| > 1 国際社会の一員としての役割に対しての期待
> (自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて
> ・自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする
> 各国の責務であると信ずる)
今回の安保法制は、国際平和支援法案を除く10法案を
一括して「平和安全法制整備法」とした為に、内容が非常に多岐に渡り、
その中には国連PKOに関する事など、確かに国際貢献の部分も含まれてますが、
最大の焦点となったのは「集団的自衛権」の件ですよねえ?
もし、この件を以って「国際社会の一員」という事でしたら、私は意見を異にします。
これは憲法違反か否かという部分にも該当すると思うのですが、
簡単に言えば、要するに「国際社会=アメリカ」と見るか見ないかの違いかと。
個人的には、日本には国連の常任理事国になってもらいたいですし、
世界に存在感を示してもらいたいので、アメリカだけ見てればOKとは思っていません。
> 2.日米同盟の強化による防衛力増強の期待
> (日米安保では両国間の集団的自衛権の行使が想定されている)
んんん?
今回の安保法案が通ろうと、日米安保の集団的自衛権は未だ片務的なままでは?
でもまあ片務的とは言っても、基地提供・空域移譲・地位協定・思いやり予算と、
別の形で対価を払ってますから、そういう意味では既に双務的なんですよね。
極東有事に関しても、今回の法改正で活動内容が増えたとは言え、
基本的な部分は周辺事態法として、既に1999年に作ってありますから、
やはり今回の集団的自衛権のメインとなるのは、
中東などで行う戦争への協力や、米軍削減に伴うアジアでの穴埋めですよ。
もしも米軍がイスラム国に地上部隊を送れば、自衛隊の派遣も現実味を帯びましたし、
朝鮮半島有事が起これば、今まで以上に日本の関与が求められる状況となりました。
特に北朝鮮の件など、自衛隊員だけでなく日本国民も危険性が増したと思います。
そこまでやって、日本が新たに得られる対価の利益って何なんでしょうかね?
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