▽ 2013/12/28 (土) 09:44:52 ▽ 徳翁導誉 |
| > > 昨年の川越まつりに続き、今年は先日あった大宮・氷川神社の十日市に、
> > 気晴らしがてら、写真を撮りつつ先日行ってきたので、ちょっと公開してみます。
> > カメラが新しくなった分くらいは、前回よりは鮮明に撮れているかと(笑)。
> > 「大宮・氷川神社 十日市めぐり」
> > http://www.geocities.jp/tokuou_douyo/oomiya/hikawa.html
> 神社のお祭りって豊穣を願って秋に多いイメージでしたけど、
> 年末にもあるんですね。
まあ神社というのは、神道における祈りの場なので、
年がら年中、大なり小なり何らかの祭りはあったりします。
で、大宮・氷川神社の十日市もそうですが、「酉の市」は年末の祭りですね。
あと一応、五穀豊穣を祈るのは「春祭り(祈年祭)」であって、
「秋祭り(新嘗祭)」は、その年の収穫を感謝する祭りです。
そして、最も賑わう祭りとなると、基本的には「夏祭り(夏越の祓い)」が1番かと思います。
って、単純に参拝客の多さで言えば、やはり冬の「初詣(年越の祓い)」が最大でしょうけども。
◆お祭り・初詣の来場者数ランキング◆
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=s18396#18396
神道というのは、農業(特に稲作)と密接に繋がっており、
農家にとって、春は田植えで、秋は刈り取りで忙しい季節ですから、
もちろん、秋の収穫祭(新嘗祭)でも騒ぎますけども、
時間的に余裕のある夏や冬の方が、古くから祭りとして賑やかだったかと思われます。
そもそも夏や冬というのは、収穫や備蓄など食料が減り、
更には疫病や天災も多い季節、つまりは死に怯える時期だったので、
であればこそ、邪気を払う為にと派手に騒ぐ祭りが行われた由来があります。
(気候的に、夏の祭りは外へ外へと発散し、冬の祭りは内に内にと籠る印象)
まあ現代社会では、夏休みや正月休みの時期に合わせて、
観光客を呼び込む為、派手にイベント化している側面も否めませんけどね(笑)。
で、春や秋の祭りとなると、実際に農作業に従事する側の農民たちは、
田植え前の早春や、刈り取り後の晩秋に行う事になるのですが、
五穀豊穣を祈り、感謝する、神への信仰に従事する側の神職たちは、
農作業中で忙しい彼らに代わり、春や秋のど真ん中である「社日」にも祭り(神事)を行います。
そして、その祭りに合わせて、皇室では歴代皇族の霊を祭る「春季・秋季皇霊祭」を行っており、
これが戦前は祭日であったモノが、戦後は「春分の日・秋分の日」と呼ばれる祝日になりました。
「昼と夜の長さが同じ日だから休み」というのも、冷静に考えれば意味不明ですからねえ(笑)。
他にも、新嘗祭なんかは「勤労感謝の日」と名前を変えていたりなど、
今では謎な名目が付けられた休日の数々も、元々はそうした神道や宮中の祭事だったりします。
|
|
|