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[22815] 私の歴史小説の読書履歴返信 削除
2019/12/11 (水) 20:10:18 徳翁導誉

> 本格的には、高校生の時に「信長の野望」というゲームにハマり、
> その流れで、父の本棚にあった司馬遼太郎の歴史小説を読み始めたのが、
> 歴史を学び始めたキッカケであり、読書を始めたキッカケでしたね。
> そして大学生になると、小説は卒業して、新書や専門書を読み始めると。

何だか、こんな事を書いていたら、急に、
今まで読んできた歴史小説を、振り返りたくなりました(笑)。
読書履歴を記録している訳ではなく、記憶を頼りに思い出したので、
恐らく、抜けてる本があったり、微妙に順番が違ってたりするでしょうけど、
おおよそ、こんな順番で読んだかと思います。

その時の「興味や疑問の発生」が、次の「行動の理由」に繋がり、
それが「記憶の紐付け」へと結び付いているので、意外と思い出せますね。
「何故、その本を選んだか?」も、だいたい説明できます。
逆に言えば、繋がりや結び付きがあるから、思い出せるのかと?
ちなみに好奇心の向き方とかも、根本的には、これと同じ構図でしょうね。


高校生
  司馬遼太郎 「国盗り物語」 斎藤道三&織田信長
  陳 舜臣   「秘本 三国志」
  司馬遼太郎 「夏草の賦」 長宗我部元親
  司馬遼太郎 「戦雲の夢」 長宗我部盛親
  司馬遼太郎 「関ヶ原」
  司馬遼太郎 「城塞」 大坂の陣
  司馬遼太郎 「新選組血風録」 【短編集】
  司馬遼太郎 「酔って候」 【幕末短編集】
  陳 舜臣   「耶律楚材」
  井上 靖   「蒼き狼」 チンギスハーン
  井上 靖   「風林火山」 山本勘助
  司馬遼太郎 「果心居士の幻術」 【日本史短編集】
  司馬遼太郎 「豊臣家の人々」 【短編集】
  司馬遼太郎 「播磨灘物語」 黒田官兵衛
  司馬遼太郎 「尻啖え孫市」 雑賀孫市
  司馬遼太郎 「韃靼疾風録」 明末清初
  陳 舜臣   「風よ 雲よ」 鄭芝竜
  陳 舜臣   「旋風に告げよ」 鄭成功
  司馬遼太郎 「十一番目の志士」 幕末長州
  司馬遼太郎 「世に棲む日日」 吉田松陰&高杉晋作
  司馬遼太郎 「燃えよ剣」 土方歳三
  司馬遼太郎 「王城の護衛者」 【幕末短編集】
  司馬遼太郎 「竜馬がゆく」 坂本龍馬

浪人時
  司馬遼太郎 「項羽と劉邦」 楚漢戦争
  司馬遼太郎 「峠」 河井継之助
  陳 舜臣   「中国傑物伝」 【中国史短編集】
  陳 舜臣   「諸葛孔明」
  陳 舜臣   「実録 アヘン戦争」
  陳 舜臣   「インド三国志」 アウラングゼーブ&シヴァージ
  司馬遼太郎 「明治という国家」 【幕末維新エッセイ集】
  司馬遼太郎 「最後の将軍」 徳川慶喜

大学生
  司馬遼太郎 「歳月」 江藤新平
  陳 舜臣   「小説 十八史略」
  陳 舜臣   「中国の歴史」
  陳 舜臣   「ものがたり史記」
  北方 謙三  「道誉なり」 佐々木道誉
  北方 謙三  「破軍の星」 北畠顕家
  北方 謙三  「武王の門」 懐良親王
  宮城谷昌光 「長城のかげ」 【楚漢短編集】
  宮城谷昌光 「孟嘗君」
  宮城谷昌光 「王家の風日」 殷周戦争
  田中 芳樹  「長江落日賦」 【中国史短編集】
  安能 務   「春秋戦国志」
  安能 務   「韓非子」
  宮城谷昌光 「華栄の丘」 【春秋短編集】
  宮城谷昌光 「重耳」
  宮城谷昌光 「楽毅」
  宮城谷昌光 「晏子」
  安部龍太郎 「密室大坂城」
  岳 宏一郎  「群雲、関ヶ原へ」
  阿刀田 高  「獅子王アレクサンドロス」
  阿刀田 高  「ギリシア神話を知っていますか」
  司馬遼太郎 「街道をゆく40 台湾紀行」
  司馬遼太郎 「殉死」 乃木希典
  司馬遼太郎 「宮本武蔵」
  司馬遼太郎 「軍師二人」 【戦国短編集】
  陳 舜臣   「チンギス・ハーンの一族」
  司馬遼太郎 「坂の上の雲」 秋山好古・真之&正岡子規


こうして思い返してみると、個人的に気に入ってる作品は、
「やっぱ司馬作品が多いなぁ」「陳&宮城谷が意外と少ない」という感想。
そして、長編小説よりも、短編集が多いんだなと知りました。
司馬遼太郎なら「豊臣家の人々」や「酔って候」「王城の護衛者」。
陳舜臣なら「中国傑物伝」、宮城谷昌光なら「長城のかげ」ですか。
長編小説だと、私が元々好きだった人物を扱った作品。
具体的には、「獅子王アレクサンドロス」や「道誉なり」は良かったですね。

あと、他人に薦めるならば「小説 十八史略」になるでしょうか。
私の中国史知識の基礎は、この作品で作られたと言っても過言で無いかと。
殷周革命から南宋滅亡までの流れを、小説で追っていけるので、本当にオススメ!!
やはりストーリー性がある方が、理解も記憶もしやすいですからね。
ただ、その一方で、歴史小説を読まなくなるのも、この本がキッカケだったかも?
それまでは「小説で流れを押さえ、専門書などで補正する」という形で来ましたが、
この作品は、小説と専門書の中間みたいな内容で、却って補正が難しく、
もう最初から、創作箇所の補正を必要としない、史実から入るようになっていきました。

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