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[20546] 日・中・韓・AIの囲碁世界戦&将棋AIのネット記事返信 削除
2016/12/2 (金) 19:40:20 徳翁導誉

▼ 来年3月「ワールド碁チャンピオンシップ」開催へ
> http://www.sankei.com/life/news/161129/lif1611290038-n1.html
> 趙治勲名誉名人と電王戦で対局した「Deep Zen Go」と
> 井山六冠が対局するという夢のような企画ですね!
> 半年弱で「Deep Zen Go」が
> どこまで力を伸ばすことができるかというところも興味があります。

いや〜、凄いニュースが飛び込んで来ましたねえ!!
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFG29H4S_Z21C16A1000000/
日本・中国・韓国の代表棋士3人に、囲碁AIを加えた、4者による「総当たり戦」ですか!?
しかも日本代表は井山六冠に内定って、これは中国と韓国の顔触れ次第では、歴史に残る大会になるかも?
先週「無理だろう」と書いた話が、それを上回るレベルで実現するなんて、まさに嬉しい誤算です(笑)。

1つのAIが、同じ棋士と3戦するよりも、違う棋士と3戦した方が、収集データに幅が出来ますし、
普通の国際棋戦として各国代表同士の対局も楽しめれば、中・韓の棋士とAIとの対局も楽しめる。
国内棋戦でスケジュールが厳しい井山の為に、地元・大阪開催&短期集中開催で、
AIまで参加する大型の国際棋戦を新設してしまうとは、日本棋院と協賛企業もなかなかヤリますねえ!!
囲碁界は囲碁界で問題山積ですけど、将棋界の現状と見比べると、まともな組織に見えてしまう(苦笑)。
(名人4期の依田九段も、三浦九段の一件に関して、ブログで積極的に発言してますし)
それと、ネット中継も予定しているとの事ですが、どういう形式になるかも気になる所。
YouTubeなのか? ニコニコ動画か? 日経新聞が特別協力なので系列のテレビ東京関連か?

ただ残念なのは、出場する囲碁AIがアルファ碁ではなく、DeepZenGoだって事ですね。
先日の趙治勲戦から半年弱で、Zenの実力がどれだけアップするか興味はありますし、
強くなったらなったで対局自体は面白くなりそうですけど、やはり見たいのはアルファ碁ですよね!?
更に贅沢を言うなら、アルファ碁とDeepZenGoも直接対戦する5者総当たり戦を見てみたかった(泣)。
もっと贅沢を言えば、アマ参加型の「ネット合議制」も含めた、6者での総当たり戦を見てみたい(笑)。
(アマ集合体のビッグ・データが、トップ棋士や最先端AIに対抗できるのか、個人的に凄く興味あります)
それにしても、最初はアルファ碁に出場を打診したものの、スケジュールの都合で不参加って、
一体どんな都合なんですかねえ??? 噂される年明けの再戦準備に専念って事?

そして、もう1つ残念なのが、開催日程が「3月21〜23日」の3日間となってますけど、
これって思いっきり、WBCの準決勝x2・決勝と日程がモロ被りなんですよねえ・・・・
しかも火・水・木と平日3連発なので、せめて一方でも、直前の3連休にならなかったものかと(泣)。
野球人としては、日本代表の進出に関係なく、押さえておきた3試合でもありますし、
う〜ん、今から計画的に、3日間たまたま体調が崩す予定を準備しておこうかな?(笑)

> 囲碁の世界ではトップ棋士が積極的にソフトと戦うということで、
> ソフトを異物扱いして敬遠してきた将棋の世界と違って とても好感が持てます。

まあこの辺は、囲碁と将棋のゲーム特性の違いも影響している気が、個人的にはしますね。
囲碁ってコミや置石など、ハンデが当たり前のように存在しているゲームなので、
相手との実力差を抵抗感なく受け入れやすい下地があり、
AIに対しても、そうした心情が作用しているように思います。
一方で将棋の場合、もちろん駒落ちというルールはありますけど、現在では平手戦が基本ですし、
だからこそ、敗戦や実力差を受け止め難い気質が、将棋というゲームにあるように思えます。

って、これ自体は実は、将棋というゲームの完成度の高さを表してもいるんですよね。
ハンデなしに互角に戦えるゲームって、ほとんど存在しませんから・・・・
囲碁は、私がルールを覚えた後にも、コミが5目半から6目半に変更されましたし、
将棋と同じチャトランガ系のチェスなど、「先手勝ち3割:後手勝ち2割:引き分け5割」って感じで、
近年のトップ・クラスだと、「先手勝ち2割:後手勝ち1割:引き分け7割」ですからねえ。
(チェスは単純な勝敗だけでなく、引き分けの駆け引き要素があるのも、ゲームの魅力ではありますが)
それを考えると、先手の勝率がだいたい52%に集約される将棋は、本当に凄いと思います。
もちろん、二人零和有限確定完全情報ゲームである以上、解が存在するのは解ってますけど、
ponanza同士による自己対局7000番の結果でも、先手勝率が51.8%だったらしいので、
現在の人類の知的レベルで言えば、相当バランスが取れた(先後の差が少ない)ゲームなんですよね。
「どうして、そうなるのか?」というのも、近年の私の関心事であったりします(笑)。
チェスとの勝率の違いは、駒数の差と、取った駒の再利用の有無が、大きく影響してそうですが、
例えば、極端に駒数が多い大将棋や中将棋だと、先後の差とか、一体どうだったんでしょうかねえ?

▼ 将棋AIのネット記事
> 千田五段、あと1勝で棋王戦挑戦者へ
> http://www.shogi.or.jp/match/kiou/42/honsen.html
> いやあ、千田五段がここまで躍進するとは思いませんでした。
> あと1勝でタイトル戦挑戦者に名乗りをあげます。
> ソフトから学ぶというメソッドでここまで短期間で棋力が上がるってのは、
> 千田五段の学習法が素晴らしいことの証でしょう。
> 今までは千田五段について正直半信半疑なところもありましたが、
> ここで挑戦者になれるとトップ棋士の仲間入りですな。

「将棋ソフトが人間の棋力の向上に役立つかという命題について、
 千田五段が5年以内にタイトルを奪取できればyes、
 そうでなければnoということができるのではないでしょうか。」
と、ほのぼのさんが一番最初に書かれた命題は、
タイトル獲得を前にして、早くも結論に達したという事なのでしょうか?(笑)

> http://www.nikkeibp.co.jp/atcl/column/16/ai/101800007/?i_cid=LfBn-00007kaF
> 非常に長い対談ですが(part6まであります!)、
> 羽生さんのAIに対する造詣の深さを知ることができるという意味でも、
> 大変読み応えのある記事です。この対談だけでも1冊の本にしていいくらいですね。
> 「不屈の棋士」と並ぶ傑作になるでしょう。

このネット記事の存在は知りませんでした。
教えていただき、ありがとうございます。
と言う事で、お返しと言っては何ですが、私も将棋AIのネット記事を紹介(笑)。
まあ、私の方はここ数年、ほとんどネット・サーフィンをしなくなっているので、
私が知ってるレベルだと、ほのぼのさんも既にご存知の記事かも知れませんけどね。

「機械と人間、その第三の道をゆく 千田翔太×久保明教」
http://media.wix.com/ugd/cbc275_8413836f1b5843e9a813f0af7b126814.pdf

Ponanza開発者が語るディープな将棋AIの話
 第1回「理由がわからないけどスゴイ“怠惰な並列化”」
 http://ascii.jp/elem/000/001/253/1253340/
 第2回「プロの定跡を揺らした将棋プログラム発の新戦法“左美濃急戦”」
 http://ascii.jp/elem/000/001/263/1263060/
 第3回「“自転車置き場の議論”に陥った指し手生成祭り」
 http://ascii.jp/elem/000/001/275/1275687/

あと紹介ついでに、「五色の虹」の時に紹介し忘れたリンクも貼っておきます。
「戦時中、台湾の高校野球」
  Part1 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415744
  Part2 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415789
  Part3 http://www.nicovideo.jp/watch/sm10415821

全て聞くと1時間半に及ぶのですが、それでも決して損はしないと思いますし、
いつか時間が出来た時で構いませんので、気が向いたら是非とも聞いてみて下さい。
私の中では、今までにテレビ番組も含めて、企画としては五指に入るモノでしたから。
・・・って、ほのぼのさんはニコニコ動画を閲覧可能でしたっけ?
一応ついでに、動画紹介所の方にも追加しておきました。

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