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[22480] Re:ロボットとAIが普及した近未来返信 削除
2019/7/2 (火) 01:05:07 オルレアン

本当はすぐ返信するつもりだったのですが、後で後で、ってやってたら一か月も経っていましたw
今更感がすごいですが、読んでやってください。


> > せっかく令和という新しい時代が始まりましたし、
> > ここらで「AIによって人間の仕事はなくなるのか?」を中心に
> > 少し未来の予測をしてみたいと思います。
> >  (中略)
> > ここからは私の予測ですが、将来はこういうロボットは
> > どんどん人間の労働を奪っていくのではないかと思っています。
> > 例えば清掃という仕事がありますが、将来はペッパー君の後継の清掃ロボットが時給50円で
> > あちこちのビルの清掃を担当するようになるのではないかと。
> >  (中略)
> > 本当にあと10年もしないうちにペッパー君が人間の多くの労働を奪ってしまうのではないでしょうか。

> 結論から言いますと、ロボット自体は大して脅威では無いと思いますよ。
> そもそも、こういうのは技術力ではなく、「費用対効果(コスパ)」で決まる話です。
>
> 清掃に関して言えば、別にペッパー君の後継機でなくても、
> 既にルンバなど、お掃除ロボットと呼ばれるモノは存在します。
> では、ルンバが登場したから、清掃員の求人が無くなっているかと言えば、
> 現実的には、そのような事は起きていません。
> 何故かと言えば、現状のルンバの清掃能力は、
> 求人で求められているレベルに、まるで達していない為ですね。
> もちろん、巨額の費用を投じれば、そのレベルに達するロボットを作る事も可能でしょう。
> でも、そこまでやるなら、時給900円くらいで人を雇った方が、ずっとお得な訳です。
> 人間の持つ汎用性というのは、驚くほどに高度ですし、
> 一方でペッパー君は、そんなに高性能では無いですからねえ・・・・
> 「あと10年もしないうちに」というのは、さすがに無理だと思います。
> (障害者や高齢者の為だけでなく、ロボットの為にも、バリア・フリー化は重要・笑)
>
> とは言え、技術は進んでいき、価格も安くなっていくモノですから、
> 十年後は無くても、数十年後には有り得る話かも知れません。


特に介護関係は早くロボット化して欲しいですね。
(日本に限らず、世界規模の話で)年金制度というシステム自体がいつまで持つかも不透明ですし、寿命が延びる分、ここを何とかしてもらわないと。

> ですが、それ自体は、今までも人類は数多く経験してきている事ではあるんです。
> 例えば、ちょうど現在放送中の大河ドラマでも扱われていましたが、
> 明治から大正になり、自動車が普及すると、人力車の車夫は仕事を失っていきます。
> しかし、人を運ぶ仕事は無くなりませんから、新たに運転手という仕事が生まれます。
> 要するに、新しい技術の登場で、失われる仕事がある一方、新しい仕事も生まれると。
> もっと言うと、機械が人間の仕事を担うようになった大変革こそ、
> 200年前に始まった「産業革命」だった訳です!!
> そして人間は、手仕事から、その機械を使うという仕事をするようになりました。
> つまり、現在の私たちがいる世界は、
> 既に、ロボットにより古い仕事が奪われた世界であり、
> また、ロボットと共に仕事をする世界な訳ですね(製造業など特に)。
>
> 一方で、これから拡大するであろうAIに関しては、また少し事情が異なります。
> 従来の産業用ロボットも、人間に出来ない事を行ってきましたが、
> 何もそれは、機械が普及する以前から、事情は同じだった訳です。
> 速く荷物を運ぶなら、人力よりも馬を用いた方が良かったですし、
> 重い荷物を運ぶなら、人力よりも牛を用いた方が良かった訳で、
> 言ってしまえば、牛馬が機械に取って代わっただけの話でした。
> しかし、AI(人工知能)というのは、人類が何よりの武器としていた頭脳の分野です。
> 人類よりもスピードがあったり、パワーがあったりする動物はいっぱいいますが、
> 人類よりも賢い動物はおらず、そうした存在は今まで地球上に居ませんでした。
>
> 例えば、人力車みたいに直接、人が車を引かなくなっても、
> 馬車を動かしたり、自動車を動かしたりする人は必要だった訳です。
> ですから、ある仕事は無くなっても、また別の仕事が現れましたが、
> これがAIによる自動運転が実現すると、そこに人は必要なくなります。
> つまり、本当の意味で、人の仕事を奪うとしたら、
> それは自動車という機械の登場ではなく、自動運転というAIの登場です。
> 頭のないロボットには、操縦士という人間の頭が必要になりますが、
> 頭をもつロボットには、それこそ人間が必要ありませんからねえ・・・・
> ロボットの進出が社会に脅威を与えるとすれば、それはAI搭載のロボットです。
> でもまあ、仮に事故を起こしても、AIに法的な責任は問えませんので、
> 自動運転が登場してから当分の間は、運転は自動化されても、
> 同乗責任者という仕事として、人が乗るかも知れません。
> こうすれば、とりあえずは新しい仕事が生まれますけど、
> そんな無駄な仕事が無くなるのは、時間の問題でしょうね。
>
> あと、ドライバーなら運転という技能が必要でしたが、
> 同乗責任者だと、そんな技能は必要ないので、
> その職に就ける人数が増える訳ですから、必然的に給料は下がります。
> と言いますか、これに関してはAIやロボットに限らず、技術が進歩する事で、
> 初心者でも熟練者と同等の仕事や、大量の仕事をこなせるようになるので、
> 長い経験を積み、特別な技能を持つ者として、
> 優遇されていた労働者が、その待遇を失い始めます。
> そうなれば、給料の高い正社員を減らして、給料の安いバイトを増やしたり、
> コストの高い国内製造よりも、コストの安い海外製造に移した方が、
> 企業側からすると「費用対効果」が高い為、無策だとドンドンそちらに進みます。
> 現在の格差社会が生まれる構造というのは、こういう部分にもある訳です。
>
> で、AIの登場により、仕事を失うであろう人たちというのは、
> 高度な専門知識を必要とする頭脳労働により、高給を得ていた人たち。
> 具体的に言うと、弁護士・開業医・銀行員などと予想されていますね。
> 逆の見方をすれば、社会に必要な分野ではあるけども、
> 担える人材の数は限られているから、その需給ギャップにより高収入だった訳で、
> しかも、努力して勉強すれば誰でも進める分野だったので、今まで人気でしたが、
> AIが格安で高度に頭脳労働をこなせれば、それだけに得られる利益は莫大です!!
> もちろん、相場が崩れるので、弁護士・開業医・銀行員など大変でしょうけど、
> その一方で、利用者側からすると、料金が下がって助かる話なのかも知れません。
>
> また、苦しい立場になる弁護士・開業医・銀行員は多くなるでしょうけど、
> 全員が全員、そうなるという訳でもありません。
> こちらに関しても「費用対効果」の問題で、人を使う側の人にとっては、
> 人を雇うよりも利益を得やすくなるので、今まで以上に儲かります。
> 簡単に言ってしまうと、今まで労働のピラミッドは、
> 「人を使う人」と「人に使われる人」の2段構造でしたが、そこにAIが加わる事で、
> 「AIを使う人」と「AI」と「AIに使われる人」の3段構造になるのかも知れません。
> そして、現在の「勝ち組/負け組」なんて言葉が生易しく聞こえるくらい、
> 「AIを使う人/AIに使われる人」の格差は、歴然として開いていくのかなぁ?
> ピラミッドで言うなら、上の下とか、中の上の所にAIが入り、
> その層にいた大部分の人は、更に下の層へ移って、下層部の人の数が増える一方、
> AIを使う最上部(上の上)の人が蓄える富の量も増えるイメージでしょうか。
>
> ・・・って、実を言うと、この辺の未来のイメージ像というのは、
> 幼稚園児の頃、ドラえもんが未来に帰る回を見て、漠然と思った事だったり(笑)。
> あの当時は私も、AIではなく、ロボットというイメージでしたけど、
> 「ロボットが人間以上に働けるなら、未来の人は購入したロボットに働かせるのかな?」
> 「でも、ロボットは1人で何台も買えるから、お金持ちほど、お金が増えて行くよねぇ?」
> というような考えを抱きながら、その回を見ていました。
> ドラえもんを見ていて、そんな事を考える幼児園児って、
> 我ながら「嫌なガキ」だなぁ、と今更ながらに感じます(苦笑)。
> ただ、あれから相当の時間が経ちましたけど、その認識が変わる所か、
> 却って強化される時代になっていると感じるので、ガキの考えた通りなのかも?
>
> それと、「AI対策には、BI政策が必須だ」などと言われたりもしますけど、
> 極端な2極化により、下層部の人口が多数派を占めるようにでもなれば、
> 最低所得を分け与える「ベーシック・インカム(BI)」も無くは無いでしょうけど、
> 中の下や、下の上で堪えてる層が多数派な内は、まあ実現困難な話でしょうね・・・・
> でもまあ、今までは先進国に独占されていた世界の富が、
> グローバル化の名の下、途上国にまで分配されるように、
> その結果、先進国の国民が相対的に貧しくなりつつあるのだとすれば、
> もちろん、今まで繁栄を謳歌していた人たちには厳しい現実ですけど、
> それはそれで、人類の1つの流れとしては、別に間違ってはいないのかも?
>
> 結局の所、新たなフロンティア(途上国の市場)を開拓する事で、
> 全体のパイ(富)を増やすという経済モデルが限界に達している以上、
> これからの時代は、如何に富の流れを回し続けるか?が重要な気がします。
> 別に全体の量が増えなくても、十分な量が回り続ければ良い訳ですからねえ。
> で、それはBIにより、お金を配る事で実現するようなモノではなく、
> 何と言いますか、「モノに頼らない消費社会」の実現が必要な気がするんですよ。
> まあ私は理系の人間で、経済とか からっきしですから、漠然としたイメージですけど、
> 生活必需品なんて数が限られる上、技術力の向上で生産性は更に上がるでしょうから、
> そこに加えて、無駄なモノを大量に消費(享受)する社会とでも言うのでしょうか?
> 高度経済成長期のように、物質的な製品を大量生産・大量消費するのではなく、
> 文化的な価値を大量に消費し、そこに生産(創作)が伴うイメージですね。
> (「モノに頼らない」は物質的なモノ、「無駄なモノ」は文化的なモノを指します)
> そして、もしもBIでお金を配るなら、消費の部分ではなく生産の部分だと思うんです。
> こう配った方が、お金の巡り自体は、より良く流れると思うので。


「モノに頼らない消費社会」という考えには大変同意します。

これからAIがどんどん発達していけば、AIの発達で失業したホワイトカラーの人たちは、ブルーカラーになるのではなくて、そのまんま失業者になると思うんですよね。
何というか、資本主義というもの自体が限界にきているといいますか、これからも資本主義システムは残るでしょうけど、それは近代の宗教みたいな、絶対的な力にはなりえないと思うんですよね。
これは今の時代に生きている人間だからそう思うのかもしれませんが、これからAIが発達して、そのAIが消した分と同じだけの新たな需要、今ある需要とは全く異なる新たな需要が創出されるとは思えないんですよね。
例えば私なんか、いわゆるさとり世代なので、大して欲しいものはないわけですよ。
あえて言うなら家事がめんどくさいので、それを安い値段で代行してくれるサービスが出ればお世話になるくらいですかねぇ。
一応アルビン・トフラーは、商品がどんどん個々人専用にカスタマイズされるようになると言っているのですが、そうかぁ?と。
ある意味スマホゲームにお金をつぎ込む人たちなんかは、もうあまりお金の使い道がない(そこまで欲しいものがない)からこそあんな無意味に見えるお金の使い方をしているように思います。

それこそ今までの日本は、時間よりもモノ(を買うためのお金)のほうがより価値があると考えられてきて、だからお父さんたちは家族との時間を捨てて一生懸命残業してきたわけです。
ところがここ最近に来て、徐々に"お金>時間"の価値観から、"時間>お金"の価値観の方がより多くの人に支持されるようになってきたわけで、最近の働き方改革なんかにも、背後にはそんな価値観の転換があると見ています。
そもそも、人間が持つ欲望なんてものには際限がないわけで、人はみんなその中でいろいろ妥協して生きてきてるわけです。
例えばある大学生がどれだけバイトを入れるか?という時も、自身の自由時間を全てバイトにつぎ込む大学生なんていうのはいないわけで、彼なりに時間とお金を天平にかけて、そして今の生活水準に妥協しています。
戦後日本人は、敗戦後の物不足を経験したからこそ、物質的に豊かになることが絶対の正義だと考えてきて、だからこそ日本は急激な経済成長を実現できたわけです。
発展途上国が経済的に豊かになれないのは、物質的豊かさ自体を彼らがそこまで希求していない、というのもあります。
彼らはモノ不足でも幸福に暮らせる生き方を(少なくとも日本人よりは)知っているわけですね。

そう考えると、これら来るであろう"階級社会"も、物質的には貧しくても、その分だけ家族や友人と一緒にいる時間が増えるのだと考えると案外悪くないのかも?
さすがにこれだけ人権やらなんやらの概念が発達していれば、仕事がなくても最低限の生活くらいはさせてくれるでしょうし。
例えば、中古のスマホでアマチュアの作曲家が作った曲をYouTubeで聴いたり、気が向いたら自分でもゲームを作ったり、そういう時間が取れるほうがむしろ豊かなのかな?


> 最低所得を分け与える「ベーシック・インカム(BI)」も無くは無いでしょうけど、
> 中の下や、下の上で堪えてる層が多数派な内は、まあ実現困難な話でしょうね・・・・


特に日本はいまだに中流の意識が強いですから、実際は結構格差が広がっていて、下層階級に落ちている人が、未だに中流だと思ってたりしますしね。

> あと、ここからは完全に蛇足かも知れませんが、
> 人類の歴史を見た時に、人類社会の活動の流れというのは、
> 「ヒト・モノ・カネ・情報」という順番に進んでいきました。
> ヒトが実際に移動し、そこにモノの交換が加わり、その為にカネが生まれて、
> 最後に、それらに更なる価値を生み出す為の情報が重要になったと。
> そして現在、インターネットの誕生により、
> 人間は今までの実空間だけでなく、仮想空間でも活動するようになりました。
> で、ネット上で生まれた活動の流れは、今までとは逆の流れのような気がするんです。
> つまり、一番最後に生じた情報の流れが、ネット空間では最初に起こった訳です。
>
> まさにネットとは「情報」をやり取りする場として生まれ、
> それが今や、ビッグ・データの登場により、加速度的に重要さを増していると。
> 続いて「カネ」に関して言えば、政府や企業が押し進める電子マネーであったり、
> 国家の後ろ盾を持たない仮想通貨の登場であったりと、
> キャッシュ・レス化の流れは、ネットの存在抜きには語る事が出来ません。
> 更に「モノ」については、これからの時代は、それこそ、
> 「モノのインターネット(IoT:Internet of Things)」が到来すると叫ばれてますし、
> そして最後には、「ヒト」とネットが直接繋がる時代、
> つまりは「IoH(Internet of Human)」の時代が来るのでは無いでしょうか?
>
> 要するに、そう遠くない未来の社会において、
> 人間が、ロボットやAIと対立する時代ではなく、
> 人間が、ロボットやAIと共存する時代すら越えて、
> 人間が、ロボットやAIと一体化する時代が来るような気がするんです。
> 技術革新が進んでいるのは、何もコンピューターの分野だけではなく、
> 生物の遺伝子を弄ったり、生物とロボットを組み合わせる分野でも、
> 同じく驚異的な進歩を見せつつありますからねえ。
> 私が生きている内に見られるかは微妙ですけど、これはSFの話ではなく、
> 人類が自らの手で、人工的に進化を遂げる時代は、もうすぐそこまで来ています。
> この場合、生物としての「種(しゅ)」が変わるくらいの激変ですから、
> AI社会による格差問題とか、そんなレベルではない差が生じるでしょうね。


うーん、ここは私の知識が圧倒的に不足しているので何とも言えないのですが、聞きかじった話では人間の道具の進歩は人間の体の拡張らしいので、そういう意味では人は常にスマホを持ち歩くことで既にAIと一体化しているのかも?
 
> ちなみに今年の3月、東大とカリフォルニア工科大の共同研究チームが、
> 視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚に続く、人間6つの目の感覚として、
> 既にかなり退化しているものの、磁気を感じる能力の存在を発見しました。
> まあ、渡り鳥とかは、この磁気覚によって方角を把握する事は知られており、
> その痕跡が人間にもある事自体は、そこまで意外では無いのですが、
> この感覚回路を、ネットや機械と繋ぐ上で活用できないか?と、少し思ったんです。
> 電気と磁気は電磁気としてセットですし、脳波は電気信号ですからねえ。
> と、何だか話が大きく脱線して行きそうなので、今回はここまでに(笑)。


VRなんかもかなり実現の見通しが立ってるみたいですね。
今までは現実世界と同じくらい精密な世界をVRが提供しなきゃいけないと思われていたのが、実は人間の目は現実世界でも全ての情報を処理しているのではなく、一部の情報だけを選んで処理しているらしく、VR空間も現実よりずっと低い解像度でも案外違和感を感じないそうです。
これからまた近いうちにインターネット級の大革命がおこるかも?

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