[スレッド全体]

[9719] Re:戦前の日本絵画、ネタ系Flashを2本+α追加返信 削除
2009/1/21 (水) 20:21:21 徳翁導誉

> > まあほとんど、一方通行に近い関係と言う事ですね。
> そうでしたか。パリ留学以降の藤田について、黒田は何か感想を
> 述べていますかね?それともその後は接点も無かったのでしょうか。

少なくとも、私の読んだ本の記述では、
現在発見されている黒田の文章などに、「藤田」の名はないとの事です。

まあ、黒田は1924年に亡くなっていますからねえ。
で、藤田がフランスで名声を勝ち得るのは1920年代の前半ですし、
フランス留学後に初めて帰国した時には、黒田は既にこの世の人ではなかったので、
黒田としては、本当に全く藤田の事を知らなかったのかも知れません。


> > 光の溢れる「外光派」と呼ばれた黒田の絵に対し、
> > 正岡子規は「陰にすら紫を使う」といって「紫派」と揶揄しましたが、
> > 藤田は「外光派=西洋画」という学校での指導に違和感を覚え、
> > 卒業制作に黒色をふんだんに使った絵を描いたら、黒田にボロクソに批評されたのだとか(笑)。

> それはかわいそうにw
> 黒田に師事した和田英作の『渡頭の夕暮れ』を見ると、ミレーの晩鐘を見るような気がします。
> 当時の本場西洋といえば、ゴッホやセザンヌの後期印象派、アールヌーヴォーの頃ですから、
> ちょっと古臭いのかもしれませんねえ。

黒田というのは、鹿鳴館時代の人ですからねえ。
藤田のように、「新しいモノを自ら生み出す」というよりも、
「とにかく西洋に追い付き、彼らに認めてもらおう」という潮流の中では、
既に評価が定まっていた印象派の絵を、必死に追い掛けたのも解らなくはないです。

確かに、「鹿鳴館」のような表面的な猿真似は、
時が経った現代から見れば滑稽ですし、当時の西洋人からも馬鹿にされる有様でしたが、
そうした下地があってからこそ、藤田のような考えを持つ人間も生み出せる訳で、
一概に、批判のみに終始する事も出来ないんですよねえ、実際問題。


> > 状況が状況ですし、余程強いポリシーを持った人でもない限りは、
> > 積極的か否かは別にして、基本的に協力姿勢だったんでしょうね。

> 大戦時は民衆の方から、親独志向や反西洋的機運が盛り上がっていたみたいですからね。
> 「敵性語」排斥や外人に石を投げつける、といったことは自発的に生まれた現象だそうで。

ぶっちゃけ、日本を開戦へと導いたのは、
陸軍でも、海軍でも、政府でも、国民でも、マスコミでもなく、日本全体の「空気」ですからねえ。
1年ほど前に「KY」なんて言葉が流行りましたが、
結局それって、良くも悪くも、日本人の国民性が全く変わってないって事ですし、
最近の脊髄反射的な在日叩きや国籍法改正反対の動きなどを見てますと、
また日本人は、倉場富三郎の悲劇みたいな事を平気で繰り返しそうな気がして・・・・
ここ10年で本当に日本の空気は、左から右へと大きく舵を切りましたからねえ。
同じ主張をしても、10年前は右だと叩かれたものが、今では左だと叩かれますし。

あと、ちなみに、敵性語に関しては、
陸軍がその運動に乗っかった事で、大きな動きとなったんでしょうね。
まあ海軍の方は、外国語が出来ないと話になりませんし、
一般国民にとっても、外来語を全て排除なんて出来る訳ありませんから、
対応も各所でバラバラだったそうですけど。

よく例えで上げられる野球用語も、ストライクやボールと普通に使ってた話も聞きますし、
その一方で、選手宣誓の「スポーツマンシップに則り」という決まり文句が、
「武士道精神に則り」と言い換えられた例も聞いたこともあります。
まあ、何処まで本当かは解りませんがね(笑)。
それと、野球好きの私としましては、
戦場に散ったプロ野球選手たちのFlashも、作ってみたい題材の1つではあります。

手榴弾の投げ過ぎで肩を壊し、台湾沖で散った伝説の大エース・沢村栄治、
初代ミスタータイガースと呼ばれ、フィリピン山中で行方不明となった景浦将、
戦前プロ野球で最後のノーヒットノーランを記録し、特攻隊として散った中日の石丸進一、
あのインパール作戦に参加して死亡した巨人の正捕手・吉原正喜・・・・
前回のWBC直前、そのような時代も経て遂に、
多くの野球人の念願であった「世界大会」が開かれるんだなあと思い、
作ってみようかと考えた題材なんですが、結局あの時は作れませんでした。


> > 1本目は、中国近代モノを作ってみたいが大変なので、そのお茶濁しにw
> > http://www.geocities.jp/flash_okiba4/flash/a_team.html

> 2ちゃんの第一回全板人気トーナメント時に作られた、世界史板応援FLASHを
> 思い出しました。それに習ったものでしょうか?

第1回の応援Flashは、ナポレオンさんのこれ↓で、
http://www.geocities.jp/napowhis01/whis.html
2chで最初の世界史ネタFlashが、これ↓だったかと。
http://www2.veldia.net/~jyo_ho/1/sw/sovi.swf

第1回のを参考に作ったのは、第3回の応援Flashの方で、
http://www.geocities.jp/flash_okiba3/flash/whis3.html
今回のAチームは、ネタ的には「ソヴィエト野郎Aチーム」と被るものの、
直接的に影響を受けたのは、こちら↓のナポレオンさんの作品ですね。
http://www.geocities.jp/napowhis01/opium.html

> 最後が張之洞でしたが、袁世凱を期待してました・・・。
いや、最後は李鴻章ですよ。
「曽国藩・張之洞・左宗棠・李鴻章」の4人は、
晩清「四大名臣」と言われているそうなので、この組み合わせとなりました。
もしも袁世凱を入れるなら、孫文とかと一緒に「中華民国Aチーム」になるでしょうね(笑)。
Aチーム・ネタは、奇麗にまとまる上に作りやすいので、
簡単に色々と作れそうなんですが、如何せんAチーム自体の知名度が・・・・

19世紀中盤から20世紀中盤までの100年って、
幕末から維新、そして敗戦へと続く日本でも、かなりの激動期なんですが、
それに輪を掛けて、中国は日本以上に激動する時代なので、
大変ではあるものの、扱ってはみたい題材なんですけどね。
ただ、なかなかその期間にピタリとはまる人物が居ないんですよねえ・・・・
日本ですと、西園寺公望なんかが居るんですけど。
毛沢東や朱徳、蒋介石などですと、日清戦争の頃はまだまだ子供ですし、
日清戦争から中華人民共和国建国までとなりますと、
張景恵くらいしか浮かばないんですよねえ。
誰か適材は居ますでしょうか?

でもまあ、既にチャンドラ・ボースも作った事ですし、
いっその事、「大東亜会議」に参加した7名のFlashを、
作っても、面白いかも知れないんですけどね。
(参加できなかったインドネシアやベトナムなども含めた方が良いかな?)
「自分の生命を賭してまで、国家を何とかしよう」という人物たちは、
その立ち位置はどうあれ、やはり強固な意志を感じさせる生き方をしてるんですよねえ。


> > 2本目は…思いっきり下ネタなんで、嫌いな方は予め御遠慮下さい。
> > http://www.geocities.jp/flash_okiba4/flash/romantica.html

> これは・・・w
> 画材をよく集められましたね。これは春画に相当するのでしょうか?

春画と言って良いと思いますよ。
かなり前には、こっち系の春画を集めた研究サイトもあったのですが、
ネット初期の良質なサイトも、今となっては多くが姿を消してますね。
ひょっとしたら、この本↓を書いた人が、そのサイトの作者だったのかも?(笑)
http://www.amazon.co.jp/dp/4309902855


> > でも、非アジア系の歴史Flashくらいは貼ってみようかな?
> 個人的には逆に、太平洋戦争を真っ向から扱ったFLASHを見てみたいですね。
> 管理人様なら公平・客観的視点から作ることができると思います。日本人としての
> アイデンティティやナショナリズムを考える上で、先の大戦は、抜かすことのできない
> 重要性を持ちますからね。

YouTubeで、世界に向けて発信するのであれば、
「アジアの植民地化と独立」とか、面白いかなあ?とは考えてます。
取り敢えず現在は、「月を目指した熱き冷戦」を英訳中。
って、私は英語が本当にからっきしダメなんですけどね(笑)。
もしも純粋に「日本史」として行くなら、
「戦国時代」や「幕末維新」を、通史的に描いた方が良いかと考えています。
部分的に切り取っても、世界の人には伝わり辛いでしょうから。
それでも敢えてとあれば、「薩英戦争」や「関ヶ原」ですかねえ?
1つの戦いの中にも、大きなストーリーがありますから。

逆に、日本人へ向けてという事ですと、
「台湾の百年史」をやってみたいという考えはありますね。
どうも最近は、「日本は台湾で良い事をした」みたいな論調が幅を利かせているので、
当時の台湾人の視点から、描きたいという気持ちはあります。
良い面も、悪い面も、それぞれあった訳ですが、
植民地支配をした側の国民が、自国がした良い面のみを見ていたのでは、
真の「友好」とは言えませんからねえ。

日本人として、「太平洋戦争」のみに焦点を当てるとなると、
私には、「空気」によって開戦まで流されていく部分しか、描けないと思います。
戦争の中身までとなると、私の器には収まりきりませんからねえ・・・・
祖父母が体験し、その残り香を直に嗅いでしまった私には、
「歴史」として割り切って描く事も出来ず、「体験していない現実」として、
「体験した現実」以上に、取り扱いが難しい存在になってますので。
もちろん私には私なりの、知識なり、史観なり、思いなりは有りますけど、
それを作品として表現するのは、やはり難しいと思います。
まあ、また何年か経てば、考えも変わってくるのだとは思いますが。
実際、祖父母が生存していた頃の心情ですと、「進めデリーへ」すら作れていないと思います。
こうして、時の経過と共に、出来事も次第と歴史になっていくんだろうなあ、と・・・・
ちなみに、「大正天皇」の作品の時代は、
ちょうど祖父母が東京で、新婚生活を始めた時代でもあり、
「ああ、あの時代を生きたんだ」と、少しセンチメンタルな思いも籠もってたりします(笑)。


> > まあ逆に、煽るような動画を上げて反応を楽しむ遊びも出来るかも知れませんが(笑)。
> > それはYouTubeでも同じで、こっちはこっちで、世界規模で釣り堀を作れますしねえ(笑)。

> 「tex daddy(テキサス親父)」という有名な方がいますね。共和党寄りに見えましたが、
> 日本に好意的な発言をしているので、ニコニコでもアップされているようです。
> あんな感じでも良いのでは?

う〜ん、あんな素朴には出来ないかも?(笑)
直接的な表現をしなくても、どうも私の作るモノには、
感傷的な要素や説教臭さが混じっちゃいますし・・・・

[▼次のスレッド]
INCM/CMT
Cyclamen v3.72