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[18193] 中国の話返信 削除
2013/8/19 (月) 22:13:41 チルノ

お盆休みに用事があって中国行ってきました。
日中政府合作のお祭りをやってたので危ないかなと思ってたんですがそんな事は無かった。
少なくても私の見える範囲ではそんな事気にしてる人は一人もいませんでした。正直どうでも良いと思ってるんじゃないかと思う。
日本の首相が何言おうと、中国庶民の日常生活に影響が出るようには感じられませんでした。

中国の病院に行って思った事

・病院では通常食事が出ない。
病院食が無いので自分で用意する必要があります。
しかし患者に自分で食事を用意しろと言うのは酷なもの。
なので、ご家族が3食用意します。一人入院すると、だれか一人は付きっきりになってしまいます。これは経済的負担は大きいと思う。
院内こんな感じなので、人は日本の病院よりずっと多いです。
病院の前には屋台が出まくっています。夏祭りかと思ったよ。ご家族が食事を買って病院に持って行くんですね。
あ、おもちゃも売ってました。人が集まるので何でもありです。

・看護婦さんは白衣だけじゃない
日本には白衣の看護婦さんしかいませんが、中国には何色かあるようです。
白のほかに、ピンク、緑、青。見たのはこの3色。薄めの色でした。
この色が階級を示すのか、仕事の内容や課や部などの区割りなのかは分かりませんでした。
ピンク色の看護婦さんってAVの衣装だと思ってたんですが、実用されてたんですね。

病院じゃないけど他に

・水道水は使わない
水は買う。価格はペットボトル1本1元。
飲む用の水はそこらじゅうで売ってます。価格はたいてい1元です。感覚では10円くらいかな。
屋台で売ってた食事の皿はビニールの袋がかぶせてあって、その上に食事が乗ってました。
水道水で洗おうにも、この水が油断ならないのでこの方法にしたんだと思います。

・水道は使っても料金が発生しない
水道サービスは無料って訳です。
日本の水道水は安全で飲む事が出来ると自慢してますが、当然料金がかかります。
中国は反対で、無料の代わりに安全ではないって事のようです。
中国の水道水は危険って有名ですが、日本並みに料金を徴収すれば中国の水道も安全になるんじゃなかろうかと思います。
しかし、中国ではお金を徴収しようとすると反乱が起こるかもしれません。それを警戒して無料にしてるのかもしれない。中国の税制はよく分かりません。

・写真を撮りまくる
近くの森林公園ってとこに行ったんですが、写真撮りまくりました。(撮らされまくった)
写真を撮るのは良いんですが、森林公園なのだから主役は草木と思うのは日本人だからでしょうか。
中国人は草木に全く関心を示さず、人工のモニュメントを見つけては近くに寄って写真を取ります。
主役はそっちじゃねえ。
小鳥が黄色い木の実をついばんでいるのを見て、関心しているのは私だけでした。中国人は全く興味をしめさず。・・・感覚が分からん。

・ゴミ箱はいつもいっぱい
集合住宅の前に設置されているゴミ箱は毎日回収されるようですが、すぐいっぱいになります。
住んでる人の数に比べると小さいのかもしれませんが、昼ごろにはいっぱいになってあふれてます。
そりゃあ中国人じゃ無くても文句の一つも言いたいと思います。「好きでゴミを落としてるじゃない。ゴミ箱がいっぱいなんだ」
しかし思ったのは、一人当たりのごみの量が、中国では多いのかもしれないと思いました。
いや、統計を取ったわけでは無いですが、感覚的にそんな感じ。違うかもしれませんけど。

最後に私なりに中国はどんな国かを一言で言うと
「泥と埃の国」
ハルピンでの話です。


[18196] Re:中国の話返信 削除
2013/8/20 (火) 09:59:06 伊豆大島のキョン

私は、父の仕事の関係で中国(チルノ氏が行った中国東北部ではなく華南地域)に
居たことがあるので、便乗してその時の感想を(笑)

・飛行機と空気の話
飛行機で中国上空を見たら黄ばんでましたね。それから海が赤いんですよ。あれは
長江の土砂だったんでしょうか?とにかく衝撃でした。中国では晴れている日も遠
くがよく見えない日がありましたね。生まれて初めて経験した光化学スモッグも中
国で経験しました。

・あぁ浦東の大地
飛行機で降り立つときに地面に見えるのは滑走路と畑!街なんか見えませんでした。
この時は冬でしたので、ロシア風の帽子に身を包みAKをぶら下げた人民解放軍兵士
が警備していていよいよ外国に来たんだという印象が強まりました。空港の外は上
から見た感じと同じでした。一面の畑!畑!畑!360°畑で地平線の彼方まで見渡せ
ます。こういった風景はやはり全体的に山がちな日本で味わえないのでいい思い出
です。

・魔都上海
そこから、高速道路で上海に向かいました。上海はとにかく高層ビルが多い!高層ビ
ルの密集率は東京以上かもしれません(東京は都市の範囲が広いというイメージです。)。
そして、長江はやはり大きかった……。しかし、街中には清の時代からあるような家々が立
ち並ぶ地域もあり、やはり上海は魔都と称するにふさわしい異様な雰囲気をまとっていまし
た。

・交渉するのが中国人
中国の人はとにかく交渉しますね。やはり大陸文化の影響なのでしょうか?大陸国家で色々
な民族を含む国家はお互い理解するために話し合うしかないので、そういった地域の人々は
結構主張が激しい傾向にあると思います。インド人もとにかく主張しますね(笑)
で、交渉と言うと、「月極の駐車場を一時的に利用させろ(勿論代金は払います。)。」だ
とか、某観光地で私たちの車の運転手さんが「俺はガイドだから入場料なしでいれろ」だと
か交渉してましたね。相手もそれに怖気づかないのが中国です。というより中国人に人みし
りのという言葉はないのでは?レストランでは、何のためらいもなく相席してきますし、バ
スに乗れば隣の席に座る中国人(面識なし)が当たり前のように話しかけてきます。

・びっくり!?中国の道路事情。
4車線道路だと普通に路肩や中央線のところに車が入ってきて6〜8車線ぐらいになります。車
の列に車が割り込んでも来ます。対向車線から来る車に乗っている人が知り合いだと道路の真
ん中で窓を開けて談笑にふけります(迷惑!)。高速道路では普通に自転車が走ってますし、
スーパーの袋持ったおばちゃんが中央分離帯に突っ立てます。それから一日一回は交通事故見
ますね。私は中国では運転できないと思いました。

・中国人の日常
中国の人はとにかく痰唾を吐きます。屋外だけでなく屋内でもはきます。あとヒマワリの種
とかサトウキビとか大好きなんですけどそういうののカスも吐きます。あと、お昼になるとみ
んなお昼寝します。警察官もお昼寝します。会社の中庭等を勝手に耕して畑にする人も居まし
た。あと、向うでも珍事件として扱われてましたが、野良犬がいて(中国にはかなり野良犬が
います。)それを見た中国人が「ひき殺して今日の晩飯にしよう!」と思ったそうです。こう
思っただけでかなりヤバいですが、実際に車を走らせてひき殺そうとしたみたいです。そしたら
犬がよけて電柱の激突……中国人は要員送りになりました。

・スーパーは驚きの連続
超市(スーパーマーケット)はとにかく凄いです。生きた亀やカエルが売ってます(勿論食べる
ため)。果物類は基本量り売りなのですが、山と積まれているため1つ2つはつまみ食いする人が
大発生します。飲み物もお金払う終わる前に飲む人が結構いますね。怖いのはお店の中で子供に
用を足させる人がいることです。あれには流石にひきました。一番の驚いたのは、卵は従業員が
卵売り場でパックするんですがたまに失敗して少し割れたりするんです。そうすると、値段が安
くなるんですね。で、卵が割れるのをずっと待ってる人がいる。でも、卵だってめったに割れな
い。だから、かなりの時間をあそこで待たなくちゃいけないわけですね。あの人たちは一体普段
どうやって生計を立ててるんだろう?

・中国の変なお仕事
中国には変なお仕事があります。まず代表的なのはコ○キ。といってもただのコ○キじゃなくて
組織化されてます。ある通りにくると缶を持ったおっさんが追いかけてきてあるところまで来る
と諦める。するとそっから先は別のおっさんが缶をもって追いかけてくる。これのくり返しです。
あと、「俺は病気で動けない」って看板を立てて路上で寝てるおじさんがいるんです。この人は
もちろん寄付金をせびるんですが、6時ぐらいになると歩いて帰っていきますね。

・チャイニーズジョーク&格言
父の同僚の中国人が言っていた話です。車に乗っていると物凄く汚いビルがありました。中
国人は言いました。「あんなの解体しろよ!」と父が「それは言いすぎだよ」と言いました。
するとその中国人はさらに言いました。「これね、僕が言ったら冗談で済むけど、ケ小平が
言ったら次の日あのビルないよ。」と。

中国ではマンホールを踏むべからず。下に落ちる可能性がある。

野菜は洗剤で洗おう!洗剤には野菜対応のものがあります(ちゃんと野菜の絵が描いてある
のでそれで分かります)。


・最後に
中国は色々な意味で驚きの連続でした。しかし、上海などに住む上流階級(?)の人々は非常
に贅沢してるんですね。先ほどのチャイニーズジョークを発した中国人もそのような人でした
が、100インチくらいのテレビ持ってるし……。あと、中華料理はやっぱり美味しいです。オー
ストラリアではご飯がまずくて日本に帰りたくなりましたがそんなことは起きませんでしたね。


[18212] 海外での実体験を大募集!!返信 削除
2013/8/23 (金) 20:32:26 徳翁導誉

> > お盆休みに用事があって中国行ってきました。
> > 日中政府合作のお祭りをやってたので危ないかなと思ってたんですがそんな事は無かった。
> > 少なくても私の見える範囲ではそんな事気にしてる人は一人もいませんでした。正直どうでも良いと思ってるんじゃないかと思う。
> > 日本の首相が何言おうと、中国庶民の日常生活に影響が出るようには感じられませんでした。

> 私は、父の仕事の関係で中国(チルノ氏が行った中国東北部ではなく華南地域)に
> 居たことがあるので、便乗してその時の感想を(笑)

おおっ、良いですね、こういう話題!!(笑)
実を言うと、私はまだ海外に行った事が無いので、
こうした海外での実体験は大募集です!!
やはり現地に行ってみないと、知り得ない事は数多いでしょうからねえ。
もっと言えば、日本国内であっても、「ウチの田舎はこうだよ」というのは大歓迎ですが、
ただし地元民であれば程、地元の特色ってなかなか気付き難いものですからねえ・・・・


> > 中国の病院に行って思った事
> > ・病院では通常食事が出ない。
> > 病院食が無いので自分で用意する必要があります。
> > しかし患者に自分で食事を用意しろと言うのは酷なもの。
> > なので、ご家族が3食用意します。一人入院すると、だれか一人は付きっきりになってしまいます。これは経済的負担は大きいと思う。
> > 院内こんな感じなので、人は日本の病院よりずっと多いです。
> > 病院の前には屋台が出まくっています。夏祭りかと思ったよ。ご家族が食事を買って病院に持って行くんですね。
> > あ、おもちゃも売ってました。人が集まるので何でもありです。

中国の病院事情というと、数年前にNHKで放送された「激流中国・病人大行列 」の印象が強く、
どうしても外国人としての視点で、その医療制度の方にばかり関心が行ってしまうのですが、
こうした食事事情などは、映像や文章ではなかなか伝えられない生の部分ですよね!!
いや〜、こうした話が聞けて、かなり嬉しいです(笑)。
病院の前に屋台が・・・というのは、実にアジアっぽい光景ですよね。
さすがに病院の前というのはアレですが、日本だとお祭り以外での屋台文化というのは、
東京オリンピックを機に、またたく間に失われて行ったんですよねえ・・・・
個人的には、そうした日本の文化面での脱アジア化が、とても残念に思えます。

> > ・看護婦さんは白衣だけじゃない
> > 日本には白衣の看護婦さんしかいませんが、中国には何色かあるようです。
> > 白のほかに、ピンク、緑、青。見たのはこの3色。薄めの色でした。
> > この色が階級を示すのか、仕事の内容や課や部などの区割りなのかは分かりませんでした。
> > ピンク色の看護婦さんってAVの衣装だと思ってたんですが、実用されてたんですね。

いや、日本だって今は、白の看護服というのはかなり減って、
薄いピンクや青などのパステル・カラーが多いすよ(笑)。
何でも、真っ白だと患者に心理的な圧迫感を与えるとかで、
実際、白い看護服とパステル・カラーの看護服とでは、血圧を測る際も数値が異なるらしく、
いつ頃からかは解りませんが、一気に変わっていきましたね。
ですので別に、日本でもAVの衣装限定ではありませんよ(笑)。

> > ・水道水は使わない
> > 水は買う。価格はペットボトル1本1元。
> > 飲む用の水はそこらじゅうで売ってます。価格はたいてい1元です。感覚では10円くらいかな。

「飲む水は買う」というのは、中国に限らず、世界では聞く話ですよね。
上下水道の整備も重要ですが、それ以前にそもそも豊富な水資源が必要なので、
先進国でも水道水が飲めない所や、途上国でも水道水が飲める所など、結構様々です。
そう考えると、やはり日本は水資源に恵まれているんですよねえ・・・・
ちなみに私の経験だと、日本では、水道料金が安い所ほど美味しく、高い所ほど不味いです。
まあ、それも結局は水資源量の話なので、当然と言えば当然なのかも知れませんが(笑)。

> > 屋台で売ってた食事の皿はビニールの袋がかぶせてあって、その上に食事が乗ってました。
> > 水道水で洗おうにも、この水が油断ならないのでこの方法にしたんだと思います。

日本だと、最近世界遺産になった富士山の山小屋で、この方法が採られてますね。
やはり、食器洗いに使うには水が希少ですから。
その代わり、富士山のふもと周辺だと、綺麗な湧水がガンガン出るので、
美味しい上に料金は全国有数の安さで、水量も天候に左右されない良い事ずくめです。

> > ・水道は使っても料金が発生しない
> > 水道サービスは無料って訳です。
> > 日本の水道水は安全で飲む事が出来ると自慢してますが、当然料金がかかります。

中国って水道が無料・・・なんですか?
以前、欧米の水道メジャーが中国市場にも参入し、水道料金が上がっている報道を目にしましたし、
という事で調べてみると、どうやら水道料金は掛かっているみたいなのですが・・・・
確かに、日本に比べれば割安な感じですけども、中国は広大なので地域差も大きく、
黄河の断流などで頻繁に水不足が報じられる北京では、東京の半分くらいの料金になっています。
日中の経済格差を考えると、東京の半分とは言っても、結構キツいんじゃないですかねえ?
その一方で、下記のように、これがハルピン周辺の話であれば、
あそこは松花江や黒竜江などを抱える、中国でも有数の水資源が豊富な地域なので、
水道料金が無料に近いほど安いという事も、十分に考えられると思います。
ただ改革開放路線により、公共サービスの有料化が進んでると聞くので、完全無料は無いかと?

> > ・ゴミ箱はいつもいっぱい
> > 集合住宅の前に設置されているゴミ箱は毎日回収されるようですが、すぐいっぱいになります。
> > 住んでる人の数に比べると小さいのかもしれませんが、昼ごろにはいっぱいになってあふれてます。
> > そりゃあ中国人じゃ無くても文句の一つも言いたいと思います。「好きでゴミを落としてるじゃない。ゴミ箱がいっぱいなんだ」

地味にこれは、日本でも問題だったりするんですよねえ・・・・
地域によって差はあるのですが、最近は公園のゴミ箱に家庭ゴミを捨てる人が増え、
その一方で行政側は、対応が大変なのでゴミ箱を撤去(名目はテロ対策)するものだから、
以前に比べると、明らかにポイ捨てされたゴミが増えてしまって・・・・
投入口が小さく、ゴミの種類による分別を強いる、家庭ゴミを捨て難いタイプのゴミ箱の設置が、
現時点で最も有効な対策と考えられているのですが、新たなゴミ箱を設置するにも費用が掛かりますしね。

> > しかし思ったのは、一人当たりのごみの量が、中国では多いのかもしれないと思いました。
> > いや、統計を取ったわけでは無いですが、感覚的にそんな感じ。違うかもしれませんけど。

とりあえず、環境省のデータ↓で「1人あたりの都市ゴミ排出量」を見ると、
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/zu/h23/img/zu_23_085.gif
日本はおおよそ、中国の4倍で、アメリカの半分ですね。
人口数が違うからという面もあるでしょうが、これは都市限定のデータみたいなので、
結局の所、ゴミの回収システムの問題のような気がします(データだけで判断すると)。

> > 最後に私なりに中国はどんな国かを一言で言うと
> > 「泥と埃の国」
> > ハルピンでの話です。

まあ、私のハルピンに関する知識はかなり偏っており、
この辺↓のロシア帝国から満洲国に至る時期の都市計画が中心なので、
http://www.amazon.co.jp/dp/4480088628
現代のハルピンの事となると、完全に別世界なイメージですね(笑)。
(これがまだ大連とかなら、伯父が3年ほど海外赴任していたのでイメージできるのですが)
という事で、行った事も無い満洲国の記憶↓で止まっているのですが、
http://www.youtube.com/watch?v=DWNFPJj3Frk
キタイスカヤの街並みや正教会の寺院など、ロシア的な景色は未だ健在なのでしょうか?
それとハルピンという事は、伊藤博文が撃たれた駅のホームは見に行かれましたか?


> ・飛行機と空気の話
> 飛行機で中国上空を見たら黄ばんでましたね。それから海が赤いんですよ。
> あれは長江の土砂だったんでしょうか?とにかく衝撃でした。

長江の河口であれば、恐らくそうでしょうね。
長江や黄河の水は元々、土色が基本だと思うので。
・・・って、その「赤」が文字通りの赤↓なら、通常の土砂の色では無いかも?(笑)
http://rocketnews24.com/2012/09/10/247342/

> ・あぁ浦東の大地
> 飛行機で降り立つときに地面に見えるのは滑走路と畑!街なんか見えませんでした。
> 空港の外は上から見た感じと同じでした。一面の畑!畑!畑!360°畑で地平線の彼方まで見渡せます。
> こういった風景はやはり全体的に山がちな日本で味わえないのでいい思い出です。

上海の国際空港は、そんな立地にあるらしいですね。
だからこそ、上海の市街地とをリニアで結んでいるとも聞きます。
・・・という事は、この上海リニアにも搭乗されたのでしょうか?
ちなみに、政治事情が違う上に、そのように畑が多かったから、リニア敷設も容易だったとも聞きます。
「成田や関空にリニアを!」という掛け声は聞きますが、日本の現状では実現が厳しいだけに、
そういう点では、中国が羨ましかったりもしますね。

> ・魔都上海
> そこから、高速道路で上海に向かいました。上海はとにかく高層ビルが多い!
> 高層ビルの密集率は東京以上かもしれません(東京は都市の範囲が広いというイメージです。)。
> そして、長江はやはり大きかった……。
> しかし、街中には清の時代からあるような家々が立ち並ぶ地域もあり、
> やはり上海は魔都と称するにふさわしい異様な雰囲気をまとっていました。

高層ビル群をご覧になったという事は、その対岸にあり、
魔都上海の表の顔でもあった「バンド地域(外灘)」にも行かれましたか?
ああしたコロニアルな建築は、欧米からの植民地支配の歴史と一体なので、
いろいろと難しい側面はあるのですが、景色としては単純に凄いですよね!!(夜景は特に)
上海の中心部を流れる黄浦江に、近代の西洋建築が並ぶ西岸と、
http://lightslant.files.wordpress.com/2011/05/dpp_0756v3.jpg
近未来的な高層ビルが並ぶ東岸を両手に、ナイト・クルーズなんて最高でしょうね。
http://flashpackatforty.com/wp-content/gallery/shanghai-sights/shanghai-waterfront-night-panorama.jpg
一方で東京は、世界的に高いビルは無いものの、四方八方にどこまでも街明かりが続いている事から、
ヘリや飛行機など、上空から見た夜景は世界一だとも言われています。
http://i1.minus.com/ibfiR9kee0rW39.jpg
たまにNHKの深夜に放送される「日本夜景めぐり」は、結構お気に入りです!!

とは言え、超高層ビルのランキング↓を見ると、悲しくなるのも事実・・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B6%85%E9%AB%98%E5%B1%A4%E3%83%93%E3%83%AB%E3%81%AE%E4%B8%80%E8%A6%A7
来年完成する日本最高層300mの「あべのハルカス(大阪市阿倍野区)」でも、世界では80位で、
上海の「上海環球金融中心(492m)」や、台湾の「台北101(509m)」に遠く及ばないどころか、
北朝鮮の「柳京ホテル(330m)」にすら負けちゃってますからねえ(笑)。
「東京スカイツリー(634m)」が、自立式電波塔としては世界一高いと言われても、
ドバイの高層ビルである「ブルジュ・ハリーファ(828m)」に抜かれちゃってますし・・・・
将来的には、2016年にクウェートが「ブルジュ・ムバラク・アル=カビール(1001m)」を、
2017年にサウジアラビアが「キングダム・タワー(1600m)」を、
2025年にドバイが「ドバイ・シティ・タワー(2400m)」を計画してますが、
高層ビルも「km」単位に突入すると、ここまで来れば、もう笑うしか無いですね(笑)。
でもまあ、どれだけ高いビルを建てた所で、世界一はニューヨークに変わりないのでしょうけど。

> ・交渉するのが中国人
> 中国の人はとにかく交渉しますね。やはり大陸文化の影響なのでしょうか?
> 大陸国家で色々な民族を含む国家はお互い理解するために話し合うしかないので、
> そういった地域の人々は結構主張が激しい傾向にあると思います。
> インド人もとにかく主張しますね(笑)
> で、交渉と言うと、「月極の駐車場を一時的に利用させろ(勿論代金は払います。)。」だとか、
> 某観光地で私たちの車の運転手さんが「俺はガイドだから入場料なしでいれろ」だとか交渉してましたね。
> 相手もそれに怖気づかないのが中国です。というより中国人に人みしりのという言葉はないのでは?
> レストランでは、何のためらいもなく相席してきますし、
> バスに乗れば隣の席に座る中国人(面識なし)が当たり前のように話しかけてきます。

中国人やインド人ほどじゃ無いにしても、
似たような経験は、東京から大阪に引っ越す事でも体験できます(笑)。
とは言え近年では、地域の均一化がドンドン進んできてる印象ですけどね。
例えば、「値切り文化の大阪で、東京のポイント制は馴染まない」と言われていたものの、
関東系の家電量販店の関西進出を機に、一気に飲み込まれてしまいましたし・・・・

> ・びっくり!?中国の道路事情。
> 4車線道路だと普通に路肩や中央線のところに車が入ってきて6〜8車線ぐらいになります。
> 車の列に車が割り込んでも来ます。対向車線から来る車に乗っている人が知り合いだと
> 道路の真ん中で窓を開けて談笑にふけります(迷惑!)。
> 高速道路では普通に自転車が走ってますし、スーパーの袋持ったおばちゃんが中央分離帯に突っ立てます。
> それから一日一回は交通事故見ますね。私は中国では運転できないと思いました。

「中国の道路は、歩行者優先でも、自動車優先でも無い。
 勇気のある人間が優先だ」と、よく言われるアレですね(笑)。
とりあえず、年に数度しか運転しない私には無理ですね。

> ・スーパーは驚きの連続
> 超市(スーパーマーケット)はとにかく凄いです。
> 生きた亀やカエルが売ってます(勿論食べるため)。

まあ、それも食文化の違いでしょうね。
例えば日本でも、静岡のスーパーではイルカ肉が売られてますが、
あれなんて欧米人が見たら、かなりビックリするんじゃないですかねえ?
・・・って、カメでもスッポンなら、日本でも普通に食べられてますし、
カエルは欧米でもポピュラーな食材なので、個人的にはそこまで意外性は無いかも?
私も子供の頃は、イナゴの佃煮とか食べてましたので。

> 飲み物もお金払う終わる前に飲む人が結構いますね。
海外旅行でもそれをやるので、結構各地で問題になってますね。

> 怖いのはお店の中で子供に用を足させる人がいることです。あれには流石にひきました。
屋台の間とかではなく、店舗内でですか?
さすがに、それは引きますね(笑)。

> 一番の驚いたのは、卵は従業員が卵売り場でパックするんですがたまに失敗して少し割れたりするんです。
少し話題は逸れますが、卵というと、
日本人にとっては当たり前の「生卵を食べる」という文化は、
世界的に見ると、かなりグロテスクに映るらしいですね。
まあ卵って、世界のどこでも身近な食材である一方、
生だとサルモネラ菌が繁殖しやすく、食中毒を起こす危険性が高いので、
「生卵を食べるなんて!?」ってなりやすいんでしょうね、きっと。

> ・中国の変なお仕事
> 中国には変なお仕事があります。まず代表的なのはコ○キ。といってもただのコ○キじゃなくて
> 組織化されてます。ある通りにくると缶を持ったおっさんが追いかけてきてあるところまで来る
> と諦める。するとそっから先は別のおっさんが缶をもって追いかけてくる。これのくり返しです。
> あと、「俺は病気で動けない」って看板を立てて路上で寝てるおじさんがいるんです。この人は
> もちろん寄付金をせびるんですが、6時ぐらいになると歩いて帰っていきますね。

私も詳しくは知りませんが、ホームレスって欧米でもそんな感じの印象がありますね。
と言いますか、ホームレス事情に関しては、世界的に日本の方が特殊な気がします。

> 野菜は洗剤で洗おう!洗剤には野菜対応のものがあります(ちゃんと野菜の絵が描いてある
> のでそれで分かります)。

まあ、日本でも以前はそうでしたけどね。
人糞を肥料に作物を育てていた日本では、野菜を生で食べる文化に乏しく、
生野菜を食べるようになるのは戦後の事で、その頃は洗剤で洗うのが基本だったそうです。
私もそうした時代は知識でしか知らないので、いつ頃から変わったのかは解りませんが、
今の50代くらいまではそうして育った為、その事で嫁姑問題が起きたりなんて話も(笑)。
そして今の時代、これだけ潔癖症の人が増えてくると、野菜用の洗剤が登場してもおかしくないかも?

> 中国は色々な意味で驚きの連続でした。
> しかし、上海などに住む上流階級(?)の人々は非常に贅沢してるんですね。

あれだけ人口が多いので、億万長者(資産1.5億円以上)も100万人を超えてますからねえ。
日本だと1億円以上が80万人前後らしいので、割合では日本が上でも、総数だと中国ですし。
ただし、共産党内部の力関係が如実に反映されたりするらしく、
あっという間に没落(資産没収)というケースも珍しく無いそうで、
もしもの時の為に、資産を海外に出しておく事も多いと聞いています。
特に中国では、土地は国家の所有物であり、個人では使用権すら得られない為に、
貯蓄目的で、日本を含む海外の不動産を積極的に買い漁ってるなんて話も・・・・

> あと、中華料理はやっぱり美味しいです。
> オーストラリアではご飯がまずくて日本に帰りたくなりましたがそんなことは起きませんでしたね。

そこはフランス料理やトルコ料理と並び、「世界三大料理」の1つですからねえ。
その三大料理の中でも、やはり食文化的に最も日本と近いのが中華でしょうし。
ただその分、ラーメン・餃子・麻婆豆腐・シュウマイ・杏仁豆腐・天津丼・中華丼などなど、
日本風にアレンジした中華料理が、かなり増えちゃいましたので、
日本で食べる中華のメニューなんて、本場中国じゃほとんど出て来ないんじゃないですかねえ?
まあ主犯は、NHK「きょうの料理」の陳建民(料理の鉄人・陳建一の父親)らしいですが(笑)。


[18274] 海外の食事や道路事情、そして都市の歴史返信 削除
2013/8/30 (金) 19:51:29 徳翁導誉

> > > 中国ではないですがオーストラリアにてあったこと。
> > > まず米。
> > > インディカ米なのですが初めて食べたら不味・・・
> > > 食物でおいしかったのは牡蠣でした・・・

> > 私はインディカ米よりも塩でベタベタのベーコンに参りました。
> > 唇がひび割れると言うおまけつきで二重苦でしたね。

> ベーコン・・・
> しかしそれもそれで嫌ですね・・・

オーストラリアで食べ物というと、私はまず最初に、
弟が旅行土産で買ってきた、カンガルーの干し肉を思い出しますね(笑)。

> > あと、マクドナルドはオーストラリアでも同じ味だったのは感動ですね。
> > こういうところにグローバリズムがあるのかという、ね(コカコーラ帝国主義でもいいですが。)。

地域や文化を越えた、あの世界規模での普遍性って何なんですかねえ?
純粋に味だけでも通用するのか? それとも、背後にある欧米の文化や歴史が影響してるのか?
例えば日本食の中にも、ファストフードはあるのですが、
どれだけ海外で人気を博しても、それは健康志向な高級料理としての域を出ませんし・・・・
(ただし最貧国に行けば、マクドナルドも、その地の富裕層がターゲットみたいですけどね)
ハンバーガーのようにおにぎりが、コーヒーのように緑茶が、洋菓子のように和菓子が、
今後、世界的に受け入れられるような展開も、可能性として有ったりするんでしょうかねえ?
日本のコンビニがアジアに進出する事で、多少ながらそうした傾向は見られるそうですし。

> > あそこで一番おいしい食べ物はティムタムですが(笑)。
> > 日本でも売ってるやつより、ティムタムボールという奴の方がおいしいです。

チョコ菓子の「TimTam」の事ですね、カタカナ表記だと解りませんでした(笑)。
オーストラリア在住の知人が帰国する際、土産の定番として持ってくるのですが、
う〜ん、海外産の菓子としては良い方ですが、それでも個人的には甘過ぎて・・・・
「駄菓子文化は日本が世界一」だと思うのは、私が日本人だからですかねえ?
その一方で、デザートとしての菓子文化は、どうもいまいちな感じで、
これは日本だけでなく、世界3大料理と呼ばれる中国でも同様なのは、地理的要因があるんですかねえ?


> > > キタイスカヤの街並みや正教会の寺院など、ロシア的な景色は未だ健在なのでしょうか?
> > > それとハルピンという事は、伊藤博文が撃たれた駅のホームは見に行かれましたか?

> > 観光で言ったわけでは無いので、名所巡りと言うのはしてないんですよね。

なるほど、それは残念・・・・
ただ上記のは、ハルピン駅やその駅前なので、
敢えて見に行かずとも、途中で見かけたりしたかな?と思ったのですが、
よくよく考えれば、日本からハルピンに行くなら、鉄路では無く空路ですよね(笑)。
どうしても私の中では、未だに満鉄のイメージが強いもので・・・・
気になって調べてみた所、鉄道で大連−ハルピン間は、
戦前が12時間半、現在が9時間半と、そこまで変わっていない事に驚きました。
東京−大阪間なんて、戦前が8時間半、現在が2時間半、リニア開通で1時間ですからねえ。

> > 動画の建物の道幅は日本の規格のように見えるのに対し、
> > 中国は片側4車線5車線当たり前なので、都市設計の段階で取り壊されているかも。
> > たまに日本統治時代の建物が保存されたりしてますから、残ってるかもしれませんが。

まず最初に、ハルピンや大連は帝政ロシアが作った街なので、日本規格という訳では無いですし、
特にハルピンに関しては、モスクワやサンクトペテルブルクに次ぐロシア帝国・第3の都市を、
極東に築くべく作り上げたので、100年前は「東洋のパリ、東洋のモスクワ」と呼ばれる程の街でした。
また、日本が作った新京にしても、幹線道路の道幅は50〜60mという日本では規格外なモノでした。
歴史的な良い悪いは別として、小さな日本に囚われず出来るのが満州の魅力でしたからねえ。
新幹線のルーツとも言える「あじあ号」も、国内では実現できず、満州で実現させたりしてますし。
とりあえず、GoogleMapなどで現在の道路区画を見ても、戦前の地図とほとんど変わらないと思いますよ。
・・・って、書いていて思い出しましたが、戦後ふたたび旧満州を訪れた日本人が、
「昔は、歩道・馬車道・自動車道が街路樹で綺麗に分けられ、中央部は細長い緑地公園だったのに、
 今では全て潰されて車道のみになってた」と残念がってたので、残したとも壊したとも言えるのかも?

> 日本は戦後急激な宅地造成で農道をそのまま舗装したものとか結構ありますからね……。
> 道もせまいですよね。
> ヨーロッパなんかは車の時代の前に、馬車の時代が長いことあったので、道は基本的に広いです。
> ま、日本が可住面積が狭く、都市部に人口が集中しているというのもあるんでしょうが……。

う〜ん、それはちょっと違うような気が?
そもそも、「片側4車線5車線」あるのは主要道路でしょうし、
「宅地造成で農道をそのまま舗装」したのは生活道路なので、一概に比べる事が出来ませんし、
生活道路の狭さというのも、歴史がある街では、洋の東西を問わず似たり寄ったりかと。
馬車が走ってたと言っても、現在のように何車線分も並んで走れる道幅が必要だった訳じゃないですし、
却って日本の方が参勤交代という制度があった分、欧州よりも道路が整備されていた面はあるかも?
よく「欧米」と一緒くたにされがちなヨーロッパとアメリカですが、それは文化面の事であり、
住宅や道路が広いイメージは開拓地であるアメリカのモノで、歴史の古いヨーロッパは狭いと思いますよ。

石造り文化のヨーロッパの方が、古い街並みで道路を拡張するのは日本より困難でしょうし、
広い道路があったとしても、街を囲む城壁を取り壊して作られる「環状道路」であったり、
その環状道路の外側に作られる郊外の新市街に限られてくると思います。
だからこそ欧州では、郊外に駐車場をたくさん作り、郊外と中心部をトラムで結び(パーク&ライド)、
街中心部への車の流入を厳しく制限して、トラム(路面電車)やバス路線を街中に張り巡らせ、
トラム駅や大型施設にレンタル自転車を置き、自転車専用レーンを整備する方式が進んでいるのかと。
19世紀半ば、皇帝ナポレオン3世と県知事オスマンにより大改造が行われ、道幅が広いパリは例外的かな?
一方で、アメリカは確かに道路が広いかも知れませんが、その分だけ街もだだっ広く、
逆に「車がないと生活できない」らしいので、単純に道路が広ければ快適というモノでも無いようですし、
そういう意味では、まだ日本だと「車をどう使い、どう使わないか」という考え方が足りないのかも?
欧州方式を採用するなら環状道路は必須なので、東京なら「首都圏3環状」の開通状況にも注目ですね。
あと、各地の環状道路については、ここ↓の比較評がなかなか興味深いです。
・世界の環状道路(前編) http://blogs.yahoo.co.jp/festiva1202/64813093.html
・世界の環状道路(後編) http://blogs.yahoo.co.jp/festiva1202/64817848.html
・日本の環状道路(前編) http://blogs.yahoo.co.jp/festiva1202/64793047.html
・日本の環状道路(後編) http://blogs.yahoo.co.jp/festiva1202/64806510.html

ちなみに日本の道路も、広い道路は皆無という訳では無く、
前述の満州で作ったような広い道も、内地の開拓地である北海道や樺太では作られており、
特に札幌大通りなどは、防火帯としての役割もあったので、中央部の公園も含めて100mありますよね。
また、敗戦後は主要都市の多くが空襲を受けて焼け野原だったので、
札幌同様に、各地で「100m道路」の建設計画が立てられるのですが、財政的な問題もあり、
名古屋に2本(久屋大通と若宮大通)、広島に1本(平和大通り)で終わってしまいました・・・・
実は東京でも、関東大震災後に後藤新平が立てた道路計画を、これを機に進行する予定があったのですが、
道路拡張用地は防火帯として軍の管理下だったので、戦後はGHQにより接収されてしまい、
建設を願い出ても「敗戦国が戦勝道路でも作るつもりか」と却下され、用地は分配されてしまったと・・・・
これが実現していれば、東京の道路事情もマシになっていたのかなあ?
更にもっと歴史を遡ると、律令制により「五畿七道」が整備された飛鳥時代に、
東海道や山陽道などに、都へと繋がる道幅10m以上の直線的な道路が作られ、300年近くも維持されてました。
高速道路を作る際に遺跡として発見される事も多く、今も昔もルートは変わらないんだと実感させられます。

> > 見た感じでハルピン市のイメージは、ゲームのトロピコでプレーヤーが
> > マンションをばしばし建てていく感じを中国の大きさに合わせたものです。
> > そして空き地にバラックが集中してるのもトロピコに似てます。
> > それプラス、シムシティで新品に見える建物の隣に廃墟が出来ますが、それが町中に広がってる感じです。

前回、その凄さを語った上海の高層ビル群にしても、裏側はこんな感じ↓ですしね。
http://media.melty.fr/article-1293453-ajust_930/la-ville-de-shanghai.jpg
でもまあ、こうした低層の住宅街も、そのうち順々に再開発して行くんじゃないですかねえ?
再開発というと、日本では民間主導で行われる事も珍しく無いですが、
中国の場合、土地が全て国有化されている事もあり、政府主導で行われますから、
あちらでも、こちらでも、という感じではなく、やはり順番があるんだと思いますよ。
特に地方などだと財源も乏しい為、開発業者に土地の使用権を売る事で地方政府は収入を得て、
開発業者はドンドンと高層ビルを建てて、建築作業員として労働者の雇用も確保され、
バブル景気によって高層ビルの値段が上がり、それを投資家が売買を繰り返してバブルが維持されると。
報道によると、そんな仕組みが既に出来上がってしまっているらしいですが、
バブルはいつか弾けるモノですし、何より土地を奪われた農民が各地で暴動を起こしてるんですよねえ。

・・・と、何だか硬い話題になってしまいましたが、
多人数で行う箱庭開発ゲームというのも、何だか面白そうですね(笑)。
地権者プレイヤーが土地を売ってくれず、あと少しなのに鉄道が開通できないとか、
その土地に立つ商業施設にチンピラを送り込み、嫌がらせをして強引に土地を取得するなど、
1つのマップを多人数で共有すれば、開発する楽しさだけでなく、競争する楽しさも出てきますしね。

> > 中国って建物の取り壊しをしないんでしょうか。不思議です。
> > あ、もしかして日本は地震があるので廃墟の建物は危険で即取り壊されるから、日本が特別なのでしょうか。

> さっきの話もありましたが、日本は都市部だとすぐ土地が売れちゃって、
> 新しい建物が建つので、廃墟が目立たないだけでは?と思います。
> 実際、山陰地方等に行くと朽ち果てるままに朽ち果てた家々などがよく見られます。

確かに日本だと土地の問題から、すぐに買い手が付いて新しい建物が建ちますが、
そこはやはり需要と共有のバランスであり、地方都市になるほど出現しやすくなりますし、
その一方で、過疎化した田舎で朽ちてるのは、廃墟というよりも廃屋ってイメージで、
廃墟というからには、過去の賑わいを感じ取れる様子が欲しいかな?と。
そうなると日本では、やはり炭鉱の町なんかが、それに当てはまり易いんじゃないですかねえ。
特に「軍艦島(長崎県端島)」などは、20世紀前半の街が保存された日本のポンペイみたいなモノで、
http://rocketnews24.com/2013/04/06/311814/
もう50年ほど保存しておけば、将来的には世界遺産になってもおかしく無いかも知れませんよ(笑)。

> 東京でも、おしゃれタウンで知られる広尾にも、廃墟らしき建物はありますよ。
こうした古い路地裏↓の事ですか?(さすがに廃墟と呼ぶのは失礼ですが・笑)
http://tokyodeep.info/2010/07/14/090357.html
http://tokyodeep.info/2010/07/14/094656.html
http://tokyodeep.info/2010/07/14/102612.html

> > あと、都市部には一軒家がありません。すべて集合住宅です。
> > 同じ建物が何百個と並ぶ辺りが、共産国+独裁国家っぽい感じがします。やっぱりトロピコ的都市作りだよなあ・・・。
> > こうして考えると、中国の「都市」には歴史や文化と言うののが無いのかも。

いや〜、そんな事は無いと思いますよ。
中国は城郭都市がしっかり作られていただけに、逆に却って残ってる方かと思います。
ただ一方で、共産党による独裁国家なので、1度開発の手が入ると止められないと・・・・
特に、北京オリンピックでの大規模開発では、旧城内に残る伝統的建築の四合院と胡同の路地が、
一部の保護地区を除き、かなり取り壊されてしまったらしいのですが、
逆に言えば、オリンピック開催というキッカケが訪れるまでは、
首都・北京の中心部でさえ、そうした街並みが残されてたって事ですからねえ。
それに都市の記憶というのは、建て替えられる建物以上に、道に残されるモノなので、
そうした点から見ても、やはり中国の都市というのは、歴史や文化が残されてる方だと思いますよ。
500年以上前の道が色濃く残されている都市と言われると、中国の旧城郭都市では多そうですが、
日本だと京都くらいしかパッと思い浮かびませんしね(奈良は中世に衰退してあまり残されていませんし)。
(日本には城郭都市が無かった事が、都市が無秩序に拡大するスプロール化を生み易い下地を作ったのかも?)

> 以前私のフランス語の先生(日本人ですが)が「日本は最近再開発でみんな同じ風景にしている。
> 例えば駅は高架で、ペデストリアンデッキがあり、大きめのデパートなどの商業施設があって……。といった具合に」と仰ってました。
> 確かに大都市近郊や、地方都市などはみんなこんな感じですよね……。

う〜ん、地方都市や郊外がミニ東京化する事に対して、
以前は私も同じように「味気ない」とか「個性に欠ける」と感じていたのですが、
よくよく考えてみると、それって、一方的に都会に住む人間が、
地方都市や郊外を観光地的にしか見ておらず、そこに住む人の存在を忘れてる考え方なんですよね・・・・
住民からすれば便利や快適な方が良いに決まってますし、そうなると最適解はほぼ似た形になると。
確かに、田舎に住んでいた当時の不便さを思い出すと、
今では駅前や郊外の大型店や全国チェーン店で、都会のように商品を選ぶ事が出来るようになり、
それでも満足できない時は、amazonなどのネット通販を利用すれば、不自由なく買える時代となりました。
地方でも土日のショッピング・センターへ行けば、まさにミニ東京が如く人も物も溢れているんですよねえ。
それにそもそも、戦後の地方都市が各地とも個性的だったかは、冷静に考えると疑問ですし・・・・
解り易く言うと、都会住民と地方住民との「地域間格差がかなり小さくなった」のですが、
これを観光客的な視点で見てしまうと、「地域差(地域の個性)が失われた」となってしまいます。

例えばヨーロッパの都市にしても、日本に比べれば変化する速度が遅いというだけで、
パリにしても、バルセロナにしても、街が大きく変わる時には、その時々の最適解が採用されており、
変化が遅いからこそ歴史的な時間差として現れるだけで、住民にすれば不便は不便ですからねえ。
最近だとドイツ東部のドレスデンで、街中を流れるエルベ川に橋↓を架けた事により、
http://news.so-net.ne.jp/photos/19/2964280/11239928.jpg
「歴史的な景観が損なわれた」として、世界遺産の登録を抹消された事が話題となりましたが、
それでも住民は橋の建設を欲した訳ですし、時が経てば新しい橋も自然と街並みに溶け込んでいくはずです。
そもそも、100年前の鉄橋は景観を作り、現代の鉄橋は景観を壊すというのも、観光客的視点だと思いますし。
(一応言っておくと、観光客的視点もあって全然問題ないと思いますが、絶対的な価値観では無いという事ですね)
整然と並ぶバルセロナの街並み↓なども、単純に観光地として見るなら美しいですが、
http://www.takagi-dental.net/blog/archives/989b2199.jpg
時代こそ100年違うものの、コンセプト的には戦後の日本で作られた団地や文化住宅と変わらず、
あまりに無機質だからこそ、そのアンチ・テーゼとしてガウディのような建築家が生まれる訳ですね。
ちなみに、この分野に関しては、「都市計画の世界史」という本がなかなか良かったです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4062879328

それに、他所の人間から見れば「どこも同じ」に見える風景でも、
そこに住む人からすれば、やはり違いはあるモノです。
例えば都会から田舎に行けば、どこの山も、どこの川も違いは無いように感じられますが、
地元の人間からすれば、それは他所のどこにもない、自分たちの山であり、川なんですよね。
これは山や川のように大きなモノでなくても、橋や坂や公園や神社などでも同じなんです。
もちろん、他所の人間でも知っているようなランドマークがあれば理想ですけども、
仮にそうした解り易いモノが無くても、地元民が愛着を持てるモノがあれば十分なんだと私は思います。
街というのは歴史や観光の資源である以前に、まずはそこに住む人々のモノだと思うので。
その一方で、住民が求めるのは生活の快適さですから、便利さ追求の一辺倒ではなく、
地元への愛着が深まる歴史や自然などの保存も、同じくらい重要だとは思います(要はバランスですね)。

> あと以前何かの番組で拝見したのですが、外国人が日本に来て驚いたことというのに
> 「日本は来るたびに街並みがかわる」というものがありました。ですから、その辺は日本もあまり大差ないかも……。

石と土で建物を作って来たヨーロッパと違って、
木と紙で建物を作って来た日本では、「スクラップ&ビルド」の傾向が強いですからねえ。
例えば江戸なんかは、大火事の度に焼け太りで拡大され続けて出来た街ですし、
今年行われている伊勢神宮の式年遷宮なんかも、そうした文化の象徴と言えるかも知れません。
その上、太平洋戦争で受けた空襲により、多くの都市は焼け野原からのリセットになりましたし、
そこに戦後の高度経済成長と大量生産・大量消費が加わって、建て替え傾向が加速したと。

だからなのか、明治期の百年建築はまだしも、大正期や昭和期の建築物を保存する意識がとても低く、
あと数十年も経てば、立派な歴史遺産となりそうなモノまで、次々に壊されちゃうんですよね・・・・
逆に言えば、日本で古い街並みが残った地域というのは、江戸から明治、戦前から戦後、昭和から平成など、
急激な時代の変化に取り残され、結果的にそれが見直される時代まで衰退してた所が多いかと。
ちなみに東濃・飛騨の一帯は、不便な内陸部として近代化の手が及ばなかった分だけ、
世界遺産の「白川郷」をはじめ、幕府天領として栄えた小京都「飛騨高山」、中山道の宿場町「馬籠&妻籠」など、
江戸時代の風情を色濃く残す地域なので、中央リニア(新中津川駅)と濃飛横断道路が開通し、
交通の便が大幅に改善されれば、今以上に日本を代表する一大観光スポットになるかも?
中央リニアは富士山や奈良にも停まりますし、観光鉄道としても重要な価値を持つと思います(笑)。


[18286] 箱庭ゲームについて返信 削除
2013/9/2 (月) 13:28:07 バズーカ


> 多人数で行う箱庭開発ゲームというのも、何だか面白そうですね(笑)。
> 地権者プレイヤーが土地を売ってくれず、あと少しなのに鉄道が開通できないとか、
> その土地に立つ商業施設にチンピラを送り込み、嫌がらせをして強引に土地を取得するなど、
> 1つのマップを多人数で共有すれば、開発する楽しさだけでなく、競争する楽しさも出てきますしね。

面白いですねえ・・・
とゲームのほうになってしまいましたが。
箱庭諸島もそこまで行ってないですから面白いと思います。
あとこのコテハンなのることにしました。
やってるのは冷戦戦場、ww2現代版風、2030年赤い嵐をやっております。


[18289] Re:箱庭ゲームについて返信 削除
2013/9/2 (月) 21:37:13 伊豆大島のキョン

面白そうですね。

資本家(開発する人)以外にも行政を出してほしいですね。
チンピラ送り込みを取り締まったり、開発許可を下さないと
かで資本家をいじめつつ、政治をほしいままにする人々。で
資本家は賄賂で議会をたぶらかして、行政に嫌がらせするみ
たいなシステムが好きです。



[18321] Re2:箱庭ゲームについて返信 削除
2013/9/8 (日) 07:24:34 バズーカ

▼ 伊豆大島のキョンさん
> 面白そうですね。
>
> 資本家(開発する人)以外にも行政を出してほしいですね。
> チンピラ送り込みを取り締まったり、開発許可を下さないと
> かで資本家をいじめつつ、政治をほしいままにする人々。で
> 資本家は賄賂で議会をたぶらかして、行政に嫌がらせするみ
> たいなシステムが好きです。
>

東京五輪万歳!
オリンピックみたいなシステムもほしいなあ。

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