、単独独裁か寡頭独裁となります。
古代のギリシャやローマのような制度では、現代は厳しいかと・・・・
逆に言うと、これに近い大統領独裁制を行っている現行の国は、
言っちゃ悪いですけど、まともな国は皆無ですからねえ。

で、その変則案としては、擬似的な直接民主制として、
有権者1人1人が、政治家へ投票を仮託する方法ですね。
解り易く言えば、例えば全国区で選挙を行い、
そこで10万票以上獲得した候補者が国会議員となり、
その議員の得票数が、そのまま議会での投票価値を持つモノとします。
簡単に言えば、100万票で当選した政治家は、
10万票で当選した政治家よりも、議会で10倍の力を持つ訳です。
これですと、政党の存在が希薄化して、政治家と有権者の結び付きが強くなり、
国会議員の「国民の代弁者」としての意味が、現状よりも高まります。
有権者は、自分の1票を仮託した政治家の行動を注視しますし、
であればこそ、政治家は投票者の意向を汲み取ろうと振る舞い、
それが本当に出来る者こそ、国会内での力(=得票数)を得ますので。
って、郵政選挙みたいな事をやられると、小泉みたいなのが、
1人で物凄い票数を持ち、独裁でやりたい放題になる危険性がありますが・・・・

他ですと、寡頭独裁に近い形として、
首相公選制ではなく、「大臣公選制」なんて言うのはどうでしょう?
議院内閣制であろうと、大統領制であろうと、
「社会保障政策は賛成でも、外交防衛政策には反対」みたいなケースがあるので、
例えば、外務大臣は自民党のこの人、厚生労働大臣は民主党のこの人、
と言った感じで、各省の大臣を全て是々非々に有権者が選挙で選ぶ訳です。
どうせ省庁縦割りなんですから、それを極限に表してしまおうと。
予算の分捕り合いなんて、きっとマスコミで大盛り上がりですよ(笑)。
各大臣は、国民の直接信託を受けて行動しますので。
個人的には、ちょっと見てみたいシステムですけど、
内閣不一致が続出して、まともな政権運営にならないでしょうからねえ・・・・

・・・って、ここまで書いてきて、ふと思ったんですが、
ひょっとして、「議会制民主主義」と「議院内閣制」を混同されましたか?
既述のように、議会制民主主義とは基本的に間接民主制の事であり、
議院内閣制でも、大統領制でも、それらは議会制民主主義に属します。
でもまあ、我が国の現在の首相でさえも、
党首討論でそれらを混同した発言をして、赤っ恥をかいたので(笑)、
結構、間違って覚えている人も多いのかな?
ただ、大統領制(日本だと天皇がいるので首相公選制ですが)は、
あまり日本に合わない気がするんですよねえ・・・・
衆参のねじれ国会ですら、こんな惨状なのに、
議会と大統領がねじれやすい大統領制が、ちゃんと機能するのか疑問ですし、
ねじれても機能するよう大統領の権限を強化すれば、独裁へと陥りますので。

日本の国政を考えた場合、まず見直すべきは参議院の存在だと思いますね。
ミニ衆議院である現在の参議院では、ハッキリ言って存在価値がありませんよ。
貴族院時代の名残から「良識の府」と呼ばれますが、今では有名無実ですし、
ですから、参議院の存在目的を明確にする参議院改革が必要で、
その参議院改革は、国政全体の政治改革へと繋がる事となり、
そうした改革の方向へ導く手段として、選挙制度改革が必要であると。
選挙制度改革が政治改革に直接繋がる訳ではありませんが、やはり関連は密接ですので。
衆議院の方は、もう小沢によって選挙制度改革が為され、
それがようやく、軌道に乗り始めようとしてますからねえ。

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