| > > であれば、逆に政治家側から選挙を体験した方が、
> > それらの違いを実感しやすいかな?という事ですね。
> なるほど。しかし投票システムはどのようになるのでしょうか?
固定票と浮動票の組み合わせですね。
固定票は、日頃の選挙活動で組織を固めていきます。
簡単に言えば、日本大統領選挙みたいなシステムです。
で、有権者数から固定票を除いた分が浮動票となり、
政党支持率や選挙関心度によって、そちらは大きく変動します。
支持率や関心を変化させるのは、
減税政策や汚職発覚などの政策・政局部分ですね。
> > ですが「コソボ」などは、国連加盟自体で既に「問題」となる気も・・・・
> コソボが無いとしたら、台湾はどうなるんでしょう?領土も主権も国民も
> コソボ以上に大きな規模で備わっておりますが・・・。
台湾が入ったとしても、「問題カード」としての価値のみでしょうね。
国連加盟国ではないのですから。
> CGIゲームでは「征服王」に乱数の要素が加わっておりましたが、他のCGIゲームは緻密な計算の上に
> 立っていて、「運」の要素が余り無いところがありましたから、「Twilight struggle」と
> 全く同じ構成になるわけではないでしょうが、実現したら面白そうです。
実際にサイコロを振って・・・という感じで出る乱数と、
デジタル的に出される乱数とでは、意味的には同じでも、
プレイヤーの感じ方が大きく異なってきますからねえ。
それに、ネット上で大人数でやる事を考えますと、
運で勝敗が左右されるのは、やはり興ざめな部分もありますし。
う〜ん、何と言えば良いんですかねえ?
みんなで実際に集まってスゴロクをやるのは面白くても、
ネットでスゴロクをやっても、あまり盛り上がらないって感じでしょうか?
雰囲気が伝播する空気感のないネットでは、
それを考慮してゲームを作る必要があるんですよ。
> 銀凡仕立てでも良いでしょうし、古代ローマの元老院でも良いかもしれません。
古代ローマは、結構良い題材なんですよね。
平民と貴族に綺麗に分ける事が出来ますし、
法務官・護民官・財務官など、役割も分かり易く、役職数も適度で、
名声を得たければ外征で活躍したり、富を得たければ総督になったりで、
いろいろと楽しむ事もできるでしょうから。
> > ですので、与党プレイヤーの手札に贈収賄発覚カードが舞い込んで来たら、
> > そのカードを裏返しに捨てて「もみ消し」を行う・・・って感じでしょうか?
> 黒い霧事件がリアルに再現できそうですね。引いてポイントにプラスになるカードはどんなもんでしょうか?
基本的には、公共工事で良いんじゃないですか?
高速道路建設とか、ダム建設とか、新幹線建設とか。
小さいのなら個人的な武勇(暴漢撃退とか)、
大きいのなら外交的な成果(国交樹立とか)なども有りますし。
> > そもそも民主党って革新政党では無いのでは?
> 今のところは、ですね。新社会党や社民党を党内に受け入れるような考え方が、
> 民主党で広がるなら、民主党も今よりは革新政党に近づくかと思うのですけども。
まず最初に、新社会党が民主党に加わる事は無いと思います。
「社民党」への変更すら不満だった社会党の人たちですからねえ。
それに、社民党が丸抱えで民主党に入ってきても、
旧自民党系や旧政党を背景に持たない新人議員が居なくなる訳ではないので、
民主党のスタンスは、ほとんど変化しないと思いますよ。
> > んん? 社会党って最後には「政権与党」として幕を閉じましたよねえ?
> 非自民政権の時でしたね。
いや、「自社さ村山政権」を忘れてませんか?
あの時はまだ、社民党ではなく社会党ですよ。
村山が首相を辞任した直後、社会党から社民党に党名を変更し、
閣外協力も含めて2年ちょっと、社民党は政権与党でした。
> 社会党主導で何か功績を立てた事例がありましたら、後学の為にお教え頂けたらと思います。
これは、細川・羽田政権の時代でですか?
う〜ん、無いでしょうねえ(笑)。
「自民党を蘇らせ、二大政党制への移行を10年遅らせた」と言う
大きなインパクトは残しましたけど、これは功績とは言えませんし。
> > でもまあ、戦後の「日本型の社会主義」というものが、
> > 「江田ビジョンと構造改革論」を掲げた社会党の江田三郎と、
> > それを恐れ、それを取り込んだ自民党の田中角栄によって作られたと考えれば、
> > 江田最期のパートナーである菅直人と、角栄の愛弟子である小沢一郎が、
> > 鳩山新政権の両翼を担う事は、それはそれで感慨深いモノもあるかも?
> 日本型社会主義って社会主義協会の出していた「道」が規範では無かったでしたっけ?
> 江田ビジョンは社会党の中では葬られましたから。
そもそも、思い浮かべている「日本型の社会主義」がお互い異なるのでは?
私がそれで思い浮かべるのは、角栄の「羊かん自由主義」なんですよ。
「子供が10人おるから、羊かんを均等に10等分にして切る。
そんな社会主義や共産主義みたいなバカなことは言わん。自由主義は別なんだよ。
羊かんをチョンチョンと切ってね、一番ちっちやい奴に、一番でっかい羊かんをやる。
そこが違う。分配のやり方が違うんだ。
大きな奴には、『少しぐらい我慢しろ』と言えるけどね。
生まれて3〜4歳の奴は収まらんよ。そうでしょう。」
というモノで、角栄はこれを「自由主義だ」と言ってますが、
私からすれば、「これこそ日本型の社会主義だろ」という話になるんです。
で、この角栄の考えは、「それを恐れ、それを取り込んだ」江田ビジョンの影響が強いと。
> > ハッキリ言ってしまえば、「12月の期限切れにより撤退」という方向で、
> > 民主党も社民党も既に合意しているはずですし、
> > インド洋での給油も、それほど重要な事ではなくなっていますので、
> > 違う形で日本が貢献するならば、アメリカも別に断固反対する姿勢ではありません。
> ただ、「違う形」のビジョンでも社民党の描くビジョンと、民主党の描くビジョンは
> やはりずれるのではないかと思います。それとも仰るとおり大きな争点にはならないのかな?残り三ヶ月なら、
> 早くまとめられなければ、新たな法的根拠を持たせるための立法などの手続きも遅れますからね。
いや、大きな争点にならないと言うのは「撤退」の事であり、
「違う形」の方は、なかなか一筋縄では行かないと思いますよ。
小沢が代表の時には、アフガニスタンの治安維持の為に自衛隊派遣を提案しましたが、
社民党どころか民主党内ですら、この案では纏まらないでしょうし、
「警察官の派遣」と言うのが、社民党も飲める落とし所じゃないですかねえ?
要するに、カンボジアへ日本の警官を送り、現地の警察を教育する役割を担うと。
自衛隊でなければ社民党も妥協するでしょうし、教育役なら危険性も少ないですし、
カンボジアや東ティモールでのPKOでも、日本は警察官派遣を行っており、
現地警察がキチンと機能しなければ、多国籍軍が居ても治安維持は効果薄ですからねえ。
ちなみに韓国も、アフガン撤兵後に教育役の警察官派遣に変更しました。
まあ、オバマ政権になって以降、韓国はアフガン再派兵を求められていますが、
インド洋給油の代替であれば、警察官派遣でもアメリカは納得すると思います。
それに日本の「交番制度」は、「KOBAN」として世界的に評価が高く、
本家である日本が直接出向いて、アフガニスタンに交番制度を伝えるとなれば、
日本人が思っている以上に、その活動は評価を受けるかも知れませんよ。
とは言え、個人的には警察官派遣は反対ですけどね。
ついでなんで最後に、気軽に読める現代戦争のオススメ本を紹介。
「武装解除 紛争屋が見た世界」講談社現代新書
「戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争」講談社文庫
「外注される戦争 民間軍事会社の正体」草思社
「戦争詐欺師」講談社(イラク戦争に関する本)
「軍事革命(RMA) 情報が戦争を変える」中公新書
|
|