| ▼ EUとドイツの話
> > いや、東ドイツ政治報道局長の誤解から起こったのは、
> > 東西ドイツの統一ではなく、ベルリン壁の崩壊(東西ベルリンの統一)ですね。
> > まあ結果的に、壁の崩壊が東西統一を加速させた事を思えば、
> > そこから始まったと言うのも、あながち間違いでは無いですけど。
> 勉強になります。いやあ、やはり半端な知識で適当な事を言ってはいけませんね。
> よく知らない事はよく知らないと言わないと・・・。
でもまあ、こうして実際に発言してみたからこそ、
あやふやだった知識が正される機会も得られた訳で、それも決して悪くは無いのでは?
例えば、英会話が上達するコツも、間違いを恐れず積極的に話してみる事だと言いますし(笑)。
> > もしも凡庸な人物が西ドイツのトップだったら、ドイツもEUも今とは違う形になっていたかも?
> > ただ一方で、コールは経済や金融の政策に疎い人物であったので、
> > 再統一後のドイツ経済の停滞や、現在まで続くユーロ危機の遠因を作ってしまうのですが・・・・
> > そして、それが皮肉な事に、EUを「ドイツ第四帝国」化させてしまう事になると(苦笑)。
> 正直な話、ドイツがEUでトップクラスの大国であること、
> 周辺国からかなりの移民(労働者)が入っていることは知っているのですが、
> 「ドイツ第四帝国化」というといまいち分からないんですよね。
> よく管理人殿はドイツが一人勝ちしているとおっしゃっていますが・・・。
まず、ドイツが1人勝ちしている事が、よく解るデータとしましては、
EU28ヶ国の経常黒字を見ると、ドイツ1国だけで全体の8割を占めているという事実ですね。
まあ元々ドイツは経済大国であり輸出大国ですけど、それでも儲け過ぎな印象は拭えません。
外から見ていてもそう感じるのですから、EU内での不満は相当のモノだと思われます。
で、何故そのような事になっているかと言うと、
やはりEU誕生による「市場と通貨の統一」が大きいですね。
同じ経済大国として、日本はドイツとよく比べられたりしますけど、
基本的に日本は内需型で外需は1割程度ですが、ドイツは外需型で半分を占めています。
そして、その外需の半分以上は、欧州内への輸出で占められていますから、
市場統一で関税が無くなり、通貨統一で両替も不要となれば、そりゃドイツは儲かりますよね。
しかも、EU域内での一体化は今後もドンドン深まる一方でしょうしょうから、
その傾向は、更に強化されていくだろうと思われます。
もう少し解りやすく説明しますと、そもそも生産力の強かったドイツという国に、
欧州統合によって、東欧諸国から安い労働力が流入する一方、
西欧諸国への市場進出は加速して行った訳ですからねえ。
冷戦の終結により、社会主義社会だった東欧諸国は資本主義社会へと移行し、
確かに冷戦時に比べれば豊かになりましたけども、
これだけ資金と人材が流出しては、思い描いた程の成長は実現していません。
逆に西欧諸国の方は、冷戦時から生産力もあり豊かでしたけど、
さすがにドイツと対等に勝負したら劣りますし、それでも消費の構造は変わりません。
しかもドイツの場合、欧州統合の10年前に、東西ドイツの再統一で、
既に似たような事を経験していたので、それをスムーズに欧州全体で行えた訳です!!
再統一後は東ドイツへの支出が重荷となり、「欧州の病人」とまで言われてたんですけどね。
こうして、欧州全域の協調と発展を目指して発足したはずのEUは、
皮肉な事に、ドイツへの一極集中という結果を生んでしまい、
ヒトラーのナチス第三帝国が、軍事力で成し遂げようとして失敗した事を、
今のドイツは経済力によって成し遂げた為、EUは「第四帝国」と揶揄されていると。
そして、それが目に見えて現れる事となるのが、
リーマン・ショックに端を発する、数年前のギリシャ危機でした。
統一通貨ユーロの誕生により、ギリシャもドイツも同じ通貨を使っていますから、
「ギリシャが危ない」となれば、ユーロの価値も下がり、それはドイツも直接影響を受けます。
しかし一方で、ドイツというのは輸出大国ですから、
自国の通貨が安くなれば、EU域外への輸出でも断然有利となる訳です。
今までは、ギリシャの通貨が安くなる事で、その恩恵を受けてギリシャ経済が立ち直るのですが、
通貨統合されたEUだと、恩恵の部分はドイツに入り、ギリシャはなかなか立ち直れないと。
そして、この経済危機はギリシャに止まらず、EU内の他の国々も苦境に立たされる中で、
ドイツだけが周辺国の苦しみを活力に換えながら、ドンドン輸出してバンバン儲け続けたと(苦笑)。
これがまだ同じ1つの国であれば、財政や金融の面でバランス調整の機能が働くのですが、
EUの場合は、それぞれが独立した国家ですから、そうした調整も上手く働かないんですよね・・・・
本来なら通貨を統合する際に、綿密に思案しておくべき事柄だったのでしょうけど、
前回も書いた通り、欧州統合を実現させた当時のコール独首相は、そちら方面に疎かったので(泣)。
コール本人としては、東西ドイツの再統一を欧州諸国に認めてもらう見返りとして、
ドイツが欧州諸国の連帯保証人になるくらいの善意な気持ちでしたが、
その辺のルールの詰めが甘かった為に、大手銀行と中小企業みたいな関係になってしまった訳です。
もうこうなってしまうと、中小企業である欧州諸国は、大手銀行たるドイツの言いなりですし、
当然ながら不満は増大しますけど、現実的に銀行に撤退されたら資金繰りが立ち行かなくなりますから、
イギリスほどの大国ですら茨の道であるEU脱退は、なかなか決断できないのが実際の所です。
逆に言うと、それでもEUを脱退するなんて事態になったとすれば、それはそれで、
数年先の生活よりも、いま目先の苦しさを憂さ晴らししたいという、本当に危険な状況でしょうね。
だからこそ、そうならないようドイツは細心の注意を払うべきだと思うのですが、
ただまあ、そこはドイツも銀行屋という立ち位置ですから(苦笑)、
好景気時には無理な貸し付けを行い、不況時となれば強引な取り立てや介入を行うなど、
求められる方向とは正反対な行動を執りますので、却って恨みを増幅させていると・・・・
「頃合いで手心を加える」という感覚が皆無な所が、ドイツ文化の欠点なんですよねえ。
ただ、国全体として見れば儲けているドイツも、労働者の低賃金問題は改善されない為、
この1人勝ち状態を、ドイツ国民が満足しているかとなると、決してそうとも言い切れませんが。
▼ 脱北者と朝鮮戦争休戦の話
> > 一番大きいのは、もし北朝鮮に対して武力行使をすれば、
> > 難民の流出以前に、韓国国民が数十万人単位で死亡する恐れがあるからですね・・・・
> > 南北境界の38度線から、人口1000万の首都ソウルまでは、わずか40kmしか離れておらず、
> > 現在開発中の弾道ミサイルなんて使わなくても、ロケット砲とかで届いてしまう距離ですので、
> > どれだけ先制攻撃で北朝鮮を叩いても、本気で反撃されたら、恐らくソウルは火の海です。
> > アメリカ側は別に構わなくても、同盟国である韓国はとても飲めるモノではありません。
> その通りですね。何度か遷都の話もあったようですけどうまく行かなかったとか。
まあ、韓国が軍事政権下だった冷戦の当時は、遷都というと防衛上の理由でしたけども、
冷戦後の遷都計画に関しては、一極集中の解消という政治的理由によるモノですね。
同じく日本でも、東京に一極集中する問題を解消する為、
首都機能の移転はいろいろ検討されて、そして流れていったように、
東京以上に一極集中なソウルは、やはり問題があり、それだけに実現しなかったと。
ちなみに日本では、小泉政権による首都機能移転から道州制への方針転換があり、
そして韓国では、ノ・ムヒョン政権が首都機能の移転を決めたものの、
最高裁からダメ出しを喰らって、一部機能の移転に止まって終わりました。
でも個人的にも、やはり韓国の首都はソウルで良いと思います。
あそこは李王朝の時代から600年以上続く、歴史ある朝鮮の首都ですし、
北朝鮮に近いという立地も、統一作業を進める際には却って利点となります。
言うなれば、中国大陸とモンゴル高原の境に作られた北京という街が、
軍事上のデメリットが有りながらも、こうして現在まで首都としてあり続けた事情に似てるかも?
攻められる危険性のある最前線は、相手を統治する上での最前線にも成り得ますからねえ。
あと、これは完全に脱線ですけど、名目上だけでも良いんで、
京都を日本の首都に戻して欲しいなぁ、と(東京との両都制でも良いんで・笑)。
> 韓国が北朝鮮に対し融和姿勢を打ち出す度に日本では韓国を批判する論調がありますが、
> 実際考えてみると開戦するわけには行かない訳ですし、仕方ない部分もありますよね。
あとは、こう言っては何ですけど、韓国の方でも平和ボケというのは有りまして、
特に世代が若くなる程、北朝鮮に対する同胞意識の高さから、
「同じ民族だから戦争なんてするはず無い」と、考える人は多いらしいですからねえ。
実際に同胞同士で殺し合った朝鮮戦争の記憶が残る世代からすれば、
そんな意見は妄言としか思えないでしょうけど、そうした世代は年々減少していきます。
でもこれは、何も他人事の話ばかりでは無いんですよねえ・・・・
日本にしても、実際にアメリカとの戦争を体験した戦前派の世代は、
敗者という立場から、どのようにアメリカを利用するかが本音の日米同盟でしたけど、
戦後世代になると、建前の方を信じて、日米関係を主従関係と見なす人が増えましたし。
それでもまだ、冷戦という特殊な環境下であれば、それでも大きな支障は無かったのですが、
冷戦終結から四半世紀が経ち、未だにその調子でやられると・・・・
応用の利かない偏差値秀才タイプになるほど、その事に気付かぬまま、
自身は愛国的行為だと信じて、結果的には亡国的行為を続けるので、本当に厄介です。
> > ちょうど2年前に安保法案を通した事で、例えば北朝鮮から見た場合だと、
> > 今までは北朝鮮側から、直接を攻撃しない限り参戦しなかった日本が、
> > あれ以降は韓国を攻撃すると、集団的自衛権で日本も実質的に自動参戦する仕組みになりました。
> > 当然の事ですが、日本側の活動範囲を増やす事は、同時に仮想敵国からの警戒心を増やす事ですし、
> > 本来なら、その損得を天秤に掛けた上で、安保法案の賛否を判断すべきだったんです。
> > 逆に言うと、もしも朝鮮戦争が再開されれば、日本国民の生命や財産を危険に晒してでも、
> > 韓国を助ける事が、全体的に考えた時に日本側の国益に適うと思っての法案賛成であれば良いのですが、
> > どうも格好や勢いだけ賛成した人も、結構多かったような気はしますね・・・・
> そもそも朝鮮戦争って終戦では無く停戦状態なんですよね。
> そこから知らない人も私の周りには多いです。
朝鮮戦争は休戦中という扱いだからこそ、実は日本の横田基地にも、
国連軍の後方司令部が、未だに存在して居るんですよねえ(2007年に座間より移転)。
横田や座間の他に、横須賀・佐世保・嘉手納・普天間・沖縄ホワイトビーチも、
在日米軍の基地であると同時に、未だに国連軍の施設であったりします。
朝鮮戦争が終結すれば、米軍以外の国連軍の方は撤退する事になってるみたいですが、
休戦状態のまま現在にいたるので、そのまま国連軍も日本に駐留して現在に至ると。
でもまあ、今では大使館の駐在武官が兼任というのが大多数ですけどね(笑)。
> > 陸路で南に行けば韓国があり、北に行けば中国の朝鮮族自治州があるのに、
> > 何故わざわざ、危険を冒してまで海を渡り、言葉も通じない日本へ逃れてくるのでしょうか?
> > 実際、既にこれだけの脱北者が発生しているのに、日本へと逃れてきたのは、
> > 在日出身者や日本人妻、そしてその子供たちに限られている事が、それを物語っているかと。
> > 瀋陽の日本領事館に駆け込んだ脱北者たちにしても、やはり日本行きは望みませんでしたし。
> いわゆる「脱北者」が日本に来ることはほとんどありませんしね。
> 脱北者と難民を同列で考えるのも違うとは思いますが・・・。
う〜ん、基本的に脱北者は「難民」と呼べるように思いますけどねえ?
粛正や迫害を恐れて脱出する政治難民は、それこそ難民条約の範囲内ですし、
生活苦による脱北者も、条約外の災害難民には入ってくるように思えます。
あれだけ餓死者を出してる状況では、単純に経済難民とは言えないでしょうから。
まあ、他の難民たちと違う点があるとすれば、それは分断国家である韓国の存在でしょうね。
韓国は韓国で、北朝鮮の住民も本来は韓国国民であると見なしてますので、
戻れる祖国を失っても、移れるもう1つの祖国がある、特殊な環境であるとも言えます。
> あれから考えてみましたが北朝鮮だと一般的な住民に難民という発想はあるんでしょうかね?
> 海外の情報をどれくらい知っているのか気になります。
> 中国経由で情報が入っているらしいですが・・・
情報伝達の手段が、文字だけであった時代であれば、その遮断も可能でしたけど、
如何せん、電波の時代となってしまっては、それを止める手段はありませんからねえ。
冷戦構造の崩壊にしても、遮断できないテレビの電波が果たした役割は大きかったですし、
前回話題にしたベルリンの壁崩壊にしても、報道局長の会見が、
西ドイツのメディアにより生中継されていたのがキッカケでしたからねえ。
あの会見が冷戦時のように、もしも自国の東ドイツのメディア限定で行われていれば、
記事になるまでに訂正されたでしょうし、中継があっても途中で打ち切れって訂正できたかと。
と、少し前振りが長くなってしまいましたけど、
中国とのやり取りには携帯電話が使われてる訳ですし、情報なんてダダ漏れだと思います。
そして、地方に行くほど闇市が幅を利かせているのであれば、
中国からの商品と一緒に、そうした情報も闇商人の口を介して広まってるはずで、
下手をすれば、都会に住むエリート層よりも、外部の情報には詳しい可能性もあるかも?
でもまあ、どれほど情報を得ていたとしても、
そこからは結局、個々人の感じ方次第ですからねえ・・・・
今の暮らしが我慢できる範囲内であれば、外部からの情報も「ふ〜ん」ってくらいでしょうし、
逆に不満で耐えられない状況なら、どんな情報であっても過敏に飛び付くのだろうと思います。
そしてそれは、経済的な豊かさとは、あまり直結しない話なんですよね。
(もちろん、生死に関わるレベルの経済苦ともなれば、話は別ですけども)
ですから、韓国の方が暮らし難いと言って帰国する脱北者も、少数ながら居るらしいですし、
日本や欧米みたいに、これだけ情報量に溢れる社会に暮らしていても、
自分にとって都合の良い情報だけを摂取して、満足している人は大勢居ますからねえ。
▼ 核攻撃への対策の話
> > で、そうした核攻撃への耐性力という面から見ると、
> > 国土が狭く、しかも一握りの平野部に人口が集中している日本などは、
> > 核攻撃に対して非常に脆弱です(ただし経済的な効率性ではメリットとなります)。
> > その一方で、国土が広く、各地方政府が独自に動けるアメリカ・旧ソ連・中国などは、
> > 例え首都や主要都市が壊滅しても、国全体的が壊滅する訳では無いので、核攻撃に強いです。
> > つまり一撃必殺の核兵器に対して、集中型の国家は脆く、分散型の国家はしぶといという事ですね。
> しかし、素朴な疑問ですが「自国に撃たれる前に撃て」という
> よく言われる発想は現実的ではないのでしょうか?
いや、そんな事は無いですよ。
実際問題として、死んだ人間は反撃を行えませんから(笑)。
だからこそ、自国に着弾する前に撃ち返すのは、戦術的に正しいです。
そして今の時代の兵器は、防御力よりも攻撃力の方が段違いに優位ですので、
先制攻撃によって、相手の攻撃力を抑え込むのは、大変有効な手段だとは思います。
しかし一方で、攻撃力が絶対的優位な時代だからこそ、仮に先制攻撃を行っても、
撃ち漏らした相手側の攻撃力で反撃を受けた際に、攻撃側が耐えきれない打撃を被るなら、
それは結果として「両者敗北」という事になる為、そこまで踏まえての判断となりますがね。
そういう意味では、北朝鮮が必死に核ミサイルを持とうとする理由も、全てはここにあります。
アメリカの軍事力があれば、例え核を使わなくても、北朝鮮を壊滅させる事は可能でしょうが、
仮に1発でもアメリカ本土に核が落とされたとすれば・・・その被害にはアメリカも耐えられないと。
(この耐えられないと言うのは、軍事的にはではなく、政治的な意味においての話です)
> > > 核ミサイルを高高度で爆発させると電磁波障害みたいな物が起きるらしいですね。
> > > 全国の送電設備や放送網が壊滅的な被害を受けてしまうそうですけど・・・
> > > その状況になっても復興できますかね?
> > 高高度核爆発による電磁パルス攻撃ですか?
> > う〜ん、確かに被害の程は、実際に起きてみない解らない部分もあるのですが、
> > 社会全体を壊滅させるみたいな、それほど恐ろしいモノ影響は無い気がしますがねえ・・・・
> > もっと言うと、過電流で電線や機械をショートさせて、広い範囲に機能不全を起こさせるモノで、
> > 確かに一時的には混乱するでしょうけど、普及までにそれほど時間を要するモノでも無いかと?
> > ですから、長期的に深刻なダメージを与えるかと言えば、決してそうでは無いと思いますよ。
> うーん、最近広島市が調べたレポートを偶然目にしまして、
> 日本政府が電磁波障害をおりこんだ避難計画を立てていないということを指摘していたのですよね。
> たとえば行政からの情報はスマホやパソコンを使って見ることになっている訳ですが・・・
> それらの機能がダウンしたら自分がどういう行動をとれば良いのかも判断出来ません。
もちろん、現代社会が崩壊するような長期的影響は皆無に近いと思いますけど、
それでも、電気網や通信網などに与える短期的な影響に関しては、決して無視できません。
ですから避難計画などで、その影響を考慮するのは、実に正しい事だと思います。
そもそも東日本大震災の時ですら、その手の障害はいろいろと生じましたからねえ。
国際的なTVデジタル化の際、「ワンセグは災害時の有力な情報伝達手段になる」として、
日本方式を世界へ売り込んだはずなのに、それすらまともに活用できませんでしたし・・・・
> とりあえず復興が可能らしいのは管理人殿の話を聞いて納得がいきましたが、
> 自分が生き残る、という視点になるとどう動けば良いのでしょう?
> 爆発の高度によって窓の無い部屋に立てこもるのが最適解の場合と
> 即座に逃げるのが最適解の場合があるようですが、
> そこの判断も一市民では出来ませんし・・・。
基本的には、大地震が来た時の対応と、違いは無いと思います。
要するに、巨大なエネルギーの固まりがあり、
地下から地面を伝わってくるのが地震で、地上から空気を伝わってくるのが爆風です。
って、そういう意味では、地震よりも竜巻をイメージした方が、より適切かな?
窓ガラスが割れたら危険ですし、建物が壊れたら埋もれちゃいますから、
そうした被害が少なそうな場所に逃げるのが最適でしょうね。
ミサイル攻撃の場合、地震や竜巻よりも事前の注意情報は得やすいでしょうし。
あとは・・・核攻撃の場合、その威力と放射能が問題になってきますけど、
まあ威力の方に関しては、もし爆心地だったら、どこに居ても大差ないでしょうね(苦笑)。
それでも少しでも生存確率を上げたければ、やはり地下空間に逃げる事かと?
そして放射能に関しては、原発事故がもたらす危険性よりは低いですから、
出来れば2週間、最善なら2ヶ月くらい、外気に当たらなければ問題ないかと?
って、その為には核シェルターくらいの準備が必要になってきますので、
最低限でも、2〜3日くらい外出を控えれば、ただちの影響は無いレベルだと思います。
ちなみに高高度核爆発の場合は、距離が離れているので、放射能の影響は軽微でしょうね。
> まあ、核ミサイルなんて私の住む田舎には飛んでくるか怪しいですけどね(笑い)
ただ、どの程度の田舎にもよるのですが、
仮に直接的な影響は無かったとしても、間接的な影響がある恐れはありますね。
その地域が孤立しても、自給自足で耐えられるなら問題ないのですが、
都市からの物流に頼っている場合、それがストップしてしまう危険性があります。
東日本大震災の際には、数日間ほど孤立した集落が実際にありましたし、
阪神大震災の際には、輸送網の崩壊で一時的な食品不足も起こりました。
被災範囲が限定される天災でさえ、そうなのですから、
もしも戦争で全国的な被害を受けた場合、後回しや放置される地域は出てくるはずです。
戦時下ともなれば、平時みたいに自衛隊を救済活動には使えませんし、
政府の方としても、やはり支援は大都市を優先という形になるでしょうからねえ。
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