| > シンガポールの、貿易における輸送費用を3%から1%変更するのはどうでしょうか?
> 現状ではクアラルンプールを経由して貿易をしても、シンガポールを経由しても、
> どちらも輸送費が3%なので合えてシンガポールを経由するメリットは特にありません。
> ゲーム的にもあえてシンガポールを経由するメリットを作った方が面白くなるかと。
> 現行のゲームでは仕様変更不可能だと思いますが、次回以降取り入れられてはいかがでしょうか?
一応、「赤い嵐オンライン」のゲーム的には、
以下のチョーク・ポイント(海洋上の要衝)が設定されています。
・ パナマ運河(パナマ) 太平洋北東部 <=> メキシコ湾
・ スエズ運河(カイロ) 地中海東部 <=> 紅海
・ ボスポラス海峡(アンカラ) 地中海東部 <=> 黒海
・ カテガット海峡(コペンハーゲン) 北海 <=> バルト海
・ マラッカ海峡(シンガポール) ベンガル湾 <=> 東シナ海
※ ジブラルタル海峡やホルムズ海峡も入れたかったのですが、マップ分割の関係で断念 ※
そして、チョーク・ポイントに設定されている陸地エリアを、
自国領として領有しているか、同一陣営 or 同一会議として共有していると、
その陸地エリアを経由せずに、両サイドの海域エリアを直接移動できる仕様になっています。
ですので、今回のマラッカ海峡で言いますと、
例えばシンガポール国家と同じ経済会議に属していれば、
クアラルンプールやシンガポールを経由する事なく、ベンガル湾と東シナ海を行き来でき、
それがゲーム上の「メリット」という感じになっていますね。
> しかし実際の世界ではマラッカ海峡があるので、
> ほぼすべての貿易品がクアラルンプールではなく、シンガポールを経由します。
> 歴史的にもマラッカ海峡は重要な位置を占めています。
本題からは少し脱線気味の話題となりますけども、歴史的な事を言うのであれば、
マラッカ海峡の要地として最初に発展したのは、それこそ、
クアラルンプール近郊にある「マラッカ」の方ですけどね(笑)。
(都市名を用いていますが、ゲーム的には当該エリア全体を指しています)
インドのゴアに拠点を築いたポルトガルが、中国航路への要衝として押さえたのがマラッカで、
ポルトガルが海洋覇権を握っていた大航海時代には、海峡の名として残すほど重要な都市でした。
それが17世紀になり、海洋覇権が新興国のオランダに移って、マラッカもオランダに占領されると、
オランダのアジア拠点であるバタヴィア(現インドネシアの首都・ジャカルタ)の地方港に転落。
更に19世紀に入り、今度は大英帝国・イギリスにマラッカの領有権が移ると、
近代港として建設を始めたシンガポールと役割が被る為、戦略的に放置される方向に進みました。
そして第二次大戦の後、英植民地マラヤがマレーシアとして独立するも、
独立から数年後に、シンガポールは追い出される形で分離独立し、そして現在に至ると・・・・
ですので、必ずしもシンガポールの方が、発展を約束されていた訳ではなく、
要は欧州列強国によるアジア植民地の覇権争いの結果と、大英帝国が残したインフラ的な遺産、
そして都市国家として生き残るべく、必死に戦略的投資を進めたシンガポール国家の努力の賜物です。
具体的には、近代的な港湾施設を用意し、自由港として関税を取らず、
中継貿易や加工貿易の為に、倉庫や工場を整備した事で、マラッカ海峡で独占的な地位を得たのであり、
逆説的に言のであれば、マレーシア政府が戦略的投資により貿易港としての機能を整え、
シンガポール政府が何らかの失策を犯した場合には、その地位が逆転する事だって十分に有り得ます。
あと、ゲーム的な話をしますと、実は最初の構想では、各エリアに開発用のブロックをそれぞれ用意し、
各ブロックに港湾施設や倉庫に工場などを設置していく考えでしたが、実現には至りませんでした(笑)。
また、海上輸送だけに特化したシンプルなゲーム案も構想した事があるのですが、
こちらの方も、実現するには至りませんでしたね・・・・
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