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[13268] 図書館でDVD「故宮の至宝」を発見返信 削除
2010/9/5 (日) 08:25:42 徳翁導誉

満州のDVDを見つけて以降、探してみると、
図書館には結構DVDコンテンツが豊富にあって、
以前、NHKスペシャルで「故宮」↓という大作があったのですが、
http://www.nhk.or.jp/archives/nhk-special/library/library_kokyuu.html
それに未公開映像を加えて再編集した「30分×26回」のDVDを発見。
いや〜、いろいろとあるモノですねえ(笑)。
一応、私も本放送時に録画したビデオを残しているのですが、
もう15年に近く前ですので、DVD版が無料で借りられるのは有難いです。

それにしても、NHKも過去の名作をもっとDVDや配信で公開してくれれば良いのに。
イギリスBBCなんて、国営放送だけあって、無料でネット公開してますし。
NHKは自分たちの都合よく、公共性と民間性を使い分けるからなあ・・・・
現在は、NHKアーカイブス施設内でしか過去の番組を公開してませんが、
せめて公共の図書館内に限ってでも、配信公開してもらいたいです。
視聴率主義に陥ったNHKには、もう新作の出来はあまり期待できませんが、
それでも、過去の優良コンテンツは、たくさん保有してますしね。
と言う事で個人的には、NHKの民営化ではなく、NHKの国営化を希望(笑)。


> > あのロシアで、こうした地域に根差した歴史教科書を使っているのも驚きでした。
> > 多民族・多文化を尊重する為の地域史教科書という事らしいですが、
> > 「ウラジオストック(=東方を支配せよ)の気風がまだ生きているのでは?」
> > と邪推してしまうのは、ちょっと穿ち過ぎでしょうか?(笑)

> 日本としては、中国にその情熱が向くならば有りなのですが。
> 戦争にならない程度に。

まあ実際は拡大方針どころか、沿海州の民族問題でしょうけどね。
ソ連崩壊により、ウラル以東のロシア人は次々と西へ、
逆に中央アジアに移住させられた朝鮮人などは次々と東へと、
ちょっとした民族移動が起きているようですし。
極東ロシアの中でも、ロシア人が減り、朝鮮人が増える中、
更には凄い勢いで、隣国から出稼ぎの中国人が流入してきており、
中国の浸食を恐れるロシア人が、この地に居座る理由付けとして、
渤海や金王朝の「多民族主義」を、古くから続くモノとして押し出す事で、
その多民族社会を構成員の1つとして、ロシア人を位置付けているのかと。


> 話はすごくずれますが、この関連で言えば、
> 邪馬台国論争についてはどう考えられていますか?
> 明史日本伝とか読んでいると、
> 正直どこまであの記述を信用できるのか?
> 日本にあるとしても、中央政権と言えるのかも分からない。
> 地方政権?が記録に残っているからとどうなのかと。
> 銅鏡が出てきたからここじゃないか云々だって、
> 敵対国に奪われたのかもしれないし、
> 正直なんでそんなことを堂々と言えるのか個人的には謎です。

え〜と、これは、「邪馬台国が何処にあったか?」という事では無く、
「邪馬台国が何処にあったか?という論争をどう思うか?」という事ですか?

まあ、どちらにしても、理系の私が史学を専攻される方に言うのは、
今更ながら、釈迦に説法になってしまいますけども、
正史の内容は、必ず信頼できるというモノではないのは確かですが、
歴史と言うのは、残された文献と遺跡・遺物から複合的に解読して行くしかなく、
その手掛かりとして役割を、正史は大きくになっていると思います。
魏志倭人伝の内容にしても、確かに信憑性が疑われる記述も多いですが、
(記載されたままの位置では、邪馬台国も海の中ですし)
かと言って、それでも魏志倭人伝が無ければ、
あの時代の事は、今よりもっと語れなかったのは事実でしょうしね。

振り返って、「邪馬台国が何処にあったか?」という事であれば、
私も詳しくは知りませんが、やはり纒向が有力なのかなあ?とか思っています。
3世紀の遺跡でありなら、そこから出土される土器は、
関東から九州、果ては朝鮮半島までと、あの時代にあって驚くほど広域ですし、
そもそも私には、小学生の時に授業で初めて邪馬台国の存在を知った時に、
「邪馬台国=ヤマト(大和)の当て字」
「卑弥呼=ヒメミコ(姫巫女or姫皇子)の当て字」
と直観的に思ってしまった為、畿内説への先入観があるんです(笑)。

で、続いて「邪馬台国が何処にあったか?という論争をどう思うか?」ですが、
上記のように、個人的には纒向説な私ですが、
かと言って、本当に纒向に邪馬台国があったかと言えば、分かりません。
邪馬台国とは別の大国の遺跡である可能性だって、十分に有り得ますしね。
ただ、こうした邪馬台国論争によって一般の関心を呼び、
それによって、予算が付きにくい考古学で、少しでも発掘が進むようなら、
そうした論争にも、大きな価値はあると思いますよ。
発掘が進む事で、分かってくる事も多いですし、
与えられたピース(史料)は少ないのに、
完成品(畿内説or九州説)は素晴らしいパズルなのですから、
学者から一般に至るまで、このパズル・ゲームを楽しめるのだと思います。
簡単に言ってしまえば、ああじゃないか?こうじゃないか?とやる事で、
楽しくもあるし、新たな歴史の解明にも繋がると(笑)。

ついでに銅鏡に関しては、各地から計500枚も発掘されてますので、
さすがに略奪された云々と言うのは、ちょっと考えにくい気もしますが、
それにしても三角縁神獣鏡は、本当に謎が多いですよねえ・・・・
魏の年号が刻まれているモノがあるのに、中国から発掘されてなかったり、
改元されて存在しない年号が刻まれているモノまであったして。
謎が謎を呼び、解釈が解釈を呼ぶ。
やはりこれは、良く出来た歴史パズル・ゲームですよ(笑)。


> たしかに金王朝は重要なんですが…
> 高校レベルではあんまり教わらないですからねえ。

高校レベルと言うか、金王朝に関する書籍自体、本当に無いですよねえ?
その上、何かないかとネットで書籍を調べようとしても、
「金」だけでは、「マネー」「ゴールド」「メタル」などの意味で出てきますし、
「金王朝」だと、金日成や金正日など金一族の「北朝鮮」が、
「金帝国」だと、消費者金融の「武富士サラ金帝国」が出てきます・・・・
ならばと金王朝で最も有名な、開祖「完顔阿骨打」で代わりに調べると、
今度は、その名をペンネームにする有名なエロ漫画家の作品群が(笑)。

歴代王朝の中でも、金王朝って最も蔑ろにされていないでしょうか?
まあ、漢民族の王朝ではないと言うハンデを差し引いても、
似たような状況にある遼王朝などは、著名なモンゴル史家の杉山正明が、
講談社版の中国の歴史・第8巻「遼・金・西夏・元」で、
紙数の3分の2を「遼王朝(キタイ帝国)」に割くと言う、
通史としては失格ながら、遼王朝の概説書としては最適な1冊があります(笑)。
しかし、私の知り得る限り、金王朝の手軽な概説書はありません・・・・
逆に何か、金王朝オススメの1冊とか在りませんかねえ?

> 民族性の確立ではないんですが、
> 少し似た?ようなもので言うとこの論文が面白いですよ。
> 名古屋大学のリポジトリに置いてある「国号に見る「日本」の自己意識」という論文なんですが。
> http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/dspace/handle/2237/8151

紹介、ありがとうございあます。
名古屋大学の教授が書いたものに、素人の私が意見するのも、
何だか、分をわきまえて無いみたいでアレなのですが、
異論では無いですが、読んでみて少し引っ掛かる部分はありましたね。
「大」という文字の扱いについて、ちょっと複雑に考え過ぎていないか?とか、
「大日本帝国」の名称について、イギリスに関する記述が無いのはどうか?とか。


> 外国人を取り込むのはイメージとか文化的に多少うーん感があるんですよねえ。
でもまあ観光産業と言う面では、日本なんて思いっ切り赤字な訳で、
それで毎年3〜4兆円も、海外に日本の資本が流出している事を考えれば、
観光庁を作り、国内旅行の活性化や、外国人観光客の増加を図り、
その観光赤字を少しでも回収したいという国の気持ちも、解らなくはないです。

> まあ、ラブプラスの方がさらにうーん感があるんですがねw
昨日のYahooニュース・トピックスにも、
この記事↓が出てましたし、それならそれで良いのかも?(笑)
「熱海 ラブプラス特需でうるおう」
http://www.j-cast.com/2010/09/03075025.html


> そして脳内?嫁・婿の増殖でさらなる少子化が…
いや、でも、冗談抜きで、
技術の革新には、軍事とエロは欠かせませんよ(笑)。
前者はその開発に、後者はその普及に、大きく影響を及ぼします。
そうした観点から、どう言う技術があったら・・・とか、
この技術をあれに使えば・・・など、考えてみる事も面白いかも?

> こういうのの実現がするのは良いとして、
> ログが残るのが何かなあという今日この頃です。
> 別になにか変なことをするわけでもないのですが、
> 気分的にログが残ることの監視感がいやなので、
> こういうのに色々移り変わったときにどうかなあと。

でもまあ、便利さや楽しさに、多くの人は抗えないですよ。
例えば現状でも、Googleは個人の使用データを積極的に集めてますが、
それを嫌がってGoogleを使わない人は、少ないと思いますし。
結局、ログも1つのデータベースですからねえ。
有効に活用されるか、そうでないかの違いしか無いかと。

> > マンガ・アニメ・ゲーム・ネットなどでは、実物が個々へと発信される訳で、
> > 「そこに何があれば良いのか」というのは、本当に難しい課題だと思います。

> ある程度時間がたって、入手が難しいものが、
> タダで使用できればそれで…
> まあ、無理でしょうが。

ショーケースに入って飾られているだけで、
中を見られないマンガ本や、プレイ出来ないゲームソフトを、
その場に足を運んで見に行く価値って、一体どれだけの人が感じるのでしょう?
こうしたモノを収集保存するのは、博物館よりも図書館でしょうし。

実際、「国立国会図書館」でも一応は漫画本も集めていますし(品揃えは微妙)、
「京都国際マンガミュージアム」↓も、北斎漫画や貸本漫画を収集保存しています。
http://b.hatena.ne.jp/articles/200905/176
国会図書館の蔵書スペースも少なくなってきていますし、
本格的に漫画や、場合によってはアニメ・ゲームまで保存する分館を作るなら、
現代文化を後世に伝えるモノとして、それはそれで良いとは思うのですが、
「国営マンガ喫茶」と揶揄されて以降、そうした方針を見せなくなりましたし。
その辺が却って、信念なくやっている感じを露わにしてるんですよねえ・・・・

> > 原画やセル画、フィギュアを置けば、万事解決なんて安易なモノでも無いですしねえ。
> > (ただし「2.5次元」や「祭り」と言った要素は、かなり重要な位置を占めると思いますが)
> > 実際、それに似た立場にある第八芸術こと「映画」では、
> > 大盛況な映画博物館とか、映画の拠点センターとかは、あまり聞きませんからねえ。

> そういえば聞かないですね。
> 海外だとあるんでしょうか?

映画博物館とかはあるのですが、大盛況とか拠点センターになっているモノは、
私の知る限り、海外にも無いと思います。
「映画」も同じく、作品を見てなんぼの存在であり、
台本やら、衣装やら、セットやらが展示されていて、
それを年間数十万人が見に来るかは・・・・
ディズニーランドやUSJなど、映画の舞台を背景としたアトラクションや、
スターウォーズやスター・トレックなどのイベントなら、大盛況のモノもありますが。
前回、「祭り」と言ったのは、そうした要素の事でもあります。

それにしても、マンガ・アニメ・ゲーム・ネットなどの、
サブカル系の日本文化を一言で指す単語って、何か無いですかねえ?
NHKの番組名ですが、マンガ・アニメ・ゲームの頭文字とネットを合わせて、
「MAGネット」という番組がありますが、この単語は結構秀逸だと思います。
ちなみに、文科省では「メディア芸術」とか称してますが、
これは何だか、個人的にはあまりピタッとは来ない印象ですねえ。
アニメやゲームは現状で、第八芸術(=映画)に次ぐ、
第九芸術なり、第十芸術なりに、成り得ているのでしょうか?
と言うか、そもそも、アニメやゲームが好きな層は一般的に、
これらが、芸術(アート)と言われる事も、
サブカルと言われる事も嫌っている感じが?(笑)
前者だと、勝手に祭り上げられている感じがしてダメで、
後者だと、見下されている感じがしてダメなのでしょうかね。


> > と、何だか話が横道に逸れてしまいましたが(笑)、
> > ちなみに、戦争モノ・・・と言うか、戦車モノの3D映像では、
> > こうしたモノを作って、ニコニコ動画へ投稿している人も居ますね。
> > (もう2年半前の投稿なので、今見ると少し古いですが)
> > http://www.youtube.com/watch?v=lZx3qcjcHk0

> うーん、すごい。
> 個人政策なんですかね?
> ネットには相変わらずすごい人が多い。

いや、う〜ん、まあ凄い事は凄いのですが、
これ自体は「ARToolKit」という、市販されているPCソフトなんですよ。
と言う事で、同ソフトを使った他の方々の作品を幾つか貼ってみます。
http://www.youtube.com/watch?v=5spuwsAeoIo
http://www.youtube.com/watch?v=7Ot4xFhvYNw
http://www.youtube.com/watch?v=O5U2zI-zvKM
http://www.youtube.com/watch?v=4XZC76lQ2hc
http://www.youtube.com/watch?v=uoncHfnYWHM
http://www.youtube.com/watch?v=dbm0TSthp5o
http://www.youtube.com/watch?v=SnshyLJSpnc
CG用の3Dモデルさえ、付属品を使うなり、自作するなり、貰うなりすれば、
(特に初音ミクの3Dモデルなどは、たくさん公開されてますしね)
ソフトの入ったPCとカメラを繋ぎ、カメラでマーカーを撮影する事で、
PC上で実写映像と3D・CGを、リアルタイムで合成して映し出してくれるんです。
まあ、2年前に発売されたソフトなので、もう旬は少し過ぎてますけども。

ただしARToolKitは、PCの画面上で映し出されるだけなので、
投稿動画では面白いものの、撮影する本人は味気ない弱点が有ります。
まあ、メガネ型のモニターを使えば、本人でも見られるのですが、
やはり、メガネ型と言うのもねえ・・・・
と言う事で、「裸眼で見たい」と挑戦された動画が、
トップページの紹介所にも貼りましたが、この方の作品ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=Q2MdFZk3tWQ

ちなみに、私が実写とCGの融合で凄いなと感じたのは、
こちらもトップページの紹介所にも貼りましたが、この方の作品ですね。
http://www.youtube.com/watch?v=z1ELlz6HYz4
http://www.youtube.com/watch?v=phXAMoC3wIw
http://www.youtube.com/watch?v=c_aUEdurxwE


> > 今やアメリカ製のゲームは、ここまで↓来ていますからねえ。
> > http://www.youtube.com/watch?v=-HXoYfJoERM#t=55s
> > http://www.youtube.com/watch?v=zzJG2PuY6l8#t=55s
> > これは「アサシン・クリード」という暗殺ゲーム(日本で言えば「天誅」とか)で、
> > 上のが、「第3回十字軍遠征期の中東」を舞台にした2007年発売の第1作、
> > 下のが、「ルネサンス期のイタリア」を舞台にした2009年発売の第2作です。

> このゲーム買おうと思ったんだけど、結局買ってない。
> きれいですねえ。
> たしかに、厳しいですかねえ。
> とはいえ、性格的にこう言うのよりパラドゲーの方が好きなんですがw
> 最近はあそこも3D化で重くなってきてきつい。

まあ私も、こんなサイトをやっているだけあって(笑)、
映像重視よりも、戦略重視の方がゲームなのですが、
これはこれで、当時の古い街並みをリアルに再現してくれるなら、
ゲームとかではなく、時間旅行のソフトとして、歴史好きには魅力的かと。

> こういった感じで部隊の指揮となるとやっぱりトータルウォー系が強いんですかね?
私もよくは知りませんが、そうなのですかねえ?
日本だと、コーエーの決戦シリーズがそうなのでしょうが。
って、「ローマ:トータルウォー」の日本語版はコーエーが代理店でしたっけ。
コーエーが自社で作るつもりは、もう無いのかな?
まあ昔なら、今は亡き(?)ホクショーの「戦乱」とか有りましたけど。

> 今見てみたら、ショーグン2ですか、
「ショーグン:トータルウォー」ですかあ・・・・
何だか、凄く懐かしいですねえ(笑)。
「ショーグン1」の発売って、もう10年くらい前じゃないですか?
あの時は、そのグラフィックに驚嘆したものです。

> そういえば、ここをセガが買ったりしてましたし、
> 日本産ゲームも希望はあるかも。

セガが買収してたんですね、知りませんでした!!
でもまあ、買収すれば日本のゲームが・・・とは、ならないでしょうね。
結局CGって、「いくら掛けたか」で決まる所もありますし、
そう言う「大きく産んで、大きく育てる」のビジネス・モデルは、
ハリウッドを抱えるアメリカが、最も得意とする所ですからねえ。

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