| > しかしその目的を考えた場合、首相は「戦後レジームからの脱却」という言葉に象徴されるように一見すると
> 対米従属の転換を目指しているようで、実体はアメリカの要求に唯々諾々と従い米国の戦争に日本の青年を差し出す
> ような「更なる対米従属」路線を敷いているかのように思えるのです。
> 安倍首相が目指しているのは本当に「戦後レジームからの脱却」なのでしょうか?
> だとしたら、そのために失う国益が多すぎないか。
> それとも安倍首相は個人のプライドのために日本の国益を売ろうとしているのか。
> このあたりを考えたいです。
個人のブログ記事を、個人の掲示板に持ち込むのは、正直どうかとも思うので、
「戦後レジームからの脱却」という話題にのみ返信しますと、
戦後レジームと言うのは、おっしゃる通り「対米従属路線」の事なのですが、
そこから脱却して彼らが目指すのは、「対米追従路線」ですね(笑)。
解りやすく言えば、力で従わされる状態から、自らの意思で従う状態への移行であり、
例えるなら、奴隷から傭兵に、番犬から猟犬に、身分が代わる感じでしょうか?
足枷や首輪で繋がれ、家内で仕事をしていた奴隷や番犬という立場から、
傭兵や猟犬として危険な舞台に立たされる訳ですので、
「平和」を重視する人から見れば、この路線転換はマイナスでしょうけど、
「誇り」を重視する人から見れば、この路線転換はプラスなんだと思います。
とは言っても、「独立自尊は目指さない」という縛り付きでの誇り重視ですがね(笑)。
本気で誇りを重視するなら、もちろん自主独立路線(中立主義とは違います)ですけど、
鶏口よりも牛後の方が断然楽ですから、「現実主義」という名分を掲げて妥協すると。
(安直な現実主義路線は、得てして現状維持路線と混同してしまいがちですしね)
つまり、そういう人たちにとっては「従う」事が前提ですから、
「対米従属」の対義語は、自主独立ではなく「対中従属」とかになる為、
「安保法制に反対=中国隷属に賛成」みたいに見えちゃってる訳ですね・・・・
ちなみに、安倍総理個人の話になりますと、悪意自体は無いと思いますよ。
ただ、良くも悪くも「祖父・岸信介」の存在が大きいでしょうねえ。
なので、岸の目指した「戦後レジームからの脱却」は是非とも行いたいんです!!
しかしその一方で、当人には「エリート家族の落ちこぼれ」という側面もあるので、
岸が願った脱却後の方針(自主独立路線)に関しては、自分だとよく解らない。
そこで故・岡崎久彦に教えを請うのですが、この人は対米追従派の中心人物だった為、
「祖父の意向を掲げて、祖父の意向に反する」という、訳の解らない状態に・・・・
同じ「保守」という看板でも、戦前派の保守と戦後派の保守は中身が別物ですからねえ。
|
|