| > 題名が「新・大逆転」となってますけど、これで合ってますよねえ?
> https://www.amazon.co.jp/dp/4334028039
ええ、この本です。正確な題名は「新・大逆転」でしたね。
> もし仮にamazonで評価をつけるなら、星3つといったところでしょうか。
> すごくお勧めというわけではないのですが、昔の光栄の歴史シミュレーションとか好きなのであれば
> 読んでいてはまるかもしれません。
> なんといっても、筆者が光栄の歴史シミュレーションからインスピレーションを得て、
> とことんゲーム風にこだわったストーリーとなっていますので。
> この「本の中でのゲームの設定」自体が、光栄の歴史シミュレーションゲーム好きならたまらないですね。
もうちょっと詳しく紹介するために、本文中からゲームの内容を引用してみます。
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「パワー・ゲーム」は日本の歴史の中でもっとも激動の時期である昭和11年1月から太平洋戦争の
始まる昭和16年12月までにわたっての日本の政治、経済、外交、軍事をリアル・シミュレートした
戦略ゲームです。挑戦者であるプレイヤーは日本の首相となり、この時期に内政を安定させ、経済を
繁栄させ、平和を維持しなくてはいけません。このゲームは昭和11年1月時点の日本の国内情勢や
国際情勢を忠実にシミュレート化しており、登場する人物はすべて実在の人物です。
この時期にプレーヤーの政策選択がまずければ、国内の各階層が倒閣運動に走ったり、軍部がクーデターを
起こしたりします。また、朝鮮や満州、中国、台湾では反植民地運動が激しくなり、日本から独立しようと
するでしょう。さらに列強が日本の戦争を仕掛けてくることもあります。
もし、あなたが首相の地位を失ったり、クーデターや暗殺によって命を失えば、ゲーム・オーバーと
なり、もう1度、初めからゲームに挑戦することができます。プレーヤーはこのゲームに3回挑戦する
ことができます。そして、3回目でゲーム・オーバーとなれば、挑戦権を失い、挑戦者の負けとなります。
(中略)
1か月をゲームはターンという言葉で呼んでいる。これはパソコン・ゲームでも使っているシミュレーション・
ゲームの時間を表す用語のようなものだ。
このターンの間に、日本の首相となったプレーヤーは国内政策、経済政策、軍事政策、植民地政策、外交政策
の順番でそれぞれに選択できる個別政策がある。
(中略)
国内は重臣、議会、財界、都市中間層、農民、労働者、左翼勢力、右翼勢力、陸軍、海軍という社会グループから
なっている。これらにはそれぞれ政治力と内閣への信頼度という点数がある。首相の政策選択によって、それぞれ
の階層の政治力と内閣への信頼度は変化する。どの階層でも内閣への信頼度が0になると、反対運動を起こし、
首相は失脚するか、クーデターや革命や暗殺によって命を落とすおそれが生まれる。
ゲームがスタートする昭和11年1月の時点での政治力と信頼度はこうである。
政治力/内閣への信頼度
重臣/55/80
議会/40/50
財界/40/70
都市中間層/20/50
農民/30/40
労働者/15/20
左翼勢力/5/5
右翼勢力/60/5
陸軍/70/10
海軍/40/70
> ご紹介いただきありがとうございます。この本の存在は知っていたのですが、まだ本の実物は見たことがなかったです。
> 今度本屋さんで探してみたいと思います。
> 千田五段がどんなことをしゃべっているのか興味がありますね。
> (ネットでは、千田五段が傲慢なことをまたしゃべったという噂もありますが・・・(笑))
> 個人的な意見ですが、千田五段はソフトにのめり込み過ぎて、肝心の勝負強さを失っているような気がしますね。
> 棋戦でも決勝まではいくが、決勝で勝ちきれないみたいな(NHK杯もそうですし、王位戦でもあと一つ勝てば挑戦者になれたところで敗れてしまいました)。
> 今回の叡王戦や棋王戦予選ではベスト4まで勝ち残っていますので、千田五段が大勝負で勝ち切るところを見てみたいですね。
叡王戦では佐藤名人が羽生三冠に勝って、決勝戦は佐藤名人vs千田五段の3番勝負となりましたね。
羽生さんvsコンピュータソフトの対戦が無くなることを考えると、羽生さんの敗退はとても残念でしたね。
しかし、佐藤名人と千田五段、どちらが優勝しても対コンピュータソフトは非常に興味深いものになるかと思います。
佐藤名人は名実ともに今の棋士の中でも実力がトップ中のトップですし、千田五段はコンピュータソフトに知悉しているので
アンチコンピュータ戦略に長けているから人間側の勝ち目も出てくるでしょうし。
ここからは極私的なたわごとですが、決勝3番勝負は片ヤオがあるんじゃないかと危うんでいます。
佐藤名人が勝った場合は、それこそ名人がコンピュータソフトに完敗する可能性も出てくるわけで、
そうなると棋士の威厳が失墜すると考える将棋連盟のトップから佐藤名人に「勝つな」と圧力をかける可能性もあるかと。
大多数の人はいまさら名人がコンピュータソフトに敗れても驚きではないし、
今までのように実力がトップクラスではない棋士とコンピュータソフトとの戦いを見るくらいなら
いっそのことトップクラスの棋士とコンピュータソフトとの白黒をつけてほしいと思うわけですが、
古い考えの人からすればトップ棋士がコンピュータソフトに敗れるのは将棋棋士の存在価値が失われると
捉える人もいるでしょう。
今の佐藤名人と千田五段の実力を考えると、10回指したら8回は佐藤名人が勝つくらいの実力差があるわけで、
一発勝負ならまだしも3番勝負なら普通ならほぼ佐藤名人が勝つでしょう。
なので、千田五段が3番勝負に勝ったならば、本当にヤオが無かったのかどうしても疑念が生じてしまいます。
それにしても羽生さんとコンピュータソフトの勝負が見られないのは返す返すも残念でした。
羽生さん自身は知的好奇心旺盛でコンピュータソフトと戦うことにも拒否感はないでしょうから、
電王戦以外の場でも構わないので、羽生さんが年をとって実力が衰えていく前に
何らかの形で羽生さんとコンピュータソフトの勝負を見てみたいものです。 |
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