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[12318] 明日8月30日は衆院選の投票日返信 削除
2009/8/29 (土) 16:51:08 徳翁導誉

明日8月30日は衆議院選挙の投票日です。
選挙権のある方は、是非とも投票に行きましょう。
歴史の教科書に太文字で載るような選挙になるでしょうし、
やはり選挙は、民主国家の国民にとって重要な権利ですからねえ。


[12341] 政権交代 民主党308・自民119返信 削除
2009/9/2 (水) 19:50:20 徳翁導誉

> とりあえず住宅街のど真ん中、民家側で拡声器演説ぶちかます共○党は地獄に落ちろと思うw
辻立ち自体は1つの政治活動としてアリだとは思うのですが、
あれを拡声器でやられるのは、確かに騒音ですよねえ。
どんなに必死に訴えても、感銘どころか不快感しか抱かせない(笑)。
地声でやるのはキツいかも知れませんが、せめてマイクにしてくれれば、
拡声器に比べて幾らかは、その不快感を抑えられるでしょうに・・・・


> 小選挙区で名前を書こうと思ったら、候補者一覧で党の名前が出ているのが自民党だけでした。
> 一瞬全部の候補者が自民党かと思いました。
> なんで?って感じです。ちなみに富山三区。あいもとになんで民主党が付いてないんだよ。意味分からない。

まあ富山3区は、特殊な選挙区でしたからねえ。
地元民であるなら御存知の事でしょうが、もともと富山3区と言えば、
トナミ運輸のオーナーであり、自民党の大物議員だった国民新党代表・綿貫の選挙区です。

ただ綿貫も既に80歳を過ぎており、今回の選挙では選挙区からの引退を決めていました。
県議会や市議会に多くの綿貫系議員を抱えて、富山を自民党王国にした綿貫が、
前回の郵政選挙で、自民党を離党して国民新党を結成した為に、
地元の自民党員は、「綿貫を取るのか?自民党を取るのか?」で大混乱になるんですよ。
で、綿貫を支援した自民党員などは、選挙後に本部からの指令で弾圧を受ける事となり、
地元の子分たちが苦悩する姿を見て、綿貫もかなり心を痛めたのだとか・・・・
その為、再びそんな目に合わせない為にも、高齢と言う事もあって選挙区での出馬を辞退したと。

そんな事情もあって、綿貫は比例単独に回る訳ですが、
当然の事ながら、富山3区には強力な綿貫の地盤が残っています。
今回の無所属での出馬には、綿貫票が欲しいという各陣営の思惑があった訳です。
自民党の候補は、小選挙区制導入により綿貫へ選挙区を譲った橘康太郎の息子で、
綿貫が出ない以上、地元の自民党員も票を入れやすい候補です。
対して民主党は、地元局アナの相本を小沢が立てる訳ですが、
当初は民主党候補となる予定だったものの、国民新党(綿貫)が推薦を拒否した為に、
野党統一候補として綿貫票を少しでも得られるよう、無所属での出馬となります。
ですが結局、国民新党からの推薦は得られず、民主党と社民党の推薦のみとなり、
自民党王国という土地柄的には、社民党の推薦は却って足枷になった嫌いも・・・・
更には、自民党県議の柴田が出馬へと動き、渡辺新党へ参加しようとしますが、
こちらも支持者たちが綿貫票を得たいと反対して、最終的にはみんなの党推薦に。
つまりは、こうした事態になった原因は、綿貫票の争奪戦にある訳ですね。
ただ相本に関しては、綿貫票の争奪戦に囚われたばっかりに、
民主党へ吹く風を逃してしまい、結果的に当選を逃がしてしまったと・・・・


> > あと、選挙カーって何とかなりませんか?
> けれども、必要経費として認められているので作ってしまうんでしょう。

必要経費と言うか、馬鹿げた事にあれは「公費(税金)負担」です。
全候補トータルですと、毎回、億単位で税金から出てるんじゃないですかねえ?
選挙カーのレンタル代も、燃料代も、運転手代も、制限内なら税金で払ってくれます。
だからこそ効果のほどは別として、「やらなきゃ損」って訳なんですよ。
悪いのになりますと、業者に余分に支払って、キックバックさせたりしています。
そのくせ、選挙カーの運用は変に規制が厳しい為に、
実質、走行中に候補名や党名を連呼するくらいしかできません。
そんな事に税金を使うなら、実際の投票所となる体育館や公民館で、
選管が演説会やミニ集会を頻繁に開く方が、かなりマシな選挙戦になろうかと。
選挙カーなんて無くても、欧米では普通に選挙が出来てますし。


> 民主に本当に政権運営が出来るのか・・・。
> 私は不安が募るばかりです。

民主国家においては、政治もマスコミも国民のレベルに応じます。
極論を言ってしまえば、うまく行くかどうかは国民次第です。
有権者たる国民が、同じ不安を抱くにしても、
「何となく不安だ」ではなく、「ここが不安だ」とならなければ、
なかなか政治の方も良くはならないでしょうからねえ。


> 政権を運営出来るという概念が
> 具体的に何を指すものなのか、いまいちよく分かってませんが

「政権運営」という言葉を、思いっ切り簡単に言ってしまえば、
「役所と国会を滞りなく動かして、国民に不便な思いをさせない」って事です。
今までですと、国会は衆参共に過半数を収めていたので、特に問題はなく、
役所の方は役人に仕事丸投げなので、こちらも問題なく、
その上、経済が右肩上がりだったので、それで国民に不満は無かったと。
これを今回の民主党政権に当てはめるなら、
・国会の方では、連立する社民党と国民新党と上手くやっていけるか?
・役所の方では、官僚主導から官僚活用の政治へと転換できるか?
・国民の方では、差し迫った生活困窮の問題をちゃんと解消できるか?
って感じになりますかねえ。
あとこれに、外国との交渉が加わりますかねえ?
でもまあそれも、極めていけば「国民の満足」が終着点ですけどね。
そこを省みずに外国に取り入っても、軽く見られるだけですし。

特に2番目の「役所」の方は、かなり大変困難だとは思いますけども、
この件に関しては、国民も粘り強さが必要でしょうね。
「官僚がどうたら、友愛がどうたら、言われてもなあ」と言われますが、
まあ友愛は別に良いとして、官僚は「どうたら」とかじゃ駄目なんです。
近代国家がうまく行くには、キチンとした官僚組織が必要な訳ですが、
官僚とはあくまで国家の手足であり、それが脳まで浸食してはいけません。
明治維新から150年経ち、敗戦すらそれを変えられなかったものを、
今回ようやく、それを変革する流れが来た訳です。
これから100年200年の日本がうまく行くか否かも、
これからの10年に大きく掛かっていると言っても、過言ではないかも知れません。
その影響度の大きさは、今回の金融危機より大きいと言って良いと思います。

まず注目は、年内の残り4ヶ月ですね。
いきなり上手く行く事なんて、まず有り得ないでしょうけど、
少なくとも方向性だけは、短期間でも見る事が出来ますので。
冷戦の時代からポスト冷戦の時代へ移る際の日本は、
その転換に20年を費やし、気付いたらポスト冷戦自体が終わってましたしね・・・・
まあ、そこら辺の話は置いておくとして、
方向性を見る為にも、御指摘の「補正予算」こそが着手第1弾となり、
かなりの注目ポイントであります。
こうなってみると、与謝野以上に財務に精通していて、
小沢の右腕ながら反小沢派からも尊敬されている
藤井の爺さんの存在が、民主党政権の命運を大きく握っているかも?


[12344] Re:政権交代 民主党308・自民119返信 削除
2009/9/3 (木) 05:08:00 大昔の元ビルマ

>「役所と国会を滞りなく動かして、国民に不便な思いをさせない」

>これを今回の民主党政権に当てはめるなら
>・国会の方では、連立する社民党と国民新党と上手くやっていけるか?
>・役所の方では、官僚主導から官僚活用の政治へと転換できるか?
>・国民の方では、差し迫った生活困窮の問題をちゃんと解消できるか?
>・あとこれに、外国との交渉が加わりますかねえ?

政権運用ってそういう意味で使われてたんですね
曖昧にしか理解してませんでした。助かります

連立、政治主導、外交に関しては、致命的なものは無いように思います
よっぽどの馬鹿が無ければある程度は成果を出すか、小さな失敗ですむでしょう。誤差の範囲に収まるんではないかと

ただ国民の生活については、本気でやばい、と思いますよ
高速道路無料化して、二酸化炭素を25%減らして、時給1000円って、冗談でなく全部マニフェストに明記されてますから
これ実行されたら本気でガスガス会社潰れます。少なくともうちは時給1000円が施行された段階で本気で終わります
その上、削るという補正予算には中小企業への支援と雇用の見込める公共事業、十分以上の効果が出ているエコポイントも含まれて居ます
(全部削られるかは知りません。全部削らないで欲しいなあ)
後、ばら撒きなどの支援はいいけど、支援を受けられない層って負担どれだけ増えるんだとか、まだまだありますけど
この経済恐慌の時期に、何だってそんなことしなければならないのか、まったく理解できません

さらに、これらは選挙前からマニフェストなり、ニュースなりで言われてきたもので
聞いておきながら300超の議席を取得させた以上、国民の同意の上といわれても仕方がありません
というかむしろ我々は、これらが実行されなかった場合、どんだけ困窮しようと道理の上では、約束が違うと文句を言わねばならん立場にあるわけでして……
民主に投票した大部分の国民は、聴いた上で投票したけどやっぱり駄目だというのはちょっと心理的抵抗が大きいように思います


覚えてらっしゃらないかもしれませんが
数ヶ月前、この手の討論(というよりこちらが一方的に管理人さんとボーフォルドさんから教えを請うていたというほうが近かった気もしますが)に
仕事の激化も合いまって途中で力尽き、何も言わずに返事を出さなくなったことを、この場を借りてお詫びします
管理人さん、ボーフォルドさん、ご無礼申し訳ありませんでした


[12345] Re2:政権交代 民主党308・自民119返信 削除
2009/9/3 (木) 15:41:25 ウプレカス

▼ 大昔の元ビルマさん

> ただ国民の生活については、本気でやばい、と思いますよ
> 高速道路無料化して、二酸化炭素を25%減らして、時給1000円って、冗談でなく全部マニフェストに明記されてますから
> これ実行されたら本気でガスガス会社潰れます。少なくともうちは時給1000円が施行された段階で本気で終わります
> その上、削るという補正予算には中小企業への支援と雇用の見込める公共事業、十分以上の効果が出ているエコポイントも含まれて居ます
> (全部削られるかは知りません。全部削らないで欲しいなあ)
> 後、ばら撒きなどの支援はいいけど、支援を受けられない層って負担どれだけ増えるんだとか、まだまだありますけど
> この経済恐慌の時期に、何だってそんなことしなければならないのか、まったく理解できません


見方を変えてみれば、それぞれの整合性とか矛盾とかはともかくとして、
個々のマニフェスト自体はまともなんじゃないでしょうか?
高速道路無料化というのは物流の円滑化をもたらす可能性があります。
モノとカネが動けば経済が回るという根本に立てば、経済振興策として正当なものでしょう。
物流会社の経営にも助けになるでしょうし。
二酸化炭素削減というのも、世界的な潮流に合わせて言わざるを得ないことでしょうし、
そもそも資源小国である日本はまずまっさいに取り組まなければならない課題のはずです。
最低時給1000円ということについても、これまで企業に有利な政策ばかり行ってきて、
結果として非人間的な労働・雇用条件のもとで貧富の差の拡大やワーキングプアといわれる層の形成をまねいてしまったわけですから、
そういった傾向への一つの歯止めとして最低でも時給1000円を確保するというのは悪い話ではないように思います。
そもそも、一時間1000円以下で働けと言われたら、
学生のバイトならともかく普通は健康で文化的な最低限度の生活すらできないんじゃないでしょうか?

まあ、上に書いたようなことは民主党を弁護しようという立場に立って書いたものなので、
もちろん見落としやご都合主義な点はありますけれども、
ただ一概に民主党の言っていることはダメダメだとはいえないんじゃないでしょうか?


[12350] Re3:政権交代 民主党308・自民119返信 削除
2009/9/4 (金) 17:28:50 チルノ

> > 小選挙区で名前を書こうと思ったら、候補者一覧で党の名前が出ているのが自民党だけでした。
> > 一瞬全部の候補者が自民党かと思いました。
> > なんで?って感じです。ちなみに富山三区。あいもとになんで民主党が付いてないんだよ。意味分からない。

> まあ富山3区は、特殊な選挙区でしたからねえ。
> 地元民であるなら御存知の事でしょうが、もともと富山3区と言えば、
> トナミ運輸のオーナーであり、自民党の大物議員だった国民新党代表・綿貫の選挙区です。
>
> ただ綿貫も既に80歳を過ぎており、今回の選挙では選挙区からの引退を決めていました。
> 県議会や市議会に多くの綿貫系議員を抱えて、富山を自民党王国にした綿貫が、
> 前回の郵政選挙で、自民党を離党して国民新党を結成した為に、
> 地元の自民党員は、「綿貫を取るのか?自民党を取るのか?」で大混乱になるんですよ。
> で、綿貫を支援した自民党員などは、選挙後に本部からの指令で弾圧を受ける事となり、
> 地元の子分たちが苦悩する姿を見て、綿貫もかなり心を痛めたのだとか・・・・
> その為、再びそんな目に合わせない為にも、高齢と言う事もあって選挙区での出馬を辞退したと。
>
> そんな事情もあって、綿貫は比例単独に回る訳ですが、
> 当然の事ながら、富山3区には強力な綿貫の地盤が残っています。
> 今回の無所属での出馬には、綿貫票が欲しいという各陣営の思惑があった訳です。
> 自民党の候補は、小選挙区制導入により綿貫へ選挙区を譲った橘康太郎の息子で、
> 綿貫が出ない以上、地元の自民党員も票を入れやすい候補です。
> 対して民主党は、地元局アナの相本を小沢が立てる訳ですが、
> 当初は民主党候補となる予定だったものの、国民新党(綿貫)が推薦を拒否した為に、
> 野党統一候補として綿貫票を少しでも得られるよう、無所属での出馬となります。
> ですが結局、国民新党からの推薦は得られず、民主党と社民党の推薦のみとなり、
> 自民党王国という土地柄的には、社民党の推薦は却って足枷になった嫌いも・・・・
> 更には、自民党県議の柴田が出馬へと動き、渡辺新党へ参加しようとしますが、
> こちらも支持者たちが綿貫票を得たいと反対して、最終的にはみんなの党推薦に。
> つまりは、こうした事態になった原因は、綿貫票の争奪戦にある訳ですね。
> ただ相本に関しては、綿貫票の争奪戦に囚われたばっかりに、
> 民主党へ吹く風を逃してしまい、結果的に当選を逃がしてしまったと・・・


そんな事情があったんですか。地元に居ながら全然分かりませんでした。
これって政治への関心の不足なのでしょうか。
他県の事をこれだけ知っているのには驚きました。なぜみんなこんな田舎の事情に通じているでしょうか・・・・。


高速道路の無料化はまだマシな気がしますが、他の2つはまずいですよね。
これ以上企業に負担をかけるとバタバタといっちゃいます。

それよりも気になるのは国としての成長戦略が無いという事でしょうか。
日本は長年加工貿易で食ってきましたが、それもそろそろ限界に来ているのではないでしょか。
今は、過去の海外投資が軌道に乗ってきてそれで食っている状態ですが、いつまで続く事やら。
投資の効果が切れる前に新しい飯の種を考えるべきなのに、そんな事を考えている形跡が見当たりません。
政治家は商売が苦手といっても限度があると思います。


[12351] Re4:政権交代 民主党308・自民119返信 削除
2009/9/4 (金) 21:10:54 ウプレカス

私のレスにずいぶんたくさんの反応というか反論をいただきまして、
ちょっと驚いています。
本当はそれぞれ別個に返信したいところですが、それも難しいのでここで総論をひとまとめに書かせていただき、
個別に書きたいことはそれに付け加える形にしたいと思います。

まず高速道路無料化についてですが、大体頂いた意見としては、
財源が不透明である上に運送会社の負担はむしろ増えるのではないかということだったと思います。
では財源がどうなのかということですが、これまでの高速料金が新規の高速道路をこれからも作るという前提の上で決められたものであるのに対し、
現在ではすでに大規模な高速道路建設はこれ以上ないだろうという状況になっており、
少なくとも通行料を値下げするということ自体に財源的問題はないでしょう。
そして、効率の面から考えればいっそのこと無料化してしまった方が当然簡単ですし、景気に与えるインパクトも大きいでしょう。
また、現状ではどうしても高速道路を使用せざるを得ない地方の人々と使わなくてもいい都市住民とで格差が生じていることから、
これを解決するためにも無料化は有効であるといえるでしょう。
もちろんどこかで国民が負担しなければならない面が出てくるでしょうが、公共財である道路の性質を考えればある程度は仕方がないことかと。
運送会社の負担については、経費に占める高速料金の割合が高すぎる現状を考えれば経営に+になると予想できますし、
料金が安くなれば仕事が増えるということもあるでしょう。
車以外の運送業にダメージがあるのではないかという意見に対しては、
そもそも現状でスピードや地域で需要の棲み分けができているわけですし、
競争が激化するにしても国民全体の利益を考えればむしろ好ましいのではないでしょうか?

二酸化炭素の削減についてですが、まずあらかじめ言っておきますと、私もCO2による温暖化説には懐疑的です。
しかし、化石燃料という有限の資源を消費する炭素中心の社会がいずれ限界を迎えるのは確かな未来であり、
それまでにエネルギー源を他に求める必要があることも明らかです。
ましてや、一部の学説がいうようにこれから地球が寒冷化に向かうとするならば、
エネルギー貯蓄である化石燃料を温暖期である現在のうちに消尽してしまうのは危険ですらあります。
そういう意味で、炭素型社会からの脱却というのはやはり必要なことであり、
結果としてCO2削減が必要であるということにもなるでしょう。
問題があるとすれば目的ではなく程度の問題でしょうね。25%という民主党の出した数字が可能なものなのかどうか、です。
そこは私もあまりにも過大ではないかと思います。しかし、太陽光発電への助成金や低燃費製品への援助という手法ならば、
財界の協力をとりつけつつ先に進むことはできるでしょう。
CO2削減という形でマニフェストに盛り込んだのは、それが一番国民にも分かりやすいということでしょう。

時給最低1000円についてですが、ひとつ皆さんに訊きたいのは、あなた方自身は自給1000円未満で働けと言われたら、
それに対して疑問を抱かないのかということです。
皆さんがいうように、中小企業がギリギリの状態で操業しているのは事実でしょう。
そして、雇用を確保するために中小企業を生き残らせなければならないのも確かだと思います。
しかし、そもそもなぜここまで中小企業が厳し状況に追い込まれてしまったのか、そこを考えてみてください。
もちろん世界的な不況もありますが、それ以前に大企業主導の経済体制がもたらした過度の下請けいじめということもあるのではありませんか?
そして、そんな状況を長らく放置してきたのが一体誰なのかということも、おそらく皆さんわかっておられると思います。
時給を低く抑え続けたとしても、そういう体質が変わらない限り中小企業の健全経営はありえないでしょうね。
さて、話を戻して自給1000円の話ですが、まず前提として存在するのがいわゆるワーキングプア層の存在です。
働いているにもかかわらず貧困ギリギリ、あるいは貧困線以下の生活をしている彼らですが、
果たして彼らのような存在がいる社会が健全といえるでしょうか?
景気が良くなるためには、まず国民が金を使わなければなりません。そのために自民党は定額給付金を使ったわけですが、
しかしそもそもワーキングプア層のように景気回復に寄与しない層が固定化している場合、
景気が簡単に上向くはずはありません。まずなんとか彼らに金を使わせねばならず、そのためには給料を上げなければならないのです。
仕事をえり好みしているからそういう状況になっているだけだという話もありましたが、
それは一面の真実であるにしろ全てそうであるというわけでもありません。
今国民が求めているのはまず安心であり、それを担保してくれる給金の上昇です。
しかし、現実には給料が下がり続け、選べる仕事もなく自給1000円未満の仕事を続けている人が確実にいるわけで、
彼らを救済し国民に安心感を与える一つの手法としての最低時給1000円だと思います。

以下は個別の返信です。

>ラインフォード殿
>無料化によって、むしろ国民の選択肢を狭めただけですよ。これ以後時間を買うことはできなくなるのですから。

国民はむしろ、これまで使えなかった高速道路を使えるようになることで、
より遠くに移動しようという選択肢を得るのでは?
人が移動すればそこに必ず消費は生まれますから、景気対策としての効果が期待できるかと。

>大昔の元ビルマ殿
>文化的な生活というのがどういうものか知りませんが、そうまでして追い求めなければならないものなのでしょうか?

「健康で文化的な最低限度の生活」は、憲法にも謳われた国民の基本的人権ですよ。
逆にお聞きしますが、国民の人権を守れないような政府に存続する意味はあるのでしょうか?
ちなみに、私がここでいった文化的な生活というのは、毎食コンビニの廃棄弁当やカップめん以外のものが食べられて、
ネット環境と新聞とテレビがあり、月に三冊くらい新刊の本が買える程度。
そしてついでにいえば、将来結婚したり子どもを作ったりということが望める程度ということです。
時給1000円未満で生活している人が、将来子どもを作ることを考えられるでしょうか?
少子化対策という意味でも、賃金格差の問題は憂慮すべきことであると考えます。

>聖職者殿
>それで得するのは、環境保護団体ぐらい?
>彼らについてはダーウィンの進化論を考えてほしいです。
>自然界は弱肉強食です。
>だから、彼らの行動は自然の摂理に反しています。

ダーウィン進化学は進化学の基本ではありますが、それが自然界のすべてではありません。
むしろ重要なのは生物の多様性であり、そのためにはできるだけ人間の手で生物の生活環境を変えないようにしようというのが、
現在の環境保護団体の基本的な姿勢であり生態学の主流的な考え方です。
弱肉強食だからで全てを片づけるのは、あまりに乱暴ではないでしょうか?

以上、長文・駄文失礼いたしました。


[12352] Re5:政権交代 民主党308・自民119返信 削除
2009/9/4 (金) 22:56:10 ラインフォード

いつから日本は社会主義国家になったんですかね〜。
時給千円なんかに設定したら国内企業はバタバタ倒れ
有力企業は雇用を海外に求める。
だけですよ。
1000円以下で働けと言われればもちろん嫌ですが
階級としてそれが固定されているわけではないのですから
私ならば自分で抜け出そうと努力しますよ。

社会問題で一番大切なのは社会の流動性だと思います。
貧困層が貧困層として固定されることは避けねばなりませんが
安易に、貧困層の最下限を引き上げようとするのは
社会全体に負担がありすぎるのでは?
意欲があるワーキングプア層がワーキングプア層に固定化されないような
施策を行うべきだと思います。


> >ラインフォード殿
> >無料化によって、むしろ国民の選択肢を狭めただけですよ。これ以後時間を買うことはできなくなるのですから。

> 国民はむしろ、これまで使えなかった高速道路を使えるようになることで、
> より遠くに移動しようという選択肢を得るのでは?
> 人が移動すればそこに必ず消費は生まれますから、景気対策としての効果が期待できるかと。


高速道路を使わなければ、遠くに行けないというわけではないでしょう?
飛行機でも新幹線でもありますよ。
一般道通ってでもいけますし。

そもそも選択肢を得るの論点が違うと思います。
高速道路の利点は、その良好な道路状態によって早く移動できることも
確かにそうですがそれにもまして
料金という篩にかけることで、交通量を制限できることだと思いますが。
もちろん、建築当初の理想から言えば違うんですが
事実今そうなっているものを無理に変える必要はないでしょう?



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