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[20511] アメリカ大統領選挙の まとめレス返信 削除
2016/11/17 (木) 22:05:09 徳翁導誉

> > > > トランプが勝ちましたね。
> > > > 一部ではトランプショックも起きましたが…。

> > > トランプショックでごっつあんです
> > > 投資やっている人間してみればヒラリーは無かった

> > しかし前評判ではヒラリー優勢との報道がありましたが
> > 結果はトランプ勝利、イギリスのEU離脱投票と同じ展開になりましたね。

> ドナルド陣営は選挙戦が非常にうまかったというのが、今回の大逆転劇につながったような気がしますね。
> 世論調査では出てこなかった「隠れトランプ」層を、マスメディアやクリントン陣営は見抜けなかったが、
> トランプ陣営は見抜いていたということでしょうね。
> トランプ陣営が激戦区をことごとく僅差で勝ち抜いたというのは、
> 「選挙のストラテジー」がアメリカでは恐ろしく発達しているのだということの証左かもしれませんね。

とりあえず、分かれたスレッド↓も、こちらで一括返信。
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=r20487

返信が1週間遅れになってしまい、話題としては少し古くなってしまいましたけど、
トランプ大統領の誕生というのは、私としても少し予想外でしたね。
まあ個人的には、支持率の推移を日々追っていたので、
メディアが報じてたみたいに、「ヒラリー当確」とまでは思っていなかったものの、
それでも「ヒラリー6:トランプ4」くらいには見ていたので・・・・
所謂「隠れトランプ票」というのを、私は2〜3%と想定していましたから、
投票日段階での支持率が3.2ポイント差となると、やはりヒラリーが若干優位では無いかと。
(総得票数ではヒラリーの方が多かったそうなので、数字的には間違ってなかったのかな?)

それにしても今回、FBI長官という座にある公務員が、政治的な意図を持って職権を発動し、
選挙の結果を大きく左右したという事は、今後いろいろ物議を醸すんじゃないですかねぇ・・・・
10月27日の段階では、ヒラリーの方が5.6ポイント上回っていた支持率は、
10月28日にFBIの再捜査が始まると、11月3日には1.3ポイントまで差が縮まり、
11月6日に訴追の見送りが決まると、11月8日の投票日には3.2ポイント差に戻しましたから、
この再捜査の報道が、大統領選挙に影響を与えたのは明らかだと思います。
直接選挙ではない独自の選挙人システムとは言え、5ポイント以上差があれば圧勝なので。
またアメリカの場合は、伝統的に投票日が火曜日と決められている為、
期日前投票の割合も高く、特に今回は実に全投票の4割に及んだそうなので、
そうなると、訴追見送りの情報が出る前の週末に、投票を済ませた人も多かったはずです。
ですから、ひょっとすれば、この期日前投票が結果を大きく分けた可能性もあります。
もちろん、トランプ陣営の選挙戦術が見事ハマり、接戦州をかなり獲得できた事や、
ヒラリー陣営が選挙セオリーを知り過ぎてるが故に、優位州を過信で取りこぼした事が、
獲得票数と獲得選挙人数の差を、これほど大きくしてしまった原因ではありますがね。

それにしても、再捜査を公表するだけの十分な事件性があったのなら、まだ理解は出来ます。
しかし今回のケースは、ヒラリーの側近女性の元旦那が、未成年と援助交際した疑惑が生じて、
その元旦那のPCを調べれば、ヒラリーの情報漏洩の証拠が出て来るかも知れない・・・という、
言い掛かり的な理由で、「再捜査開始!」という情報を、この投票日の直前に公表したんですよね。
しかも御丁寧に、反論したくても週明けまで報じられない金曜の午後というタイミングを狙って。
選挙前のこうした行動はFBIの内規違反に当たるらしいですが、それを押して敢えて公表したそうですし、
そもそも公務員の職権濫用だと判断されれば、それ自体が法律に触れる行為ですから、
仮に裁判となって有罪判決が出るような事態となれば、選挙の結果自体は覆らなくとも、
トランプ政権の正当性を脅かす事となるでしょうし、そうなれば更に混乱しそうな気がします・・・・
ただ、もしもヒラリー勝利なら即アウトだったと思いますけど、
こうしてトランプ勝利の立役者になってしまうと、内規違反の処分とかはどうなるんでしょ?

> > > まあ、オハイオ州などのラストベルトで、ドナルド・トランプ氏は勝つのは分かります。
> > > ですが、ヒスパニックが多いフロリダ州で勝利となると、
> > > どれだけ、ヒスパニックの人々は白人の方々に嫌われていたのかと・・

確かに、フロリダ州のヒスパニック人口は多いですけど、
その最大勢力は亡命してきたキューバ人であり、特に移民1世は強固な共和党支持層ですし、
キューバ政府と国交回復したオバマ政権に対して、いろいろと思う所はあるはずです。
ただ近年は、キューバ系以外のヒスパニックも急増しているそうですが、
英語が話せない層や、日々の生活で手一杯な層は、手続きが面倒なのであまり選挙に行かず、
不法移民の場合には、そもそも投票権がありません。

そして、これはフロリダ州の特徴なのですが、特に温暖な州南部には、
リタイア後の移住先として、アメリカ各地からの白人の流入人口も多いんですよね。
特に、自身も大富豪であるトランプが掲げる「相続税の撤廃」や「法人税の大幅削減」は、
同じく富裕層である白人移住者にとって、非常にウケの良い政策だと思います。
このように、フロリダ州は他州に比べて特殊で複雑だからこそ、いつも接戦になると。
で、アメリカ東部から開票が始まり、「フロリダ互角、オハイオ優勢」との報を聞いた時、
予想に反して、「このまま行ったらトランプが勝つんじゃ?」という考えに変わりました。

> > > 女性の怒りもドナルド・トランプ氏には向かわなかったというのもびっくりです。
> > トランプの女性票は男性票に比べると10%ほど少なかったようですが
> > それ以上に人種の壁が大きかったと思います。
> > (白人女性の票はトランプの方が多い)

> 自分の疑惑追及した刑事をクビに追い込む女と綺麗なねーちゃんにナチュラルにセクハラする男
> どちらが国益にダメージ与えるかと言ったら前者ですよ
> 賢い女性程どっちが屑なのか分かる

「ヒラリーの疑惑追及してクビに追い込まれた刑事」というのは、
キャリア検察官のチャールス・ラベラという人の事ですか?
私は英語が苦手なので、日本語でしか情報を調べてないんですけど、
そのコピペはネット上の各所で見掛けるものの、大本の情報源は1つしか見つからず、
しかも、なかなか癖のある評論家の著作みたいですが、情報の確証度は如何程なんでしょうか?
そんな人が居るなら、クリントンにセクハラされた人を連れてくるより、ずっと有効だと思いますけど。

> > 今回の大統領選挙の結果、過激な発言が目立っていた方が勝利しました。
> > すなわち、単純な極論こそ真に正しいのです。

> 真に正しい考えなんて有るんですかね?
> 100人いれば30人程は自分の考えが一番正しいと思っているでしょう。
> 残りの70人は自分の考えが正しいと信じられないから目立った考えに流れるんじゃないですかね。
> つまり私としてはトランプ氏が勝った事が極論の正しさを証明するとは思えません。

聖職者さんの過去の発言を検索してもらえれば解ると思いますが、
え〜と、要するに・・・その30人程のタイプの方なんです(苦笑)。

> > 最後にドナルド・トランプ氏が暗殺されないのか大変心配しています。
> トランプさんが暗殺される心配はないと思いますよ。

暗殺というのは、怨恨などの感情で殺人を行うのではなく、
政治・宗教・思想・利害など理性で殺人を行う事であり(理性の善悪は別の問題)、
その理性は、個人で限定されるモノと、集団で共有されるモノとがあります。

例えば、「もしも黒人の大統領が誕生したら暗殺されるかも?」という場合は、
その発生を恐れる理由の根本が、社会の黒人差別にありますから、基本的には後者の暗殺を指します。
しかし実際、オバマ大統領は、このまま無事に任期の8年を全うしそうですから、
実行に移されなかった計画はあったかも知れませんが、少なくとも結果的には杞憂に終わった訳ですね。
そして、「黒人だから」という理由で暗殺される可能性に比べれば、
「暴言を吐くから」という理由で暗殺される可能性は、ずっと低いでしょうし、
そもそも、そうした過激な行動に出そうな層が支持した候補こそ、トランプだったりする訳で(笑)、
社会状況によって半ば必然的に生じる暗殺計画は、今回の場合、まず有り得ないと思います。

しかし一方で、個人によって起こされる暗殺というのは、どんな場合にも生じ得るものです。
何故なら、個人であれば、その人の中でしか通用しない論理でも、1人で動けますからねえ。
例えば日本でも数年前に、厚生省の元事務次官が暗殺される事件が起きましたけど、
その犯行理由は、「子供の頃に飼い犬を保健所に処分されたから」というモノでした。
もちろん、保健所と社会保険庁(厚生省所管)とは全く別の組織であり、
第三者から見れば勘違いも良い所ですけど、実行犯にとっては筋の通った正義の犯行である訳です。
こうした暗殺の可能性も否定できない以上は、トランプが暗殺されないとまでは言い切れません。
何よりアメリカでは、民間人でも簡単に銃を購入する事が出来ますので・・・・
ですが、だからと言って、こうした暗殺まで心配した所で、何にもならないとは思いますけどね。
ジョン・レノンのように、有名な歌手だから暗殺される人もいれば、
前述の事務次官のように、勝手な妄想で暗殺される人もいる訳ですから。

> 古来より独裁者あるいはそれに近い人々は奇跡によって暗殺を回避されるのが習わしです。
> ヒットラーさんやドゴールなどがいい例ですね。

古くは、マケドニア王国のフィリポス2世に、ローマ帝国のカエサル、
最近話題な韓国大統領の父親・朴正煕や、日本だと蘇我入鹿・織田信長・井伊直弼など、
暗殺された独裁者なんて、それこそ枚挙に暇が無いと思いますが?(笑)
それにそもそも、アメリカの大統領は独裁者なのか?という根本的な疑問もありますし。

P.S.
アメリカの内向き回帰、イギリスのEU離脱、中国・インドの台頭、ロシアの復活、アラブの民主化と混乱。
冷戦が終わった1990年代には、これらは起きても「2030〜2040年代」頃かと考えてましたけど、
時代の「時計の針」の進むスピードは、私が想像していた以上に速いですねえ・・・・
(その一方で、今頃には既に崩壊・統一されてると見ていた北朝鮮は、思いのほか頑張ってますが・苦笑)
このまま行くようなら、アメリカ・南米・EU・旧ソ連・アラブ・南アジア・中国と、
世界の多極化も、思てったより早く到来するのかも知れませんね?
そして、メキシコ・イギリス・ウクライナ・トルコ・イラン・日本・韓国・ASEAN諸国などの「極間の大国」は、
多極化時代のカギを握る存在と思ってましたけど・・・時代の到来以前に早くもグチャグチャに(泣)。
トランプ大統領の誕生により、国際情勢で真っ先に変化が現れるとすれば中東情勢ですねかねえ?
まあ、民主党政権が続けば、更なる泥沼も有り得た状況なので、どちらが良いかは解りませんけど、
とりあえず、私が見てみたい「クルディスタン建国」の実現は、今までよりも近付いたのかな?(笑)

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