[スレッド全体]

[22215] Re11:新ゲーム案・歴史人物談義・未来予想etc返信 削除
2019/3/14 (木) 20:13:47 徳翁導誉

> > > 晋が近代化していたら、今はかなり違う世界になっていたでしょうね。
> > 中体西用の洋務運動ですか?
> > う〜ん、それが上手く行っていれば、
> > 確かに現在とは、かなり違う世界になってるでしょうけど、
> > 本当に上手く事が運ぶ可能性があったかとなると、なかなか難しかったでしょうしね。
> > 日本史で言うなら、もしも西周の大君制国家構想が実現していれば、
> > 幕府とは異なる形で徳川政権が存続し、その後の歴史も大きく変わってたでしょうけど、
> > 果たして、当時の状況で、それが本当に実現可能だったかと考えると・・・・

> 西太后がいたら不可能ですかね。

一個人の存在がどうこうと言うよりも、
こういうのは、組織自体の問題の方が大きいでしょうね。
絶対君主制から立憲君主制への移行なんて、そう簡単な話では無いですし、
開発独裁による近代化というのも、近代化した後に問題が待ち受けますから。

> > > 江戸初期の話になりますが、豊臣秀頼って光緒帝っぽいですよね。
> > > 淀殿なんて西太后ですし。

> > いや〜、似てますかねえ?
> > 日本史だと、北条政子・日野富子・淀殿の3人が、
> > 中国史だと、呂后・則天武后・西太后の3人が、
> > それぞれ「悪女」の代名詞になってる所以外、それほど共通点は無い気がしますけど。

> 私からしたら則天武后ってそこまで悪女ですかね?

それを言い出したら、全員、「悪女か?」って感じになりますけどね(笑)。
まあ、代名詞的な存在というのは、講談的なイメージで語られるモノですし、
日本や中国の場合だと、そこに儒教的な価値観が加わりますからねえ・・・・
傾国や傾城と呼ばれるタイプの女性もそうですけど、
悪政を行ったり、政治に無関心であったりは、基本的に権力者の責任であり、
悪女だ何だと言われる彼女たちも、結局の所、権力者の妻や母なだけですので。

ただ、この6人の中だと、武則天は別格ですけどね。
他の5人は、単に権力者の母や妻という立場でしたけど、
武則天だけは、実際に権力者となりましたから!!
それは少なくとも、儒教的な価値観で行くと、悪女なのかな?
でも、とりあえず、有能な人物であるのは確かだと思いますよ。
ちなみに昔、こんなドラえもんAAネタ↓も作った事があります(笑)。
http://tokuou.g1.xrea.com/flash/aa/aa_jotei.html
あと、そういう見方をすると、逆に淀殿は格落ちかも?
そもそも、「豊臣秀頼は権力者と呼べるのか?」という所もありますし、
そこまで出しゃばって、事態を滅茶苦茶にしたイメージも少ないですので。

> > 先代が善政で財貨を蓄えてくれていたから、後任が好き勝手できた面もあり、
> > 後任者の功績も、先代の功績があればこそ、というのが実際ですからねえ。

> そうですね。
> 徳川秀忠みたいなことですかね?

徳川幕府の場合は、初代の家康が全て整えてしまった面もありますし、
組織的に言うと、信長や秀吉という前段階があってこそなので、
言うなれば、家康がその位置にあったのかも?
ちなみに、開府当初に貯め込んだ財貨は、4代・家綱の頃までに使い果たしてしまい、
5代・綱吉の時に、幕府の財政再建を担ったのが、以前紹介した荻原重秀でした。
まあ、江戸幕府の財政事情(政策)に関しては、
勘定奉行の歴史を追っていくと、かなり見えてくる所がありますね。

> > > もっと長生きしてたら、平家も…やっぱり滅ぼされてるかな?
> > 武田信玄とかと、似たような感じなのかも知れませんね。
> > 一族にとって、偉大なリーダーではあるものの、
> > 同時に、一族を滅亡に追い込む要因も、自ら作っている人物であり、
> > その人が存命中は大丈夫でも、死後は結局同じ展開なのかも?

> 信玄が死んでなくても多分滅ぼされている気がします。
> まあ、上杉謙信の方は長生きしてたら上杉家安泰だったでしょうが。
> 毛利家も上杉家同様ですかね?

毛利家と上杉家とでは、かなり違うような気もしますけどね。
毛利家は元就の死後も、吉川と小早川の両川体制で安定してましたけど、
上杉家は謙信の死後に、景勝と景虎による跡目争い「御館の乱」が勃発し、
その背景には、一門筆頭の古志長尾家と上田長尾家の対立がありましたからねえ。
この内乱により、上杉家の力は一気に衰えて、風前の灯火な所まで行きましたし、
それでも滅びなかったのは、ひとえに本能寺の変が起きたからですよね。

そして武田家にも、甲州勢と信州勢の対立みたいなモノがあり、
もともと諏訪家の跡を継いでいた勝頼は、譜代衆との折り合いが微妙で、
良い時は綻びが目立たなくても、一度劣勢に陥いると一気に瓦解しました・・・・
ただ、こうした潜在的な対立は、信玄や謙信が存命中から既にあり、
また同時に、彼らが居るから、それが表面化しなかっただけの話だと考えれば、
遠因は彼らにある反面、存命中なら、そこまでの劣勢には陥らなかったかも?

でもまあ、武田家は滅び、上杉家は何とか持ちこたえ、毛利家は無事だったのも、
身も蓋もない事を言ってしまえば、織田家との地理的な近さの差、
要するに、信長と戦うのが早かったか?遅かったか?の違いが、
最も大きいような気はしますけどね(苦笑)。
しかし、それでも、もしも信玄や謙信が長命であったとすれば、
信長の天下取りの事情も、また変わってきた可能性は大いにありそうですけど。
例えば、信長どころか、秀吉の死後に勃発した関ヶ原の時でも、
もし生きていれば、信玄は79歳で、謙信は70歳と、ありえない年齢では無いですし、
逆に言えば、信長や謙信は40代、秀吉や信玄は50代で亡くなったのに対して、
家康は70代まで生きたからこそ、天下人になれたという見方も出来るんですよね。

> > 今の時代、地方分権を進めれば進めるほど、独立志向は高まっていきますし、
> > そこに経済の悪化や、貧富の格差と言った問題が加われば、
> > ポピュリズム的なモノが流行るからこそ、選挙の度に対立が煽られる訳ですよね。
> > で、その時に、言語や文化の違いというのは、目に見えて解りやすいと。
> > ベルギーは1993年に連邦制へ移行し、イギリスは1997年に構成国に議会を開設してから、
> > 地域間の対立が、却って増えた印象が強いですから・・・・
> > それでも、国家という大樹があると、安心できる面がありますけど、
> > 欧州の場合、更に大きなEUという大樹が新たに生まれた事が、事態を複雑にしているかも?

> 全会一致じゃないと入れないから新たに独立した国は入れませんからね。
> カタルーニャとか。

う〜ん、そこが少し難しい所でして、
EUの基本条約には、加盟や離脱の決まりはあっても、
加盟国が分離した時の決まりが無いんですよね・・・・
ですから、実際にスコットランド独立の可否を問う投票が行われた際、
スコットランド側の言い分としては、
「既にイギリスの一員としてEU加盟を果たしており、離脱した覚えもない」
というスタンスで、そのままEU残留の意向を示していました。

で、結局、明確なルールがない以上は、
その時の空気感が全てを決めるような気がします。
例えば、大規模な流血の惨事にでもなり、独立に及んだ際には、
国際的な同情世論から、恐らく独立&EU残留が認められるでしょうし、
また、チェコスロバキアみたいに、双方の合意の元、穏便に独立が行わた時も、
スムーズに加盟への流れが出来そうな気がします。
ただ、そうした事が無ければ、とりあえず第三国は様子見のスタンスで、
あとは、独立問題を抱える加盟国の強硬な反対が加われば、難しそうかな?と。

まあ、EUが国家的な存在になってしまえば、各州政府から見て、
その中間にある既存の国家は、それこそ存在感を失いかねませんし、
東ドイツの各州が、ドイツ連邦共和国に加盟して、再統一が成ったように、
ドイツを中心としたヨーロッパ連邦に、州政府が加わっていく感じで、
EU内に新たな連邦国家が出来る展開も、個人的には面白い気がします(笑)。
EUを「ローマ帝国」の再興に例える事がありますけど、
新連邦に関しては、「フランク王国」の再興になるのかな?
範囲はちょうど、ドイツ・フランス・ベネルクス3ヶ国・オーストリアに、
イタリア北部やスペイン南東部を加えた感じで、この辺りは経済的にも強く、
新連邦への参加の可否が、EU内を一軍と二軍に分かれる感じでしょうか。
ちなみに、EU加盟国を一軍と二軍に分けて、
まずは一軍の方から、国家統合を進める案は、最近にわかに高まってますね。

> > > > 北米ならアメリカよりもカナダの方が、可能性としては高いでしょうし、
> > > 嗚呼、ケベックがありましたっけ。

> > ただまあ、アメリカ分裂のネタとしては、21世紀に入った辺りから、
> > ブッシュの支持州を、「ジーザスランド」と揶揄したり、
> > オバマの支持州を、USSR(ソ連)ならぬ「USSA」と揶揄するなど、

> 日本語に訳したらアメリカソヴィエト社会主義連邦ですか。
> いや、アメリカソヴィエト合衆国か?

確か、「United Socialist States of America」だったかと思います。
日本語訳すれば、「アメリカ社会主義合衆国」という所でしょうか?
要するに、反対者側からすると、
オバマケアなどの政策が社会主義的だって事ですね。

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.72