| ▼ ロシアW杯2018の予選
長きに及ぶ各大陸のW杯予選が遂に終了し、出場する全32ヶ国が出揃いました。
組み合わせ抽選会は、12月1日にクレムリン宮殿で行われる予定ですが、
ポット分けはFIFAランキングに応じて、次のようになってるみたいです。
ポット1 ロシア・ブラジル・アルゼンチン・ドイツ・ポルトガル・ベルギー・フランス・ポーランド
ポット2 スペイン・イングランド・スイス・クロアチア ・ウルグアイ・コロンビア・ペルー・メキシコ
ポット3 スウェーデン・デンマーク・アイスランド・イラン・エジプト・チュニジア・セネガル・コスタリカ
ポット4 日本・韓国・サウジアラビア・オーストラリア・ナイジェリア・モロッコ・パナマ・セルビア
う〜ん、これだけを見ると、あまり死の組とかは出来難そうな感じなので、
日本としても、厳しいのは確かですが、突破が絶望的な組み合わせになる可能性は低そうかも?
ポット2のスペインは不気味な存在ですけど、逆にポット1にポーランドが居ますし。
でもまあ、これって結局、今回は強豪国が各大陸予選で敗退したからなんですよね(苦笑)。
特にW杯優勝4回のイタリアに関しては、60年ぶりに出場を逃したという事で、
恐らく大多数の人が、「イタリア不在のW杯」を初めて見る事になるのだと思います。
他にも、北中米のアメリカ、南米のチリ、欧州のオランダ、アフリカのカメルーンと、実に豪華な顔触れ。
何だか、それはそれで勿体ないなぁ・・・と思っていたら、何とこんな記事が!?
「米サッカー連盟、W杯出場逃した国集め大会開催か?」
http://www.afpbb.com/articles/-/3150624
見出しを見た時は、ロシアへの嫌がらせも兼ねて、まさか掟破りの裏W杯案かと思いましたけど、
さすがにそこまでやらず、W杯直前の調整試合期間での開催を検討しているみたいですね(笑)。
実際、予選敗退国だけでなく、W杯出場国の調整にも役立つと書かれていますし。
となると、トーナメント戦がある本格的な大会というよりは、
インターナショナル・チャンピオンズカップみたいに、
強化試合を組みやすくする為の集団キャンプに近い形になるのかも?
どちらにせよ、日本としては、一枚噛ませてもらえれば、ありがたいんですけどね(笑)。
▼ 各大陸選手権は枠拡大の傾向?
ちなみに、一枚噛ませてもらうと言えば、
昨年、欧州選手権の裏で行われた南米&北中米の共催で行われた特別大会に、
アジア東部も加えてもらい、環太平洋の大会として定期化できないか?という個人的な妄想が、
少し形を変えて、何だか実現しそうな雰囲気になってきてますね(笑)。
具体的に言うと南米選手権が、ゲスト招待枠を現状の2ヶ国から6ヶ国に増やした上で、
開催年を欧州選手権と同じW杯中間年に移す事が検討されているのだとか。
もしこれが実現すれば、開催年がアジア杯と被る問題は解消されますし、
今までの経緯からすると、日本が招待国の常連になる可能性は高いと思うんです。
ただ、欧州がブロック化を進めている以上、他大陸は協力が必要な状況になりつつあるものの、
南米がここまで踏み込んだ改革案を早くも示した事は、ちょっとした驚きがありました。
枠拡大&開催年移動は、私も願望的に妄想した事がありましたけど、
南米のプライドを考えると、それは現実的には望み薄かな?と考えていたので。
出場国の4割弱が他大陸のゲストって、本当に大陸選手権と呼べるのかとも思いましたし(笑)。
とは言え、それだけ増やしても、優勝するのは南米勢だとという自信は強いんでしょうね。
それにしても、欧州選手権やアジア杯が16ヶ国から24ヶ国に枠拡大されたのに続き、
これで本当に、南米選手権も12ヶ国から16ヶ国に枠拡大されるとなれば、
残る3つの大陸選手権も、そうした方向に進んでいくのかも知れませんね?
アフリカなど所属国が多いですから、16ヶ国から24ヶ国に増やされる可能性は充分ありそうですし、
北中米やオセアニアもゲスト参加国があれば、経済面でも強化面でもプラスな気がします。
特に北中米ゴールド杯の方は、12ヶ国から16ヶ国に増やした方が数字的に収まりが良いですし、
10年くらい前までは実際にゲスト招待国枠もありましたからねえ(日韓W杯の直前には韓国が参戦)。
ただ、U-22ブラジル代表が優勝しかけた時は、さすがに私も疑問符は浮かびましたので、
やはり大陸選手権にゲスト国を招待するのは、諸刃の剣なのかも知れません・・・・
それこそオセアニア選手権なんて、太平洋・島サミットの気分で日本なんかが参戦したら、
単なる荒らしか、もしくは乗っ取りにしかならなそうですから(苦笑)。
でも、それが長期的にオセアニア勢の強化に繋がるのであれば、意外とアリなのかな?
ともかく日本としては、このまま代表戦の新カレンダーだと強化の場が限られる為、
「W杯→アジア杯→南米選手権→北中米ゴールド杯」と、毎年大会を経験できれば面白そう。
▼ UAEアジア杯2019の予選
ロシアW杯の半年後に開催予定のアジア杯予選の方は、
来年3月に行われる最終節を残した段階で、出場国もかなり決まってきました。
突破濃厚なイエメンも含め、各地域の連盟別に見ると内訳は以下の感じ。
東アジア 3/10ヶ国(日本・韓国・中国)
東南アジア 3/12ヶ国(タイ・ベトナム・オーストラリア)
南アジア 1/7ヶ国(インド)
中央アジア 3/6ヶ国(イラン・ウズベキスタン・トルクメニスタン)
西アジア 11/12ヶ国(資格停止中のクウェートを除く全て)
いや〜、相変わらずの中東勢の強さといった印象ですけど、
枠拡大の効果で、それ以外の地域からも出場国が出てきたのは嬉しい所。
そして、残る3枠は「北朝鮮×香港」「ミャンマー×キルギス」「フィリピン×タジキスタン」。
これらが全て、直接対決で勝った方が突破決定ですから、実に組み合わせの妙があります!!
金正男の暗殺事件により、対戦延期となっていた北朝鮮とマレーシアの試合が、
今回、中立地のタイでホーム&アウェーの2試合が連戦で消化され、
共に北朝鮮が「4-1」で勝利した事により、同組2位へと急上昇。
レバノン戦を「0-5」で落とした時は驚きましたけど、ここへ来てキッチリ立て直した印象。
そして最終節は、ホーム平壌で3位・香港を迎えての直接対決となりますが、
香港も勝利すれば51年ぶりのアジア杯出場となる為、個人的には香港を応援かな?
まあともかく、どちらが勝っても、東アジア勢の出場国が1つプラスですね。
続いて、ミャンマーとキルギスの一戦もまだ未消化なのですが、
こちらは、ミャンマー国内でイスラム系住民のロヒンギャに対する弾圧が問題になっている上に、
キルギスではイスラム過激派が幅を利かせている為、トラブル発生を恐れての試合延期でした。
こうして見ると、国際情勢が思いっ切り絡んでくるのも、国際試合の側面ではあります・・・・
来月、日本で開催される東アジア選手権でも、この国際情勢下で北朝鮮代表が出場予定なので、
いろいろと意見は出ているみたいなんですよね(先月、豪州は実際にU-19北朝鮮代表の入国を拒否)。
と、話が脱線してしまいましたが、この組も2位と3位の直接対決の行方が、
恐らく予選突破を左右することになりそうです。
そして最後に、フィリピンとタジキスタンの間には、そうしたトラブルめいた話はありませんが、
ここは何より、ここ最近調子の良かったフィリピンが、
如何にアウェー戦とは言え、最下位のネパールを相手に、今回引き分けたのが混戦の原因です。
まあそれでも現時点では、3位のタジキスタンに勝ち点2差をつけての首位ですし、
ホームで行われる最終節のタジキスタン戦を2点差以上で落とさなければ、
フィリピン代表は史上初のアジア杯出場決める事となります。
歴史的に言うとフィリピンは、104年前に開催された第1回・極東選手権の優勝国ですし、
日本が初めて国際試合を戦った、100年前の第3回大会では「2-15」の惨敗を喫した相手なので、
旧ソ連のタジクも出場を決めれば初ですけど、個人的にはフィリピンの方を応援ですね(笑)。
ちなみに今節、トルクメニスタンとの直接対決を落とした台湾は、惜しくも予選敗退となりました。
台湾もアジア杯出場となれば51年ぶりだっただけに、個人的には応援してたんですけど、
そもそも、ここまでの戦いぶりが快進撃でしたから、ここから地道に強化でしょうね。
台湾は未だに、東アジア選手権の予選すら突破した事がありませんし、まずはそこからかな?
国内リーグのプロ化も、延期に次ぐ延期で、なかなか実現する所まで至っていませんし、
AFCランク36位の台湾は、ACL予備予選への参加資格すら得られていない現状ですからねえ・・・・
▼ ラグビーW杯2023の開催国決定
「2023年のW杯開催国はフランス! 推薦受け有力候補だった南アは投票で涙」
http://rugby-rp.com/news.asp?idx=112229&page=1
いや〜、大会運営側は全会一致で南アフリカを推薦していたものの
連盟側の理事会投票で、フランスが逆転勝利というのも、
ある意味で健全なのかも知れませんが、招致側からするとなかなか厳しい結果に・・・・
前回のフランス開催が2007年で、南アフリカ開催が1995年ですから、南アの方が年数が経ってますし、
2010年のサッカーW杯開催で会場インフラも整ってますから、南アで良かった気もするのですが、
やはり最終的には、フランス開催の方が無難だし儲かるって事なんですかねえ?
それにしても、東京五輪2020の前年に日本大会で、パリ五輪2024の前年にフランス大会となると、
2027年のラグビーW杯は、ロス五輪2028の前年にアメリカ大会とでもするのでしょうか?(笑)
な〜んて冗談がてらに言ってみましたけど、競技普及の面を考えた場合、
イングランド大会で手堅く稼ぎ、日本大会で冒険する流れがありましたから、
今度もフランス大会で手堅く稼ぎ、アメリカ大会で冒険する方法もアリなのかも?
ただその為には、アメリカ側に立候補してもらう必要があるのですが、
アメフトのシーズン開幕と時期が被る為、あまり現実的では無いのかな・・・・
アメリカでラグビーが根付くかは兎も角、観戦文化の高いアメリカ大会は、きっと盛り上がるはずです。
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