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[20909] 銀英伝、おすすめの二次創作返信 削除
2017/3/6 (月) 00:37:44 マンネルヘイム

銀英伝個人戦にキャラを追加するかどうかの話をしてて書きたくなったので新規で。

このサイトは銀英伝のゲームを置いているだけあって、銀英伝のファンが少なくないと思います。
そこで私の一番好きな二次創作を皆さんに紹介したいなと。
「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者」です。

二次創作というものは往々にして原作を蔑ろにすることが多いものですが、この作品は原作への敬意にあふれています。
ヤンやラインハルトは文字通り化け物ですし、原作で欠点ばかりが描かれたドーソンやホーランドといったキャラに関しても一般人からしたら
はるかに有能な人物として書かれています。
たまに、銀英伝は無能な敵しか出て来ないという批判がありますが、この作品ではそうではなく、ヤンやラインハルトは有能な敵を倒したからこそ、
天才なのだということが描かれています。

ストーリーは以下の通りです。
原作終了後のバーラト自治領で一人の老人がその生涯を終えた。
その老人の名はエリヤ・フィリップス、かつてエル・ファシル星系警備軍に所属し、
司令官アーサー・リンチ少将の「第7管区方面軍に救援を求めに行く」という嘘を信じた結果、
卑怯者としてずっと迫害されてきた逃亡者だ。
彼がその生を終えたと思った時、気付けば彼は運命の分岐点、エル・ファシル星系警備隊宇宙港へとタイムリープしていた。
「もう二度と逃亡者として迫害される人生は送りたくない」その一心で彼は部隊を抜け、エル・ファシル民間宇宙港へと向かう。
エル・ファシルの英雄、ヤン・ウェンリーの下へと・・・。

原作とは違う、凡人ならではの視点で非凡な英雄たちの姿、そして彼らに敗れ、無能の烙印を押された凡人たちの姿を描き直しています。
また、原作で省略された経済や政治に関しても深く考察されており、銀英伝原作を理解する一助にもなるはずです。
旧版と新版の2つがあり、旧版は概ね原作に沿った展開であり、新版はバタフライ効果で大きく展開が変わっています。
どちらから読んでも良いですが、旧版は要塞対要塞の前で更新が停止しています。

銀英伝ファンならぜひ読んだ方が良い作品だと思います。
伊賀殿の言う通り、ワイドボーンもホーランドも原作を読んだだけだと確かにそう思ってしまいますが、
逃亡者を読むと、一概に無能扱いもできない気がしてきまして・・・。
まあ、原作と二次を混同するのは良くないのですが。


[20921] 銀英伝のその後の世界返信 削除
2017/3/9 (木) 22:08:39 徳翁導誉

> 銀英伝個人戦にキャラを追加するかどうかの話をしてて書きたくなったので新規で。
> このサイトは銀英伝のゲームを置いているだけあって、銀英伝のファンが少なくないと思います。
> そこで私の一番好きな二次創作を皆さんに紹介したいなと。
> 「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者」です。

話題としては脱線してしまいますけど、二次創作の話が出るといつも気になるのが、
「物語後の世界はどうなるんだろう?」って事なんですよね。
誕生したばかりの新王朝で、皇帝は幼帝。
しかも問題は山積なのに、残されたメンツがあれでは、
新国家をまともに運営できるなんて、全く思えず・・・・
正直な話、リアルに考えると、ロクな未来図じゃなさそうなんですよね(苦笑)。

公式な続編は恐らく無いという事らしいですが、
同人作品の方で、よく出来た後日談の二次創作とかもあるのでしょうか?


[20927] Re:銀英伝のその後の世界返信 削除
2017/3/10 (金) 14:44:58 マンネルヘイム

> 話題としては脱線してしまいますけど、二次創作の話が出るといつも気になるのが、
> 「物語後の世界はどうなるんだろう?」って事なんですよね。
> 誕生したばかりの新王朝で、皇帝は幼帝。
> しかも問題は山積なのに、残されたメンツがあれでは、
> 新国家をまともに運営できるなんて、全く思えず・・・・
> 正直な話、リアルに考えると、ロクな未来図じゃなさそうなんですよね(苦笑)。
>
> 公式な続編は恐らく無いという事らしいですが、
> 同人作品の方で、よく出来た後日談の二次創作とかもあるのでしょうか?

まず、原作後の帝国がどうなったかに関してはファンの間でも意見が分かれていますよね。
管理人殿の考えも有力ですが、反対に帝国が成功したという考えも有力です。
「帝国が大変な状況である」という解釈を取っている作品で一番良いのはハーメルンの「仮定未来クロニクル」
「帝国が盤石であった」という解釈を取っている作品で一番良いのは「エル・ファシルの逃亡者」だと私は思います。

仮定未来クロニクルはよく出来ていたとは思いますが・・・。
「バーラト自治政府にとって最良のシナリオ」を描いている感があって、帝国好きには納得の出来ない部分も多々あるかと。
客観的に見ても、「そこまで都合良くいくだろうか・・・」と思う部分が有りますから、管理人殿を満足させられる作品かは微妙ですね。
恐らく、帝国に関する解釈は管理人殿と近いと思いますけど。
ただ、それを補って余りある感動と面白さが有りますし、私としても自信を持って人に勧められる「仮定ストーリー」ですね。

そして、前回もお勧めした逃亡者の方は帝国が盤石であり、バーラトがかなり荒廃している状況で物語が始まりました(すぐに過去へ戻ってしまいますが・・・)
あまりここで内容を書いても、ネタばれになりますので省きますが、私は帝国に関する逃亡者の描写にはかなり納得しましたね。

私自身、帝国がそう簡単に揺らぐとは思えないんですよね。
確かに新皇帝が幼帝なのは不安材料ではありますが、原作の描写をストレートに解釈すれば、
地球教団は壊滅、同盟は滅亡、ヤン一党はバーラト自治政府を建て、友好関係にあるわけで、「外敵」が存在しないわけです。
そして、簒奪ではありますが、ローエングラム朝は別にゴールデンバウム朝そのものと対立してクーデターを起こしたわけではありませんから、
リップシュタットの高級貴族やリヒテンラーデ派等、高級官僚たちは粛清されたものの、官僚組織自体は旧王朝から引き継いでいるわけです。
そして、銀英伝本編の登場人物はほぼ軍人ですが開明派や新領土のエルクスハイマー氏など何人か名前ありの文官も登場していました。
その人々は少なくとも優秀な人物と考えても良さそうです。
残された面子に関しては軍人だけで考えるとちょっと心配ですが、文官も入れればそこまで悲観的に成らなくても良いレベルではないでしょうか?

ミッターマイヤーが変心、あるいは暗殺された場合は軍部の暴走から帝国崩壊ということも有りそうですが・・・。


[20935] Re2:銀英伝のその後の世界返信 削除
2017/3/16 (木) 19:50:09 徳翁導誉

> > 話題としては脱線してしまいますけど、二次創作の話が出るといつも気になるのが、
> > 「物語後の世界はどうなるんだろう?」って事なんですよね。
> > 誕生したばかりの新王朝で、皇帝は幼帝。
> > しかも問題は山積なのに、残されたメンツがあれでは、
> > 新国家をまともに運営できるなんて、全く思えず・・・・
> > 正直な話、リアルに考えると、ロクな未来図じゃなさそうなんですよね(苦笑)。
> >
> > 公式な続編は恐らく無いという事らしいですが、
> > 同人作品の方で、よく出来た後日談の二次創作とかもあるのでしょうか?

> 仮定未来クロニクルはよく出来ていたとは思いますが・・・。
> 「バーラト自治政府にとって最良のシナリオ」を描いている感があって、
> 帝国好きには納得の出来ない部分も多々あるかと。
> 客観的に見ても、「そこまで都合良くいくだろうか・・・」と思う部分が有りますから、
> 管理人殿を満足させられる作品かは微妙ですね。
> 恐らく、帝国に関する解釈は管理人殿と近いと思いますけど。

よくよく考えてみると、私って同盟贔屓でも帝国贔屓でも無いので、
基本的にファンの作品愛から作られる二次創作とは、相性が悪いかも知れませんね・・・・
バーラト自治政府なんて、帝国以上に、ロクな未来図じゃなさそうと感じていますし(笑)。

> そして、前回もお勧めした逃亡者の方は帝国が盤石であり、
> バーラトがかなり荒廃している状況で物語が始まりました

バーラト自治政府が荒廃しているというのは、結構リアルだと思いますよ。
抵抗する軍事力を失った上での、支配者から与えられた自治権ですから、
支配者の意向さえ変わってしまえば、簡単に失われてしまう薄氷の自治権ですし、
この状態で繁栄したら、ローマ帝国に滅ぼされたカルタゴのようになるのがオチですから、
これで自治権が維持されるとなると、辺境の集落にまで堕ちる状況しか無いでしょうね。
日本史で言うなら、明治まで長らく御赦免所(年貢免除地)だった十津川郷みたいに。
って、同盟の首都星がそこまで落ちるとなると、本当にスラム街状態かな?(苦笑)
でもまあ、併合された国家の旧都が廃墟と化す例は、史実でも幾らでもありますし、
惑星同盟の中枢から、統一宇宙の辺境に落ちれば、ヒトもモノもカネも流出して、
かつての首都星が荒廃してしまうのも、十分に有り得るシナリオでしょうね。

これがまだフェザーンみたいに、複数の大勢力に囲まれてる状況であれば、
軍事力とかが無くても、政治的バランスにより、繁栄ある存続が可能なのですが。
実際、中国南北朝時代の後梁なんて、「あれでよく存続できたな」って感じです(笑)。
とは言え後梁も、隋が中国を統一する直前、用済みとばかりに併合されますけどね。
逆に言うと、歯牙にも掛けられないレベルでもなければ、併合は免れない運命だと・・・・
教団や王族に、極小規模な地域の自治権を与える例なら、枚挙に暇は無いんですけど、
旧都ともなれば、サンマリノ共和国やアンドラ公国とも同列には語れないでしょうし、
強いて挙げるなら、権威としてバグダッド周辺に存続を許されたアッバース朝とか、
現存する国家だと、アメリカ合衆国内のインディアン国家・イロコイ連邦とかでしょうか?
って、バーラト自治政府の自治権が、ソ連の自治共和国レベルな可能性もありますが(苦笑)。

> 私自身、帝国がそう簡単に揺らぐとは思えないんですよね。
> 確かに新皇帝が幼帝なのは不安材料ではありますが、原作の描写をストレートに解釈すれば、
> 地球教団は壊滅、同盟は滅亡、ヤン一党はバーラト自治政府を建て、友好関係にあるわけで、
> 「外敵」が存在しないわけです。

「外敵が存在しない」という状況は、「内紛やり放題」という状況になり得ます(笑)。
これがまだ、確固とした社会システムが出来上がってる国家であれば、
それに則って粛々と事を進めれば良い訳ですけど、新帝国はその青写真すら未完成ですし、
更には、占領地フェザーンへの遷都に加え、未だ残された帝国貴族領に旧都オーディン、
旧同盟領の統治に、バーラト自治政府への権限委譲、そして憲法と議会の設置検討と難題山積で、
唯一の裁定者となりうる皇帝が赤ん坊では、揉めるなと言う方が正直無理かと・・・・
別に幼帝ではありませんでしたが、これほどの難題山積な状況を乗り切った政治家となると、
ドイツ第二帝国の宰相ビスマルクくらいしか、パッとは思い浮かばないかも?

> そして、簒奪ではありますが、ローエングラム朝は別にゴールデンバウム朝そのものと
> 対立してクーデターを起こしたわけではありませんから、
> リップシュタットの高級貴族やリヒテンラーデ派等、高級官僚たちは粛清されたものの、
> 官僚組織自体は旧王朝から引き継いでいるわけです。

実はこれって、新国家の運営にとって、かなり重要な事なんですよね。
旧国家の統治組織を如何に上手く「居抜き」するかが、成功の鍵を握るといっても過言では無いので。
それこそ魏晋南北朝の動乱期なんて、陳羣が築いた九品官人法のシステムにより、
王朝のトップがころころ替わっても、官僚機構はそのままで、支障を来たさなかった訳ですし。
逆に失敗例だと、そうした官僚までタリバン一味として追放した、米軍のアフガン統治でしょうね。
アフガニスタンが破綻国家となったのは、タリバン統治や戦争の影響でもなく、この所為ですので。

> そして、銀英伝本編の登場人物はほぼ軍人ですが開明派や新領土のエルクスハイマー氏など
> 何人か名前ありの文官も登場していました。
> その人々は少なくとも優秀な人物と考えても良さそうです。
> 残された面子に関しては軍人だけで考えるとちょっと心配ですが、
> 文官も入れればそこまで悲観的に成らなくても良いレベルではないでしょうか?

正直な所、「ロクな未来図になりそうにない」と思う主要因が、まさにこれなんですよね。
ただ単に、皇帝がゴールデンバウム家からローエングラム家に変わるだけで、
統治機構もそのまま、同盟という敵の存在のそのままであれば、
残された后妃や元帥たちが幼帝を支える事で、新王朝もうまく運営できたかも知れません。

しかし実際には、カール・ブラッケやオイゲン・リヒターといった開明派を起用し、
(フォンの称号を外したとの事ですが、領土は返納したのか? 既に零落してたのか?)
旧来の統治機構を改革しようとして、着手しただけの段階で皇帝が急逝しましたからねえ。
現状維持でもなく、改革を成し遂げた訳でもなく、その中身や道筋すら不確かな状態で、
しかも開明派より急進的な旧同盟の政治姿勢すら聞き入れる一方で、
皇后マリーンドルフ家などのような門閥貴族も一部に残されているのに、
当の本人は既に不帰の人ですから、「正義の数はいくつあるの?」といった状態です。
安定した統治機構を作るのであれば、これを1つ正義に集約(枝切り)せねばならず、
それを成し遂げるには、また相当の混乱と流血を必要とするでしょうね。
(フランス革命のように、流血だけ進んで、混乱は収まらない事態も十分あり得ますが)

そして、やはり何だかんだ言って、ローエングラム王朝は武断的な色彩が強いですし、
「ミッターマイヤーを次期国務尚書に」なんて話が普通に出てくるくらいですから、
政治に軍人たちも関わってくるとなると、本当に滅茶苦茶な事になると思います。
外敵が不在となった以上、ただでも大規模な軍縮は絶対に避けられないのに、
今際の際でラインハルトは、元帥を大量増産してしまいましたからねえ・・・・
トップの人間を増やすと言う事は、それだけ内紛要素を増やす事にも繋がります。
また、個人として「清廉実直」な軍人ばかりだから大丈夫と言われがちですけど、
組織においては、そうした人物が上に居るほど、派閥を生む元凶となる事が多いものです。
実際、維新の十傑でありながら、明治新政府に対して兵を挙げたのも、
西郷隆盛であり、前原一誠であり、江藤新平といった、実直な人物たちでしたからねえ。

まあ、本人が率先して派閥を作るというより、その部下たちが纏まれば派閥が出来てしまい、
部下を思うほど頭目と化して、打算や腹芸で動けないから他派との対立を激化させてしまうと。
しかもこれは、ただ政治的な派閥ではなく、軍事力を保持した「軍閥」の話ですし、
新たな統治機構の建設は混迷していて、様々な正義が共存し、軍人の政治参加が寛容な一方で、
軍縮によって自分たちは失業の危機にあるとなれば・・・元帥本人はまだしも、
その下にいる部下達を抑え込み、時には切り捨てるのは、かなり困難を要するかと?
清廉実直な軍人には苦手な仕事の分野であり、逆に危険因子となりやすいのが現実です。
日本軍を見ても、東郷平八郎の後半生は老害として、海軍をボロボロにしてしまいましたし、
義憤に駆られた陸軍の青年将校たちは、二・二六事件を始めとした数多くの事件を起こしました。
私利私欲じゃないからこそ、行動に歯止めが利かず、却って暴走を招き易いんですよね。
で、新王朝に残されたメンツを見ると・・・清廉実直な危険因子ばかりの気がします(苦笑)。
現実の政治は、「白河の清きに魚も住みかねて 元の濁りの田沼恋しき」な世界なので。

> ミッターマイヤーが変心、あるいは暗殺された場合は
> 軍部の暴走から帝国崩壊ということも有りそうですが・・・。

新王朝を開いた皇帝が建国直後に死去し、残された皇后が幼子を補佐した例となると、
真っ先に思い出されるのは「周王朝」ですけども、周の場合は后妃・邑姜の他にも、
周公旦・太公望・召公セキ・畢公高といった託せる面々が居ましたからねえ・・・・
(そう言えば周王朝も、滅ぼした殷王朝の王族に宋の国を与えてましたね)
銀英伝風に言えば、ヒルダやミッターマイヤーだけでなく、
キルヒアイス、ロイエンタール、オーベルシュタインも健在なまま、幼帝を支えた感じですし、
後者の3人の方が政権運営では頼りになりそうな事を考えると、残された2人では厳しい気が?
ヒルダも、ミッターマイヤーも、政治的な融通は利か無そうですしねえ(苦笑)。

原作的には、后妃が摂政となって新王朝の礎を築いた事になってますけど、
それこそ2人とも「変心」しない限り、この困難な状況は収拾できないように思えます。
遺命を守って改革を進めるなら、流血を伴う大規模な粛清や弾圧は避けられないでしょうし、
それを避けるなら、遺命の方を捨てて、現状維持に近い路線へと舵を切り直すしか無いかと。
オーベルシュタインやロイエンタールが健在なら、前者の道でも行けたかも知れませんが、
ヒルダが呂后や北条政子のような寡婦に化さない限り、後者の道しか無いのかなぁ?
旧体制を打倒したのに、自分たちがその地位に納まるのも、別に珍しい事じゃないですから、
后妃と七元帥の八家を門閥貴族にして、ローエングラム王家を支える形で。
う〜ん、こうして考えると、ビスマルク級の帝国宰相が本当に欲しい所!!(笑)

でもまあ、どちらにせよ、仮にこうして新帝国の安定を築く事となったとして、
アレクやフェリックスには、自分たちの親の姿が、人としてどう見えるのか・・・・
って、こうした子供たちの葛藤と成長の物語の方が、個人的には好みかも?
ただし二次創作で考えれば、あまり好まれない分野でしょうけど(笑)。


[20937] Re3:銀英伝のその後の世界返信 削除
2017/3/16 (木) 21:41:33 マンネルヘイム

管理人殿のように前の通信の文章を残した方が見やすいのでしょうが、
毎回何かしらミスってしまうのでご勘弁を。
上のまとまりから順番に返信していきます。

同盟贔屓でも帝国贔屓でも無いのですか?
それじゃ、ひょっとしてフェザーン贔屓だったり?(笑)
管理人殿は銀英伝のどういった部分を好まれているのでしょうか?

逃亡者のバーラトは管理人殿が言及しているようにスラム街同然ですね。
原作終盤のハイネセン大火やルビンスキーの火祭り、ヤン一党のハイネセン脱出などで
出た被害からの復興が、ロイエンタールの反乱やオーベルシュタインの草刈りなどの混乱で全く進まず、
原作終了時点で経済活動が停止している状態です。
旧同盟の政府債務を引き継がざるを得なかった上にエルスハイマー、アレクサンドル・ジークフリード帝が
それぞれ実施した新領土開発事業からも取り残され、反帝国の極右団体が乱立、まさしくスラム街同然の状態になってしまう・・・
という想定でしたね。
一方の帝国側もやはり管理人殿が言っておられたように貴族制度が復活、
7元帥は国家の安定を優先して軍縮や貴族制度復活を支持したものの、軍内部ではクーデターの声さえ上がります。
最後の元帥であるミュラーの退役後は実際にクーデターを起こそうとした軍人も出てきますが、その頃にはヒルダが中心になって作り上げた官僚貴族制度
が整っており、未然に防がれます。
その後、クーデターを封じられたフェルナー、トゥルナイゼン、ブラウヒッチらが反撃の手段としてバーラトで細々と残る議会制度に着目し、
帝国では彼らの主導によって帝国議会が開かれることになります。

十津川郷というのは坂本竜馬について軽く調べている時に聞いたことがありますが、
軽く調べただけでも興味深いですね。
しかし、辺境の集落に「堕ちた」というのはどういうことでしょう?
地租改正の後はよくある山村に落ちぶれたということですかね?
どうやら元々ほとんど米の取れない地域だったみたいですが・・・

欧州史は多少興味があり、恐らく同世代の中では知識のある方ですが、
中国史に関してはほとんど興味を持たずに今まで生きてきたので、後梁について急いで調べてきました。
第一印象としては「ちっさ!」ですね(笑)
やはり、この後梁も銀英伝のフェザーンのように三国のバランスを保つように動いていたのでしょうか?

サンマリノに関しては中学生の時に地図帳を眺めるのにハマっていたころがあったのですが、
その時に存在自体は認識していました。
・・・しかし、現存する中で世界最古の共和国だとは知りませんでした。
ですが、迫害されたキリスト教徒がルーツでローマ教皇から独立を承認されているのならば、バーラト自治政府と
同列には語りにくいでしょうね。何よりも、バーラトが辺境に落ちぶれる可能性が高いのに対して、サンマリノは立地良好ですし。

アンドラはほとんど忘れていましたが地図帳にはまっていた頃に調べたことがあります。
当時は欧州の複雑な関係が全く理解できず、興味を失いました。
・・・うーん、しかし「●●伯爵位」とか「フランス大統領が司教位」を継承とか、
今でもイメージがわかないといいますか、過程が分からないと言いますか、
そもそも欧州の貴族制度自体が複雑でイマイチ分からないんですよね。
そういう複雑な身分制度とかを見ると何となくワクワクするんですが、結局理解できないと。
欧州を扱っていて、簡単すぎず、難しすぎない本があれば教えてほしいです。
欲を言えば、伝記物というか物語の体裁を取っているものが良いですね。

イロコイ連邦についてちょっと調べてみたのですが、
アメリカの連邦制度の原型になっている・・・という話もあるみたいですね。
アメリカの歴史学界では主流ではないようですが、事実だとしたら興味深いです。
多分に私の偏見が入りますが、何となくアメリカの人たちはイロコイ連邦をモデルにしたということが事実でも、
「フィクションだ」「あり得ない」「HAHAHA!」と流してしまいそうな気がします(笑)
バーラト自治政府と似ているかといわれると、どうなのでしょうかね・・・。
バーラト自体、どうなるか分からない部分はありますが・・・。
「仮定未来クロニクル」ではイロコイと米国初期の指導者の様に、
官僚制度とか、議会制度を帝国に教える側に立っていましたね。


残りはまた今度返信します。

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