| > 憲法改正反対は分かるのですが、一部の方々には
> 憲法改正=即戦争というか、9条=絶対平和というような思想が見受けられます。
> それが何というか・・・理解できないというか・・・。
極端な意見に走る人は、どこの世界にも居るものですからねえ。
安保法制に反対した学生団体SEALDsの中心メンバーが在籍する大学に、
その学生と家族に対する殺害予告が送られたからと言って、
それは賛成派がどうこうというのとは、また別の話だと思いますし。
まあ、不確かな事象でも絶対だと断言してしまうのは、
それはもう主張というより信仰に近く、まともに議論しても徒労なだけなのですが、
ただ今回の件で問題なのは、張本人である首相がその部類に属してる事でして・・・・
「米国の戦争に巻き込まれることは絶対にあり得ない」との国会発言も、
嘘も方便で言っているならまだしも、どうも本気でそう思ってそうな印象を受けます。
法案自体の中身と、自身がどう運用する気かを、ごっちゃにして語ってますし、
そもそも「祖父・岸信介の悲願」とか言ってますけど、岸は自主独立派でしたので、
対米協調派の故・岡崎久彦に、うまいこと乗せられてしまった感じがするんですよねえ。
もちろん、「憲法改正=即戦争」「9条=絶対平和」なんて事は当然無いですけども、
一方で、憲法9条を改正すれば戦争の可能性は高まるだろうと思いますし、
今回の安保法制にしても、活動範囲を広げるのですからリスクが高まるのは当然です。
そうした危険性を踏まえた上で、それでも行うべきだという意見なら構わないのですが、
「憲法改正=平和」みたいな前提での改正派には、正直言って不安を覚えます。
能天気な理想主義者よりも、能天気な現実主義者の方が、遥かにタチが悪いですからね。
P.S.
法案が成立する前、たまたま東京駅からバスに乗る事があったのですが、
その際に図らずも、国会前のデモを実際に遭遇する事ができました。
出発後、運転手さんから「デモがあるので、少しルートを変更します」と言われ、
東京駅を降りた時から気になっていた、上空のヘリの多さが解ったと共に、
てっきりデモ隊が道路に溢れてるのかと思っていたら・・・デモ隊は歩道にギュウギュウ詰めで、
実際に車道を埋め尽くしていたのは、大量の動員された警察車両と警察官でした(笑)。
しかも、デモ隊に対してよりも、国会から見える真正面の道に向けての重点配置で、
上層部の「しっかりやってまっせ」アピールの為に駆り出された感が、現場の顔からは伺えて、
「やはり現地に行くと、テレビ映像じゃ解らない部分が見えるなぁ」と面白かったです。
皇居と国会議事堂を結ぶ沿道に警視庁がある立地を、この事で改めて再認識させられましたし、
安保デモより古株の原発被災者を救えと言うデモ隊が、国会裏に追いやられてる姿も見えました。
そして、その時に最も助けを必要とした鬼怒川決壊の被災者たちには、
そのような声を上げる余裕すらなく、政府や国会もほぼスルー状態だと言う現実も・・・・
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