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[20532] 最近の欧州情勢返信 削除
2016/12/1 (木) 22:09:24 玉川権中納言

次の日曜にオーストリア大統領選挙がありますね。
そこで右派候補が一歩リードしているらしいのですが、
ここ最近、ニュースなどで見てて、欧州で右派勢力が伸びてきていますね。
ご存知の方も多いと思いますが、移民問題が主な原因ということです。

もし、オーストリアで右派候補が当選したら、
欧州全体でどういう影響が出るんでしょうかね?
これからもっと、右派政党が躍進するんでしょうか?


[20536] Re:最近の欧州情勢返信 削除
2016/12/1 (木) 23:23:40 露元

▼ 玉川権中納言さん
> 次の日曜にオーストリア大統領選挙がありますね。
> そこで右派候補が一歩リードしているらしいのですが、
> ここ最近、ニュースなどで見てて、欧州で右派勢力が伸びてきていますね。
> ご存知の方も多いと思いますが、移民問題が主な原因ということです。
>
> もし、オーストリアで右派候補が当選したら、
> 欧州全体でどういう影響が出るんでしょうかね?
> これからもっと、右派政党が躍進するんでしょうか?


別のレスで返してた者ですが返せるネタ知識が無くなったのでこちらで。。
記事を投下しておきます。
ttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161201-00000088-mai-eurp

自由党とやらがセルビアとセルビア人を支持?支援?してるみたいですね。
キリスト教徒の移民は容認するがイスラム教徒の移民は容認しないと。
欧州全体への影響で言えば、右派というかキリスト教徒の団結が促進されるだけのように見えます。
キリスト教は欧州そのものと言っても過言ではないでしょうから、欧州がより強く欧州的になるだけかと。


[20543] Re2:最近の欧州情勢返信 削除
2016/12/2 (金) 19:37:39 徳翁導誉

> > 次の日曜にオーストリア大統領選挙がありますね。
> > そこで右派候補が一歩リードしているらしいのですが、
> > ここ最近、ニュースなどで見てて、欧州で右派勢力が伸びてきていますね。
> > ご存知の方も多いと思いますが、移民問題が主な原因ということです。
> > もし、オーストリアで右派候補が当選したら、
> > 欧州全体でどういう影響が出るんでしょうかね?
> > これからもっと、右派政党が躍進するんでしょうか?

私の悪癖と言いますか、どうしても20〜30年規模でニュースを見てしまう為、
世間の意見とズレてしまう事も多々あり、あまり参考にはならないかも知れませんが、
ぶっちゃけ、オーストリアの大統領選くらいでは、あまり影響は無いような気がします(苦笑)。

単に右派政権という事であれば、2010年にはハンガリー、昨年はポーランドで既に誕生してますし、
(中東難民のバルカン・ルートが停止したのも、ハンガリー政権による国境封鎖政策の影響)
インパクトで言えば、今年ローマで誕生した37歳の女性市長(EU懐疑派)が居ますからねえ。
もちろん、来年あるフランスやドイツの選挙(今週末の国民投票次第ではイタリアも)で、
いわゆる右派政党が、勝利・躍進する可能性はあるでしょうけど、
他国の選挙結果が、そうした流れに影響を及ぼすかとなると・・・それは、ほぼ無いかと?
そもそもトランプとかもそうですけど、「台頭する右派」とされる彼らの主張を見ても、
右派とか、保守とか、民族主義とか言うより、単なる「内向き志向(懐古主義)」に近い印象ですしね。

とは言え、グローバル化した経済が諸問題の根源である以上は、
内向き化して「(∩゜д゜)アーアーきこえなーい」とやった所で、
根本的な問題の解決には繋がりませんし、その先に何が待ってるかが最大の焦点になるかも?
中小国の場合、どんなにEUに対して不満があっても、
EUを離脱すれば、もっと大変なのは目に見えてる訳で、
過激な主張をして、それが賛同され、しかし何も変わらなくて、
更に過激な主張がされ・・・という負のスパイラル状態に陥った時、どうなって行くのか・・・・
中小国の勝手で大国が振り回し続けると、次第に大国も勝手に振舞うようになり、
結局それで中小国は大国にぶん回されて、最終的には大国自体もぶっ壊れて・・・って、
そう遠くない未来に、第三次世界大戦を体験できる可能性が上昇してきているのかな?(苦笑)

> 記事を投下しておきます。
> http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161201-00000088-mai-eurp
> 自由党とやらがセルビアとセルビア人を支持?支援?してるみたいですね。
> キリスト教徒の移民は容認するがイスラム教徒の移民は容認しないと。
> 欧州全体への影響で言えば、右派というかキリスト教徒の団結が促進されるだけのように見えます。
> キリスト教は欧州そのものと言っても過言ではないでしょうから、
> 欧州がより強く欧州的になるだけかと。

う〜ん、「同じキリスト教徒だから」とかは、実の所、あまり関係ないと思いますよ。
要するに扇動主義というのは「手頃な仮想敵」が必要なだけで、仮想敵自体の中身などどうでも良く、
いま手頃なのがイスラム系移民というだけの話で、その前に対象だったのがセルビア人でした。
(しかもドイツ人の場合、セルビア人と対立するクロアチア人との関係が深いですからねえ)
だからこそ、セルビア移民の票は恐らく今まで空白地帯であり、
オーストリアの自由党はそれを狙いに来ただけで、同じ宗教というのは名分に過ぎないかと?
現に、イギリスはEUからの離脱を決め、その決定打は移民問題でしたけども、
問題視されたのは、昨今の中東からの難民よりも、同じEU内からの出稼ぎ労働者であり、
そして勿論、彼らの宗教は同じキリスト教でした(この場合は宗派の違いを名分に出来ます)。

まあ確かに、トルコのEU加盟問題などを見ても、
EUが「キリスト教グループ」としての集団意識が強いのは事実だと思いますけど、
EU内におけるキリスト教徒の存在は、あまりに大多数で当たり前すぎる為、
土台ではあっても御旗には成り得ない、つまりそれで団結が促進というのは、ちょっと無い気がします。
仮に有り得るとしても、それこそ戦争レベルの深刻な社会危機にならない限りは・・・・

P.S.
先日、紅白歌合戦の出場歌手が発表されたばかりなので、
この時期に、玉川権中納言さんから話題を振られるとすれば、
デビュー8ヶ月という欅坂のスピード出場(同じ坂道シリーズの乃木坂は4年目)や、
AKBグループは1枠となり、紅白出場総選挙で48人の出場メンバーを決めるとか、
その辺りのネタが来るかと、勝手に予想してました(笑)。


[20557] Re3:最近の欧州情勢返信 削除
2016/12/3 (土) 20:18:46 初雪戦線

▼ 徳翁導誉さん
> そもそもトランプとかもそうですけど、「台頭する右派」とされる彼らの主張を見ても、
> 右派とか、保守とか、民族主義とか言うより、単なる「内向き志向(懐古主義)」に近い印象ですしね。
>
> とは言え、グローバル化した経済が諸問題の根源である以上は、
> 内向き化して「(∩゜д゜)アーアーきこえなーい」とやった所で、
> 根本的な問題の解決には繋がりませんし、その先に何が待ってるかが最大の焦点になるかも?
> 中小国の場合、どんなにEUに対して不満があっても、
> EUを離脱すれば、もっと大変なのは目に見えてる訳で、
> 過激な主張をして、それが賛同され、しかし何も変わらなくて、
> 更に過激な主張がされ・・・という負のスパイラル状態に陥った時、どうなって行くのか・・・・
> 中小国の勝手で大国が振り回し続けると、次第に大国も勝手に振舞うようになり、
> 結局それで中小国は大国にぶん回されて、最終的には大国自体もぶっ壊れて・・・って、
> そう遠くない未来に、第三次世界大戦を体験できる可能性が上昇してきているのかな?(苦笑)


確かに、内向き主義というのは民族主義なんかよりもよっぽど危険じゃないんでしょうか。
内向きになる先進国はいいですが、お金のない国は経済が非常に苦しくなりますからね。
歴史にそれを見るならば、世界恐慌後のフーバー大統領の保守主義(保護貿易)によりブロック経済が始まり、
それが経済力の弱かった日独伊の侵略政策を後押ししたわけですし。
さすがに世界大戦は起きないでしょうが、またどこかで紛争の1つや2つは起こるのでは……と思ってます。

ですが、これらの急進的政権の発足は何が背景にあるのでしょう?
私の浅知恵の分析ですが、急進的な政権の発足には何らかの社会不安があるのが常です。
現在、世界規模での急進政権乱立はイコール世界規模での社会不安を意味します。
それもここ数年で急進政権が発足したということはそれらの不安がここ数年で高まったということだと考えています。

少し前、アメリカ大統領選に関する講義をアメリカ人の大学の教授の方から受けました。
その際の質疑応答にこの質問をさせていただいたのですが、その教授の方も「わからない」とおっしゃられました。

多分、グローバル化が根底にあるのでしょうが、グローバル化自体は昔からのことですし。
急進勢力の台頭はここ数年ですからそれだけではないのではないかと考えています。

(色々、問題ありな文章ですが経験値が足りてないのでご容赦ください)


[20571] グローバル化とポピュリズムの台頭返信 削除
2016/12/9 (金) 19:44:18 徳翁導誉

> > そもそもトランプとかもそうですけど、「台頭する右派」とされる彼らの主張を見ても、
> > 右派とか、保守とか、民族主義とか言うより、単なる「内向き志向(懐古主義)」に近い印象ですしね。

> 確かに、内向き主義というのは民族主義なんかよりもよっぽど危険じゃないんでしょうか。
> さすがに世界大戦は起きないでしょうが、またどこかで紛争の1つや2つは起こるのでは……と思ってます。
> ですが、これらの急進的政権の発足は何が背景にあるのでしょう?
> 私の浅知恵の分析ですが、急進的な政権の発足には何らかの社会不安があるのが常です。
> 現在、世界規模での急進政権乱立はイコール世界規模での社会不安を意味します。
> それもここ数年で急進政権が発足したということはそれらの不安がここ数年で高まったということだと考えています。
> 多分、グローバル化が根底にあるのでしょうが、グローバル化自体は昔からのことですし。
> 急進勢力の台頭はここ数年ですからそれだけではないのではないかと考えています。

「グローバル化自体は昔から」とおっしゃいますが、平成の28年間でも相当の変わり様ですよ!?
1989年(平成元年)の冷戦終結により、それまで分断されていた世界の状況は一変しましたし、
旅客機の大衆化で、海外旅行も随分身近になりましたし(日本でも30年間で出国者数が4.5倍に!)、
欧米ではEUやNAFTAの誕生によって、ヒトもモノもかなり自由に動くようになり、
アジアやアフリカの経済発展で、それまでアメリカと日本にしかなかった高層ビル群が次々と建ち、
そして何よりインターネットの登場により、情報の流れは劇的なまでに変化しましたからねえ。

経済面で見ても、世界全体に占めるG7のGDP合計の割合は、
冷戦が終結した1989年は7割弱(69.2%)でしたが、一昨年の2014年には5割を切ってます(45.9%)。
https://vdata.nikkei.com/newsgraphics/g7transition/
もちろん、G7による寡占状態が崩れつつあっても、世界全体の市場規模は拡大してますので、
それだけであれば、あまり影響を感じなかったかも知れません。
しかしグローバル化により、労働市場まで世界レベルに広がってしまいましたので、
途上国でも行える生産作業なら、人件費の安いそちらへと仕事は流れてしまいますし、
そうなれば、今まで先進国でそうした仕事に従事していた労働者は、職を失う事となります。
また、こうした市場の拡大も、東側諸国からアジア諸国、そしてアフリカ諸国へ至って限界に達し、
更には世界金融危機によって、景気も一気に落ち込みましたからねえ・・・・
で、パイの拡大で誤魔化せていた諸問題が、そこから噴出し続けているのが現在な訳です。

簡単に言うと、あまりグローバル化が進んでいなかった十数年前の世界では、
先進国のピラミッドの下に、中間国のピラミッドがあり、更にその下に途上国のピラミッドがあって、
先進国内では下の方でも、世界全体で見れば「上の下」を満喫できたいた人たちが大勢いたんです。
ですがグローバル化が進み、世界で1つの大きなピラミッドを作るようになると、
「上の上」の層は、ピラミッド自体が大きくなったので、富が更に膨らみましたが、
中間国や途上国の人たち「上」の層に上がってきた事で、今まで「上の下」の層にいた人たちは、
「中の上」や「中の中」へと落とされ掛けている・・・これが「格差社会」の正体ですね。
そして実は、この「落ち掛け」というのも重要なキーワードでして、
過激なメッセージに飛び付く人達というのは、実は既に落ちてしまい困窮している層よりも、
今はまだギリギリ大丈夫だけど、これから落ちてしまう不安や恐怖に苛まれている層なんです。
実際に落ちてしまった人は、将来の不安を憂さ晴らしするよりも、いま現在の支援・救済を求めますので。
(ちなみに、更に落ちると今度は一転して暴力を求め、更にもっと落ちると最後は宗教に助けを求めます)

で、そうした過激な主張が出てきたのは、何もここ最近の話ではありません。
こちらも十数年前には、既に目に見える程までに存在感が出てきていましたし、
ここ数年で起きているのは、ここ10年間くらいはまだ少数派であったモノが、
多数派へと変わりつつある(支持を拡大してきている)って事なんですよね。
こうした問題に対処するのであれば、それこそ10年前の段階でやっておくべきなのですが、
まあ一般的に、人間の社会というものは、早期発見はできても早期治療は困難なもので、
誰もが「どうにかしなくては!」と思って頃には、既に末期で手遅れなんですよね・・・・
だからこそ、ここまで至ってしまった現状においては、
「いかに少ない被害で軟着陸するか?」という段階に来てしまっています。
そして、その着陸に失敗した場合には、戦争というシナリオも決して夢物語ではありません。
それでも多くの人は、「さすがに戦争までは」と考えてると思いますけど、
第一次大戦や第二次大戦だって、勃発前はそんな見方の人が大勢居ましたし、
今の状況から20〜30年先の事まで考えると、本当に手詰まりで打開策が無いんですよ・・・・
そんな状況で、平和ボケした自称・現実主義者が、大丈夫だと高をくくり危険な火遊びを繰り返し、
それで一旦、火が燃え広がってしまえば、戦争なんてモノは簡単に起きてしまいます。

東日本大震災の直後だった事もあり、日本ではあまり認識されてませんけど、
リビアやシリアでの混乱だって、元はフランス大統領選挙で再選を目指したサルコジが、
裏金を貰っていたリビアと、旧植民地であったシリアで、反政府活動へ安易に手を貸したのが発端で、
その為に大量の難民が発生して、しかも両国とも地理的な要衝であった為に、
リビアからは地中海ルートで、シリアからはバルカン半島ルートで、欧州へと難民が流れた訳です。
つまり、再選を目指す1人の大統領の暴走が、これだけの事態を生んでしまってるんですよね。
アメリカCIAの火遊びで、ここまで事態を悪化させてしまったウクライナ問題にしても、
ロシアはクリミアを併合する強攻策で応じましたし、強攻策に強攻策で応じれば、それこそ戦争です。
クリミア半島はズデーテンであり、バルト3国がポーランド回廊となる可能性だってありますからねえ。
まあ流石に、プーチンはそこまで軽率な事はしないでしょうけど、次の指導者は解りませんし・・・・

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