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[18658] Re:海の日・東京五輪・暦と農業など、雑談 #返信忘れ部分返信 削除
2014/1/29 (水) 19:48:10 ヌルドリ

> う〜ん、欧米などは単に「新年の到来」を祝っているだけで、
> 日本的な感覚で元日を「正月」として捉えると、イメージを見間違えるかも?
> キリスト教徒の欧米人にすれば、クリスマスこそがメインであって、
> 元日というのは、クリスマス休暇の最終日(2日から通常運行)くらいの感じらしいです。
>
> そもそも、私たちがイメージするような「正月文化」がある国って、
> 日本・中国・朝鮮・台湾・ベトナム・モンゴルといった東アジア文化圏ですからねえ。
> しかも日本以外は、伝統行事を古来のまま旧暦で行っているので、
> 私たちみたいに1月上旬ではなく、2月上旬の「旧正月」で祝っています。
> ですから勿論、中国でも、韓国でも、台湾でも、正月の長期休暇は2月上旬に設定されています。
> こうした事情から、彼らにとっても元日は、新年の到来を祝うだけの日であり、
> 逆に彼らからすると、欧米の新暦で正月を祝う日本の事が、奇異に感じられるみたいです。
> まあ確かに、旧暦文化に付随した伝統行事なんですから、言われてみれば変ですよね?(笑)
> ですが、観光産業を盛んにしたい日本側の事情を考えると、
> 日本と東アジアで正月休みが1ヶ月ズレているのは、なかなか好都合だったりします。
>
> ・・・と、話の方もズレてしまいましたので、元に戻しますと、
> 「暦」というモノが、「農耕」と密接に関わっているのは、洋の東西を問わず同じです。
> 古代エジプトの暦は、周期的なナイル川の氾濫から生まれましたが、
> 氾濫は農地を水没させる一方、肥沃な土壌を運んできましたから、ここで農業と結び付きました。
> そして、このエジプト暦をローマに持ち帰ったのがカエサルであり、
> これがヌルドリが前回おっしゃったアウグストゥスの逸話へと繋がる訳ですね。
> ちなみに2月の日数が短いのは、ローマの暦だと1年は3月に始まり、2月に終わる為、
> 最終月の2月で端数の日数を調整したからだそうですが、
> では何故3月が年始かと言えば、それは「種まき」の季節だからであり、
> 冬の1月と2月は農作業が休みとなるので、古いローマ暦だと月の設定が無かったのだとか。
> もうこうなると、完全に農業主体の暦ですよね。
>
> で、東洋の方でも事情は一緒で、同じ北半球ですから暦の巡りもほぼ一緒です。
> とは言え、やはり地域によって気候も少しずつ異なるのは事実であり、
> 古くは日本も中国から伝わった暦を使用していたのですが、
> そのままだと日本に合わないので、独自の農事暦が用いられる一方で、
> 江戸時代に入ると、日本人の手で作られた暦を使うようになっていきます。
> そして、これは東洋でも西洋で言える事は、暦と農業が密接に関わっている為に、
> 閏年・閏月・閏日などを入れて、周期1年のズレを出来るだけ少なくしようと努力して来ました。
>
> 一方で、西洋と東洋に挟まれた中東世界のイスラム暦(ヒジュラ暦)に関しては、
> この法則があてはまらず、30日間の大月と、29日間の小月が交互に繰り返され、
> 12ヶ月354日が1年という暦で、このままだと11日少ないのですが、1年のズレ修正は行いません。
> ですから、断食月なども毎年11日ずつ動いていき、33年で季節を1周する為、
> 「イスラム教徒は2回、同じ季節の断食月を経験する」という、「還暦」みたいな表現があります。
> こうした暦で大丈夫だったのも、彼らが乾燥地帯に住む遊牧・通商の民だったからかも知れませんね。
> ですが、農耕地帯に暮らすイスラム教徒にとっては、1年と暦の不一致は何かと不便らしいですが。

正月もそうですが、なんだかんだで日本人はお祭りとか祝日とかに付随するイベントって結構好きですよねー。
欧米でもイースターとかハロウィンとかありますけど、日本はなんでも輸入してますし。
外国の文化に寛容といっても、それだけでは祝日イベントまで輸入されてない気がしますw
ヒジュラ歴って聞いてこと無かったのでちょっとググってみましたが、
ラマダーンはヒジュラ歴の季節の名前だったんですね。
暦の概念自体は存在してもイスラムの起源は季節感の乏しい乾燥地帯だから
時間と宗教上以上の意味はなかったってことですかね?

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