| ▼ 玉川権中納言さん
> それにしても、英国で、EU離脱派が過半数を超えるとは、正直思ってませんでした。
> 労働党議員が暗殺されたので、その影響で同情票(?)が残留派に流れて、
> 僅差でEU残留になるのではないかと予想してました。
>
> 結果的に離脱派が勝って、スコットランドでは自治政府首相が独立を示唆しているようですね。
> あの連合王国やEUがずっと続くものだと思っていた私としては、
> 世界が激動の時代に向かっているのだなあと、感じずにはいられません。
私はイギリスのEU離脱は大賛成だったので、
今回のEU離脱派が過半数を超えるという今回の国民投票の結果は素晴らしい事だと思っています。
そもそも、欧州統合は不可能なのです。
中華大陸ならまだしも欧州大陸では政治統合は無理なのです。
ただ、私も、国民投票では残留派の方が勝つだろうと見ていたので、
結果は素晴らしいと歓迎しますが結果にはびっくりしています。
しかし、それよりも金融市場への影響がありすぎです。
投票の結果、欧州圏を中心に世界的に株安になっていますが、
イギリスという没落した島国が一経済組織に過ぎないEUから離脱するというぐらいで、
世界金融危機並みの危機になるとか騒がれるとか、
金融市場があまりに脆弱すぎます。
これでは中長期的な資産価値の維持は難しすぎます。
金融市場に参加している投資家らは何か違う世界を妄想しているとか思えません。
そもそも、金融危機というのは信用危機なわけですが、
過度に他者を信用しすぎている方々が世の中に多すぎると思います。
かのイギリスの哲学者トマス・ホッブズが、
「万人の万人に対する闘争」と言い、
アメリカの国際政治学者ヘンリー・キッシンジャーが、
「国家に真の友人はいない」と言ったように、
人間とは自然状態において個人が基本的に平等で、
それゆえに競合状態にあり、その人間の集合体である国家には、
真の友人はいないのです。
よって、他者・他組織・他国を信用するというのは危険なのです。
結局、イギリスにとって、EUは真の友人ではなかったという事です。
イギリスの本質は、大陸欧州とは異質な物であります。
イギリスの首相だったパーマストン子爵が、
「わが英国にとって、永遠の同盟もなければ永遠の敵もない。あるのはただ一つ、永遠の英国の国益のみ」
と言ったように永遠の国益を求める自由な国(要は自由勝手な国)ですから。 |
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