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[16592] Re3:原発について返信 削除
2012/7/31 (火) 22:35:44 名無し

一応日本は農産物自由化してるんですよね
米だって関税高いから閉じてるんだってよく言われてますが
実際はミニマムアクセスで最低限の量は関税なしで輸入することによって
認められている関税をかけているだけで…
しかもその関税は実質上コメを輸入しませんという意思表示なのでばか高くしてるって面もあるそうですし

またこういうことって日本だけでなくカナダみたいな農業大国でもされてるんですよね
だから一般的に日本だけ閉鎖的であるなんてことありませんし

関税率も日本はアメリカに次いで低いですよね…
何が平成の開国なんでしょうね
さらにいうとアメリカの自動車とか関税3%くらいしかかかっていないんですよね
大したメリットがあるような気がしない
また日本でTPPを推進しているトヨタでさえ不満を会見でぶちまけてますし
このことから推進してないようなところではもっとひどいいちゃもんつけられていることも想像に難くないですよね

またこれがTPPの一番のアメリカの目的らしいですが郵貯の解体があるらしいですし
アメリカは保険で前科があるので信用できませんね

こんなの日本が食い物にされるだけにしか思えない…
だいたいTPPなんて利害がぶつかりにくい小国がもともと集まってできたものなのに



[16603] Re4:原発について返信 削除
2012/8/3 (金) 20:39:19 徳翁導誉

> > 現状、「緩やかな脱原発」が一応国民の総意を得ているかに見えますが、
> > それは政府のさじ加減ひとつで「単なる現状維持」にもなりえる点に注意が必要ですね...。
> > 再稼働反対デモが、政府政策へのブレーキとして一定機能してほしいという気持ちもあります。

まあ、あくまで「現状では」ですけどね。
20〜30年後まで、現状の「緩やかな脱原発が国民の総意」という状態が続くかは不明ですし、
浜岡や志賀の廃炉でガス抜きしつつ、新設はしないが既存の原発は利用し、
徐々に原発の耐用年数を伸ばしながら、とにかく時間が経過するの待つというのが、
国や財界が考えている、基本的な方向性じゃないですかねえ?
人間の感情的に、「信念ある反対」は長続きしても、「何となく反対」は長続きしませんから。
あのアメリカですら、スリーマイルの事故から30年で、原発の新設を再開させましたし、
20〜30年の間、事故が起きなければ(小さな事故は隠せれば)、人々から事故の記憶は次第に薄れ、
「安い電気料金」や「電力の安定供給」の方へと関心が向くのは、可能性的に決して低く無いかと。


> > > あともう一つTPPのメリットについて教えてください…
> > > 私は基本的反対派なのでそちら側の意見が耳に入りやすいからかも知れませんが
> > > メリットが全く見えてこないんですよね
> > > 大学の先生も賛成派ほとんどいないですし;

いや、大学で先生に話を聞けるのでしたら、何も私なんかに尋ねる必要は無いのでは?
そもそも、私の専門は物理であって、経済とかは完全に門外漢ですしね(笑)。
・・・って、これはひょっとして、大学のゼミや講義などでという事では無く、
テレビで大学の先生が話しているモノを、って意味なんですかねえ?
このTPP関連では頻繁に、反対派として中野剛志がテレビや雑誌などに出てましたし。
ちなみに彼は大学の先生と言いますか、経産省から一時的に京都大学へ出向していただけで、
現在では既に、出向元である経産省にキャリア官僚として出戻ってますけどね。


> > 賛成派が言うのは、日本農家は政府の保護ばかり受けてきたので、国際競争に晒されることで経営構造の転換が図られ、
> > 国の輸出を牽引する産業になる必要があると。その起爆剤としてのTPPですね。

> 一応日本は農産物自由化してるんですよね
> 米だって関税高いから閉じてるんだってよく言われてますが
> 実際はミニマムアクセスで最低限の量は関税なしで輸入することによって
> 認められている関税をかけているだけで…
> しかもその関税は実質上コメを輸入しませんという意思表示なのでばか高くしてるって面もあるそうですし

現状では、「輸入しません」と言うよりも、「輸入させません」の方が正しいでしょうけどね。
「ミニマム・アクセス」と言うのは、「最低限の量だけは、輸入品を低関税にしなさいよ」というモノで、
日本への輸入米ですと、その最低限の輸入量を全て国が買い上げているだけです。
誤解される事も多いのですが、全てを買い上げるのは義務でも何でもありません。
簡単に言ってしまえば、一般には低関税で輸入米が出回らないよう、限度量いっぱいまで国が買い上げているんです。
で、購入して関税を払うのが国なら、その関税を受け取るのも国なので、低関税の方はゼロになっているだけと。
実際、国から何処かに払い下げる時は、関税に相当するモノを金額に加算していたと記憶しています。

それとTPPと農業の話ですと、「TPPで体質改善して農業を輸出産業に」という意見も有りますけども、
基本的には、「自由化しても日本の農業が生き残れるよう、どれだけ補助金を出すか?」という話に終始している気が?
何だかんだ言って、「食糧の安全保障」は国防の根幹に関わる話ですし、
貿易の自由化を進めても、農業だけは補助金で維持しようという政策は、世界でも珍しくないですから。
ただ、国内の農業を守る手段として、関税を掛けて輸入品を高くするというのは、カネが入る方なので楽ですが、
補助金を掛けて国産品を安くしようというのは、逆にカネが出て行くの大変なんですよねえ・・・・
詰まる所、物凄く単純化すれば、補助金で出て行く分に見合う程、自由化で入る分が増えるのか?って事ですよね。
で、とりあえず、TPPのメリットをここで1つ挙げるとするなら、自由化されれば商品は安くなりますね。
これは消費者としてはありがたいですが、経済とは巡り巡って様々に影響を与えるモノなので、難しい所でも有ります。
ただ、世界の経済が直結する昨今では、この「安く、安く」の流れを止めるのは難しいかも?

> 何が平成の開国なんでしょうね
う〜ん、「開国」という単語にポジティブなイメージが強いんですかねえ?
実際にペリーが行った開国も、黒船の武力による軍艦外交で行われ、
領事裁判権や、関税自主権の放棄、片務的な最恵国待遇という不平等な条約内容に加え、
金銀交換比率の違いから来る金貨の流出、物価の上昇、伝染病の蔓延など、
幕府が倒れるほどの大混乱を、日本の社会に与えましたからねえ。
そう言った意味では、「平成の開国」というネーミングも、言い得て妙な気も(笑)。
まあそれに、国を開いて良くなるか否かは、その後の対応次第ですからねえ。
同じ国を開いても、日本はうまく行き、帝国主義のやる側に回れましたが、
清国はうまく行かず、帝国主義をやられる側に回りましたし・・・・

> さらにいうとアメリカの自動車とか関税3%くらいしかかかっていないんですよね
> 大したメリットがあるような気がしない

そうですね、既存の日本の輸出産業による対米輸出で考えれば、
既にかなり関税は低いので、そこまで効果があるかは疑問ですね。
今や数%の低い関税の撤廃云々よりも、急速な円高の方がずっと深刻でしょうし。
かと言って、これはアメリカによる意図的なドル安政策の影響なので、
日本単独で円高対策をどうこうしようと言っても、なかなか難しいのが現実でしょうけども。
まあ簡単に言えば、「日本はもっとアメリカの製品を買えや」って状況ですしね。
で、TPPにより関税が撤廃されれば、そうしたアメリカ側の思惑は、より順調に進むでしょうし、
またTPPは、FTA(自由貿易協定)でなくEPA(経済連携協定)なので、日本市場へ直接参入できる業種も増えると。

これは逆に言うと、日本もアメリカ市場へ更なる進出を計るチャンスと見る考え方でも出来ますけどね。
ですので、アメリカのドル安政策を逆手に取り、円高効果を使ってアメリカ産業を買い叩く!!などという意見が、
日本側から具体的に考察され、おおやけに広まるようになれば、却ってアメリカ側がTPP参加に二の足を踏むかも?(笑)
でもまあ、現在では、日本にとって最大の貿易相手国は中国ですし、
「アジアの成長を取りこむ」などと言うなら、TPPの前に「ASEAN+3」の話が先でしょうに・・・・
結局、そうなら無いというのは、日本をどう大きくするかでは無く、アメリカに吸収を進めたいって事なんでしょうね。

> またこれがTPPの一番のアメリカの目的らしいですが郵貯の解体があるらしいですし
これに関しては、順序が逆じゃないですかねえ?
まあ元々、小泉による郵政民営化の当時から、郵貯・簡保の民営化や売却はアメリカの希望ですが、
それはあくまで、アメリカの保険会社や金融機関などが、日本市場へ参入しやすくするのが目的でしたが、
TPPによる日米市場の統合により、郵貯・簡保の巨額マネーがアメリカの市場へ参入すると、
上でも少し書いたように、アメリカが日本に買われる危険性もあるので、
TPPに参加したいのであれば、そこは解体してくれと。
逆に言えば、日本が郵貯・簡保の巨額マネーを国策投資銀行の如く運用しようと狙い出せば、
今度はアメリカの側が、TPP参加に慎重になるかも?(笑)

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