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[19670] 日本における「影の内閣」返信 削除
2015/10/10 (土) 00:41:12 徳翁導誉

> > 今回の法制定の流れを繰り返せば、徴兵制の復活だって不可能では無いと思います。
> > (そこまで考慮できてないのか、そこまでの責任は負う気が無いのかは、正直不明)

> 政府のあり得ないって大抵責任おわないですからねー。
> 野党が安定すりゃいいのかもしれませんが、
> 民主党は酷い状況になっちゃいましたし。

現在では「小選挙区制」のデメリット面にばかり目が行きがちですけど、
そのシステムだからこそ生き延びてる訳で、時が来れば、また政権交代あると思いますよ。
その時に党名が今のままなのか、看板が掛け変えられてるのかは知りませんし、
まあ、それで責任を負う体制になるかも別の話ですけども。

> あり得ないは一番あり得ないから(日本は既にWW2と原発で大きなあり得ない起こしてるし。)、
軍のハイテク化や、徴兵制に掛かる経費、少子化などを根拠に挙げて、
専門家が「徴兵制は有り得ない」と真顔で語っていると、
「おいおい、大丈夫かよ?」とは思ってしまいます。
国際ニュースとかに触れてれば、それが根拠として薄弱なのは解るでしょうに・・・・
どうも日本は、軍事・外交・諜報のお偉い面々まで浮世離れしていて、
それもまた一種の平和ボケ、言い換えれば平和な証なんでしょうけども(笑)。

> じゃあ徴兵制は無しにしようって明確な線引きはあってもいいはずですが、
> 憲法改正でその線を引こうとしないあたりも個人的には不安材料にも思えます。

徴兵制に関しては、普通に読めば憲法第18条で禁止されてますし、
行き過ぎた憲法解釈が問題なのであれば、仮に「徴兵制禁止」と明記しても同じ事かと。
「これは徴兵制ではない」と言って、実質的な徴兵制を行えば良いだけですからねえ。

ただ、徴兵制だろうが、志願制だろうが、傭兵だろうが、
それらはあくまで兵員を確保する手段の違いに過ぎず、
その時々の状況に応じて、最適の手段というのは変化するモノですし、
そういう意味では、徴用も、労働力を確保する数ある手段の中の1つです。
時にはその有用性も否定できない以上、徴兵・徴用を完全否定するつもりはありません。
もちろん、今現在は全く必要ないとは思いますけども、
どんな事態になろうとも絶対反対って訳じゃないですね、個人的には。

> > 憲法裁判所とGHQ由来の憲法改正
> 憲法裁判所設置論で調べると英米型か独仏型かで分かれるっぽいですね。
> アメリカみたいに二党制が成り立ってない日本に於いて英米型が向いてるのかは分かりませんが、
> もし変える機会があるとなると、政治体制の大きな転換点でしかないのかもしれませんね。
> そこまで議論が飛んでくれるのかは今の一党体制の国会だと分からないですけど。

一党体制だろうが、二大政党だろうが、日本の司法はそうそう変わらないと思いますよ。
そもそも有権者自体がその必要性を感じてませんので、政治的な争点にもなりません。
国民の支持も無いのに、法曹界の改革に手を突っ込んでも、当人にデメリットしかないでしょうし。
だからこそ日本の三権の中で、司法が最も時代遅れな感じになってる気がします・・・・

> >山本太郎
> > 政治の世界には、あのような存在も1人2人は必要だとは思います。

> 国民の代議してるわけですから、
> 個人的にはパフォーマンスに関してはもっと大衆的になった方がいいと思います。
> 影の内閣みたいなのが組織されないかなとかw

影の内閣なら、現時点でも民主党が「次の内閣」という名称で組織してますよ(笑)。
https://www.dpj.or.jp/article/next_cabinet
と言いますか、下野してた頃の自民党も「シャドウ・キャビネット」の名で組織してました。
ちなみに、政権交代を果たした後を見てみると、
「鳩山・次の内閣」から実際に入閣したのは6名、担当職まで同じが4名、
「安倍シャドウ・キャビネット」からは入閣3名、担当職まで同じが0名って具合です。
そもそも日本は専門性に乏しい議員が多く、担当分けとかも徹底してる訳じゃないですし、
形だけイギリス政治の真似事をしても、結局はお遊びで終わっちゃうんですよね。
組閣とかしても、「この省庁を担当させろ」より、「どこでも良いから大臣職」ですので。
・・・って、学部より大学名を優先するような社会風土だと、それも致し方ないのかな?(笑)
政治の世界がどうこうと言うよりも、国民を含めた日本社会自体の問題のような気もしますし。


[19700] 解釈変更返信 削除
2015/11/7 (土) 10:51:13 伊豆大島のキョン

お久しぶりです。
このはなしに関しては管理人さんが大体私の言いたいことをおっしゃってくれたので
あまり述べることはないですが、それでもひとつ。

日本人(に限った話ではないかもしれないけれども)はどうやら「正しいけど大事になること」
と「正しくないけど大事にならないこと」がある場合後者を取りがちだと思いました。
今回の集団的自衛権行使容認の解釈変更も解釈で行える範囲を超えていると思われます(憲法
学会の通説といってもいいでしょう。)から違憲の疑いが限りなく高いです。ですから本来は憲
法改正するのが筋なのでしょう。ですがそれやるとものすごく大事になることは予想できますよね。
この話は大津事件の政府と大審院との話もそうだと思います。
つまり、「違憲だけど反発は改憲より少なそうな解釈変更。」を法的手続きの面では正しいけれども
世論がさらに紛糾するであろう憲法改正に優先させたのと大津事件の際、政府が
「罪刑法定主義違反だけど津田を大事にならず死刑にできる皇室罪の適用。」を「一般の殺人未遂の適用
(でも刑が軽くてロシアが難癖つけてくるかもしれない)」や「適法に死刑にできるけど大事になる緊急
勅令の発令」に優先させたのと同じような仕組みだと思います。
そう考えると日本って明治のころからあまり変わってないんですかね。


[19704] 明治と現在の司法権の独立返信 削除
2015/11/14 (土) 00:29:28 徳翁導誉

> つまり、「違憲だけど反発は改憲より少なそうな解釈変更。」を
> 世法的手続きの面では正しいけれども論がさらに紛糾するであろう憲法改正に優先させた

「憲法改正は困難だから諦め、解釈改憲で乗り切る」のであれば、まだ理解できるのですが、
「憲法改正の前振りとして、まずは安保法制」という方針には、正直、疑問符が付きます。
今回の安保法制の一件で、憲法改正の実現性自体は遠のいたように思えるので。
有り得るとしたら、集団的自衛権の影響で危険度が急激に増した場合、
国民の危機感も高まって、憲法改正に繋がるような流れでしょうか?
でもそれって、根本的な国益の面で言うと、マイナスでしか無いんですけどね。

例えば朝鮮有事に関しても、既に周辺事態法により一歩踏み込む状態になっていたとは言え、
とりあえず個別自衛権のみであれば、北朝鮮からの攻撃を受けない限りは参戦不可能でしたが、
集団的自衛権を認めた事で、現実的には韓国側で自動参戦するような形になるでしょうし、
少なくとも北朝鮮側はそう捉えると、日本本土が先制攻撃を受ける可能性は高まったんですよね。
しかし、もしもミサイル攻撃を受けて多数の国民が死傷する事態になっても、
その時に責められるのは安倍首相ではなく北朝鮮であり、国民側も強硬な対抗策を欲すると。
実際、民主党政権時に起きた尖閣の一件にしても、中国側からの示威行動があったにせよ、
経験不足から来る政権運営の稚拙さと、前原外相の政治的暴走により、対応を誤り、
ぶっちゃけ日本側から炎上させたようなモノなのですが、それを責める国内世論の声は少なく、
却って国民の間に中国に対する危機感と嫌悪感が広まり、日中関係も深刻化させたんですよね。
日中間の口約束を無視した強硬姿勢がこの事態を生んだのに、政府は弱腰と非難されましたし。

> そう考えると日本って明治のころからあまり変わってないんですかね。
政府側が政府の望むような展開を欲するのは、時代に関係なく、
当たり前と言えば、あまりに当たり前の事だと思います。
しかし、「司法権の独立」という観点から語るのであれば、
現在でも明治と変わらないと言うより、現在は明治よりも後退したと言えるかと。
それこそ前述の大津事件などは、政府側の意向に抗して司法の独立を通しましたけども、
果たして現在の最高裁が、今回の安保法制に対して違憲判決を下すでしょうか?

外国船から清国人苦力を奴隷として解放した「マリア・ルス号事件」もそうでしたが、
新たな概念として「司法権」を取り入れたばかりの明治の日本は、
それこそ、三権分立の理念に対して忠実すぎる程に忠実だったと思いますし、
一方で、敗戦によって実質的にアメリカの影響下に組するようになった戦後の日本では、
「砂川事件」に代表されるように、公権力側の意を汲む姿勢が強いように感じます。
憲法的には戦前よりも戦後の方が、司法権の独立性は強まっているはずなんですけどね(笑)。
まあ結局、確かに器となるシステムは重要ですが、最終的には運用次第であると・・・・
理念を通して融通が利かないのは困り者でも、融通ばかりグダグダになるのは最悪ですし。

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