| > 掲示板用サーバーが復旧して良かったです。
> しばらくの間掲示板が落ちていたときは、もう復旧しないのかとヒヤヒヤしていましたので。
どうも、心配をお掛けしました。
・・・って、この件で一番振り回されたのは、たぶん私ですけどね(笑)。
いや本当、10年分2万件のログがどうなるか、かなりヒヤヒヤさせられましたよ。
復旧しなかった場合を考えた作業も、結構大変だった上に、結局は幸運にも使わず仕舞いでしたし。
▼ 野球論全般
> > う〜ん、この辺は私とほのぼのさんとで、「緻密な野球」という言葉の捉え方が違うのかも?
> > 100試合やって勝率6割を目指す方法と、その1試合の勝率を少しでも上げる方法は、
> > ちょっと異なる所があり、WBCで求められる後者の戦い方は、日本が断トツだと思うんです。
> > それはやはり、日本のアマチュア野球は、良くも悪くもトーナメント戦が主体ですが、
> > 海外だとリーグ戦が基本で、選手の強化には適していても、一戦必勝の戦い方には不慣れだと。
> 確かに100試合以上戦うリーグ戦と短期決戦では求められるものが違いますよね。
> 野球は統計のスポーツといいますが、リーグ戦ではやはり個々の選手のパフォーマンスの積み重ねが
> 勝率につながると思います。それこそ控え選手も含めて総合力がないとリーグ戦を制することはできない。
あと、一戦必勝の戦い方では、100試合なんて疲れて持たないという面はありますね。
だからこそ、短期決戦であれば、念には念を入れて、更に念を入れる所を、
長期のリーグ戦では、とりあえず念を入れるくらいに止めておくと。
> それに対し、1試合1試合が大事な短期決戦では、
> 極論ですが「ピッチャーが全て」だと思うんですよね。
> どんなにチームの総合力が良くても、相手ピッチャーが素晴らしかったり
> 自チームの主力打者と相手ピッチャーの相性が悪ければ点を取るのは難しい。
よく言われる例として、2001年の智弁和歌山がありますね。
2000年には全国制覇を果たし、2002年も準優勝だった智弁和歌山ですが、
2001年の県大会の1回戦で、相手投手の好投にハマり、初戦敗退した事がありました。
昨夜の春の東京都大会・決勝「早稲田実業 18x-17 日大三高」みたいに、
ド派手な乱打戦も良いんですけど(それにしても、高校野球で平日にナイターって・・・)、
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170427/k10010963921000.html
私自身がピッチャーだったからかも知れませんが、やはり投手戦の方が個人的には痺れますね。
番狂わせが起きやすいのも、やはり接戦の投手戦がほとんどでしょうし、
それこそ乱打戦となれば、投手1人の力ではなく、野手全員の総力戦になると。
> そういう意味では、メジャーの一線級の投手を呼ぶことができなかった時点で、
> WBC準決勝からのトーナメント戦は日本にとって不利だったような気もします。
> これも言ってしまえば結果論ですが。
ただ、WBCの大舞台だと、「どうだ、日本国内にも凄い投手が居るだろ!!」と、
国内外に向けて見せ付けたい気持ちが結構強いので、個人的には国内組中心でも良いかも?(笑)
田中やダルビッシュではなく、菅野があれだけの好投をするからこそ、
「凄いなぁ」という思いが、より強まる側面はあると思いますし、
対戦経験のあるメジャー組より、対戦経験のない国内組の方が、上手くハマる可能性もありますし。
もちろん、一線級のメジャー投手が参戦してくれれば、それはそれで嬉しいですけどね。
あと強いて言うなら、WBCでは時期やルール的に、
リリーフ陣や野手陣の方が、メジャーリーガーの実力を発揮してくれそうですけど、
現在の日本人メジャーリーガーだと、まさにその部分で選手層が薄くて・・・・
> > いま流行のセイバーメトリクス(統計的な選手評価の数値化)とかもそうですけど、
> > 正直言って、まだ現状では「数字遊び」の域を出てないと思うんですよねえ・・・・
> > 例えば、過去のデータに基づく極端な守備位置のシフトとか、WBCでも見られましたけど、
> > プロとして力勝負を魅せるシーズン中ならまだしも、真剣勝負の場では愚策にしか見えません。
> > だって本気で勝利に徹するなら、ガラ空きの方向へ打球を転がせば良いだけですので。
> いやあ、私もこの前紹介した本(ビッグデータ・ベースボール)を読む前は同じような意見でしたが、
> この本を読んで考えが大きく変わりましたね。
> メジャーリーグのベースボールはここまで緻密になっているんだと圧倒されました。
う〜ん、そこまで言われると、少し興味も湧いてくるのですが(笑)、
でも私も、その本は読んでませんけど、実際のMLBの試合で実例は目にしており、
それでも尚、引っかかる所が多いんですよねえ・・・・
これがまだ私だけの意見なら、「思い過ごしかな?」とも思えるのですが、
日本とアメリカの野球を両方体験した、小宮山や黒田も同じような発言をしているので、
それを聞いてからは、「そんなに的外れじゃないのでは?」と考えていますね。
> 統計的手法を取り入れることは自分たちの過去を否定することになるからだと思います。
> そして、この本が最も主張しているのは、統計的手法そのものではなく、
> それを古い考えの選手たちに受け入れさせる「コミュニケーション」の大切さです。
> 監督がいかに選手やコーチたちと、データの「分析者」たちを
> 調和させたかについて事細かに書かれています。
確かに実際の運用を考えた場合、そういった調整はとても重要ですけど、
技術面の話に関心が向いてる時には、その背景にある人間ドラマみたいなモノって、
個人的には正直、ほとんど関心が向かないんですよねえ・・・・
> > > > もちろん、メジャーリーガーの圧倒的なパワーとスピードも、見ていて凄く楽しいですし、
> > > > ベースボールにはベースボールの戦術があるのですが、緻密さであれば野球の方が上かと?
> > > 準決勝の日米戦を観ていたのですが、アメリカも緻密な野球をやっていたと思いましたよ。
> > そして結局、どれだけ大量のデータを収集できても、分類の方が未成熟なので、
> > 経験則による漠然として解析にさえ、なかなか追いつけてない気がするんですよね。
> > なので現状では、大量のデータと経験則を、うまくリンクさせられるタイプが最良なのかも?
> そういうわけで、おっしゃる通りこの本ではまさに
> 大量のデータと経験則をうまくリンクさせることの大切さが書かれています。
> ただ、統計的手法のアドバンテージは他のチームも真似することができること、
例えば、ここ数年、メジャーリーグで急増した極端な守備シフトにしても、
確かに効果が出ているからこそ、これ程までに急増しているのでしょうけど、
でも、極端なシフトで成績が落ちるような選手は、時間が経てば淘汰されて行くでしょうし、
逆に生き残る選手は、その極端なシフトを破り、シフトの取り方も落ち着いてくるでしょうから、
それが有効な内って、果たして「緻密な野球」と言えるのだろうか?と思う訳ですね。
もっと言うと、この流れって既に日本野球では、50年前に通過している道なんです。
(広島が親会社マツダのコンピューターを使い、統計分析から「王シフト」を行ったのは有名かと?)
MLB程じゃ無いにしても、日本にもアソボウズやデータスタジアムみたいな分析会社はあり、
各球団ともそのデータを活用してますけど、MLBほど極端な守備はほぼ見られません。
それはある意味で、落ち着く所に落ち着いてる証のような気もします。
極端なシフトが有効なのは、アメリカの文化や不文律の影響もあるのですが、
興行的な不文律で普段は縛っていても、真剣勝負の場では勝利の為に破られますし、
その辺の二律背反が、前回のWBCでは「乱闘」という形で現れましたね(笑)。
6点差以上ある終盤に、勝ってる側は盗塁やバントをしないと言うのが、MLBの流儀ですが、
一戦必勝、しかも失点率まであるWBCでは、1点でも多くのリードが欲しいのは当然で、
WBCで勝つ為に行った「MLBの掟破り」が、結果として7人もの退場者を出す事になると・・・・
まあ確かに、極端なシフトも力勝負も面白いですが、それを緻密とは感じられないんですよね。
データ活用は最先端でも、「お約束」の上に成り立ってるなら、果たして「緻密」と言えるのかと?
日本だとアマチュア野球で「勝利」に徹した戦い方を、散々 見せられ&行わされているので、
そういう意味ではベースボールよりも野球の方が、「団体競技」としての色彩が強いんだと思います。
カウントやイニング、得点差などに応じて、内野手は守備位置を変えるとか、
アウトローで決める為に、インハイを活用するみたいな配球リードなんて話も、
メジャーでは新しいのかも知れませんが、日本では高校球児でもやってる当たり前の事ですし、
それだけの項目では足りないので、もっと複雑に微調整しながらプレーしてますからねえ。
とは言え、こうした経験則だけに頼らない「マニュアル作り」というのは、
経験則を作るのが苦手な人や、経験の乏しい新人などには、非常に効果的だとは思います。
しかし、そうしたマニュアルを遵守するだけでは、職人技は超えられない気もするんですよね。
で、私が求める次世代のデータ活用というのは、プロの職人技すら超えるレベルなんです。
(将棋ソフトで例えれば、Bonanza登場前の激指ではなく、現在のPonanzaを求めてる感じ?・笑)
そうは言っても、投げたボールの回転軸や回転数を計測できる技術とか、
「アメリカは進んでるなぁ」と驚かされる事は、本当に数多いの事実ですけどね。
伸びのある速球とか、キレのある変化球とか、原理的には解っていても、
それがどれくらい実現できてるかの判断は、今まで経験と感覚が頼りでしたが、
このように具体的に数値化されると、より精度を上げやすくなりますので。
思い出してみると、私が物理学の道に進んだキッカケも、
「変化球を投げたい」という所がスタートでしたからねえ(笑)。
私が野球を始めた当時は、理屈派よりも感覚派の方が大勢でしたけど、
こうして様々な技術が登場する事で、今後はその比率も逆転するのでは?と考えています。
って、この辺は他のスポーツでも、それこそ同様の事が言えるのでしょうが。
そしてトップクラスになる程、各分野の専門家による分業サポート体制が確立されると。
▼ スポーツにおける統計データ活用
> そういえば日本のバレーボール代表も統計的手法により
> 身体的に劣っていながら強国を破ってきましたが、
> 他の国も真似し始めるようになると勝てなくなってしまい
> 更なる改善が求められるってのも似ているような気がしますね。
まあ、基本的にどのスポーツでもそうなのでしょうけど、
やはり技術力や作戦力が同じならば、どうしたって身体能力の高い方が有利でしょうからねえ。
野球だって、あのスピードとパワーを持つ外国人選手に、
緻密なプレーをされたら太刀打ちできないかも知れませんし、
サッカーとかでも、以前は日本人選手の売りだった「チームへの献身性」が、
南米のスター選手にも、それが求めれられる現在では、以前ほどアドバンテージがありません。
それでもまだ球技とかは、いろいろ戦い様がありますけども、陸上とかはキツいですよね。
特に如実なのはマラソンだと思いますけど、あんなハイスピードで2時間走られたら、
日本人選手がメダル争いに絡むのは、相当厳しいかと思います。
(今度ナイキが、マラソンの2時間切りを目指す実験プロジェクトを行うらしいですね)
昨年のリオ五輪で世界を驚かせた4x100mリレーにしても、
他の国々もバトンパスが上達すれば、9秒台ランナーの居ない日本は勝負できないでしょうし。
人種的な身体能力で差が出ない競技となると・・・それこそ、
2006年と2010年のアジア大会(アジア版五輪)で行われたチェスですか?(笑)
って、チェスはれっきとしたIOC加盟競技ですし、スポーツはスポーツですよね。
でもまあ、日本人が抱くスポーツの概念には、やはり当て嵌まりませんが。
広州で行われた2010年大会では、チェスだけでなく、囲碁や中国将棋も競技でしたが、
これらの頭脳系競技でも同様にドーピング検査が行われるのは、少しシュールでした。
そして、次回2018年のアジア大会からは、何と「eスポーツ」も行われます!!
eスポーツと言うのは、まあ簡単に言ってしまえば「TVゲーム」ですね。
格闘ゲームやレースゲーム、サッカーゲームなどが、アジア版五輪の中で行われ、
陸上や水泳などと同じメダルを貰うのは、正直おかしな感覚はありますけども、
プロ大会とか、下手なスポーツ大会より人気が有りますし、将来的には五輪採用なんて事も?
これなら日本も勝てそう・・・って、最近はTVゲームも下火だし難しいのかな?
逆に、プロ・ゲーマーが多くいて、金メダル獲得だと兵役免除になる韓国は、
何だか凄くなりそうな気がします(野球だと以前、大リーガーのパク・チャンホ参戦とかありました)。
とりあえず、ニュースのスポーツ・コーナーで扱われるのかが楽しみ(笑)。
2026年のアジア大会は、早くも名古屋開催が決まってますし、
(リニア開業に向け再開発ラッシュ&名古屋城本丸も木造で再建)
広島開催の時にも、カバディやセパタクローという競技を知ったんですよね。
名古屋でも、何か面白い新競技を見たい気はします。
チェスがOKなら、いっそチェス・ボクシングみたいな複合競技とか(笑)。
> あと、この本を読んでいて興味深かったのは、
> アメリカの場合在野の統計オタクたちの数と情熱がすごいというところですかね。
> 統計オタクたちはブログ等で大量のデータを様々な角度から分析して紹介する。
はい、それはよく知ってます(笑)。
まあ元々、野球という競技自体が、他のスポーツに比べても、
圧倒的にデータ量が多いという特色があるのは確かですが、
日米の野球オタクを比べると、やはりアメリカの方が数字好きの比率が高い気がします。
ただそれは、日米の野球文化の違いも影響しているような気はしますね。
例えばメジャーですと選手の入れ替えが激しく、それこそマイナーなんて把握し切れない程いますが、
日本だと全12球団&上限70人で、選手の入れ替えも少ないですから、個々の選手をかなり把握できます。
しかも日本の場合、アマチュア野球が発展&注目されているので、
高校→大学→社会人と、個々の選手のサイド・ストーリーまで実に豊富に知る事が出来ます。
誤解を恐れず言うと、アメリカの野球オタクは理系的で、日本の野球オタクは文系的なのかも?
> そして、それを見たプロ球団が「分析官」として彼らを雇用するようになります。
> このようにして、マイナーリーグを含めたプロ野球経験が全くない
> 人たちがメジャーリーグの各チームのフロントにどんどん入っていくわけです。
さすがにフロント入りとまでは行きませんが、日本ですと、
MLBオタクからMLB解説者にまでなったのが、AKI猪瀬がいますね。
そう言えば、楽天イーグルスが創設された時、初代GMに就任したアメリカ人が、
「外国人選手の獲得は、データを用いれば最適な選択が行える」と豪語して、
いろんな選手を連れてきましたが・・・やはり、上手くは行きませんでしたね(笑)。
「日本の野球に合いそうか?」「日本の生活に馴染めそうか?」などは、
データから判断するのは難しいでしょうし、そこはまだまだスカウトの眼力の方が上かと?
ただ、現在ではスカウトも、選手の掘り出しや絞り込みに、データは活用しているそうで、
何年か前、阪神の海外担当スカウトが、マイナーリーガーのデータの中から、
日本で活躍できそうな投手を見つけ、名前を確認したら「井川慶」だったという笑い話も(笑)。
> 私も結構データ分析とか根っから好きで、「日本大統領選挙」では
> どのプレーヤーよりも統計的にこのゲームを捉えようとしていましたが、
> アメリカの在野の統計オタクの凄さには驚かされるばかりです。
このサイトにある多人数ゲームの中では、
やはり「日本大統領選挙」が、最も統計的でしょうね。
▼ 数学セミナーでの川上量生氏のインタビュー
> 数学セミナー2017年4月号の川上量生氏のインタビューがとても面白かったのでちょっと紹介。
数学セミナーなんて、もう何年も目を通してないので、
正直な所、その存在すら、言われるまで忘れてました(苦笑)。
私は専門が数理物理だったので、数学科との合同授業とかもあったのですが、
ぶっちゃけ、チンプンカンプンな事も多かったのを思い出します・・・・
う〜ん、でも「面白かった」と言われると、やはり気になります(笑)。
先月号となると、大きな書店にでも行けば、まだ有ったりするのかなぁ?
機会があれば、ちょっと頭の隅にでも覚えておきますね。
今年に入り、駅の近くにあった本屋が潰れたもので(泣・Amazonの影響が大きいのかな?)。
> 電王戦の話も出ており、この話も興味深いのですが、
> 一番驚いたのは川上量生氏が3組の数学家庭教師に数学を教えてもらっているところですね。
> それも、仕事に直結するような勉強はしないで、
> 純粋に数学を楽しもうという姿勢にこの人の好奇心の強さをひしひしと感じました。
まあ昨年も、数学の祭典「Math Power 2016」なんていう
完全に個人的趣味に走ったイベントとか、開催しているくらいですからねえ(笑)。
深夜の夜通し企画として行われた「素数大富豪」とか、ちょっと私も惹かれるゲームですけど、
リアルで付き合ってくれる人なんて周囲に居ないですし、ネットには向かない遊びなので・・・・
ちなみに私は、4桁の素数が好きなのですが、
それ以上に、2桁の素数×2桁の素数で作られた4桁の積が好きで、
その一方、1桁の素数×2桁の素数で作られた3桁の積が嫌い、などという性癖があります。
ですから駐輪場に自転車を止める時など、無意識にそれらの数字を探していたりしますね。
まあ、こんな話をすると変人扱いされるので、ほとんど話した事はありませんが(苦笑)。
しかし それにしても、ビートたけしが以前、
フジの深夜でやっていた「コマ大数学科」とかもそうですけど、
こういう趣味人の多様性と質の高さこそ、日本最大の強みだと、私なんかは思うんですよねえ!!
例えば江戸時代の算額とか、ちょっと他所の国では目にしない文化ですし、
「渋谷と秋葉原」なんて話も以前しましたけど、こうした文化のディープさが、
東京を、ただ単に人口が多いだけの都市ではなく、魅力のある都市にしているのだと思います。
ですから東京の成長戦略としては、「世界の趣都」を目指す事が、結構有効なのではないでしょうか?
> ところで、「データ」と「数学」は似て非なるもののような気がしますね。
> さっきも書きましたが私はデータは好きなのですが、数学はどうもとっつきにくいところがあります。
> (大学受験のときは数学が一番得意だったんですけどね・・・)
> なので、理系出身にもかかわらず今の仕事は一番理系から遠いところになってしまってますね。
物理学の観点からすると、データは素材で、数学はツールって感じですね。
なので、そもそも別物のような気もしますけど、ここで言うデータって「統計学」の事なのかな?
そうだとしたら、確かに数学って一般的には、純粋数学の方のイメージが強いので、
応用数学に対して、似て非なるモノというイメージなのも、ちょっと解る感じはします。
ただ一方で、純粋数学も応用数学も、大きく捉えれば当然どちらも数学なので、難しい所です。
でもまあ、数学と統計学の距離よりは、物理学と統計学の距離の方が、近い気はしますね。
P.S.
数学の話になったので、最近見つけた、良い意味で少しヤバそうな本を紹介(笑)。
実は私もまだ読んではいないんですけど、
数理生物学シミュレーションや、人工生命プログラムなんて分野がある一方で、
人間だって動物であり、歴史人口学みたいな分野もありますので、
「地政学も数理モデル化できないかなぁ?」と考え、探したら出てきたのが、この1冊でした。
(中国や欧州の巨大HEXマップとか作ったまま未使用なので、シミュレーションさせても面白いかも?)
「国家興亡の方程式 歴史に対する数学的アプローチ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4799317563/
▼ 将棋の話 全般
> 佐藤名人とPonanzaの第1局はやはりというかPonanzaの圧勝でしたね。
> Ponanzaのあの初手、第3手で勝ってしまうのをみると、
> 今までの定跡は何だったんだという気持ちもあります。
でもまあ定跡というのは、ミスを抑えたり、考える負担を減らしたりする、
言わばマニュアルのようなモノだと考えれば、それは元来「人間用」に作られたモノであり、
思考方法の異なるAIには、人間用とは全く別のマニュアルが存在するのでしょうし、
また、人間と同じタイミングで、そのマニュアルを使用するとも思えませんからねえ・・・・
そういう意味では、「今までの定跡は何だったんだ?」というのは、
AIが行うだけでなく、人間が応用できて初めて言える台詞のような気がします。
それに、これと同じ台詞は、恐らく将棋ファンより囲碁ファンの方が、多く発しているかも?(笑)
局面の変化数が多く、序盤ほど複雑な囲碁は、定石の比重が将棋以上に大きいと思いますし、
だからこそ囲碁の定石は、人間の考え方に最適化される形で作られてきたのですが、
囲碁AIなんて、そんな事など お構いなしに打ってきますので(苦笑)。
> 思うに、将棋ソフトとトッププロ棋士が拮抗していたのは2012〜2013年あたりだったと思います。
> 「不屈の棋士」によれば、三浦九段がGPSに敗れた時点で、
> 将棋ソフトがトッププロ棋士に追いついたと考える棋士も多いようでしたし。
当時、A級2位だった三浦八段が、目立ったミスもないのに力負けしたという事実は、
普通の感覚で捉えれば、将棋ソフトの実力を認めざるを得ない結果ですからねえ。
ただ難しいのは、1回の対局で「トップ棋士が敗れた」という事実は明確であっても、
将棋ソフトの実力がトップ棋士に、迫ったのか? 追い付いたのか? 追い越したのか?は、
それだけだと、ちょっと明確には解らないという事ですね。
更に、追い付いたor追い越した として、それがいつだったかも、同じく明確では無いと。
レーティング値から判断して、電王戦が始まる前には既に追い付いていたと見る人も居るでしょうし、
Bonanza・GPS・激指・YSSの合議制が、市川女流二冠を破った時には、もう追い付いていたかも知れません。
例えば、昨年のアルファ碁なんかも、まさにそんな感じだったかと思います。
ですから「三浦×GPS」戦というのは、将棋ソフトがトップ棋士に追い付いた瞬間というより、
トップ棋士に追い付いたと認識された瞬間なんですよね、厳密に言うと。
> あのときに羽生名人やトップ棋士が将棋ソフトと対戦していれば
> 白熱した勝負が見られたと思うんですけどね。
> 第2局も佐藤名人の先手ですがおそらくはPonanzaが圧勝するのではないかと予想します。
「頭脳とAI」の競争は、解り易く言うと「馬車と自動車」の競争みたいなモノでしょうからねえ。
馬車が自動車に追い付くまで、試行錯誤した期間は長かったですが、
いったん追い付いてしまえば、その共存期間は短く、あとは離されてく一方だったと。
(個人的には、馬車レーンと自動車レーンがあった、満州国の街並みとか好きですけどね・笑)
http://img.4travel.jp/img/tcs/t/pict/500/36/91/92/500_36919272.jpg
それを考えると、白熱した勝負が期待できた時間というのは、本当にアッと言う間であり、
その瞬間を的確に捉えて対戦を実現させるというのは、思う以上に難しい事なのかも知れません。
AIの成長スピードなんて、それこそ自動車の比では無いでしょうからねえ・・・・
> > って、名人敗戦も確かにニュースではあるのですが、将棋界的に言うと、
> > 同時に流れた、森内九段のフリークラス転出というニュースの方が、より衝撃的だったかと!?
> これには私もびっくりしましたね。
> そして、将棋連盟の理事選に出馬と。
> 三浦九段冤罪事件を収束させることができていない現状では、
> 森内九段には将棋連盟の内側から今の散々な現状を変えていってもらいたいものですね。
まあ、タイミングの問題とかあったのでしょうけど、
「だったら、森内新会長で良かったのでは?」と、正直思わなくも無いです(笑)。
佐藤新会長の方はまだ、第一線で戦う気持ちを捨ててはいないでしょうし。
> だいぶ前に、
> > 最近流行りの「居角左美濃」は、ソフト発祥の戦略だと言われておりますが、
> > 千田五段が去年最初に実戦で投入し、今年になってA級順位戦でも登場するなど
> > けっこう注目を浴びている戦法をいえるでしょう。
> > 将棋界では毎年新手や新定石を考えた人に升田賞が与えられますが、
> > そろそろ「コンピュータソフト」が升田賞を受賞してもおかしくないかもしれないという状況です。
> と書きましたが、まさにこれが現実になってしまいましたね。
> 本当は千田六段ではなくPONANZAが升田幸三賞を受賞すべきだったのでしょうが、
> それはさすがに将棋連盟が認めたくなかったと(笑)。
> せめてもの救いは千田六段本人が受賞者にPONANZAまたはコンピュータ将棋それ自体を推していたことですかね。
それにしても本当、時代の流れが速過ぎますよ(苦笑)。
もちろん、将棋ソフトが名人相手に圧勝する時代ですから、
ソフト発の新手が生まれても、別におかしくは無いのでしょうが、
頭では理解していても、正直どうも心の方が追い付いて来ない・・・・
> 羽生三冠を破ったということで、いろいろなところで取り上げられていますね。
> 実力はおそらくトップ20くらいには入るのでしょうが、それにしても報道が過熱気味ですね。
> あくまで非公式戦に過ぎないのに。
> うがった見方をすれば、三浦九段冤罪事件でダーティーなイメージがついた将棋界が
> 藤井新四段を全面押しすることで少しでも不祥事をごまかそうとしているようにしか見えないのですが・・・
> (藤井聡太新四段だけをヒーロー扱いするマスコミの「スターシステム」は、やっぱり好きではないですね)
> それにしても不甲斐ないのは14歳の新四段に負けたA級棋士たちです。
> 非公式戦とはいえ、ここまで完膚なきまでにやられたら、
> 今までのプロ棋士ってのは何だったんだという話になってしまいます。
いや〜、なかなか手厳しいですねえ(笑)。
もちろん、将棋界のイメージ回復の為に、スターシステムを発動させてる面はあるでしょうし、
あくまで非公式戦である事を踏まえるにしても、やはりあのメンツを相手に、
14歳の新四段が「6勝1敗」の成績で終えるなんて、戦前は全く予想してませんでしたもん!!
それに、この快進撃は非公式戦だけでなく、公式戦の方でも連勝記録を更新し続けており、
「中学生プロ棋士は別格」という先入観と期待は、個人的にも確かにありましたけど、
その想定すら上回る この結果には、驚きと感嘆を禁じえないというのが、私の正直な感想ですね。
プロ棋士は個人業者ですから、「新星を持ち上げる為、負けてあげよう」なんて気は起き難いでしょうし、
百歩譲って非公式戦だけならまだしも、それでは公式戦の連勝記録を説明しきれませんので。
(連勝記録報道で思いっ切りネタバレですが、5/14放送のNHK杯では、ここで話題の千田六段も破ってます)
それに、囃し立てているのが将棋メディアだけであれば、
「イメージ回復の為」という穿った見方も、確かに可能かも知れませんけど、
日頃は将棋界に無関心な一般マスコミでさえ、これだけ大々的に扱うというのは、
やはり「14歳プロ&羽生撃破」というのが、それだけインパクトのあるニュースだという事かと!?
世間的にはプロ棋士なんて、それこそ羽生さんくらいしか知られていない上、
しかも七冠独占の無敵なイメージしかないので、それを破ったとなれば解りやすい強さの表現ですし、
(「羽生三冠でも勝率は7割で、低段者に敗れる事だってある」というのは、将棋ファン的な認識です)
更には14歳というのは、将棋界の事を知らなくても「若い!」と解りやすく驚ける年齢ですからねえ。
あとは・・・ちょうど「3月のライオン」が実写映画化されたタイミングでしたので、
まさに、リアル「3月のライオン」を思わせる部分が、少なからず影響しているのでは無いでしょうか?
まあ世間的に言えば、「若き天才棋士、現る」というのがネタの本題であって、
羽生撃破も、連勝記録も、その「天才性」を素人にも一目瞭然で示す役割しか無い気がします。
それに将棋界のイメージ回復と言っても、三浦九段の一件なんて、
残念ながら世間的には、既に忘却の彼方のニュースですからねえ・・・・
▼ 私個人のアニソン・ランキング
> 私も好きなアニソンTOP15を何となく考えてみました。
> (はじめはTOP30にしようと思いましたが、途中で力尽きました・・・)
> 1位 「君をのせて」 天空の城ラピュタ(ED曲)
> 2位 「魔訶不思議アドベンチャー」 ドラゴンボール(OP曲)
> 3位 「夢冒険」 アニメ三銃士(OP曲)
> 4位 「銀の意志 金の翼」 英雄伝説 空の軌跡 THE ANIMATION(OP曲)
> 5位 「炎のたからもの」 ルパン三世 カリオストロの城(主題歌)
> 6位 「きみのこえ」 雲のむこう、約束の場所(主題歌)
> 7位 「残酷な天使のテーゼ」 エヴァンゲリオン(OP曲)
> 8位 「ルビーの願い」 劇場版それいけ!アンパンマン ルビーの願い(テーマ曲)
> 9位 「夢想歌」 うたわれるもの(OP曲)
> 10位 「鳥の詩」 AIR(OP曲)
> 11位 「コネクト」 魔法少女まどか☆マギカ(OP曲)
> 12位 「スターダスト・ボーイズ」 宇宙船サジタリウス(OP曲)
> 13位 「魂のルフラン」 劇場版新世紀エヴァンゲリオン シト新生(主題歌)
> 14位 「やさしさに包まれたなら」 魔女の宅急便(ED曲)
> 15位 「ぼくドラえもん」 ドラえもん(OP曲)
> うーん、世代がばれてしまうような選曲ですな。
でもサジタリウスをみている世代は、普通、まどかマギカを見てないでしょうし、
AIRや、うたわれるものなんて、その存在すら知らないんじゃないですかねえ?
そういう意味では、見る人が見ないと、意外とバレないかも(笑)。
ちなみにサジタリウスは、ED曲の「夢光年」も名曲でしたよね。
ところで、例のNHKのアニメ100年企画ですが、
5月3日に3時間特番で、人気投票ベスト100が発表され、
上位ランクイン作品は、ゴールデンウィークの5日間に傑作選を放送するらしいです。
http://www.nhk.or.jp/anime/anime100/program/index.html
NHKのBSプレミアムといえば、WOWOWと並ぶ最高画質なので、
ランキング自体よりも、ちょっとそちらの方が楽しみかも?
進撃の巨人がNHK-BSプレミアムで再放送された際も、
「画質が綺麗なだけで、こんなにも迫力って変わるんだ!」と、正直驚きましたので。
▼ 特別展「茶の湯」
> 実は4月から上野の東京国立博物館で、「特別展 茶の湯」という展覧会があるのですが、
> そこでなんと、8つある国宝茶碗のうち4つが一堂に会するんですよ!!
> このレベルの展覧会は、私が生きている内にもう見られないと思うんです(今回は実に37年ぶり)。
> http://www.tnm.jp/uploads/r_press/169.pdf
> しかも、なんでも鑑定団の曜変天目騒動が影響したのか、稲葉天目の出展も先日決まりまして、
> もう今から興奮してしまい、誰かに薦めたくて仕方なくなり、脱線承知で話を振ってみました(笑)。
興味ないかも知れませんが、見に行ったら、やはり素晴らしかったので、
別スレッドに「茶の湯」の感想と、宣伝を書いておきました(笑)。
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=c21034
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