| ▼ sonicさん
> こんにちは
> 私は最近まで謎の規制をくらっていてここのゲームに参加することが出来ませんでしたが管理人さんのご厚意で規制を解いてもらい、ゲームに参加することができました
> 管理人さんありがとうございました
>
> そしてww2オンラインの冷戦戦場に参加するときにふと思ったのですがあのゲームは自由陣営と共産陣営の戦いです
> しかし東西冷戦と言うときには西側は資本主義諸国だ、みたいなことを聞いた記憶があります
> また、社会主義と言う単語も東側諸国に関連していたような記憶があります
> ごっちゃになって現在頭の中がパニック状態です
>
> と言うわけで質問なんですが共産主義と社会主義
> 資本主義陣営と自由陣営
> 自由経済と計画経済
> これらの意味、違いをわかりやすく教えていただきたいです
こんにちは。大学で少し学んでいるのでご説明しますね。
西側陣営
…アメリカを中心とした、資本主義経済体制を敷く国々のこと。
自由に物を売り買いできる市場を展開し、資本家が持てる資本を自由に使って利潤を取得できる経済体制が整っています。
また封建支配や専制政治に反対し、経済活動の自由を妨げるような国家の干渉を嫌う主張を「自由主義」と言い、資本主義国に
典型的な思想であるため、資本主義と同一視されることもあります。
基本的には、市場での需要と供給の均衡によって全ての商品の取引を成り立たせていこうとする思想と考えて良いと思います。
国家による管理経済を敷き、米国流の市場解放を受け付けず、また50年代辺りまではかなりの国力を持っていたソ連を敵視し、対決姿勢を鮮明にしていました。
但し、「自由主義」という単語の意味自体は、いわゆる「金持ちの経済的自由(古典的自由主義)」と「金持ち以外も含めた民衆全体の自由(自由民主主義)」
の間を揺れ動いており、一つに定まっていません。1950年代〜70年代は自由民主主義(ニューリベラリズム)の傾向が強くありましたが、
近年はフリードマンを中心とした古典的自由主義(新古典派、ネオリベラリズム)の勢力が巻き返しています(リーマンショックで再び自由民主主義派が逆転か)。
東側陣営
…旧ソ連を中心とした、(いわゆる)社会主義経済体制を敷く国々のこと。
国家が生産工具を独占し、資本を一極化して生産を統制する管理経済(計画経済)を取っていました。
自由市場任せの経済では恐慌が起こるとの考えのもと、国家が物の生産計画を割り振り、その通りに全ての生産を行い、平等に分配を行うというものです。
当然、国家の管理が強過ぎたために政治的自由には乏しく、市場競争が抑制されたために生産力の向上も頭打ちとなり、
米国との競争で国力が限界に達して1990年代初頭に崩壊しました。
共産主義は、社会主義を唱えたカール・マルクスが、「一般的に言われる“社会主義”は私の考える社会主義と違う」ということで、
新たに共産主義という名称を付与したと言われています。
違いとしては、社会主義が「(労働者が生産手段を共同占有した上で)能力に応じて生産し、生産した分に応じて消費する」のに対し、
共産主義は「能力に応じて生産し、必要に応じて消費する」というものです。
但し、社会主義社会についてマルクスが記述している部分は少なく、「資本主義の次に来る社会」という程度の意味しかありません。
旧ソ連の社会主義は、言ってしまえば「自称」社会主義であり、現実には社会主義はまだ歴史上成立したことのない社会体制だと言えます。
というわけで、東側諸国の経済体制は正確には「国家資本主義」とでも言うべきものですが、それでも西側諸国の資本主義とはかなり形態の違ったもので、
西側と軍事的に対立していたこともあったために、東側陣営として明確に区別されていました。
ざっくりとした説明ですが、こんな感じですかね。
|
|