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[18887] Re:まとめレス&2022年の冬季五輪返信 削除
2014/3/23 (日) 13:33:43 観鈴

▼ 徳翁導誉さん
> 言語に関しては「1エリア・複数民族」制を導入した際に、付属させる構想はあります。
> 言語や宗教と言うのは、民族分類に関係する文化要素ですからねえ。
> そうなれば自動的に、国家データにも国教や公用語の項目が加わるかと?

まあ、ww2内政版では仏教になっていた国が、現代版で仏教扱いが東南アジア・チベット・モンゴル・台湾のみとなり、
中国本土が中華思想、北朝鮮が主体思想、韓国が儒教、日本が神道になっていますからね。

> ただ、この辺の区分はただでも難しい上に、シナリオごとで扱う年代が違うとなると、
> 普遍的な設定は、更に困難な作業とはなりますが・・・・
> 例えば、似たような言語でも、その時々の社会背景によって、
> 同一言語の方言として扱われたり、別の言語として扱われたりしますからねえ。

そんなこといったら、欧州はゲルマン諸語とかラテン諸語とかになっちゃいますね。
> ちなみに、母国語とは祖国の共通語の事であり、その人の第一言語は母語と言います。
> つまりは「母国語≒公用語」であり、「母国語≠母語」という事ですね。


> スイスやスロバキアは、アルプス山脈やカルパチア山脈を表現するのに便利だから、
> あのような形になっているだけで、設置する事自体は難しく無いですよ。
> まあ逆に言えば、それらの国を設置すると、山脈越えも楽チンになってしまいますがね。

あと何気にラオスも山脈扱いですが。
 
> > > > あと、驚くよりも呆れた北京の計画も、本当にやったらどうなるか少し見てみたい(笑)。
> > しかし、北京はつい最近夏季オリンピックをやったばかりなのに欲張りですね。
> > この欲張りさこそが今の中国の発展を支えているとも言えますが。

> とは言え、今の各大陸のパワー・バランスで考えると、
> 冬季五輪も3〜4回に1回くらいは、アジアに来る感じですので、
> 1998年が長野(日本)、2018年が平昌(韓国)ですから、
> 次にアジアの順番が回って来た時には、やはり中国が最有力なんですよねえ。
> だからこそ、その機会を日本やカザフスタンに奪われないよう、早めに顔見せで立候補したのかと?
> ただ、北京五輪・上海万博・広州アジア大会に続く形で、手を挙げた長春やハルピンを断念させ、
> 開催地として旧満州より不向きな北京を選んだのは、何か中国国内での事情があるのでしょうけど。
> (もしも満洲国が存続していたら、新京五輪とかあったんですかねえ?・笑)

中国人は激しいほど満州民族に憎悪の念を抱いていますからね。
約300年もの漢民族の忍従と日本の傀儡国家の材料にされた民族ですから。

> > > > WW1まで オーストリア領レンベルク(ポーランド人5割・ユダヤ人3割・ウクライナ人2割)
> > > >         ↓
> > > > 戦間期 ポーランド領ルヴフ(ポーランド人6割・ユダヤ人3割・ウクライナ人1割)
> > > >         ↓
> > > > WW2後 ソ連領リヴォフ(ウクライナ人5割・ロシア人3割・ポーランド人1割・ユダヤ人1割)
> > > >         ↓
> > > > 冷戦後 ウクライナ領リヴィウ(ウクライナ人9割・ロシア人1割)

> > 本当にポーランド南部やチェコ、スロバキアの辺りは支配国家が入れ替わって大変ですね。
> > その度に都市名も入れ替わりますし。
> > まあ、都市の呼び方で悩んでいる日本人よりも、
> > 幾度となく戦乱に巻き込まれる現地に住む人の方が大変なのは言うまでもないでしょうが。

> しかも、住民の民族構成が変わっているという事は、その度に、
> 難民化や強制移住、場合によっては殺戮などが起きてた訳ですからねえ・・・・
> 近代までは、統治者は代わっても、住民がこうした目に遭うのは少なかったものの、
> これが「国民国家」という概念が定着した現代の負の側面ではありますね。
> 国境線が大きく変化した2度の大戦の後には、そのような悲劇が各地で繰り返されましたからねえ。

そういえば、ゲーム的にありそうですよね。
人権団体の苦情が出るかもしれませんが、現代版系に民族浄化コマンドとかで、
場所の本国化(もしくはそれに近くなる)と引き換えに、支持率低下、人口減少、経済パラメーター減少、平和度減少などが付くという。
そして支持率を上げるために報道操作とか。
(Javascriptの赤い嵐風に)
> > > > もしもHEX制なら、そうした運河の掘削とかも行える自由度がありますね。
> > > > 目的地まで延々と鉄道を伸ばしたり、僻地に近代的な港湾施設を築いたりと、
> > > > 特に帝国主義(植民地主義)の時代であれば、ゲーム性がグッと増すと思います。

> > 内政の楽しさを味わうにはよいマップですね。
> > 建設をすることで、さらに自分のプレイする国家に愛着がわいてくると思います。
> > これを世界版に拡大して、ぜひ全国家でプレイしたいものです。
> > 都市のあるマスとないマスができる感じですかね?

> そうですね、1マスに都市が配置される形で、
> 空いてるマスにプランテーション農地などが作れれば、
> 奴隷を輸入してでも、新大陸で開拓を行いたい衝動に襲われるかも?(笑)
> そういう意味では、植民地拠点としての新都市や港湾の建設が出来ても良いでしょうね。
> でもまあ、そうした方向へと進めば、「1プレイヤー・1国」ではなく、
> 国家は所属先となり、「1プレイヤー・1社(東西インド会社)」になりそうですけど。

そういう「歴史的植民地経営ゲーム」って有料無料関係なく、少ないですよね。
(シヴィライゼーションもそれっぽいですがなんか違う)
そういうCGIとかあれば1日遊べるのでは?
> > > > エルサルバドル以外だと、あとは「ベリーズ」ですね。
> > > > と言いますか、ベリーズに関しては、1981年に独立するまでイギリス領だった事もあり、
> > > > 250エリアくらいの初めのマップには、中南米における大英帝国の拠点として実は存在してました。
> > > > しかし、最終的に陸地が200エリアに整理された際に、ベリーズはメキシコに吸収したので、
> > > > その影響によりギアナは、シナリオによってイギリス領になったり、フランス領になったりと(笑)。

> > ジャマイカでも中南米に影響を出せそうでおもしろいですね。

> 西インド諸島を細かく設定するのであれば、
> イスパニョーラ島もドミニカとハイチに分けたい所なんですけどね。
> 以前、この掲示板にも顔を出されていたFlash仲間の若狭さんによる、ハイチ独立↓の作品もある事ですし。
> https://web.archive.org/web/20050327053003oe_/http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/flash/haiti.swf

七年戦争あたり編の中央アメリカ連邦みたいな?
> > > > また、今までとは趣の異なる感じで、数百年とか千年という、
> > > > 長期的な時間の流れを対象にするゲームも作りたいんですけどねえ・・・・

ゲーム的にはプレイヤーはナントカ伯みたいな感じですか?
しかし、それこそ数百、数千人単位のゲームになりそうですが。
> > > > 例えば、長い歳月をかけて地盤を固め、その国の王位を狙ってみたり、
> > > > 政略結婚により他国の姫との間に生まれた世継ぎが、姫の出身国の継承権を得たり、
> > > > 遠方の領地を効果的に統治すべく次男や三男を派遣したら、代替わりよって独立国化したりなど、
> > > > 家と領地の系譜を作り上げていくというのも、きっと面白いと思うんですよ。

> > 歴史を紡ぐゲーム、というのはおもしろいですね。

まあ、歴史ゲーム(プレイヤーが歴史の一ページ)というのも、
そうそうありませんから。
私が知っているのでは歴史隆々(※歴史観戦ゲーム)くらいしかありません。
> > 中世ヨーロッパなら一発逆転の要素も多いでしょうし、
> > トップに君臨していても安心できませんからね。
> > 東ローマ帝国や、それを滅ぼしたオスマン帝国のように、
> > プレイヤーが国家としての長い歴史を保っていくというのはロマンがあります。

> でもまあ、そうなれば「フランス王位」や「神聖ローマ帝位」などの器は同じでも、
> 中身は完全に架空世界のストーリーになっちゃいますけどね(笑)。

本当にナントカ家を永遠に見続けるだけのゲームですね。
私そういうゲーム好きなんで。
> 逆に、史実から極端に逸脱しない方向性を考えますと、
> 国家の枠組みがほぼ出来上がった近世以降が対象になるでしょうが。


余談ですが、何も王家にしなくとも、
聖職者、大商人、大地主、冒険家などもいいでしょうね。


[18902] 言語と民族返信 削除
2014/3/28 (金) 21:00:04 徳翁導誉

> > 例えば、似たような言語でも、その時々の社会背景によって、
> > 同一言語の方言として扱われたり、別の言語として扱われたりしますからねえ。

> そんなこといったら、欧州はゲルマン諸語とかラテン諸語とかになっちゃいますね。

いや、別にそんな事を言っている訳ではありませんよ・・・・
連続性のある言語を区分する時に、方言か別言語かの線引きは多くの場合、
学術的な系統ではなく、その時代における国境線に左右されて決まるという話をしているんです。

例えばドイツ語の場合、北側の平野部で使われる低地ドイツ語から見てみると、
南側の内陸部で使われる高地ドイツ語よりも、隣のオランダ語の方が却って言語的に近かったりします。
しかし国境線はドイツの南北にではなく、オランダとの間に引かれている為、
言語的に遠い高地ドイツ語は方言で、言語的に近いオランダ語は別言語として扱われます。
最近の例で言うと、ユーゴスラビアの主要言語は「セルボ・クロアート語」でしたが、
ユーゴ崩壊により国家が分離独立すると、ほとんど違いの無かった言語がそれぞれ、
セルビア語・クロアチア語・ボスニア語・モンテネグロ語などに分けられる事になりました。
同じ国家の時は言語の共通性が強調されましたが、分裂後は言語の差異が強調されるようになる訳です。
逆のケースだと、日本語と琉球語は別言語とも言える程の差異がありますが、
一般的には、日本語に含まれる沖縄地方の方言として認識されています。

連続性のある同系統の言語の場合、距離が離れるごとに言語も徐々に変化していく為、
明確な区分の線引きなど、そもそもは困難な事であり、
こうした事情は決して、ゲルマン語派やロマンス語派という大きな枠組みでも例外ではありません。
この2つの語派は、同じインド・ヨーロッパ語族の中でも非常に近い存在ですし、
例えば英語はゲルマン語派に、フランス語はロマンス語派に分類されるものの、
英語とフランス語は、歴史的な経緯から濃密に混ざり合っており、明確に線引きし難い面もあります。
また、明確に線引き出来たとしても、「同じ語派だが意思疎通は出来ない別言語」とかだと、
ゲーム的にはそんな枠組みなど、ほとんど意味がありませんからねえ・・・・

> > ただ、北京五輪・上海万博・広州アジア大会に続く形で、手を挙げた長春やハルピンを断念させ、
> > 開催地として旧満州より不向きな北京を選んだのは、何か中国国内での事情があるのでしょうけど。
> > (もしも満洲国が存続していたら、新京五輪とかあったんですかねえ?・笑)

> 中国人は激しいほど満州民族に憎悪の念を抱いていますからね。
> 約300年もの漢民族の忍従と日本の傀儡国家の材料にされた民族ですから。

北京の冬季五輪招致の件と、満州族の事は、何の関係性も無いですよ・・・・
そもそも現在、満州族は実質的に漢民族とほぼ同化し切っており、
満州語を母語とする人は、既に数十人に過ぎなくなっています。
日本で言えば、アイヌの同化具合とほぼ同じくらいでは無いでしょうか?
確かに戸籍の統計上だと、満州族の人口は1000万人を超えていますが、
これは近年の少数民族に対する優遇政策により、進学や就職で有利に働く面があるので、
自身のルーツに満州族が含まれる人が、そちらの民族で登録する事が急増している為であり、
未だに満州族の言語や文化を色濃く残しているのは、清王朝がウイグルを征服した際に、
辺境駐屯を命じられたシボ族の末裔くらいですね(分類上は満州族と分けて別の少数民族扱い)。

まあ、この民族ルーツとしての満州族にしても、
300年に及ぶ清朝の中国統治によって、既に混血・同化していた面もあるのですが、
それだけでなく、建国以前に統治下に入った漢民族までも、清朝滅亡後は満州族扱いでした。
なので、一般的にイメージされる純粋な満州族と言うのは、100年前の時点で既に少数しか居らず、
日本が傀儡国家として建国した満州国にしても、住民の9割近くが漢民族であり、
(残りは大雑把に、満州族6%、朝鮮人4%、モンゴル人3%、日本人2%)
日本側も、満州地域に住む漢民族と満州族を一括りにして「満州人」と呼び、
漢民族が話す北京語の事を「満州語」と呼びました(もちろん満州族の満州語とは別言語)。
ですから満州国だからと言っても、満州族自体が特に利用対象となった訳ではなく、
人口こそ少ないものの、集団しての勢力を保っていた内蒙古のモンゴル人の方が、
満州国(日本側)の政策としては、却って満州族よりも重要視されていたくらいです。

また、中華文明の特色を考えた場合、「300年もの忍従」というのも少し違っていて、
周辺の異民族に征服される事でその文化を取り込む一方で
逆に征服した側の異民族を文明的に同化して、結果的に中華圏は征服される度に拡大し、
それは満州族の清王朝においても例外ではありませんでした。
まあ、歴史的には最後の征服王朝なので、物語として脚色される事はありますけど、
今後も中国で、チャイナドレスや満漢全席が捨てられる事は無いでしょうね(笑)。
この辺の感覚は、大陸と島国とでは大きく異なりますよ。

> > 近代までは、統治者は代わっても、住民がこうした目に遭うのは少なかったものの、
> > これが「国民国家」という概念が定着した現代の負の側面ではありますね。
> > 国境線が大きく変化した2度の大戦の後には、そのような悲劇が各地で繰り返されましたからねえ。

> そういえば、ゲーム的にありそうですよね。
> 人権団体の苦情が出るかもしれませんが、現代版系に民族浄化コマンドとかで、
> 場所の本国化(もしくはそれに近くなる)と引き換えに、支持率低下、人口減少、経済パラメーター減少、平和度減少などが付くという。
> そして支持率を上げるために報道操作とか。

近世における世界規模での海上交易時代では、香辛料や農作物だけでなく、
奴隷や麻薬というのも重要な交易品の1つでした(南蛮貿易でも日本人奴隷がありましたし)。
まあ、メーカー市販のゲームだと、この辺を表現するには困難だと思いますが、
(コーエーのゲームでも、大航海時代から奴隷が消え、帝国時代から慰安コマンドが消えました)
ここのように個人で作る分には、認識や覚悟次第の話でしょうね。
とは言え、掲示板などで提案を受ける時には、史実を真摯に描く為の提案と言うよりは、
単にタブー視されている事柄を遊びで用いたいという、安易な要望が多い印象を受けますが・・・・
逆にだからこそ、民族浄化や同化政策、植民地政策などを、敢えて忠実に表現してみるのも良いかも?

> > そうですね、1マスに都市が配置される形で、
> > 空いてるマスにプランテーション農地などが作れれば、
> > 奴隷を輸入してでも、新大陸で開拓を行いたい衝動に襲われるかも?(笑)
> > そういう意味では、植民地拠点としての新都市や港湾の建設が出来ても良いでしょうね。

> そういう「歴史的植民地経営ゲーム」って有料無料関係なく、少ないですよね。
> (シヴィライゼーションもそれっぽいですがなんか違う)

それこそ、「シヴィライゼーション」の作者であるシド・マイヤーの作品に、
その名もずばりの「コロナイゼーション」というゲームがあります。
まあ20年も前の古いゲームですが、一部に熱狂的なファンがいる為、
有志たちが独自に発展させた「FreeCol」という無料ゲームも存在しています。
あと、ボードゲームにまで範囲を広げれば、植民地経営を扱うモノも多くありそうですけどね。

> > 西インド諸島を細かく設定するのであれば、
> > イスパニョーラ島もドミニカとハイチに分けたい所なんですけどね。
> > 以前、この掲示板にも顔を出されていたFlash仲間の若狭さんによる、ハイチ独立↓の作品もある事ですし。
> > https://web.archive.org/web/20050327053003oe_/http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/flash/haiti.swf

> 七年戦争あたり編の中央アメリカ連邦みたいな?

ナポレオン戦争とその後のゴタゴタで独立した中央アメリカ連邦の独立と、
フランス革命の延長として起こったハイチの独立とでは、時代も性質も異なりますし、
七年戦争に至っては半世紀以上離れており、「あたり」と表現するのは適当じゃないかと。
まあ「環大西洋革命」の始まりと終わりと言う点では、連続性があるとは言えるものの、
日本史なら「明治維新あたり」と言って「太平洋戦争」を語るくらい、時代的に離れていますので。

> > また、今までとは趣の異なる感じで、数百年とか千年という、
> > 長期的な時間の流れを対象にするゲームも作りたいんですけどねえ・・・・

> ゲーム的にはプレイヤーはナントカ伯みたいな感じですか?
> しかし、それこそ数百、数千人単位のゲームになりそうですが。

別に、そういう事にはなりませんよ。
赤い嵐にしても陸地エリアは200個ありますが、200人のプレイヤーが必要な訳ではありません。
欧州の封建制における爵位と言うのは、日本で言えば「○○守護」とか「××探題」に近いモノで、
基本的には領地単位ごとに「○○公」や「××伯」など、統治者の官職が定められており、
各家が特定の爵位を持っているように見えるのは、単に領地が世襲化されているからに過ぎず、
実際には、1つの家で複数の「領地=官職(爵位)」を持っている例は実に多いです。
誤解を恐れず簡単に言ってしまうと、西欧の爵位は家ではなく領地に付属している訳ですね。

例えばハプスブルク帝国というのは、神聖ローマ皇帝位だけでなく、ハンガリー王位やボヘミア王位など、
数多くの統治権を、ハプスブルク家の当主が1人で兼ねていた同君連合でした。
日本史で言えば室町期の細川家が、幕府の管領職や摂津・阿波などの守護職を兼ねていたようなモノです。
ただ欧州の場合は、複数の王国などが共存する世界だったので、封建制の仕組みが日本より複雑で、
例えばプランタジネット家は、ノルマンディー公としてはフランス王の臣下でしたが、
同時にイングランド王としてはフランス王と対等でしたし(百年戦争もこの複雑な関係が遠因)、
フランス王国と神聖ローマ帝国にまたがる領地を持つヴァロワ=ブルゴーニュ家は、
フランス王の臣下であると同時に、神聖ローマ皇帝の臣下でもありました。
日本の「御恩と奉公」のような1対1の主従関係ではなく、
複数の主従関係が複雑に入り組む社会だったからこそ、欧州では「契約」という文化が発展した訳ですね。
(まあ日本でも戦国の農村だと、年貢を半分ずつ払う「半手」という大名両属の仕組みがありましたが)

> > > 例えば、長い歳月をかけて地盤を固め、その国の王位を狙ってみたり、
> > > 政略結婚により他国の姫との間に生まれた世継ぎが、姫の出身国の継承権を得たり、
> > > 遠方の領地を効果的に統治すべく次男や三男を派遣したら、代替わりよって独立国化したりなど、
> > >  家と領地の系譜を作り上げていくというのも、きっと面白いと思うんですよ。

> > 歴史を紡ぐゲーム、というのはおもしろいですね。

> まあ、歴史ゲーム(プレイヤーが歴史の一ページ)というのも、
> そうそうありませんから。
> 私が知っているのでは歴史隆々(※歴史観戦ゲーム)くらいしかありません。

歴史隆々さんですかぁ、懐かしいですねえ。
「乱世到来」や「歴史SLG」といった議論系の掲示板が活況を呈していたのは、
今からもう15年以上も前の話なんですよねえ・・・・
ネットをするには相応の出費が必要な時代でしたし、私も当時は最年少に近かったかも?
現在のようにネットが普及しておらず、絶対数は少なかったですが、内容は濃かったです。
・・・って、ここでは全然関連性の無い話ですけどね(笑)。

失礼ながら、文章を読まずに単語だけ拾って返信されている印象を受けますが、
ここで語っている内容は、武将の一代記といった数十年規模の一般的な歴史ゲームに対して、
王朝を主題とするような数百年規模の歴史ゲームがあっても良いという話をしている訳で、
別に「歴史隆々」のような神の視点で歴史を眺めるゲームを語っている訳ではありません。
そういう方面であれば、コンピューター上で数学的に生態系を疑似シミュレートする
「人工生命」などの方が、個人的には好みですしね。
物凄く初歩的なモノは、このサイト内でも企画コーナーに「ライフゲーム」があります。
http://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/9179/life_game/life_game.html

> > > 中世ヨーロッパなら一発逆転の要素も多いでしょうし、
> > > トップに君臨していても安心できませんからね。
> > > 東ローマ帝国や、それを滅ぼしたオスマン帝国のように、
> > > プレイヤーが国家としての長い歴史を保っていくというのはロマンがあります。

> > でもまあ、そうなれば「フランス王位」や「神聖ローマ帝位」などの器は同じでも、
> > 中身は完全に架空世界のストーリーになっちゃいますけどね(笑)。

> 本当にナントカ家を永遠に見続けるだけのゲームですね。
> 私そういうゲーム好きなんで。

そういうのは多人数ゲームよりも、1人用ゲーム向きですね。
多人数ゲームの重要ポジションを占めながら、そんな感じでボーっとしていると、
それだけで他のプレイヤーに悪影響を及ぼすので、批判の対象となりますから(笑)。

> > 逆に、史実から極端に逸脱しない方向性を考えますと、
> > 国家の枠組みがほぼ出来上がった近世以降が対象になるでしょうが。

> 余談ですが、何も王家にしなくとも、
> 聖職者、大商人、大地主、冒険家などもいいでしょうね。

現在では過疎っている「銀河凡将伝説」などは、まさにそんな感じのゲームで、
軍人・政治家・商人・信者に分かれ、それぞれの出世や陣営勝利などを目指す為、
各プレイヤーの様々な思惑や陰謀が重なり、とてもカオスな展開を見せていました(笑)。
でもまあ、あれは最低でも50名くらい参加者が居ないと成り立たないゲームでしたので、
今ではゲーム要素をフルに引き出してプレーする事も困難でしょうね・・・・
各役割ごとに別システムのゲームであり、それがデータを共有している仕組みですから。


[18907] Re:言語と民族返信 削除
2014/3/29 (土) 11:56:43 Misuzu

▼ 徳翁導誉さん
> > > 例えば、似たような言語でも、その時々の社会背景によって、
> > > 同一言語の方言として扱われたり、別の言語として扱われたりしますからねえ。

> > そんなこといったら、欧州はゲルマン諸語とかラテン諸語とかになっちゃいますね。

> いや、別にそんな事を言っている訳ではありませんよ・・・・
> 連続性のある言語を区分する時に、方言か別言語かの線引きは多くの場合、
> 学術的な系統ではなく、その時代における国境線に左右されて決まるという話をしているんです。

本当に、どこからどこまでを分けるって難しいですね。
> 例えばドイツ語の場合、北側の平野部で使われる低地ドイツ語から見てみると、
> 南側の内陸部で使われる高地ドイツ語よりも、隣のオランダ語の方が却って言語的に近かったりします。
> しかし国境線はドイツの南北にではなく、オランダとの間に引かれている為、
> 言語的に遠い高地ドイツ語は方言で、言語的に近いオランダ語は別言語として扱われます。
> 最近の例で言うと、ユーゴスラビアの主要言語は「セルボ・クロアート語」でしたが、
> ユーゴ崩壊により国家が分離独立すると、ほとんど違いの無かった言語がそれぞれ、
> セルビア語・クロアチア語・ボスニア語・モンテネグロ語などに分けられる事になりました。
> 同じ国家の時は言語の共通性が強調されましたが、分裂後は言語の差異が強調されるようになる訳です。
> 逆のケースだと、日本語と琉球語は別言語とも言える程の差異がありますが、
> 一般的には、日本語に含まれる沖縄地方の方言として認識されています。
>
> 連続性のある同系統の言語の場合、距離が離れるごとに言語も徐々に変化していく為、
> 明確な区分の線引きなど、そもそもは困難な事であり、
> こうした事情は決して、ゲルマン語派やロマンス語派という大きな枠組みでも例外ではありません。
> この2つの語派は、同じインド・ヨーロッパ語族の中でも非常に近い存在ですし、
> 例えば英語はゲルマン語派に、フランス語はロマンス語派に分類されるものの、
> 英語とフランス語は、歴史的な経緯から濃密に混ざり合っており、明確に線引きし難い面もあります。
> また、明確に線引き出来たとしても、「同じ語派だが意思疎通は出来ない別言語」とかだと、
> ゲーム的にはそんな枠組みなど、ほとんど意味がありませんからねえ・・・・
>
> > > ただ、北京五輪・上海万博・広州アジア大会に続く形で、手を挙げた長春やハルピンを断念させ、
> > > 開催地として旧満州より不向きな北京を選んだのは、何か中国国内での事情があるのでしょうけど。
> > > (もしも満洲国が存続していたら、新京五輪とかあったんですかねえ?・笑)

> > 中国人は激しいほど満州民族に憎悪の念を抱いていますからね。
> > 約300年もの漢民族の忍従と日本の傀儡国家の材料にされた民族ですから。

> 北京の冬季五輪招致の件と、満州族の事は、何の関係性も無いですよ・・・・
> そもそも現在、満州族は実質的に漢民族とほぼ同化し切っており、
> 満州語を母語とする人は、既に数十人に過ぎなくなっています。

まあ確かに、チベットやウイグルに比べると独立意識は低いですよね。
(そのチベットやウイグルも、徐々に漢民族に呑まれつつありますが。)
> 日本で言えば、アイヌの同化具合とほぼ同じくらいでは無いでしょうか?
> 確かに戸籍の統計上だと、満州族の人口は1000万人を超えていますが、
> これは近年の少数民族に対する優遇政策により、進学や就職で有利に働く面があるので、
> 自身のルーツに満州族が含まれる人が、そちらの民族で登録する事が急増している為であり、
> 未だに満州族の言語や文化を色濃く残しているのは、清王朝がウイグルを征服した際に、
> 辺境駐屯を命じられたシボ族の末裔くらいですね(分類上は満州族と分けて別の少数民族扱い)。
>
> まあ、この民族ルーツとしての満州族にしても、
> 300年に及ぶ清朝の中国統治によって、既に混血・同化していた面もあるのですが、
> それだけでなく、建国以前に統治下に入った漢民族までも、清朝滅亡後は満州族扱いでした。
> なので、一般的にイメージされる純粋な満州族と言うのは、100年前の時点で既に少数しか居らず、
> 日本が傀儡国家として建国した満州国にしても、住民の9割近くが漢民族であり、
> (残りは大雑把に、満州族6%、朝鮮人4%、モンゴル人3%、日本人2%)

そうだったのですか。
まあ、私の学不足です。
> 日本側も、満州地域に住む漢民族と満州族を一括りにして「満州人」と呼び、
> 漢民族が話す北京語の事を「満州語」と呼びました(もちろん満州族の満州語とは別言語)。
> ですから満州国だからと言っても、満州族自体が特に利用対象となった訳ではなく、
> 人口こそ少ないものの、集団しての勢力を保っていた内蒙古のモンゴル人の方が、
> 満州国(日本側)の政策としては、却って満州族よりも重要視されていたくらいです。
>
> また、中華文明の特色を考えた場合、「300年もの忍従」というのも少し違っていて、
> 周辺の異民族に征服される事でその文化を取り込む一方で
> 逆に征服した側の異民族を文明的に同化して、結果的に中華圏は征服される度に拡大し、
> それは満州族の清王朝においても例外ではありませんでした。

まあ、そう言われてみればそうですよね。
一説によると、ネイティブな漢民族は周の時代に滅んでおり、
現在の漢民族10億人は、東西南北の異民族の混血であるともいわれていますから。
> まあ、歴史的には最後の征服王朝なので、物語として脚色される事はありますけど、
> 今後も中国で、チャイナドレスや満漢全席が捨てられる事は無いでしょうね(笑)。
> この辺の感覚は、大陸と島国とでは大きく異なりますよ。

日本は、アメリカの占領下に置かれた時代を除き、
占領、植民地の経験がないといわれています。
(蒙古襲来など、あと少しでということはありましたが。)
> > > 近代までは、統治者は代わっても、住民がこうした目に遭うのは少なかったものの、
> > > これが「国民国家」という概念が定着した現代の負の側面ではありますね。
> > > 国境線が大きく変化した2度の大戦の後には、そのような悲劇が各地で繰り返されましたからねえ。

> > そういえば、ゲーム的にありそうですよね。
> > 人権団体の苦情が出るかもしれませんが、現代版系に民族浄化コマンドとかで、
> > 場所の本国化(もしくはそれに近くなる)と引き換えに、支持率低下、人口減少、経済パラメーター減少、平和度減少などが付くという。
> > そして支持率を上げるために報道操作とか。

> 近世における世界規模での海上交易時代では、香辛料や農作物だけでなく、
> 奴隷や麻薬というのも重要な交易品の1つでした(南蛮貿易でも日本人奴隷がありましたし)。

まあ、そういえばそうでしたね。
> まあ、メーカー市販のゲームだと、この辺を表現するには困難だと思いますが、
> (コーエーのゲームでも、大航海時代から奴隷が消え、帝国時代から慰安コマンドが消えました)

あと私が好きなゲームの、コーエーの蒼き狼。
の、オルドとかも、現代なら問題視されていたでしょうね。
> ここのように個人で作る分には、認識や覚悟次第の話でしょうね。
> とは言え、掲示板などで提案を受ける時には、史実を真摯に描く為の提案と言うよりは、
> 単にタブー視されている事柄を遊びで用いたいという、安易な要望が多い印象を受けますが・・・・
> 逆にだからこそ、民族浄化や同化政策、植民地政策などを、敢えて忠実に表現してみるのも良いかも?
>
> > > そうですね、1マスに都市が配置される形で、
> > > 空いてるマスにプランテーション農地などが作れれば、
> > > 奴隷を輸入してでも、新大陸で開拓を行いたい衝動に襲われるかも?(笑)
> > > そういう意味では、植民地拠点としての新都市や港湾の建設が出来ても良いでしょうね。

> > そういう「歴史的植民地経営ゲーム」って有料無料関係なく、少ないですよね。
> > (シヴィライゼーションもそれっぽいですがなんか違う)

> それこそ、「シヴィライゼーション」の作者であるシド・マイヤーの作品に、
> その名もずばりの「コロナイゼーション」というゲームがあります。

聞いたことはありますが、やったことはありません。
> まあ20年も前の古いゲームですが、一部に熱狂的なファンがいる為、
> 有志たちが独自に発展させた「FreeCol」という無料ゲームも存在しています。

FreeCivは知っていますが、FreeColは知りませんでした。
こんどプレイしてみます。
> あと、ボードゲームにまで範囲を広げれば、植民地経営を扱うモノも多くありそうですけどね。
>
> > > 西インド諸島を細かく設定するのであれば、
> > > イスパニョーラ島もドミニカとハイチに分けたい所なんですけどね。
> > > 以前、この掲示板にも顔を出されていたFlash仲間の若狭さんによる、ハイチ独立↓の作品もある事ですし。
> > > https://web.archive.org/web/20050327053003oe_/http://zyakusui.web.infoseek.co.jp/flash/haiti.swf

> > 七年戦争あたり編の中央アメリカ連邦みたいな?

> ナポレオン戦争とその後のゴタゴタで独立した中央アメリカ連邦の独立と、
> フランス革命の延長として起こったハイチの独立とでは、時代も性質も異なりますし、
> 七年戦争に至っては半世紀以上離れており、「あたり」と表現するのは適当じゃないかと。

あ、そうでしたか。
> まあ「環大西洋革命」の始まりと終わりと言う点では、連続性があるとは言えるものの、
> 日本史なら「明治維新あたり」と言って「太平洋戦争」を語るくらい、時代的に離れていますので。
>
> > > また、今までとは趣の異なる感じで、数百年とか千年という、
> > > 長期的な時間の流れを対象にするゲームも作りたいんですけどねえ・・・・

> > ゲーム的にはプレイヤーはナントカ伯みたいな感じですか?
> > しかし、それこそ数百、数千人単位のゲームになりそうですが。

> 別に、そういう事にはなりませんよ。
> 赤い嵐にしても陸地エリアは200個ありますが、200人のプレイヤーが必要な訳ではありません。
> 欧州の封建制における爵位と言うのは、日本で言えば「○○守護」とか「××探題」に近いモノで、
> 基本的には領地単位ごとに「○○公」や「××伯」など、統治者の官職が定められており、

そういうところが特徴的ですよね、欧州史って。
> 各家が特定の爵位を持っているように見えるのは、単に領地が世襲化されているからに過ぎず、
> 実際には、1つの家で複数の「領地=官職(爵位)」を持っている例は実に多いです。
> 誤解を恐れず簡単に言ってしまうと、西欧の爵位は家ではなく領地に付属している訳ですね。
>
> 例えばハプスブルク帝国というのは、神聖ローマ皇帝位だけでなく、ハンガリー王位やボヘミア王位など、
> 数多くの統治権を、ハプスブルク家の当主が1人で兼ねていた同君連合でした。
> 日本史で言えば室町期の細川家が、幕府の管領職や摂津・阿波などの守護職を兼ねていたようなモノです。

ですから、土地が2000くらいでプレイヤーが50くらいな感じですか?
> ただ欧州の場合は、複数の王国などが共存する世界だったので、封建制の仕組みが日本より複雑で、
> 例えばプランタジネット家は、ノルマンディー公としてはフランス王の臣下でしたが、
> 同時にイングランド王としてはフランス王と対等でしたし(百年戦争もこの複雑な関係が遠因)、
> フランス王国と神聖ローマ帝国にまたがる領地を持つヴァロワ=ブルゴーニュ家は、
> フランス王の臣下であると同時に、神聖ローマ皇帝の臣下でもありました。
> 日本の「御恩と奉公」のような1対1の主従関係ではなく、
> 複数の主従関係が複雑に入り組む社会だったからこそ、欧州では「契約」という文化が発展した訳ですね。
> (まあ日本でも戦国の農村だと、年貢を半分ずつ払う「半手」という大名両属の仕組みがありましたが)

そこまでややこしかったんですね。
じゃ今度、山川の世界史をもう一度確認します。
> > > > 例えば、長い歳月をかけて地盤を固め、その国の王位を狙ってみたり、
> > > > 政略結婚により他国の姫との間に生まれた世継ぎが、姫の出身国の継承権を得たり、
> > > > 遠方の領地を効果的に統治すべく次男や三男を派遣したら、代替わりよって独立国化したりなど、
> > > >  家と領地の系譜を作り上げていくというのも、きっと面白いと思うんですよ。

> > > 歴史を紡ぐゲーム、というのはおもしろいですね。

> > まあ、歴史ゲーム(プレイヤーが歴史の一ページ)というのも、
> > そうそうありませんから。
> > 私が知っているのでは歴史隆々(※歴史観戦ゲーム)くらいしかありません。

> 歴史隆々さんですかぁ、懐かしいですねえ。
> 「乱世到来」や「歴史SLG」といった議論系の掲示板が活況を呈していたのは、
> 今からもう15年以上も前の話なんですよねえ・・・・
> ネットをするには相応の出費が必要な時代でしたし、私も当時は最年少に近かったかも?
> 現在のようにネットが普及しておらず、絶対数は少なかったですが、内容は濃かったです。
> ・・・って、ここでは全然関連性の無い話ですけどね(笑)。

歴史隆々さんも、2011年を最後に更新が終わっています。残念ですが。
> 失礼ながら、文章を読まずに単語だけ拾って返信されている印象を受けますが、
> ここで語っている内容は、武将の一代記といった数十年規模の一般的な歴史ゲームに対して、
> 王朝を主題とするような数百年規模の歴史ゲームがあっても良いという話をしている訳で、
> 別に「歴史隆々」のような神の視点で歴史を眺めるゲームを語っている訳ではありません。
> そういう方面であれば、コンピューター上で数学的に生態系を疑似シミュレートする
> 「人工生命」などの方が、個人的には好みですしね。
> 物凄く初歩的なモノは、このサイト内でも企画コーナーに「ライフゲーム」があります。
> http://www.geocities.co.jp/Playtown-Yoyo/9179/life_game/life_game.html

そういえばそうでした。
しかし、王朝を主題とする数百年規模のゲーム=「歴史隆々」と変換されてしまったので。
すいません。
> > > > 中世ヨーロッパなら一発逆転の要素も多いでしょうし、
> > > > トップに君臨していても安心できませんからね。
> > > > 東ローマ帝国や、それを滅ぼしたオスマン帝国のように、
> > > > プレイヤーが国家としての長い歴史を保っていくというのはロマンがあります。

> > > でもまあ、そうなれば「フランス王位」や「神聖ローマ帝位」などの器は同じでも、
> > > 中身は完全に架空世界のストーリーになっちゃいますけどね(笑)。

> > 本当にナントカ家を永遠に見続けるだけのゲームですね。
> > 私そういうゲーム好きなんで。

> そういうのは多人数ゲームよりも、1人用ゲーム向きですね。
> 多人数ゲームの重要ポジションを占めながら、そんな感じでボーっとしていると、
> それだけで他のプレイヤーに悪影響を及ぼすので、批判の対象となりますから(笑)。

あ、そうでした。
まあ、ゲーム的には、
暇な時に確認しに来るという風な感じでしょうか。
(多分WW2オンラインや赤い嵐オンラインのような一日一ターンでしょうから。)
そして、起きている時は何回見ても公式の一つもないのに、
寝ている間に奇襲された、何処かの国が滅んだ、なんてことはよくあります。
> > > 逆に、史実から極端に逸脱しない方向性を考えますと、
> > > 国家の枠組みがほぼ出来上がった近世以降が対象になるでしょうが。

> > 余談ですが、何も王家にしなくとも、
> > 聖職者、大商人、大地主、冒険家などもいいでしょうね。

> 現在では過疎っている「銀河凡将伝説」などは、まさにそんな感じのゲームで、
> 軍人・政治家・商人・信者に分かれ、それぞれの出世や陣営勝利などを目指す為、
> 各プレイヤーの様々な思惑や陰謀が重なり、とてもカオスな展開を見せていました(笑)。
> でもまあ、あれは最低でも50名くらい参加者が居ないと成り立たないゲームでしたので、
> 今ではゲーム要素をフルに引き出してプレーする事も困難でしょうね・・・・
> 各役割ごとに別システムのゲームであり、それがデータを共有している仕組みですから。

そして今は@page対策の対象ではありませんね。


[18928] Re2:言語と民族返信 削除
2014/4/11 (金) 20:23:43 徳翁導誉

> > 北京の冬季五輪招致の件と、満州族の事は、何の関係性も無いですよ・・・・
> > そもそも現在、満州族は実質的に漢民族とほぼ同化し切っており、
> > 満州語を母語とする人は、既に数十人に過ぎなくなっています。

> まあ確かに、チベットやウイグルに比べると独立意識は低いですよね。

中国の少数民族居住地は、規模に応じて「自治区>自治州>自治県」が設けられており、
チベットやウイグルに関しては、5つしかない最大単位の自治区があるのですが、
満州族の方は、自治区どころか自治州も無く、自治県レベルしか存在しません。
要するに満州族の場合、民族単位でまとまって生活している地域が少なく、
ほとんどは都市部で漢民族と混在しているのが実際で、文化的にも大きな違いが無いんですよ。
まあ元々、清朝時代は満州族が支配階層だった訳ですからねえ。
現状を見れば、満州族が漢化されてたようにも見えますけども、
反対側の視点で見ると、清朝300年の統治により漢民族が満州化されたとも言えるんです。
なので、文化的に大きく異なるチベットやウイグルの事情とは、満州族はかなり違いますね。

もちろん、中には民族的な意識が強い満州族の人も居るでしょうけど、
そうした「民族意識」よりも強いのは、「エリート意識」の方だと思います。
100年前に清朝が崩壊するまで、彼らは支配階層だった訳で、
日本風に言えば、数代前までは大名だったり、幕臣だったりした人たちなんですよ。
その為、旧名門として家柄を誇る自尊心は未だ少なからず残っているでしょうし、
支配階層だった歴史的背景から教育意識が高いので、
漢民族を含めて全民族の中でも、満州族は特に教育水準(識字率や大学進学率)が高いんですよ。
混血し、混在し、同化した現状を考えると、こちらの意識の方が強いような気がするんです。

あとの民族は、歴史的に「国家」をもった民族が少ないですし(日本だと琉球とアイヌの違い)、
100年前までは「漢族・満州族・蒙古族・回族(ウイグルなど)・チベット族」で
「五族」とされてましたから、そこで1つのラインがあるのは確かでしょうね。
前回、ハプスブルク家の帝国は同じ人物が君主を務める国家の連合体だと説明しましたが、
ある意味では大清帝国というのも、そうした「同君連合」と似た感じでして、
満州を統一した愛新覚羅家が皇帝として中国を統治し、大ハーンとしてモンゴルに君臨し、
仏教の保護者としてチベットを支配し、ウイグルは新たな征服地(新疆)として扱っていました。
要するに清朝とは、「満州&中国・モンゴル・チベット・ウイグル」の4つに分かれていた感じで、
その体制が未だに現在の中華人民共和国にも、影響を及ぼしているとも言えます。

> (そのチベットやウイグルも、徐々に漢民族に呑まれつつありますが。)
地域的にという事でしたらイエスですが、民族的にという事でしたらノーでしょうね。
入植政策により、チベットやウイグルにおける漢民族の人口自体は増えてますけど、
それが即ち、チベット族やウイグル族の同化・消滅などに直結している訳ではないので。
まあさすがに、内モンゴルのように漢民族が大多数を占めるようだと、少し事情は異なりますが。

> 一説によると、ネイティブな漢民族は周の時代に滅んでおり、
> 現在の漢民族10億人は、東西南北の異民族の混血であるともいわれていますから。

「ネイティブな漢民族は周の時代に滅んでおり」って、
漢王朝が誕生する前に滅んでるんじゃ、順序が逆じゃ無いですか!?(笑)
まあ、漢民族の元となった「華夏族」の方だったとしても、
殷周革命により、文化も言語も宗教も異なる殷と周が混ざり合って誕生した民族なので、
「滅ぶ」とかそういう表現も、ちょっと違うようには思いますね。

例えば、この殷周革命や、その後の春秋戦国の動乱により、
大陸を逃れ、海を渡った人たちが日本へと辿りつき、
縄文人と混ざり合う事によって、弥生人になったと言われていますが、
この事から「ネイティブな日本民族は弥生時代に滅んでいる」と言っては、
やはり、おかしな表現だと思われますよねえ?
まだ百数十年の歴史しか無い近代的な民族意識で歴史を見てしまうと、
古代なんて混血しまくりですから、地球上の全ての民族が滅んだ事になっちゃいます(笑)。

> 日本は、アメリカの占領下に置かれた時代を除き、
> 占領、植民地の経験がないといわれています。
> (蒙古襲来など、あと少しでということはありましたが。)

戦後に一世を風靡した「大和朝廷の騎馬民族征服王朝説」なんてモノもありますけど(笑)、
日本は島国ですから、大陸にある多くの国々とは事情が異なりますよねえ。
特に日本の場合、中国大陸との間に朝鮮半島があった事から、
文化は入って来るけど、軍事的脅威は受け難いという、なかなかの好立地でしたので。
(イギリスの場合は欧州大陸に近過ぎて、フランス貴族の植民地だった時代もありましたし)
とは言え、外部からの襲撃は有り、代表例は上記にあるモンゴルによる2度の元寇ですが、
他には、平安中期(藤原道長が摂政の頃)に女真族(満州族)が襲来した「刀伊の入寇」や、
朝鮮の混乱期に海賊が続発した「新羅の入寇」(日本で言えば戦国時代の倭寇)がありますね。
まあ、日本本土はそこまで被害を受けないのですが、通り道にある対馬は毎度酷い目に・・・・

って、その対馬が一番危なかったのは、幕末のロシア艦隊による占領事件かも?
幕府は自力で問題を解決できず、イギリスの介入でロシア艦隊が撤収するまで、
半年に渡って、対馬の一部を占領され続けましたからねえ。
歴史の展開次第では、そのままロシアの租借港と化してたかも知れませんし、
もしも日露戦争で日本が負けていたら、対馬の割譲を要求された可能性もあったでしょうから。
でもまあ、第二次大戦の敗戦時に、ドイツ同様の「日本分割統治」↓が計画通りに行われていたり、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%88%86%E5%89%B2%E7%B5%B1%E6%B2%BB%E8%A8%88%E7%94%BB
ヤルタ会談でスターリンが要求した、千島・南樺太だけでなく「北海道半分」↓のソ連併合が通っていたら、
http://blogs.yahoo.co.jp/nakamushyh/GALLERY/show_image.html?id=36067679&no=9
それどころのレベルじゃ無かったでしょうけどね(笑)。

・・・と、if話にズレてしまいましたが、史実でも幕末には他の例がありまして、
長州藩が英・仏・蘭・米の四国連合艦隊と争った馬関戦争では、下関を占領されてしまいましたし、
プロイセン人に北海道の開墾農地を租借する事件があったりしました(後に賠償金を払って契約を破棄)。
でも、一時的に終わったそれらの件よりも、問題が深刻だったのは、
横浜や神戸などの開港地に作られた「外国人居留地」の方でしょうね。
確かに江戸時代にも、似たような感じで「出島」がありましたけど、
日本人側が外国人を押し込めた出島と、外国人側が日本人を追い出した居留地では、意味が大きく異なり、
実質的には、植民地とまでは行かなくとも、租借地には近い状態でしたからねえ。
中国で言えば、まさにマカオが同じ感じでした(名目的には居留地だけど、現実的には租借地)。
つまりは、日本の近代化が上手く行かなければ、中国と同じようになっていた可能性もあった訳です。
(ちなみに、現在でも神戸や横浜に中華街が残っているのは、その頃の名残りですね)

ですが忘れてはならないのは、現在の日本にも実質的な「租借地」が存在するという事実です。
言うまでも無いですが、それは「在日米軍基地」の事です。
正直、私もあまり実感はありませんけど、GHQ統治下の6年間を除けば、
現在は日本の歴史の中で最も、国家的な主権が蔑ろにされている時代だとは言えます。
歴史地図では、高麗がモンゴル帝国と同じ色で塗られているモノがありますが、
未来の歴史教科書だと、今の時代の歴史地図では日本も、アメリカと同じ色に塗られているかも?(笑)


> > まあ、メーカー市販のゲームだと、この辺を表現するには困難だと思いますが、
> > (コーエーのゲームでも、大航海時代から奴隷が消え、帝国時代から慰安コマンドが消えました)

> あと私が好きなゲームの、コーエーの蒼き狼。
> の、オルドとかも、現代なら問題視されていたでしょうね。

いや別に、オルドは現在再販されているバージョンでも、普通に入ってるはずですし、
復刻盤でも姿を消してる奴隷や慰安とは違いますよ。
とは言え、シリーズを重ねたり、家庭用に移植されたりする度に、
表現がソフトになってますけどね(その代わり、絵の可愛らしさはアップしてますが)。
まあ、オルド方面の充実度を望むのであれば、「鬼畜王ランス」でもプレーして下さい(笑)。
エロゲー・メーカーが作った、架空世界の歴史シミュレーション・ゲームで、
「よく出来ている」という評判は聞きますね(私は未プレーなので保証はできませんが)。
20年近く前のWindows95用ですが、逆に古過ぎて、メーカーが無料配布してます(エミュは自前で用意)。
ttp://www.retropc.net/alice/ (一応18禁なので直リンは避けます)

> > 赤い嵐にしても陸地エリアは200個ありますが、200人のプレイヤーが必要な訳ではありません。
> > 欧州の封建制における爵位と言うのは、日本で言えば「○○守護」とか「××探題」に近いモノで、
> > 基本的には領地単位ごとに「○○公」や「××伯」など、統治者の官職が定められており、
> > 各家が特定の爵位を持っているように見えるのは、単に領地が世襲化されているからに過ぎず、
> > 実際には、1つの家で複数の「領地=官職(爵位)」を持っている例は実に多いです。
> > 誤解を恐れず簡単に言ってしまうと、西欧の爵位は家ではなく領地に付属している訳ですね。

> ですから、土地が2000くらいでプレイヤーが50くらいな感じですか?

エリア数が2000もあったら、多分まともにプレーできませんよ(笑)。
現在の日本の市町村数が1800を切ってますから、2000ものエリアとなると、
仮に戦国時代のゲームで考えれば、市町村よりも小さな単位を奪い合うゲームになる訳で、
そうなるとハッキリ言って、コア・ゲーマーにしか向かないハードな内容になると思います。
以前のように、そうしたコア層も多かった時期なら、頑張って作ったかも知れませんが、
プレイヤーがゲーム性を持て余してしまうと、その苦労も報われませんので・・・・

> > 失礼ながら、文章を読まずに単語だけ拾って返信されている印象を受けますが、
> > ここで語っている内容は、武将の一代記といった数十年規模の一般的な歴史ゲームに対して、
> > 王朝を主題とするような数百年規模の歴史ゲームがあっても良いという話をしている訳で、
> > 別に「歴史隆々」のような神の視点で歴史を眺めるゲームを語っている訳ではありません。

> そういえばそうでした。
> しかし、王朝を主題とする数百年規模のゲーム=「歴史隆々」と変換されてしまったので。
> すいません。

言い方を変えれば、「歴史ゲーム」とは言っても、
実際はほとんどが「戦争ゲーム」ばかりなのが実情なので、
戦国時代や三国志も良いですが、その後の幕府や王朝を存続させるゲームがあっても良く、
平時の権力争いと言うのも、題材として決して悪くはないでしょうし、
それが欧州史であれば、国家間のパワー・バランスみたいなモノまで生じる訳ですね。
ハプスブルク家なんて婚姻政策を繰り返す事で、あれだけの大国を築き上げたのですから。

> > そういうのは多人数ゲームよりも、1人用ゲーム向きですね。
> > 多人数ゲームの重要ポジションを占めながら、そんな感じでボーっとしていると、
> > それだけで他のプレイヤーに悪影響を及ぼすので、批判の対象となりますから(笑)。

> あ、そうでした。
> まあ、ゲーム的には、
> 暇な時に確認しに来るという風な感じでしょうか。
> (多分WW2オンラインや赤い嵐オンラインのような一日一ターンでしょうから。)
> そして、起きている時は何回見ても公式の一つもないのに、
> 寝ている間に奇襲された、何処かの国が滅んだ、なんてことはよくあります。

ただ1つ言っておくと、頻繁にゲームに参加できない事と、
登録したきり放置したり、通信が来ても返信をしない事とは、まったく別だという事です。
もちろん、それを不正な行為で補おうというのは、以ての外ですが・・・・
(他のプレイヤーの迷惑を意識できていないという面では、放置も不正も根源は同じかも?)
特にWW2系や赤い嵐は「外交ゲーム」として作ってありますので、
外交を疎かにすると簡単に滅びますし、通信も数より質が重要だったりします。


[19062] Re3:言語と民族返信 削除
2014/5/23 (金) 11:51:59 帰ってきた伊豆大島のキョン

▼ 徳翁導誉さん
民族を語るうえで「血」がよく持ち出されますが、私の感覚だと民族って自然科学的概念では
なくてあくまで社会科学的な概念だと思ってます。さらにいうと相対的なものだとも思ってい
ます。
私の民族のイメェジは端的にいうと「この人なら同類とみなしてもいいと思う人の意識の集合
体=自分たちのコミュニティ(社会)の構成員」だと思っています。で、当然見た目や言葉が
大きく異なり、血縁関係も遠かったりするとどうしても同類と思い難い面があるので別民族と
お互いに扱ってしまうだけだと思います。要はこういった要素は民族判断の材料であってたと
えアメリカに住む黒人と白人でも社会的に自分たちが「同類」だと思っていれば、それはアメ
リカ人という民 族でいいと思います。もちろんそれはあくまでアメリカ社会内部の話で外の人
たちがはたしてそう思うかどうかというのはまた別問題だと思いますが。
蛇足なんですけれど、依然黒人は白人社会(狭義のアメリカ社会)に同化しようとして戦って
きた歴史がありまた現在もそうあるのである程度アメリカ社会の構成員とみなされているよう
ですが、アジア系移民は母国の文化を保持し続け、アメリカよりも母国に愛国心があるように
みえるためアメリカ社会の構成員として扱われにくいという話を耳にしましたがこういったこ
とも私の民族感に合致する事例なのではと思います。(イギリス王室もドイツ系、スウェーデ
ン王室もフランス系ですしね。)
次に相対的ですが、これは民族の範囲が 立場によって変わってしまうという意味です。
明治以前の日本はぼんやりと日本人意識はあってそれを外国に対しては主張していたでしょう
しかし、対内的には会津だとか薩摩だとかの自分の出身藩の構成意識というものが強かったと
思います。それが戊辰戦争以降の国民国家形成の段階で徐々に解体されていったものと思って
おります。そうすると外国に対しては日本人、日本人同士では薩摩人といった使い分けが存在
しているように見え、こういったことで相対的といえるものです。もっともこの薩摩人だとか
は狭義には民族に当たらないとは思います。民族意識に類似した(つまり自己と他者のコミュ
ニティを区別するような)意識傾向であることは否定できないと思います。近年では縄文 系・
弥生系といった区別も民族類似の意識であるといえます。

付け加えると民族って非常に政治的なものでもあるんですよね。
モルドヴァ人はルーマニア人とほぼ同一でラテン系でしたが、ソ連が占領した際ラテン意識を
とるためにキリル文字を導入してモルドヴァ人という民族意識を植え付けて
ルーマニアから切り離しました。
中国では漢民族以外の少数民族はある種法定的に定められていて(民族識別工作参照)、いま
だに識別されていない民族や自分たちの意識とは関係なく違う民族として記載されます。

ですから民族という概念は意外と適当なんじゃないかなと思っております。19世紀の民族国家の
時代(それ以前は民族という確固とした意識さえあったかどうか微妙ですが、 同族意識はあった
と思います。)時代はこれはこれで自治を促す面で有用だったのだけど現代においてそれほど民
族が重要かという問題もあります。私にしてみれば白鵬だってもう日本民族でいいと思いますし。


> > 日本は、アメリカの占領下に置かれた時代を除き、
> > 占領、植民地の経験がないといわれています。
> > (蒙古襲来など、あと少しでということはありましたが。)

> 戦後に一世を風靡した「大和朝廷の騎馬民族征服王朝説」なんてモノもありますけど(笑)、
> 日本は島国ですから、大陸にある多くの国々とは事情が異なりますよねえ。
> 特に日本の場合、中国大陸との間に朝鮮半島があった事から、
> 文化は入って来るけど、軍事的脅威は受け難いという、なかなかの好立地でしたので。
> (イギリスの場合は欧州大陸に近過ぎて、フランス貴族の植民地だった時代もありましたし)
> とは言え、外部からの襲撃は有り、代表例は上記にあるモンゴルによる2度の元寇ですが、
> 他には、平安中期(藤原道長が摂政の頃)に女真族(満州族)が襲来した「刀伊の入寇」や、
> 朝鮮の混乱期に海賊が続発した「新羅の入寇」(日本で言えば戦国時代の倭寇)がありますね。
> まあ、日本本土はそこまで被害を受けないのですが、通り道にある対馬は毎度酷い目に・・・・
>
> って、その対馬が一番危なかったのは、幕末のロシア艦隊による占領事件かも?
> 幕府は自力で問題を解決できず、イギリスの介入でロシア艦隊が撤収するまで、
> 半年に渡って、対馬の一部を占領され続けましたからねえ。
> 歴史の展開次第では、そのままロシアの租借港と化してたかも知れませんし、
> もしも日露戦争で日本が負けていたら、対馬の割譲を要求された可能性もあったでしょうから。
> でもまあ、第二次大戦の敗戦時に、ドイツ同様の「日本分割統治」↓が計画通りに行われていたり、
> http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E5%88%86%E5%89%B2%E7%B5%B1%E6%B2%BB%E8%A8%88%E7%94%BB
> ヤルタ会談でスターリンが要求した、千島・南樺太だけでなく「北海道半分」↓のソ連併合が通っていたら、
> http://blogs.yahoo.co.jp/nakamushyh/GALLERY/show_image.html?id=36067679&no=9
> それどころのレベルじゃ無かったでしょうけどね(笑)。
>
> ・・・と、if話にズレてしまいましたが、史実でも幕末には他の例がありまして、
> 長州藩が英・仏・蘭・米の四国連合艦隊と争った馬関戦争では、下関を占領されてしまいましたし、
> プロイセン人に北海道の開墾農地を租借する事件があったりしました(後に賠償金を払って契約を破棄)。
> でも、一時的に終わったそれらの件よりも、問題が深刻だったのは、
> 横浜や神戸などの開港地に作られた「外国人居留地」の方でしょうね。
> 確かに江戸時代にも、似たような感じで「出島」がありましたけど、
> 日本人側が外国人を押し込めた出島と、外国人側が日本人を追い出した居留地では、意味が大きく異なり、
> 実質的には、植民地とまでは行かなくとも、租借地には近い状態でしたからねえ。
> 中国で言えば、まさにマカオが同じ感じでした(名目的には居留地だけど、現実的には租借地)。
> つまりは、日本の近代化が上手く行かなければ、中国と同じようになっていた可能性もあった訳です。
> (ちなみに、現在でも神戸や横浜に中華街が残っているのは、その頃の名残りですね)
>
> ですが忘れてはならないのは、現在の日本にも実質的な「租借地」が存在するという事実です。
> 言うまでも無いですが、それは「在日米軍基地」の事です。
> 正直、私もあまり実感はありませんけど、GHQ統治下の6年間を除けば、
> 現在は日本の歴史の中で最も、国家的な主権が蔑ろにされている時代だとは言えます。
> 歴史地図では、高麗がモンゴル帝国と同じ色で塗られているモノがありますが、
> 未来の歴史教科書だと、今の時代の歴史地図では日本も、アメリカと同じ色に塗られているかも?(笑)


そのほかに小笠原諸島も米国の占領期を除いても一時的に植民地になってましたね。それに神戸事件では
神戸中心街を占領されてますね。この件に関しては維新政府がうまく対処できたおかげで最悪の事態を防
げたと思っています。
維新政府で話はそれますが、いわゆる薩長土肥だと長州っていまいち人気ないですよね。まあ判官びいき
の日本人からしたら、西南戦争で勢いを失った薩摩、明治六年政変で大隈が下野した肥前、志半ばで絶え
た坂本竜馬が魅力的な土佐に比べ、政治家的な印象が強く大正デモクラシィまで命脈を保った長州閥とい
うのはあまり印象が良くないのではと思い ますが。
それに長州って表向きはそうですけれど(これは特に伊藤博文の功績が大きいのかなと思いますが)実質
的には彼らの作った制度なんかは今も残っているので、長州の亡霊といいますか、いまだに長州
的政治体制ということも可能かと思います。具体的には、憲法(表向きは大日本帝国憲法の全面改正で一
部GHQの意向がはいっているけれども、骨格は大日本帝国憲法と大きくは変わらない。)内閣制度、東京大
学(帝国大学の構想)、自由民主党(その源流は立憲政友会)などが代表例でしょうか。これを以て長州閥
とは言えませんが、少なくともその残滓が生きているとはいえると思います。


[19065] 「民族」の定義と区分返信 削除
2014/5/24 (土) 15:23:42 徳翁導誉

> 民族を語るうえで「血」がよく持ち出されますが、
> 私の感覚だと民族って自然科学的概念ではなくてあくまで社会科学的な概念だと思ってます。
> さらにいうと相対的なものだとも思っています。
> 私の民族のイメェジは端的にいうと
> 「この人なら同類とみなしてもいいと思う人の意識の集合体=自分たちのコミュニティ(社会)の構成員」
> だと思っています。
> で、当然見た目や言葉が大きく異なり、血縁関係も遠かったりすると
> どうしても同類と思い難い面があるので別民族とお互いに扱ってしまうだけだと思います。

まあ大雑把に言うと、「民族」というのは「文化」で繋がる集団の事で、
「血統」で繋がってるのは「人種」ですからねえ。
とは言え、文化を共有する母集団というのは、血統の繋がりで構築されてる事が多いですので、
民族と血統は不可分では無いものの、密接にリンクしている事柄だとは思います。
そこはやはり、「民俗」ではなく「民族」ですので(笑)。

> 要はこういった要素は民族判断の材料であって
> たとえアメリカに住む黒人と白人でも社会的に自分たちが「同類」だと思っていれば、
> それはアメリカ人という民族でいいと思います。
> もちろんそれはあくまでアメリカ社会内部の話で外の人たちが
> はたしてそう思うかどうかというのはまた別問題だと思いますが。

そこまで行くと既に、「民族」という単語の概念の話になって来るように思います。
民族を「文化を共有する集団」と定義した場合、
ここでの文化の主な構成要素は、言語であったり、宗教であったり、歴史であったりする訳ですが、
まあ結局は、それぞれ社会的に定義された文化グループへの「帰属意識」の話なんだと思います。
なので、本人がそこに属していると考え、他人もそう見ていれば、それがその人の民族でしょうし、
言葉を言い換えるなら「同類」という事でもあるでしょうから、その見方は変わらないような気がします。

ただし、同じようなグループを形成していても、文化が主なのか、集団が主なのかで、事情は異なり、
個人的には、文化が主なのが「○○民族」で、集団が主なのが「○○人」という区分をしています。
それで「アメリカ人」の場合、オバマは大統領選の勝利演説で、
「黒人も、白人も、ラテン系も、アジア人もない。あるのはアメリカ国民だけだ」と言いましたが、
そう発言するという事は、現状ではそうでは無いという事であり、
「同類」つまりは「アメリカ民族」とまで呼べるか否かは、また別のように思います。
血統を越えての民族意識を構成している話なら、フランスの方が進んでいるかも知れませんね?
まあフランスは、血統主義より文化主義で、同化政策を行う国ですからねえ。

> 蛇足なんですけれど、依然黒人は白人社会(狭義のアメリカ社会)に同化しようとして
> 戦ってきた歴史がありまた現在もそうあるので
> ある程度アメリカ社会の構成員とみなされているようですが、
> アジア系移民は母国の文化を保持し続け、アメリカよりも母国に愛国心があるようにみえるため
> アメリカ社会の構成員として扱われにくいという話を耳にしましたが
> こういったことも私の民族感に合致する事例なのではと思います。

う〜ん、黒人とアジア系の同化具合の差というのは、そのまま歴史の差なんじゃ無いですかねえ?
移民も3世4世と深まるにつれ、一般的に同化の度合も深まると思うので。
それに「同類」となるには、自分がそう思うだけでなく、他者からもそう思われなければならない為、
自分が望むという事以上に、他者から認められる事の方が、ハードルが高いように感じます。
で、その高さを克服するスピードというのは、黒人よりアジア系の方が速いように思うんです。
まあ結局の所、認められるの必要なのは、物心両面の豊かさでしょうから・・・・
アルゼンチンとウルグアイを除く南米のようにゴチャ混ぜにならないと、人種の壁は越えにくい気がします。

ただ、黒人やアジア系の同類化(=白人側の許容)が進む事があるとすれば、
それはラテン系人口の急増が、現在の白人中心社会を脅かす時でしょうね。
言い方は悪いですが、敵が現れれば、味方を増やそうとするのが人の世の常なので。
カトリックとプロテスタントで宗派が違うだけでなく、スペイン語と英語で言語も違いますし、
少数だから独自の社会を築くアジア系とは異なり、ラテン系は社会ごと移ってくるのに近いですからねえ。
そのうち、スペイン語がアメリカの公用語になる日も近いかも?(笑)
でもまあ、人種の壁が薄まり、スペイン語まで取り込んだ「アメリカ」というのも、面白そうですが。

> 次に相対的ですが、これは民族の範囲が 立場によって変わってしまうという意味です。
> 明治以前の日本はぼんやりと日本人意識はあってそれを外国に対しては主張していたでしょう
> しかし、対内的には会津だとか薩摩だとかの自分の出身藩の構成意識というものが強かったと思います。
> それが戊辰戦争以降の国民国家形成の段階で徐々に解体されていったものと思っております。
> そうすると外国に対しては日本人、日本人同士では薩摩人といった使い分けが存在しているように見え、
> こういったことで相対的といえるものです。
> もっともこの薩摩人だとかは狭義には民族に当たらないとは思います。
> 民族意識に類似した(つまり自己と他者のコミュニティを区別するような)
> 意識傾向であることは否定できないと思います。

その辺は、民族より一回り小さい部族や氏族の範疇でしょうね。
(部族や氏族という単語には、現在だと「未開な」というイメージが付いてしまってますが)
とは言え、藩が国家であり、日本が世界であった時代であれば、
薩摩だ、長州だ、会津だというのを、その時点では民族的に捉えても良いかも?
・・・って、こういう普遍的な話をする場合、
島国という日本の特殊性は、ちょっと理解を難しくしますよね。
大陸では近代以降に政治的に引かれた線が、日本では海によって既に物理的に引かれていた訳で、
明確に意識するか否かは別として、内と外の感覚は古くから備わっていた一方、
だからこそ、人為的に線を引いて区分けする感覚を、どうも理解し難いと・・・・

> 近年では縄文系・弥生系といった区別も民族類似の意識であるといえます。
その2系統の混血により、大和民族の原型となる弥生人が生まれる訳ですが、
縄文系(先住弥生人)と弥生系(渡来弥生人)くらい異なると、
もう類似というか、そのまま「民族」って言っちゃても良くありませんか?
現代では、政治の都合で民族が分類される傾向があるとは言え、
政治的背景が働かなければ、民族を分類できないって訳でも無いですしね。

> 付け加えると民族って非常に政治的なものでもあるんですよね。
> モルドヴァ人はルーマニア人とほぼ同一でラテン系でしたが、
> ソ連が占領した際ラテン意識をとるためにキリル文字を導入して
> モルドヴァ人という民族意識を植え付けてルーマニアから切り離しました。

それでも、ルーマニア人とモルドバ人は別の民族ですかねえ?
確かに現状でルーマニアとモルドバは別の国ですし、それを強調する為の政治的背景から、
「ルーマニア人ではなくモルドバ人であり、ルーマニア語ではなくモルドバ語である」
というスタンスを打ち出してますが、この程度はその時々の損得勘定次第だと思います。
セルビアとモンテネグロの関係なんかと似ているかも知れませんね?
ですので個人的には、ルーマニア人とモルドバ人としては別々だが、同じルーマニア民族であり、
仮に別民族として見るにしても、それは状況次第で変わり得る帰属意識に依っているという見方ですね。
まあ言い換えれば、その小さな帰属意識の差を生んでいるのが政治的要因なので、
結局のところ、言わんとしている意味は同じなのかも知れませんが(笑)。

> ですから民族という概念は意外と適当なんじゃないかなと思っております。
> 19世紀の民族国家の時代(それ以前は民族という確固とした意識さえあったかどうか微妙ですが、
> 同族意識はあったと思います。)時代はこれはこれで自治を促す面で有用だったのだけど
> 現代においてそれほど民族が重要かという問題もあります。

まあ、最も端的な例が、中東や中央アジアといった遊牧文化の世界でしょうね。
さすがに、国境線がくっきりと引かれてしまった現代では、状況も変わってきてるでしょうが、
それ以前まではずっと、くっ付いたり、離れたりという感じでしたので・・・・
(国家や民族より宗教を重んじるムスリムの理念には、こうした遊牧文化が強く影響してるかも?)
国民や国民国家という概念が近代の産物であると同時に、民族という概念もまた、
国民や国民国家の誕生と共に、漠然とした区分けから、明確な区分けされるモノへと変化し、
その明確さの元となる線こそが、政治的背景から人為的に引かれたモノでしたらねえ。
そういう意味では、「人為的」を「適当」と言い換える事も、そこまで不自然では無いと思います。
要するに、陸上に国境線を引くのと同じような行為ですから。

> 私にしてみれば白鵬だってもう日本民族でいいと思いますし。
う〜ん、私も個人的に「日本語を話す人=日本人(ここで言うなら同類)」に見えちゃう為、
例えばラモスなどを見てても、「そう言えば、ブラジル出身だっけ!?」と改めて思ったりするのですが、
(見た目は全く意識せず、意思疎通が出来るかで分けて見てるので、「おかしい」とよく言われます・笑)
その見方で行くと、白鵬は完全に私の中で日本人扱いになっているのですが、
しかし、白鵬が日本民族かと言われると、インタビューの中でモンゴルへの思いが強く滲み出る事があり、
将来的には帰化して日本に永住するのでしょうけど、心の奥底の帰属意識はモンゴルにあると感じるので、
「白鵬は日本人」とまでは言えても、「白鵬は日本民族」とまでは言えませんね、個人的には。


> そのほかに小笠原諸島も米国の占領期を除いても一時的に植民地になってましたね。
広義の植民地ではありますが、小笠原は無人島でしたので、「入植地」の方が適当かも?
日本にも少数ながら欧米系の先住民族が居るのは、小笠原に入植した彼らの末裔が居る為ですね。

> 維新政府で話はそれますが、いわゆる薩長土肥だと長州っていまいち人気ないですよね。
> まあ判官びいきの日本人からしたら、西南戦争で勢いを失った薩摩、
> 明治六年政変で大隈が下野した肥前、志半ばで絶えた坂本竜馬が魅力的な土佐に比べ、
> 政治家的な印象が強く大正デモクラシィまで命脈を保った長州閥というのはあまり印象が良くないのではと思いますが。

う〜ん、長州って人気ないですかねえ?(笑)
まあ確かに、明治中期以降の藩閥としては、長州が最も強力でしたから、
その反動として、長州があまり好かれていない面はあると思いますし、
幕末時のテロ活動も、今では客観的に評価される事が増えたので、高いとは言えないのかな?

とは言え維新で見れば、薩摩が主流派筆頭、長州が主流派2番手、土佐が非主流派筆頭みたいな感じで、
この時点で、薩摩や土佐に比べれば、どうしても長州の存在感は薄くなってしまいますし、
西郷・大久保・木戸の「維新の三傑」の段階で、既に薩摩2人・長州1人な上、
倒幕の中心人物は西郷であり、維新の中心人物が大久保なので、木戸の影は薄いですよねえ・・・・
個人の人気としても、トップに坂本、続いて西郷が来て、少し離れて高杉でしょうし、
やはり結局の所、判官贔屓とかはあまり関係なく、存在感と人気が比例しているだけだと思いますよ?

人気面で言えば、それこそ薩長土肥の中では断トツで、肥前が人気薄なのでは?(笑)
鍋島閑叟・枝吉神陽・江藤新平・大隈重信・副島種臣・大木喬任・島義勇・佐野常民と、
癖のある人物だらけな上、そもそも幕末の動乱にほとんど絡んでませんからねえ。
先程の分け方で言えば、肥前は非主流派2番手で、維新後も薩長土に比べて存在感が薄いですし・・・・

> それに長州って表向きはそうですけれど(これは特に伊藤博文の功績が大きいのかなと思いますが)
> 実質的には彼らの作った制度なんかは今も残っているので、
> 長州の亡霊といいますか、いまだに長州的政治体制ということも可能かと思います。
> これを以て長州閥とは言えませんが、少なくともその残滓が生きているとはいえると思います。

まあ、いま現在の首相も長州ですからねえ(笑)。
戦後だけ見ても、鹿児島出身の首相はゼロでも、山口出身は岸・佐藤・安倍×2ですし。
もちろん、安倍は岸の孫ですし、佐藤も岸の弟なので、長州閥というよりは岸派閥なのでしょうが、
戦前の岸の出世には、長州閥が少なからず絡んでいる事を考えれば、
「残滓」くらいの表現であれば、そこまで大袈裟では無いのかも知れませんね?


[19073] 長州と岸一族返信 削除
2014/5/24 (土) 20:14:43 伊豆大島のキョン

▼ 徳翁導誉さん
> う〜ん、長州って人気ないですかねえ?(笑)
> まあ確かに、明治中期以降の藩閥としては、長州が最も強力でしたから、
> その反動として、長州があまり好かれていない面はあると思いますし、
> 幕末時のテロ活動も、今では客観的に評価される事が増えたので、高いとは言えないのかな?


まぁあくまで私の感覚ですが。
都市伝説(陰謀論)で「大室寅之祐、明治天皇説」があって未だにそれを扱った書籍が発売され
ているところも、あまり長州に対していい印象を持たれていないのかなと思ったのです。
 
> とは言え維新で見れば、薩摩が主流派筆頭、長州が主流派2番手、土佐が非主流派筆頭みたいな感じで、
> この時点で、薩摩や土佐に比べれば、どうしても長州の存在感は薄くなってしまいますし、
> 西郷・大久保・木戸の「維新の三傑」の段階で、既に薩摩2人・長州1人な上、
> 倒幕の中心人物は西郷であり、維新の中心人物が大久保なので、木戸の影は薄いですよねえ・・・・


薩摩は西郷が西南戦争で、大久保が紀尾井坂の変で死んでからは少しパッとしないですよね。黒田清隆は
伊藤博文にいいように利用されてた感もありますし……。軍人や警察では優秀な人物を多数輩出してます
から薩摩は政争の類は苦手だったんでしょうかね……。


> 人気面で言えば、それこそ薩長土肥の中では断トツで、肥前が人気薄なのでは?(笑)
> 鍋島閑叟・枝吉神陽・江藤新平・大隈重信・副島種臣・大木喬任・島義勇・佐野常民と、
> 癖のある人物だらけな上、そもそも幕末の動乱にほとんど絡んでませんからねえ。
> 先程の分け方で言えば、肥前は非主流派2番手で、維新後も薩長土に比べて存在感が薄いですし・・・・


> もちろん、安倍は岸の孫ですし、佐藤も岸の弟なので、長州閥というよりは岸派閥なのでしょうが、

岸一族と言えば、もともと岸の地盤にいたのは虎ノ門事件の難波大助の父親なんでしたっけ?虎ノ門事件が
なければ、また違った歴史になってたんでしょうか?


[19079] Re:「民族」の定義と区分返信 削除
2014/5/27 (火) 07:25:44

▼ 徳翁導誉さん
 
> > それに長州って表向きはそうですけれど(これは特に伊藤博文の功績が大きいのかなと思いますが)
> > 実質的には彼らの作った制度なんかは今も残っているので、
> > 長州の亡霊といいますか、いまだに長州的政治体制ということも可能かと思います。
> > これを以て長州閥とは言えませんが、少なくともその残滓が生きているとはいえると思います。

> まあ、いま現在の首相も長州ですからねえ(笑)。
> 戦後だけ見ても、鹿児島出身の首相はゼロでも、山口出身は岸・佐藤・安倍×2ですし。
> もちろん、安倍は岸の孫ですし、佐藤も岸の弟なので、長州閥というよりは岸派閥なのでしょうが、
> 戦前の岸の出世には、長州閥が少なからず絡んでいる事を考えれば、
> 「残滓」くらいの表現であれば、そこまで大袈裟では無いのかも知れませんね?


幕末から昭和までが日本人が主導で日本を動かしていたと思っているので
やっと日本の頭脳と言える人が日本の頭脳に戻ったと感じますね。
薩長土肥の倒幕派が日本を支配するのが日本の政治史的には政権の中央にいるべきでしょう。
外部(アメリカ等)の圧力がかかっている日本ではやはり日本は歪んでしまう。
という幻想的な意見でした


[19085] Re:長州と岸一族返信 削除
2014/5/30 (金) 20:07:50 徳翁導誉

▼ 伊豆大島のキョンさん
> > う〜ん、長州って人気ないですかねえ?(笑)
> > まあ確かに、明治中期以降の藩閥としては、長州が最も強力でしたから、
> > その反動として、長州があまり好かれていない面はあると思いますし、
> > 幕末時のテロ活動も、今では客観的に評価される事が増えたので、高いとは言えないのかな?

> まぁあくまで私の感覚ですが。
> 都市伝説(陰謀論)で「大室寅之祐、明治天皇説」があって
> 未だにそれを扱った書籍が発売されているところも、
> あまり長州に対していい印象を持たれていないのかなと思ったのです。

「明治天皇のすり替え説」に食い付いてる層というのは、
「ネトウヨ、うぜー」と思いつつ、彼らと同レベルの行動をしている例だと、
私個人は勝手に解釈しているのですが、違いますかねえ?(笑)
ですので、その件に関しては、あまり長州の好き嫌いとは関係ないと思ってます。

> > とは言え維新で見れば、薩摩が主流派筆頭、長州が主流派2番手、土佐が非主流派筆頭みたいな感じで、
> > この時点で、薩摩や土佐に比べれば、どうしても長州の存在感は薄くなってしまいますし、
> > 西郷・大久保・木戸の「維新の三傑」の段階で、既に薩摩2人・長州1人な上、
> > 倒幕の中心人物は西郷であり、維新の中心人物が大久保なので、木戸の影は薄いですよねえ・・・・

> 薩摩は西郷が西南戦争で、大久保が紀尾井坂の変で死んでからは少しパッとしないですよね。
> 黒田清隆は伊藤博文にいいように利用されてた感もありますし……。
> 軍人や警察では優秀な人物を多数輩出してますから薩摩は政争の類は苦手だったんでしょうかね……。

まあ結局は、その時々の人材次第だったんだと思います。
組織や制度が未成熟な時期というのは、どうしても個人の力量に頼るようになりますし。
で、維新第2世代がどうだったのか、実際に「元老」全9名の顔触れを見てみると、
薩摩が黒田清隆・松方正義・西郷従道・大山巌の4人で、
長州が伊藤博文・山県有朋・井上馨・桂太郎の4人、残る1人が公家の西園寺公望ですか。
西郷・大久保に次ぐ黒田は酒乱で身を崩し、松方は財政手腕しか目立った能力が無く、
西郷の弟・従道と従兄弟・大山には、そうした政治的野心が薄かったですからねえ・・・・
それで結局は、明治中期以降は「政は伊藤・軍は山県」という構図に落ち着いていったと。

> > 人気面で言えば、それこそ薩長土肥の中では断トツで、肥前が人気薄なのでは?(笑)
> > 鍋島閑叟・枝吉神陽・江藤新平・大隈重信・副島種臣・大木喬任・島義勇・佐野常民と、
> > 癖のある人物だらけな上、そもそも幕末の動乱にほとんど絡んでませんからねえ。
> > 先程の分け方で言えば、肥前は非主流派2番手で、維新後も薩長土に比べて存在感が薄いですし・・・・
> > もちろん、安倍は岸の孫ですし、佐藤も岸の弟なので、長州閥というよりは岸派閥なのでしょうが、

> 岸一族と言えば、もともと岸の地盤にいたのは虎ノ門事件の難波大助の父親なんでしたっけ?
> 虎ノ門事件がなければ、また違った歴史になってたんでしょうか?

いや〜、虎ノ門事件で辞職した難波作之進は、初当選から3年目の新人議員でしたし、
現在の小選挙区制とは違って、岸の頃は同じ選挙区から複数人が当選する中選挙区制でしたからねえ。
実弟の佐藤栄作と同じ選挙区から出馬して、2人とも当選し続けてましたので、
ifとして考えると面白いかも知れませんが、実際はあまり影響無かったと思いますよ?

とは言え、小選挙区制で「山口2区」となって以降、補欠選挙も含めて7回選挙が行われており、
前回こそ参議院から鞍替えした岸信夫(安倍晋三の実弟)が当選しましたが、
佐藤信二(佐藤栄作の息子)が1勝、小泉旋風で自民新人の福田が1勝した以外だと、
4度に渡って民主党の平岡秀夫が勝っているのは、保守王国・山口としては不思議ですよね。
・・・って、平岡は自民党を離脱した松岡満寿男(松岡洋右の息子)の地盤を継いだらしいので、
ただ単純に、身内同士の争い(佐藤栄作の妻は、松岡洋右の姪)なのかも知れませんが?(笑)


▼ 李さん
> > > それに長州って表向きはそうですけれど(これは特に伊藤博文の功績が大きいのかなと思いますが)
> > > 実質的には彼らの作った制度なんかは今も残っているので、
> > > 長州の亡霊といいますか、いまだに長州的政治体制ということも可能かと思います。
> > > これを以て長州閥とは言えませんが、少なくともその残滓が生きているとはいえると思います。

> > まあ、いま現在の首相も長州ですからねえ(笑)。
> > 戦後だけ見ても、鹿児島出身の首相はゼロでも、山口出身は岸・佐藤・安倍×2ですし。
> > もちろん、安倍は岸の孫ですし、佐藤も岸の弟なので、長州閥というよりは岸派閥なのでしょうが、
> > 戦前の岸の出世には、長州閥が少なからず絡んでいる事を考えれば、
> > 「残滓」くらいの表現であれば、そこまで大袈裟では無いのかも知れませんね?

> 幕末から昭和までが日本人が主導で日本を動かしていたと思っているので

幕末以前の鎖国時代に、どこの外国人が主導してたのですか?(笑)

> やっと日本の頭脳と言える人が日本の頭脳に戻ったと感じますね。
一族みんなが東大卒ぞろいの中、落ちこぼれとしてのコンプレックスを自覚している安倍に、
「日本の頭脳」と賛美するのは、本人には却って嫌味や褒め殺しと聞こえるかも?(笑)

> 薩長土肥の倒幕派が日本を支配するのが日本の政治史的には政権の中央にいるべきでしょう。
つまり長州の安倍晋三は、肥前の原口一博(民主党一のお調子者)や、
薩摩の徳田毅(徳洲会事件で失職)、土佐の中谷元(加藤紘一の元秘書)と組むべきだと?(笑)

> 外部(アメリカ等)の圧力がかかっている日本ではやはり日本は歪んでしまう。
> という幻想的な意見でした

経済界をバックにした、成り上がり者たちの「経世会」。
官僚機構をバックにした、偏差値エリート集団の「宏池会」。
アメリカの意向を武器に、上の主流2派閥に対抗した「清和会」。
物凄く大雑把に言うと、自民党の派閥というのは主にこの3つの流れがあり、
安倍や小泉の属した派閥というのは、その外圧利用の清和会なのですが・・・・
昨今話題の「集団的自衛権の憲法解釈変更」にしても、思いっ切りその方向の話ですし。


[19100] Re2:長州と岸一族返信 削除
2014/6/3 (火) 01:56:44

▼ 徳翁導誉さん

>
> ▼ 李さん
> > > > それに長州って表向きはそうですけれど(これは特に伊藤博文の功績が大きいのかなと思いますが)
> > > > 実質的には彼らの作った制度なんかは今も残っているので、
> > > > 長州の亡霊といいますか、いまだに長州的政治体制ということも可能かと思います。
> > > > これを以て長州閥とは言えませんが、少なくともその残滓が生きているとはいえると思います。

> > > まあ、いま現在の首相も長州ですからねえ(笑)。
> > > 戦後だけ見ても、鹿児島出身の首相はゼロでも、山口出身は岸・佐藤・安倍×2ですし。
> > > もちろん、安倍は岸の孫ですし、佐藤も岸の弟なので、長州閥というよりは岸派閥なのでしょうが、
> > > 戦前の岸の出世には、長州閥が少なからず絡んでいる事を考えれば、
> > > 「残滓」くらいの表現であれば、そこまで大袈裟では無いのかも知れませんね?

> > 幕末から昭和までが日本人が主導で日本を動かしていたと思っているので

> 幕末以前の鎖国時代に、どこの外国人が主導してたのですか?(笑)
>
> > やっと日本の頭脳と言える人が日本の頭脳に戻ったと感じますね。
> 一族みんなが東大卒ぞろいの中、落ちこぼれとしてのコンプレックスを自覚している安倍に、
> 「日本の頭脳」と賛美するのは、本人には却って嫌味や褒め殺しと聞こえるかも?(笑)
>
> > 薩長土肥の倒幕派が日本を支配するのが日本の政治史的には政権の中央にいるべきでしょう。
> つまり長州の安倍晋三は、肥前の原口一博(民主党一のお調子者)や、
> 薩摩の徳田毅(徳洲会事件で失職)、土佐の中谷元(加藤紘一の元秘書)と組むべきだと?(笑)
>
> > 外部(アメリカ等)の圧力がかかっている日本ではやはり日本は歪んでしまう。
> > という幻想的な意見でした

> 経済界をバックにした、成り上がり者たちの「経世会」。
> 官僚機構をバックにした、偏差値エリート集団の「宏池会」。
> アメリカの意向を武器に、上の主流2派閥に対抗した「清和会」。
> 物凄く大雑把に言うと、自民党の派閥というのは主にこの3つの流れがあり、
> 安倍や小泉の属した派閥というのは、その外圧利用の清和会なのですが・・・・
> 昨今話題の「集団的自衛権の憲法解釈変更」にしても、思いっ切りその方向の話ですし。


所詮妄想ですから笑

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