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[19085] Re:長州と岸一族返信 削除
2014/5/30 (金) 20:07:50 徳翁導誉

▼ 伊豆大島のキョンさん
> > う〜ん、長州って人気ないですかねえ?(笑)
> > まあ確かに、明治中期以降の藩閥としては、長州が最も強力でしたから、
> > その反動として、長州があまり好かれていない面はあると思いますし、
> > 幕末時のテロ活動も、今では客観的に評価される事が増えたので、高いとは言えないのかな?

> まぁあくまで私の感覚ですが。
> 都市伝説(陰謀論)で「大室寅之祐、明治天皇説」があって
> 未だにそれを扱った書籍が発売されているところも、
> あまり長州に対していい印象を持たれていないのかなと思ったのです。

「明治天皇のすり替え説」に食い付いてる層というのは、
「ネトウヨ、うぜー」と思いつつ、彼らと同レベルの行動をしている例だと、
私個人は勝手に解釈しているのですが、違いますかねえ?(笑)
ですので、その件に関しては、あまり長州の好き嫌いとは関係ないと思ってます。

> > とは言え維新で見れば、薩摩が主流派筆頭、長州が主流派2番手、土佐が非主流派筆頭みたいな感じで、
> > この時点で、薩摩や土佐に比べれば、どうしても長州の存在感は薄くなってしまいますし、
> > 西郷・大久保・木戸の「維新の三傑」の段階で、既に薩摩2人・長州1人な上、
> > 倒幕の中心人物は西郷であり、維新の中心人物が大久保なので、木戸の影は薄いですよねえ・・・・

> 薩摩は西郷が西南戦争で、大久保が紀尾井坂の変で死んでからは少しパッとしないですよね。
> 黒田清隆は伊藤博文にいいように利用されてた感もありますし……。
> 軍人や警察では優秀な人物を多数輩出してますから薩摩は政争の類は苦手だったんでしょうかね……。

まあ結局は、その時々の人材次第だったんだと思います。
組織や制度が未成熟な時期というのは、どうしても個人の力量に頼るようになりますし。
で、維新第2世代がどうだったのか、実際に「元老」全9名の顔触れを見てみると、
薩摩が黒田清隆・松方正義・西郷従道・大山巌の4人で、
長州が伊藤博文・山県有朋・井上馨・桂太郎の4人、残る1人が公家の西園寺公望ですか。
西郷・大久保に次ぐ黒田は酒乱で身を崩し、松方は財政手腕しか目立った能力が無く、
西郷の弟・従道と従兄弟・大山には、そうした政治的野心が薄かったですからねえ・・・・
それで結局は、明治中期以降は「政は伊藤・軍は山県」という構図に落ち着いていったと。

> > 人気面で言えば、それこそ薩長土肥の中では断トツで、肥前が人気薄なのでは?(笑)
> > 鍋島閑叟・枝吉神陽・江藤新平・大隈重信・副島種臣・大木喬任・島義勇・佐野常民と、
> > 癖のある人物だらけな上、そもそも幕末の動乱にほとんど絡んでませんからねえ。
> > 先程の分け方で言えば、肥前は非主流派2番手で、維新後も薩長土に比べて存在感が薄いですし・・・・
> > もちろん、安倍は岸の孫ですし、佐藤も岸の弟なので、長州閥というよりは岸派閥なのでしょうが、

> 岸一族と言えば、もともと岸の地盤にいたのは虎ノ門事件の難波大助の父親なんでしたっけ?
> 虎ノ門事件がなければ、また違った歴史になってたんでしょうか?

いや〜、虎ノ門事件で辞職した難波作之進は、初当選から3年目の新人議員でしたし、
現在の小選挙区制とは違って、岸の頃は同じ選挙区から複数人が当選する中選挙区制でしたからねえ。
実弟の佐藤栄作と同じ選挙区から出馬して、2人とも当選し続けてましたので、
ifとして考えると面白いかも知れませんが、実際はあまり影響無かったと思いますよ?

とは言え、小選挙区制で「山口2区」となって以降、補欠選挙も含めて7回選挙が行われており、
前回こそ参議院から鞍替えした岸信夫(安倍晋三の実弟)が当選しましたが、
佐藤信二(佐藤栄作の息子)が1勝、小泉旋風で自民新人の福田が1勝した以外だと、
4度に渡って民主党の平岡秀夫が勝っているのは、保守王国・山口としては不思議ですよね。
・・・って、平岡は自民党を離脱した松岡満寿男(松岡洋右の息子)の地盤を継いだらしいので、
ただ単純に、身内同士の争い(佐藤栄作の妻は、松岡洋右の姪)なのかも知れませんが?(笑)


▼ 李さん
> > > それに長州って表向きはそうですけれど(これは特に伊藤博文の功績が大きいのかなと思いますが)
> > > 実質的には彼らの作った制度なんかは今も残っているので、
> > > 長州の亡霊といいますか、いまだに長州的政治体制ということも可能かと思います。
> > > これを以て長州閥とは言えませんが、少なくともその残滓が生きているとはいえると思います。

> > まあ、いま現在の首相も長州ですからねえ(笑)。
> > 戦後だけ見ても、鹿児島出身の首相はゼロでも、山口出身は岸・佐藤・安倍×2ですし。
> > もちろん、安倍は岸の孫ですし、佐藤も岸の弟なので、長州閥というよりは岸派閥なのでしょうが、
> > 戦前の岸の出世には、長州閥が少なからず絡んでいる事を考えれば、
> > 「残滓」くらいの表現であれば、そこまで大袈裟では無いのかも知れませんね?

> 幕末から昭和までが日本人が主導で日本を動かしていたと思っているので

幕末以前の鎖国時代に、どこの外国人が主導してたのですか?(笑)

> やっと日本の頭脳と言える人が日本の頭脳に戻ったと感じますね。
一族みんなが東大卒ぞろいの中、落ちこぼれとしてのコンプレックスを自覚している安倍に、
「日本の頭脳」と賛美するのは、本人には却って嫌味や褒め殺しと聞こえるかも?(笑)

> 薩長土肥の倒幕派が日本を支配するのが日本の政治史的には政権の中央にいるべきでしょう。
つまり長州の安倍晋三は、肥前の原口一博(民主党一のお調子者)や、
薩摩の徳田毅(徳洲会事件で失職)、土佐の中谷元(加藤紘一の元秘書)と組むべきだと?(笑)

> 外部(アメリカ等)の圧力がかかっている日本ではやはり日本は歪んでしまう。
> という幻想的な意見でした

経済界をバックにした、成り上がり者たちの「経世会」。
官僚機構をバックにした、偏差値エリート集団の「宏池会」。
アメリカの意向を武器に、上の主流2派閥に対抗した「清和会」。
物凄く大雑把に言うと、自民党の派閥というのは主にこの3つの流れがあり、
安倍や小泉の属した派閥というのは、その外圧利用の清和会なのですが・・・・
昨今話題の「集団的自衛権の憲法解釈変更」にしても、思いっ切りその方向の話ですし。

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