| > > 先週、WBCとWGC(ワールド碁チャンピオンシップ)が終了し、
> > そして今週末には、将棋電王戦の第1局が開催されるという事で、
> > 半分 独り言みたいに、とりあえず季節的な返信をば(笑)。
> すみません、2月〜3月は仕事も年度末モードの怒涛の忙しさでお返事が遅くなってしまいました。
> 前回のアニソンも読んでいたのですがお返事する余裕がなくすみません・・・
いえいえ、構いませんよ。
こうして書く事で、漠然と抱いた感想を整理する事も出来ますし。
ただ久しぶりに書いたでの、またまた長文となってしまいました(笑)。
▼ WBCと日本野球論
> それにしても、今回の日本は第1ラウンド、第2ラウンドを無敗で突破したため
> 過去4回で最も勝率が高いんですよね。
> 日本の過去成績
> 第1回 5勝3敗
> 第2回 7勝2敗
> 第3回 5勝2敗
> 第4回 6勝1敗
> ある意味、過去最高の日本代表だったのではないでしょうか(笑)。
> ぶっちゃけ、第1回の日本優勝でも「5勝3敗で優勝ってどうなの?」って気持ちも正直ありますし。
でもまあ野球は、100試合以上戦って、勝率6割で優勝、勝率4割で最下位な競技ですからねえ。
相当な実力差があれば別ですけど、それ相応の相手たちとの連戦であれば、
ある程度は「負け」も計算に入れつつ、目標から「逆算」するのも、1つの強さだったりします。
こうした老獪な強さが見られたのが、第1回WBCで準優勝したキューバでした。
逆に失敗例としては、「全勝で金メダル」を目標に掲げ、
予選を全勝で突破しつつ、最も大切な準決勝を落とした、アテネ五輪の日本代表でしょうか?
まあ確かに、第1回WBCでの日本の優勝は、それこそ棚ボタな結果でしたけど(笑)、
第2回WBCでの優勝は、そうした計算や柔軟な対応が、結構うまくハマってたんですよね。
逆に最も稚拙だったのは・・・第3回大会のような気もしますが、
冷静になって考えると、実は第1回大会が一番ヤバかったかも知れません(苦笑)。
9回に1点差で負けてる場面で、「ホームランが出れば同点」という王采配は、
「世界のホームラン王」にしか出来ない采配ですけど、それでも初代王者に輝くのですから、
やはりそこが、強運の星のもとに生まれたスーパースターなのかも?
そういう意味では、王や原にあり、山本浩二や小久保に無かったのは、その差なのか!?
と、冗談はさて置き、何だかんだで今回の日本代表も強かったと思いますよ。
大会結果を見ても、「投手陣は過去最低だが、打撃陣は過去最高」という前評判通りだったかと。
これだけ打った日本代表も、これだけ打たれた日本代表も、過去に無かったのでは?
そして最後は、心配された投手陣が頑張り、期待された打撃陣が不発で、
最終的には、軽視していた守備力の差で負けたのも、勝負の綾なのかも知れませんね。
> > もちろん、メジャーリーガーの圧倒的なパワーとスピードも、見ていて凄く楽しいですし、
> > ベースボールにはベースボールの戦術があるのですが、緻密さであれば野球の方が上かと?
> > でもまあ、野球の柔だけでなく、ベースボールの剛だけでもなく、
> > 「柔よく剛を制す」も「剛よく柔を断つ」もあるからこそ、国際大会は刺激的なんでしょうね。
> 準決勝の日米戦を観ていたのですが、アメリカも緻密な野球をやっていたと思いましたよ。
> 投手の継投リレーとか、8回の筒香を封じるためにここまでやるかという感じでしたし。
ああいう継投は、まさにWBCならではかも知れませんね。
投手のメンツを重んじるメジャーで、あれほどシビアな交代はシーズン中だと絶対有り得ませんし、
下手をすればワールド・シリーズですら、あそこまで徹しては出来ない気がします。
であればこそ、その采配を断行した老名将の決断力と、それすら受け入れる選手たちの本気度が、
本当にビシビシと伝わってくる、アメリカの継投リレーでした!!
日本の野球ファンが思っている以上、あれはトンデモない事なんです。
> あと、アメリカで選ばれた救護ピッチャーを見ていると、単に剛速球を投げるのではなく
> 変則派を揃えて短期決戦では攻略できないようにした感じだったと思います。
まあこの辺は、昨年活躍して出場を希望した中継ぎ投手に、たまたま変則派が多かったり、
元々メジャーで活躍する豪腕投手や長距離砲は、意外とアメリカ人選手が少なかったり、
前回のWBCでは、アメリカ屈指の豪腕・キンブレルが打ち砕かれたりとかあった結果、
こういう人選になった面は、ちょっとありそうですけどね。
ドミニカ、ベネズエラ、プエルトリコの打撃陣とは、日常的にメジャーで対戦しており、
彼らと初対戦なのは、日本の打撃陣くらいでしたので(笑)。
とは言え、見慣れない変則派をぶつけるのは、短期決戦において有効な手段なので、
対戦経験の面で言えば、それこそ日本代表が有効に使いたい作戦ではあります。
ただ、これも気を付けなければならないのは、日本では変則でも海外では多く居たり、
逆に日本では普通でも海外では珍しいタイプなどを、キチンと把握する事ですね。
あとは今回の牧田みたいに、海外の打者もアンダースローには不慣れだけど、
捕手の小林もアンダースローに不慣れ・・・みたいな事は避けて欲しいです(苦笑)。
変則投手を活用するなら、そのトリセツを事前に熟知しておくのは必須だろうと。
> あの日米戦の緊迫さ、エラーにならない小さなミスが勝敗を決するってのは世紀の名勝負でした。
今回のアメリカ代表は、投手を除く野手8人をゴールド・グラブで固めてましたし、
あそこまで守備力の高いチームを組んだのは、恐らく初めてだったと思います。
しかも、GMにはジョー・トーリ、監督にはリーランドという、古強者な名将を2人揃え、
選手選考も志願制みたいに、「星条旗の為に戦いたい」という選手だけを選び、
それでも苦戦しながら1次・2次ラウンドを突破しての、悲願の初優勝でしたからねえ。
2年連続本塁打・打点王&4年連続ゴールド・グラブの主砲アレナドにしても、
思わぬ打撃不振に苦しんだり、信じられないエラーを見せる一方で、
気迫のヘッド・スライディングを見せるなど、本当に気合と重圧が見て取れましたした。
今大会は貧打で苦しんだアメリカ代表でしたが、それでも優勝できた理由は、
投手力も含めた守備力の高さと、経験豊富な指導陣&やる気の高い選手たち、
そして苦しい試合を戦う事で成長していったチーム力にあるのかも知れません。
逆にその辺を考えると、日本代表が敗れたのも、ある意味で必然だったのかなぁ?
アメリカの勝因と見比べると、残念ながら、どうしても全てが見劣りしてしまうので・・・・
その辺の事情を考えると、1次・2次ラウンドの全勝突破というのも、
決して最良であるとも言い切れないのが、こうした大会の難しい所だと思います。
短期決戦ともなると、1つの苦戦や敗戦で、却ってチームが強くなる事も珍しくないですから。
でもまあ、結果的に「日本×アメリカ」戦の勝敗を分けたのも、この守備力の差でしたよね。
ゴールド・グラブをズラリと並べたアメリカに対して、
日本は小久保&仁志コンビの影響もあってか、どうも以前より守備軽視で・・・・
菊池が選外になるほど極端だったプレミア12に比べれば、WBCでは幾らか改善されたものの、
松田&坂本を始め、守備に不安を感じる野手陣をバックに投げるのは、
正直な話、投手心理で言うと、ちょっと勘弁してもらいたい気持ちはあります(苦笑)。
もちろん、野手陣はみんな頑張ってましたし、彼らを腐す気持ちは毛頭ないですけど、
今大会は今までよりも、守備面で「おいおい」と思わせる場面が多かったですからねえ。
「打撃陣は過去最高」と言っても、それはあくまで日本代表に限っての話であり、
本来の強みである「守備力の高さ」を疎かにしてしまったのは、やはり心残りではあります。
> まあオランダとかイスラエルとかは粗があったと思いますが、メジャーリーグも
> ここ10年くらいむしろ緻密な野球に向かっているんじゃないですかねえ?
う〜ん、この辺は私とほのぼのさんとで、「緻密な野球」という言葉の捉え方が違うのかも?
100試合やって勝率6割を目指す方法と、その1試合の勝率を少しでも上げる方法は、
ちょっと異なる所があり、WBCで求められる後者の戦い方は、日本が断トツだと思うんです。
それはやはり、日本のアマチュア野球は、良くも悪くもトーナメント戦が主体ですが、
海外だとリーグ戦が基本で、選手の強化には適していても、一戦必勝の戦い方には不慣れだと。
(サッカーの選手育成だと、こうしたアマの仕組みが、諸悪の根源のように叩かれてますね)
そもそも、これは日本と海外とのシステムの違いであり、それが今後も変化無さそうな以上、
求められる戦い方も異なるままでしょうから、この差はあまり埋まっていかないと思います。
ただ一方で、日本でもプロ野球は前者の勝率6割が求められるので、
今後も一層、アマとプロとの戦い方に乖離が広がり続けていけば、
代表戦では日本野球の独自性が、次第に薄らいでいく可能性はありますけどね。
> 私も古い野球ファンなので、
> 野村ヤクルトvs森西武の頭脳戦の日本シリーズとか大好きなんですけね〜。
私自身が投手出身なので、どうしても投手目線で見てしまうのですが、
1992年の野村ヤクルトは・・・岡林の酷使が子供心にちょっとトラウマで、
確かに凄い日本シリーズだったとは思うのですが、
心理的に手放しでは評価できないんですよね、申し訳ない。
勝てない投手に肘を痛めるシュートを投げさせても、それはプロ生活を延ばす事ですし、
伊藤智の故障についても、元々リスクと球威が同居する投球フォームでしたので、
これらに関して批判する気は無いですし、監督や解説者としての野村も高く評価してますけど、
やはり岡林の件だけは目に余るので、いろいろと思う所はあります。
中学3年までパラグアイで育ったという特殊な背景も、岡林にはありましたし・・・・
> > ただ一方で、今後、AIやビッグデータが本格的に野球界への参入するようになれば、
> > 配球の論理体系もグッと成熟してくるでしょうから、再び緻密な方向に深化が進む可能性も?
> > 「ID野球から、AI野球へ」というのも、これまた刺激的な気がします(笑)。
> なんかこのあたりもメジャーリーグの方が進んでいるような気がします。
> メジャーリーグではかつて一世を風靡した「マネーボール」から
> 「ビッグデータ・ベースボール」への流れがあるようですよ。
> ご存じかもしれませんが、この本は最新のメジャーリーグを知る上でもお勧めです。
いま流行のセイバーメトリクス(統計的な選手評価の数値化)とかもそうですけど、
正直言って、まだ現状では「数字遊び」の域を出てないと思うんですよねえ・・・・
例えば、過去のデータに基づく極端な守備位置のシフトとか、WBCでも見られましたけど、
プロとして力勝負を魅せるシーズン中ならまだしも、真剣勝負の場では愚策にしか見えません。
だって本気で勝利に徹するなら、ガラ空きの方向へ打球を転がせば良いだけですので。
それに、「ヒット性の打球をアウトにし、アウト性のをヒットにする」のと、
「ヒット性はヒットで、アウト性をアウトにする」とは、数字上では一緒でも、
マウンドで投げてる投手に与える精神的負担は、決して一緒では無いですから。
もちろん、感覚頼りだった昔に比べれば、様々な数値が出るのは助かる一方、
まだ過渡期という事もあってか、プレー感覚の無視や恣意的な解釈もかなり気になり、
絶対視できる所までは、全然到達できていないというのが、私の正直な印象ですね。
しかし実際にこうして数値で表されると、それを絶対視というか神聖視してしまう層もおり、
仕方の無い事なのかも知れませんが、悪い面も目立っているのが現状かと・・・・
WHIPやOPSなどにしても、野球に新たな指標が増えたというだけの話で、
これらの新数値を有り難がり、打率や防御率などを腐すような傾向は、何だか面倒な限りです。
(野球ほど数値化される競技も少ないので、ファンが数字遊びとして楽しむ分には構いませんが)
例えば送りバントにしても、一昔前なら「バント絶対論」みたいな感がありましたが、
今では逆に、そうしたデータ解析から「バント不要論」が台頭してきている感じです。
ですが実際の試合では、送りバントが有効か? 強攻策が有効か? は状況ごとに違いますし、
絶対論者でとにかくバントも、不要論者でとにかく強攻策も、要は同タイプなんだと思います。
そして結局、どれだけ大量のデータを収集できても、分類の方が未成熟なので、
経験則による漠然として解析にさえ、なかなか追いつけてない気がするんですよね。
なので現状では、大量のデータと経験則を、うまくリンクさせられるタイプが最良なのかも?
あとそれと、amazonのリンクを貼る際は、アドレスに余分な情報が多く付いているので、
「amazon.co.jp」の後は「/dp/商品番号」だけにした方が、スッキリすると思います。
▼ 日本代表の新監督&東京五輪の野球競技
> 小久保監督も、采配はともかくこの4年で監督として大きく成長したのではないでしょうか。
> 今回のWBCで退任とのことですが、ここは2020年オリンピックまでやらせてもいいと思うんですけどね。
確かにこの4年間で、監督として小久保も成長したと思いますけど、
ただ、これはサッカー日本代表でも、よく言われる事ですが、
代表は選手や監督を育成する場所じゃないですからねえ・・・・
監督経験という面では、昨年新人監督だった高橋由伸にすら、既に抜かれてるかと?
確かに代表戦の方が、1試合あたりの重みは大きいですけど、やはり実戦数が少な過ぎますよ。
今後の小久保の指導者人生を考えても、これ以上続けるのはマイナス面が大きいでしょうし、
現金な話、代表の給料は激安ですからねえ(苦笑・前回WBCの月給は監督30万円、コーチ15万円)。
今年の11月には、日韓台で新設した若手プロ限定の代表戦があり、
これからの4年間には東京五輪もありますので、選択肢はかなり限られると思います。
若い指導者に代表監督のポジションは、負担もリスクも大きいですし、
かと言って、高齢だと視察や国際試合も大変でしょうし、
監督を任せられる名声や実績があって、安月給でも問題ない金銭的余裕があるとなると、
新監督としての新鮮味には欠けるものの、やはり原が最有力候補だと思いますよ。
落合や秋山も条件的には当てはまりますけど、今回は五輪もあるので、まず無難に行くのでは?
って、もしも小久保を選んだような路線を続けるなら、次は宮本あたりが有力かも知れませんが。
ちなみに、今後4年間の野球界スケジュールは、こんな感じ↓
2017年 9月:U-18野球W杯(清宮&安田が揃い踏み?)
11月:アジア・プロ野球チャンピオンシップ(若手限定の新設代表戦)
2018年 8月:夏の甲子園・第100回記念大会(出場校を拡大予定 55校? 64校?)
8月:アジア大会(アジア版五輪・金メダルで兵役免除の韓国は毎回ガチ)
2019年 9月:U-18野球W杯
11月:世界野球プレミア12
2020年 3月:WBC予選(ベスト4の日本は予選免除)
7月:東京オリンピック(横浜&福島で開催)
2021年 3月:第5回・WBC
それにしても、東京五輪の野球競技はどうなるんですかねえ?
レスリング残留の煽りを食い、正式競技化を逃したスカッシュ(野球はオマケ)を救済するべく、
IOC新体制が新設した「追加競技」枠を、な〜んにも忖度できない東京五輪の組織委員会が、
スカッシュを外して野球だけ入れ、空手・スケボー・クライミング・サーフィンを選ぶ暴挙に出た為、
野球実施は東京五輪限りが濃厚ですけど、ところで出場選手の方はどうなるんでしょ?
この調子では、メジャーリーガーの出場など夢のまた夢でしょうし、
個人的に契約で盛り込むにしても、WBCすら不参加な日本人メジャーリーガーは、やはり不在?
結局は東京五輪の日本代表も、プレミア12みたいに、国内選手のみで行く事になりそうなので、
こうなるともう、大谷がメジャーに行ってるかが関心の中心になりますかねえ。
もちろん今すぐ渡米しても活躍するでしょうけど、選手としては未だ成長過程なので、
出来れば完成してから渡米して欲しいというのが、個人的には正直な感想ですね。
ただ、本人も以前は五輪に出たいと言ってましたけど、流石に4年後ともなると望み薄かな・・・・
と言いますか、メジャーリーガーの五輪参加が、どうこうと言う以前に、
これからの五輪は人気競技ほど、トップ・プロの出場が減っていくかも知れません。
近年はIOC側も金儲け主義が行き過ぎて、各競技連盟に稼がせて上納させる事を企んだのですが、
IOCから改革を強要された結果、各競技連盟も自前の大会で稼げるようになれば、
その反動として、五輪の意図的な軽視化が進むのは必然の流れかと・・・・
自前の世界大会を権威付けようと思えば、五輪競技の権威を下げるのは当然ですからねえ。
こうした力関係の逆転は、今まで、サッカー競技のFIFAくらいしか無かったのですが、
平昌五輪では遂に、アイスホッケーの北米プロリーグNHLが不参加を決め、
東京五輪においてもバスケが、サッカー同様に23歳以下する差別化を検討しており、
陸上競技とかもプロ化が進んだ事で、選手も昔ほど五輪を絶対視しなくなって来ています。
人気の高い競技や選手ほど、高額の賞金も集まる為、五輪なんて名声だけの無給大会になると。
まあ視聴者側から言えば、プロ解禁から23歳以下になるまでの短期間、
五輪サッカーが「ミニW杯」の様相を呈していたみたいに、
人気競技のミニW杯が集結した五輪は確かに魅力的ですし、IOC側もそれを目論んでましたけど、
そりゃ各競技連盟やプロ組織の都合から考えれば、そうは問屋が卸しませんよね(苦笑)。
「アマの祭典」だった五輪が、冷戦終結とプロ解禁で「世界最大の祭典」に変化したように、
東京五輪あたりを境にして、次世代の五輪は「2流大会と2流競技の祭典」に移行するのかも?
それでも、五輪競技から除外されてる野球の復帰は、かなり重要事項だったりします。
WBCや世界野球が成功するなら、既に野球が盛んなトップの国々は、五輪とか別に良いんですけど、
野球が2流・3流競技扱いの国々での普及面を考えると、五輪の存在って凄く重要になんですよね。
現状だと野球の普及活動は、メジャーリーグが市場拡大の為に、私財を投じて行ってる状態ですが、
五輪競技に復帰できれば、各国内で公的支援を受けやすくなりますし、いろいろ変わってくるかと。
> > WBCの予選枠拡大だけでなく、本大会の出場枠拡大も、そろそろ必要な頃だと思うんですよね。
> > 現状の1組4チームの総当たり戦だと、野球の競技性に合わない失点率判定の発生確率が高く、
> > それを改善する為にも、総当たりのままで行くのなら1組5〜6チームに拡大し、
> > その代わり2次ラウンドを廃して、いきなり上位8チームでの決勝トーナメントで良い気がします。
> そうですよね。今の1次ラウンド、2次ラウンドの制度だと
> どうしても勝敗数が同じになって失点率判定になったり
> 2勝1敗が2回続いても(下手したら1勝2敗でも)決勝トーナメントに行けたりと、
> 興を削がれる部分がありますね。
> 1組5チームだと抜けチームができて公平性が損なわれるので、
> ここは本戦に24チーム登場(予選は1組6チームの4組)にしてもいいんじゃないですかね。
確かに公平性を求めるのであれば、偶数の1組6チームが良いのですが、
しかし現実的な話をすると、4チームなら全6試合、5チームなら全10試合なのに対して、
6チーム総当たりだと全15試合になるので、なかなか難しいんですよねえ・・・・
やはり国際試合は1日2試合が限界ですし(WBC東京ドームのデーゲームは正午開始でした)、
そうなれば「1会場のまま8日間か?」「2会場用意するか?」となり、どちらにしても大変と。
一方で5チームなら、1日2試合でも5日間で終わる上、6チーム時より消化試合を減らせますし、
現状の4チームでも、3日間ではなく4日間なので、既に日程的に不公平ですからねえ(苦笑)。
5チーム制の欠点を挙げるなら、全チームが「2勝2敗」で並ぶ危険性がある事でしょうか?(笑)
1組6チームといえば、東京五輪の野球&ソフトも、そんな感じになるみたいですね。
まあこちらは組数も1つしかないので、6チーム中4チームが決勝トーナメント進出で、
そこで1勝すればメダル確定、つまりは出場チームの半分がメダル獲得なりますが(苦笑)。
一応、会場は横浜スタジアムと福島あづま球場で2つらしいですけど、
野球とソフトで球場を共用するのであれば、日程的に両球場間の移動が大変そうですね・・・・
日本代表は開幕戦で福島を使うみたいなので、移動面の負担は最も少ないのでしょうけど。
▼ サッカーW杯が48ヶ国に拡大、アジア枠も8.5に倍増
> > サッカーW杯、出場枠を32ヶ国から48ヶ国に拡大
> > 大陸枠は「欧州16、アフリカ9.5、アジア8.5、南米6.5、北中米6.5、オセアニア1」とも?
> http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170331/k10010931731000.html
> 出場国の増加という話つながりですが、
> サッカーW杯の出場枠が48チームに拡大するのが正式に決まったようで。
> アジア枠が8だと、日本は少なくとも今後50年は毎回楽々出場できそうですね!!
> と単に喜べる話ではなく、ほんとW杯の価値低下が危ぶまれます。
いや、48ヶ国への拡大は、前回話題にした時に決まった話で、
今回は各大陸の出場枠がトップ会談で合意できたよ、という話ですね。
まあ枠数自体は、前回出ていた構想案とほとんど変わらず、
オセアニアと開催国大陸にも、大陸間プレーオフの出場枠が新たに与えられたくらいです。
> 予選のヒリヒリした感じが好きなのに、出場枠が48チームになると予選は楽しめず
でもまあ、ドーハの悲劇の時はアジア2枠で、ジョホールバルの歓喜の時は3.5枠、
それ以降は現在まで4.5枠ですから、既に予選でヒリヒリする感覚はかなり減じているのですが、
それでも流石に8.5枠まで増えてしまうと、順当に行けば日本は予選通過できそうですね。
あとは、予選方式次第ですか?
8組に分けて1位のみとか、アジア杯のベスト8とかだと、
中堅国に1発喰らって終了とかも、普通に有り得ますし・・・・
逆に言えば、これならアジア8.5枠でもヒリヒリ出来ますね(笑)。
またFIFAの新会長は、南米連盟と北中米連盟に「共同予選」を提案したそうなので、
多分無いでしょうけど、アジアも他大陸と共同予選を行えば、結構厳しくなるかも?
ちなみに南北アメリカ統一予選は、強豪国有利で南米&FIFAには美味しい話ですけど、
北中米側(特に中米カリブ諸国)にメリットが乏しいので、恐らく却下でしょうね。
(救済策として、中米杯とカリブ杯の優勝国にW杯出場権を与えれば、実現の可能性も?)
とは言え昨年には、南米連盟&南米選手権の100周年を記念して、
南米連盟が北中米連盟と共催で、南米選手権の記念大会をアメリカで開催しましたし、
欧州の1人勝ち状態を打開すべく、今後は大陸間の連携がいろいろ模索されるかも知れません。
と言いますか、日本も強化の為には、こうした流れに是非とも一枚噛みたい所です!!
東アジア開催の南米選手権とか、ちょっと見てみたくありません?(笑)
昨年の記念大会に準ずれば、南米10ヶ国+日中韓&東・東南アジア予選3ヶ国って感じで。
まあそれが難しいようなら、マンネリ化している東アジア杯に招待国枠を作り、
欧州や南米からチームを呼んできて、日中韓の3ヶ国共同で強化を図っても良いかと。
せっかくアジア連盟とは別枠で、FIFA直轄の東アジア連盟を作ったんですし。
> 本戦ですぐに敗れるというのが続いてフラストレーションがたまりそうです。
本命案の「16組×3ヶ国で、決勝トーナメント32ヶ国」だと、
グループ・リーグ戦が2試合になるので、やはり少ないですよね。
大陸予選は長期化していて、現状の3試合でも正直物足りないくらいなのに・・・・
そこまでやるなら、いっそ戦前みたいに、最初から決勝トーナメントでも良いくらい(苦笑)。
でもまあ結局、改革案の本心はそういう事なんでしょうけど。
つまり、全体の出場国数を増やす一方で、1試合の商業価値を高めるべく、
注目度の低いリーグ戦は極力減らして、注目度の高いトーナメント戦を増やしたいと。
この本命案が通るくらいなら、個人的には対抗案である
「上位16国はシードで、残る32ヶ国は一発プレーオフを行い、あとは現状維持」の方が良いかも?
これなら大陸予選の1位突破に意味が出てきますし、リーグ戦も3試合で変わらないと。
ただ問題点は、日程や試合数が増える上に、プレーオフで敗退すると1試合で終わる事ですね。
プレーオフ組でのW杯出場は補欠合格みたいなモノとは言え、実際に敗退するとキツそう・・・・
リーグ戦3試合に拘るなら、ほぼ現状通りのまま「12組×4ヶ国」にして、
各組1位の12ヶ国と、2位の上位4ヶ国で、決勝トーナメントを行っても良さそうですが、
これだと試合数が4割増にもなるので、恐らく難しいでしょうね。
決勝トーナメント進出枠が狭き門となり、グループ・リーグ戦から熾烈になるのですが、
この方式で最も割を食うのが、日本みたいな2位抜け狙いの国でしょうね(笑)。
▼ FIFA新会長によるクラブW杯の改革案
FIFA新会長のW杯改革案が、こうもすんなり承認されたとなると、
同じく提案されてる「クラブW杯の拡大&隔年化」と「コンフェデ杯の廃止」も実現するのかな?
今のサッカー界のカレンダーでは、隅数年のオフにW杯とEUROが交互に行われており、
奇数年のオフは日程的に余裕があるのですが、ここに拡大版のクラブW杯を入れたいみたいです。
現状のままでは大会の注目度が低いままなので、こうした改革案が出るのも理解できますし、
強大な発言力のある欧州クラブ側も、この案には意外と反対してないんですよね。
トップ選手はそれこそ休み無しになるので、そこから反対する声が起きても良さそうですが、
欧州のスポーツだからか、アメリカのスポーツみたいに選手会の力が強くないと・・・・
ちなみにFIFA新会長の案では、それこそ実際のW杯みたいに、
出場クラブ数は32チームにして、欧州シーズン終了後に1ヶ月かけて大会を行いたいそうですが、
欧州クラブ側は16〜24チームで、欧州シーズン開幕前に短期集中で行いたいみたいです。
まあ結局、欧州クラブ側の提案は、調整&集金を目的にしたプレシーズン大会でしょうね。
実際、欧州クラブ側は「出場クラブの半分は欧州にくれ」と言っていますし、
欧州CL王者以外は、名門強豪に有利なクラブ・ランキングで選ぶらしいので(苦笑)。
とは言え、これは他大陸の出場クラブとしても、嬉しい案なのかな?
どうせ戦うなら、誰もが知ってる欧州の名門クラブと多く対戦したいでしょうから。
とりあえず、今年と来年は既に現行方式でのUAE開催が決まっていますし、
来年のオフには、ロシアW杯の予行演習ともなるコンフェデ杯が行われるので、
これらの改革案が実施されるのは、早くてもロシアW杯後の2019年らしいです。
そうなると、トヨタカップの時代から続いていた日本開催の歴史が途絶えるでしょうから、
クラブW杯が拡大されるのは面白そうでも、やはり寂しい面はありますね・・・・
って、それこそ「新クラブW杯も招致しろ!」って話になるかも知れませんが(笑)。
それとコンフェデ杯に関しては、2022年のカタールW杯が11月開催になった影響で、
予行演習としてカタールは、コンフェデ杯ではなくクラブW杯を行う事で決まっている為、
来年の大会を最後に、コンフェデ杯は本当に廃止されてしまうかも知れません。
でもまあコンフェデ杯も、元々はサウジアラビアがアジア杯を制したのを祝して、
サウジ国王が各大陸王者をサウジに招いたのが始まりなので、よく続いたと言えるのかも?
W杯の予行演習になったのも、韓国の開催能力が不安視された日韓大会がキッカケでしたし。
▼ 乾の帰国問題&中学の授業で銃剣道!?
同じくサッカーの話題ですが、こちらはかなり不愉快な話。
「スペイン国王晩餐会出席のため一時帰国する乾は 忖度の犠牲者か?」
https://thepage.jp/detail/20170403-00000004-wordleafs
いくらスペイン国王が来日するからって、安倍首相主催の晩餐会に出席させる為だけに、
シーズン中の乾を2試合休ませ、往復2万kmをトンボ返りさせるって、本当異常ですよ!?
しかも乾本人は当然ながら一旦断ったものの、クラブ上層部に説得されての帰国って、
これがサッカーの乾だから、そこまで大きな話題になってませんけども、
もし今後、アメリカのトランプ大統領が来日する事になった際、
レギュラー争い中のイチローを、晩餐会に出席させる為に一時帰国させるのか?って話です。
いくら霞ヶ関がアレでも、さすがにこんな事態は過去に例が無かったかと思います。
いったい誰がこんな非常識な発案をし、なぜ誰もこの程度の指摘が出来なかったのか・・・・
更にスポーツ・ネタで言うと、こちらも驚いたというか、呆れた話。
4月1日のニュースだったので、最初はエイプリル・フールのネタかと思いましたもん(笑)。
「中学校の授業に? 銃剣道とは」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170331/k10010932851000.html
競技者が基本的に自衛隊員しか居らず、隊員から登録料や用具費を徴収する一方で、
国から補助金を得ている銃剣道は、現状では防衛省の小さな利権と化しており、
五輪でメダル争いをしている競技ですら、まだ未実施なモノが残されてる国体において、
以前より除外すべき競技として、いろいろ指摘されているのですが、まさかそれを、
「国体競技だから」なんて理由で、改正案公表後の新指導要領に捻じ込むとは・・・・
一部で人気なヒゲの隊長ですけど、国会議員になってからの仕事ぶりで言うと、
こうした「防衛省の族議員」としての活躍ばかりが、本当に悪目立ちしていますね。
第1次安倍政権時の肝煎りで行われた「愛国・道徳・武道」を導入した教育改革ですが、
日本会議系との関係も相俟って、今や安直な排外主義と幼稚な利己主義に陥っています。
道徳でパン屋を和菓子屋に替えたり、武道でレスリングはNGとかが、愛国なのでしょうか?
森友学園の一件により、KYタイプが無自覚に「忖度」を強いる現政権の特徴が、
ようやく世間的にも知られる様になりましたけど、正直ヤバいですよ、これは・・・・
洋の東西や今昔を問わず、過度な忖度が蔓延した組織は、碌でも無い結果を招いており、
前の大戦においても、その実例はドイツや日本で嫌ってほど見られました。
特に日本は「空気」という妖怪が支配する社会なので、これを暴走させるのは本当に危険です。
個々人の小さな保身や我儘が、権力や群衆を介して集約し、巨大な化け物に育て上げますからねえ。
ちなみに忖度の件で言えば、昨年の大河ドラマだった真田丸にしても、
元々は豊臣家滅亡&大坂城落城から400年にあたる2015年の目玉企画だったのに、
NHK側に忖度させた結果、吉田松陰の妹を主人公とした「花燃ゆ」が急遽捻じ込まれ、
1年ズラされた真田丸は、結果的に「大坂落城401年」の記念大河となりました(苦笑)。
でもまあ、遅筆で有名な三谷脚本に、1年の猶予を与えられた事は、作品的には良かったのか?
後半よりも前半の脚本が良く出来ていたのは、この辺の時間的な事情も恐らくあったでしょうし。
・・・という事で、愚痴はここまでにしておき、続いては大河ドラマの話題に(笑)。
▼ 大河ドラマあれこれ
> > ・・・って、ほのぼのさんが、まだ今年の大河を見続けているかは解りませんけど(笑)。
> 今のところ全部視聴していますよ。先週は初恋の人(?)の当主直親が今川勢に打ち取られて
> いよいよ直虎が城主になるところまででしたね。
> 当初思っていたよりも楽しめている感じですね。
> 脚本がしっかりしているし人間ドラマをしっかりと描いているし。
そうですね、私も似たような感想です。
初めの期待値が低かった事もあり、「意外と面白いじゃないか」と(笑)。
> 弱小勢力の悲哀と生き残りに向けての地を這うような想いもちゃんと表現できていますし。
> まあ雰囲気は真田丸とは正反対に振れていますが、どちらの雰囲気も良いんじゃないでしょうか。
こちらに関しても同感です。
思い返してみると、戦国時代を扱った過去の歴代大河って、
主人公はほとんど大名でしたから、どうしても当時の支配層社会の描写が中心で、
今作のように、ここまで戦国時代の地方領主や農民社会を描いた作品は、ちょっと例が無いかも?
(検地や徳政令なども、今までは「される側」ではなく「する側」の描写のみでしたし)
地味な題材なので放送前は不安でしたけど、現状では、それが却って功を奏してる感じですね。
> ただ、城主になってからの話があと3/4もあって、
> 一番の盛り上がりどころである直親死亡&直虎城主就任も終わってしまって、
> どう話を続けていくか不安もありますが・・・。
領主・直虎という事で言うと、今やってる検地の話が、
最大というか、唯一のエピソードなんですけど、それがこの時期に放送ですからねえ。
このままでは少し話のテンポが速すぎるので、逆に考えますと、
終盤は実質的な主人公が、養子の井伊直政に移っていくのかも知れませんね。
久しぶりに子役主人公で引っ張った今作であれば、その可能性も有り得るかと?
あと、井伊直親役の三浦春馬も、小野政次役の高橋一生も、今後登場する井伊直政役の菅田将暉も、
それぞれ今人気の売れっ子役者ですから、そう長くは拘束できないという事情もありそう(苦笑)。
直親の退場なんて、それこそ冬ドラマのクール終了に合わせた感じでしたし。
ちなみにリレー形式での大河主人公という話だと、2019年の東京五輪モノがそうなるらしいですね。
http://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/2000/266692.html
主人公は、以前ここでも話したマラソンの金栗四三と、五輪招致の中心人物だった田畑政治の2人。
そしてナレーション役には、生粋の江戸っ子だった古今亭志ん生を据えて、
「東京オリムピック噺」という架空の落語を語らせる形で、テーマの「東京&五輪」を描くのだとか。
それと、この作品から大河は4K撮影に移行するのだそうです。
明治末期から昭和中期までの東京の変遷を描くのも、この4K初大河のテーマという事で、
異色のクドカン脚本だけでなく、そちらの映像面の方も、この大河は少し楽しみかも?
戦前の東京のカラー映像とか、いま見ても結構趣きがありますし。
https://www.youtube.com/watch?v=dCWxEeL9eEo
https://www.youtube.com/watch?v=Qndcio-NjYY
ちなみに五輪自体は、1912年のストックホルム大会、1936年のベルリン大会、
そして1964年の東京大会と、以上の3大会を中心に描くのだとか。
(ヒトラー関連なので批判されがちですが、ベルリン五輪の記録映画は優れた出来です)
▼ 新書「応仁の乱」が異例の大ヒット!?
> > 「砂糖の世界史(岩波ジュニア新書)」
> > https://www.amazon.co.jp/dp/4005002765/
> > ・・・って、私が今まで手を付けなかっただけで、有名な1冊ですから、既にご存知かも?
> ええ、この本は確か10年くらい前に読んだと思います。
既読でしたか。 そうですよね、有名な1冊ですものね(笑)。
ところで、有名な1冊といえば最近、
中公新書の「応仁の乱」が、20万部を超える異例の大ヒット中だそうですね。
「新書が20万部超のヒット なぜ?」
http://www9.nhk.or.jp/nw9/digest/2017/03/0302.html
「応仁の乱 戦国時代を生んだ大乱(中公新書)」
https://www.amazon.co.jp/dp/412102401X/
正直、以前に斜め読みした時には、応仁の乱への予備知識が少しある事もあり、
「よくある出来の良い新書の1つ」くらいの感想しか無かったので、
書店の売り上げランキングで、ジワジワ上昇するだけでも驚きだったのに、
こうしてTVニュースや一般紙の記事でも触れられるほどヒットするとは、本当にビックリ!!
どうやら発端は、新聞広告での自虐的なキャッチコピーが話題だったらしいですが、
しかしここまで売れるとなると・・・応仁の乱のプチ・ブームが到来したと考えて良いのかな?(笑)
何事も「解り易く、単純に」というのが求められてる昨今だからこそ、
却って逆に「複雑で解り難いから面白い」というのは、これも1つの時代性なのかも知れません。
一部とは言え、これがウケる時代であるならば、応仁の乱のゲーム案とか考えてみるのも面白いかも?
WW2オンラインの戦国戦場で作った日本マップも、あまり活用されてませんし。
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/kako_log.html#sengoku
▼ 「プロ棋士vs.囲碁AI」戦の行方
> > 最終日の直接対決を制した韓国のパク九段が優勝、中国のミ九段が準優勝で、
> > 井山戦だけ勝利したZenが3位で、3戦全敗の井山六冠が最下位という大惨事に(苦笑)。
> > 6戦とも実力拮抗の良い対戦揃いで、個人的には素晴らしい大会だったと思うのですが、
> > やはり結果が全ての世界ですし、その結果も日本の囲碁ファンには最悪な結果だったので・・・・
> > これだけの賞金額を出して、この結果だと、果たしてスポンサー的には大丈夫なのかと不安に?
> あまり詳しくはニュースを追っていなかったのですが、
> 井山さんが「DeepZenGo」に完敗したのは大きなニュースになっていましたね。
> 「Master」以外のトップクラスの囲碁ソフトは世界のトップ棋士と互角といった状況でしょうか。
囲碁って将棋以上に、世間一般から関心を持たれていないだけに、
今回くらいの注目度でも、やはり囲碁界では破格と言えるのかも知れませんね?
それに今大会のWGCは、日経新聞の特別協賛だった事もあり、
子会社・テレビ東京のBS局でも、ゴールデンタイムに1時間の特番が組まれてましたし。
まあ、大会終了後の放送でしたから、私も当然のように、
総集編ドキュメントの番組かと思っていたのですが、フタを開けてみたらビックリ!!
井山vs.Zenの一局を、「日本史上 屈指の棋譜」みたいな扱いにして、
BSとは言えゴールデンタイムに、1時間まるまる大盤解説という予想外の番組構成でした(笑)。
珍しく一般ウケしそうな大会だからこそ、この番組構成には正直疑問な一方、
NHKのように丁寧に取材を重ね、人間ドラマや大会の魅力を簡潔に伝えるのも良いですけど、
もしも将棋で「羽生vs.Ponanza」戦が行われたら、こんな番組構成もアリかな?とは思いましたね。
> 次は「Master」と日韓中のトップ棋士の公式戦でのガチな勝負を見てみたいですね。
昨年の3月には「アルファ碁×イ・セドル」戦がありましたし、開発側からの小出しな情報からも、
今年の3月には「Master×柯潔」戦の開催が噂されてたのですが・・・結局、ポシャったのかな?
Masterも柯潔もWGCの出場を辞退した状況証拠もあり、構想自体は恐らくあったのでしょうけど、
やはり、Googleの国内アクセスを規制している中国政府との調整が不発に終わったのかなぁ・・・・
でもまあ、ネット上での早碁とは言え、Masterは既に柯潔を破ってますし、
ここから更に公式の場で、完全版のアルファ碁と対戦なっても・・・勝敗への興味は抱けないかと。
まあこの辺は、第1局目の将棋電王戦「Ponanza×佐藤名人」戦の結果を知った上で、
第2局目の前に行われる世界コンピュータ将棋選手権に登場予定の「完全版Ponanza」との再戦を、
果たして見てみたいかと問われた時に、「・・・」となってしまうのと同じ心境かも知れませんね?
(もちろん電王戦の場合は、第1局で対戦したバージョンのPonanzaと、第2局でも対戦します)
ここまで強くなってしまうと、完全版アルファ碁との公式対戦は難しいかも知れませんし、
EUC杯も電聖戦も今年で最後でしたから、WGCが終わってしまえば、囲碁AIとの戦いは実質終了かも?
歴史的に見れば、「馬車と自動車」や「ガス灯と電灯」が共存した時代が一瞬だったように、
プロ棋士とAIが実力を競う時代も、後世から見た場合、アッと言う間の出来事なのでしょうね。
そういう意味で私たちは、時代の変わり目を体感できる、貴重な時代を生きているとも言えます。
ただ一方で、インターネットの無い時代を知らない「デジタル・ネイティブ世代」みたいに、
今後は一般社会でも、「AIネイティブ世代」が登場してくるであろう事を思うと、
私みたいなアナログ世代は時代にどんどん置いて行かれそうで、少し怖くもありますが(苦笑)。
▼ 電王戦・第1局&森内九段のフリークラス転出
> > 第1局が4月1日(土)、第2局が5月20日(土)という事で、第1局は今週末ですね。
> > プロ棋士側は遂に棋界最高峰の名人が登場し、対戦相手となる将棋AI側も最強ソフトのPonanzaで、
> > しかもこれが「棋士vs.AI」の最終決戦ともなれば、何だかんだ言われても、やはり楽しみです!!
> > 特に、互いに五里霧中な第1局前のワクワク感は、第2局のそれとは段違いですし。
> 直前になりますが、佐藤名人vsPonanzaの2番勝負は楽しみですね。
> ただ、佐藤名人も昨年のような好調さはなくて今年は調子を落としているようなので、
> どこまでPonanzaに食い下がることができるかというところでしょうか。
予想通りと言いますか、予想以上と言いますか、第1局はPonanzaの圧勝に終わりましたね。
ただそれ以上に、大会運営側のPCトラブルによって、途中で1時間も止まったのは・・・・
見ている側としても興醒めでしたし(まあ私は甲子園決勝&プロ野球開幕2戦目との同時見でしたが・笑)、
そして何より、週明けには名人戦の初戦を控える佐藤名人に対して凄く失礼だったかと。
「早指しで150局ほど練習対局して、ほとんど勝てなかった」という、対局後の会見での発言が示す通り、
1時間の中断に関係なく、勝負の結果は出たのでしょうが、やはりスッキリしない感は残りました。
まあ第2局は棋士側の先番ですし、結果はともあれ、その辺のモヤモヤは晴らしてもらいたい所かも?
それにしても、中継を見ていて気付いたのですが、今回は全くスポンサーが集まらなかったんですね。
あのようなトラブルも、ドワンゴ側の運営資金の不足による影響が出ていたのかも?
もっと言うと、実力面よりも金銭面の影響で、1年早めて電王戦を今回で最後にしたのかも?
確かに以前に比べれば、注目度の面で落ちているのは否めないものの、それでも今回は名人登場ですし、
NHKでもこうして↓番組で取り扱うくらいの関心はある以上、ドワンゴ側の能力不足も否めないかと。
「最後の将棋電王戦 コンピューターの"創造性"は?」
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/266433.html
とは言え、そうした活力ある新興企業だからこそ、このような企画を立ち上げられた面は確かにあり、
状況が悪くなり、新興が故の悪い面が目立っても、ある程度は酌む必要があるかも知れませんが・・・・
って、名人敗戦も確かにニュースではあるのですが、将棋界的に言うと、
同時に流れた、森内九段のフリークラス転出というニュースの方が、より衝撃的だったかと!?
A級から陥落したとは言え、何と言っても、3年前の竜王名人ですからねえ。
将棋AIの台頭&席巻に、それに伴う三浦九段の一件、そして連盟内でのゴタゴタと、
近年の将棋界は立て続けに色々あっただけに、今回の決断もそれらと無関係とは思えず・・・・
良く考えれば、将棋界の危機だからこそ、今後は裏方として支える心積もりかも知れない一方、
悪く考えれば、こうした現状に嫌気が差してしまった可能性だって、十分に有り得ますからねえ。
ただ、そのどちらであっても、やはり第一線から退いてしまうのは寂しい面があります。
もしも、「第2の人生はバックギャモンに捧げる」とかなれば、それはそれで応援したいですけど(笑)。
▼ 私個人のアニソン・ランキング
> > 今年は日本で国産アニメが公開されてから100周年の節目という事で、
> > NHKでは「ニッポンアニメ100」と題して、様々な企画や番組を行っており、
> > 先週は歴代アニメソングの人気ランキング特番があったのですが・・・・想像以上に酷い事態に。
> > まあ、「ネット投票&組織票OK」という段階で、碌な結果にならないのは予想してましたけど、
> > それを大きく上回る惨劇を、まさかNHKの生放送で見させられるとは(苦笑)。
> いやあ、これは酷いですね。
> せめて年代や世代で区切らないと、
> 全部ごっちゃにすると熱心な信者の忠誠度ランキングになってしまいますな。
「1人1日3曲まで」という投票条件が、そもそも おかしいんですよ。
普通に投票を募るなら、「1人1回3曲まで」とかでしょ!?
恐らく総投票数を水増ししたいから、こんなふざけた条件にしたのでしょうが、
これにより、毎日みんなで投票する組織票運動を加速させましたし、
この3曲という縛りが、同じ作品のOP曲・ED曲・挿入歌への一括投票に繋がったと。
小規模な趣味的企画とかならまだしも、NHKの特別企画でこれは無いですよ、本当。
> 私は「ラブライブ!」は視聴していなかったので、
> 1位、2位がさっぱり分からない非国民になってしまいました。
私もラブライブは見ていないので、投稿時には気が付かなかったのですが、
前々回の紅白歌合戦で歌った「それは僕たちの奇跡」って、21位なんですね。
てっきり1位か2位の曲が、紅白での楽曲なのかと思ってました。
ちなみにTOP30だと、23位も、24位も、25位も、ラブライブの楽曲だと(苦笑)。
・・・って、更によく見ると、TV版が1位・21位・23位、劇場版が2位・24位・25位ですから、
私たちが見えない所で、TV版派と劇場版派による暗闘が繰り広げられてたみたいです(笑)。
> 国民的なアニソンというと、
> サザエさんとかドラえもんとかドラゴンボールとか妖怪ウォッチとかアンパンマンとかも入れないと。
> 幼児や学童向けのアニメの主題歌は「アニメソング」として認められないということですかねえ。
う〜ん、この辺はちょっと難しい問題かも?(笑)
例えばこれが、「好きな食べ物ランキング」とかであったとして、
恐らく上位には、寿司・焼肉・ラーメン・カレー・ピザなどが並ぶと思いますけど、
ここで「なんで、ご飯や味噌汁じゃないんだ」と言うのと、似てるような気もします(笑)。
例えばサザエさんの主題歌とか、日本人なら多くの人が歌えるでしょうけど、
だからと言って、カラオケとかで皆が歌っているかとなると・・・・
要するに「国民的アニメ」にまでなると、あまりに存在自体が当たり前すぎて、
それはもう既に、好きとか嫌いとかの対象には、なかなか含まれて来ないと思います。
それともう1つ、アニメ本編とアニソンは密接な関係にありつつ、厳密には別ですからねえ。
「作品自体は好きだけど、主題歌は嫌い」というケースもあれば、
「作品自体は嫌いだけど、主題歌は好き」というケースもあり、
「作品は見たこと無いけど、主題歌は好き」なんてケースもある以上、
本気でランキングを考える場合には、やはり本編の評価とは分けて考えるべきかと?
とは言え、やはり作品の出来や相性とかも、アニソンの評価にリンクしてしまうのも事実。
特にオープニングなんて作品の冒頭部な上に、何度も使い回すので作画的にも質が高いですし、
言うなればプロレスの入場シーンみたいに、魅力の半分くらいは、そこに詰まっているかと(笑)。
こうやって深く考えていくと、アニソンの評価って実は意外と難しいんですよね。
そもそも曲調で括られる音楽ジャンルではないので、アニソンの定義自体も千差万別なので。
> 1年以上続くアニメで1クールや2クール毎に主題歌を変えるのは、
> 世間に広く親しまれるアニソン作りに反するような気がするんですよね。
> 「妖怪ウォッチ」でもせっかく「ゲラゲラポーのうた」や「ようかい体操第1」が
> 紅白にも出るような国民的アニソンになったのに
> その後は主題歌を1クール毎に変えていて何だかなあという感じです。
まあ、アニメ制作にはタイアップの件とかも絡んでくるので、仕方ない面はあるのでしょうが、
それでも妖怪ウォッチのOP/ED曲の変更は、確かに残念でしたよね・・・・
ドラえもん・アンパンマン・ポケモンなどに並び、子供向けの定番になりそうな作品の上、
あれだけ子供たちを魅了した曲って、近年ではなかなか無かったので、それだけに本当に勿体無い。
とは言え最近は、ドラえもんやポケモンも主題歌を変えたりしてますからねえ。
そう考えると、未だにOP曲もED曲も変えずに貫いてるアンパンマンは、逆に凄い(笑)。
って、あの曲は両方とも、漫画原作者であり詩人でもあった、やなせたかしの作詞なので、
アニメと主題歌は不可分という考え方が、残された制作側にも有るのかも知れません。
特に劇場版なんて、その晩年まで、やなせ本人も制作に関わってましたし。
P.S.
以前、この雑談で「個人的なアニメ・ランキング」↓を書いたので、
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=s20466#20466
ついでに今回も、好きなアニソンTOP30を何となく考えてみました。
(とりあえず今回は、TVアニメのOP曲・ED曲・挿入歌と、劇場版の主題歌に限定)
如何にも近年のアニソンらしい、電波ソングとかも結構好きなのですが、
いざこうして挙げてみると、どうやら私はバラード系や熱血系が好きみたいです(笑)。
「個人的なアニソン・ランキング」
1位 「万事屋ブルース」 銀魂(挿入歌)
2位 「ニ中のファンタジー」 劇場版クレヨンしんちゃん アッパレ戦国大合戦(主題歌)
3位 「The Galaxy Express 999」 劇場版 銀河鉄道999(主題歌)
4位 「哀 戦士」 劇場版 機動戦士ガンダムII 哀・戦士編(主題歌)
5位 「Wo Qui Non Coin」 カウボーイ・ビバップ(挿入歌)
6位 「遠い叫び」 serial experiments lain(ED曲)
7位 「太陽がまた輝くとき」 幽☆遊☆白書(ED曲)
8位 「雷伝説」 銀河戦国群雄伝ライ(OP曲)
9位 「HEATS」 真ゲッターロボ 世界最後の日(OP曲)
10位 「悲しみの向こうへ」School Days(挿入歌)
11位 「スターダスト・ボーイズ」 宇宙船サジタリウス(OP曲)
12位 「時を刻む唄」 CLANNAD AFTER STORY(OP曲)
13位 「euphoric field」 ef - a tale of memories.(OP曲)
14位 「鳥の詩」 AIR(OP曲)
15位 「家路」 宇宙海賊ミトの大冒険(ED曲)
16位 「CALL ME CALL ME」 カウボーイ・ビバップ(挿入歌)
17位 「暁の車」 機動戦士ガンダムSEED(挿入歌)
18位 「Little Busters!」 リトルバスターズ(OP曲)
19位 「THANATOS」 劇場版 新世紀エヴァンゲリオン Air/まごころを、君に(主題歌)
20位 「謡III -Reincarnation-」 劇場版 GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊(主題歌)
21位 「時の河」 横山光輝 三国志(OP曲)
22位 「空の名前」 NINKU -忍空-(ED曲)
23位 「雪のツバサ」 銀魂(ED曲)
24位 「プラチナ」 カードキャプターさくら(OP曲)
25位 「戦士よ、起ち上がれ!」 魔装機神サイバスター(OP曲)
26位 「RISING」 X-MEN(OP曲)
27位 「UNDER GROUND」 天元突破グレンラガン(ED曲)
28位 「アイアンリーガー -限りなき使命-」 疾風アイアンリーガー(OP曲)
29位 「魂のルフラン」 劇場版 新世紀エヴァンゲリオン シト新生(主題歌)
30位 「地球ぎ」 聖闘士星矢 冥王ハーデス編(OP曲)
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