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[21368] Re:ついでに日中の名宰相も、各時代ごとに選考(笑)返信 削除
2017/10/15 (日) 23:17:24 公孫竜

▼ 徳翁導誉さん
> > 第一印象だと、韓信は世界史上でも1位につけていたのですね。
> > 点数化したらナポレオンが一位になったと。

> まあ第一印象の方は、「用兵」という要素を最重視したのに対して、
> 点数化した方が、用兵も5項目ある内の1つでしたからねえ。
> ある意味で、異なるランキングになっても、当然と言えば当然とも言えます。
> 言い方を換えれば、用兵重視というのは、あくまでも私個人の名将イメージであり、
> 5項目を作って点数化した方は、個々人でバラバラな名将イメージを標準化したモノであると。

個人的には情報落ちした数値で見るよりもどこに重きを置いて考えたかというのが興味深いですが、
広く伝えるには点数化したほうがいいのかな?
徳翁導誉さんはランキング作成時点で用兵を重視して付けていた、ということみたいですね。
自分はランキングを付けるならインパクトで付けそうです。
…と言っても、「名将」と銘打っているのでそれにふさわしい基準でつけるべきでしょうか。
インパクトで付けるならインパクトがある将と銘打つのが自然かもしれません。
それで思ったのですが、名将と呼ばれる基準とはどのようなものがあるのでしょうね。

> ナポレオンを軍事面から語る場合、外せないのが「三兵戦術の完成者」という点ですね。
長短ある要素を上手く組み合わせることに長けていたということであれば、
凡人と天才で大きく異なる「臨機応変」というのに長けていたと考えていいのかな。
その三兵戦術というのが才能の差が大きく表に出るものだったのでしょうね。

> 歩兵は未だ基本であり、戦闘機や戦車などの機動力を活かし、ミサイルで長距離攻撃をする事を思うと、
> ある意味で三兵戦術の理念は、戦術から戦略へとシフト・チェンジしたと言えるのかも知れません。

私もそう思います。

> > 名将といえば機動力という印象があるので、そういう意味で自分も納得です。
> 特に騎兵というのは、打撃力に優れる反面、防御力では弱さがありますからねえ。
> そういう意味で、より効率良く勝てるのが騎兵の活用であり、勝利するからこそ名将と呼ばれると。

より効率良く勝てる、ですか。
考えてみれば名将の評価の上ではただ勝つことよりも効率良くというのが大きい気がします。
それが機動力というのと深く関わっていると考えると繋がりますね。

> そして、この事を物理学的に解釈すれば、
> ニュートンの運動方程式に通ずる気が、私はしてるんですよねえ(笑)。
> 力は質量に比例し、速度の2乗に比例するというヤツです。

なんか共感しました。
考えてもなぜそれがしっくりくるのか分かりませんが、直感的に入ってきました。

> 私が特に韓信を評価したのは、「背水の陣」と「暗渡陳倉」ですね。
> これは、あの「兵法三十六計」の第八計にも、暗渡陳倉の計として載っているほどです。
> (まあ一般的には、ことわざの「三十六計、逃げるに如かず」しか知られてないでしょうけど・笑)

兵法三十六計の解説本を持っているので一応載っているのは知っていました。
個人的には韓信を語るなら濰水の水攻めや垓下の四面楚歌も削れないです。(削るというのは難しい工程ですね)
韓信の用兵は「奇策」の言葉に尽きると思っています。
決して理論的に最善の手ではないけれど相手に決定的な悪手を出すように誘っている、という印象ですね。
それによって、最善の手の時の期待値を遥かに上回る成果を常に挙げているという。
一見かなりリスキーなことを敢行しているので、敵の心理状態まで読んでいるのではと思ってしまいます。

> そして、これが地味に大きいのですが、韓信の用兵はこのように詳細が残されている事です。
韓信自身、戦においても情報を重視している部分が窺えますが、こうして情報が後々まで残っていることも、
韓信自身が詳細に情報を収集し、そして勝った、というのが繋がっているように思ってしまいます。

> 韓信は、世界史上の名将と名高いハンニバルと、ほぼ同じ時代を生きた人物ですけど、
> この2人が同時期に、ユーラシア大陸の東西両端に居た事は、本当に歴史上の奇跡だと私は思います。
> (ちなみに、カンナエの戦いが紀元前216年で、井ケイの戦いが紀元前204年)

ハンニバルも名高い名将というのは知っていましたが、具体的な場面を知りませんでした。
せっかく話題に出てきたので「カンナエの戦い」を検索で調べてきました。
なるほど正面から戦って劣勢側が大勝したというのはなかなかないことですね。
…でも、知っている量が違うからかもしれませんが現状、開戦の前に一仕事行っているのが見える韓信の方がより光って見えます。

> > (もし損害が同じでも兵がより多く集められるのが有能だと思っていますので、
> > 個人的に、大軍で勝つ>寡兵で勝つ
> >  とはいえ、実際に大軍で勝つ、は注目されないので、
> > 大軍で勝つ<大軍集めれるけど寡兵で勝つ、になってるという解釈の苦悩)

> この辺は、戦術と戦略とを明確に区分すると、結構解りやすいかも知れません。

なるほど、一括りにしようと思うからぐちゃぐちゃになってしまうのですね。

> 今となっては、こうしたプロ野球の例え話が通じるのか、少し不安になってきました。
> まあ、話が解らなければ、聞き流しておいて下さい。

すみませんほとんど解りませんでした。

(楽毅について)
> これにより戦国七雄のパワー・バランスが崩れ、長期的には燕の滅亡にまで繋がる事を思うと、
そうなんですよね。2強から秦の1強になってしまったので結果的に滅亡の遠因を作っているという。
燕目線でいうと勝たなかった方が国が存続して都合がよかったのかもしれません。

> う〜ん、再び野球に例えて恐縮ですけど、楽毅の戦績というのは、
やっぱりピンとこなかったです…。
野球だからということではなくてスポーツ全般詳しくないのでピンとこなかったと思います。

> いや、理系の中でも私は物理で、しかも実験系ではなく理論系でしたから、
> 数学に関しても、かなり近い存在でしたよ。

自分は自分で、一般的に数学と言われてイメージされそうな生の数字を使う分野とは違うので
(用語的に何というのか分かりませんが)、思ったより分野的に近いかもしれません。

> ただ正直な所、授業内容の方はチンプンカンプンだった為、もしも数学の話題を振られても、
> 「ああ、名前は聞いた事ある、内容までは知らんけど」って感じになりそう(笑)。

公式とかのことだったら自分も覚えてませんw

>あと、ここからは日本語の話になりますけども、
>「理系」というのは、理学・工学・医学・歯学・薬学を一纏めにした用語で、
>基本的には、「文系」に対する対義語として使われる感じですね。
>まあ2つに分けられるのは、理学と工学を合わせた「理工系」という用語の場合でしょうか?
>そして「理数系」とは、理科と数学を合わせた用語で、理学系とほぼ同じ意味だと思います。
>ですから、理科系・数学系と分ける事はあっても、理系・数系と分ける事は無い気がします。

そうだったのですね。
呑み込めたような呑み込み切れてないような…。
文系と理系という対比があって、理科系も数学系も理系の中に含まれるということでしょうか。
勘違いして用語を使っていたみたいですみませんでした、指摘して下さり助かりました。

> 佐々木道誉は、日本史上でも一二を争うほど面白い人物ですよ(笑)。
> 鎌倉末期から南北朝に至る動乱の時代、政治に、軍事に、文化にと活躍(暗躍?)した人物です。
> 三国志の曹操を、もっとダークで派手好きな性格にした感じの道誉が、
> 足利尊氏の盟友であり、2代将軍・義詮の後見役を務めた為・・・室町時代は、ああなったと(苦笑)。

曹操をもっとダークで派手好きな性格にした、とは恐ろしい。
知識の不足で分かりにくいところもありましたが、良くも悪くも歴史に大きな影響を与えたことはわかりました。

(中国史について)
文化圏というのが割とはっきりあった時代があり、まとまった書物が存在したことが学ぶ上で都合が良い気がします。
中国史でも、モンゴル帝国など外因の歴史の比重が増してきてからは、それ以前とは学び方が違う気がします。
ヨーロッパの方はそういう意味でまとまった書物が見当たらないのが、自分にとって敷居がまだ高いのかもしれません。

(各時代の名宰相について)
知らない人も入っていますが昔の区分のほうが知っている率が高かったり。
(平成と区分されているのに小渕恵三が何をした人か知らないという)

> 例えば、江戸時代には何度か改革が試みられましたけども、
> その中でも、時代遅れな懐古主義的政策で、失敗を重ねた享保・寛政・天保の改革を、
> 「江戸幕府の三大改革」として教えているのは、個人的に違和感があるんですよねえ。

やっぱり違和感ありますよね…。
私の意見と徳翁導誉さんの意見も色々違いはあると思いますが、
私はそもそも「改革」という言葉が相応しいかどうかから疑問です。

> 単純に「三国志で評価する武将を1人挙げろ」となれば、恐らく私も司馬懿ですね。
> 軍事的実績はそこまでなので、名将と呼べるか否かは置いておくにしても、
> 何だかんだ言って、やはりあの戦乱の最終勝利者ではありますし、
> 棚ボタ的に天下を手にできた訳でもないので、政治家としては大きく評価できるかと?

私は司馬懿は軍事的実績も充分あると思っています。
上庸の孟達攻め(間違ってたらすみません)とかは個人的に名将と呼べる枠に入りそうです。
ただ、襄平戦役とかでイメージが悪いので、名声的な意味で「名将」表現は疑問符ですが。

> ところで三国志と言えば、曹操が築かせた「銅雀台」という大宮殿がありますが、
> その柱を飾っていた「獅子の石像」が、実は東京にあるのは御存知でしょうか?

知らなかったです。
そういうところで現在も繋がっているのを知ると、一段と歴史に思いを馳せます。

> > > でもまあ、ある意味で中華文明の歴史というのは、
> > > 中原の農耕民だけでなく、「北方の遊牧民も居てこそ」という面はありますからねえ。

> > 確かにそう思います。

> 別に構いませんけど、意外にサラリと流されてしまった(笑)。

すみません、思ったより長文で返答が面倒になってきていたのが出てしまったようです。
まともに返答付けれるかどうかは分かりませんが、語りたいことなら読んでみたいです。

> > 「十八史略(講談社学術文庫)」、「宋名臣言行録(ちくま学芸文庫)」、「貞観政要(ちくま学芸文庫)」
> > これから本格的に読みますが、ここでの話がきっかけでいい買い物ができたと思っています。

> おおっ、一気に買われたのですね!(笑)
> 私の方は「あの本は良かったなぁ」と、思い出話半分で気軽に語っていたので、
> 何だか恐縮すると共に、「果たして満足してもらえるか?」と、少し不安にもなってきました。
> 如何せん、実際に私が読んだのは、もう10年以上も前ですからねえ・・・・
> 面白かったという記憶は残っていても、具体的な中身の方はほとんど覚えていませんし(苦笑)。

あまり読み進められていませんが、読んだ限りでは悪くないと思います。ただちょっと退屈な感じが。

> > (ついでに「韓非子(徳間書店)」も)買いました。
> いや〜、ここまで春秋戦国の話をしてましたけど、まさかこの部分で通じ合おうとは!?
> 春秋戦国時代が、その他の、どの戦乱時代とも大きく異なる点は、
> まさにこの、「諸子百家」と呼ばれる多種多様な思想が生まれた所だと思うんです。
> そしてその中でも、個人的に特に大きく感じているのが、実はこの「法家」だったりします。
> (法学嫌いな私にさえ、そう感じさせるのですから、それほどに凄い存在だと・笑)

今までまとまって持っていなかったので買いましたが、韓非子はやはり刺激が強い。
これだけは他の本より読み進んでます。
ただ、「韓非子をビジネスに生かそう」みたいな本があるみたいですが、それは違和感があります。
自分は歴史の一部として学ぼうと思って買いました。
法学うんぬんはよく分かりませんが、そのまま現代に適用したらちょっとおかしい内容でしょうね。

> > 陳舜臣「小説 十八史略」を勧めて頂きましたが、創作が多分に含まれているとのことなので
> > 忠実な訳に近いらしいのを買いました。

> 創作の部分が多いと言いますか、十八史略そのものを翻訳をした訳ではなく、
> 扱う時代を合わせてタイトルを拝借しただけの、基本的には完全に別物の作品です(笑)。
> ですから、翻訳本や解説本とは、また別の魅力を帯びた作品であるとも言えますね。

そうなのですか。
ちなみにすみません話がそれますが、小説読まない…というか嫌いなんです。

>いや、やはり一般的な感覚だと、心や魂などは特別な存在だと思われてる気がしますよ。
>幽霊や死後の世界すら信じてる日本人が、だいたい6〜7割と言われていますし、
>(世界的には、日本よりも宗教意識の強い地域がほとんどなので、全人類だと大多数?)
>心や魂を「脳内の化学反応」と割り切って見てる人なんて、日本で1割も居ない印象ですね。

そうなのですか。
私自身も、普段は意識することはないですが、考えるとだた物理法則だよね…という感じです。
うーん、でもそれ以外の考え方があるということが理解できなくてちょっと苦しいです。

文章の最後になりましたが返信遅れてしまいすみません。

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