[スレッド全体]

[21638] AI本・ハリル解任・光秀大河返信 削除
2018/4/30 (月) 01:17:29 ほのぼのさん

▼ 徳翁導誉さん
> > すみません、リアルがかなり多忙でして、いろいろお返事したいのに
> > まとまった時間が取れなくて申し訳ないです。

> いえいえ、コチラは全く気にしてませんよ。
> どちらかと言えば、そうした相手方の事情を理解していながら、
> ついつい長文で返してしまう私の方こそ、少し申し訳ない気分だったり(笑)。


全然そんなことないですよ!私も徳翁導誉さんの長文をいつも楽しみにしています。


▼「AI vs. 教科書が読めない子どもたち(新井紀子著)」
この本に対する評価は徳翁導誉さんと私で意見が真っ二つに割れましたね。
元々は私はこの本の著者である新井紀子さんに対して何の先入観もなかったのですが、
(この本を読むまでは新井紀子さん自身を知らなかった)
徳翁導誉さんの今回の批判を読んでも、amazonの低評価レビューを見ても、
この本を批判するブログの記事を読んでも、私のこの本に対する高評価は変わらないですね。
むしろ、今まで私がAIに対して漠然と考えていたことを、この本でよくぞ文章にしてくれたという感じです。

例のメジャーリーガー問題も、読解力を見る良問だと思いますよ。
まず、徳翁導誉さんの指摘のうち、2行目の「その出身国」の「その」という指示代名詞は、
この文章では正解とされる「アメリカ合衆国以外の選手」しか指さないと思います。
「その出身国」の「その」が「メジャーリーグの選手」を指すってのは、文章の読み方として間違っていると思います。

そして、「適当なモノを全て選べ」という引っかけ的な出題文も問題ないと思います。
4つの選択肢を見て、回答者がまずすべきは明らかに「メジャーリーグの選手のうち28%はアメリカ合衆国以外の出身の選手である」
(すなわち、メジャーリーグの選手のうち72%はアメリカ合衆国出身の選手である)に反するB、Cを除外することです。
(厳密にはこの時点で@も除外されるが、まあそこは保留)
そして、後半の「その出身国、すなわちアメリカ合衆国以外の出身の選手の出身国を見ると、ドミニカ共和国が最も多くおよそ35%である」
という文章で、@を確実に除外できて、Aが残ると。結局「適当なモノを全て選べ」でも、「正解を1つ選べ」とやっているプロセスはそう変わらないです。
(「正解を1つ選べ」という問題文であっても、まずは前半でB、Cを除外して後半で@を除外するという方法でこの問題を解きます)

さらに、「アメリカ出身の外国人」「二重国籍者」「帰化者」「プエルトリコ」は、問題文や選択肢からすればそこまで考えるのは題意を外しているかなと。
入試や資格試験等、どんな問題でも重箱の隅をつつけば例外は出てくるものであって、問題文の本筋から外れたことを考えるのは
「題意から外れる」として試験本番ではやってはいけないってのが試験を受ける心構えの一つかと思います。

まあこの本に対する徳翁導誉さんの否定的な評価も論理としては分かりますし、まあそこは両者の見解に大きな違いがあって
それは埋められないってのが結論ですかねえ。

▼ハリル解任

> 「突然奪われたW杯での楽しみ ハリル監督の電撃解任は何をもたらすか」
> https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201804100001-spnavi/

これは私も読んでいました。概ね共感できる部分が大きかったですね。
ほんと、ハリル監督でロシアW杯を観たかった気持ちは今でも変わらないです。
最後の2か月のハリル監督の詰めの凄さを見たかった。。。

そしてハリル監督の記者会見と、槙野選手のハリル擁護。
https://www.nikkansports.com/soccer/news/201804280000814.html
槙野選手によれば、監督と選手との間のコミュニケーションにも問題はなかったようで。

ハリル解任について、真理に迫ろうとしたのが宇都宮徹壱氏の以下のコラム。
https://russia2018.yahoo.co.jp/column/detail/201804280001-spnavi/
(個人的にはこのコラムが今回のハリル解任の真相に一番迫っていて、私は高く評価しています)

>今回の会見によって、田嶋氏や西野氏の会見では語られなかった部分に光が当てられたことは、
>大変意義があったと思う。だが、依然として謎も残る。FIFA(国際サッカー連盟)の理事も務め、
>外国人とのタフな交渉にも長けていたはずの田嶋会長が、なぜハリルホジッチ氏に対して円滑な関係性を
>築けなかったのか。そして、「選手とのコミュニケーションや信頼関係」というふわっとした理由で、
>今回の決定が世論に受け入れられると本当に信じていたのだろうか。私には田嶋会長が、
>かように無謀な人物であるようには思えない。むしろ、いまだ語られない解任の「本当の理由」が
>あったのではないか、とさえ勘ぐりたくもなる。


宇都宮氏のコラムも最後はぼかした書き方をしているが、ああこれは深く切り込みたいが
いろいろな事情があり深く切り込めないんだなと。闇の深さを感じました。

今回のハリル解任の不自然さについて、もやもやした気持ちがあり、この苦い気持ちは以前にも何かの事件のときにも
味わったことがあったと思っていたのですが、それがやっと分かりました。
今回の事件は、ああ将棋の三浦九段冤罪事件のデジャブなんだと。

将棋界では、三浦九段が竜王戦第1局の数日前に挑戦者の座から不可解な理由で引きずりおろされた。
サッカー界では、ハリルがロシアW杯の2か月前に監督の座から不可解な理由で引きずりおろされた。

三浦九段が挑戦者の座から引きずり降ろされたのは、当時の竜王による「三浦九段が不正をしている」という言いがかり、
言葉を変えると誣告によるものであり、将棋連盟トップはそれを鵜呑みにして誤った処分を行ってしまった。
ハリルが監督の座から引きずり降ろされたのは、ハリル監督が最後の記者会見の場で語った不満を抱える2名の選手による
サッカー連盟首脳陣への直訴によるものとみられており、サッカー連盟トップはそれを鵜呑みにして不可解な処分を行ってしまった。

当時の竜王の背後には竜王戦の大スポンサーが控えており、将棋連盟にとってはこの大スポンサーの機嫌を損なう措置は取れなかった。
三浦九段が不正をしているか否かは関係なく、三浦九段を切り捨てて当時の竜王に正当性を与えることにより大スポンサーに対しての体裁を守ろうとした。
2名の選手の背後には巨大広告会社のスポンサーが控えているとされ、サッカー連盟にとってはこの大スポンサーの機嫌を損なう措置は取れなかった。
ハリル監督がロシアW杯で勝てるか否かは関係なく、ハリル監督を切り捨てて2名の選手を代表に復帰させることにより大スポンサーに対しての体裁を守ろうとした。

・・・。
まああくまで私の妄想ですけどね。けど、宇都宮氏のコラムはこのことを言いたかったんだと思っています。

▼大河ドラマ光秀

光秀が大河ドラマってのは面白いと思いますよ。
ここは是非、さんざん見飽きた司馬遼太郎の光秀像ではなく、新しい光秀像に迫ってほしいです。
ただ、光秀が主人公となると、彼の後半の人生は戦国時代のストーリーのど真ん中を歩むことになってしまい、
話の筋が見えてしまうってのが脚本家として大変なところだと思います。
真田丸もラスト10話はだいたい史実通りなので結論が見えてしまい、史実をなぞるだけというところからどこまで
話を膨らませるかが難しかったですが、今回の光秀もラスト10話くらいはもう話が見えてしまっているので
光秀の人生の前半でどこまで惹きつけられる話をできるかにかかっているかと思います。
いやあ、戦国3傑を外したのはいいですが、光秀はちょっとメジャー過ぎて脚本が難しいんじゃないかと危惧しています。
私も大河ドラマ太平記は大好きだったので、池端俊策さんの今回の脚本は楽しみですが。。。
個人的には、戦国時代ど真ん中をやるうえで光秀を主人公にするよりも「細川藤孝」主人公の大河ドラマが見たかったですな。
「細川藤孝」主人公の大河ドラマを脚本にすると、
◎第1クール(1月〜3月)
第13代将軍足利義輝の配下として三好三人衆との死闘。義輝が第9話あたりで討たれて第10話で義昭を幽閉先から救出。
その後、貧窮の中、義昭の復権を目指し明智光秀と第13話あたりで知り合う。
◎第2クール(4月〜6月)
織田信長が義昭を担いで上京。その後、義昭に離反の気配が生じたため藤孝は信長に密かに伝えて信長配下に。
嫡男の忠興と光秀の娘ガラシャとの結婚。光秀の配下に。丹後国攻略。
◎第3クール(7月〜9月)
第28話あたりで本能寺の変。山崎の戦いで光秀の誘いに応じず。ガラシャの幽閉。
秀吉が光秀を破ると秀吉に近づく。藤孝は千利休らとともに秀吉時代の絢爛文化を担う。
◎第4クール(10月〜12月)
第38話あたりで秀吉死去。ここから怒涛の展開で、石田三成挙兵、忠興が徳川陣営へ参加、ガラシャ自害の悲劇。
田辺城の籠城戦。第49話で勅命による講和。最終話で関ケ原をダイジェスト。1610年に京都の自邸で死去。
###
光秀よりは藤孝の方が脚本に変化を出せるし、最後はハッピーエンドなので真田丸、西郷どんに続く敗死エンド
よりもいいと思うんですけど、光秀が主人公をやるともう藤孝が主役をやることはなさそうですな。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.72