| > 赤化度の意味はわかるんですが
> 色々と調べたところ
> 共産値なるものが存在し
> この値がどの様な影響を与えるのか解説をお願いします。
簡単に説明しますと、各陣営が「思想拡大」のコマンドを実行しますと、
自由主義陣営なら「自由値」が、共産主義陣営なら「共産値」が、それぞれアップするんです。
で、その自由値と共産値の比率が「赤化度(反赤化度)」として表れる訳です。
具体的な数値を用いて説明しますと、
例えば、あるエリアの自由値が300、共産値が100だったとします。
この場合は「自由値:共産値=300:100=75%:25%」となるので、赤化度は「25%」となります。
で、思想拡大コマンドにより、そのエリアの共産値が300にアップすると、
「自由値:共産値=300:3100=50%:50%」となるので、赤化度は「50%」となります。
最初は確か、自由値や共産値はプログラム上だけに存在し、ゲーム内では見えないデータだったのですが、
それだとコマンド実行の効果が解り難いという意見を受け、このように表示するようになったと記憶しています。
> > > > キューバ危機の年代が古過ぎかもしれません。
> > > > アフガン戦争頃であれば、軒並み植民地帝国は崩壊、
> > > > ベトナムは北が勝利し、イランは西側より離脱
> > > > アフリカやニカラグアには共産政権が誕生しと
> > > > バランスももう少し良くなりそうですが。
> > > 時代設定としてはキューバ危機よりつまらないと思いますが
> > > バランスは今より良いと思います。 やってみたいです。
> > たしかに共産主義を掲げる国は増えているのですが
> > その時期は共産陣営にとって重要な中国が文化大革命やらニクソンの電撃訪問やらで
> > ソ連と決別しているのでバランスがいいとは思えないのですが…
> キューバ危機の時もスターリン批判で中ソは仲が良くないのを
> バランスで中国は共産陣営って事になってますよね。
> だからそこは無理やりこの時期でも中国は共産陣営でいいのではないでしょうか
デタント後に始まる、いわゆる「新冷戦」の時代ですね。
世界地図で表すのなら、これ↓ですか。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:New_Cold_War_Map_1980.png
個人的な好みから、「南イエメンを登場させたい」という思いも強いので(笑)、
実を言うと、新冷戦シナリオというのも以前考えた事があるんです。
おっしゃる通り、世界規模でのバランス面で言えば、こちらの時代の方が良いですしね。
では、なぜ行わなかったかと言うと・・・やはり知名度の低さですよね。
例えば同じ中米でも、キューバ革命とサンディニスタ革命とでは、知名度が天と地ですし、
あの時期のアフリカで、アンゴラ・セーシェル・モザンビーク・エチオピアと、
次々と社会主義政権が起こるのも興味深いですが、題材的には超マイナーですからねえ。
そして何より、この頃になると、第三世界でソ連が影響力を広げたとは言え、
東西両陣営の力の差が、如実に露われて来る時代でもありましたし・・・・
では逆に、「いつ頃が最も東西両陣営の差が小さかったか?」を考えると、
時計の針を進めるのでは無く、反対に巻き戻して「第2次大戦後」じゃないですかねえ?
そうした早い時代設定の方が、「ifの可能性(自由度)」も広がりますしね。
その場合、プレイヤーは「1人1国家」よりも、システムを若干変更して、
「米ソどちらかの政治家や軍人」という方が適当でしょうけど、
まあそちらの方が、植民地の独立運動や、民主国家の左翼政党を後援したりと、
軍事クーデターや独裁者暗殺で政権を転覆させたりと、世界観は広がりますよね(笑)。
CIAとKGBのスパイ合戦や、宇宙開発や五輪での争いなども、表現できれば面白そうですし。
それに現システムですと軍事基準ですから、例えばソ連に経済支援を受けてたインドなど、
ソ連との友好国みたいな表現が出来ない為に、中立国扱いになっちゃうので、
支援を武器に勢力圏を広めようとしたソ連側にとっては、ちょっと不利なんですよね。
まあ、それこそその辺は、現代版のような開発要素を入れれば面白いかも知れませんけど。
あと最後に、キューバ危機シナリオで、共産陣営に中国が入っている件に関してですが、
確かにあの時代は、「中ソ対立」が表面化し始めた頃でして、
それでも東西両陣営のゲーム的なバランスを考え、少し無理して陣営入りさせているのは事実です。
ただしその一方で、私たちは歴史として、その後を経過を知ってますから、
「あの頃から既に」と考えてしまいがちですが、歴史は必然の一本道を常に進むモノではありません。
いくつもある可能性の中から、結果としてそうなった事を後から見ると、そう見えるだけとも言えます。
要するに、何が言いたいかと言えば、まだあの頃は中ソ両国の対立していると言っても、
修復が不可能なほどの対立関係に陥っていた訳では無く、
その時々の状況次第で、まだ何とかなる程度の対立だったという事です。
そもそも西側が中ソの対立を確信するのも、このキューバ危機がキッカケですし、
逆説的に言えば、キューバ危機前から始まるシナリオとしては、
相手側の西側陣営が確信できない状況である以上、中国を東側に入れた方が良いと考えた次第です。
要するに中ソ対立を、「あの頃から既に」とは捉えず、「あの頃はまだ」と捉えた訳です(笑)。
とは言え、中ソ対立が始まっていたのも事実な訳で、ゲーム上のバランスから、
「中国の陣営離脱の禁止」を求める提案を受けた際には、逆に中ソ対立の事実を以って反対しました。
ゲームのバランスも大事ですけど、歴史ゲームでの時代設定はそれ以上に重要だと私は考えているので。
いや〜、それにしても、1969年に勃発したダマンスキー島をめぐる「中ソ国境紛争」により、
一時は核戦争の直前にまで行くほど、中ソ対立はここで最高潮を迎えるのですが、
その史実を思うと、数年前に「係争地の面積等分」で、
プーチンがアッと言う間に、この大問題を解決したのには驚かされました。
ロシアが実効支配域の多くを明け渡すという、大幅な譲歩による折半でしたし。
あれだけ多くの国境問題を抱えていたロシアが、プーチンの大統領就任以降、それを次々に解決し、
残すは相手側国会の承認待ちであるエストニアと、北方領土問題の日本だけなんですよねえ・・・・
尖閣や竹島で騒ぐのも良いですけど、プーチンが英タイムズ紙や仏ルモンド紙など海外メディアを呼んで、
わざわざ「HIKIWAKE(引き分け)」という日本語まで出しながら、
日本との領土問題解決へのアピールを送っているのですから、こちらの方も本気で考えて欲しいんですけどね。
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