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[16315] ギリシャ債務危機について返信 削除
2012/6/14 (木) 10:17:40 名無し

あまりこのゲームについて関係ないことでスレたてして申し訳ありませんが
6月17日に再選挙があるそうなのでギリシャの債務危機や欧州の問題について詳しい方いたら
語ってください!

学校で習う知識だけではたいして分からないもので大いに興味があります
迷惑でしたらすみません…


[16351] Re:ギリシャ債務危機について返信 削除
2012/6/15 (金) 20:50:27 徳翁導誉

> あまりこのゲームについて関係ないことでスレたてして申し訳ありませんが
> 6月17日に再選挙があるそうなのでギリシャの債務危機や欧州の問題について詳しい方いたら
> 語ってください!
> 学校で習う知識だけではたいして分からないもので大いに興味があります
> 迷惑でしたらすみません…

いえいえ、この掲示板では「何でも語ってOK」ってスタンスでやってますし、
仮に、もしもゲームを通して、そうした世界情勢に関心を持たれたのだとしたら、
私の方としても、それはそれで却って嬉しい事です(笑)。
とは言え、正直な所、私も経済方面は門外漢で詳しく無いですからねえ・・・・
また、具体的に「どういう事を知りたいか」も書かれていない為、
簡単に触るくらいしか出来ませんけど、それでも良ければ。

という事で、ギリシャで再選挙がある訳ですが、そこで主導権を争っているのが、
今までの緊縮政策を継続しようと旧与党の新民主主義党と、
それに反対する急進左派連合で・・・って、こんな硬い文章じゃ分かりにくいですかねえ?
「学校で習う知識だけではたいして分からない」との事ですし、
誤解を恐れず、もっと分かりやすいように、例え話を使って話すとしますか(笑)。

まず最初に、ギリシャという国家を「1つの家庭」だったとします。
ギリシャさんの家では今まで、お金を豪快に使うお父さん(新民主主義党)と、
お金にうるさいお母さん(全ギリシャ社会主義運動)とが、
その時々で交互に、家庭のお財布を取り扱っていました(いわゆる2大政党制)。
で、10年前に、お父さんがお財布のヒモを握った時、
「アテネ五輪だ、ユーロ加盟だ」と、お金を大盤振る舞いに使った訳ですね。
気前の良いお父さんのおかげで、「お小遣い(給料)」もアップし、
子供や孫たち(ギリシャ国民)は、もちろん大喜びでした。

しかし、2007年にアメリカさんの家でお金の問題(金融危機)が発生すると状況は一変。
その影響も有り、「うち(ギリシャ)は大丈夫なの?」と不安が募ると、
2009年からは、お母さんが勝ての財布を任される事になりました(いわゆる政権交代)。
そして、お父さんから財布を受け取ったお母さんが、財布を開けて中身を見てみたらビックリ!!
財布の中身はお金どころか、サラ金でお金を借りたレシートの山だったんです。
お父さんは気前良くお金をバラ撒いてましたが、お財布の方は火の車だったと。
お母さんはこれ激怒して、お父さんは酷過ぎると、そのレシートの山を全て公開しました。
これがいわゆる「ギリシャ危機」の始まりですね。

お母さんは借金を何とか返す為、まずは実家(EU:欧州連合)に行き、
親戚のおじさん(ドイツ)や、おばさん(フランス)から、「必ず返すから」とお金を借りました。
更には、家庭の出費を減らすべく、子供や孫たち(国民)のお小遣いを大幅に減らしたり、
年に1度の家族旅行を中止したりと、いろいろと家庭内のお金をカットしました。
それでも借金返済には足りないと、また親戚のおじさん・おばさんにお金を借りようとすると、
「貸しても良いけど、もっと家庭の出費を抑えなさい」と言われました。
お母さんは言われる通り、家庭内の出費をカット、カットしていきます。

「何で親戚のおじさんやおばさんに、そこまで命令されなきゃいけなんだ!!」
「おじさんの家の子供や孫たち(ドイツ国民)は、いっぱいお小遣いをもらってじゃないか!!」
そんな感じで、ギリシャさんの家の子供や孫たちは、もう不満な気持ちでいっぱいです。
その後、お母さんは親戚からの勧めで、お父さんと一緒に難局を乗り切ろうとします(いわゆる大連立)が、
今年の選挙で、子供や孫たちから「もう、お母さんはイヤだ」と言われ、お財布は再びお父さんに戻ります。
ですが当然ながら、お父さんも以前みたいにお金をバラ撒いたりは出来ません。
結局、頼れるのは親戚のおじさん・おばさんだけですし、家庭の出費も更なるカットが必要です。
その上、今回はお父さん1人で何でも決められる力(過半数の議席)がありませんでした。
お父さんはお母さんに、「また2人で協力して借金を返そう」と持ちかけますが、
「借金を作ったのはあなただし、私は子供や孫たちに嫌われてるから無理」と、お母さんは拒絶。
なら仕方ないと、「もう1回、誰にギリシャ家の財布を任せるか決めよう」というのが、今回の再選挙ですね。

で、その再選挙での有力政党というのが、ここで言う「お父さん」こと「新民主主義党」と
そしてもう1つは、「父さんにも、母さんにも、もう任せられない」と立ちあがった、
新たなる登場人物「お兄ちゃん」こと「急進左派連合」です(笑)。
お兄ちゃんは今まで、家庭の財布を扱った事が無いので、悪いイメージが付いてないですし、
若くて(党首は37歳)、子供や孫たちから、とても人気が有るんです。
しかし家族の中には、お兄ちゃんの経験不足を心配する声もあると・・・・
ちなみにお父さんは、相変わらず「出費を抑え、これからも親戚に助けてもらおう」と言っていますが、
一方でお兄ちゃんは、「親戚からお金は借りるけど、今までみたいにお金も使おうぜ!」と主張しています。
そりゃあ、子供や孫たちからすれば、お兄ちゃんの方が良いですよね(笑)。
お兄ちゃんに言わせると、「お金が返って来ない親戚みんなが困るから、きっと貸し続けてくれる」そうですが、
お父さんに言わせると、「親戚だからと言って、世間はそんなに甘く無いぞ」と言っています。

まあ、現実的に考えれば、お父さんの言う通りですよねえ。
とは言え、実際に子供や孫たち(ギリシャ国民)が、今度の再選挙でどういう判断を下すかは分かりません。
また、お兄ちゃんも、今の段階では過激な事を言っていますけど、
実際に財布を預かれば、現実的にならざるを得ないだろうとは予想されています。
ですので、どちらの政党が勝とうと、恐らくそんなに変わらない可能性が高いと思います。
怖いシナリオとしては、両政党とも過半数に達せず、連立協議も不調に終わって、「再々選挙」になる事態ですね。
それは「ギリシャは一体どうなるんだ?」という不安が、まだまだ続く事を意味しますので。
そして、それ以上に恐ろしいシナリオは、お兄ちゃんが政権を取り、そして暴走してしまう場合です・・・・
こうなってしまうと、話は「ユーロ離脱→ドラクマ復活→インフレ地獄」なんて話題にまで及び、
最悪の場合は、欧州を巻き込んでの無理心中なんて可能性も、絶対に無いとまでは言い切れません。
でもまあ、この辺の「もしも」に「もしも」を重ねた仮定の話は、再選挙の結果が出てからでも遅くは無いかと。
・・・って、果たしてこんな例え話で、ギリシャ問題の内容が伝わったのかどうか?(笑)


[16359] Re2:ギリシャ債務危機について返信 削除
2012/6/16 (土) 11:02:06 名無し

なんかこんなにも長い文章で説明されて申し訳ないですね^^;
ありがとうございます!^^
漠然としすぎていてすみません^^;
それにしてもこんなに詳しいのすごいです
どういう本とか新聞を読んだらこういうことを理解できますか…
まだ今起こっている問題について分からないところも分からないような状態なので
これからもっと勉強していきたいです;;


それと私が危惧しているドラクマ復活してスペイン、ポルトガル、イタリア、フランスに波及するというシナリオは可能性割と低いって感じなんですね
なんか安心したようながっかりしたような…w
もしこんなの起こったらリーマンショックなんて比べものにならないんでしょうが^^;
不謹慎ですがリーマンショックといい原発事故といいこの問題も含めて
社会がこんなにも不安定で下手したら教科書に載るような出来事を間近に見れるってなんか不思議な感じですよね…


あと太陽の塔って小説面白い…

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