| ▼ AI本の話
> すみません、徳翁導誉さんの長文を読ませていただき、いろいろこちらもお返事したいのですが
> いかんせん時間が取れないのでAI関連はまた今度で。
いやいや、まあ年度末ですし、その辺は全く気にしてませんよ。
それ所か、せっかく紹介して戴いた「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」に対して、
読む前から辛辣な意見を述べたのは、正直失礼だったかと少し気になっており、
とりあえず、不愉快な思いをさせたとか無かったみたいで良かったです(笑)。
ちなみに、途中から斜め読みになったものの、一応読了しましたけど、感想としては・・・・
インタビュー記事とかですと、いろいろと制限もありますし、記者を介してのモノですから、
そこは大目にと言いますか、ある程度は差し引いて今まで見ていたのですが、
いざ著作を読むと、朧気だった第一印象が補強されるに止まらず、却って悪くなっちゃいましたね。
国立の研究所ですし、もう少しマトモな方が、プロジェクトを率いてると想像していたので。
先述のゲーム脳の教授と印象が被ったのも、経歴を見ると両人とも、
大学卒業後に、理系へと転じた方だからなのかも知れません。
「観察してから、物事を定義する」研究者ではなく、
「定義してから、物事を観察する」タイプのように見受けられました。
行き過ぎたAI幻想を否定するのはまだしも、「シンギュラリティは到来しない!」と断言して、
その根拠が「数学者だから解る」と言うのじゃ、まるで説得力など感じませんでしたし、
他者の否定と、自己の肯定を、全く同じ論法で行っているのは、素直に「えっ!?」となりました。
子供達の読解力低下よりも、こうした方が要職にある事実の方に、危機感を抱かされた1冊でした。
・・・って、ほのぼのさんが相手なので、私も思ったまま正直に書いてしまいましたけど、
「失礼かと気にして」いたのなら、もう少し遠慮しつつ感想を書くべきでしたかねえ?
どうも私自身が、ハッキリ言ってもらえた方が嬉しいタイプなもので、
この人なら大丈夫と思い、ついつい相手の許容範囲を踏み越えてしまう失敗も多くて(苦笑)。
▼ 将棋の話
> 前回の書き込みの後から、羽生竜王が豊島八段、稲葉八段を破って名人戦挑戦を決めましたね!
> 通算タイトル100期、名人10期を今回の名人戦で決めるかと思うと胸熱です。
もうヤル前から、羽生竜王の名人位奪還が決まったかのような書き方に(笑)。
でもまあ、最近の佐藤名人の成績を考えると、そう見られるのも致し方ない所なのかな?
一時の竜王戦での渡辺棋王みたいに、タイトル防衛を最優先して、
手の内を隠しているとかなら、また別なのでしょうがね。
(そんな渡辺棋王も、今度の棋王戦・最終局を落とすと、十数年ぶりに無冠に)
> そして藤井六段も元竜王の糸谷八段を破って16連勝。
> 去年の29連勝が決してフロックではないことを証明していますね。
いや〜、本当にそうですよね。
3年前には竜王を獲得し、新年度からはA級で戦う糸谷八段は、
いまの将棋界でも、トップ棋士の1人と言って良いと思いますけど、
そんな実力者を破った訳ですからねえ(優勝した朝日杯のような早指しでも無いですし)。
> 竜王戦予選もあと2つ勝てば本線出場なので、
> いよいよ今秋には羽生竜王(羽生名人竜王?)vs藤井七段の戦いが見れるかも?
とは言え、ここから更に9人連続で倒さなければ、
竜王戦の挑戦者にはなれませんので、やはり現実的に考えると相当困難ですけどね。
ただ、それを「有り得るかも?」と思わせるのが、本当に凄い所!!(笑)
もしも本当に、挑戦権獲得が実現したならば、これはもう、
タイトル奪取がならなくても、「トップ棋士の1人」と見なして良いように思います。
▼ サッカーの話
> 「サッカーマティクス 数学が解明する強豪チーム 勝利の方程式(光文社)」、
> ご紹介ありがとうございます。
> kindleにさっそく入れたので今度時間のあるときに読んでみたいと思います。
お〜、電子書籍を使われているんですね!?
こういう時に、「自分は古いアナログ派なんだなぁ」と再認識させられます(笑)。
未だに「紙媒体でしか読まない」「本屋でしか買わない」って具合ですので。
どうも私は、現物を実際に手にしないと、どうも駄目なタイプみたいです。
古本屋や図書館でも見つからない絶版本が、電子書籍なら簡単に入手できるようなら、
食指が動くのかも知れませんけど、現実はそうじゃ無いですしねえ・・・・
(絶版となる本は需要が少なく、権利関係の手間は逆に大変で、採算など取れないでしょうから)
ちなみに、ほのぼのさん的には、電子書籍の使い勝手ってどんな感じなのでしょうか?
> あと、ハリルホジッチは私もW杯本番に向けて着々と布石を打っていると思っています。
> ジーコやザッケローニのように本番前にピークがきてしまって
> 敵に研究されて本番ではやられるってのが敗退のお決まりのパターンなので、
> その轍を踏んでいないだけでも期待できそうです。
一言で言うと、前回のザックJAPANは「自分たちのサッカー」を目指したのに対して、
今回のハリルJAPANは「相手ありきのサッカー」をやろうとしてますからねえ。
W杯予選の鍵となる試合でもそうでしたが、とにかく事前に対戦相手を調べ上げ、
相手の長所を消し、相手の欠点と突く事を前提に、日本の戦い方を決めると。
口癖のように多用される「デュエル」に関しても、別にそれを武器にしようという訳ではなく、
欠点として相手に突かれない程度に、駒としての強度を求められてる感じでしょうか?
(どんなに技術やスピードがあっても、簡単に潰されては、それを披露する事すら困難なので)
ですから極端な話、W杯で対戦する3ヶ国が決まって以降、ハリルホジッチは、
日本の事よりも、その3ヶ国(特に初戦のコロンビア)の事を考え続けていると思います(笑)。
そして日本側に関しては、監督からすると、長所を消せて短所を突ける駒(選手)があれば良い訳で、
W杯では対戦相手に合わせて戦い方を変える以上、選手の連携や、戦術の成熟を深めるのでは無く、
とにかく本番までの強化試合は全て、駒探しと駒の性能チェックに徹している印象を受けます。
今回は20年ぶりに、多めに選んで最後に篩い落とす選考方法が採られる以上、
それこそ選手選考は、大会直前での調子の良さを最優先に選ぶでしょうし、
W杯のスタメンも、対戦相手の分析に応じて決めるでしょうから、
恐らく現時点では誰も(監督すら?)予想してないメンバーで、初戦に挑んでると思います(笑)。
あと、「弱者のサッカーをやれ」という声も、以前より結構耳にしますけど、
弱者のサッカーとは何も、ドン引き戦術だけじゃなく、こうした戦略的な方法もあるんですよね。
ただ、戦略的方法の場合、そこまでの過程が見ていて解り難いという難点がある上に、
もしも読みが外れた場合は、ドン引き時みたいに結果を取り繕う事も出来ず、無惨に散る事も有り得ます。
結果を求めて弱者の戦い方をして、それで結果が酷ければ、本当に何も残りませんし、
なかなか理解を得にくい方法なので、非難の声は相当に酷くなると思います・・・・
南アフリカ大会での岡田JAPANに比べれば、あの時のように行き当たりばったりでは無い為、
結果を確率は今回の方が高そうですけど、如何せん勝負事は時の運次第ですからねえ。
(岡田は元々、帳尻合わせが得意な監督でしたが、あの大会は幸運もかなり味方しました)
しかもハリルホジッチという監督は、
戦術的に幅のあるタイプでは無い為、試合途中に軌道修正とかは望み薄なので、
おおよその試合結果は、スタメン発表や開始10分くらいで、かなり見えてくるかも?
(前任のアギーレは全方面でソツの無い感じでしたが、ハリルホジッチは長所と短所が極端・笑)
ですが一方で、自分の選手を駒と見なす、冷徹な戦略家タイプの指揮官でありながら、
人間的には物凄い激情家タイプなので、意外とモチベーターな側面も持っているんですよね。
前回のブラジル大会では、アルジェリア代表を率いてましたけど、
黒星発進ながらグループ・リーグを突破し、決勝トーナメントでもドイツ相手に善戦したのは、
戦略的な分析だけでなく、監督の熱さが選手達にも伝染した事が大きかった気がします。
(心理的なフォローをする事も無いので、熱血漢の部分が無ければ、ただただ嫌な上司かと・苦笑)。
とは言え心配なのは、これ程までに強化試合で勝てず、選手達も危機感から疑心暗鬼に陥っていると、
本番でモチベーションを上げる前に、選手達の心が監督から離れてしまう事だったりします。
日韓W杯のトルシエJAPANの時にも、こうした事態は少し見受けられたものの、
あの時は4年間植え付けた基本戦術があったので、却って良い方向に転がりましたけど、
今回はあの時のように、選手間での共通理解とかも無いので、そうなれば本当に悲惨な事に・・・・
ちなみに、「敵に研究されて本番ではやられる」という言葉が、
最も当てハマる例こそ、この日韓W杯のトルシエJAPANだと私は思います。
圧倒的な実力でアジア杯を制した2000年の日本代表は、AFCからも歴代最強と評されてる反面、
フラット3のような特殊な戦術を4年間も続けていれば、当然その穴を突かれてくると。
だからこそW杯本番では、高いライン設定を選手達の独断で放棄しちゃいましたからねえ。
一方で、ジーコJAPANやザックJAPANに関しては、「本番前にピークがきて」と言うよりも、
ピーク調整などあまり念頭になく、強化試合でも常に勝利を目指して戦っていたように思えます。
なので過程の試合結果は良いのですが、その為に課題を直視しにくく、修正もままならないまま、
勢いだけでW杯の本番に突入してしまった感が、両チームとも強かったんですねえ。
(個人的には、「守備ヤバい、守備ヤバい」と不安を募らせたまま、突入した大会でした)
それでもまだ、勝負事は時の運が大きく左右するので、初戦さえ取れていれば、
勢いに乗って快進撃なんて展開も有り得たんでしょうけど、やはり現実はそう甘くはなく、
両大会とも、初戦は共に先制点を上げて、前半をリードで折り返しながら、
後半に失点を喫すると、そこでテンパってしまい、最終的に逆転負けとなり、
残る2戦も負のスパイラルに巻き込まれて、あのような残念な結果に終わったと・・・・
決して勝てない試合では無かっただけに、やはり大きな後悔が残る挑み方になったと思います。
特にブラジル大会の場合は、移動距離や会場の気候を度外視して、
大スポンサー・キリンのブラジル工場があるイトゥを、大会拠点に選んだ協会の判断も、
今更ながら、大きく影響した事は否めませんでしたし・・・・
とは言え、最終選考時のザックJAPANは、ジーコJAPANの時よりもバタバタしたので、
結果は変わらなかったかも知れませんけど、それでも最善は尽くすべきだっただろうと。
> マスコミによるバッシングも馬耳東風ですし。
ただ個人的には、W杯に向けて、こうして気分も高まって来ており、
試合を観戦すれば、感想だったり疑問点だったりが生じる訳なのですが、
それを解消してくれる記事や意見などが無いと、凄くモヤモヤしちゃうんですよね(苦笑)。
私より詳しい人など、それこそ、ごまんといるはずですし、
一昔前だと、そうした方々の意見をネットで探すのが、観戦後の楽しみの1つだっただけに、
サッカーに限らず、そういう空気がネットから消えた現状は、やはり悲しい所があります・・・・
あと、ロシアW杯まで残り2ヶ月半という事で、このサイトとしても、
「ロシアW杯 予想大会」の準備を、少しずつ始めている所なのですが、
いや〜、仕方ない実状とは言え、やはりアジア勢の評価が本当に低いですねえ(泣)。
海外ブックメーカーの複数のオッズを参考に、各国のポイントを設定しているのですが、
アジア5ヶ国は、どこが来ても、大穴的中クラスの配点になってしまっています(苦笑)。
英国スポーツ紙による、W杯出場32ヶ国の採点でも、
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180324-00262316-footballc-socc
韓国26位、イラン27位、日本28位、豪州30位、サウジ32位って感じだそうですし。
まあ確かに、最近の出来や成績を見れば、低評価なのも致し方ない面はあるものの、
アジア勢の潜在能力も知っているだけに、ここは一発逆転の結果を是非とも見てみたい所!!
▼ 野球の話
> 「ビッグデータ・ベースボール」について。
> なかなかうまく言葉にできていないのですが、この本で書かれている戦術の進化は、
> まさに製造業のIoT革命と同じだと思うんですよね。
> IoT革命でも今まで計測することができなかったデータを大量に集めることができ、
> しかもそれを分析する技術がAI等によって進化し、
> 今まで職人的な勘と言われていたものが数字で示すことができるようになった。
はい、それは解ります。
今までは漠然としていた経験則が、大量の統計データを取る事で、
数値的な後ろ盾を得られたり、思い込みだったと気付かされたりとか。
私個人としては、別にそれに対して抵抗感とかは特に無いんです。
と言いますか、出来れば数式化したくなるようなタイプの人間ですしね(笑)。
ただ一方で、あくまでスポーツのデータは、ルール下での行動の集積である以上、
キチンと物事を分析できていれば、驚くような新事実が見つかる事は少ないとも考えているんです。
逆に、感覚とデータに大きな齟齬がある場合は、経験則の精度が低いとも言えるでしょうか?
「今までの常識を大きく覆す」なんて言うのも、常識の中身を自ら精査しないまま、
定石や格言などを鵜呑みにして、無批判に信じ込んでいただけのような気がしますし、
そういうタイプですと、新しい常識を再び同じように鵜呑みにしてしまうように感じるんです。
どうも私は、転勤族として日本各地を短期間で転々とした事により、
「ある地域での常識は、その地域でしか通用せず、それを誰も気が付いていない」という体験を、
何度も繰り返しながら育った所為か、常識だからと頭から信じ込む事が出来ない性格な一方、
トラブル回避の為に、何が常識とされ、なぜ常識とされるのか? を観察する癖も根付いていて、
こうした事には神経質と言いますか、妙に客観的な見方をしてしまうんですよねえ・・・・
ですから、少年野球とかでも、「正面で捕球しろ」とか「叩き付けて打て」という、
理屈に合わない指導は、ハイハイと適当に聞き流してました(我ながら嫌なガキですね・苦笑)。
> 極端な守備位置シフトの件についても、やはりリーグ戦全体で数多くの事例を平均すると、
> やはり数字の言う通りに従うのがベストな戦略のような気がします。
> MLBの流儀とか、日本の勝利至上主義とか、毎回の試合でのそういうのを全部ひっくるめて平均化したのが
> 分析結果としての数値だと思いますし。
いやいや、そんな満遍なくデータを収集して、分析結果を出している訳ではありませんよ!?
データ分析は別に、野球の普遍的な法則を調べたくて行われているのではなく、
MLBならMLBで、NPBならNPBで、有効に使えるモノがあれば十分な話であり、
WBCにおいても、それらのデータをそのまま流用しているに過ぎません。
あと一応、念の為に説明しておきますと、
昨今MLBで流行っている守備シフトというのは、本当に極端でして、
引っ張り専門の左打者ですと、一二塁間に野手4人を並べて、二三塁間をガラ空きにするんです。
当然ながら、ガラ空きのサード側にバントでも何でも転がせば、全てヒットになるのですが、
MLBの流儀と言いますか、メジャー・リーガーのプライドとして、意地でも引っ張るんです。
だからこそ、この極端なシフトの成功率も、統計的には高くなる訳なんです。
しかし、これはジャンケンに例えますと、10回連続でグーを出してる人に対して、
何もしなければ、11回目もグーを出す可能性が高いというのは確かでしょうけど、
現在のシフトは、相手よりも先にパーを出して待ち受けてるようなモノかと?(笑)
ですから実際、短期決戦の試合終盤、もう1点もやれない場面で極端なシフトを敷いた際には、
ボテボテのサード・ゴロを狙い打たれ、それが長打となり試合が決まるなんて展開も見られました。
統計とは、あくまで統計(過去のデータの積み重ね)なんです。
10回連続そうだったからと言って、11回目もそのようになると保証するモノではありません。
そして、ある特定の条件下の元で集められたデータというのは、
その条件が外れた場合や、全く異なる条件の下でも、同様に役立つとは言い切れません。
例えば自動運転の技術開発で言いますと、右側通行の国で集められた実証データが、
そのまま何の手も加えず、左側通行の国でも全て有効だとは言い切れないのと同じです。
しかもMLBの場合、先にパーを出されれば、後からチョキを出せば良いという方向ではなく、
そのパーを打ち破るようなグーを出せば良いという方向に進んでますからねえ(笑)。
具体的に言えば、一二塁間がギュウギュウ詰めなら、全て右中間に打ち上げれば良いと!?
いや〜、ショウとしては確かに面白いんですけど、これで勝率が高まるとは正直思えないんです。
こうした極端なシフトを敷けば、打ち損ねでガラ空きの方向に飛ばないよう、
投手の攻め方もイン一辺倒になりがちで、そうなれば狙い打たれる確率も当然増しますので。
また、アメリカのベースボールには、点差が付いた試合終盤に勝っている側は、
「盗塁しない」「バントしない」「有利なカウントで強振しない」という不文律が存在し、
当然ながらMLBの統計データも、その不文律を前提とした結果が残ります。
だからと言って、国際試合であるWBCでも、その不文律がそのまま罷り通る訳ではありません。
攻撃側からすると、試合の勝利をより確実にし、しかも得失点率の事まで考えれば、
試合終盤で点差があっても、1点でも多く取りに来るのは、当然予測できる作戦なのですが、
自分たちの不文律を世界のルールと疑わず、統計的にもそうした攻撃のデータは無い為、
無警戒なまま、まんまと盗塁やバントを決められると、
守備側は激昂して、故意死球を連発し、そのまま大乱闘なんて事が実際にあったんです・・・・
そしてアメリカのベースボールの場合、そこまで極端なシフトでは無くても、
状況に応じた配球や守備位置の面でも、首を傾げる場面が多いのは確かな気がします。
統計データを活用する事で、改善されてる面はあるのですが、それでもまだまだな印象ですね。
それは恐らく、データをまとめる上での変数が少ないからだと思うんです。
データ的には、イニング・カウント・点差・走者などが同じなら、同じ場面かも知れませんが、
双方の投手と打者の調子や、試合の流れなど、それ以外の様々な要素を加味すれば、
「単打ならOKだが、長打はNG」「単打すらNG」「とにかくアウトを稼ぐ」など1つ1つ異なります。
日本ですと、この辺は経験則から無意識に、大量の変数を処理して対応するのですが、
アメリカの場合ですと、それらの違いは余り意識されず、
全て同じ条件下として、統計的にアウト確率の高い選択を行う事が珍しくありません。
要するに現状では、ある程度のレベルまで行くマニュアルとして、統計データは役立っていても、
一定のレベルを超えると、経験則に劣る段階にしか、未だ到達していないように見えるんです。
だからこそ、経験則をも上回る高度な統計的マニュアルの登場を期待している反面、
現時点でのマニュアルを、そこまで盲信する気にはなれないという事ですね・・・・
最後に1つ、エピソードを紹介しますと、もう40年近く昔の事ですが、
当時、あの稲尾が中日の投手コーチにいた際、ミーティングの場で、
「9回2死満塁、フルカウントなら何を投げるか?」という質問をしたそうです。
すると、ほとんどの投手が、自らの決め球を答えていく中で、
18歳の高卒ルーキーだった牛島だけが、「分かりません」と答えたそうで、
その理由を稲尾が再度尋ねると、牛島はこう返したのだとか。
「そこまでの経緯を無視して最後の球は決められないし、点差や打者次第でも変わる」と。
つまり、私が求めているのは、そこまで考慮して出てくる統計データなのですが、
まだ今の段階ですと、アウトにする確率が高い「決め球」が返ってくる気がするんですよね。
・・・って、何だかこのまま終わると、現在のデータ革命に対して、
まるで評価していないみたい誤解されかねないので、最後の付け加えておきますが(笑)、
軍事レーザー技術(スタット・キャスト)の導入により、投球や打球などのデータは本当に詳細になり、
今や選手の得手・不得手は完全に丸裸になったのは、まさに驚くべき変革だと思います。
また、今までは感覚的にしか解らなかったモノが、目に見える数値として表れるようになったので、
それを有効活用できる選手には、物凄く便利な時代になりました。
あと、投手の球質が完全再現できるようになった事で、
今やVR技術で、試合前に相手投手と疑似対戦できる時代にもなり、
既に日本のプロ野球でも、楽天や横浜などがVR打撃練習を採用していましたね。
プロ仕様のVR疑似対戦だなんて、ファン的にも、様々なスポーツで体験したいはず!!(笑)
VRによるスポーツ観戦の技術開発も、ここ数年で劇的に進んできてますし、
これからは観戦方法も一変してくるかも?(東京五輪でも是非挑戦してもらいたい所)
▼ 大河ドラマの話
話題を脱線させ、サッカーや野球について長々と語ってしまった上に、
(脱線した話題に関しては、別に無理して返信されなくてもOKですよ・笑)
こうして新たな話題を振るのは、正直どうかとも思ったのですが、
少し気になったので尋ねてしまいますけど、今回の「西郷どん」はご覧になってます?
今年は「明治維新150年」という事で、題材に選ばれたみたいですが。
|
|