| ▼ 徳翁導誉さん
> そう言われてしまうと、関ヶ原&大坂の陣と大戦続きの第三部が、逆に不安に・・・(笑)。
> 三谷本人も新選組!後のインタビューで「次は大坂の陣(の城内のトタバタ)を描きたい」と語っており、
> 実際に主人公も真田幸村という事は、ラストの大坂の陣こそメイン・ディッシュでしょうからねえ。
> 現状でも十分に面白いのですが、だからこそ、どうしても第三部は更なる盛り上がりを期待してしまうと。
真田丸も九度山編が終わっていよいよラストの大坂の陣に向かって急展開していきますが、
前回の最後の「大坂の陣・予告編」の演出は良かったですねぇ。
九度山編も「真田太平記」では4話費やしていたのに対し「真田丸」では2話に収めていましたが、
中だるみしないという意味では良かったと思います。
それにしても予告編での家康はだいぶ老けていましたなぁ。
今週末からメイン・ディッシュに向けて楽しみな日曜日が続きそうです。
> 今回、AIと将棋について雑談したのを機に、録画したまま未見だった
> 5月放送のNHKスペシャル「羽生善治、人工知能を探る」を、ようやく見ました。
> 50分という短い番組で、AIの予備知識に乏しい視聴者にも解り易いよう、よく纏まってたと思いますが、
> 個人的には、羽生さんの英会話と拙いナレーションの方が、内容以上に残ってしまい・・・・(苦笑)
私もNHKスペシャル「羽生善治、人工知能を探る」を観ましたが、短い番組でAIの内容がうまく纏まっていましたね。
まあぶっちゃけあの内容であれば羽生さんを引っ張り出してこなくても良かったような気がしますが。
インタビューの準備とかも含めて羽生さんの負担はかなり大きかったと思いますぞ。
まあ羽生さん本人は好奇心の塊でしょうから、本人は楽しんでやっていると思いますが。
春先は王将奪取失敗、名人位失冠と負けが重なり、羽生さんも加齢による限界が囁かれましたが、
棋聖、王位、王座の3タイトル連続防衛でまだまだ健在ぶりを見せつけられましたね。
将棋棋士には「45歳限界説」というのがあるそうで、中原元名人も
「脳内の盤面が45歳を超えると急に暗くなった」とおっしゃっていたようですが、
羽生三冠はこの「45歳限界説」も打ち破りそうで、どこまで第一線で戦えるか興味津々ですね。
叡王戦も本戦トーナメントが始まりましたが、羽生三冠は山崎前叡王を破って幸先好調です。
今話題の千田五段も勝ち残っていますね。
本戦トーナメントで優勝してコンピュータとの2番勝負を戦ってほしいのは、
今のところやはり羽生三冠、千田五段、佐藤名人といったところでしょうか。
最近気になるAIの話題といえば、
「IBM Watsonで法務案件を効率的に解決 - 弁護士ドットコム」でしょうか。
http://news.mynavi.jp/articles/2016/09/20/bengo4/
> 弁護士ドットコムではIBM Watsonを用いるベースとして、同社が提供している
> 公開型Q&Aサービス「みんなの法律相談」を使用した。みんなの法律相談は、
> Webサイト上に寄せられた法律相談に対し、各分野の経験豊富な弁護士が回答する無料サービスだ。
> その質問および回答実績は累積約150万件に上ることから、同社ではみんなの法律相談の
> 検索機能にIBM Watsonを盛り込み、質・量ともに優れたデータを有効活用するというアイデアを思い付いた。
AIに取って代わられる職業としてメディアでは弁護士も取り上げられることが時々ありますが、
ここまで具体化してくると弁護士といえども安心できないでしょうな。
(このサービスは、AIというよりもビック・データの活用という側面が大きいでしょうが)
どんなに優秀と言われる人でも、これだけ膨大なケースを頭の中にインプットすることはできないでしょうから、
弁護士の仕事がコンピュータに奪われるという未来もそう遠くないかもしれません。
> ・・・と、このまま今後のビッグ・データについてを、話題にするのも面白そうではありますが、
> とりあえず人工知能の話に戻しますと、将棋界ではまさに現在進行形で起こっている事である
> 「人工知能(AI)の情報を、人間の知能(HI)がどう活用するか?」というのが、今後の課題だと思われます。
> そこで今回は、人間の知能の「公式化」にチャレンジしてみる事にしました!!
> やはり数値化や公式化した方が、物事は理解しやすい・・・って、それは理系人間の考え方か?(笑)
人間の知能の「公式化」、とても面白いですね!
> まあともかく、まず最初に、従来の知能と言うのは、次のような公式で表せると私は考えています。
>
> 『知能=(経験+知識)×知恵』
>
> 「経験」とは、自分自身が体験した事により得た情報であり、
> 「知識」とは、他人が体験した事を、伝聞や書物として情報とします。
> 要するに、直接的に得たのが経験で、間接的に得たのが知識って事ですね。
> そして、場面に応じて情報を活用する応用力こそが「知恵」であり、
> 「地頭が良い」というのは、この知恵の部分が秀でてる事なんだと思います。
このあたりは全く同意ですね。
経験や知識と、知恵の両方が知能にとって必要不可欠というのは、その通りだと思います。
> 続いて、人間が情報をどのように処理しているのかと言うと、次のような感じだと思います。
>
> 情報処理の3ステップ『収集→整理→選択』
後でも述べますが、ここは私は収集、整理、選択に加えて「検証」の4ステップがあるかと思います。
情報処理の4ステップ『収集→整理→選択→検証』
ですね。そして、「検証」により有用であると判断された情報が、最初のステップの「収集」で経験や知識として追加されると思います。
> そして現在、「AI」や「ビッグ・データ」など、
> コンピューターの急速な台頭により、人間の知能の公式はどうなったのか?
> 経験や知識に、新たに「AI」が加わった訳ですが、それを単純に足せば良いのか?
>
> (中略)
>
> これを公式っぽく表すと、こんな感じでしょうか。
>
> 『知能=A%{(経験+知識)×知恵}+B%{AI}』 ※ A%とB%の合計は100% ※
>
ここの解釈は、私の考えでは「ビッグ・データは(経験+知識)が無限にあり、AIは「情報処理の4ステップ」をひたすら
繰り返すことにより「知恵」の精度を高めていく」ことにあると思っています。
先ほどの情報処理の4ステップですが、これをAIに当てはめてみると、
収集:過去の体験をインプットすることにより得られる情報や、「検証」により有用であると判断された情報を
蓄積していく。人間の場合は記憶容量が有限であるが、コンピュータの場合は記憶容量が無限である(ビッグ・データ)。
将棋や囲碁に例えると、過去の体験をインプットすることにより得られる情報は人間同士の棋譜であり、
「検証」により有用であると判断された情報は、ソフト同士を戦わせることにより得られる情報となります。
「選択」や「検証」の精度が低い場合には前者の情報が有用ですが、「選択」や「検証」の精度が高くなると後者の情報が有用になっていき、
かつ後者の情報量の方が圧倒的に多くなります。
整理:これはおっしゃる通り人間の場合は無意識のうちに収集や選択の部分に内包されそうですね。
一方、コンピュータの場合はこの整理は最も得意とする分野かと思います。
あるいは、記憶容量が無限であれば整理すら必要ないとの考えもありそうですね。
選択:ここが4ステップの中で一番重要でしょう。
突き詰めていくと、選択とは、「与えられた前提条件に対して、収集・整理されている情報に基づいて、最も適切な解を自動で選択する」
ことにあるかと思います。
昔の将棋ソフトは、「最も適切な解を自動で選択する」という部分が弱かったために人間に勝つことができなかった。
今では、「最も適切な解を自動で選択する」能力が人間よりも優れているため、人間が将棋ソフトに太刀打ちできなくなったと思います。
そして、この「最も適切な解を自動で選択する」能力は、「選択」と次の「検証」をひたすら繰り返すことにより精度が高まるものであると思います。
検証:選択された解が最終的に「与えられた前提条件」にポジティブに働くか否かを検証します。
この検証は、将棋や囲碁のような「前提条件が単純な」ものであれば自動で行われますし、
自動車の自動運転や法律サービスの提供といった複雑なものであれば人間の判断が入ってもいいかもしれません。
そして、検証結果に係る情報を最初の収集に加えてフィードバックを図ることにより、「選択」の能力が飛躍的に向上したものがAIといえるかと思います。
> ただ正直な所、人間の脳がそのままであれば、ここが限界だと思います。
> ですが一方で、このまま技術の進歩が続けば、そう遠くない未来に、
> 人類はコンピューターとの深化を進めるべく、「脳の最適化」を始めると思うんです。
> 前回した「五感がどうの」とか「新たな感覚がこうの」という話題は、
> もちろんバーチャル・リアリティーが主題ですけど、実はここにも繋がる話でした。
> 要するに、機械とのリンクを飛躍的に高めるため、脳を人為的に弄るって事ですね。
> この変化が人類史にとって、産業革命は勿論、文字の発明や、火の使用よりも、
> 更に大きな衝撃であるのは、これが「進化」であり、しかも人類の手により自ら行われるからです。
> そこまで行けば恐らく、最初に提示したAI込みにシンプルな公式まで行けるんじゃないでしょうか?
>
> 『知能=(経験+知識+AI)×人工進化した脳の知恵』
そうですね、私も究極的にはこの式にたどり着くような気がします。
ただし、「機械とのリンクを飛躍的に高めるため、脳を人為的に弄る」のがいまいちピンときません。
(脳に電流を与えて活性化させるようなイメージでしょうか??)
個人的には、人間の脳には限界があり、AIには追いつけないような気がしますが・・・
> とは言え、この方向に技術革新が進むと、自己の記憶だの、他者の記憶だの、AIの記憶だの、
> そうした壁のようなモノが希薄になってしまい、全てはクラウド上で渾然一体としてしまうのかも?
> そこまで行ってしまった場合には、『そもそも知能って何だ』って所まで行き着くかも知れませんね。
> って、何だか最後は、ホラーみたいな話で終わってしまいました・・・・
全てがクラウド上で渾然一体としてしまうと、それこそ映画「マトリックス」の世界のような感じになりそうですね。
そういう意味では、マトリックスは近未来を予測するという点で非常に優れた作品かといえそうです。
非売品の某新聞に羽生三冠のインタビューがあったので中身をちょっと紹介。
> 最近では、直感的な判断などが機械にもできるようになってきています。1秒間に10億手先まで
> 読めるようになったなどといっても、囲碁などやはり限界があるので、そうではなく、無駄な読みを
> 省略するとか、感覚的にこっちの方が良いだろうというような方法論が非常に洗練されてきているのです。
> 局面の先を深く読んでいくときに、たくさん読むよりも自分にとって一番良くなる局面を考えたり、
> 相手に差された時に一番悪くなる局面を考えて行けばたくさん考えなくて済むのです。「大局観」とか
> 「直感力」が人間の専売特許で機械には全くできない、ということは幻想になってきているのかなと
> 思っています。
これはNHKスペシャル「羽生善治、人工知能を探る」でも少し触れられていたことですが、
AIが直観力を持つというのは、とんでもなくすごいことかと思っています。
「直感」とは、「論理」からは直接導き出すことができないものかと思います。
いきなり話が脱線してしまうのですが、WW2onlineで私は奇襲攻撃を得意としていましたが(ヲイヲイ)、
全くの不意打ちの奇襲を掛けられたことが1回あるんですね。
世界戦場版No.8のソ連でプレイしていたときに、2006/3/27の深夜に複数の国から奇襲攻撃を掛けられるのですが、
どの国からもソ連に奇襲がかけられるという情報を教えてもらっていないにもかかわらず、
奇襲攻撃の1時間前くらいに「ああ、複数の国から奇襲攻撃を掛けられそうだな」という直感がありました。
この直感があったため、奇襲攻撃をけん制すべく、2006/3/27(月) 23:20:26にソ連は公式発言で防衛大綱を発表することになります。
もっとも、あの段階では奇襲攻撃を予見しても盤面をひっくり返すことはできませんでしたが。
今思い出してみても、あのときの直感は論理的には導き出せないもので、それこそ「いきなり閃いた」というのが正直なところです。
羽生三冠のような超一流の棋士はこの直観力も優れていると思いますが、
AIが直観力を持つというのは、大きなブレークスルーのような気がします。
(本当は「直感」と「スピリチュアル的な霊感力」の違いや、「羽生さんがオカルト的な桜井章一に傾倒する理由」まで
論じたかったのですが、時間がないのでまた次回にでも。このあたりになるとかなりぶっとんだ話になるので人を選んでしまうかもしれませんが)
> それにしても今回、Kawaii文化の話から渋谷・原宿のガールズ文化とかも調べた事もあり、
> 改めて「渋谷」という街とその歴史を考えてみましたけど、やはり面白い街ですよね!?
> そして気付かされたのは、表面的には対極にある気がしていた渋谷と秋葉原に、
> 内部的にはかなり似通った部分があるという事ですね。
> 海外では、渋谷系のKawaiiも、アキバ系のKawaiiも、一緒くたに愛好されてる話を以前しましたが、
> それは単に情報量の少なさと言うより、固定観念の少なさに所以があったのかも?と思わされました。
Kawaii文化はらくちんこと小林敬幸さんのこのあたりの受け売りだったのですが、
http://biz-journal.jp/2014/12/post_8361.html
たしかに渋谷と秋葉原の街の歴史を追っていくといろいろ深いものがありますね。
なんとなく、渋谷は「計画的に作られた街」であるのに対し、原宿や秋葉原は「自発的に変化していく街」のような気がします。
生態的としては、後者のほうが生存に適しているのですが、街の魅力としても原宿や秋葉原の方が多様性があって好きですね。
> お返しと言っては何ですが、最後に、
> 今回読んだ本の中で最も面白かった1冊を紹介しておきます。
>
> 『五色の虹 満州建国大学 卒業生たちの戦後(集英社)』
> https://www.amazon.co.jp/dp/4087815978
>
> 戦前の日本の傀儡国家であり、多民族国家でもあった
> 満州国の最高学府「建国大学」の出身者たちの その後を追ったドキュメント・ルポです。
> ほのぼのさんなら、歴史として知ってる事も多いかも知れませんけど、
> 一般レベルの知識で読むと、まさに驚きの事実の連続だと思いますので、
> 「近現代史はあまり詳しくないけど」という方にこそ、是非ともオススメの1冊です!!
早速Amazonで取り寄せて読み始めました。第三章の途中ですが、いやあ面白いですね。
私も昭和初期の近現代史とか大好きなので、どっぷりはまって読んでいます。
素晴らしい本を紹介していただきありがとうございました。
国家同士は反目しあっても、人と人とは異民族でも分かり合える部分があるってのは、
実体験としてもそう思いますね。(まだ読み始めたばかりなので、この本の結末がどうなるかはわからないのですが)
また読み終わったら感想を書いてみたいと思います。 |
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