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[16423] まとめレス2返信 削除
2012/6/29 (金) 21:14:31 徳翁導誉

> > > 太陽の塔に似た小説アニメになってるんですねww
> > > はじめて知りました
> > > 今度見てみます!

アニメ「四畳半神話大系」の出来は、かなり評判いいですよ。
文化庁主催の「メディア芸術祭」でも、2010年度のアニメ部門で大賞を受賞した作品ですし、
(文化庁主催と書くと、何だか堅そうなイメージですが、実際はそうでもありません↓)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E5%8C%96%E5%BA%81%E3%83%A1%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E8%8A%B8%E8%A1%93%E7%A5%AD
「1話30分で全11話」なので、全話見るのもそこまで大変じゃないので・・・って、
ここまで書いておいて何ですが、実を言うと私自身は、録りっ放しで未だ見てませんけども(笑)。

> > > ありがとうございます
> > > これからEUはどうなっていくんでしょうね^^;

> > EUは分裂すると私は見ています。
> > 経済環境が違う国が一緒の通貨を共有するという壮大な実験が終わってしまいそうです。

いや〜、私はそうは思いませんけどねえ。
そもそも、その「壮大な実験」は、多大な労力を払って今に至っているのであり、
それを終わらそうと言うのであれば、それを上回る労力が必要となります。
正直な所、結婚も大変ですが、離婚の方がもっと大変なんです(笑)。
しかもこの結婚は、結婚の方法は決めてあっても、離婚の方法は決めて無いですしね・・・・

もちろん、「絶対に有り得ない」とまでは言いませんけど、現実味は相当薄いですよ。
確かに、異なる国々が通貨を統合している訳ですから、
今回のような危機が起きれば、他の加盟国にまで波及するというデメリットはあります。
しかし、そんな事は始めから分かっていた事ですし、それでも敢行したのは、
そうしたデメリット以上に、メリットとなる面の方が大きかったからですし、
実際問題、こうした状況になっても、離脱よりも残留の方がメリットが大きいんです。
小国は大国を、大国は小国を、EU内で相互に頼り合う仕組みに、既になってますからねえ。
小国ギリシャが自ら離脱する可能性も、大国ドイツが自ら離脱する可能性も、
やはり相当に低いと思います(可能性の度合いで言えば、まだドイツ離脱の方が高いかも?)。
仮に有るとすれば、それは「ギリシャが追放される」という形での離脱でしょうね。
ただその場合、ギリシャは分離されますけど、それでEUやユーロが崩壊する訳では無いですので。
それにこの可能性も、今回の選挙結果からすれば、実現性がかなり低いと思います。

> > > 確かEUがこけると中国もこけるらしいですし…
> > 中国の次は日本になりますね。
> > 中国の需要が減ると日本の供給もまずいことになりますからね。

> そうですかね?
> 現状も貿易赤字の状況でも日本経済は停滞しつつも、まだもってるみたいですし。
> 中国がこけると日本の貿易赤字は膨らむかもしれませんが。

中国にとって最大の輸出相手はEU(19.7% 対米18.0%)であり、
日本にとって最大の輸出相手は中国(18.9% 対米16.1%)ですからねえ。
EUの購買力が落ちれば、その最大輸出国である中国の経済が滞り、
その中国が最大の輸出相手国である日本も、その影響を間接的に受ける・・・というのは、
まあ、間違いではないと思いますよ。
「日本→中国→EU」の間接ルート以外にも、「日本→EU」の直接ルートも当然ながら影響を受けますし。
とは言え、その間接ルートから日本が受けるダメージの程度に関しては、そこまで大きく無いかも?
もちろん、それなりの影響がある事は確かですが、その一方で、
日本が主に中国へ輸出しているのは機械類であり、中国が主にEUへ輸出しているのは衣料・雑貨類ですので、
どちらかと言えば、それで直接ダメージを受けるのは、中国に衣料・雑貨類の原料を輸出している国ですね。
日本の場合は、日中間で輸出入しあったり、日本で部品を作り、中国で組み立て、アメリカ売るとかですし。
そうは言っても、やはり中国自体の経済が失速すれば、その最大輸出国である日本への影響も避けられませんが。


> IMFはすでに世界各国にギリシャがユーロ離脱した時のための準備をしておけと言ってるそうですね
それって、IMFの専務理事が個人的な見解として、
しかも、ギリシャの再選挙前に発した言葉ですよねえ?
もちろん、離脱が絶対に無いとは言い切れない状態だったので、
本当に「もしもの為に」という意味合いも含んでいたかも知れませんが、
基本的には、「貸し倒れが怖いから、緊縮をしなくても貸してくれる」という急進左派連合の主張に対して、
単に牽制する意味合いで言ったのが、比重としては相当大きいと思いますよ。

> そしてドイツはすでに9兆支援したんでしたっけ?^^;
> ドイツすごい…w

でもまあ、これらの不安要素があるからこそ、ユーロの価値は低く抑えられ、
その分だけ、ドイツは輸出に有利な状況が生まれてますからねえ。
円高に苦しむ日本から見れば、輸出の好調は、ある意味で羨ましいですし、
一方でギリシャから見れば、緊縮財政を強いるドイツが、輸出でウハウハなのは腹立つと(笑)。

> あと日本も消費税増税だそうですし…
> 確か日本の国家と地方の借金合わせて1000兆円
> 国家と地方合わせた資産が600兆円
> 一般財源と特別財源合わせた収入は200兆だそうですね…
> 財務省はここらへんを無視して収入50兆に借金50兆している
> だから増税だと言っていますがどうだと考えているか管理人さんにも聞きたいです!

日本では高齢化がこれからも進む以上、それに伴って社会保障費も増えますから、
それを補う為に、安定的な財源である消費税の増税を行うのは、個人的にアリだと考えています。
そもそも、18年前に構想が出されて不発に終わった「国民福祉税」にしても、
その唐突な発表には反発があって当然だったとは思いますが、
しかし一方で、本当に目的税であれば、十分に検討すべき事柄であったとは思いますしねえ・・・・

だからと言って、今回の増税に賛成かと言えば・・・ハッキリ言って反対ですね。
「税と社会保障の一体改革」を唱えながら、自民・公明との3党合意の為に、
社会保障の部分を切り捨てての単なる増税では、出費の構造に手を付けていない以上、
税収で歳入面が増えても、それに伴って別の部分での歳出が増えるのも目に見えてますしね。
あちこちに穴が開いたバケツに、注ぐ水の量を増やした所で、穴から出て行く水の量が増えるだけです。
こうした穴を多少なりとも塞ぐのが、政権交代した民主党に期待された役割だったのでしょうが、
政権交代時に誰からも誘われず、結果として財務省に拾われた形となる野田が、
今では首相の座に就いた事で、期待された役割も「何それ?」って感じなのですかねえ?
増税は国民からも嫌がられるので、あの小泉ですら強引に先送りした事柄であり、
それをやり遂げる事で、「政治家としての名」を残したいと言う、変な欲望に駆られている印象も有ります。
何だかんだ言って、野田もあの松下政経塾出身ですしね。

> それと消費税増税すると私は景気が悪くなると考えていますが管理人さんはどう考えてますか?
> 野田さんは上がるとか言ってますが…

まあ、まず無理でしょうねえ。
増税分を公共投資に回し、それで景気を浮揚させて・・・というシナリオもありますが、
これの実現は相当に困難な事ですし、そもそも今回の増税ではそこまで考えていないかと。
もし、この方法で行くのであれば、それこそ短期集中型の大規模な「復興増税&復興投資」だと思いますし。
私の記憶が確かなら、15年前に消費税が3%から5%にあがった時も、景気は相当落ち込んだはずですし、
しかも今回の場合は、1年半後に8%に、そのまた1年半後に10%にと、あまりにもアップ・スピードが速すぎます。
実際、経済学者が首相の座に就いたイタリアでも、増税して徴税額を落としましたからねえ。
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120614/mcb1206140502008-n1.htm

> それと日本人は気楽ですよね、、、
> 未だにほぼ全員が中流だと思ってる…
> そんな時代とっくに終わってもはや先進国中2位の格差社会だっていうのに…

それって「相対的貧困率」というヤツですかねえ?
もちろん、あれも1つの指標にはなりますし、日本の雇用問題が増大しているのも確かですが、
あの指標は「中流層が厚い」からこそ、高くなりやすいと言う傾向もあるので、
「総中流は終わった」との根拠にするには、あまり適していないかと。
景気が良かった戦後昭和の時代でも、今ほどではないにしろ、やはり数値は高かったですしね。


[16427] Re:まとめレス2返信 削除
2012/6/30 (土) 07:33:01 名無し

ありがとうございます!
いろいろ知らないことだらけですみません…

ところであの政治家は政経塾出身だとかって授業でもよく聞くんですが
それってどういう意味があるんですか?
松下政経塾出身だとこういう意見を持ちやすいなどといった傾向があるんでしょうか?

それと私は松下幸之助がどんな人かあまり知らないので教えてほしいです!
してることと言えばパナソニックの創業者でしたっけ?^^;
それを世界的な大企業にした人物!


[16428] Re:まとめレス2返信 削除
2012/6/30 (土) 18:36:17 物秦

▼> > それと消費税増税すると私は景気が悪くなると考えていますが管理人さんはどう考えてますか?
> > 野田さんは上がるとか言ってますが…
> まあ、まず無理でしょうねえ。


禁じ手使うなら一部の債権デフォルトして円暴落させつつ
それによるインフレを消費税増税で相殺して
物価安定させながら輸出力を高めて景気浮上狙えますが、
インフレ率と国債信用下落の幅を読み違えると
即死しますから余程計画練らないとこんな荒業無理だろうな


[16440] まとめレス3返信 削除
2012/7/7 (土) 17:48:24 徳翁導誉

> ところであの政治家は政経塾出身だとかって授業でもよく聞くんですが
> それってどういう意味があるんですか?
> 松下政経塾出身だとこういう意見を持ちやすいなどといった傾向があるんでしょうか?

う〜ん、松下政経塾の出身者となると、どうしても、
「一山当てて、ビッグになってやろう」という野心的な「山師」タイプが多いと思います。
実際問題、戦後昭和の日本政界と言うのは、
世襲議員・実業家・官僚出身・団体推薦などでないと、国会議員になるのが難しく、
コネや後ろ盾のない一般人が国会議員になろうというのは、非常に難しかったんですよ。
だからこそ、それを求める人間にとっては、松下政経塾の存在は大きな魅力でした。
ここを卒業して「政経塾出身」の肩書きが付けば、政治家になれる可能性がグッと上がるので。

とは言え、「一般人だけど政治家になろう」という時点で、世間的にはかなりの野心家ですよね(笑)。
もちろん、だからと言って、その志自体は決して悪いモノでは無いですのが、
市民運動や社会活動の延長として、実現したい政策があって政治家を目指す訳でも、
一般人だけど勉強して官僚になり、そこで経験や人脈を作り、政治家を目指す訳でもなく、
「とにかく政治家になりたい」というタイプの人間が、政経塾に多く集ったのも事実です。
そうした若者たちが、実社会の経験を積まないまま、塾内で理論と自尊心を高め、選挙に打って出ると。

でもまあ、そうは言っても、出て来た当初は「汚れてない新鮮さ」が魅力であったのは事実です。
政治家になれる人間は限られるという日本の政界が、しがらみで淀んでいたのも確かですしね。
ただし、そんな彼らが実際に政治を取り仕切る立場になったら、どうなったかは・・・・
実権に乏しい野党議員であれば、明瞭で爽やかな弁舌が好感を呼ぶかもしれませんが、
いざそれを実行する立場になると、実経験が乏しい為、どうすれば上手く行くかも解らず、
その一方で自尊心だけは高いので、周囲を無視して突っ走り、結果として失敗に終わる事が多いと。
まあ失敗しても、そこから学び、失敗を再び繰り返さないようにすれば救いがあるのですが、
高い自尊心が邪魔するのか、反省という意識に乏しく、何度でも同じ失敗を繰り返すんですよねえ。
しかも、そうした事しか学んでいない為、「政治家以外に生活するすべが無い」人材を量産してしまったんです。

ですが、そうは言っても、初期のメンバーはまだ見所があると思うんです。
立ちあがったばかりで、海の物とも山の物とも解らぬ政経塾に飛び込んできた人材ですし、
彼らはまだ松下幸之助が生きていた頃に、彼あの最終面接を通ったという自負を持ってますからねえ。
その後、政経塾らか政治家になる道が確立され、そのレールに乗っかろうと集まってきた人材に比べれば、
ずっと面白い存在に思えますからねえ。
逆に言えば、だからこそ前回、「何だかんだ言って、野田も」と書いた訳です。
野田は政経塾の1期生で、昨今の塾出身者に比べれば、まだ使い道のある政治家だと思う一方、
そうは言っても、やはり松下政経塾の出身者である事に変わりは無いという意味で。

・・・って、これはあくまでも私個人の見解ですし、政経塾出身者はみんな同じとも思っていませんので、
一応、その辺は気を付けて、話を鵜呑みにせず聞いて下さいね。
まあ、もっと詳しく知りたい場合は、「松下政経塾とは何か(新潮新書)」でも読んで下さい。
http://www.amazon.co.jp/dp/4106100924
それと、「政経塾出身者の意見傾向」に関しては、
塾の方針として、これと言うモノを指導している訳では無いですが、
松下本人や、その下で働く江口克彦などの影響もあり、保守的思想を持つ傾向が強いですね。
松下が目指したのは、浄化された自民党(保守政党)であり、下手をすると自民党よりも右寄りでした。
それなのに現在、民主党の方に政経塾出身者が多いのは、
以前の自民党からは、出馬の機会がほぼ得られなかった為ですね。

> それと私は松下幸之助がどんな人かあまり知らないので教えてほしいです!
> してることと言えばパナソニックの創業者でしたっけ?^^;
> それを世界的な大企業にした人物!

まあ一言で言えば、「経営の神様」の異名で知られてますね。
その通り、奉公人として9歳から働き始め、
そこからパナソニック(松下電器)を創業した立志伝の中の1人です。
そして、その代名詞とも言える経営理念が「水道哲学」ですね。
簡単に言えば、水道から出る水のように、安くて豊富な商品を提供する事で、
誰でも幸せに生活できるようにしよう、って感じですね。
その一方で、従業員だけでなく、その家族の事まで考えなければならないという姿勢でした。
ですから、従業員には出来るだけ高い給料を払い、消費者には出来るだけ安く商品を提供し、
そのバランスがちょうど取れる所で両者が協力し合えば、みんなが幸せになれるって考えですね。
まあ、松下本人の哲学は、かなり宗教っぽい部分もあるのですが(笑)、
とは言え、利益を優先するには、給料は安く抑え、商品を高く売るという経済の常識は人間的かも?

まあ、こちらに関しても、詳しく知りたいなら本を読むのが1番ですよ。
松下幸之助の場合は、自分自身でかなり本を書いて出してますからねえ。
その経営理念について知りたければ「道をひらく(PHP文庫)」を、
http://www.amazon.co.jp/dp/4569534074/
その人生経歴について知りたければ「松下幸之助 夢を育てる 私の履歴書(日経文庫)」を、
http://www.amazon.co.jp/dp/4532190983/
とりあえず、紹介しておきます。
あと、経営者が政治に関わろうとするのは、日本ではかなり異色の行動ですよね?
それでも、その晩年に政経塾を作ったのは、戦争を体験した経験から、
「政治がダメだと、いつか日本もダメになり、一般市民の生活が脅かされる」と考えた為です。
ただ問題だったのは、日本の政治をどうにかしたいと思いつつも、どうして良いかは解らない。
でも、明治27年の生まれなので、幕末・維新の志士たちに、物凄く強い思い入れがある。
その結果、設立した当人の意向がどうかは別として、政経塾はああなってしまったと・・・・


> > > それと消費税増税すると私は景気が悪くなると考えていますが管理人さんはどう考えてますか?
> > > 野田さんは上がるとか言ってますが…

> > まあ、まず無理でしょうねえ。

> 禁じ手使うなら一部の債権デフォルトして円暴落させつつ
> それによるインフレを消費税増税で相殺して
> 物価安定させながら輸出力を高めて景気浮上狙えますが、
> インフレ率と国債信用下落の幅を読み違えると
> 即死しますから余程計画練らないとこんな荒業無理だろうな

理屈上では不可能とは言えないものの、その実現性をリアルに考えれば、
「禁じ手」や「荒業」と言う言葉すら生ぬるいほどに、無謀な空論だとは思いますけどね。
これならまだ、ギリシャの「ドラクマ復活で景気回復!!」とかの方が、実現性が高いかと(笑)。


[16466] Re:まとめレス3返信 削除
2012/7/12 (木) 09:47:14 名無し

本まで紹介してくださってありがとうございます!

今日本の政局が荒れていますね
小沢さんといい橋本さんといい

これからどうなるんでしょうね;;


[16473] Re2:まとめレス3返信 削除
2012/7/13 (金) 19:54:16 徳翁導誉

> 今日本の政局が荒れていますね
> 小沢さんといい橋本さんといい
> これからどうなるんでしょうね;;

今と言いますか、ずっとと言いますか・・・・(笑)
衆議院の任期が4年間なのですから、
本来であれば、その4年間は同じ人物が首相を務めるべきなのですが、
この20年間、その半分にあたる2年ですら、務め上げた首相は、
小泉以外に居ないという状況ですからねえ・・・・(次に長い橋本で1年9ヶ月)
よく、「政局ばかりだ」と政治家が批判されますけども、
政治家以上に、マスコミや国民が政局好き過ぎるんですよ!!
小難しい政策論よりも、ずっと解り易くて面白いですからねえ(笑)。
そして、政局ゲームで最大の祭りとして存在するのが「選挙」であると。

あと、小沢とか橋下とか言う以前に、今回の政局は完全に野田ですね。
ハッキリ言って、いつもでしたら私も、「政経塾出身者」みたいなレッテル貼りの批判しません。
ただ、さすがに今回の件だけは・・・個人的な名誉欲からなのか、
紆余曲折で右往左往としながらも、55年体制の崩壊から20年あまりの時間を掛けて、
(戦前の立憲政友会と立憲民政党による2大政党制の崩壊から数えれば80年の時間を掛けて)
不完全ながらも、ここまで積み上げたモノを、全て蹴り飛ばしたに等しい行為ですからねえ・・・・
それ以前にも同じく政経塾出身の前原が、野党時代も政権交代後も無茶苦茶な事やってましたし、
そこへ更に今回の野田だったので、「また政経塾かよ!」と思った部分は、正直言って有ります。
1年後の今頃には民主党が消滅している可能性さえ、今回の事で現実味を帯び始めていますし、
これにより、「失われた20年」と呼ばれる日本社会の停滞が、
「失われた30年」に延長された事が、ほぼ決定したようなモノだと思います。

で、その延長分が、10年になるのか? 20年になるのか? はたまた、それ以上か?
それが、来年の夏に予定される「衆議院・参議院・都議会の同日トリプル選挙」の結果で、
朧気(おぼろげ)ながらにですが、見えて来るように思います。
そして、そこでのキーマンこそが、小沢であり、橋下なんでしょうね。
前回の衆院選では308議席を獲得した民主党も、今回の野田の件まで加わった事で、
次回の衆院選では100議席を切り、2ケタの議席数へと大転落する可能性が高いと思われますから。


[16501] Re3:まとめレス3返信 削除
2012/7/19 (木) 09:28:15 名無し

ありがとうございます!

それにしても私には自民と民主の違いが見えてきませんね…
どういう違いがあるんでしょうか?
やってる子とほとんど変わらないんですよね;

私聞いたことあるのは
自民よりも民主の方が生活を保護しよう
自民は企業優遇をして景気を回復させてそこから国民の生活を向上させよう
国防は自民はアメリカ様ー<m(__)m> 民主は国連に頼ろう
でも実際はアメリカ様や経団連から圧力があるのか知りませんが
新自由主義的な政策はほとんど変わっていませんし
子ども手当も廃止、自民も民主も増税しましょう!
まあ民主になってから生活保護受給条件を緩くしたということはありますが…
それと国防関係も尖閣起きるまでは、アメリカと多少距離置こうとしたような気(?)もしないではないですが…
尖閣起きてからおそらくここ数年で最もアメリカ様<m(__)m>ってなってますし
私は対して勉強しているわけではないので根拠はありませんが^^;


[16502] Re4:まとめレス3返信 削除
2012/7/19 (木) 12:39:53 名無し

民主党と自民党の違いとは言いますが、
そもそも民主党は自民党を倒すために集まった人間の集団であるゆえに、発想が自民党と同じになるのではないでしょうか。

「自民党」より良くみせる、「自民党」の足を引っ張る が基本方針なので、個人ならともかく集団になってしまうと自民党と似たようなものか
もしくは真逆のものが出来てしまうんでしょう。
国民の生活だろうがアメリカとの関係だろうが、すべては自民党と比較してしか考えていないんでしょう。
自民党が関係無いことは興味が無いと思いますよ。

民主との公約が政権交代ですので、自民党がいなければ機能しない政党です。
そして分裂し始めたということは、自民党の力がそれだけ弱くなってきた証明なのかもしれません。


[16507] Re5:まとめレス3返信 削除
2012/7/20 (金) 19:33:21 名無し

まあ2大政党制になり政権交代がより多く為されるようになることは
いいことですね!



[16513] Re4:まとめレス3返信 削除
2012/7/20 (金) 20:52:57 徳翁導誉

> それにしても私には自民と民主の違いが見えてきませんね…
> どういう違いがあるんでしょうか?
> やってる子とほとんど変わらないんですよね;

これは、一般的にもよく耳にする意見なのですが、
逆に「なら、どこをどう変えて欲しいの?」と尋ねると、
具体的には答えられない方が、ほとんどのような気もします・・・・
結局それって、たいして関心が無い事の裏返しでしかないんですよねえ。
例えば私が、KARAと少女時代の違いが分からないのも、K-POPに関心が無いからです(笑)。
でも恐らく、K-POP好きな人には分かる小さな違いが、それこそ多くあるんだとは思います。

自民党と民主党の違いなんて話も、結局はそんな所なんじゃないですかねえ?
そこで、「関心が無くても分かるような違いを見せろ」となれば、
それこそ、違うジャンルの音楽なり、政党なりを支持すれば済む話ですし。
(極端な話、共産党の単独政権にでもなれば、良くも悪くも目に見えて大きく変わるかと)
そこまで話が及ばないのは、何だかんだで現状に満足しているからでもあります。
変な話、これは家庭で「夕飯、何食べたい?」と聞かれた時に、「何でも良い」と漠然に答え、
出て来た料理に、「もっと美味しいの食べたい」と不満を言う構造に似ているかと(笑)。


> 私聞いたことあるのは
> 自民よりも民主の方が生活を保護しよう
> 自民は企業優遇をして景気を回復させてそこから国民の生活を向上させよう
> 国防は自民はアメリカ様ー 民主は国連に頼ろう
> でも実際はアメリカ様や経団連から圧力があるのか知りませんが
> 新自由主義的な政策はほとんど変わっていませんし
> 子ども手当も廃止、自民も民主も増税しましょう!
> まあ民主になってから生活保護受給条件を緩くしたということはありますが…
> それと国防関係も尖閣起きるまでは、アメリカと多少距離置こうとしたような気(?)もしないではないですが…
> 尖閣起きてからおそらくここ数年で最もアメリカ様ってなってますし

簡単に言ってしまえば、民主党内で政権交代が起きたんです(笑)。
衆院選直後は鳩山・小沢が党の主流派でしたが、今では野田・前原が主流派となり、
そして、お互いに主張している政策が全く異なると・・・・
民主党も自民党も、右派から左派までごちゃ混ぜの、大規模な寄り合い所帯だからですねえ。
ですので、民主党の議員がこう言った、自民党の議員がこうやった等の、
所属政党による括りと言うのは、実際の所、あまり意味を為しません。

でもまあ、選挙の結果を政局で引っ繰り返すというのは、
民主主義において、あまり健全な姿では無いですよねえ・・・・
それを是正する為の2大政党制だったのに、その1歩目で民主党がそれをやっては・・・・


> 民主党と自民党の違いとは言いますが、
> そもそも民主党は自民党を倒すために集まった人間の集団であるゆえに、発想が自民党と同じになるのではないでしょうか。
> 「自民党」より良くみせる、「自民党」の足を引っ張る が基本方針なので、個人ならともかく集団になってしまうと自民党と似たようなものか
> もしくは真逆のものが出来てしまうんでしょう。
> 国民の生活だろうがアメリカとの関係だろうが、すべては自民党と比較してしか考えていないんでしょう。
> 自民党が関係無いことは興味が無いと思いますよ。
> 民主との公約が政権交代ですので、自民党がいなければ機能しない政党です。
> そして分裂し始めたということは、自民党の力がそれだけ弱くなってきた証明なのかもしれません。

う〜ん、それはちょっと違う気がしますね。
確かに民主党が政権を取るまでは、「政権獲得」こそが最大の目標であり、
そして半世紀に長きの渡り、その政権の座に居続けた「自民党」というのは、
まさにターゲットそのものとして、意識せざるを得ない存在だったでしょう。
しかしそれは、あくまで「自民党が政権政党だから」であって、
政権交代してから参院選で惨敗するまでの間は、
その座から滑り落ちた自民党に対し、民主党がそこまで意識していた訳ではないと思います。
もちろん、それまでの日本政治の象徴としては扱われましたが、それは過去の存在に対してですし。
その辺は、「反自民」しかヨスガの無かった新進党の失敗から学んでいる部分もあるのかも?

あと、政権交代しても政策立案や行政運営に違いが見られないという部分に関しては、
民主党とか、自民党とか、その辺はあまり関係なくて、
実際にそれを行っているのは、政治家ではなく「官僚」だからです。
政治家が代わっても、官僚(の方針)が代わらなければ、中身は代わりませんからねえ。
政権交代の直後には、民主党は「政治主導」を唱え、マスコミは「脱官僚」と煽りましたが、
そんな簡単に巨大組織が変革や操作できるほど、現実は甘く無かったと・・・・
結局、自民党政権時と同じく、野党時代は敵視していた官僚に民主党政権も丸投げです。
表紙だけ変わっても、中身が変わらないのですから、内容が変わるべくも有りません。


> まあ2大政党制になり政権交代がより多く為されるようになることは
> いいことですね!

そうですね、そもそも「民主主義」制度の本質的な利点と言うのは、
「選挙により、定期的に無血で政権を交代できる」部分にあると言っても過言ではありません。
そして、戦後以降の日本政界と言うのは、その利点を活かせる状態に有りませんでしたからねえ・・・・
確かに、選挙のキャッチ・フレーズとして乱発された事により、用語的に陳腐化した印象は拭えませんが、
言うなれば、政権交代が実現可能な事こそが、民主政治の「根幹」なんです。
それを前にしての個々の政策論は「枝葉」に過ぎません(もちろん、枝葉は枝葉で重要ですがね)。


[16562] Re5:まとめレス3返信 削除
2012/7/27 (金) 12:28:07 名無し

ありがとうございます
そういうもんなんですね!

これから原発どうなるんだろうなぁ


[16564] Re6:まとめレス3返信 削除
2012/7/27 (金) 19:34:16 名無し

なし崩しで原発再稼働
反原発派への言い訳の為に2つか3つくらい閉鎖

こんなもんじゃないですか
経済的に圧倒できる新エネルギーで出てこない限りは


[16570] 原発について返信 削除
2012/7/27 (金) 19:46:56 徳翁導誉

> これから原発どうなるんだろうなぁ
日本のですか? それとも世界のですか?
「原発ルネサンス」と呼ばれた、3・11前ほどの速度では無いにしても、
少なくとも世界全体では、今後も原発建設は増加の一途を辿って行くと思いますよ。
ただ、このルネサンスを好機と捉えていた世界的な原発メーカーの東芝・日立・三菱は、
日本の国内事情がこうなってしまった事で、世界に売り込む際の政府支援が弱くなり、
以前よりも、苦しい戦いを強いられる事になるかも知れませんね・・・・

ちなみに、世界の原発分布はこんな感じ↓です。
http://www.youtube.com/watch?v=EtW0gRhWbqs
今後の日本の原発方針を考える上でも、参考になるかな?と以前作ったモノですが、
原発再稼働が話題となっている昨今、それより先に「原発ハザード・マップ」でも作ろうかと考え中。
福島の原発事故では、SPEEDIのデータがうまく活用されなかった事が問題視されてますけど、
実際、あれ程の非常事態が起きた際に、そう簡単にデータが活用できるかと言えば・・・・
その一方で、仮に原発事故が起きた場合の放射性物質の拡散方向は、
立地や季節の風向きなどから、事前にある程度は分かるので、それを図示して動画化するって具合に。

で、日本の原発方針の方は・・・まあ当分、新設しようなんて話にはならないでしょうね。
政府が国民への討論型世論調査を行い、それを元に決めるとした「3つのシナリオ」では、
http://business.nikkeibp.co.jp/article/NBD/20120720/234696/?ST=pc
「できるだけ早く原発を全廃し、原発依存度ゼロを目指す」
「新設はせず、老朽化による廃炉でゆっくりと原発依存度を下げる」
「原発の新設を続け、今までの原発依存度を維持する」となっており、
この選択肢を見る限りでは、政府的には2番目のシナリオで行く考えなんだと思います。
簡単に言ってしまえば、原発の新設をしない事を除けば、原発使用はほぼ今まで通りと(笑)。
(危険性の高さが指摘される浜岡や志賀などは、早目に廃炉の方向へ進むかも知れませんが)

まあ、最も無難で現実的なシナリオではあるでしょうね。
現状では、原発の新設など当分は国民からの同意を得られないでしょうし、
かと言って、即座の全廃を目指すにしても関西の原発依存度は・・・・
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/4111.html
それと原発は、「核開発能力の維持」という隠れキーワードもあるので、何かと難しいですよね。
前述の3つのシナリオでも、実行するであろう2番目のシナリオで、
核燃料サイクルの結論は有耶無耶にしているのも、少なからずその辺が影響していると思いますし。


[16579] Re:原発について返信 削除
2012/7/27 (金) 22:47:39 名無し

浜岡が怖すぎますね
東海地震来たら危ないような気がしてならない…


[16589] Re:原発について返信 削除
2012/7/29 (日) 18:43:35 名無し

あともう一つTPPのメリットについて教えてください…
私は基本的反対派なのでそちら側の意見が耳に入りやすいからかも知れませんが
メリットが全く見えてこないんですよね

大学の先生も賛成派ほとんどいないですし;


[16591] Re2:原発について返信 削除
2012/7/31 (火) 17:48:51 ライトラー

現状、「緩やかな脱原発」が一応国民の総意を得ているかに見えますが、
それは政府のさじ加減ひとつで「単なる現状維持」にもなりえる点に注意が必要ですね...。
再稼働反対デモが、政府政策へのブレーキとして一定機能してほしいという気持ちもあります。

▼ 名無しさん
> あともう一つTPPのメリットについて教えてください…
> 私は基本的反対派なのでそちら側の意見が耳に入りやすいからかも知れませんが
> メリットが全く見えてこないんですよね
>
> 大学の先生も賛成派ほとんどいないですし;


賛成派が言うのは、日本農家は政府の保護ばかり受けてきたので、国際競争に晒されることで経営構造の転換が図られ、
国の輸出を牽引する産業になる必要があると。その起爆剤としてのTPPですね。
あとは、経団連を構成しているような日本の多国籍企業は、海外に生産拠点を多く持つので、海外への輸出、
日本への輸出入問わず関税障壁が撤廃されるのは歓迎されることなのではないかと思います。
あらゆる産業を徹底的に市場化することで、独占能力を持つ大企業と、福祉レベルを漸減させられる政府としては
メリットがあるということじゃないでしょうかね。


[16592] Re3:原発について返信 削除
2012/7/31 (火) 22:35:44 名無し

一応日本は農産物自由化してるんですよね
米だって関税高いから閉じてるんだってよく言われてますが
実際はミニマムアクセスで最低限の量は関税なしで輸入することによって
認められている関税をかけているだけで…
しかもその関税は実質上コメを輸入しませんという意思表示なのでばか高くしてるって面もあるそうですし

またこういうことって日本だけでなくカナダみたいな農業大国でもされてるんですよね
だから一般的に日本だけ閉鎖的であるなんてことありませんし

関税率も日本はアメリカに次いで低いですよね…
何が平成の開国なんでしょうね
さらにいうとアメリカの自動車とか関税3%くらいしかかかっていないんですよね
大したメリットがあるような気がしない
また日本でTPPを推進しているトヨタでさえ不満を会見でぶちまけてますし
このことから推進してないようなところではもっとひどいいちゃもんつけられていることも想像に難くないですよね

またこれがTPPの一番のアメリカの目的らしいですが郵貯の解体があるらしいですし
アメリカは保険で前科があるので信用できませんね

こんなの日本が食い物にされるだけにしか思えない…
だいたいTPPなんて利害がぶつかりにくい小国がもともと集まってできたものなのに



[16603] Re4:原発について返信 削除
2012/8/3 (金) 20:39:19 徳翁導誉

> > 現状、「緩やかな脱原発」が一応国民の総意を得ているかに見えますが、
> > それは政府のさじ加減ひとつで「単なる現状維持」にもなりえる点に注意が必要ですね...。
> > 再稼働反対デモが、政府政策へのブレーキとして一定機能してほしいという気持ちもあります。

まあ、あくまで「現状では」ですけどね。
20〜30年後まで、現状の「緩やかな脱原発が国民の総意」という状態が続くかは不明ですし、
浜岡や志賀の廃炉でガス抜きしつつ、新設はしないが既存の原発は利用し、
徐々に原発の耐用年数を伸ばしながら、とにかく時間が経過するの待つというのが、
国や財界が考えている、基本的な方向性じゃないですかねえ?
人間の感情的に、「信念ある反対」は長続きしても、「何となく反対」は長続きしませんから。
あのアメリカですら、スリーマイルの事故から30年で、原発の新設を再開させましたし、
20〜30年の間、事故が起きなければ(小さな事故は隠せれば)、人々から事故の記憶は次第に薄れ、
「安い電気料金」や「電力の安定供給」の方へと関心が向くのは、可能性的に決して低く無いかと。


> > > あともう一つTPPのメリットについて教えてください…
> > > 私は基本的反対派なのでそちら側の意見が耳に入りやすいからかも知れませんが
> > > メリットが全く見えてこないんですよね
> > > 大学の先生も賛成派ほとんどいないですし;

いや、大学で先生に話を聞けるのでしたら、何も私なんかに尋ねる必要は無いのでは?
そもそも、私の専門は物理であって、経済とかは完全に門外漢ですしね(笑)。
・・・って、これはひょっとして、大学のゼミや講義などでという事では無く、
テレビで大学の先生が話しているモノを、って意味なんですかねえ?
このTPP関連では頻繁に、反対派として中野剛志がテレビや雑誌などに出てましたし。
ちなみに彼は大学の先生と言いますか、経産省から一時的に京都大学へ出向していただけで、
現在では既に、出向元である経産省にキャリア官僚として出戻ってますけどね。


> > 賛成派が言うのは、日本農家は政府の保護ばかり受けてきたので、国際競争に晒されることで経営構造の転換が図られ、
> > 国の輸出を牽引する産業になる必要があると。その起爆剤としてのTPPですね。

> 一応日本は農産物自由化してるんですよね
> 米だって関税高いから閉じてるんだってよく言われてますが
> 実際はミニマムアクセスで最低限の量は関税なしで輸入することによって
> 認められている関税をかけているだけで…
> しかもその関税は実質上コメを輸入しませんという意思表示なのでばか高くしてるって面もあるそうですし

現状では、「輸入しません」と言うよりも、「輸入させません」の方が正しいでしょうけどね。
「ミニマム・アクセス」と言うのは、「最低限の量だけは、輸入品を低関税にしなさいよ」というモノで、
日本への輸入米ですと、その最低限の輸入量を全て国が買い上げているだけです。
誤解される事も多いのですが、全てを買い上げるのは義務でも何でもありません。
簡単に言ってしまえば、一般には低関税で輸入米が出回らないよう、限度量いっぱいまで国が買い上げているんです。
で、購入して関税を払うのが国なら、その関税を受け取るのも国なので、低関税の方はゼロになっているだけと。
実際、国から何処かに払い下げる時は、関税に相当するモノを金額に加算していたと記憶しています。

それとTPPと農業の話ですと、「TPPで体質改善して農業を輸出産業に」という意見も有りますけども、
基本的には、「自由化しても日本の農業が生き残れるよう、どれだけ補助金を出すか?」という話に終始している気が?
何だかんだ言って、「食糧の安全保障」は国防の根幹に関わる話ですし、
貿易の自由化を進めても、農業だけは補助金で維持しようという政策は、世界でも珍しくないですから。
ただ、国内の農業を守る手段として、関税を掛けて輸入品を高くするというのは、カネが入る方なので楽ですが、
補助金を掛けて国産品を安くしようというのは、逆にカネが出て行くの大変なんですよねえ・・・・
詰まる所、物凄く単純化すれば、補助金で出て行く分に見合う程、自由化で入る分が増えるのか?って事ですよね。
で、とりあえず、TPPのメリットをここで1つ挙げるとするなら、自由化されれば商品は安くなりますね。
これは消費者としてはありがたいですが、経済とは巡り巡って様々に影響を与えるモノなので、難しい所でも有ります。
ただ、世界の経済が直結する昨今では、この「安く、安く」の流れを止めるのは難しいかも?

> 何が平成の開国なんでしょうね
う〜ん、「開国」という単語にポジティブなイメージが強いんですかねえ?
実際にペリーが行った開国も、黒船の武力による軍艦外交で行われ、
領事裁判権や、関税自主権の放棄、片務的な最恵国待遇という不平等な条約内容に加え、
金銀交換比率の違いから来る金貨の流出、物価の上昇、伝染病の蔓延など、
幕府が倒れるほどの大混乱を、日本の社会に与えましたからねえ。
そう言った意味では、「平成の開国」というネーミングも、言い得て妙な気も(笑)。
まあそれに、国を開いて良くなるか否かは、その後の対応次第ですからねえ。
同じ国を開いても、日本はうまく行き、帝国主義のやる側に回れましたが、
清国はうまく行かず、帝国主義をやられる側に回りましたし・・・・

> さらにいうとアメリカの自動車とか関税3%くらいしかかかっていないんですよね
> 大したメリットがあるような気がしない

そうですね、既存の日本の輸出産業による対米輸出で考えれば、
既にかなり関税は低いので、そこまで効果があるかは疑問ですね。
今や数%の低い関税の撤廃云々よりも、急速な円高の方がずっと深刻でしょうし。
かと言って、これはアメリカによる意図的なドル安政策の影響なので、
日本単独で円高対策をどうこうしようと言っても、なかなか難しいのが現実でしょうけども。
まあ簡単に言えば、「日本はもっとアメリカの製品を買えや」って状況ですしね。
で、TPPにより関税が撤廃されれば、そうしたアメリカ側の思惑は、より順調に進むでしょうし、
またTPPは、FTA(自由貿易協定)でなくEPA(経済連携協定)なので、日本市場へ直接参入できる業種も増えると。

これは逆に言うと、日本もアメリカ市場へ更なる進出を計るチャンスと見る考え方でも出来ますけどね。
ですので、アメリカのドル安政策を逆手に取り、円高効果を使ってアメリカ産業を買い叩く!!などという意見が、
日本側から具体的に考察され、おおやけに広まるようになれば、却ってアメリカ側がTPP参加に二の足を踏むかも?(笑)
でもまあ、現在では、日本にとって最大の貿易相手国は中国ですし、
「アジアの成長を取りこむ」などと言うなら、TPPの前に「ASEAN+3」の話が先でしょうに・・・・
結局、そうなら無いというのは、日本をどう大きくするかでは無く、アメリカに吸収を進めたいって事なんでしょうね。

> またこれがTPPの一番のアメリカの目的らしいですが郵貯の解体があるらしいですし
これに関しては、順序が逆じゃないですかねえ?
まあ元々、小泉による郵政民営化の当時から、郵貯・簡保の民営化や売却はアメリカの希望ですが、
それはあくまで、アメリカの保険会社や金融機関などが、日本市場へ参入しやすくするのが目的でしたが、
TPPによる日米市場の統合により、郵貯・簡保の巨額マネーがアメリカの市場へ参入すると、
上でも少し書いたように、アメリカが日本に買われる危険性もあるので、
TPPに参加したいのであれば、そこは解体してくれと。
逆に言えば、日本が郵貯・簡保の巨額マネーを国策投資銀行の如く運用しようと狙い出せば、
今度はアメリカの側が、TPP参加に慎重になるかも?(笑)

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