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[11964] Re5:鳩山内閣の顔ぶれ予想(笑)返信 削除
2009/7/22 (水) 20:13:38 ラインフォード

もちろんwそのあたりの違いはわかってますよ。
ただ言葉は正しく使わないといけませんねwそれは反省です。

言いたかったのは議院内閣制のことですな。


個人的な話をすれば、私は親政でもいいと思ってますけどね〜。
やはり、その国の国力を余すところなく
最大限発揮できるのは、すぐれた指導者による独裁的な権力だと
確信しております。
ただ、安定性という唯一にして最大の欠点があるんですよね〜。
だからやっぱ民主制が良くも悪くも最適なんだと思いますよ。

銀英から抜粋ですが、
民衆自身が、責任を持てるっていうのは
民主制を選ぶ理由に十分なると思いますしね。


その、制度は確かに怖いものがありますね〜。
ただ、選挙期間を短くして
簡単にスムーズに選挙できるようにすれば
案外良いかもと思いますね。
1か月か3か月単位で毎回選挙的なw


[11966] Re6:鳩山内閣の顔ぶれ予想(笑)返信 削除
2009/7/23 (木) 02:59:53 ウプレカス

▼ ラインフォードさん

> 個人的な話をすれば、私は親政でもいいと思ってますけどね〜。
> やはり、その国の国力を余すところなく
> 最大限発揮できるのは、すぐれた指導者による独裁的な権力だと
> 確信しております。
> ただ、安定性という唯一にして最大の欠点があるんですよね〜。
> だからやっぱ民主制が良くも悪くも最適なんだと思いますよ。
>
> 銀英から抜粋ですが、
> 民衆自身が、責任を持てるっていうのは
> 民主制を選ぶ理由に十分なると思いますしね。


せっかく面白そうな議論なので、私も参加させてもらいます。

私の個人的意見では、独裁制は国力の最大限の発揮という点でも適当ではないと考えています。
理由は、最高意思決定をたった一人の個人が行っている時、
国家の意思決定能力が個人の能力の範疇を越えることができないからです。
昔の、それこそギリシャの都市国家やアレクサンドロスの帝国の時代ならともかく、
現代においては国家の管轄権の及ぶ範囲があまりに広く、一人の人間が把握できる限界を超えています。
たった一人の個人が、巨大化した国家の経済・軍事・民生・外交、あるいは科学や技術についてまで正確な知識に基づき正確な判断を下すことは、
今や不可能と言っていいでしょう。
その結果何が起こるかといえば、ソ連時代のロシアの惨状です。または、現在の北朝鮮を例に挙げてもいいかもしれません。
もちろん、優秀な官僚機関や幕僚がいれば多少は改善されるでしょうが、そうして権限を委譲すれば独裁制の利点は失われていきます。
結局、多数の人間が知恵を出し合って意思決定を行わない限り、国家の的確な運営は今や不可能と言っていいでしょう。
失敗しても人のせいにできないというのが、民主制の辛いところですがw

私としては、日本の議会民主制にいま必要なのは、
国民と議員に必要な情報が提供され、政治に対して真剣になることだと思います。
管理人さんが例に挙げていた脳死臓器移植問題についても、
国民も議員も正確な情報を知らないまま成立してしまったような感があります。
まともに議論がなされていれば、少なくともA案が通ることはなかったはずです。
例え直接民主制にして国民投票を実施したとしても、
現状では正しい判断になるとは考えにくいですね。残念ながら。
そういう意味でも、インターネットの普及は直接民主制を可能にするかもしれないですが、
ネットに落ちてる情報は信頼できないものも多いですし、はてさてどうなることやらw


[11967] Re7:鳩山内閣の顔ぶれ予想(笑)返信 削除
2009/7/23 (木) 21:52:28 チルノ

最近思った事にちょっと触れいてたので参加してみます。

> 私の個人的意見では、独裁制は国力の最大限の発揮という点でも適当ではないと考えています。
> 理由は、最高意思決定をたった一人の個人が行っている時、
> 国家の意思決定能力が個人の能力の範疇を越えることができないからです。
> 昔の、それこそギリシャの都市国家やアレクサンドロスの帝国の時代ならともかく、
> 現代においては国家の管轄権の及ぶ範囲があまりに広く、一人の人間が把握できる限界を超えています。
> たった一人の個人が、巨大化した国家の経済・軍事・民生・外交、あるいは科学や技術についてまで正確な知識に基づき正確な判断を下すことは、
> 今や不可能と言っていいでしょう。
> その結果何が起こるかといえば、ソ連時代のロシアの惨状です。または、現在の北朝鮮を例に挙げてもいいかもしれません。
> もちろん、優秀な官僚機関や幕僚がいれば多少は改善されるでしょうが、そうして権限を委譲すれば独裁制の利点は失われていきます。
> 結局、多数の人間が知恵を出し合って意思決定を行わない限り、国家の的確な運営は今や不可能と言っていいでしょう。
> 失敗しても人のせいにできないというのが、民主制の辛いところですがw



たしかに一人で把握できる事は限られていますから、全部一人でやろうなんてのは無茶です。
では、たくさんの人が集まれば物事を把握できるかと言うと、あまり変らないきがします。
今の日本の議会を見ると、ろくに審議もされないまま素通りしている法案がいくつあるか。一人で採決しているのとあまり変らないのではないでしょうか。
もちろん一人よりは範囲は広いと思いますがせいぜい数倍くらいで、たくさん人が集まった事による悪影響も多い気がします。


[11971] 政治体制について返信 削除
2009/7/24 (金) 19:43:26 徳翁導誉

> > > 個人的な話をすれば、私は親政でもいいと思ってますけどね〜。
親政となると世襲制なので、
もしもやるなら、哲人政治の方がまだ良いかな?
とは言え、その哲人の選定こそが最大の難題ですけど(笑)。
ある意味では「良識の府」に、そうした哲人性を求めている部分はあるかも?
でもまあ、党議拘束が掛かり、政局にも参加する参議院では、
とてもその辺の役割を担う事は出来ませんけどねえ・・・・

> > > やはり、その国の国力を余すところなく
> > > 最大限発揮できるのは、すぐれた指導者による独裁的な権力だと
> > > 確信しております。

「優れた指導者による独裁」という困難な仮定が許されるならば、
「優れた民衆による合議制」という仮定も許されるべきで(笑)、
両方ともOKであるなら、やはり後者の方が優れていると思いますよ。

> > > ただ、安定性という唯一にして最大の欠点があるんですよね〜。
> > > だからやっぱ民主制が良くも悪くも最適なんだと思いますよ。

まあ、どの辺で折り合いを着けるかですよねえ。
強大な権限集中を行った大統領制など、選挙王制と大差ないですし。
そう言った意味では、日本で最も権限を持つ政治的役職というのは、
実を言うと、日本国総理大臣よりも東京都知事なんですよねえ(笑)。
東京都は単独で、G7参加国であるカナダに匹敵する経済力を持ち、
法案拒否権しかないアメリカ大統領と違い、法案提出権も議会解散権もあるので、
それだけ強大な力を、かなりやりたい放題で行使できますからねえ。
例え大阪府知事でも、政令指定都市の大阪市と堺市には基本的ノータッチなので、
まさに東京都知事とは、日本の政治家の中で図抜けた権限を持つ訳です。


> > もちろん、優秀な官僚機関や幕僚がいれば多少は改善されるでしょうが、
> > そうして権限を委譲すれば独裁制の利点は失われていきます。

まあ出来て、提案などのサポートは専門家に任せるとして、
その決断と責任を独裁者が負うっていうのが限度ですかねえ?
議会制民主主義にしても、程度が異なるだけで結局は同じ方法でやりますし。

> > まともに議論がなされていれば、少なくともA案が通ることはなかったはずです。
う〜ん、それはどうですかねえ?
A案〜D案の中で選べと言われれば、個人的にはA案ですけど。
単純な法案の中身としては、C案やD案が良い気はしますが、
臓器移植問題の根本的な解決には繋がらない気がしますし、
問題解決の為の法改正である事を考えれば、現実的にA案が妥当な気がします。
脳死の判定基準とかも、法とはまた別の問題だと思いますので。
まあ、A案が国民の最多意見だとは言いませんが、
しかし一方で、「通る事がないはず」とまでは言い切れないかと。

> > そういう意味でも、インターネットの普及は直接民主制を可能にするかもしれないですが、
> > ネットに落ちてる情報は信頼できないものも多いですし、はてさてどうなることやらw

とは言え、得られる情報量は驚愕するほど増えてますよ。
以前は、新聞や書籍などから苦労して探した情報が、
今ではネットで簡単に調べる事が出来ます。
例えば実際のスパイ活動などにしても、基本的には公開情報を整理収集して行い、
それだけでも、かなり本質的な部分が見えてくるモノですからねえ。
まあ逆に言うと、新聞や書籍で調べものをした経験がない人だと、
調べるコツを身に付けるのが難しく、情報の取捨選択が苦手な面はあるかも知れませんね。
ただそれも、やれば出来る事なので、結局は「教育」の問題になるんじゃないですかねえ?
って、最近だと「先に結論ありき」で、それに応えてくれる情報を集める傾向も見えるので、
教育以前の問題なのかも知れませんが(笑)。
でもまあこの辺は、人類の根源的な本質ですからねえ。


> たしかに一人で把握できる事は限られていますから、全部一人でやろうなんてのは無茶です。
> では、たくさんの人が集まれば物事を把握できるかと言うと、あまり変らないきがします。

多くの人が集まる最大の利点というのは、物事がなかなか進まない所にあります。
「物事が進まない」というと単純に、それが欠点のように感じられますが、
それはチェック機能が多数存在する事を意味するので、
より良い判断を下す以上に、より悪い判断を退ける方にこそ、その能力が発揮されます。
小渕元首相の言葉を借りるまでもなく、「民主主義とは迂遠なモノ」であり、
その迂遠さが、最良の策ではなくても、次善の策を選ばせる機能を持つ訳です。
独裁制ですと、最良の策が選択される以上に、最悪の策が選択される事が増えますので。

また、西洋と東洋の英雄観の違いというのもありますね。
カエサルやナポレオンなど西洋の英雄は、1人で何でもこなせるスーパーマンですが、
劉邦や西郷隆盛などの東洋の英雄は、その人を中心に人材が集まり活用されるタイプで、
そう言った意味でも、擬似独裁制である大統領制よりも、
日本や東アジアなのでは、議院内閣制の方が適しているような気もします。
韓国なども、李承晩による大統領制に辟易し、議院内閣制へ移行しようとした所、
うまく軌道に乗る前に軍事クーデターが発生して、結局大統領制が続いたら、
韓国の政治は、今日のような状況になっちゃいましたからねえ・・・・

確かに大統領制も議院内閣制も、一長一短ありますが、
日本には議院内閣制が合っているように思います。
まあ後は、2大政党制が軌道に乗り、
「頻繁な首相交代は政権交代の遠因になる」って所まで行けば、
イギリスのように、首相がコロコロと代わる事もなくなるのかな?
でも日本国民は、無類の政局好きだからなあ・・・・(笑)

> 今の日本の議会を見ると、ろくに審議もされないまま素通りしている法案がいくつあるか。
> 一人で採決しているのとあまり変らないのではないでしょうか。

まあ、審議するのは委員会がメインで、
国会は基本的に、それを採決する儀式でしかないですからねえ。
でも、委員会での審議はそれなりにされていると思いますよ。
それが結論に反映されるかどうかは別として。


[11974] Re:政治体制について返信 削除
2009/7/24 (金) 22:02:20 ラインフォード

船頭が多すぎれば船も山にのりあげてしまいますし、
非凡な将軍が2人よりも、凡人な将軍が1人のほうが良いです。
ので、必ずしも優れた指導者がたくさんいる合議制が優れてるとはいえないのでは?


[11977] Re:政治体制について返信 削除
2009/7/25 (土) 13:37:44 ウプレカス

▼ 徳翁導誉さん

> > > > ただ、安定性という唯一にして最大の欠点があるんですよね〜。
> > > > だからやっぱ民主制が良くも悪くも最適なんだと思いますよ。

> まあ、どの辺で折り合いを着けるかですよねえ。
> 強大な権限集中を行った大統領制など、選挙王制と大差ないですし。
> そう言った意味では、日本で最も権限を持つ政治的役職というのは、
> 実を言うと、日本国総理大臣よりも東京都知事なんですよねえ(笑)。
> 東京都は単独で、G7参加国であるカナダに匹敵する経済力を持ち、
> 法案拒否権しかないアメリカ大統領と違い、法案提出権も議会解散権もあるので、
> それだけ強大な力を、かなりやりたい放題で行使できますからねえ。
> 例え大阪府知事でも、政令指定都市の大阪市と堺市には基本的ノータッチなので、
> まさに東京都知事とは、日本の政治家の中で図抜けた権限を持つ訳です。
>

現在の東京都は、そうした都知事の巨大すぎる権限がもたらす弊害が出てきていると思いますね。
あまり人の悪口をいいたくはありませんが、石原都知事はきまぐれな上に頑迷な人物に見えます。
そうした人物があれだけ言いたい放題やりたい放題しているのに、それを止められないというのが何とも……

> A案〜D案の中で選べと言われれば、個人的にはA案ですけど。
> 単純な法案の中身としては、C案やD案が良い気はしますが、
> 臓器移植問題の根本的な解決には繋がらない気がしますし、
> 問題解決の為の法改正である事を考えれば、現実的にA案が妥当な気がします。
> 脳死の判定基準とかも、法とはまた別の問題だと思いますので。
> まあ、A案が国民の最多意見だとは言いませんが、
> しかし一方で、「通る事がないはず」とまでは言い切れないかと。
>

臓器不足の解決という意味では、確かにA案がベストです。
しかし、そもそもの臓器移植という医療の有効性や、代替医療の進歩といった医療の実態について。
あるいは、脳死が実際に人の死なのかどうか。そして、脳死臓器移植を行っている諸外国で、
どのような問題が起きているのか。
そうした点についてもし知っていれば、A案のように脳死を一律に人の死とすることに賛成する人は、
おそらくそう多くはないでしょう。
まあ、政治体制云々とは直接関係ない話なのでここではこれ以上言いませんが、
これについてももう少し皆さんと話してみたいですね。
新しいスレッド立ててもいいですか?

> > > そういう意味でも、インターネットの普及は直接民主制を可能にするかもしれないですが、
> > > ネットに落ちてる情報は信頼できないものも多いですし、はてさてどうなることやらw

> とは言え、得られる情報量は驚愕するほど増えてますよ。
> 以前は、新聞や書籍などから苦労して探した情報が、
> 今ではネットで簡単に調べる事が出来ます。
> 例えば実際のスパイ活動などにしても、基本的には公開情報を整理収集して行い、
> それだけでも、かなり本質的な部分が見えてくるモノですからねえ。
> まあ逆に言うと、新聞や書籍で調べものをした経験がない人だと、
> 調べるコツを身に付けるのが難しく、情報の取捨選択が苦手な面はあるかも知れませんね。
> ただそれも、やれば出来る事なので、結局は「教育」の問題になるんじゃないですかねえ?
> って、最近だと「先に結論ありき」で、それに応えてくれる情報を集める傾向も見えるので、
> 教育以前の問題なのかも知れませんが(笑)。
> でもまあこの辺は、人類の根源的な本質ですからねえ。
>

本当にその通りだと思います。
いかに技術が進歩しても、人間の程度というのは容易に変わらないものですね。
情報が多すぎて混乱したり、眉唾な情報に踊らされる人は、これからも出続けるんでしょう。
かといって、ネットの中まで規制するわけにもいきませんし、ここはもうこれからの世代の教育にかかっているのでしょうね。


[11982] Re:政治体制について返信 削除
2009/7/26 (日) 19:53:22 徳翁導誉

> > 「優れた指導者による独裁」という困難な仮定が許されるならば、
> > 「優れた民衆による合議制」という仮定も許されるべきで(笑)、
> > 両方ともOKであるなら、やはり後者の方が優れていると思いますよ。

> 船頭が多すぎれば船も山にのりあげてしまいますし、
> 非凡な将軍が2人よりも、凡人な将軍が1人のほうが良いです。
> ので、必ずしも優れた指導者がたくさんいる合議制が優れてるとはいえないのでは?

いや、そもそも、
山に乗り上げてしまう時点で、所詮はその程度だと言うの事であり、
本当に優れているならば、そうした事も回避が可能です(笑)。
逆に言えば、山に乗り上げる程度の優秀さを想定しているなら、
例え1人になった所で、独裁体制なんてうまく運べないのでは?


> あまり人の悪口をいいたくはありませんが、石原都知事はきまぐれな上に頑迷な人物に見えます。
政治に関わる政治家への発言に関しては、
それがどんな内容であれ、単純に「悪口」とは言えない気も?
不当なモノでさえなければ、むしろドンドン言って然るべきかと個人的には思います。
それでこそ、間接民主主義が機能するとも言えますし。

> そうした点についてもし知っていれば、A案のように脳死を一律に人の死とすることに賛成する人は、
> おそらくそう多くはないでしょう。
> まあ、政治体制云々とは直接関係ない話なのでここではこれ以上言いませんが、
> これについてももう少し皆さんと話してみたいですね。
> 新しいスレッド立ててもいいですか?

別にそれは構いませんけど、個人の死生観に関する話ですからねえ・・・・
盛り上がらないかも知れませんし、逆にグチャグチャになるかも知れませんが、
それでも良いという思いがあるのであれば、立ててもOKですよ。
基本的にここは、言論的にはフリーを旨としてますから。


[11975] Re7:鳩山内閣の顔ぶれ予想(笑)返信 削除
2009/7/24 (金) 22:04:15 ラインフォード

すぐれた指導者、というのは必ずしもすべてを一人でしょい込むようなことはしないかと。

様々な分野を任せられる信頼できるブレーンを育てるのも才能の一つですし。

ただ、決断を下すのは、リーダー一人であるべきだと思いますよ。


[11976] Re8:鳩山内閣の顔ぶれ予想(笑)返信 削除
2009/7/25 (土) 13:14:11 ウプレカス

▼ ラインフォードさん
> すぐれた指導者、というのは必ずしもすべてを一人でしょい込むようなことはしないかと。
>
> 様々な分野を任せられる信頼できるブレーンを育てるのも才能の一つですし。
>
> ただ、決断を下すのは、リーダー一人であるべきだと思いますよ。


その考え方をさらに進めれば、現在の政治体制でも大統領なり首相なりの最高責任者はいるわけですから、
問題はないと言えるのではないでしょうか?
リーダーは国家の大まかな指針を示し、それに従って働く内閣や官僚機構が細部を詰めるという点では、
ラインフォード殿の意見と現行の政治体制は矛盾しません。
仮に現在の状態に問題があるとすれば、それは制度の問題ではなく制度の運用での問題であるはずです。

また、指導者がブレーンを育てるといっても、そのブレーンも人間である以上間違いも犯しますし限界もあります。
さらに、ブレーンを育てるのにも多大な時間がかかります。
いかに優秀な指導者でも、そんなことにかかずらっていられるほどの余裕はないでしょう。
それならば、リーダーの補佐役の選任や監視は議会に任せた方が、
効率的ではないでしょうか?

私が恐れるのは、いかに優秀な指導者であっても間違えないということはありえないということ、
そして指導者が間違えたときにそれを正す誰かがいなければ、国家の破滅を防ぐことができないということです。
いわんや、実際の世界では優秀な指導者というのは希少な人材ですし、それがいつまでも優秀であり続けるとは限りません。
指導者の権力を掣肘し、民意を国政に反映させるためには、やはり民主的な議会は必要でしょうし、
どうせ議会を作るのならそこに大きな権限を持たせた方が、より安定した国家になるのではないでしょうか?


[11979] Re9:鳩山内閣の顔ぶれ予想(笑)返信 削除
2009/7/25 (土) 20:32:55 ラインフォード

ウプレクスさんと私はおおむね同じ意見かと思いますよ。
現行の政治体制というか、議会を使用したシステムが安定していることは否定のしようがありませんから。


つまるところ、私の考えはブルクハルトの以下の言葉に集約されております

「歴史はときに、突如一人の人物の中にみずからを凝縮し、世界はその後、
 この人物の指し示した方向に向かうといったことを好むものである。
 これらの偉大な個人においては、不偏と特殊、留まるものと動くものとが、
 一人の人格に集約されている。
 彼らは、国家や宗教や文化や社会危機を体現する存在なのである。」

英雄待望論みたいになってしまいますが、
どんな政治システムにも代えがたい可能性を秘めた人間が
やはりいると思うんですよね。



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