| > > そういえば、世界で最初に核兵器が実質的に
> > 開発されたのは1939年みたいですね。(どの国が開発したのかは知りませんが。)
> えーと、1939年は、ウランの核分裂が実験的に実証された年のようですね。
より正確に言いますと、
オットー・ハーンらによって、核分裂が発見されたのが1938年の年末で、
それが発表されたのが年明け後の1939年ですね。
> (アインシュタインがルーズベルト大統領に書簡を送ったのも、この年のようです)
この辺の話は、Flash作品の「水爆の父と呼ばれて」でも少し触れましたが、
アインシュタインは名前を貸しただけですね。
> 1939年は、第二次大戦の始まった年でもありますし、考えてみると核兵器と人類の歴史は物凄いバランスでつりあってるんですよねぇ・・・。
> 本当に1939年に核兵器が発明されていれば、第二次世界大戦は「核兵器の飛び交う戦争」になっていたわけですからね・・・。
まあ確かに、時間的な凄い重なりではあるんですが、
だからと言って大戦前に核兵器が作れたかと言えば、実際には難しいんですよねえ・・・・
大戦中という、莫大な資金と資源と人材の投入が認められる時代だからこそ、
あれほど短期間のうちに、開発まで辿り着けた訳ですから。
もしも大戦が無ければ、原爆や原発の完成までには、数十年の月日を要したと思いますよ。
開戦直前の日本の国家予算が40億円だった時代、
アメリカは原爆開発に100億円(20億ドル)以上を投じています。
戦艦大和の建造費が国家予算の3%だったのに対し、原爆開発は250%。
実に、日本の国家予算の2.5年分です。
現在に置き換えると、日本の国家予算は80兆円ほどですから、
その2.5倍で、200兆円を投入した超絶的な大プロジェクトになります。
まあ、開戦直前と現在の日本とでは、経済力が段違いなので、
実際にここまで高額になりませんが、当時の感覚で捉えるならこんな感じです。
どんなに頑張っても、「戦時のアメリカ」以外には不可能な額ですよ、これは。
逆にアメリカ側から見れば、これだけの巨費を投じて作った以上、
どんな事があっても、使わずにはいられなかったでしょうね。
大戦後の米ソの対立は、既に明らかな時期でしたし。
|
|