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[21997] 教科統合とデジタル教科書&数学の歴史返信 削除
2018/12/6 (木) 20:50:31 徳翁導誉

> > もう、いっその事、漢詩のルールに沿って、
> > 候補の漢字を出してくれるプログラムでも作ろうかと考えもしましたが、
> > そこまでコンピューターに頼るなら、「漢詩AI」でも作ろうかという気分に(苦笑)。

> それはまた、かなり進んだ話ですね。
> 実現が可能そうなことなのでしょうか?私には仕組みが想像付きません。

私に、まともな漢詩AIプログラムが作れるかは別として、
現実的に可能か否かで言えば、可能だと思います。
既に、俳句を詠んだり、小説を書いたりするAIはありますし、
漢詩の場合、五言絶句で20文字、七言律詩でも56文字ですからねえ。

しかも漢詩は、韻律や平仄などの厳しいルールにより、
ある文字を使えば、別の場所で使える文字も限られてくるので、
そうした文字の候補をパッと出せるのは、コンピューターの強みであり、
また漢詩は、過去の名句を引用するのを好む傾向がありますからねえ。
データとして読み込ませる過去の名句は数多くありますし、
それらの主語・動詞・目的語を解析できれば、
どの場所に、どの文字を入れれば、好まれる詩が出来るかも解るかと?
そして最後に人間が添削を重ねれば、自然な詩が作れるようになると思います。

> > それこそ「最近、私が個人的に興味のあるネタ」というのに繋がる話ですが、
> > いま最も考えているのが、「教科統合とデジタル教科書」の事でして、
> > 「なぜ私自身は、学校の勉強が合わなかったのか?」を考えた時に、
> > 教科・科目や学校区分の縦割り、受験勉強と学問との乖離にあると思い、

> 学校の勉強は自分も合わないと感じていました。
> とはいえそもそも学校の勉強が合うと思う人があまり数がいるとは思いませんが。

それだとそれで、「今の学校教育とは何ぞや!?」って話になっちゃいますけどね(笑)。

> 科目の縦割りについては、ラングランズプログラムという言葉を聞いたことがあります。
> 学問の間に隙間はなく繋がっているとか、そんな意味合いで聞きましたね。
> 徳翁導誉さんの言いたいことと意味合いがズレていたらすみません。

う〜ん、私も詳しくは知りませんが、
「ラングランズ・プログラム」というのは、数学分野の統合だった気が・・・・
ただ、私の言ってる意味合いとしては、そんなにズレていないかと?
医学で言うなら、各臓器ごとに専門医が居て、それぞれに特化するのは良いですが、
全ての臓器は繋がり、人体を構成している以上、
専門分野だけでなく、そちらも学ぶ必要はあるだろうと言う事ですね。
「まさか頭痛の原因が、肺の疾患にあるとは」と、原因不明に陥っては困りますので。

まあ、理科という科目で言えば、物理・化学・生物・地学に分けられますけども、
物理化学や生物物理、地球物理など、それらは1つに纏める事も可能ですし、
実際、生物学をミクロに突き詰めれば化学や物理の分野となり、
実用面に進めば医学、マクロに進めば環境学などにも繋がってきます。
また教科間においても、数学や工学は理科とは切り離せない関係性がありますし、
文明というのは、常に人類の進歩と共にあったのですから、全て歴史に繋がります。
で、この歴史こそ、全ての学問を結び付けうる「幹」になれると思うんです!!
それこそ、古代の文明から話を始めれば、
全ての教科内容は、小中学生でも理解できるレベルからスタートしますし、
そこから1歩1歩と段階を踏んでいけば、高校や大学のレベルまで辿り着くはずです。
しかも、全教科の中でも歴史というのは、人々の関心を惹きやすい、
言い換えれば、娯楽性の高い教科のように思うんです。
テレビで歴史の番組は多くあれど、物理や数学の番組は皆無ですからねえ(苦笑)。

あと、学校区分の縦割りという面では、学問の階段はキチンとあるのに、
中学から高校、高校から大学と、階段の途中で扉(受験)があり、
その年齢に達しないと、扉が開かないシステムというのは、違う気がするんですよね。
例えば物理ですと、高校の段階では微積分を使いませんから、
いきなりポンと公式が現れて、それを丸暗記して用いるだけの内容になります。
これでは学問として面白い訳がありませんけども、
高校で学ぶ範囲があり、受験はそこまでしか出ないとなると、
そこはもう、扉を開けて次に進む為にも、時間を費やさざるを得なくなります。
なので、現実的に受験というシステムがあるのは、あるで仕方ないにしても、
興味がある子供には、次の階段に進めるようなモノがあって良いのでは無いかと?
それこそ日本史なんて、小・中・高と何周するんだ?って話ですし(笑)。
例えば昆虫や恐竜の分野であれば、小学生でも大人顔負けの知識を持つ子は多い訳で、
ステップさえ確実に踏んでいけば、定められたカリキュラム範囲などに関係なく、
中学生や高校生でも、大学の内容を理解できる子は多いと思うんですよねえ。

ですから、X軸を地域、Y軸を分野、Z軸を時間として、
3次元的に教科書を構成できれば、全ての地域と、数々の分野を押さえつつ、
時間の経過(人類の進化)を辿りながら、それらを段階的に学べるのではないかと?
(古代エジプト数学について調べたのも、数学史のスタート地点を探る一環でした)
もちろん、こうした構成は、従来の紙媒体では表現が困難であり、
デジタルだからこそ、十分に表現できる面があると思うんですよね。
また、動画で解説したり、ゲームで演習したり、掲示板で質疑応答したり、
閲覧解析で項目表示をしたり、Wiki投稿で項目追加を出来たりしたり、
タグを辿って興味の赴くまま独学できたり、リストを作成・公開したりなど、
いま登場しているデジタル化教材の内容以上の事が、もっと出来るはずなんです。
そもそも、現状の教科書は図説が少なく、資料集の方が解りやすいくらいですし。
(私自身は超アナログ派なので、紙媒体による表現法も考えたりはします・苦笑)
まあ、それら全てを個人で行うのは、まず無理な話でしょうけど、
基本となる芯だけを作って、好奇心をそそる種だけはふんだんに撒いておき、
あとは各分野の「名著」を紹介して、方向性を誘導するくらいは出来るかも?と。
ネットが一般化して何が良くなったかって、自らが欲する有益な情報を、
手軽に、たくさん、正確に得られる環境になった事ですからねえ。

と、何だか抽象的な話ばかりになったので、少し具体例を挙げますと(笑)、
例えば長篠の戦いで、鉄砲を大量投入した織田信長の話は有名ですけど、
これは信長の先見性の凄さと言う以上に、それだけの火薬を手に入れた凄さなんです。
黒色火薬というのは、木炭・硫黄・硝石から作られる訳ですが、
木炭や硫黄は別として、この硝石に関しては、基本的に輸入に頼ってましたからねえ。
それこそ、大量の硝石を購入するには、莫大な費用がかかる訳ですし、
海外からそれを輸入する貿易港も押さえねばならず、これは経済学の話に繋がります。
また、黒色火薬がなぜ爆発するかと言えば、
 「2KNO3+S+3C → K2S+N2+3CO2」
という化学反応により、気体の体積が一気に増えるからで、これは化学の話です。
そして、硝石というのは、排泄物に含まれる尿素が分解される事でアンモニアを生じ、
そのアンモニアを亜硝酸菌や硝酸菌が分解して、硝酸カリウムを作るのは生物学。
それを人工的に行い、培養により硝石を増産する方法が、五箇山と白川郷だけにあり、
その秘伝法が外部に流出しなかったのは、両集落がそれだけ秘境にあった為で、
それだけ隔絶された環境だったからこそ、昔の集落が残って世界遺産になると。
途中からは脱線気味でしたが、脱線こそが好奇心をくすぐる要素でもありますしね(笑)。

こんな感じで、歴史の幹に、たくさんの枝葉を付ける格好でも良いと思います。
本の形式であれば、左ページで歴史の流れを追いつつ、右ページで関連分野の解説とか。
従来みたいに、出来るだけ情報を詰め込もうとして、無理に網羅化し、
単語を列記するばかりで、内容的に却って無味乾燥になってしまうくらいなら、
その分野の作品や人物から1つ選び、1ページ使って解説した方が良いと思うんです。
そして、それで関心を抱いた人に対しては、キチンと案内板さえ示せておければ、
何もそこで全てを解説しなくても、他の作品や人物は個々に独学してくれるでしょうし。

> > まあ、教科書とまでは行かずとも、サーバー移転に伴う新コンテンツとして、
> > 「何か作れないかなぁ?」となったのがキッカケでした。

> なるほど、楽しみです。
> 自分も何か協力できれば、とも思うのですが、出過ぎたことにならないかとも思い、
> 力になれたらなりたい思いはあるのですが、何と言ったらいいのか分かりません。

まあ、一般人の素人が「教科書を作ろう」などとすれば、
それこそ一生モノに近い大テーマになっちゃいそうですからねえ(笑)。
とは言え、軸となる大きな幹や枝の部分を、大まかに考えるくらいは出来るかも?
まずは、幹となる歴史部分の大まかな大筋を「章」立てし、
続いて、太い枝となる各教科の「節」を幹から伸ばして、
それで骨格が定まれば、中身となる「項目」を枝葉として肉付けしていく流れで、
盆栽作りじゃないですけど、やってみながら、途中で章や節を弄るのも良し。
全体的なイメージとしては、そんな感じですけど、最初の取っ掛かりとしては、
要するに、「いきなり本文は難しいにしても、章や節の目次作りくらいなら」と。
これだけでしたら、今の基礎知識でも、十分に行えそうですしね。

ただ、本当にコンテンツ化するなら、もう少し軽いテーマを扱う方が現実的かも?
例えば、「Q&Aで学ぶ世界史」みたいな感じでしたら、
お題となる「質問(Question)」の部分を、掲示板で募集とかは出来ると思います。
また、あまり巨大すぎないテーマとして、まずは歴史を軸として据えて、
「地政学で見る世界史」とか、「世界史国家図鑑」とか、
「庶民生活で辿る日本史」とか、「日本史の転換期」とか、
「世界史や日本史のリレー大河動画」なども、考えてはいます。

まず最初に、「地政学で見る世界史」であれば、
世界史に、地理や政治学も絡める事が出来る上、
地政学を学ぶ上で、歴史を教材として活用する事が出来ます。
一昔前に比べると、最近は地政学という単語を目にする機会が増えましたが、
自論を正当化する為だけに用いられる事が、多いような気がしますしねえ。
まあ個人的には、NHKのブラタモリを、世界版で見てみたい思いがある一方、
その実現性は皆無に近いと思うので、こうなれば自力で調べてみて、
更に地学の要素も加えてみるのも、面白いかも知れません。

続いて、「世界史国家図鑑」は、歴史上の英雄という個人の単位に対して、
組織という集団の単位は、どうも人々の関心を呼び難い面があるのか、
人物図鑑はあっても、国家図鑑というのは、あまり無いように思うんです。
逆に私などは、「人間がどういう組織を作ったのか?」というテーマが、
意外と好きな方ですから、そういうコンテンツがあっても良いかな?と。
これの場合、1人用ゲームの「Super三國志」や「ナポレオンの野望」を、
全世界&全時代に対応したバージョンを作り、
ゲームを遊びながら、国家や君主を覚えていく形の案もありますね。

また逆に、「世界史や日本史のリレー大河動画」の方は、
ベタに個人へと焦点を当てて、数十人の英雄人物史を動画で通して見る事で、
(科学者や芸術家なども扱えば、100人くらいは行きそうですが・笑)
結果的に、世界史や日本史の流れが理解できる感じです。
最近はあまり言われませんけど、以前は大河ドラマとかも、
「歴史の勉強になるから」と、学校で薦められたモノでしたしね。
とりあえず、日本史版で考えた素案25名がコチラ↓
http://tokuou.daiwa-hotcom.com/cgi-bin/kjb/kjbn.cgi?tree=s21670#21670
ちなみに世界史版は、まだ素案すら出来て無いので、雑談ネタには出来るかも?
もちろん日本史版の方でも、何か意見があれば大歓迎ですけどね!!

で、これも以前から思っている事なのですが、
歴史の勉強と言うと、どうしても政治史や偉人史に偏り過ぎていて、
私たちのような一般庶民が、各時代にどう暮らしてきたかは学ばないんですよね。
だからこそ、「庶民生活で辿る日本史」という授業があって良いと言いますか、
本来であれば、そちらの方こそを重要視すべきなのでは?と感じています。
私たちの先祖が、何を食べ、何を楽しみ、どう暮らしてきたのかを理解する。
そうしないと、現在の生活が、どういう経緯の上で成り立っているかとか、
生活と政策・政治との関わり具合とかも、なかなか理解され難いのでは無いかと?
いま私たちが、当たり前のように享受しているライフ・スタイルにも、
先祖たちの積み重ねてきた、様々な歴史がある訳ですからねえ。

そして最後に、これは王道の直球勝負かも知れませんけど、
何だかんだ言って、歴史で最も人気があるのは、
戦国や幕末など、歴史が大きく転換する激動期なのですから、
「日本史の転換期」という事で、おいしい所だけに絞って解説すると(笑)。
でも実際、そういう時代の転換期というのは、詳しく扱えば、
古い時代と新しい時代を両方とも描ける、歴史上のポイントですからねえ。
泰平の世になってしまえば、次の動乱期まで、
社会などのシステムが大きく変化する事は、基本的には少ないので、
その転換点だけを、しっかりと押さえてしまえば、結構多くを理解できる気もします。
極端な話、人気の3分野である「戦国・幕末・大戦」の前後をガッチリ学べば、
ここ500年間の歴史は、ある程度、把握できるでしょうし。

> > ちなみに、この1ヶ月で読んだ数学関連の本としては、
> > 古代エジプト数学とか、ピュタゴラス学派の数学と音楽とか、和算と算額とかで、
> > それ以外にも、もう1度キチンと数学を勉強し直そうかと思い、
> > 200年前のガロアを理解できるくらいを目標に、復習してみようかと検討中(笑)。

> ガロアといえば、圏論でしたっけ。
> 自分も今は理解できていません。
> 学校(高校まで)で習ったことでは躓いたことはなかったのですが、
> 習ってない分野だと知識不足もあって理解できていないものも多いです。

いや、さすがに圏論までは・・・・
20世紀の数学は、私の手に負える範囲かどうか?(苦笑)
とりあえずは、群論が目標ですね。
やはりガロアは、歴史上の数学者の中でも人気が高いですし、
いかにガロアが天才とは言え、200年前に、10代で導き出した理論ですから、
21世紀の人間として、そこくらいには辿り着けたらなぁ、と(笑)。

逆に言うと、数学は専門外なので、
歴史の流れと共に数学を追っていった場合、
始めは、「エジプト→ギリシャ→アラビア・インド→近世欧州」と進むとして、
(本来ならバビロンから始めるべきですが、60進法なので混乱するかな?と)
終わりを、どの辺りに設定するかが、いまいち見えて来ていない所も・・・・
物理学との絡みから、17世紀のニュートンまでは必須として、
18世紀のオイラーくらいまで行くのは妥当な所でしょうし、
そこを越えてとなると、19世紀初頭のガロアあたりかなぁ?と。
私の感覚ですと、20世紀以降の数学は、一般人には手に負えないイメージですし。
まあ、ラマヌジャンとかブルバキ集団、21世紀ならペレルマンなど、
数学自体ではなく、数学者の方にスポットを当てるなら、可能だとは思いますがね。

ちなみに日本史限定の場合は、和算と算額をフル活用です!!(笑)
特に算額は、世界の文化的に見ても異質な存在ですし、
幾何学の問題が描かれた絵馬は、視覚的にも興味をそそらせますからねえ。
更に踏み込むなら、算木を使って、高次方程式の近似解を求めても良いですが、
現代の一般的な数学とは離れていきますし、計算もなかなか面倒ですので、
「凄いな」とは素直に感心しますけど、教科書的には算額レベルで十分かな?と。
いや、でも、江戸時代の和算の凄さを実感してもらうには、逆に敢えて入れるべき?
どうせ「日本スゴイ」を欲する層が居るなら、中身も伴った方が良いでしょうし。
(って、算木も多分に漏れず、中国から伝わったモノではありますがね・笑)

> ピュタゴラス学派で数学と音楽が出てくるというのは、
> 昔のヨーロッパでは音楽がキリスト教と密接だったので物理学や数学を説明する時に音楽を利用した、
> と聞いたことがありますが、そういうことなのですかね。
>
> 12/1 追記
> 考えてみたら、ピュタゴラスってキリスト以前の人でしたっけ。
> キリスト教とは違う話かもしれません。
> 別の宗教として関係があるかどうかはわかりませんが。

そうですね、ピュタゴラスは紀元前6世紀の人です。
まあ、数々の神話が息づく古代ギリシャの社会において、
「万物の根源は数である」という思想を唱えた人物でしたから、
時代的にも、数学者であり、哲学者であり、宗教家であるという感じで、
その集団も、学派と呼ぶよりは「教団」と呼ぶ方が、時代状況には合う気がします。
現代なら「世界は数学で動いてる」と唱えても、単に科学者と思われるだけでしょうが、
2600年前に、そんな思想を唱えたら、神を信じぬ新興宗教の一団にしか見えないと(笑)。

で、そのピュタゴラス教団における数学は、4つの科に分けられてまして、
まずは、連続するモノと、離散するモノとがあり、
動的に連続するのが「天文学」、静的に連続するのが「幾何学」、
絶対的に離散するのが「数論」、相対的に離散するのが「音楽」とされてました。
要するに、教団内においては音楽とは、数学を構成する4元素の1つだったと。
しかも侮れないのが、楽器の弦の長さと、心地良い音との間に法則性を見出し、
シンプルな整数比から音階を定めたモノが、現代のドレミの基礎になっている点ですね。
これを「ピタゴラス音律」と言います。
ちなみに天体の惑星も、この音階の比と同じように並んでいると考えたそうですが、
さすがに、そこまでシンプルに世界は出来ていない事を、私たちは知っています(笑)。
でもまあ、音楽の中に数学を見付けるというのは、凄い事だとは思いますし、
ピタゴラスの定理や、正五角形の作図など、数学での功績は言うに及ばずです!!
数学史だけでなく、音楽史としても、ピュタゴラスは避けては通れない存在ですね。

あと、宗教と音楽に関しては、何もキリスト教に限らず、
多くの宗教において、大なり小なり音楽との関係はありました。
と言いますか、音楽限定ではなく、芸術全体と言っても良いかも?
文字が読めなかったり、難しい教義が理解できない人でも、
音楽や絵画であれば、感覚的に心情へ訴える事が可能ですし、
建築や彫刻が伝える荘厳さというのは、百万の言葉より有効でしょうから。
(だからこそ、理性を重んじるイスラム教では、芸術との関係性が複雑に)
逆に言うと、中世・近世以降の芸術の変遷というのは、
宗教的題材からの独立というテーマも、1つにあったと思います。
特に西洋美術史に関しては、その辺の模索や葛藤が顕著に見られますね。

ついでに言うと、近代以降は、新たに登場した写真との戦いになり、
現代となると、既成概念との戦いになるのですが、
これらも数学同様、その流れを順に追っていかないと、理解不能に陥るかも?
(数学とアートの関係性というのも、深堀すれば面白いテーマかも知れません)
で、20世紀最高の作品と言われる、マルセル・デュシャンの「泉」がコチラ↓
https://casabrutus.com/wp-content/uploads/2019/09/0913duchamp1_666.jpg
ぶっちゃけ、普通の小便器にサインをしただけの作品で、
ピカソの絵すら「何だこりゃ!?」な人には、意味不明でしょうけど、
アートの文脈を辿っていくと、「これは凄い!!」と感じるようになると。
・・・って、そんな心境に辿り着くのが、正しい事なのかは解りませんが(苦笑)。
ちなみに、この作品は今週末まで、上野の国立東京博物館で見られます。

> > ところで、ゲームのシステム面に関しては、どれくらい練り込まれてます?
> > もちろんプログラムも大事ですけど、それはあくまで構想を具現化する手段であって、
> > 全ての肝となるのは、やはり構想部分であるシステム面ですからねえ。

> システム面については、頭の中ではほぼ固まっています。
> それがなかなか実装が追い付いていないですが。
> 実装してみて分かることもあるでしょうので、今ある頭の中のイメージで完成体ではないと思っています。
> システムの大枠は、KOEIから出ていたのと似た感じです。
> ただ、武将は戦争でボロボロ亡くなり、金欠に喘ぎ、都市もボロボロになってゆく、という感じにしたいです。
> CPUの頭脳が上手く作れる自信がないですが・・。

昔はよく、ネットの専用掲示板で、歴史ゲームについての話をしたものですが、
今みたいに、AIが囲碁や将棋のプロ棋士を破るなんて夢物語だった当時、
「どうにか強い思考ルーチンが作れないか?」というのも、
よく挙がる話題の1つだった事を思い出しました。
当時は今以上に、基本的に1人用のゲームが多かったので、
コンピューターが強くないと、やはり歯ごたえが無いですからねえ・・・・
だからと言って、よくあった光栄のゲームみたいに、
コンピューターがチートをして強いというのでは、満足できないと(笑)。

そこで考えられたのが、「こういうゲームを遊びたい」という
プレイヤー側の欲求を叶えたシステムだと、なかなか強いルーチンは作れず、
結果的に、満足できるプレー内容にならないのであれば、
いっその事、コンピューターが得意とする分野を踏まえて、
そこを前提にシステムを組み立てたら、どうだろう?というのがありました。
ここのゲームですと、「どきどき南北戦争」や「4次元オセロ」などが、
そうした作り方をしてますね(面白味には欠けるかも?・苦笑)。
http://www.geocities.jp/kingo_chuunagon/civil_war/civil_war.html
http://www.geocities.jp/tokuou_douyo/4D_Othello/4D_Othello.html

って、官さんは光栄のゲームとかプレーされたりするんですか?
90年代の頃は、男子の一定数はプレーする分野でしたけども、
21世紀に入って以降、無双シリーズは別として、
歴史SLGをする子供の数は、かなり減ってしまった印象があるのですが?
あと、私が実際にプレーしていたのも、その頃までなので、
一口に「KOEIから出ていたのと似た感じ」と言っても、
武将風雲録あたりの時代を思い浮かべる私とは、イメージが異なる可能性も?(笑)
正直な話、現在の光栄ゲームがどうなっているか、ほぼ知らない為、
逆に、現在プレーしている方が居られれば、感想を聞いてみたい所はありますね。

> > そう言えば結局、「中国歴史地図集」の購入検討って、どうなりました?
> > サンプル画像の方で、用は足りた感じでしょうか?

> はい、サンプル画像を見てやってます。それで足りている感じです。

先週末、久しぶりに神保町を訪れてみたのですが、
以前より古書店の数が減り、すっかり「カレーの街」へと変貌してましたね・・・・
ただ、そんな中でも、中国関連の書籍を扱う東方書店や内山書店には、
「中国歴史地図集」が置かれており、古本街の息吹はまだ残ってるなと感じました!
(ちなみに全巻セットで、東方書店は税抜2万円、内山書店は同2万4100円でした)

> 追記(11/30)、別のツリーの内容ですがこちらに
> > 官さんは以前の雑談で、「小説は苦手」との事でしたが、
> > 銀英伝やガンダムの話が出ると言うことは、
> > 同じ創作系でも、アニメは大丈夫だったんですね(笑)。

> アニメは小説に比べると抵抗感は薄いですが、でもあまり見ませんね。
> 銀英伝は、ここのサイトでのゲームに触れてから興味を持って、昔のアニメを少し見ました。
> ガンダムは職場で話をしている人がいるので聞こえてくるだけの知識です。
> SFはジャンル的に自分で考えてしまうこともあるからか抵抗感はあまりない分野ではあります。

銀英伝は、今年放送された新作の方ではなく、30年前の旧作の方でしたか(笑)。
という事は、ガンダムの話とかも、世代的には近年の作品でも良さそうですが、
実際は40年前の第1作が、未だにメインだったりするんですかねえ?
CMとかで使われるガンダム・ネタとかも、シャアやアムロが多いですし。

・・・って、CMで使われるのは、それだけ世間の認知度も高いという事であり、
CMで使われる事で、その認知度は更に高まるという面があるとは思いますが、
パロディ・ネタも多い為、イメージを壊してる面もあるような気がします。
制作側からすれば、元ネタを知ってて当然な前提で弄ってるんでしょうけど、
特にハイジなんて、元の作品すら知らない若い世代からしたら、
CM内でのキャラクター像の方が、元のイメージになってる可能性も?(苦笑)

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