[スレッド全体]

[19652] 第2次大戦の敗戦国返信 削除
2015/10/2 (金) 20:00:29 徳翁導誉

> > これに関しては侵略行為を行なった大日本帝国からの反省を踏まえて
> > 作られた現行憲法ということを考えるとこの文言により日本は侵略しないと
> > 世界各国が安心したという歴史的経緯を考えますと、この文言がなくなりますと、
> > 日本は侵略に走るのではないかという疑念は有りますよね。

> その論法で行くと過去に侵略行為を行なった国は全て9条を取り入れる必要がありますね。

それぞれ置かれた条件が異なりますので、全く同じではありませんけど、
第2次大戦の敗戦国は、日本以外も似たような処分は受けてますよ。
日本国憲法では第9条で「戦争の放棄」を謳っているように、
ドイツ憲法(ボン基本法)では第26条で「侵略戦争の準備の禁止」を、
イタリア憲法では第11条で「戦争の制限および国際平和の促進」を謳っています。
そして何より国連憲章には未だ、敗戦国に対する「敵国条項」が残ってますからねえ。
日本が他国から戦争や占領を受けても、国連は制止できないなんて条項、
本当に安全保障の危機を訴えるのであれば、これこそ放置してたらダメでしょ!?

> というのも、反対派の人々は日本の国防の形にどのような理想を持っているのか、知りたいと思いまして。
反対派とかどうとか置いておいて、とりあえず私なりの理想を述べれば、
そもそも論として、島国である日本の地形と立地、そして日本の国力と技術力を踏まえれば、
一国の防衛だけなら、世界でも有数の実力を保持できると思っています。
陸続きではないので進攻が難しく、防衛面では海軍力に特化でき、
ユーラシアの東端に浮かぶ島なので戦略的な価値はそこまで高くなく、
それなのに手を出せば厄介な程の軍事力がある訳ですからねえ。
領土問題を解決して国境線を画定させれば、潜在的な衝突要素を排除できますし、
国連内での地位も上昇させられれば、日本の国防にそこまで心配はいらない気がします。

もちろん、それでパーフェクトに守れるって訳じゃないですけど、
アメリカに守ってもらおうが、日本独自で核武装をしようが、
完璧な国防など有り得ない以上、結局はどの辺で折り合いをつけるかです。
諸外国にしても、様々な要素を鑑みつつ、バランスを取って国防を行っています。
個人的には、日米同盟自体はあった方が良いと思いますけども、
米軍の下請け化が、長い目で見て、本当に日本にとって国益上プラスになるかは・・・・
「米国の国益が、日本の国益」という冷戦時代は、四半世紀前に終わってますしね。
米ソ冷戦の両極体制、ポスト冷戦の一極体制という構造自体が、歴史的には異端であり、
多極化した世界へと戻るのは必然だと私は考えてますので、
いろいろ検討した上での現状路線維持ならまだしも、始めからその結論ありきではねえ。

まあ、目安となるマニュアルがないと難しいと言うのであれば、
東南アジア諸国の対応を注視し、できれば連携するのが良いと思います。
彼らは情勢変化の影響をダイレクトに受けるので、日本以上に機敏に反応しますので。
地政学的な条件はあまり変わりませんので、大日本帝国の再来じゃないですけど、
日本としては韓国・台湾と連帯できれば理想的なのですが、政治的に難しいですし・・・・
そういう意味でドイツは、EUという名の「第四帝国」化が進んでますね(笑)。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.72