| 銀英伝個人戦にキャラを追加するかどうかの話をしてて書きたくなったので新規で。
このサイトは銀英伝のゲームを置いているだけあって、銀英伝のファンが少なくないと思います。
そこで私の一番好きな二次創作を皆さんに紹介したいなと。
「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者」です。
二次創作というものは往々にして原作を蔑ろにすることが多いものですが、この作品は原作への敬意にあふれています。
ヤンやラインハルトは文字通り化け物ですし、原作で欠点ばかりが描かれたドーソンやホーランドといったキャラに関しても一般人からしたら
はるかに有能な人物として書かれています。
たまに、銀英伝は無能な敵しか出て来ないという批判がありますが、この作品ではそうではなく、ヤンやラインハルトは有能な敵を倒したからこそ、
天才なのだということが描かれています。
ストーリーは以下の通りです。
原作終了後のバーラト自治領で一人の老人がその生涯を終えた。
その老人の名はエリヤ・フィリップス、かつてエル・ファシル星系警備軍に所属し、
司令官アーサー・リンチ少将の「第7管区方面軍に救援を求めに行く」という嘘を信じた結果、
卑怯者としてずっと迫害されてきた逃亡者だ。
彼がその生を終えたと思った時、気付けば彼は運命の分岐点、エル・ファシル星系警備隊宇宙港へとタイムリープしていた。
「もう二度と逃亡者として迫害される人生は送りたくない」その一心で彼は部隊を抜け、エル・ファシル民間宇宙港へと向かう。
エル・ファシルの英雄、ヤン・ウェンリーの下へと・・・。
原作とは違う、凡人ならではの視点で非凡な英雄たちの姿、そして彼らに敗れ、無能の烙印を押された凡人たちの姿を描き直しています。
また、原作で省略された経済や政治に関しても深く考察されており、銀英伝原作を理解する一助にもなるはずです。
旧版と新版の2つがあり、旧版は概ね原作に沿った展開であり、新版はバタフライ効果で大きく展開が変わっています。
どちらから読んでも良いですが、旧版は要塞対要塞の前で更新が停止しています。
銀英伝ファンならぜひ読んだ方が良い作品だと思います。
伊賀殿の言う通り、ワイドボーンもホーランドも原作を読んだだけだと確かにそう思ってしまいますが、
逃亡者を読むと、一概に無能扱いもできない気がしてきまして・・・。
まあ、原作と二次を混同するのは良くないのですが。 |
|