▽ 2010/8/28 (土) 23:00:51 ▽ 徳翁導誉 |
| > > かなり前から考えてはいる事なのですが、いつか遊びで、
> > 空想の「満州国・歴史教科書」を作ってみたい思いはありますね。
> > って別に、単に「満州族の歴史」でも良いのですが(笑)。
> > 高句麗や渤海に始まり、金朝や清朝を経て、満州国へという流れは、
> > 民族史的に見ても、かなりダイナミックで魅力的ですからねえ。
> 楽しそうですね。
> こういう、中国・ロシア・あとまあ朝鮮と、現在は分断された場所の歴史は、
> ないがしろにされる傾向がありましたから、
> 通史を書かれると非常に楽しそうです。
実は既に、こんなの↓があったりします(笑)。
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/htm/4750317403.html
中国や韓国をはじめ、ブラジル・メキシコ・インドネシアなど、
世界の歴史教科書を翻訳し、出版しまくっている明石書店が、
ロシア沿海州の高校生が使っている歴史教科書を訳したのがコレです。
この教科書を本屋で見掛けた時は、内容の方はさておき、
こんなマイナーな歴史教科書まで、日本語で出版されているのにも驚きましたが、
あのロシアで、こうした地域に根差した歴史教科書を使っているのも驚きでした。
多民族・多文化を尊重する為の地域史教科書という事らしいですが、
「ウラジオストック(=東方を支配せよ)の気風がまだ生きているのでは?」
と邪推してしまうのは、ちょっと穿ち過ぎでしょうか?(笑)
ちなみに朝鮮と満州の関係と言うのは、なかなかに複雑ですよね。
民族的に言えば、半島南部にいた韓族と、半島の付根にいたツングース族とが、
歴史的な経緯によって混ざり合って誕生したのが朝鮮民族であり、
朝鮮系の高麗と、ツングース系の金王朝の成立により、民族的な境界線が引かれた事で、
韓族と隔絶した側のツングースが、女真族(満州族)として確立されていく訳ですから。
満州族の歴史を書く場合、扶余や粛慎など、直系であるツングース系は当然として、
高句麗や百済、そして渤海といった、韓族をも呑み込んだツングース系の国家も、
「こっちは朝鮮史」と切り捨てる事も、もちろん出来ませんからねえ。
逆に言えば、韓国では高句麗や渤海が自国史として扱われるのも、
いろいろ言われてはいるものの、そこまでおかしな事では無いんですよね。
傍系みたいなモノとは言え、朝鮮民族には確実にツングースの血も流れてますし。
それを民族的なイデオロギーから、当時はまだ民族の確立が為されてないのに、
「高句麗や渤海は朝鮮民族の国家」とやってしまうから、おかしくなるだけで(笑)。
それにしても、「民族の確立」という観点から歴史を見てみると、
この「金王朝」の成立が東アジアに及ぼした影響って、かなり大きいですよね。
「半島と大陸、農耕と遊牧」という民族性が交差する満州の十字路に、
ツングースを主体とする金王朝が成立する事で、その十字路に満州民族が確立し、
五胡十六国の時代以降、民族のごった煮状態だった中華大陸でも、
隋唐を経て同化が進み、金王朝に華北を征された事で漢民族という意識が生まれ、
そして半島では、渤海遺民のツングース族を飲み込んで朝鮮民族が確立し、
遼から金、金から元へと移る過程で、モンゴル民族というモノも形作られていく。
早々と民族性が確立される日本の過程は、島国ゆえの特殊ケースなんですよね、本当。
> > では、トップページの動画紹介コーナーの方で、
> > 私が「面白いなあ」と思った動画は、これから積極的に貼ってみようかな?
> 貼り付けの方はありがたいです、
> 是非よろしくお願いいたします。
ニコニコ動画で人気があるものは、だいたいYouTubeにも転載されているので、
見た事があるのも多いかも知れませんが、ジャンルごちゃ混ぜで、
私の好みで適当にいくつか貼っておきましたが、
「こんなジャンルが好みだ」というのがありましたら、お願いします。
また他の方も、「これ面白いよ」というのが有りましたら、お願いします。
> > > 管理人様をゲームの交流サイトで見かけた関係上、
> > > そう言われるとすごい違和感が…
> > ゲームをやるにしても、ほぼ歴史ゲーム専門でしたからねえ。
> > どちらかと言えば、やるよりも考える方が好きだからこそ、
> > ああ言うサイトに出入りしていた訳ですしね。
> そうでしたか。
> ああいうサイトを見ると皆さん色々アイデアを出されていて、
> そういうゲームを想像したり見ていて楽しかったです。
例え、クソゲーであっても、
「どうして、これはクソゲーになっているのか?」と原因を分析したり、
「どうすれば、これがクソゲーでは無くなるか?」と改善案を模索したり、
「クソゲーでも、どこか良い点は無いか?」と考察したりという傾向は、
最近のネットでは、ほとんど見かけなくなりましたよねえ・・・・
今はあんな状態の2chも、2000年前後くらいまでは学問板とかも機能してましたし。
まあそれだけネットが、マニア向けの世界だったモノから、
一般生活に食い込んだモノへと、変化を遂げたという事なんでしょうね。
個人的には、ちょっと寂しくはありますが、でもまあ良い事だとは思います。
常時接続と大容量通信が、ネット上から議論の気風を失わせた代わりに、
動画や実況などの新たなネット文化を生み出していますので。
> > で、最近はあまりテレビを見ない私が、
> > 次にテレビでラブプラスに遭ったのは、夕方のニュース番組でした。
> > http://blog.esuteru.com/archives/556554.html
> > 熱海市長がPR活動をするほど、大きな存在になっていようとは!!
> このニュースは前にネットで見ました。
> そのときも思ったんですが、集客にはなるでしょうが、
> 敬遠する人もでるかもで、実際の所どうなんでしょうかね。
まあ、メディア側の悪意ある映像の撮り方にも、問題があるのかも知れませんが、
正直な所、私もちょっと引きました(笑)。
ただ熱海は、何かと苦しいのは事実でしょうからねえ。
バブル崩壊までは、日本に数ある温泉街の中でも最高級の地位を占め、
その後、温泉街が各地で廃れていく中も、その地位に胡坐をかきがちで、
気付いた時には、他の温泉街があれやこれやと苦心し、幾分か立て直す中、
今更あれこれと始めた、アリとキリギリス状態の熱海の温泉街って現状ですし。
ちなみに、熱海とは距離的にも近い伊豆や箱根の温泉街は、
富士山と温泉を売り物に、外国人観光客(特に中国人)を取り込んでます。
連休中や土日はまだしも、平日客の外国人比率はかなりの割合だと聞きますね。
> 個人的には飛び出して見える3Dよりも、たまにおもちゃとかでもある、
> ガラスの中に彫像とかが浮かんでいるような感じのどの方向からでもみれる3Dテレビ?が欲しいです。
そう言うレンズを使った立体視とは違うのですが、
飛び出さない3Dであれば、DSソフトにこう言うの↓が既に有りますね。
http://www.youtube.com/watch?v=h5QSclrIdlE
あとついでに、お遊びでこんなの↓を作ってみました(笑)。
「片目」をつぶって見れば、いくらか3Dに・・・見えるかも?
http://s2.whss.biz/~tokuou/3D_Doala.gif
(ドアラのネタ画像なので、企画コーナーの「その時ドアラが動いた」にもアップ)
2D画像を立体的に見るには、平行法とか交差法などが有るのですが、
そういう立体視の見方を私は出来ないので、GIFアニメの力を借りました。
立体視の理屈と、人間の錯覚を利用する事で、理論的には、
これで立体的に見えると思ったのですが・・・想像以下の出来でした(泣)。
視点の軸や、線遠近法を意識すれば、もう少しはマシになるのでしょうか?
ドアラを立体的に見せるはずが、引き立て役のゴジラの方が立体的に見えますし・・・・
> 映像を作る人は大変でしょうが、戦争物などのバトルで、
> あの位置からならどう見えるかが分かるので。
いや、実写の場合は、たくさんのカメラを必要とするので大変ですが、
ポリゴンCGであれば、視点を変えてモデルを投写すれば良いだけなので、
3DとCG(ひいてはゲームやアニメ)の相性は、かなりのモノかと。
こうした3Dをはじめ、「拡張現実(AR)」や「仮想現実(VR)」というのは、
日本の技術とサブカルとが、如何無く発揮される世界だと思うんですけどねえ。
解り易く言うなら、攻殻機動隊のような世界観ですか。
ネットなどとも親和性が高い分野ですし、DNAやナノ科学と相俟って、
産業革命以上の大転換期を人類にもたらすと、私個人は考えてますので、
自分たちの得意分野も多いのですし、日本には頑張ってもらいたいのですが。
もしも、お台場に「メディア芸術センター(アニメの殿堂)」を作るのであれば、
同じくお台場にある「日本科学未来館」と組み合わせても、面白いかも?(笑)
って何だか、自民党と民主党のお互いのパフォーマンス戦略により、
サブカルの拠点を作る構想自体、流れてしまった感じですけどね・・・・
でもまあ、官僚主導のハコモノと天下りを目当てとした既存案を潰せた事で、
真に「どういった施設が良いか」を考える機会は、今後訪れるかも?
と言うか、どういう形が、発信していくには理想なんですかねえ?
モナリザなり、ヴィーナス像なり、ロゼッタストーンなり、
実物がそこにドンと存在すれば良い、古典的な博物館や美術館とは異なり、
マンガ・アニメ・ゲーム・ネットなどでは、実物が個々へと発信される訳で、
「そこに何があれば良いのか」というのは、本当に難しい課題だと思います。
原画やセル画、フィギュアを置けば、万事解決なんて安易なモノでも無いですしねえ。
(ただし「2.5次元」や「祭り」と言った要素は、かなり重要な位置を占めると思いますが)
実際、それに似た立場にある第八芸術こと「映画」では、
大盛況な映画博物館とか、映画の拠点センターとかは、あまり聞きませんからねえ。
と、何だか話が横道に逸れてしまいましたが(笑)、
ちなみに、戦争モノ・・・と言うか、戦車モノの3D映像では、
こうしたモノを作って、ニコニコ動画へ投稿している人も居ますね。
(もう2年半前の投稿なので、今見ると少し古いですが)
http://www.youtube.com/watch?v=lZx3qcjcHk0
ここでモデリングされているのは、
リアルタイムで実写映像と組み合わせている戦車のみですが、
(拡張現実[AR]を行うソフトのARToolKitが使われています)
ゲームの方だと、街全体をモデリングしたモノもありますね。
前回書いたクレイジー・タクシーなども、そうした部類のモノで、
架空の街の通りをタクシーで爆走する、セガ製のゲームです。
http://www.youtube.com/watch?v=6GJDt7yaGKw
当時は、これでも「凄いなあ」と思ったのですが、
今やアメリカ製のゲームは、ここまで↓来ていますからねえ。
http://www.youtube.com/watch?v=-HXoYfJoERM#t=55s
http://www.youtube.com/watch?v=zzJG2PuY6l8#t=55s
これは「アサシン・クリード」という暗殺ゲーム(日本で言えば「天誅」とか)で、
上のが、「第3回十字軍遠征期の中東」を舞台にした2007年発売の第1作、
下のが、「ルネサンス期のイタリア」を舞台にした2009年発売の第2作です。
3年ほど前、弟がこのゲームを買ってきてプレイする映像を見た時、
CGで作り込まれた街の映像のあまりの凄さに、衝撃を受けると共に、
こっち方面ではもう、日本のゲーム会社は太刀打ち出来ないなあ・・・と。
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