| 話は少し逸れますが、アメリカって凄いですよね(笑)。
こんなゲーム性の高い方法で、国家元首を選んでいるんですから。
そりゃあ、4年に1度のお祭りとして、
アメリカ全土が、大統領選挙で盛り上がりるはずですよ。
勝った州の票は総取りなんてシステムで行われている為、
実際に、全体の得票数では対立候補よりも劣っていたのに、
大統領に当選したケースが何度もありましたからねえ。
現大統領のブッシュJr.も、2000年の当選時はこのケースでしたし。
って、こんな感じで選ばれる人物が、
世界で唯一の超大国であるアメリカの大統領である事を考えると、
あまり笑ってばかりはいられないんですけどね・・・・
前述のように、最多得票者と当選者とが逆転する事態もある訳で。
とは言え、アメリカはこの選挙制度を変更する事はないでしょうね。
アメリカの歴史による、州と国家との特殊な関係だけでなく、
ゲーム性が高くて盛り上がる選挙を、止める事は出来ないでしょうから。
でもまあ、小選挙区制を導入した日本も、
あまり他国の事は言えないのかな?
前回の衆議院選挙では、与党と野党の得票率は3%しか違わなかったのに、
議席数にすると、与党が3分の2以上を得る圧勝でしたからねえ。
比例代表も並立されてはいますが、これはこれで凄いですよね。
もしもこれが単純小選挙区制でしたら、
わずか得票率3%の差で、与党が80%を越える議席数を獲得する訳で・・・・
これはこれで怖いですよね。
かと言って、単純に得票率で議席数を決定する比例代表制のみだと、
今度は、中規模の政党がたくさん作られてしまい、
死票は少ないものの、議会運営が政党間の政争で決まる事となり、
これはこれで問題なんですよねえ・・・・
結局、どの方法を採っても一長一短と。
アメリカ大統領選の制度も、最多得票者と当選者とが逆転する欠点がある一方で、
州という地方単位の権限を強める利点が一応はありますからねえ。
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