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[5275] Re:泡の夢返信 削除
2008/2/8 (金) 19:54:48 徳翁導誉

> > 満州国なんかは、もし現代まで存続していたら、
> > 一体どんな国になっているのか、想像するのは少し面白いですしねえ。

> 終戦時の状況を鑑みるに赤くなるんですかね?日民の方の満州国みたいに。

終戦時から歴史が分岐して、満州国が残るのならば、
まず間違えなく、モンゴルと同様にソ連の衛星国となっていたでしょうけど、
あの歴史の流れで終戦まで来てしまったのでは、
まあ、満州国存続と言うシナリオ自体が無いでしょうけどね。

満州国存続のシナリオを考えるならば、
やはり、「日本が第二次大戦に参戦しなければ」になると思います。
そうなると、大日本帝国も存続って事になり、
そちらのネタの方が、強くなってしまうかも知れませんが。
現実の香港みたいに、1997年には関東州返還の式典もやるんですかねえ?

> 帝国のままでは溥潔のあとの皇位継承問題とかで日本より早く女性皇帝問題がでてきそうですね。
満州国の場合、正式には「皇位」ではなく「帝位」ですね。
皇后ではなく帝后、皇族ではなく帝族、皇室ではなく帝室と呼ぶ事で、
日本国の「天皇」と、満州国の「皇帝」との、明確な区分化を狙っていたみたいです。
溥儀は「同じ皇帝なのだからは、天皇に仕えるように私に仕えろ」と主張し、
関東軍は「天皇は皇帝よりも上」と主張したと。

それと、帝位継承に関してですが、
実のところ、弟の溥傑は満州皇帝の帝族には入ってないんですよ。
帝位継承法で「帝位継承は溥儀の男系男子に限る」とした為、
溥儀には子供が居なかった事から、満州国帝室には、
皇帝の溥儀と3人の妻たちの計4人しか居ないんです。

だからこそ、後継者無き(と言うか、敢えて設けなかった)帝国を、
一体どうして行くつもりだったのか?って疑問が残るんですよねえ。
溥儀に子供が居ない状態で、弟の溥傑と華族出身の嵯峨浩を結婚させた以上、
後々は溥傑と浩の間に生まれる男子に、満州国の帝位を継がせると考えたなら、
帝位継承の仕組みが、何だかスッキリしないんですよ。
そうなると、考えられるのは主に3つ。
敢えて断絶させる事で、溥儀の養子として皇族を送り込む構想だったのか?
はたまた、継承が問題などになる前に、早々と日本へ併合する構想だったのか?
もしくは、傀儡国家など簡単に処理できるので、まともな構想など無かったのか?

1つ目のは、おそらく違うと思うんですよ。
溥儀は弟の嫁である嵯峨浩と折り合いが悪く、
彼女が男子を生んでも、帝位は継がせたくないと考えていたみたいです。
また、皇帝である自分を軽んじる関東軍などに対しても不満があり、
本当に皇族から養子を迎え、その父として振る舞う事で、
皇帝として、然るべき扱いを受けたいと言う思いもあったらしいです。
溥儀自身にこうした思いがあったのに、それが行われなかった事を考えれば、
満州国の皇帝に皇族を送り込むという構想では無いのかと。

って、満州国もネタが豊富なので、書いているときりがないですから、
今回はこの辺で、打ち止めとしておきますか(笑)。
ちなみに、私の満州国サイトでは、
在命中のこの人↓を勝手に現皇帝にするつもりでした。
http://www.pressnet.co.jp/aixin/Japanese/sakusya/PuRen.htm


> > ちなみに、「満洲国臨時政府」なるサイトは存在します。
> > http://www.manchukuo.org/index31.htm

> これは…本気なんでしょうか?常任理事国を敵に回しての国連加盟とは…
> しかもロシアにまで領土主張してますし。。。さすがに無謀としか言いようがないですね…。
> 他に考えられるのは、建国を語った金儲けとか…はさすがにないでしょうけど…

基本的にはジョークだと思いますよ。
義捐金に関しては、ネタを楽しんでくれた人からチップを受け取ろうくらいの事かと。
って、実は本気だったりして(笑)。

中国国内には1000万人以上の満州民族が暮らしていますが、
それだけの人口があるのに、自治州すら与えられていませんからねえ。
まあ、清朝や満州国の滅亡、文化大革命など、
旧支配者である異民族と言う弾圧される立場であった為、
名前や生活習慣を中国風に変えたりと、かなり同化が進んでいるらしいですが。
満州語なんかも、ほとんど消滅寸前ですし。

ちなみに、係争しているロシア領というのは「外満州」の事ですね。
ロシアに割譲されたのが150年前ですので、
全く根拠がない要求という程では無いですね。
実際、史実に於いても毛沢東は、
外満州の割譲を、清朝による不平等条約として認めていませんでしたし、
中国が正式に外満州奪還の断念したのは、2001年の中露友好条約の締結時です。
正式に外満州を諦めた事で、当時ネット上では中国人の不満が大きかったとか。
臨時政府としても、彼らと同じスタンスなんでしょうね(笑)。
それに実際問題、ウラジオストクの有無は満州にとって大きいでしょうし。


> 日本が核を持てば中国はおとなしくなるから、
> 核武装すべきだって意見を聞いたことがあるんですけど、
> それって国益にかなうんでしょうかね。

う〜ん、あまりならないんじゃないですかねえ?
核1発当たりに受ける被害を考えれば、
中国よりも日本の方が大きいですし、
本当に中国が核を打つ程の状況に追い込まれたなら、
日本に核が有ろうが無かろうが、あまり大差ないと思いますよ。

それと、今の世界情勢で核を持とうとすれば、
余程うまく根回ししない限り経済制裁を受けますし、
輸出入に大きく頼っている日本が、それに耐え得るかと言えば・・・・
そもそも、核の原料であるウランにしても輸入に頼ってますし、
核兵器を持つ前に原子力発電が停止しそう・・・・

あと、日本の何処で核実験を行うんだ?って話もあります。
どう考えても、日本国内での核実験なんて難しいでしょうし、
北朝鮮やイスラエルみたいに、海外で外国と協力しと言うのも・・・・
現在で言えば、イランとかと協力すれば、
核開発だけを考えれば、日本とイランの双方に利益がありそうですが、
それで受ける国際政治と国際経済での打撃が破壊知れないですよね。

結局、軍や核では五大国と対峙するのが難しい以上、
「平和」という武器を全面に打ち出して言った方が、
今の日本にとっては、核を持つ以上の国益になろうかと思います。
って、「平和を武器に」と言っても、
自衛隊を解散しろとか、そう言う事を言っている訳ではないですよ(笑)。
アメリカが「人権」や「民主主義」と言う言葉を利用するが如く、
日本は「平和」と言う言葉を利用しようと言う意味です。
まあ、これも長くなりそうなので、こちらもこの辺で打ち止めに。


> > > おお、久しぶりの川宮同志風!
> > > いつぞやの熱弁が見れる日もそう遠くはない…

> > う〜ん、復活は・・・・
> > ネタを振っても、ネタで返してくれる人が少ないですし、
> > 私の中で、意欲が落ちてしまった面もありますからねえ。

> なるほど…確かに今の私の技量ではネタで返せませんね…
> もっと精進しなくては。
> って、どう精進するべきものなんでしょうか…(笑)。

冷戦終結から15年以上経ったんですし、
冷戦期をまとめた書籍が、いくらかあっても良さそうなのに、
冷戦に関する書籍とかって、本当に少ないですからねえ。
時代が近すぎる上に、興味を持つ人が少ないんでしょうか?
地政学はやめて、冷戦のまとめサイトでも考えてみますか?(笑)
って、まず作らないでしょうけど。

> 大冷害は1993年ですよ。私の生まれた年ですので。
若ッ!!(笑)
あの大冷害を知らないと言う事は、
実際に「ブレンド米」とかも知らないんですよねえ?
米不足のため、日本米にタイ米をブレンドして売ってたんですよ。
初めのうちは、日本米とタイ米をセットで売ってたんですが、
日本米だけ食べて、タイ米を捨ててしまう人が多く、社会問題になったんですよ。
タイ米に餅米を混ぜて炊くと日本米に近くなると言う裏技も出回っていました(笑)。

> > 今まで、そんなに気にしてこなかったですが、
> > 米の世界にも、栄枯盛衰があるんですね。

> 昔は十年もあれば移り変わっていくといわれていたらしいです。
> ササニシキとかその典型ですし。
> コシヒカリはなかなか変わりませんがね…。

そうですね。
見てみると、ドカンと上がってドカンと落ちるって感じで、
コシヒカリの特殊性が際立ってます。


>  朝鮮動乱&中台決戦起点のアジア動乱が本命ですかね?
意外とその辺は、すんなり行きそうな気がします。
北朝鮮が暴発した所で、大きな戦争に拡大しそうな感じはしませんし、
大国や韓国が現状で望むのは、北朝鮮の維持ですからねえ。
また、中台関係にしましても、
勃発の経緯にもよるでしょうが、アメリカが干渉するかと言えば・・・・
結局の所、どちらも内戦として片付けられる可能性がありますし、
それならば、統一朝鮮が間島問題で中国と衝突し・・・ってシナリオの方が、
まだ可能性が高いような気もします。

って、何だか真面目に語ってますが、
米中衝突なんてネタを振ったのは、
先月CATVで、「Moonlight Mile」の一挙放送や、
「攻殻2ndGIG」の総集編を見たのが原因だったりします(笑)。


> > 大冷害は1993年ですよ。私の生まれた年ですので。
> 80年代は遠くなった・・・ウラー

80年代に限定するとは、また随分ピンポイントな言い方を(笑)。
よく使われるのは、「昭和は遠くなりにけり」って言い回しですか。
って、これも大元は、中村草田男の句で「明治」が入るんですけどね。

それにしても、1993年生まれとなると、
以前、私も弟に言われて驚いた
「阪神大震災もオウム事件も、教科書の中の出来事」って世代なんですよね。
そうなると、ギリギリ冷戦を知ってる私なんかの世代とは、
共和国サイトでの、ネタの受け取り方とかが違ってくるのかなあ?
まあ、時代はそうやって受け継がれていくんですよね。
私の祖父母なんて、両方とも100歳近くまで生きていたので、
20世紀の全てが妙に生々しく感じて・・・・
ちょっと歴史と割り切れない感情があるんですよねえ。

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