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[14640] Re:アニメ関連:まとめレス2返信 削除
2011/5/22 (日) 17:37:20 シャクシャイン

▼ 徳翁導誉さん
> ▼ シャクシャインさん

> > > 端境作品として挙げるなら、「あずまんが」あたりが適当なような気がします。
> > 萌えは「あずまんが」が 端境作品なのですか・・・私は、まだあまりアニメのこととか、分からないですから・・

> 「萌え」という認識がアニメ・ファン一般に広まったのは、
> やはり、2002年に放送された「あずまんが大王」の存在が大きいかと。
> まあ別に原作者本人は、その後の「よつばと」とかを見ても解るように、
> 完成度の高い「ほのぼの系」を描いているだけで、
> 当人は恐らく「萌え系」を描いているつもりは無いのでしょうけども、
> 『ストーリーに拘らず、自分が気に入ったキャラを愛でる』
> というマンガ(アニメ)の楽しみ方を示した、端緒的な存在だと思います。
> 何と言っても原作者のあずまきよひこは、キャラクターの描写能力が物凄いので。

うーむ、あずまんがって結構前の作品だったのですね・・。
てっきりらきすたの少し前ぐらいの作品だと、思い込んでおりました・・。

> > > う〜ん、これを書き始めると、ちょっとした日本アニメ史になっちゃうのですが、
> > > 「日常系へと回帰」とありますが、そもそも日常系って以前より存在したのでしょうか?
> > > まあこの辺は「セカイ系」や「日常系」の定義自体で、話が大きく変わって来ますけども。

> > 私的には「ちびまる子ちゃん」や「サザエさん」とかをイメージしていましたが・・・。

> 「ロボットや超能力などのSF設定が出てこない」と言う意味での「日常系」ではなく、
> サブカル系の専門用語としての「日常系(空気系)」という意味でした。
> そもそも前者の場合、当たり前と言えば当たり前すぎる程の設定なので、
> わざわざそれらを一括りにして扱う事自体が、ほとんど有りませんからねえ。

シリアスな作品が、減ったのもそのためでしょうかね・・?
 
> > やはり初期の内容となると、「ヤマト」や「ガンダム」が中心だったんですね・・。
> 「中心」という表現は微妙に違っていて、まあ核を為していた事は間違いないのですが、
> それ以上に、社会現象を巻き起こしたとか、歴史的な変革をもたらしたとか、
> その時々でアニメ界に大きな影響を及ぼした作品として、
> 「ヤマト」や「ガンダム」などのタイトルを挙げています。
> 例えば、少年漫画の王道である「バトル系」アニメの系統などは、
> それこそTVアニメの黎明期から既にあり、その路線は半世紀経った今になっても、
> 「ワンピース」「ナルト」「ブリーチ」などに引き継がれています。
> これらも作品も、間違いなくアニメの「中心」には位置しますが、
> かと言って、アニメ史に何か新しい波を起こしたかと尋ねられれば、そうでは無いと。

というより、アニメそのものが少年向けだけのものじゃなくなったのが、理由なのでは・・?
萌えアニメとかはだいたいそうじゃないですか、オタク受けを狙って作られたりしてますよね。
その点において新ジャンルの萌えと従来のバトルとなると、
やはり今までに無かった要素である、萌えが新時代の象徴になる、と。


> > > ここでようやく、その「セカイ系」の説明なのですが、
> > > 主人公とヒロイン(君と僕)という2人の極小さな「世界」の関係が、
> > > 地球や宇宙規模の超巨大な「世界」の危機に結び付いていて、
> > > 2つの世界の間に存在する国や地域などの「社会」はすっぽりと抜け落ちている、
> > > そのような世界観を持つエヴァ以降の作品を、一応は「セカイ系」と呼んだりします。

> > このタイプはバトルとラブコメを合わせたような状態の作品でしょうか・・。

> まあ、「ラブコメ」の「コメディ」の部分があるかは作品次第ですが、
> 「戦闘と恋愛」が、作品の重要な要素である事は変わらないと思います。
> とは言え、「戦闘と恋愛」という要素自体は、あまり目新しいモノでは無いですよね?
> 戦いはいつの時代でも、少年の心を熱くさせますし、
> 可愛い少女が居れば思いを寄せるし、彼女を守ろうと更に戦うようになる訳です。
> ただこれが、主人公に自分を仮託する視聴者が「僕は戦いたくないよ」となると、
> ヒーローとヒロインの立ち位置が入れ替わる事となり、
> 少女が戦い、少女が思いを寄せる格好になってしまうと・・・・
> ひょっとしたら、「母親から守られる世界観」に似ているのかも知れません。
> まあこれを安易に、「男性の幼児化」と言う人も多く居ますが、
> どちらかと言うと、「男性の中性化」という方が個人的には適当な気がします。

それは同感ですね。
最近の男性主人公はどれも普通・無個性といった似たようなタイプのキャラが多い気が・・・。

> > ガンダムシリーズは年代を進むにつれ、このタイプになってますからね・・。
> う〜ん、富野由悠季が関わらなくなった近年の「ガンダム」と言うのは、
> もう既にただの「ブランド」を活用するだけのモノになっていて、
> シリーズとしてどうこうと言うより、その時々の制作陣に大きく左右されるモノかと。
> 確かに「SEED」や「SEED DESTINY」などは、セカイ系とまでは言わないまでも、
> かなりそれに近い作風であった事は確かだったと思います。
> ただし、例えばそのSEEDより数年前に作られたガンダムを見てみると、
> 「Gガンダム」なんて物凄く熱血系で、ガンダムでスーパーロボット系をやっており、
> 続く「ガンダムW」ではズラリと美少年キャラを並べて、女性ファンを虜にしました。
> そして富野ガンダムが大好きな層は、これらをガンダムとは認めていないと(笑)。
> シリーズの変わらなさで言えば、「マクロス」シリーズとかが有りますよね。
> 初代「マクロス」と、最近放送された「マクロスF」なんて、
> それこ両作の間には、そ四半世紀以上の時間が経過してますけど、
> 「歌・三角関係・変形ロボット戦闘機」という3大要素は全く変わらず、
> 異文化との衝突と理解、そして恋愛と言うモノを描き続けてますね・・・って、
> 私はマクロス・シリーズを1本も見てないんですけどね(笑)。

ガンダムシリーズの場合だと、ファーストガンダムは設定のリアルさという新しい分野を開拓したロボアニメだったものの
「マジンガーZ」などのような軍・戦闘描写をメインとする内容を引き継いでいて、
次の作品である「Zガンダム」ではそのようなアクション以外にも人間描写といいますか、
そういうものを書きましたからそういう点ではアニメの時代の移り変わった時の続編だったため、
その後も統一性よりは「ガンダム」というロボは引きついただもののコンセプトはだいぶ違いますからね。
おそらくファーストガンダムからZガンダムにかけての年代が長かったのも一つの理由なのでしょうね。
一方マクロスは元々そういう人間描写を描くことが多くなった時に初代作が作られたので
コンセプトを変更せずに要素を出すことが出来たのでしょうね・・。


> > > 現在放送中のそのままズバリなタイトルの『日常』など、噂で聞く限りでは、
> > > まさにそんな感じの一例なのでしょうか?(録ってるだけで見てませんが)

> > 日常は見てみましたがツッコミがゆるすぎるといいますか・・。
> > いきなり鮭や赤べこが落ちてきたり髪の毛にゲソがついていたりとよく分からないギャグが多かったですね。

> いや〜、見て無い私が、見た事ある人に言うのも何なのですが、
> 「日常」って、「日常とは名ばかりの非日常的な不条理ギャグ」が売りなのでは?
> 系統的に言うと、昨今人気な「萌え系4コマ」に、
> 90年代の「不条理系4コマ」を『融合』した作品だと認識しているのですが。
> まあ、漫画もアニメも見ていないので何とも言えないですが、
> 仮に「不条理系」なのだとしたら、ツッコミ不足に感じるのも当然でしょうね。
> そもそも不条理系の漫画とは、作中のキャラが突っ込むのではなく、
> それを読んでいる読者本人に突っ込ませる形式の作風なので。
> 軽いツッコミが入る場合も、それは読者のツッコミを正しく誘導する為のモノですし。
> まあこの辺は、お笑いに於けるコンビ芸とピン芸の違いに通ずる所がありますね。

うーんこの作品は、好き嫌いが分かれると聞いておりましたが、
私には、合わなかったんですかね・・。
なんといいますか私は「あずまんが」や「けいおん」のような
視聴者が作品に介入する、というのは総合的にあわないのですかね・・・。
ピン芸人でも陣内とかはツッコミしてますけどね・・。

> クレヨンしんちゃん以上に、夕方6時放送の「銀魂」の方がヤバい気が(笑)。
> 「夕飯の支度で忙しい」「まさか夕方の番組で」と言うPTA側のチェックの緩みから、
> 却って「灯台もと暗し」的に、あの時間帯に大人向けのキツイ下ネタを使うって・・・・
> 確かにここまでやると、子供にも母親にも解らないネタになるとは言え、
> 「わかめ酒」とか、「栗拾い」とか、「アワビの踊り食い」とか、
> 夕方6時の地上波で、放送して良いようなネタでは無いような・・・・
> って、毎週欠かさず見ている私が言っても、説得力が無いのですが(笑)。

銀魂って、そんな作品だったのですか・・・
知りませんでした。。


[14665] Re2:アニメ関連:まとめレス2返信 削除
2011/5/28 (土) 17:32:51 徳翁導誉

> うーむ、あずまんがって結構前の作品だったのですね・・。
> てっきりらきすたの少し前ぐらいの作品だと、思い込んでおりました・・。

いっその事、「TVアニメ年表」とか作ってみるのも面白いかも?
それを元に動画化しても良いでしょうし。


> > > やはり初期の内容となると、「ヤマト」や「ガンダム」が中心だったんですね・・。
> > 「中心」という表現は微妙に違っていて、まあ核を為していた事は間違いないのですが、
> > それ以上に、社会現象を巻き起こしたとか、歴史的な変革をもたらしたとか、
> > その時々でアニメ界に大きな影響を及ぼした作品として、
> > 「ヤマト」や「ガンダム」などのタイトルを挙げています。
> > 例えば、少年漫画の王道である「バトル系」アニメの系統などは、
> > それこそTVアニメの黎明期から既にあり、その路線は半世紀経った今になっても、
> > 「ワンピース」「ナルト」「ブリーチ」などに引き継がれています。
> > これらも作品も、間違いなくアニメの「中心」には位置しますが、
> > かと言って、アニメ史に何か新しい波を起こしたかと尋ねられれば、そうでは無いと。

> というより、アニメそのものが少年向けだけのものじゃなくなったのが、理由なのでは・・?
> 萌えアニメとかはだいたいそうじゃないですか、オタク受けを狙って作られたりしてますよね。
> その点において新ジャンルの萌えと従来のバトルとなると、
> やはり今までに無かった要素である、萌えが新時代の象徴になる、と。

まあ、「新ジャンル=新時代の象徴」というのは、
それはその通り・・・と言うか、ある意味では当然ですよね(笑)。
歴史と言うモノは、どんな分野でも、そうした切り口で語られる事が多いですので。

ただ、「アニメが少年向けだけのものじゃなくなった」と言うのは、
何も近年になって始まった事では無いように思います。
例えば白黒時代からも、私が好きな作品として挙げている「佐武と市」などは、
ハッキリ言って、思いっ切り大人向けに作られたアニメでしたし、
社会現象を起こしたとして挙げた「ヤマト」「ガンダム」「エヴァ」なども、
その現象を起こしたのは、主に青年層であったと思います。
1970年に発生した「よど号ハイジャック事件」などにしても、
その犯行声明の結びが、「我々はあしたのジョーである」ですからねえ。
「深夜アニメの拡大」「夕方アニメ枠の縮小」「ゴールデン枠のほぼ消滅」
という近年の状況を見る限りでは、どちらかと言うと、
「元々の主要層であった子供向けが危機的状態にある」と言った方が適当かも?


> > クレヨンしんちゃん以上に、夕方6時放送の「銀魂」の方がヤバい気が(笑)。
> > 「わかめ酒」とか、「栗拾い」とか、「アワビの踊り食い」とか、
> > 夕方6時の地上波で、放送して良いようなネタでは無いような・・・・

> 銀魂って、そんな作品だったのですか・・・
> 知りませんでした。。

もちろん、描写的にはこんな感じ↓ですけどね(完全に遊んでます・笑)。
http://yaplog.jp/cv/syokotanmania/img/1017/img091030001039_p.jpg
http://yaplog.jp/cv/syokotanmania/img/1017/img091030001619_p.jpg
http://yaplog.jp/cv/syokotanmania/img/1017/img091030001650_p.jpg
このアニメは、根幹部分である「人情コメディ」の完成度が高く、
バトル回になると、下手なバトル・アニメ以上に作画が凄いのですが、
その上に盛られた「パロディ」と「下ネタ」が、正直言ってやり過ぎで・・・・
まあ個人的には、やり過ぎていても面白ければ全然問題ないのですが、
だからと言って、誰にでも薦められる作品という訳ではないと(笑)。


[14719] Re3:アニメ関連:まとめレス2返信 削除
2011/6/10 (金) 11:58:41 プロイセン

▼ 徳翁導誉さん
> ただ、「アニメが少年向けだけのものじゃなくなった」と言うのは、
> 何も近年になって始まった事では無いように思います。
> 例えば白黒時代からも、私が好きな作品として挙げている「佐武と市」などは、
> ハッキリ言って、思いっ切り大人向けに作られたアニメでしたし、
> 社会現象を起こしたとして挙げた「ヤマト」「ガンダム」「エヴァ」なども、
> その現象を起こしたのは、主に青年層であったと思います。
> 1970年に発生した「よど号ハイジャック事件」などにしても、
> その犯行声明の結びが、「我々はあしたのジョーである」ですからねえ。

走りとしてはそうでしょうけど、確立した、という点から見たらどれもこう、小学生、中学生を
主眼に作られており、違う気がするんですが。自分はそれをAKIRAと考えておりますが、
管理人さんはそのところどうお考えでしょうか?


[14736] 大人向けのアニメに関して返信 削除
2011/6/11 (土) 22:15:17 徳翁導誉

> > ただ、「アニメが少年向けだけのものじゃなくなった」と言うのは、
> > 何も近年になって始まった事では無いように思います。
> > 例えば白黒時代からも、私が好きな作品として挙げている「佐武と市」などは、
> > ハッキリ言って、思いっ切り大人向けに作られたアニメでしたし、
> > 社会現象を起こしたとして挙げた「ヤマト」「ガンダム」「エヴァ」なども、
> > その現象を起こしたのは、主に青年層であったと思います。
> > 1970年に発生した「よど号ハイジャック事件」などにしても、
> > その犯行声明の結びが、「我々はあしたのジョーである」ですからねえ。

> 走りとしてはそうでしょうけど、確立した、という点から見たらどれもこう、小学生、中学生を
> 主眼に作られており、違う気がするんですが。自分はそれをAKIRAと考えておりますが、
> 管理人さんはそのところどうお考えでしょうか?

例えば、「あしたのジョー」が「小中学生」に向けて描かれたかと言えば、
リアルタイムを知らないものの、とてもそうとは思えないんですよねえ・・・・
漫画の分類としては、「カムイ伝」「子連れ狼」「ゴルゴ13」などと同じく、
いわゆる『劇画』に分類される漫画ですので(劇画は少年向けじゃないですよね?)。
劇画ブームが起きたのは60年代の事ですし、やはりその歴史は古いかと。
アニメ映画の方でも、手塚治虫が大人向けに作った『アニメラマ3部作』がありますし。
もっと言えば、80年代にビデオが普及して「エロ・アニメ」とかも出てきますね(笑)。

ただ、何となく言いたい事は解ります。
「AKIRA」から「GHOST IN THE SHELL」へと続く流れですよねえ?
これらは確かに、大人向けアニメの中に1つの流れを作り出しましたが、
かと言って、これで大人アニメが確立されたとは言えないかと。
簡単に言ってしまえば、大人向けは大人向けでも、
「コアなアニメ・ファンの大人向け」という分類になると思います。
80年代から90年代に掛けて登場する若い作り手や、彼らと同年代の読者たちは、
子供の頃からアニメが存在した、まさに最初の世代ですからねえ。
・・・って、原作漫画はまだしも、純粋にアニメ視点で語る場合、
「AKIRA」よりも先に、「王立宇宙軍オネアミスの翼」があるように気がします。
とは言え一般的な知名度だと、両作品にはかなりの差がありますので、
マニア向けでなく一般的なアニメ史なら、「AKIRAがそれを確立した」で良いと思います。

しかし、それにしても、その路線は絶滅危惧種に近くなって来てますよねえ・・・・
TVアニメの方ですと、目ぼしい所で「攻殻機動隊S.A.C.」あたりが最後?
先日、久しぶりに見返したのですが、「serial experiments lain」みたいなのも、
近年では全く無いですよねえ?(私が知らないだけかも知れませんが)
アニメ映画の方も、昨年、今敏を若くして失ってしまいましたし・・・
作るのが大変な上に、高い完成度が求められ、しかも売れにくいと来れば、
まあ市場原理的に、捨てれて行ってしまうのも致し方ないのかも知れませんが・・・・
まだ「実写」ならば、需要の方も有りそうですが、
それを作れるだけの予算が、日本の制作現場には無いですしねえ。
日本のアニメ陣が実写に挑戦しても、上手く行くとは限りませんし。

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