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[20332] 雑談の返信&東京五輪の開会式・閉会式返信 削除
2016/8/26 (金) 19:29:15 徳翁導誉

という事で、1週間遅れでの返信です。
その分、かなり長文になっています(笑)。

> リオ五輪、オリンピックが始まるまでは
> ブラジルの政治の混乱や治安の悪さ等、マイナスイメージだけが
> 先行していましたが、いざオリンピックが始まってみると
> 思いのほか盛り上がっていますねえ。

ただ、やはり今回のリオ五輪は、どの競技も空席が目に付いて・・・・
「東京でやってたら行くのに」と、テレビ観戦しながら何度も思ってしまいました(笑)。
とは言え、開会式に先立って行われたサッカーの生中継で、
5万人くらい入るスタジアムに観客が3000人ほどという
予想を遥かに超える驚愕のガラガラっぷりを一番最初に見せつけられた為、
6〜7割の埋まり具合でも、「そこそこ入ってるな」という感覚になってましたが(笑)。

でもまあ、そのマイナス・イメージに悪乗りして、競泳のロクテがやらかしてましたけど、
リオの治安が悪かったのは、紛れも無い事実でしょうからねえ・・・・
選手村と多くの会場が、オリンピック・パーク内に集約されていた事もあり、
パーク外への外出禁止令を出していた国も、結構あったくらいですし、
そもそも、ここ10年間でリオ州警察が市民8000人を死亡させてる時点で、治安が良い訳が無いと。
(追っている犯人を途中でとかはまだしも、銃撃戦に巻き込まれたりや、口封じで殺害などは論外)
だからこそ、4年後の東京では、思いっ切り日本を満喫してもらえれば最高かな?とも。
まあ東京五輪の前年には、ラグビーW杯もありますしね(来日者数は日韓W杯の時よりも多くなりそう)。
あと、日本の視聴者側からすると、2年前のブラジルW杯に 今回のリオ五輪と、
アメリカ大陸での大会は、時差の関係でかなり見辛かったので、2020年の東京五輪だけでなく、
2018年の韓国・平昌、2022年の中国・北京と、冬季五輪の方も東アジアで行われるのは良いですね。
(ちなみに、平昌五輪の前哨戦となる2017年の冬季アジア大会は、札幌&帯広で開催されます)
って、各競技に関しては、予想大会の方でいろいろと語った為か、ここでは何だか愚痴ばっかりに・・・・
http://tokuou.s500.xrea.com/rio_olympic/hatsugen.cgi
なんだかんだで、リオ五輪自体は私もかなり楽しんだんですけどね(笑)。
パブリック・ビューイングも、埼玉スタジアム・上野公園・NHK渋谷本社と3会場に行きましたし。

ちなみに、予想大会の方では、あまり話題に上がらなかったのですが、
皆さん、リオ五輪の閉会式における「東京の引継ぎセレモニー」は、どんな感想だったんでしょ?
https://www.youtube.com/watch?v=sk6uU8gb8PA
ネットとかで感想を拾ってみると、思いのほか高評価なんですよねえ。
まあ私も個人的には、それになりに気に入った出来ではあったものの、
純粋に五輪のセレモニーとして評価すると、ちょっと辛い点数になっちゃいます。
決して悪くは無かったのですが、「ここはもう少し工夫を」という点が結構あったので・・・・
とりあえず、あの土管と、日の丸ボールは、もっと上手く演出的に扱い切れなかったのかと?
って、先にあまり書き過ぎると、誰も感想を述べてくれなさそうなので、今回これ以上は自重(笑)。

あと、近年の閉会式は「選手たちへの打ち上げパーティー」的な色合いも強く、
今回のリオ五輪では、選手たちの目の前でサンバの踊りが舞い乱れて、盛り上がりましたが、
少し残念なのは、選手たちがただの観客と化してしまっていた事ですね。
「踊る阿呆に、見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損々」という言葉があるように(笑)、
打ち上げとして盛り上がるなら、傍観者としてより、一緒に参加した方が理想なんですよね。
そういう意味では、個人的に理想の閉会式だったのが、長野冬季五輪です。
司会が萩本欽一だったのはさておき、尺玉花火の連発から、
生演奏による「WAになっておどろ」への流れは、過去に例が無いほどの盛り上がりを見せました!!
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1303776

そういう意味では、2年前の仁川アジア大会も、韓国は最後にPSYの江南スタイルを持ってきて、
それはそれで盛り上がったのは良いんですけど、閉会式じゃなくて開会式でやったんですよね(苦笑)。
「これから競技が始まるのに、今から打ち上げパーティーをやってどうするの?」と思う一方で、
「アジア大会でPSYを使っちゃって、4年後の平昌五輪はどうするの?」と心配にもなりました。
でもまあ、あの時はそれ以上に、スポーツ選手が主役の開会式ではなく、
韓流ドラマやK-POPの宣伝意図が丸出し過ぎたので、国外はもちろん、韓国内でも批判を受けてました。
何しろ、スタジアムに入場する聖火ランナーが、巨人でも活躍したイ・スンヨプだったのに、
最終に聖火点灯を行うランナーが、チャングムの誓い主演女優でしたからねえ・・・・
今回のリオ五輪における引継ぎ式の演出は、正直かなりギリギリのラインだったと思うので、
4年後の東京五輪で日本が、この時の韓国みたいな過ちを犯さない事を祈るばかりです。

これだけの巨大イベントの演出なんて、ちょっとベタなくらいで丁度良いんですよ。
それこそ、毎年1月に東京ドームで行われている「ふるさと祭り東京」みたいな感じで十分だと思います。
https://www.tokyo-dome.co.jp/furusato/exhibitor/2016/index.html
8月上旬という時期も、夏祭り真っ盛りな頃合ですし、閉会式に「日本の夏」を凝縮させましょう!!
青森ねぷた・秋田竿燈・神田神輿・京都祇園・阿波踊り・高知よさこい・博多祇園山笠・沖縄エイサーなど、
日本各地の祭りを新国立競技場に集結させ、中央には盆踊りと和太鼓の矢倉や舞台を立て、
(福島支援という事で、トップ・バッターが相馬野馬追なら、騎馬武者姿だし外国人も盛り上がるかと)
トラックの外側に出店や屋台をずらりと並べて、あとは日本お得意の花火をドカドカと打ち上げれば、
日本の夏の打ち上げパーティーとしては最高じゃないでしょうか?(笑)
観客の側にも同じくスタジアム・グルメを揃える事で、スタジアムが一体となって祭りを楽しめますしね。

そして開会式の方では、個人的に「江戸東京の歴史」をテーマにしたのが見てみたいですね。
今回の引継ぎ式では、伝統的な「和」のテイストを、敢えて切り捨てた演出が為されてましたが、
近未来的な雰囲気やポップ・カルチャーだけでなく、伝統文化も息づいているのが、現在の日本の姿ですし、
それらを無理なく調和させるには、「歴史」をテーマに据えてしまうのが一番かと?
ベタと言われようが、侍も相撲や歌舞伎を出せば良いんです、それこそ江戸の文化なのですから。
縄文海進の頃から始めるにせよ、家康の江戸入府から始めるにせよ、東京にはそれだけの歴史があるので、
ピッチ上に東京の地形を再現して、そこへ今に続く伝統建築物や、変化を続けた町並み、活気のある人々など、
「動き遷ろう江戸東京の洛中洛外図」を、個人的には東京五輪の開会式で見てみたいんですよね。
明暦の大火、元禄地震と宝永大噴火、関東大震災、そして東京大空襲と、
何度も焼け野原となり、その度に復活して大きくなった 東京という街の生命力も一緒に。
(アメリカ軍の攻撃により12万人の一般市民が殺害された事実は、あまり知られてませんしね)
それで最後には、ピッチ上に現れた現代の東京のミニチュアに、東京五輪の各会場を表現して、
そこで実施される各競技を紹介してみるのも面白いかと思います。

まあ後は、EXILEでも、AKBでも、ジャニーズでも、ももクロでも、何でも出して構いません(笑)。
ポップ・カルチャーを出すのに、アニメやゲームは良くて、J-POPはダメなんて理屈は無いはずですし、
長丁場の開会式や閉会式となれば、音楽が大量に使われるのが普通ですからねえ。
もちろんJ-POPに限らず、演歌・雅楽・童謡・囃子、あとはジャズやクラシックなどもあって良いと思います。
日本的な演出があった方が良いとは思いますけど、世界的な舞台ですし、そればかりではキツいですしね。
と言いますか、音楽系のパフォーマンスが実質登場しない引継ぎ式は、今回が初めてだったかも?
ただ、音楽演出が きゃりーぱみゅぱみゅの担当者で、振付演出がPerfumeやBABYMETALの担当者だったので、
今回の演出が好評だったと感じていれば、そのまま彼女たちが東京で登場する事もあるんですかねえ。

単純に海外での知名度なら、90年代のJ-POPの方が高いですけど(2000年以降は音楽もドラマも韓国に後塵を)、
90年代から人気で、現在でもそれが続いてるとなると・・・一番盛り上がるのはSMAP再結成!?(笑)
とりあえずパラリンピックとの絡みから、盲目のピアニスト・辻井伸行は登場する可能性が高いと思います。
あと、もし例の件がバレて無ければ、佐村河内守がパラの方の音楽担当になっていたかも・・・・
ちなみに長野パラの開会式では、THE BOOM宮沢&ドリアン助川のテーマ曲がかなり印象的でした。
なので個人的には、来月のリオ・パラリンピックの開閉会式も、地味に楽しみにしています。
直近のソチ大会では、ショウは良かったものの、入場する障害者には優しくない作りが、記憶に残ってますし、
ドーハ・アジア大会もそうでしたが、どんなにショウが素晴らしくても、選手達を蔑ろにするのはダメですよね。
ショウの完成度以上に、この点だけは絶対に、東京大会では気を付けてもらいたい所です!!

> さてさて、最近はやりのポケモンGOですが、私も結構はまっていたりします。
> やり始めたのが8月に入ってからと、他の人よりも乗り遅れてしまったので
> レベルはまだまだ低いですが、人が持つコレクター収集癖をうまく刺激してくるところが
> 爆発的人気の秘密でしょうかね。

そう言えば、お盆で墓参りに行った際、弟が霊園でやってましたね、ポケモンGO(笑)。
まあ、緑の多い公園みたいな所なので、そんなに不謹慎な感じも抱きませんでしたけど、
「今や墓場では幽霊じゃなくて、モンスターが出るのか」とは思いました。
って、「モンスターが出せるなら、墓石から故人が浮かび上がるのも面白いかも?」とか、
いろいろ考えてしまった私の方が、実は不謹慎だったり?(苦笑)

でも、最近では音声合成や会話する人工知能の技術とかも、かなり進みましたし、
手を合わせて心の中の故人に、一方的に話しかけるだけでなく、
「VR(仮想現実:Virtual Reality)」で対話できるとなれば、それも新しい墓参りの形かも?
現状で行っても、まだまだ不謹慎な感じですが、そうした技術があるとなれば、
死後も遺族へ何かを残すべく、生前に必要なデータを記録しておく人も現れるかも知れません。
ある意味では、幼い娘が結婚した時にと、生前にお祝いの映像を残しておく行為に近く、
技術の進歩により、手紙からカセット、そしてビデオと来て、VRへと移り変わるだけですから。

と、何だか辛気臭い話になったので、ポケモンGOの話に戻しますと、
今年は「VR元年」などと呼ばれ、ヘッドマウント・ディスプレー商戦が過熱してますけど、
正直、ポケモンGOが登場するまでは、掛け声倒れに終わると思ってました(笑)。
・・・って、ポケモンGOは、カメラの実写映像にモンスターを投影しますから、VRと言うよりも、
「AR(拡張現実:Augmented Reality)」や「MR(複合現実:Mixed Reality)」と言う方が適切かな?

今年リニューアルした池袋サンシャイン60の展望台では、VRが体験できるとかやってますけど、
展望台に登っているのに、完全CG世界のVRというのが妙にシュールで、
「やるなら、その眺望を活かしてのARやMRだろ?」とか思いましたしね。
20年ほど前に東大の研究室で、高層階の窓に映像を投影して、あたかも実際に、
眼下の街中をゴジラやウルトラマンが動き回るように見える実験が行われてましたけど、
あの技術って現在どうなっているんだろう?(それこそ展望台でやれば面白そうですがね)
でもまあ、その技術を使わなくても、ポケモンGOみたいな方法を用いれば、
展望台の窓を1ヶ所だけ高画質な大画面モニターにして、カメラで外の風景を写して、
そこにゴジラやウルトラマンを組み込むだけでも、似たような感じになりそうな気がします。
眼下の町並みの3Dモデルさえ作れば、高層ビルに隠れたり、出てきたりとかも出来るでしょうし。

あと、それとは逆に、ポケモンGOの歩きスマホが、下ばかり向いて危ないのであれば、
いっその事、ヘッドマウント・ディスプレー型とかがあれば、
通常の視界のまま、もっとリアルにポケモンの世界を楽しめるんじゃないですかねえ?
モニターを通してではありますが、視線と同じカメラの映像をリアル・タイムで見る訳ですから。
って、この方法を応用すれば、ドローンに付けたカメラからの映像で空中散歩を楽しんだり、
見聞きする映像や音にエフェクトを加えて、擬似的な薬物体験をしたりとかも出来そう(笑)。
今までARやMRと言えば、透過型モニターばかりが注目されてましたけども、
モニターやカメラの性能がここまで上がったのなら、その方法でも可能でしょうし、
それこそ義眼気分で、ズームや録画などを意思で自由に行えれば、かなり面白そうかも?
考えるだけでPCのカーソルを動かす技術とかを応用すれば、まさに攻殻的な世界を楽しめるはずです。

あと、リオ五輪の閉会式で行った東京のプレゼンテーションでは、AR技術を使ってましたけど、
あれではテレビを見ている人にしか解らず、スタジアムの現地観戦者は置いてきぼりだったので、
(あまり意識されてませんけど、日本がやった事は北京五輪の足型CG花火と同じです)
もしも東京五輪の開会式や閉会式でも、同様にARやMRを使うつもりなら、
いっその事、観客にゴーグル型のモニターとかを配布してみるのも良いかと。
もし、リオ五輪の閉会式での引き継ぎセレモニーと同じ路線の演出で行くなら、
日本はピカチュウ、アメリカは孫悟空、中国はドラえもん、ドイツはブロッケンJr.みたいな感じで、
入場行進する各国に1キャラずつ、MRで国名プラカードと一緒に行進させても良いですし、
これならスタジアムの観客も楽しめるだけでなく、日本の技術力のアピールできる場になりますので。
また、同じく新国立競技場で行われる陸上やサッカーの観戦用アイテムとしても活用するなら、
ゴーグルを通す事で、テレビで見ているかのように、目の前で行われている競技の情報を得られたり、
パブリック・ビューイング用として、他会場の試合映像が目の前に広がったりとかも、技術的には可能かと。
建築物としては問題が残る新国立ですけど、こうした新技術の導入なら今からでも間に合うはずですし。

> ポケモンGOをやっていて、ふと昔一時期盛り上がった「幕末動乱」を思い出してしまいましたよ。
> あの当時はスマホもなくてゲームを複雑な仕様にはできなかったという事情もあったのでしょうが、
> 多人数が短時間で盛り上がるという意味では個人的には深く印象に残っています。

幕末動乱なんて、存在自体を忘れてました(笑)。
確かあの頃は、携帯電話からネットが出来るようになったばかりの頃で、
「15文字×8行」という、今から考えると、信じられないほど小さな画面でしたし、
文字数ですらこの上限ですから、画像なんて本当にオマケ程度のものでした・・・・
でも、携帯からネットができるという目新しさもあってか、
物凄く簡素なゲームではあったものの、一時は100名を超える参加者が居たんですよね。

そして今や、携帯でネットが出来るのは当たり前・・・と言うか、
ネットはPCではなく、携帯でする人たちの方が多数派となり、
それによりPCを使えない若い世代も増加して、それはそれで問題となりつつありますね。
でもまあ、単にユーザーとして使うだけならば、携帯で十分というか、却って携帯の方が便利な場合も?
ある意味では、そこまでネットは身近になった訳でして、
ならばオンライン・ゲームも更に盛んに・・・と、ならないのが不思議な所。
って、インターネットの登場という衝撃を知る世代だから、いろいろと繋がりたい欲求が強いだけで、
その状態が当たり前のネット・ネイティブからすれば、敢えて繋がろうという意識も低いのかな?
現在のネット環境と、端末の性能を考えれば、もっといろんな事ができそうな気はするんですがね。

ちなみに「幕末動乱」自体は初期の構想だと、日本全土に70〜80都市ほど設けて、
都市の規模に応じて、縦横のマス数が異なる箱庭マップを作り、
各マスに、城郭・宿場町・上級武士の町・下級武士の町・洋学所などを配し、
そこで開発をしたり、密会したり、暗殺したり、商売したり、戦争したりとか考えてましたね。
・・・って、実際はそこまで発展せず終わってしまいましたけども(笑)。

> 真田丸ですが、秀吉が死んでこれから場面が大きく変わっていきそうですね。
> 小日向文世さん演じる秀吉は、歴代の大河ドラマの秀吉の中でも3本の指に入る
> 素晴らしさだったと思います。
> 高齢による認知症や老いの衰退を、本当に見事に演じていましたね。
> ピンピンコロリの矢沢頼綱と秀吉を対照的に描いたのも、脚本の妙でしょうか。
> これからの超高齢化社会に向けて、秀吉死去までの演技をリアルに感じた方も多かったのではないでしょうか。

ここまで「老い」の過程を描いた大河ドラマは、過去にも無かったのではないでしょうか?
大河のメイン視聴者層って、何かんだで団塊世代の男性が多いでしょうし、
私ですら見ていて色々と思わされるくらいですから、地味にインパクトは大きいかも知れませんね。
まさか今回の大河ドラマで、ここまで切り込んでくるとは思っていませんでした。

今までの三谷作品って、コメディー要素が強いからかも知れませんけど、
多くの登場人物が織り成す軽妙な人間ドラマな作品が多かったものの、
その描写は表面的なモノが多く、あまり人間的な内面の部分まで描かない事がほとんどでした。
しかし今回の真田丸での、秀吉の老いの描写や、秀次などの心理描写などなど、
50歳代半ばを迎えての新たな作風に、最初は良い意味での驚きが少しありました。
ただ、よくよく考えてみると、三谷幸喜自身も、
3年前に再婚して子供が生まれ、53歳でようやく父親になってますから、
時代が違うとは言え、57歳で秀頼を授かり、幼い我が子を残して死んでいった秀吉の心境が、
脚本を書く上で、いろいろとシンクロしてしまったのかも知れませんね・・・・

と、あまり作品の外側まで邪推していてもツマらないですから、大坂編の話をしますと、
正直言って、天正壬午の乱から関ヶ原に至るまでの このパートが、
大きな見せ場も無く、中だるみし易い箇所だと思い、開始時には心配していたものの、
蓋を開けてみたら、確かに動きは少ないものの、ドラマ的な中身は濃く、
個人的には却って、それ以前の戦乱パートよりも面白く感じる程でした!!
そこには、以前より豊臣ファミリーの家族ドラマが見てみたかった思いが、ある程度は叶えられた部分や、
今まであまり描かれなかった 豊臣政権における幸村の官僚的な側面の描写が、あったからかも知れません。
馬廻衆として秀吉に仕え、かなり早い段階で豊臣姓を貰っている事などが、
大坂の陣の際、城内で幸村が割と重用された要因である事は、今まで あまり注目されてませんでしたから。
(あと、外交好きの私としては、板部岡江雪斎がここまで描かれてるのも かなり嬉しかったり・笑)
あと、視聴率の推移を見てみても、ずっと18%前後をキープしてますし、固定客はガッチリ掴んでますよね。
http://pleasure-bit.com/1786.html
心配していた大坂編でも、特に視聴率を落とすという事も見受けられませんでしたし、
10月からは裏番組で「タレント名鑑」が復活しますけど・・・まあ視聴率的に影響は受けないかな?(笑)

さ〜て、そしてドラマの方は大坂編が終わり、いよいよ関ヶ原への進み、そして最後には大坂の陣へ!!
ジワジワとではありますが、見ている方としても少しずつテンションが上がってきています。
やはり関ヶ原や大坂の陣というのは、日本史きっての「大いくさ」ですからねえ。
こうなると、「やはり戦国時代は面白いなぁ」と思うと同時に、
「戦国のゲームを作りたいなぁ」とかいう思いも、出てきちゃうんですよね(笑)。

> 最近読んだ本の中で素晴らしいと思ったのが、
> コンピュータソフトに対して11人の将棋プロ棋士のインタビューを行った「不屈の棋士」という本です。
> ここ数年、プロ棋士が将棋ソフトに敗れ続けるという現象が起きていますが、
> 羽生、渡辺のトップ棋士を始めとした様々な立場のプロ棋士の本音をうまく引き出しています。
> プロ棋士と将棋ソフトが辛うじて拮抗しているという現時点で行われたインタビューの中身は、
> 5年後、10年後でも貴重な資料として残ることでしょう。

今年の初めに、電王戦関連の書籍をちょっとまとめて読んだのですが、
その時には『不屈の棋士』という本は見かけた記憶が無く、「あれ?」となりましたが、
調べてみた所、数週間前に出たばかりの新刊だと解り、納得しました(笑)。
教えていただき、ありがとうございます。
さっそく注文しておきました(数冊ほど溜まってるので、実際に読むのは先になりそうですけど)。

> 現時点でも、各棋士とも明言はしていませんが、羽生、渡辺でさえ
> 現在の将棋ソフトに勝つのは至難の業だという印象を受けました。
> そういう意味では、将棋の世界でも、ソフトは人間を超えたのでしょう。

電王戦の棋士側の予選にあたる「叡王戦」に、今期は羽生三冠が参戦してますし、
既に16名で行われる決勝トーナメントには進出を決めましたから、
早ければ来年の電王戦で、「羽生vs.ソフト」の番勝負が見られるかも知れません。
そうなれば、「ソフトは人間を超えたか?」の問いは別として、白黒はハッキリ出るので、
現状のモヤモヤ感は解消されるでしょうし、羽生登場となれば世間的にも大きな話題になろうかと。
やはり一般的な知名度で言ったら、羽生さんのそれは段違いですからねえ。
(コンピューター側からすると、囲碁さえ破った以上、いまさら将棋という感はありますが)

ただ個人的には、電王戦以上に「羽生参戦」を期待しているのが、
4年後に東京で行われるであろう「頭脳五輪(世界マインドスポーツ大会)」の方だったり(笑)。
オリンピックの後に、その開催都市でパラリンピック(障害者五輪)が行われるのは有名ですが、
実はパラリンピックの後には、頭脳スポーツの五輪も地味に行われていたりします・・・・
2020年の東京五輪開催が決まった事で、この頭脳五輪も行われる予定なのですが、知名度はほぼゼロ(泣)。
囲碁・チェス・中国象棋などの従来競技に加え、開催国の日本は将棋も行いたい意向を出していますが、
このままでは世間に知られる事すら無く、大会が終わってしまう可能性も高いです。
なので、知名度のある羽生さんに参戦してもらって、頭脳五輪の注目度も上げてもらいたいんです!!
何なら将棋での参戦でなくても、趣味としているチェスでの参戦でも良いので。
(アジア版五輪では頭脳競技も同時開催なので、中国象棋の日本代表として所司七段が出場した事も)
と言うか、将棋は4年後の若き名人に任せて、囲碁に井山、チェスに羽生の布陣で是非!!(笑)
昨年のカスパロフとの対局も面白かったですし、ヒカル・ナカムラとの対戦とか出来れば見てみたいです。

あと、これは完全に脱線となりますが、障害者五輪や頭脳五輪の他に、
2020年からは日本発で「ロボ五輪」も開催する予定になっているので、
この大会がどうなるか、不安もありますけど、少し楽しみにしています。
(個人的に、この分野は国家プロジェクトで挑んでもおかしく無いモノだと思ってます)
そして、そのうち、再生医療の発達により、障害者五輪とロボ五輪が一体化するようだと凄いんですけどね。
既に走り幅跳びでは、義足選手の記録が健常者の世界記録を抜きそうな所まで来ていますし、
これが現在のホッピングするような義足ではなく、
日常生活にも適した義足で、健常者よりも有能な記録が出せる義足となれば、
「障害者五輪+ロボ五輪=サイボーグ五輪」となって、人類の歴史にも大きな転換点になるかも知れません。
3次元プリンターの普及により、カスタマイズできる高性能な義手が、手軽に作れるようになりつつありますし、
神経と義手とを繋ぎ、思い通りに動かす技術の開発も日進月歩なので、決して遠い未来の夢物語では無いと思います。

> 囲碁の世界でもアルファ碁がイ・ セドルを破ったように、チェス、将棋、囲碁のような
> 「対称ゲーム」では、どのようなゲームでもいずれはソフトが人間を凌駕していくのでしょうね。

これはもう、仕方の無い事ではありますけどね。
囲碁も将棋もチェスも、「二人零和有限確定完全情報ゲーム」である以上は、あくまで数学であり、
人間の頭脳では解が得られなくとも、解自体は間違いなく存在します。
そして、人間には無理でも、コンピューターなら性能の向上でいつかは解に届きそうですし、
解へと辿り着くずっと前に、人間は必ず追い越される訳ですからねえ・・・・
小学校の1・2年生の頃によくやった「○×ゲーム」とかなら、
人間の頭脳でも、高学年になった頃には、ミスしなければ必ず引き分けになるのは解りますけど、
「6x6マスのオセロは後手必勝」なんていうのは、コンピューターを使わなければ無理です。
まあ、囲碁や将棋は難しくてもオセロあたりなら、そう遠くない未来に解を得られるかも?

> 個人的に興味を引き付けられたのは、自己の棋力向上を将棋ソフトに賭けている千田翔太のコメントです。
> 将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
> 千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、そうでなければnoということができるのではないでしょうか。
> このような観点でみると、千田五段の今後の動きには目が離せませんな。

う〜ん、その命題の答えは既に「是」で出ていると、個人的には思っています。
人間がソフトを参考に指す「アドバンスド」で、人間は棋力が向上するのですから。
なので千田五段の試みも、「ソフトが棋力向上に役立つか? 否か?」ではなく、
私には、「彼がソフトを棋力向上に役立てられるか? 否か?」に見えてしまいます・・・・

例えば、これは囲碁の話になってしまいますけど、
イ・ セドル九段を破ったアルファ碁は、囲碁のルールに基づいて計算する事よりも、
Googleが培った画像検索の技術を応用して、盤面の石の並び具合を景色として捉え、
どの景色が勝率が高そうかを基準に、打ち手を決めていたそうです。
電王戦のように、評価関数がどうこうというソフトに慣れていた私たちからすると、
これは凄く異質で新しい方法のように感じますけど、
でも改めて考えてみると、強い棋士の打ち方というのも、実はこんな感じでは無いでしょうか?
それこそ膨大な局面を頭の中に貯め込み、画像のイメージで感覚的に良し悪しを計る様に。
あまり好きな表現ではありませんが、左脳的ではなく「右脳的」と言えば伝わりやすいかも。
詰め碁のような計算の部分ではなく、大局観の部分で、コンピューターに上を行かれたのは衝撃でした。

もちろん、将棋は囲碁ほどには感覚的に指さないかも知れませんけど、この指し方をする場合、
より有効な局面を多く欲する訳で、それを指したのが人間かソフトかはあまり関係ありません。
そうなると、ソフトが棋力の向上に役立つのは、当然の事のようにも思えてきます。
・・・って、結局の所は、ソフトにもそれぞれ特徴がある訳で、
人間が参考にしやすいソフト、しにくいソフトもあるでしょうから、
人間に勝つ為に作られた現状のソフトが参考に出来なくても、それで命題の判断は出来ないと思うんです。
例えば、AI(人工知能)の研究として「東大の入試問題を解くAI」の開発が進められていますけど、
そのソフトを利用したからと言って、受験生の偏差値が上がるかは、また別の話でしょうからねえ。
偏差値を上げるには、入試問題を解くAIよりも、勉強を教えてくれる家庭教師型のAIの方が適しているので。

> あと、この本で取り上げられていなかったのですが、「アンチコンピュータ戦略」について
> もっと深く突っ込んでもよかったかもと思いました。
> プロ棋士vs将棋ソフトの電王戦でも、人間がソフトの不備を突いて
> 短手数で勝つという例がありました。

う〜ん、昨年の最終戦のアレは・・・短手数というか、試合放棄でしたからねえ。
電王戦を前にした一般参加イベントで、ソフトに仕様上のミスがある事が明らかになった一方で、
「ソフトの修正は不可」という条件が課されていた為、その点を突くのか対戦前から注目されてました。
開発者である巨瀬さんは、自身がプロを目指すも夢破れた元・奨励会員という事もあり、
「プロならば、ハメ手を使わず正々堂々と戦って欲しい」という思いを強く持っていたそうですが、
逆に、阿久津八段の方は「プロだからこそ」、批判を覚悟でハメ手を行い、勝ちを獲りに行ったと・・・・
電王戦を単に「人間vs.機械」の興行として見た場合は、あの1局は最低の1局でしたけども、
プロ棋士になった男と、なれなかった男との、互いの矜持の激突と見れば、あれは凄く熱い1局だったと思います。

って、話が少し脱線気味になってしまいましたが、
結局の所、電王戦がイベントとして成功した理由って、純粋に「人間vs.機械」を楽しんだと言う以上に、
棋士と開発者による異種格闘技的な「人間vs.人間」の戦いと、そこにある人間ドラマを楽しんだ訳ですよね。
棋士と棋士との一般的な対局でも、こういう部分って実は結構ありますよねえ?
一方、AI研究の技術面として見ると、東大のGPS将棋以外は、基本的には個人が趣味で開発を行ってる程度で、
Googleのアルファ碁の登場により、「所詮は遊び程度」という現実を、まざまざと見せつけられた思いです(泣)。
個人の趣味レベルでは、どうしたってプログラム上の粗は大きくなりますし、その部分を探して突いたとしても、
それが現状でのAI研究に対する「アンチ・コンピューター戦略」足り得るかと言えば、正直ちょっと微妙な所も?
それにこの方法は、弱点が克服されるまでの短期間しか使えない上、次から次へと新しく弱点を探さねばならず、
更にはAI自体が成長途上だからこそ採り得る策なので、これが有効なのも過渡期だけのような気がします。

> 人間がコンピュータに勝つにはアンチコンピュータ戦略しかなく、
> 将来コンピュータがシステムを管理する世界になったときに、悪意ある人間が
> アンチコンピュータ戦略を採ることにより社会システムにダメージを与えかねないからです。

悪意ある人間への対処とか以上に、「アンチ・コンピューター」が必要になるのは、
もしもコンピューターが、使用する人間の意図しない暴走を見せた場合に、
それを制御する為の手段として、対コンピューターに特化した方法が必要なんだと思います。
具体的に言いますと、機械の電源の「入/切」まで任されたAIがあったとして、
人間は機械を「切」にしたいのに、コンピューターはその必要を認めず「入」を続けた場合、
電源を切りたい人間の側としては、コンピューターに「切」をさせる為の対処法が必要になる訳ですね。
暴走したのがロボット掃除機くらいなら良いのですが(笑)、
ロボット兵士だったり、自動運転原発だったりしたら、洒落になりませんから・・・・
って、この方法が有効だとなると、それは同時にテロの手段としても有効なので、痛し痒しですが、
だからこそ、制御するにせよ、暴走させるにせよ、アンチ・コンピューターは重要な技術になってくるかと。

> 今はやりの自動車の自動運転でも、悪意ある人間が、自動運転のソフトの裏を突いて、
> 当たり屋的なことをする可能性は十分にあると思います。
> このようなプログラムは、人間の動きが論理的なことであることを前提として
> 組まれていると思うのですが、非論理的なことや想定外のことを人間がやってきたときに
> ソフトが対応できるのはまだまだ先のような気がします。
> このため、ここ数年内でのコンピュータによる自動運転の導入の実現はなかなか難しいと思いますね。

これって、Aの場合にはα、Bの場合にはβとプログラムしていても、
想定していないXの場合には対応できない・・・って感じのAIですかねえ?
残念ながらこれは、一世代前のAIのイメージですね。
このだと、どれだけ網羅的に準備しても、必ず漏れがある為に、この方法は諦められました。

現在のAIでは、「ニューラル・ネットワーク(脳機能を模した計算回路)」や、
「ディープ・ラーニング(機械自身による深層学習)」が用いられてます。
アルファ碁も同じように作られているので、一連の報道で名称は聞いた事があるかも知れません。
まあ簡単に言いますと、事前に人間が対処方法をたくさん入力しておくAIではなく、
基本的な条件だけを入力しておき、あとはコンピューターに対処方法を任せるAIなんです。
もちろん最初の内は上手く対処できませんが、何度も経験を積み、その改善策を講じる事で、
学習したAIは、その内、様々な問題に対して上手く対応できるようになって行くと。
自動運転で言うなら、例えばカーブを曲がる際、
昔のAIは、その角度や傾斜に応じて、車の出すスピードを事前に入力しておきましたが、
今のAIは、「縁石にぶつかったらダメ&出来るだけスピードは落とさない」と条件を与える事で、
学習をした車は、どんなカーブでも最適のスピードで走る訳ですね。

ただ、このAIの問題点は、機会がどう学習したのか、人間には解らない点ですね。
なので、もしAIがミスをしても、思考方法がブラック・ボックスなので、原因の究明が困難なんです。
アルファ碁で言えば、打った手は素晴らしい一手でも、なぜその手を打ったかは解らないと・・・・
ですから、人間がアルファ碁を参考にして棋力をアップさせようとした場合、
理屈で考えるタイプには向かないでしょうが、フィーリングで打つタイプには合ったりするのかも?
仮に「何故か?」が解らなくても、アルファ碁を真似て、同じような手を打つ事で、
結果的に盤面が有利に進むのであれば、良いか悪いかは別として、勝率は上がるでしょうしね。

いや〜、それにしても、ここ1〜2年での科学技術の進歩は凄いものがありますね。
(清原の逮捕をキッカケに、脳と薬の関係を調べ始めたら、いろいろ脱線して知識が蓄積・笑)
クリスパー・キャスによるゲノム編集技術の確立(その衝撃はiPS細胞以上)。
Googleのアルファ碁が知らしめた人工知能研究の現在地。
光遺伝学がもたらした脳・神経の機能解明への躍進。
3次元プリンターの応用拡大と製造分野の革新。
そして、一般社会への技術普及という点では、
「ポケモンGO」や「ペッパー」の登場も含まれるのかな?(笑)
(ユーザーは無自覚でしょうけど、ビッグ・データの収集端末として考えると、怖さもあります)
「人間と機械の融合」という 人類史上でも最大の大変革が、今世紀中には起きると思ってましたけど、
この驚異的な進歩スピードを見せられると、下手をすれば、生きている内に到来する可能性も???
少なくとも昨年生まれた甥っ子などは、それを体験するかも?とか考えると、いろいろと複雑な気持ちも・・・・
人類が身体を弄れる技術を手に入れた時、その実行を押し止めるのは不可能ですからねえ。

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