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[23831] 第140回首相選挙終了報告返信 削除
2022/2/11 (金) 06:33:53 聖職者

管理人様へ

 第140回首相選挙終了報告を執り行います。

 第140回首相選挙は、※ 真正中道・進歩・自由が首相に就任しました ※
と言う結果に終わりましたことをご報告いたします。

 つきましては過去ログの保存を要請いたします。

このゲーム、定期的に人数が増えては急減していてよくわからないです。

 今回も年末はすごく参加していたのに今期は3人だけですから。
第1回からずっとと参加している自分も大変驚いています。

 こういうゲームの継続条件って今現在はどうなっていましたかな?


[23833] Re:第140回首相選挙終了報告返信 削除
2022/2/14 (月) 21:17:11 徳翁導誉

>  第140回首相選挙は、※ 真正中道・進歩・自由が首相に就任しました ※
> と言う結果に終わりましたことをご報告いたします。
>  つきましては過去ログの保存を要請いたします。

お疲れ様です。
歴代ページに上げると共に、初期化しておきました。
http://kakolog01.g1.xrea.com/prime_minister03/prime140.html


> このゲーム、定期的に人数が増えては急減していてよくわからないです。
>  今回も年末はすごく参加していたのに今期は3人だけですから。
> 第1回からずっとと参加している自分も大変驚いています。

まあ、その時々で幾らか波はあるモノとは言え、さすがに今回は極端ですよね!?
言うなれば、テレビで取材された飲食店みたいな感じでしょうか?(笑)
放送の直後は、突如として一見客が大量に訪れるも、アッと言う間に姿を消し、
その間の混雑により、常連客まで離れてしまう事がある為、
だからこそ、「取材拒否の店」みたいな所が実際に現れるのだろうと。

あとは、新規層が定着するか否かとなると、
まずは第一に、中身そのものの魅力が重要となるのでしょうが、
このゲームの場合、システム自体は至ってシンプルなモノですから、
各セッションごとの、プレイヤー間の空気感が意外と大きいかも?

>  こういうゲームの継続条件って今現在はどうなっていましたかな?
ログ保存の目安は、だいたい5名以上としていますけど、
ただ今回のケースだと、極端から極端に振れてる状況なので、
しばらくの間は、この条件を満たさなくても、ログ保存は行うと思います。
とは言え、それが何度も続く状況となれば、考えるかも知れませんね。

あと、ゲーム自体の存続は、ログ保存の基準よりも甘いですよ。
まあ何やかやで、聖職者さんの「ゲーム再開要求」以来、
ここまで8年半も続いている以上、そう簡単には打ち切るつもりはありません。
具体的な目安を言えば、半年や1年くらい今のままなら、存続を考える感じかな?


[23835] Re2:第140回首相選挙終了報告返信 削除
2022/2/16 (水) 23:19:39 聖職者

▼ 徳翁導誉さん
> >  第140回首相選挙は、※ 真正中道・進歩・自由が首相に就任しました ※
> > と言う結果に終わりましたことをご報告いたします。
> >  つきましては過去ログの保存を要請いたします。

> お疲れ様です。
> 歴代ページに上げると共に、初期化しておきました。
> http://kakolog01.g1.xrea.com/prime_minister03/prime140.html


 どうもありがとうごさいます。

> > このゲーム、定期的に人数が増えては急減していてよくわからないです。
> >  今回も年末はすごく参加していたのに今期は3人だけですから。
> > 第1回からずっとと参加している自分も大変驚いています。

> まあ、その時々で幾らか波はあるモノとは言え、さすがに今回は極端ですよね!?
> 言うなれば、テレビで取材された飲食店みたいな感じでしょうか?(笑)
> 放送の直後は、突如として一見客が大量に訪れるも、アッと言う間に姿を消し、
> その間の混雑により、常連客まで離れてしまう事がある為、
> だからこそ、「取材拒否の店」みたいな所が実際に現れるのだろうと。


 おしゃる通りだと思います。


> あとは、新規層が定着するか否かとなると、
> まずは第一に、中身そのものの魅力が重要となるのでしょうが、
> このゲームの場合、システム自体は至ってシンプルなモノですから、
> 各セッションごとの、プレイヤー間の空気感が意外と大きいかも?


 うまく参加者の方が定着してくれるといいのですがね。
かなり難しいようです。


> >  こういうゲームの継続条件って今現在はどうなっていましたかな?
> ログ保存の目安は、だいたい5名以上としていますけど、
> ただ今回のケースだと、極端から極端に振れてる状況なので、
> しばらくの間は、この条件を満たさなくても、ログ保存は行うと思います。
> とは言え、それが何度も続く状況となれば、考えるかも知れませんね。
>
> あと、ゲーム自体の存続は、ログ保存の基準よりも甘いですよ。
> まあ何やかやで、聖職者さんの「ゲーム再開要求」以来、
> ここまで8年半も続いている以上、そう簡単には打ち切るつもりはありません。
> 具体的な目安を言えば、半年や1年くらい今のままなら、存続を考える感じかな?


 ご返答ありがとうごさいます。
過去の経緯もあるので存続は目指してみます。


[23837] Re3:第140回首相選挙終了報告返信 削除
2022/2/21 (月) 21:49:55 徳翁導誉

> > >  こういうゲームの継続条件って今現在はどうなっていましたかな?
> > ログ保存の目安は、だいたい5名以上としていますけど、
> > ただ今回のケースだと、極端から極端に振れてる状況なので、
> > しばらくの間は、この条件を満たさなくても、ログ保存は行うと思います。
> > とは言え、それが何度も続く状況となれば、考えるかも知れませんね。
> > あと、ゲーム自体の存続は、ログ保存の基準よりも甘いですよ。
> > まあ何やかやで、聖職者さんの「ゲーム再開要求」以来、
> > ここまで8年半も続いている以上、そう簡単には打ち切るつもりはありません。
> > 具体的な目安を言えば、半年や1年くらい今のままなら、存続を考える感じかな?

>  ご返答ありがとうごさいます。
> 過去の経緯もあるので存続は目指してみます。

そうですね。
頑張って下さい・・・と言うのは、何だか変かも知れませんが、
聖職者さんの今までの努力は解るので、上手く行くよう応援はしてます。


P.S.
別スレッド・・・というか、予想大会での話の続きですけど、
北京冬季五輪が閉幕した今週は、ウクライナ情勢が動くか否かの山場になるかも?
欧米と正面衝突するなら、中国のメンツを潰す訳にも行かなかったでしょうし、
3月に入ると、雪解けで大地がぬかるみ、行軍が困難になると思うので、
もしもロシアが実力行使に出るなら、ベラルーシとの合同軍事演習が終わった今週が分岐点かと。


[23839] 真に正しい政治とは ウクライナ情勢 突然、正論を言う人は信頼・信用してはいけない。返信 削除
2022/2/24 (木) 22:51:11 聖職者

▼ 徳翁導誉様へ

> > > ここまで8年半も続いている以上、そう簡単には打ち切るつもりはありません。
> > > 具体的な目安を言えば、半年や1年くらい今のままなら、存続を考える感じかな?

> >  ご返答ありがとうごさいます。
> > 過去の経緯もあるので存続は目指してみます。

> そうですね。
> 頑張って下さい・・・と言うのは、何だか変かも知れませんが、
> 聖職者さんの今までの努力は解るので、上手く行くよう応援はしてます。


 そんなに努力していませんよ。
多くの有権者達に言いたい、政治家に対して裁きの鉄槌を下せない者達に主権者たる資格はない。
政治家たちを処分・粛清してこそ、真に正しい民主主義なのです。
我々は主権者として政治家たちよりも上なのですから。
 私のような一人カルトとバトルできなければこの国を利権政治屋やカルト政治集団から救う・解放することはできません。
真に正しい民主主義の実現の為に首相選挙に参加し、百家争鳴しなければ覚醒できません。

> P.S.
> 別スレッド・・・というか、予想大会での話の続きですけど、
> 北京冬季五輪が閉幕した今週は、ウクライナ情勢が動くか否かの山場になるかも?
> 欧米と正面衝突するなら、中国のメンツを潰す訳にも行かなかったでしょうし、
> 3月に入ると、雪解けで大地がぬかるみ、行軍が困難になると思うので、
> もしもロシアが実力行使に出るなら、ベラルーシとの合同軍事演習が終わった今週が分岐点かと。


 ウクライナについてはどうせロシアが勝つというか好き勝手に動くだろうとみて、傍観していましたが
とうとう、24日にウクライナに攻撃を始めたようで。
ただ、キエフなどに先制核攻撃とかしてくるだろうと考えていましたが普通の攻撃で拍子抜けです。
とりあえず、攻撃理由は「ウクライナ政府によって8年間、虐げられてきた人々を保護するためだ」ということですが、
これもありきたりの介入理由というか宣戦布告理由なのでポカーンとしました。

 ちなみにアメリカの情報機関の分析では、ロシア軍が、ウクライナに大規模に侵攻した場合、
ウクライナの首都キエフは2日以内に陥落し、最大で5万人の市民が死傷するという事前の分析が出ていますが、
さて、ついに始まった侵攻、どういう情勢になるのでしょうね。
ロシア軍がどこまで進撃するか次第ですが。

ロシア ウクライナ大規模侵攻なら首都2日で陥落か 米機関分析 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220207/k10013470621000.html


それにしても今回の危機は無茶苦茶でしたよ。
ロシアの言いがかりもそうですが、アメリカの場当たり的対応もね。

 アメリカはアフガニスタンでの失態をごまかすためか。
経済制裁だとかNATO加盟国に部隊を展開させたり、効果が不透明な事ばかりしてました。
そもそも、ウクライナの防衛義務がないのにアメリカは動きすぎです。
本気でやるなら大西洋・太平洋で同時に大規模な空母部隊を展開させ、ムルマンスク・ウラジオストックに圧力をかけるとかやり方は多々あります。
今回はアリバイ工作をしていたようにしか見えません。
アフガニスタンでもそうですしウクライナもそうですがランドパワーのテリトリーでシーパワーが何やっても効果が・・・・・
今回の危機もリムランドにおけるランドパワーとシーパワーの間に起こる紛争の一つでしかないでしょうがね。


 これではこの後発生するだろう人民解放軍の台湾解放戦の時に東アジアは地獄を見ることになりそうです。
ウクライナの次は台湾ですからね。

 それに今回の危機はNATOの東方拡大が原因ですからね。
NATOは冷戦が終わりドイツが統一された時に解体されるべきだったはず。
アメリカは新時代に備えた同盟に切り替えるべきだったし欧州は欧州でどういう安全保障にするかきちんと決めるべきでした。
NATOは、北大西洋条約機構という名前ですから、そもそも北大西洋に面していない国の加盟も私個人的に昔から疑問でした。
かの孔子もおしゃっていましたが「名を正す」ことが必要です。
言葉も名分も正していかないとごまかしがはびこり、諸言論の筋が通らなくなり、様々な政事がきちんと正しく達成されなくなり、
社会秩序から人々の思想まですべてが滅茶苦茶になるからです。

 それを物語っていたのは、
この年明けに米中ロ英仏の核保有国の国際連合安全保障理事会常任理事国五か国が出した「核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならない」という共同声明です。
これを聞いた時、世界は完全に狂ったと感じました。
基本的に当たり前の正論を言う奴らは怪しいですし詐欺師なわけですが(というのも人が他人をだますときの常套手段・基本的手段は正論を言う事だから。)。
だって、この共同声明、反論として「だったら、何故、貴国らは核兵器を保有し勝者なき核戦争の準備をしている?」といえば終了でしょう?
国際連合安全保障理事会常任理事国として世界の安全のすべての責任を負うべき五か国がこのレベルですよ。
もう、おいおいといいたいです。


とグタグダと書きましたが、徳翁導誉様の方が国際情勢に詳しいのでこれ以上書くのもあれですから、
こういう感じというか感想で終わりたいと思います。


[23844] 危機や情勢のレベルを越え、既にウクライナ戦争に返信 削除
2022/3/1 (火) 22:12:04 徳翁導誉

> > > > ここまで8年半も続いている以上、そう簡単には打ち切るつもりはありません。
> > > > 具体的な目安を言えば、半年や1年くらい今のままなら、存続を考える感じかな?

> > >  ご返答ありがとうごさいます。
> > > 過去の経緯もあるので存続は目指してみます。

> > そうですね。
> > 頑張って下さい・・・と言うのは、何だか変かも知れませんが、
> > 聖職者さんの今までの努力は解るので、上手く行くよう応援はしてます。

>  そんなに努力していませんよ。
> 多くの有権者達に言いたい、政治家に対して裁きの鉄槌を下せない者達に主権者たる資格はない。
> 政治家たちを処分・粛清してこそ、真に正しい民主主義なのです。
> 我々は主権者として政治家たちよりも上なのですから。
>  私のような一人カルトとバトルできなければこの国を利権政治屋やカルト政治集団から救う・解放することはできません。
> 真に正しい民主主義の実現の為に首相選挙に参加し、百家争鳴しなければ覚醒できません。

いや、私が言いたいのは、そういうゲーム内での主張に関する話ではなく、
ゲーム自体を存続させよう、盛り立てようという「努力」の方の話ですね(笑)。

一時とは言え、昨年後半にパッと盛り上がり、副大臣ポストの追加までに至ったのは、
聖職者さんの「首相選挙 再開」の要請以降、8年以上もゲームが続いたからこそですし、
聖職者さん自身は、自らにとって居心地の良い場所の持続を願っただけかも知れませんが、
多くの場合、手間の掛かる要請を行っても、その提案者はすぐに居なくなる事を思えば、
これだけの長期間、再開要請の頃の熱量から変わらないと言うのは、やはり凄い事ですよ!!
ここにある多人数ゲームの多くは、良くも悪くもプレイヤーの熱量次第なので、
そのゲームを「支えよう」という参加者が1人も居なくなれば、自然消滅する傾向が強く、
首相選挙が消滅の危機を何度か乗り越えたのは、聖職者さんの「努力」が大きいと思います。
って、恐らく聖職者さん自身の自覚は薄いでしょうし、努力だとも感じてないでしょうけど(笑)。

その一方で、聖職者さん自身が「努力」と捉えられてる
ゲーム内での そうした言動に関しては、以前にも何度か指摘してますが、
逆に、一部の参加者を、ゲームから離れさせる方向に作用してますからねえ(苦笑)。
でもまあゲーム内に留めておけば、キャラとしてネタ的に発言していると捉える人も多いでしょうし、
本人的には意図せず、ゲーム内でのヒール役を担ってる面もありそうですから、
必ずしもマイナス面だけでは無いのでしょうけど・・・・


> > 別スレッド・・・というか、予想大会での話の続きですけど、
> > 北京冬季五輪が閉幕した今週は、ウクライナ情勢が動くか否かの山場になるかも?
> > 欧米と正面衝突するなら、中国のメンツを潰す訳にも行かなかったでしょうし、
> > 3月に入ると、雪解けで大地がぬかるみ、行軍が困難になると思うので、
> > もしもロシアが実力行使に出るなら、ベラルーシとの合同軍事演習が終わった今週が分岐点かと。

>  ウクライナについてはどうせロシアが勝つというか好き勝手に動くだろうとみて、傍観していましたが
> とうとう、24日にウクライナに攻撃を始めたようで。

やはり、こういう事態になってしまいましたね・・・・
テレビの画面越しから見ても、ここ最近のプーチンは精神的に不安定に映りましたし、
実際に会談したフランス大統領のマクロンまで、「人が変わった」と発言していたので、
世間で思われている以上に、軍事衝突の可能性は、決して低くないだろうとは見てました。

とは言え、ここまで大規模なモノになるのは、想定の範囲内ではあっても、
そこまで高い確率では見積もっていなかったので、「そこまでやるのか!」とは思いましたけど、
どうせ一線を越えるなら、1歩2歩ではなく、大きく越えるって所なんでしょうね。
そういう意味では、私自身も見立てが甘かったのかな?
ちなみに1月の段階では、個人的に、こんな感じで想定してました。

 30% 五輪中の電撃作戦(奇襲の効果は高いが、五輪は国民的関心事だし、中国のメンツも潰す)
 90% ドネツク・ルガンスク2州の独立承認(米側の外交譲歩が無ければ、ロシア的に不可欠)
 85% ドネツク・ルガンスク2州へのロシア軍進駐(独立承認なら、ほぼセット)
 70% ドネツク・ルガンスク2州のロシア編入(直近の戦争を避ける場合の落とし所か?)
 65% 2州内の非支配地域の軍事占領(現状の変更で、ウクライナ軍との軍事衝突が不可避に…)
 50% ベラルーシ国境での対峙(ウクライナ軍の兵力分散させ、東部侵攻のロシア軍を間接支援)
 45% ハリコフ州の軍事占領(2014年に2州と共に独立宣言するも、この州だけ早期に瓦解)
 40% 首都キエフやウクライナ軍施設への局所的空爆(政府と軍の機能混乱化が狙い)
 30% マリウポリ港など、黒海沿岸の東部2州への侵攻(2014年に併合したクリミアを地続き化)
 25% オデッサ港など、黒海沿岸の西部2州への侵攻(隣国モルドバの沿ドニエストルを地続き化)
 20% 首都キエフへの進軍(ドニエプル渡河の困難さを考慮すると、ベラルーシ側から進軍か?)
 10% リヴィウ市など、ウクライナ西部まで進軍(旧ハプスブルク領で、ロシアとは縁遠い山間地)

> ただ、キエフなどに先制核攻撃とかしてくるだろうと考えていましたが普通の攻撃で拍子抜けです。
いや、そんな選択肢は普通に有り得ません・・・・
別にプーチンも、聖職者さんを楽しませる為に、この戦争を始めた訳では無いので、
ロシア側にとって損にしかならない事など、当たり前ですが行いませんよ!!
逆に問えば、先制核攻撃なんてして、プーチンやロシアに一体何の得があるんですか?
現実の戦争は政治の延長であり、決してTVゲームでは無いのですから。

まあ、もしもロシア軍が戦術核を用いる展開になるとすれば、
それは、NATO軍参戦の危険性を、プーチンが抱いた時でしょうね。
だとすれば、今回のウクライナ侵攻では、そうしたケースが発生する可能性は低く、
有り得るとすれば、旧ソ連構成国であり、現NATO加盟国である
バルト3国への侵攻を行うケースでしょうね。
ロシアの飛び地であるカリーニングラードと、同盟国ベラルーシの間にある
長さ100km弱のリトアニアとポーランドの国境線「スヴァウキ・ギャップ」を押さえれば、
NATO軍はバルト3国への陸路を遮断されますし、
実際に核を使用する事で、NATO諸国の足並みを乱せる可能性がありますからねえ。
もちろん、これは当のロシアだけでなく、全世界にとっても危険な賭けです・・・・
とは言え、ウクライナ侵攻でこれだけ苦戦してる現状だと、そこまで至る余力は無いかな?

また、今回の戦争で核を用いるとすれば、
それはNATO軍が参戦するか、そう勘違いさせた時でしょうけど、
その可能性は、やはり皆無に近いでしょうし、
そうなると、仮に有り得るとすれば、何の成果も得られないまま、
ウクライナからの撤退を強いられる局面まで、プーチンが追い込まれた場合に、
自暴自棄的に使用を命じる可能性はゼロじゃないでしょうけど・・・もしも、そうなれば、
ロシア軍の上層部も、その命令に粛々と従うよりは、反旗を翻す可能性の方が高そう。

> とりあえず、攻撃理由は「ウクライナ政府によって8年間、虐げられてきた人々を保護するためだ」ということですが、
> これもありきたりの介入理由というか宣戦布告理由なのでポカーンとしました。

宣戦布告というのは、自国民を納得させる大義名分の為にあるのに、
誰もが驚くような理由を挙げて、いったい何の意味があるんですか!?
繰り返しになりますけど、この戦争は聖職者さんを楽しませる為に始めた訳じゃないので。
とは言え、あの宣戦理由で、東部限定ではなくウクライナ全土の攻撃に打って出たのは、
過剰と言えば過剰な作戦内容なので、そういう意味での驚きはありますけどね。
全面侵攻を図るにしても、もう少し大義名分なステップは踏むかと思いましたし。

あと、ジェノサイドがどうの、ネオナチがこうのというロシア側の主張に対して、
日本も含め、西側のメディアや市民は、「何を訳の分からない話を…」って感じですけど、
向こう側の立場に立って見れば、これはこれで一理無くも無いんですよね、実際の所。
2014年のウクライナ騒乱の際、選挙で誕生したヤヌコーヴィチ政権を、暴力的なデモで倒し、
そこに過激な民族主義勢力(いわゆる広義のネオナチ)が加わっていたのは事実であり、
臨時政権に参加した彼らが、ロシア系の権利を剥奪したのも事実ですので。
また、現在のゼレンスキー政権にしても、停戦和平に向けたミンスク合意がある中で、
親ロシア派に対する無人機攻撃を行い、そこが今回の戦争に至る分岐点の1つでしたから、
もちろん、戦争を始めたプーチンに対する非難も、徹底抗戦するゼレンスキーに対する賞賛も、
現在だけ見れば妥当な評価なのは確かでしょうけど、現在だけが全てでは無いと・・・・
言うなれば、支持率低下に悩む韓国の大統領が、反日カードを切るが如く、
ゼレンスキーは反ロシア・カードを切り、政治経験が乏しい故に行き過ぎてしまった感があり、
プーチンの堪忍袋の緒が切れて、それ以上の過剰な行動に至った側面は否定できないかと。

あと、今回の戦争報道において、親ロシア派支配地域の住民が、
ミサイル攻撃によって死傷したニュースが報じられてましたけど、
あたかも、これもロシア軍の攻撃による被害者のように報じられているのは、正直どうなのかな?と。
いや勿論、広い意味では、ロシア軍が始めた戦争による被害者なのかも知れませんが、
普通に考えれば、親ロシア派の支配地域をミサイル攻撃するのは、
ロシア軍の側よりも、ウクライナ軍の側である必然性が高い訳で、
戦争である以上、ウクライナ軍の攻撃で死傷する一般市民だって出ていても当然なものの、
やはりプロパガンダ効果を考えれば、自分たちは「絶対正義」でなくてはならないんでしょうね。
メディア側だけでなく、視聴者側のニーズも考慮して、偏った報道になってる事を思うと、
これって、報道統制が行われる東側諸国とは別の問題が、西側諸国にもある気がします。
ロシア側の民意にしても、恐らくは少数派である反戦意見を、
西側の意向に沿うからと、実態以上に膨らませて報じてる印象を受けますし、
防衛意識が過剰なロシアの国民性を踏まえると、彼らが危機感を抱く展開となれば、
主戦論が一気に燃え上がる可能性は、充分に有り得ますからねえ。

また、これは今回の件だけではなく、例えばアラブの春の時もそうでしたが、
バーレーンの反政府デモを、サウジアラビア軍が武力鎮圧したり、
選挙で誕生したエジプトの新政権を、軍事クーデターで転覆させたりとか、
西側諸国(主にアメリカ)にとって都合の悪いニュースは、
政府だけでなく、大手マスコミまで、その意向に右習えでしたからねえ・・・・
いや勿論、ベトナム戦争での政治的教訓とかあるのは解りますが、
「報道の自由」を掲げているものの、「偏った報道」が強いられる(好まれる)のって、
報道の自由が無い以上に、実は社会的に深刻な状況かも知れませんよね。
言うなれば、情報としての正しさよりも、自分たちが正しいと思い込める情報の方が、
報道内容として求められる社会って感じでしょうか?
今回の戦争で、最も悪いのは、言わずもがなでプーチンですけども、
そこで勧善懲悪のストーリーを築き上げて浸るのは、決して良い傾向とは思えないんですよね。

>  ちなみにアメリカの情報機関の分析では、ロシア軍が、ウクライナに大規模に侵攻した場合、
> ウクライナの首都キエフは2日以内に陥落し、最大で5万人の市民が死傷するという事前の分析が出ていますが、
> さて、ついに始まった侵攻、どういう情勢になるのでしょうね。
> ロシア軍がどこまで進撃するか次第ですが。
>
> ロシア ウクライナ大規模侵攻なら首都2日で陥落か 米機関分析 NHK
> https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220207/k10013470621000.html

「首都キエフは開戦から2〜3日で陥落」なんて予測が出されたからこそ、
そこまでスムーズに侵攻は進んでおらず、停戦交渉まで始まった事に対して、
ロシア軍の苦戦や、ウクライナ軍の善戦を、過大評価する論調が目立ちつつある現状ですが、
客観的に見た場合、もちろんロシア軍にとっては、理想的な展開では無いものの、
想定外の展開かと言えば、恐らくはそこまでは行かないでしょうし、
(イラク戦争時のアメリカ軍も、首都バグダッドの陥落まで3週間を要してますので)
両国の戦力差や、自ら戦端を開いた以上は簡単に引けないロシア側の事情を考慮すると、
言われるほど楽観的な見立ては、少なくとも私には出来ませんけどねえ・・・・

それに、戦争が長引けば長引くほど、両国の兵士は勿論、一般市民の被害も増えて行くでしょうし、
チェチェン紛争もそうでしたが、本当にロシア軍を撤退に追い込むなら、
恐らくは数万人規模の戦死者を、ロシア軍の兵士に強いねばらなず、
その為には、その数倍のウクライナ国民の犠牲が必要となるでしょうから、
う〜ん、冷静に現実を考えた場合、安易に「ウクライナ頑張れ!」とも言い難い状況かと・・・・
一億総玉砕とかに走りがちな日本人には、苦手な思考法ではありますが、
「上手な負け方/引き分け方」というのは、生き残る上で、本当に重要だと思います。
(この辺りの思考は、チェスと将棋のゲーム性の違いにも、少し表れているかも?)

ただ一方で、開戦前に想像してた以上には、ウクライナ軍の士気が高いのも事実。
8年前のウクライナ騒乱の際には、デモ隊は軍や警察に対して石を投げてましたし、
そうした事情もあってか、クリミアが独立宣言を行い、ロシアに編入されると、
その時、クリミアに駐留していたウクライナ海軍の総司令官ベレゾフスキーを始め、
半数近くのウクライナ軍兵士が、ロシア軍に転籍&帰化してしまいましたからねえ・・・・
(その後、ベレゾフスキーはロシア黒海艦隊の副司令官に就任)
戦国時代じゃあるまいし、現代の日本人の感覚からすると想像しにくいですが、
でもまあ、以前は同じソ連軍の軍人同士だった事を考えると、そこまで変でも無いのかな?
逆に、東西ドイツが統一された際にも、東ドイツの軍人は普通に西ドイツ軍へと移行しましたし。

ですから、海軍主体と陸軍主体の違いとか、クリミア限定とウクライナ全土の違いとか、
いろいろ違いはあるので、今回は8年前よりは抗戦の度合いが高いにしても、
あの寝返り事件を踏まえると、どこまで戦意があるかは正直読めませんでしたし、
ロシア側としても、当時と同じ様なら、トントン拍子に侵攻が進むと見ていた気がします。
そういう意味では、ここまでの粘りを見ていると、想定の範囲外とまでは行きませんが、
当初の予想以上には、戦意が高いなというのが、正直な所ですし、
反対に、兄弟国への侵攻だからこそ、ロシア軍の方が予想以上に戦意が低いかも?
少なくとも現時点では、出来るだけ市民は傷付けないよう、慎重に事を進めてる印象。
とは言え、戦局が泥沼化&長期化し、市街戦やゲリラ戦とでもなれば、
ロシア軍の側も、そう悠長には構えていられなくなるかも知れませんが・・・・

あと、今年で70歳を迎えるプーチンの年齢を考えると、
この8年という時間は、わずかな時の経過かも知れませんが、
実際に戦場に立つ兵士たちの年齢を考えると、
8年前は、20代後半までは、ソ連時代を覚えている世代だったのに対して、
今では、30歳以下の若者は、独立後のウクライナしか知らない世代であり、
わずか8年でも、世代的に「記憶か?歴史か?」を分ける、大きな8年だったかも?
もちろん、祖国防衛という意識も大きいのでしょうが、この要素は見逃せない気がします。

また、一般国民の意識的にも、例えばウクライナ国民の民族構成って、
民族がウクライナ系で、母語もウクライナ語というのは、全体の4割程度であり、
民族がロシア系で、母語もロシア語なのが2割、
民族がウクライナ系で、母語がロシア語なのが2割、
民族がウクライナ系で、母語がバイリンガルなのが2割となっており、
西側諸国で思われてる以上に、ロシアに対するシンパシーは高いと思うんです。
と言いますか、EUと強く結び付いているのは、一番上の4割を占める層だという事情もあり、
最大勢力だけど、過半数は占めておらず、国内を不安定化させる要因にもなってる面も・・・・

その一方で、ロシア側も勘違いしがちなのは、
ロシアへのシンパシーが高いからと言って、必ずしもロシア国民になりたい訳では無く、
もう独立から30年以上が経過しているので、ロシア系のウクライナ国民も、
民族よりも国家の方への帰属意識が高くなっており、
同じソ連国民だった時代を知らない若い世代には、尚更であるという事ですね。
8年前、ドネツクやルガンスクの支配地域が州の半分に止まり、ハリコフでは瓦解したのも、
ウクライナ軍による武力鎮圧があった事情もありますが、決してそれだけでなく、
ロシア系のウクライナ国民も、そこまでロシアの統治を望まなかった事情があったはずで、
あれから更に8年が経ってますから、その傾向は当時よりも強まっているでしょうね。

と言いますか、本音を言えば、ロシア(プーチン)側にしても、
ウクライナ国民の半数以上はロシア語話者なのですから、
ウクライナを分裂したり、自国に編入したりするよりも、
そのままロシア寄りの国家として存続した方が、都合が良かったのでしょうけど、
こうして戦争にまで至った以上、反ロシア感情は高まり、もう後戻りは出来ないはず・・・・
そうなると、一体どうやって決着するのか? はたまた、未決着のまま最悪の泥沼化か?

先週、ロシアが独立を承認したドネツク&ルガンスクの2州は、
ハリコフなどの その他6州や、隣国モルドバの沿ドニエストル&ガガウズの2地域も含めて、
「ノヴォ・ロシア人民共和国連邦(新ロシア)」を自称しているので、
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d3/Federal_States_of_New_Russia_in_Ukraine_%28Envisaged%29.PNG
ロシア系住民やロシア語話者の比率が高い、これらのウクライナ東部&南部を、
ロシア側としては、最低限でも、ウクライナからの切り離しを目指すかも知れませんね。

> それにしても今回の危機は無茶苦茶でしたよ。
> ロシアの言いがかりもそうですが、アメリカの場当たり的対応もね。

根本的な話をすれば、そもそも2014年のウクライナ騒乱の時点で、
アメリカ側が「革命」を煽った事自体が、当時から「危険な火遊び」と映りましたし、
もっと言うと、「そんな事をして本当にアメリカの国益に適うの?」と激しく疑問でした。

まあ実際問題、日本の地検特捜部とかもそうですけど、
組織というモノが存在すると、タダ飯喰らいと批判されぬよう、何らかの仕事を作らねば為らず、
ソチ五輪を開催中で、手を出しにくいロシアの隙を突く形で、
CIAがウクライナの切り崩しに動いたのは、組織の論理としては理解できるものの、
そこは大局的な観点から、大統領(当時はオバマ政権)がストップを掛けるべきでしょうし、
これも何かの因果か、当時の副大統領が、今や大統領として対応に追われる姿を見ると、
やはり、あの時点で手を止めておくべきだったと、改めて感じましたね。
と言いますか、こうした8年後の将来的な事まで想定しろという話以上に、
当時でさえ、もしもヤヌコーヴィチ大統領が国外逃亡せず、徹底抗戦を選んでいたら、
ウクライナは恐らく内戦に突入してたはずで、一般市民の死者は今回の比じゃなかったでしょうから、
今回、ガソリンを撒いたのはプーチンにしても、火を点けたアメリカも責任があると、私は思ってます。

>  アメリカはアフガニスタンでの失態をごまかすためか。
> 経済制裁だとかNATO加盟国に部隊を展開させたり、効果が不透明な事ばかりしてました。
> そもそも、ウクライナの防衛義務がないのにアメリカは動きすぎです。

いや、その逆でしょうね。
そもそも、危険な火遊びなどするから・・・という批判はさておき、
事ここに至っては、アメリカの動きが中途半端だったからこそ、
ロシアの行動が、ここまで進んでしまった訳で、
どっち付かずフラフラするくらいなら、もっと本気で動くべきだったかと?
少なくとも、「アフガンでの失態を誤魔化す為」なんて行動原理であれば、
今よりも明確な意思表示をして、国内向けにアピールしてたでしょうし、
却って不安なのは、これから中間選挙に向けて、弱腰批判の声が高まるようだと、
中途半端から勇み足へと極端に変貌して、自体を更に悪化させる危険性がある事でしょうか?
共和党政権ではなく、民主党政権だからこそ、その危険性は より高そうなので・・・・

ただ、その一方で、意地悪な捉え方をするならば、
アメリカ人の血を流す事なく、旧ソ連の国家同士が潰し合いを行ってくれて、
最近は独自路線が目立ったEU諸国も、アメリカの重要性を再認識させられたとなれば、
アメリカ的に、戦争勃発という展開を描いた訳でも、願った訳でも無いにせよ、
結果として、中期的にはプラスの効果を得たかも知れませんけどね。
(長期的に見れば、やはりマイナスのような気もしますが)
それこそ例えば、イラクのクェート侵攻によって始まった湾岸戦争は、
アメリカ側の不用意な対応が招いた悪夢だったものの、
これによりアメリカは、中東に橋頭堡を築くキッカケにもなったのと似てるかも?
とは言え、湾岸戦争の折りは、ブッシュ父は再選を逃してますし、
バイデン政権にとってプラスか?となれば、恐らく そうはならないでしょうね。
逆に言うと、だからこそ、名誉挽回に空回る行動に出た時が、本当に怖いと・・・・

> 本気でやるなら大西洋・太平洋で同時に大規模な空母部隊を展開させ、
> ムルマンスク・ウラジオストックに圧力をかけるとかやり方は多々あります。
> 今回はアリバイ工作をしていたようにしか見えません。
> アフガニスタンでもそうですしウクライナもそうですがランドパワーのテリトリーでシーパワーが何やっても効果が・・・・・
> 今回の危機もリムランドにおけるランドパワーとシーパワーの間に起こる紛争の一つでしかないでしょうがね。

繰り返しになるので、もうこれ以上は言いませんが、
実際の戦争と、TVゲームの戦争は、全くの別物です。
政治の延長として、何らかの目的を果たす手段として戦争を行うのであり、
ゲーム的な勝利を目指して、戦争を行うなどという事は、実際にはありません。
現実には、リセットボタンなど無いのですから。

それと、これは別に聖職者さんだけの話でなく、
地政学にせよ、優生学にせよ、こうやって都合良く利用されがちだから、
「悪魔の学問」として、警戒されてきたんでしょうね。
地政学という単語が普及した現在の方が、それを用いた稚拙な論説が増えた感じがします。

>  これではこの後発生するだろう人民解放軍の台湾解放戦の時に東アジアは地獄を見ることになりそうです。
> ウクライナの次は台湾ですからね。

まあ、今回の1件から、台湾有事を危惧する部分は、私も正直ありますけど、
この一大事に託け、日頃の嫌韓反中を正当化&過剰化するような、
昨今の論調の数々には、辟易している所も正直ありますし、
逆に言うと、双方にこうしたタイプの人間が居るからこそ、争い事が絶えない実状もあると。
言うなれば、「イジメを許すな!」と連呼しつつ、無自覚にイジメを繰り返すタイプで、
今回の件でも、非常に暴力的に「反戦」を唱える人々は、
状況が変わった場合、今度は率先して戦争を煽るんだろうなぁ・・・と感じます。

でもまあ、そうした日本の国内事情や、西側諸国の事情は別として、
このウクライナ戦争が、一体どういった決着を見るかにも依りますけど、
ロシアにせよ、中国にせよ、戦後に何らかの変化というか、反応みたいなモノは、
どんな形であれ確実に現れるでしょうし、隣国である日本も多分無縁で居られないでしょうね。
それは日本や世界にとって、果たして、吉と出るのか? 凶と出るのか?
戦争という現状が現状なので、悪い方向の想像ばかりが唱えられがちですが、
必ずしも、そうなると決まった訳でも無いとは思うんですよ。

例えば、プーチン失脚後のロシアが、
ソヴィエト連邦時代の「世界の超大国」路線から、
ロシア帝国時代の「欧州への大国」路線に回帰して、
EU&NATO加盟へと舵を切るシナリオだって、充分に有り得ると思いますし、
そうなったら、そうなったで、欧米間のパワー・バランスも、また変化するというか、
そもそも、欧州内でのパワー・バランス自体が、いろいろと変化しそう。
(展開によっては、北方領土が棚ボタに返還される可能性だって・笑)
同様に、台湾有事にしくじった中国が、民主化の方向に進む可能性だってあるかも?

>  それに今回の危機はNATOの東方拡大が原因ですからね。
> NATOは冷戦が終わりドイツが統一された時に解体されるべきだったはず。
> アメリカは新時代に備えた同盟に切り替えるべきだったし
> 欧州は欧州でどういう安全保障にするかきちんと決めるべきでした。

まあ、冷戦が終結して以降、一部からNATO不要論が挙がったのは事実ですし、
冷戦終結から時が経つほど、その論調は増していったのも確かでしょうけど、
皮肉な事に、今回の一件があったからこそ、それが吹き飛んだ感じはあるかな?
孤立主義に回帰する論調もあるアメリカはまだしも、少なくともEU諸国の方では、
この状況で、NATO不要論など唱えられる現状じゃ無くなってますからねえ・・・・

後はまあ、現実的に言って、西側陣営は冷戦の勝者である以上、
敗者側の陣営解体に付き合って、勝者まで陣営解体する必然性はありませんし、
もっと言えば、勝負に敗れた時点で、敗れた側はその時点で終了でも、
勝った側は、そこから更に、勝利体制の維持や拡大という新たな命題が生まれる訳で、
冷戦に勝利する為に、自由主義&資本主義を掲げたのではなく、
自由主義&資本主義を守る為に、冷戦を戦ったのだと考えれば、
別に冷戦が終結したからと言って、陣営の解体は別に不要であるとも言えます。

また、世間一般的なイメージだと、アメリカが傍若無人に振る舞ってる感じがするでしょうけど、
ことNATOに関しては、冷戦後の「欧州新秩序」を構築する為に、
却ってアメリカの方が、EU諸国側の意向に振り回されてる面も強く、
実際、冷戦後にNATOが介入した紛争って、9・11直後のアフガニスタンを除けば、
数々のユーゴ紛争を始め、そのほとんどが欧州関連の問題ですからねえ・・・・
そう考えると、付き合わされる側なのに、主力まで担わされるアメリカ的には、
トランプのように、NATO不要論を唱える声が挙がるのも理解できますし、
逆に言うと、アメリカを利用できる内は、EU的にはそれで良かったのでは?
もし仮に、アメリカのNATO離脱という状況にでもなれば、その時はEU軍創設でしょうけど。

> NATOは、北大西洋条約機構という名前ですから、
> そもそも北大西洋に面していない国の加盟も私個人的に昔から疑問でした。
> かの孔子もおしゃっていましたが「名を正す」ことが必要です。

それは、内陸国は加盟するな!という事?
例えばルクセンブルクは、北大西洋条約の前身となる「ブリュッセル条約」からの加盟国ですが、
内陸国で北大西洋に面してないから、北大西洋条約からは除外すべきだと!?
更に言うと、北海も、バルト海も、地中海も、黒海も、全て北大西洋の一部なのですから、
旧東欧諸国であるポーランド・ブルガリア・ルーマニアどころか、
旧ソ連のバルト3国、そしてウクライナやロシアでさえ、北大西洋に面した国ですよ(笑)。

そもそも、ここで言う「北大西洋」とは、「欧米」くらいの意味に過ぎませんし、
東側のワルシャワ条約同様、締結地にちなんで「ワシントン条約」の別名でも呼ばれます。
ただワシントン条約ですと、戦前の海軍軍縮や、野生動物の保護など、他にも様々な条約がある為、
そことの混同を避けるべく、地理的な名称を付ける事自体はおかしくなく、
もっと言うと、一般的な呼称って通称の場合が多く、
実際の条約や法律などの名前って、抽象的で、やたらと長いのが普通ですからねえ。

例えば、前出のワルシャワ条約の正式名称は、これ↓ですけども、
「アルバニア人民共和国、ブルガリア人民共和国、ハンガリー人民共和国、ドイツ民主共和国、ポーランド人民共和国、
 ルーマニア人民共和国、ソヴィエト社会主義共和国連邦、チェコスロバキア共和国間の友好、協力及び相互援助条約」
別に聖職者さんも、「名を正す」と言って、こちらの名称は用いはしないでしょ?(笑)
ちなみに北大西洋条約の場合、珍しく、こうした長ったらしい正式名が付されていないのですが、
同条約の前身となるブリュッセル条約の正式名称が、これ↓でしたから、
「経済的、社会的及び文化的協力並びに集団的自衛のための条約」
ある意味では、これが実質的な正式名称なのかも?
だとすれば、ここで重要なのは、地理的概念よりも自由主義&資本主義の方なのでしょうね。

また、仮に「名と実」にギャップが生じたのだとすれば、
実の方に合わせて、名の方を変えるのが一般的であり、
そこを、名に合わせて、実の方を変えろというのでは、本末転倒かと?
まずは実があり、それを表すモノとして名があるのですから。
とは言え、一般論はそれとして、聖職者さん自身の思考パターン的に、
名前の方に引っ張られる傾向がある事も、私は重々承知していますけどね。

>  それを物語っていたのは、
> この年明けに米中ロ英仏の核保有国の国際連合安全保障理事会常任理事国五か国が出した
> 「核戦争に勝者はなく、決して戦ってはならない」という共同声明です。
> これを聞いた時、世界は完全に狂ったと感じました。
> 基本的に当たり前の正論を言う奴らは怪しいですし詐欺師なわけですが
> (というのも人が他人をだますときの常套手段・基本的手段は正論を言う事だから。)。

この考え方は、完全に「論理の飛躍」ですね。
人を騙す手法として、まずは正論を用いる事は、実際にあります。
だからと言って、人を騙す手法は、その1つのパターンしか無い訳ではないので、
別に正論を用いなくても、人を騙す事は可能ですし、
それに、そもそも論として、正論を述べる人が全て詐欺師ではありません!!
言うなれば、これって三段論法のようなモノですし、
それこそ、これ自体が詐欺師の常套手法の1つですよ(苦笑)。

> だって、この共同声明、反論として
> 「だったら、何故、貴国らは核兵器を保有し勝者なき核戦争の準備をしている?」といえば終了でしょう?
> 国際連合安全保障理事会常任理事国として世界の安全のすべての責任を負うべき五か国がこのレベルですよ。
> もう、おいおいといいたいです。

と、上では少し厳しめに返信しましたけど、聖職者さんが言いたい主旨は解りますし、
「核保有国が言うな!」という件に関しては、同意見な人も多いと思いますよ。
とは言え、人類は既に核兵器の知見を得てしまった以上、それを得る前には戻れるはずもなく、
そして何より、「保有」と「使用」は決してイコールではありません。
だからこそ、核保有国の側にしたって、実際に核攻撃をするのは躊躇われますし、
逆に、核攻撃を受けるなど以ての外となります。
これはこれで、至って当然の話ですし、
だからこそ、あまりに当たり前の事であっても、敢えて念押しした共同声明なんです。

逆に言えば、そんな「正論」が必要になるくらい、現在は切羽詰まった世界情勢なんですよ!!
こうして現実に、ロシアはウクライナへの侵攻を始めてしまいましたし、
昨年は昨年で、大統領選に敗れたトランプの暴走を、中国側が本気で危惧して、
偶発的に米中戦争が勃発してしまう危険性まであった訳ですからねえ・・・・
まあ、この共同声明が、一体どれくらい効果があるかは微妙ですけど、
核戦争の勃発は、核保有国の指導者が意図的に起こすよりも、
疑心暗鬼に陥って、意図せず起こってしまう可能性の方が、ずっと高いと思われるので、
そうした事態にならないよう、少しでも心を落ち着けるよう、馬鹿らしくても正論が必要なんです。

> とグタグダと書きましたが、徳翁導誉様の方が国際情勢に詳しいのでこれ以上書くのもあれですから、
まあ、この辺りの話に関しては、私などよりも、
恐らくはミカエルさんの方が、ずっと詳しいと思いますけどね。
2014年の「ウクライナ騒乱」の際も、いろいろと興味深い話↓を伺えましたし、
http://tokuou.s500.xrea.com/cgi/kjbn/kjbn.cgi?tree=s18731#18731
それこそ今回の件も、いろいろと話を伺ってみたい所。

ちなみに、8年前のスレッド内では、
ウクライナ語読みで「リヴィウ」よりも、ロシア語読みで「リヴォフ」の方が、
個人的に しっくりくると言ってたものの、今ではリヴィウ呼びになってますね(笑)。
まあ、ウクライナ語話者が多い事を考えれば、そちらの方が現地語読みに近そうですし、
メディア露出の増加もあって、意識的にではなく、いつの間にか自然と変化した感じ。
で、そう考えると、ウクライナ第2の都市である「ハリコフ」は、
未だにロシア語読みですし、メディアもその呼称で報道してますけど、
これって その内、ウクライナ語読みで「ハルキウ」に変わるのかなぁ?
こちらはロシア語話者が多い事を考えると、ハリコフの方が現地語読みに近そうですが、
この戦争を契機に、ウクライナ民族主義の台頭が、更に進む可能性はありそうなので・・・・


[23847] Re:危機や情勢のレベルを越え、既にウクライナ戦争に返信 削除
2022/3/3 (木) 00:04:04 現代版カナダ担当

聖職者さんへの返信、興味深く拝見させてもらっております。

私はウクライナでの戦争は、東部だけの限定的な衝突になると見ていたのですが、
全面戦争になってしまったので驚きました。
個人的には欧米諸国、特に米国が場合によっては軍事介入もありうると釘を刺して、
ロシアが開戦を思いとどまってくれるのがベストでした。

現状のメディアの動きを見ると、報道が過熱して偏って来ているなというのは私も感じます。
ゼレンスキー大統領と政権の打ち出してる政策はとりあえず、できることはなんでもやって、
ヒットしたりエラーしたりしながら、かなり綱渡りと行き当たりばったりで舵取りをしている感じがします。
かなり無理をしていそうなので、過度な英雄視は本人のためにもどうかなと。
この危機を乗り切っても、最後は綱から落ちそうに見えます。
逆にロシアのプーチン大統領は有能・優秀というイメージがありましたが、
年齢的な衰えや健康不安があるという報道には納得できます。
長期独裁政権の問題点は、次の指導者の芽を摘み取ってしまう事に思えました。
定年制や再選の禁止にはやはりしっかりとした意味があるんだなと。

また、制裁の動きばかり目立ちますが、事態の収拾に向けた外交の動きがほとんど見えないのが気になります、
本来は制裁と外交的なアプローチがセットで働くべきだと思うのですが、現状はそうなっていない。
こういう時に、特使や大臣を派遣したりできれば日本も外交ができるなと思えるのですが……

まぁ、そんなことを思いました。


[23858] Re2:危機や情勢のレベルを越え、既にウクライナ戦争に返信 削除
2022/3/8 (火) 22:16:41 徳翁導誉

> 私はウクライナでの戦争は、東部だけの限定的な衝突になると見ていたのですが、
> 全面戦争になってしまったので驚きました。

そうですね、私も東部限定に留める可能性の方が高いと見てました。
「ベラルーシがキエフ侵攻の為に道を貸す」可能性が、高まりを見せるに連れ、
全面戦争の危険性が、次第に増していった感覚はありましたね。

正直な所、そこまでベラルーシが荷担するとは、以前は考えてませんでしたし、
逆に言うと、ロシアの後援が必要なくらい、現在のルカシェンコ政権はヤバいのかも?
2020年の大統領選挙では、かなり綻びが見え始めてましたし。
とは言え、ロシア側からの派兵要請は拒否しているので、そこまで崖っぷちでは無いのかな。
ちなみに派兵要請で言えば、今年の1月、治安維持の要請を受けて、
ロシア軍はカザフスタンに派兵したのに、ウクライナへの派兵はカザフに断られてましたね。
アフガンでのタリバン政権復活もあり、隣接するタジキスタンはロシア軍が守ってますし、
アゼルバイジャンとアルメニアの停戦により、ロシア軍の平和維持部隊が両国へ派遣されたり、
「頼りにされてる」と言えば、聞こえは良いですけど、ロシアだって全く余裕が無い中、
旧ソ連諸国の政情不安により、ロシア軍が方々に引っ張り出され、かなり疲弊してそう・・・・

こうなると、「いっその事、ソ連を復活させた方が楽だわ」と、
ロシア側が思ったとしても、ちょっと否定できない感じはするんですよね。
ですが、一旦独立した国を、再度併合するのは至難でしょうし、
もちろん、それで今回のウクライナ侵攻が正当化されるなんて話では、決してありません!!
しかし一方で、時計の針を戻そうとする「ソ連8月クーデター」の失敗により、
「新連邦条約」が締結されず、却って国家分裂の動きを加速させた皮肉を思うと、
(ウクライナでは投票者の70%が、新連邦への参加に賛成票を投じてました)
「もしもクーデターが起きなければ」と、正直思わなくは無いんですよねえ・・・・
バルト3国の独立は必然だったにせよ、ウクライナは必ずしもそうじゃなかったはずで、
中央アジア諸国などは、当時 お荷物として、ロシアから切り捨てられた感さえあります。

大きな国の中にも当然争いは生じますが、それが小さな国々に分かれると、
その数だけ、もしくはそれ以上に、争いも倍々ゲームで増えていくモノですし、
多民族なエリアであるほど、独立は綺麗事ではなく、厄介事が増えるのが現実であり、
それに応じて民族主義が台頭すると、結局は流血の惨事へと繋がっていくと・・・・
これは何も旧ソ連に限らず、旧ユーゴスラビア諸国でも見られた光景ですね。
そして旧ユーゴ紛争の際も、戦争となれば、どちらも残虐な行為に至るのに、
親欧米派か? 親ロシア派か?の違いにより、勧善懲悪のストーリーが作られました。
この件は、NHKの取材に基づき書かれた、こちらの本↓が詳しいです。

「ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争」
https://www.amazon.co.jp/dp/4062750961

・・・って、考えてみると、四半世紀前の日本はまだ、紛争の当事者では無い事もあり、
欧米寄り一辺倒ではなく、それなりに客観的な報道が行えていたのですが、
地理的に それほど違う訳では無い、今回のウクライナ戦争の報道に関しては、
もう完全に、欧米報道の受け売りでしか無くなってしまいましたね・・・・
まあこれは、もう日本の報道に、独自取材が行えるだけの余力が無かったり、
イラク戦争の後、恐らくは意図的な誘導もあって「自己責任論」なるモノが吹き荒れ、
結果的に、日本人が自ら目や耳を閉じてしまった側面もある気がします。
これは長い目で見た場合、日本にとって、決して良い傾向では無いと思うんですよ。

> 個人的には欧米諸国、特に米国が場合によっては軍事介入もありうると釘を刺して、
> ロシアが開戦を思いとどまってくれるのがベストでした。

現在、NATO軍に対して「飛行禁止区域を設定しろ!」という話が出ていますが、
既に戦争が始まり、ロシア空軍がウクライナ上空の制空権を押さえた段階で、
いくら「空の中立化」を訴えても、それは実質的なNATO参戦になってしまうのですから、
「開戦を思い止まらせる」という意味では、「欧米の軍事介入を臭わせる」以上に、
ウクライナ上空の「空の自由(航空路)を守る!」という姿勢の方が、より適切だったかと?

簡単に説明すると、世界130あまりの国々は、相互に旅客機や貨物機の領空通過を認め合っていて、
アメリカやEU諸国、日韓豪あたりは勿論の事、その国際協定にはウクライナも参加しているんですね。
(ちなみにロシア・中国・ブラジルなどは、安全保障の観点から参加してません)
で、海賊から船舶を護衛する為に、各国がソマリア沖に海軍を派遣しているのと同じように、
航空機の護衛を目的に掲げると共に、本当に時々で良いんで、NATO空軍機をウクライナ上空で飛ばせば、
(ドンバス地域で、マレーシア航空機が撃墜される事件があったので、一応の大義名分は立つかと)
開戦と同時に制空権を握りたいロシア軍からすれば、これは大きな牽制になりますし、
もしも攻撃を仕掛けた場合、それはロシア側からNATOに喧嘩を売った構図になりますから、
これを行うだけでも、プーチンの開戦意思を挫く、かなりの抑止効果はあったかと考えています。

> 現状のメディアの動きを見ると、報道が過熱して偏って来ているなというのは私も感じます。
> ゼレンスキー大統領と政権の打ち出してる政策はとりあえず、できることはなんでもやって、
> ヒットしたりエラーしたりしながら、かなり綱渡りと行き当たりばったりで舵取りをしている感じがします。

恐らく、先の着地点などは全く検討してないか?
もしくは、最悪の着地点を検討しているのか?

国民総動員令を発動し、18〜60歳の全男性を動員対象として出国禁止にするとか、
希望する国民全員に武器を供与するとか、大規模に外国人義勇兵を受け入れるとか、
これって、泥沼の長期戦に持ち込み、戦場の市民生活の垣根を無くして、
数十万人、場合によっては100万人規模の、民間人犠牲者を覚悟の上で、
ロシア軍を撤退に追い込む作戦であるなら、軍事的には非常に最適な選択なんですよ。
でもこれ、政治的にであったり、人道的に考えた場合、本当に良い選択なんですかねえ?

また、これで仮に、ロシア軍を撃退できたとしても、
失われた人命は帰ってきませんし、一旦バラ撒かれた兵器の回収なんて無理でしょうし、
居着いた外国人民兵(反ロシアのイスラム系も参戦表明)を排除するのも難しいでしょうから、
国内の政情安定化には、かなりの時間と労力を要するはずで、
それに何より、独立以後の30年間でさえ、ウクライナ系とロシア系の住民が混在し、
その主導権争いから、腐敗と暴力で政情があまり安定しなかった国で、
一般市民に武器が行き渡った場合、国防戦争の後に、内戦突入なんて最悪のシナリオも、
絶対に無いとは、断言できない気はするんですよねえ(確率的には低いでしょうけど)。

実際、先日の停戦協議にも参加した、ウクライナ側の代表者の1人が、
その直後、「ロシアのスパイ」として処刑されたなんて話を聞くと、
今は侵攻軍という共通の敵が居るから良いものの、これが引いた後、
この戦争で深まる可能性がある、ウクライナ系とロシア系の軋轢が一体どうなるか?

ウクライナ側が発表している、「殺害したロシア兵」の数が異常に多いのは、
もしかしたら、単なる戦意高揚のプロパガンダ目的だけでなく、
「誤殺されたロシア系国民」が、多数含まれてるからなのかも知れません。
日本語が話せるキエフ在住のウクライナ人が、テレビの生中継に出演した際、
「戦争中だから、スパイ疑いの誤殺は仕方無い」
という発言を、聞かれてもいないのに、ポロッとしたのも、
番組ではスルーされてましたけど、個人的には気になったんですよね。
ひょっとしたらキエフでは、それ系の事件が多発し、市民の間で噂になってるのかな?と。

いや本当、こういう時って、一致団結する事で国民意識が醸成される好機でもあるのに、
疑心暗鬼からロシア系を処刑するような事が続いたら、両者の溝は広がるばかりで、
そうした意味では、20年30年の単位で見ると、危険なパンドラの箱に手を掛けた危険性も・・・・

> かなり無理をしていそうなので、過度な英雄視は本人のためにもどうかなと。
> この危機を乗り切っても、最後は綱から落ちそうに見えます。

ゼレンスキーという人は、もともと全く政治経験の無い、コメディー俳優であり、
ドラマでの大統領役がヒットして、そのまま大統領選挙で当選してしまい、
政権スタッフまで、ドラマの制作陣を配置してしまった人なので、
このような状況になると、却って役に入り込んでしまい、意外とノリノリだと思いますよ。
(ちなみに首都キエフの市長も、元ボクシング世界王者のクリチコ兄という陣容・苦笑)
なので、戦意高揚の能力という意味では、普通の政治家なんて足元にも及ばないでしょうし、
現状では、それが上手い方向に働いているとは思いますけど、
そもそも論で言ってしまうと、そんな政治素人だからこそ、ここまで事態を悪化させたとも・・・・
以前は支持率なんて確か10%台だったのに、開戦後は90%オーバーと爆上げな事を思うと、
良い悪いは別として、綱から落ちて手が放れそうな所から、戦争勃発で登り直せた感じですよね。

更に言うと、この人って実は、あまりウクライナ語が話せないんですよ。
ロシア語を母語とするユダヤ系であり、タレント時代の活躍の場もロシア語メディアで、
だからこそ、ウクライナ国内に留まらず、ロシアや旧ソ連諸国でも活動してたのだとか。
ですから、当選前は「ロシア寄りの政治家」と見なされてましたし、
こうした経歴から、ロシア側からも「御しやすい存在」と、甘く見られてた面はあると思います。
どうやら、地道な演説活動などは行わず、テレビ出演だけで当選しちゃったみたいですし。
でもまあ、ゼレンスキー自身は、「ロシアとEUの等距離外交」を指針しており、
ウクライナ民族主義寄りの政権が、ロシアとの関係を拗らせ、これほど政情を不安定化させた為、
ロシアとの関係が深い東部国民の支持を中心に、ロシアとの関係改善の願いも込めて、
ロシア寄りと見なされたゼレンスキーが、圧勝で大統領に就任した事情がありました。

とは言え、繰り返しになりますけど、魅せるのは得意でも、政治なんて未経験ですから、
外交には相手国がある事もあり、事前に唱えてた公約などは全く上手く進まず、
そうなると、支持者は一気に離れていって、批判者の声は勢いを増してくると。
こうなってしまえば、無難な現実路線に軟着陸するのが、1つの選択肢ではありますよね。
「ロシアとEUの等距離外交」なんて言っても、ロシアから見れば重要な隣国&兄弟国であっても、
EUから見れば東欧より更に先にある欧州の辺境なので、得られる支援額なんて天と地の差があり、
10年後20年後のEU加盟という遠い夢を見るよりは、何よりも目先の冬を越す為に、
ロシアを頼るというのは、妥協ですけど現実的で、恐らく国民の多数はそれを望んでいるんです。
しかし、過去の例から見ると、それを選ぶと、欧米の後援を受ける反ロシア派が、
デモを起こして、政権を転覆させ、自身も国外へと追われる危険性があるので、容易には決断できない。

そこで結局、ゼレンスキーが選んだ もう1つの選択肢というのが、
自分を批判する側だった反ロシア派に近付き、ロシアに対して強硬姿勢で挑む方針転換でした。
(ウクライナ系住民の心を掴む為、ウクライナ語も必死に勉強してるらしいですよ)
これはもう、甘く見ていたロシア側からすれば、飼い犬に手を噛まれたが如く、腹立たしい事態で、
ロシアとの関係改善を願い、ゼレンスキーに投票した東部の国民からすれば、
戦争勃発となった現在、大きな声じゃ言えないでしょうけど、裏切られた思いが実はありそう・・・・
実際、ロシアと戦争になって戦火に巻き込まれるのは、反ロシア派の暮らす西部地域ではなく、
親ロシア派の暮らす東部地域ですしねえ(だからと言って、ロシア軍を歓迎するかは別問題)。

ちなみに、この構図って身近な例だと、韓国の李明博に近いのかな?
日本生まれの知日派財界人として、韓国経済の復活と、日韓関係の修復を期待され、
2008年の大統領選挙に勝利するも、やはり政治というのは、そう簡単なモノでは無かったと。
で、期待された成果が得られず、次第に政権求心力を失い、左派勢力からの批判の声に抗えなった為、
保守系ながら「反日カード」を切って、日本の反応を読み誤って天皇批判や竹島上陸まで行うと、
日韓関係は却って悪化させた上に、それで左派系からの支持を得られた訳でもなく、
事前の期待が大きかったからこそ、その反動で、物凄い低評価な大統領になってしまいました。
そういう意味では、今回のゼレンスキーも、李明博に似ている気はするんですよ。
ただ違ったのは、その相手国が日本ではなく、ロシアであったという事(苦笑)。

・・・と、ここまではかなり辛辣に評しましたけど、
ハッキリ言って、改選前の段階では、こんな低支持率な大統領では、
あくまでも、「現職大統領」という肩書きが重要なだけで、
この人自身の戦略的な価値は低いかな?とも見てたんですけど、
危機の場面だからこそ、役者としての本領が発揮されたというか、
こうなるともう、ロシア軍としても、絶対に確保が必須なターゲットになりましたね。
でもそれって、自らの命の危機を、自分自身で上げてしまった事でもあるので、
どこまで理解し、意図的に演じているかは別として、これはこれで凄い事かな?と。
あっさり逃亡していれば、ウクライナ軍の抗戦も、今ほどでは無かったかも知れませんし。
そう言えば、日本の小泉元総理も、良い悪いは別として「名役者」だったなぁ・・・・


> 逆にロシアのプーチン大統領は有能・優秀というイメージがありましたが、
> 年齢的な衰えや健康不安があるという報道には納得できます。

まあ確かに、暴挙と言えば、暴挙なのですが、
逆にプーチンの立場になって考えると、「止むに止まれず」な側面もあるかな?と。
それこそ日本なんて、それ以上の暴挙を、80年前にやってますからねえ・・・・
太平洋戦争に比べれば、まだ今回のロシアの方が、勝算がありそうな気がします。

あと、今回の件も、戦前の日本と、現在のロシアを比べてみれば、
その心情や決断が、日本人なら見えてくるかも知れませんね。
「ウクライナから手を引け(クリミアも含む)」と言うのは、
「中国大陸から手を引け(満洲も含む)」に通ずる所がありますし、
NATO拡大はABCD包囲網に、ロシアのSWIFT排除は対日石油禁輸に、似てなくも無いかも?
ですから、「これだけやれば、やらないだろう」というのは、あくまで他人事の視点であり、
「これだけやられたら、やらざるをえない」というのが、当事者の視点でしょうから。

ただしロシアは、日本と違って、自足自給が可能な国ですし、
クリミア編入の時点で、既に経済制裁は喰らっていて、そうでもどうにか出来ていたので、
更に苦しくなるとは言っても、あのソ連時代に比べるとマシという意見も(苦笑)。
それに、事態が終息して、その状態が長期化してしまえば、所詮は他国の事ですから、
容認はしないまでも、黙認という状態に、落ち着きそうですし、
世界の情勢に変化があれば、晴れて有耶無耶になるのが、世の常ですからねえ。
例えば最近は、日米豪印の4ヶ国による「クアッド(Quad)」の連携が叫ばれてますけど、
核実験強行に伴うインドに対する経済制裁って、一体どこに行ったんでしょ!?
(ちなみに正解は、9・11テロに伴うアフガン侵攻を機に、わずか3年で制裁解除)

ですのでロシアの事も、いざ米中が睨み合った際には、あっさり許すかも知れませんし、
許されなければ許されないで、中露の連携が一層深まり、中国が更に巨大化するだけかも?
NATOだって、トランプ再選などでアメリカが抜ければ、ドイツを中心に、
ロシアとの手打ちを模索する動きが出るかも知れません。
脱原発&脱炭素なんて政策を続けるなら、ロシアからのエネルギー輸入は不可欠であり、
西側諸国だって戦時中、自国の利益の為に、ソ連のバルト3国併合を黙認しましたからねえ。
昨今の「自国第一主義」が台頭する時代背景を踏まえれば、そうした展開も充分あり得るかと。

そして何より、欧米や日韓豪といった先進国クラブが、如何に強く批判したとしても、
それが世界の全てではなく、実際に国連総会におけるロシアへの非難決議は、
141ヶ国が賛成票を投じた一方で、「反対5票・棄権35票・欠席12票」でしたからねえ。
また、賛成した国の中にも、独裁国や戦争を抱えた国は数多く、
本当に、制裁とか断行までするような国が、一体どれだけあるかとなると・・・・
国連総会に先立ち行われた安保理でも、当事国のロシアの反対(拒否権発動)は当然として、
中国・インド・UAEが棄権に回り、ロシアを除く14ヶ国が全会一致とはなりませんでした。
これに対して、「中国とロシアは一心同体だから」とか、
「まさかクアッドの一員であるインドが棄権するなんて」という、
あまり国際情勢に詳しくない反応も、ネット上では数多く見受けられましたが、
(中国は中国の、インドはインドの国益を追求して、それぞれ動いてるだけ)
ここで一番驚くべきなのは、「UAEまでもが賛成しなかった」って所なんですよね!

UAEって、国内に米軍基地があるくらい、アメリカ寄りの国ですし、
当然ながらアメリカも、今回の非難決議に賛成するよう、最後まで説得したようですが、
アフガン撤退を機に広まった、中東におけるアメリカ軍への不信感増大や、
石油価格の調整の為、同じく産油国であるロシアとの、近年における急接近。
そして何より、アラブの春によって台頭した、イエメンのシーア派勢力を叩くべく、
UAEはサウジアラビアと共に、イエメンに対する軍事侵攻を長年続けている最中であり、
ウクライナ戦争の非難決議に賛成するなら、イエメン戦争でも非難決議を出すと、
ロシア側から脅されてた・・・という事情があったらしいんです。
ぶっちゃけ、戦争の構図としては、あまり変わらない上に、
イエメン戦争の方は、既に10万人を超える死者を出してますからねえ・・・・
もちろん、こちらに関して、欧米諸国は見て見ぬ振りですし、
何なら駐留するアメリカ軍は、イエメン側からの攻撃を迎撃してくれてます(苦笑)。
まあ、アメリカ軍が行ったイラク戦争では、民間人が15〜20万人死んでおり、
そこには、NATO加盟を目指すウクライナ軍も賛成していた為、
今回の侵攻に対して、中東での同情意見は、我々が思っている以上に少ないそうです。

で、ロシアとUAEが凄いな・・・と言うか、政治の世界って暗闇だなと感じるのは、
UAE側が、ウクライナ戦争の非難決議に棄権する代償として、
ロシア側は、イエメン戦争の非難決議を出さず、
それ所か、UAEが戦っているシーア派勢力を、テロ組織として容認するという、
非常にアグレッシブな裏取引が、実はあったらしいんですよね!?
そういう意味では、ロシアやプーチンの判断力って、本当に鈍ってるのでしょうか?
ちなみにUAEは、アメリカ軍だけでなく、フランス軍まで基地提供して駐留させてますし、
そうする事で、ペルシャ湾を挟んで向かい合う、イラン軍の脅威を凌ごうとしています。
そして、安保理で欲しいモノを全て得たUAEは、直後の国連総会では一転して、
今度はアメリカ側の機嫌を取るべく、ロシア非難決議に賛成に回ったと(笑)。

少なくとも、今の日本じゃ、ロシアやUAEのような外交的立ち回りは無理でしょうね(苦笑)。
せいぜい、イスラエルに対する非難決議が出された際、
反対(拒否権発動)に回るアメリカに付き合って、棄権をするくらいですから。
って、今回の決議に棄権した国を責める人たちは、日本の棄権も同じく責めてるのかなぁ?

> 長期独裁政権の問題点は、次の指導者の芽を摘み取ってしまう事に思えました。
> 定年制や再選の禁止にはやはりしっかりとした意味があるんだなと。

一応、ロシアも憲法で、大統領の「連続3選禁止」が定められており、
だからこそプーチンも、2000年から2008年まで、2期8年の大統領職を務めた後、
4年置いて、2012年に大統領再登板を果たしているんですよね。
いくら与党の党首を務め、空白期間は首相職も務めていたとは言え、
一般的に言えば、これって現実的には、相当のレアケースです。
真に独裁者なら、改憲して3選すれば良いのに、それが可能なほど強権では無く、
であるのに、4年間も権力を維持できたまま再登板を果たすなんて、普通じゃ有り得ません。
そういう意味では、「有能・優秀というイメージ」は、決して誤りでは無いかと?

ちなみに、現在でも連続3選禁止の条項は残っているのですが、
再登板後のプーチンは、憲法改正によって、大統領の任期を4年から6年に伸ばし、
更には一昨年、改正新憲法の発布で、旧憲法下での歴任は一旦リセットする荒技に出ました(苦笑)。
でも、これは逆に考えると、プーチンは「連続3選禁止」の維持に必死な訳で、
ある意味では、後々のロシアの事を考慮しての拘りなのかも?(自分だけは特別扱いですが・笑)
あと、ここまでやって、5選(2024-2030)・6選(2030-2036)への道を整えたプーチンですけど、
今のプーチンの状態を見ていると、とても2036年までは行けそうに無いですね・・・・
70歳手前でこれだと、83歳だなんて、さすがに無理でしょ!?
そうなると、どれだけプーチンが望んだ所で、再選というのは難しい気がします。

世間一般のイメージ的に、ちょっと勘違いされてる気がしますけど、
ロシアって中国などとは違い、一応は選挙で大統領を選ぶ「民主国家」であり、
それは何も、形式的に選挙を行ってる訳では無く、本当に行っているんですよね。
もちろん、日本や欧米諸国に比べれば、選挙の不正は蔓延してるでしょうし、
立候補者の資格差し止め処分なんてモノも出されたりしますので、決して完全ではありませんが、
それでも、地方の知事選挙では、野党系の候補が勝利するなんて事もあります。
過去4回の大統領選における、プーチンの得票率も「53%」「72%」「64%」「78%」となっていて、
完全勝利はしているものの、イメージほどの圧勝とは映らないのでは無いでしょうか?
(ちなみに参考までに、橋下大阪市長の市長選での得票率は「59%」「88%」)

まあロシアの場合、第2党が共産党で、第3政党が極右政党という事情もあります。
新興財閥や在外系が支援する改革派の新政党は、それ故に金銭問題を起こしがちで人気が上がらず、
寄らば大樹の陰と、政権与党だけが寄り合い所帯として肥大化する中、
少ない野党支持者を取り合って、野党同士が内ゲバを起こすのも、支持者離れを加速させると。
ロシア政界は「独裁!独裁!」と非難されがちですが、実はこの構図って、
55年体制下における「自民党の一党支配」時代とも、ちょっと似ている側面もあるんですよね。
ロシア国民的に、そこまでプーチン絶対支持じゃないけど、共産党や極右政党よりはマシだと(笑)。

そういう意味では、今回の戦争を始めたプーチンを失脚させるべく、
「ロシア軍は反旗を翻せ!」だとか、「市民デモで政権を転覆させろ!」とか主張する人が居ますが、
最も穏健で、確率的にも高いのは、2年後に迫った大統領選で、
プーチン以外の候補が勝たせる展開に持ち込む事でしょうし、
ここで焦ってプーチンが弾圧に動けば、それこそ軍にそっぽを向かれ、デモで政権が転覆しそう。
プーチン自身はKGB出身なので、大統領の職務を超えて、ロシア軍を掌握している訳じゃないですし、
選挙の勝利には過半数の票が必要ですが、デモでの転覆なら国民の2〜3割の支持で実現可能です。
具体的には、赤の広場に5万人でも10万人でも、デモ隊の若者が現れれば、
いくら大統領の命令があっても、兵士だって国民に銃口を向けられなくなりますし、
そうした民意が現場に集まる人たちだけでなく、世間でも一定数は良そうだと感じられれば良いはず。
(経済制裁で耐え切れないほど市民生活が困窮すれば、選挙に関係無くでも発生の展開も?)
実際、東欧諸国の政権崩壊時や、ソ連8月クーデターの際は、そういう光景が見られましたからねえ。

あとは、選挙でプーチンを脅かす、対抗馬と成り得る様な候補者の弾かぁ・・・・
欧米諸国が支持するような、市民活動家上がりの政治家は、
実際のロシア国内での支持率となると、国民全体の数%くらい関の山でしょうし、
欧米的にはナワリヌイを推したい所でしょうが、ロシアで広範な支持が得られるかとなると?
かと言って、共産党や極右政党なんて、プーチン以上の強硬路線ですので、
ウクライナ戦争を止める狙いがあるなら、ここからの大統領選出も望ましくなく、
う〜ん、そもそも私はロシア政界の事情なんて、全く詳しくないので、
一昔前の古い名前になりますが、イリーナ・ハカマダ女史くらいしか名が浮かばない(苦笑)。
(戦前にソ連へ政治亡命した袴田陸奥男の娘で、日本ロシア学の第一人者である袴田茂樹は異母兄)
プーチンが2選目を果たした、2004年の大統領選挙にも出馬し、4%しか得票できませんでしたが、
違法とならない範囲の政治活動で、合法的にプーチン政権の交代を迫り、
リベラルかつ民主的で、旧ソ連的な大国主義を否定し、欧州協調路線を示した彼女なら、
欧米ウケも良いでしょうし、古い名前だからこそ、それなりに国内知名度もありますからねえ。
これまでの活動歴や、女性である事を踏まえると、プーチンもそこまで強行手段は取れないでしょうし。

その他だと、ひ弱な野党では頼りないとなれば・・・実現性の程は解りませんけど、
寄り合い所帯である政権与党を、割らせる方向で仕掛けてみるとか?
プーチンの最側近として、首相や大統領職(2008-2012)を務めたメドヴェージェフが、
現在、影響力が高まりすぎた事もあって、閑職というか、名誉職に回されているので、
上手いこと切り崩せれば、プーチンに対する強力な対抗馬になりうるかと?
実際、プーチンが大統領1期目の際に、首相を務めたカシヤノフは、
大統領職に色目を見せた事で首相を解任されると、野党を結党して反プーチンの姿勢を示し、
大統領選にも打って出ようとした事実がありますからねえ。
もしも今回の戦争でプーチンの政権基盤が揺らげば、与党内での静かなクーデターでも良いので、
プーチンの身の安全と財産を保証する替わりに、メドヴェージェフへの禅譲が行われ、
それに伴い、ロシア軍撤退&欧米からの支援取り付けとなれば、平和理に終息できるかも?
有り得るとすれば、今回の経済制裁で大打撃を受けた、新興財閥から担ぎ出される形かな。
いくらロシアが武断的な国家だとは言え、やはり経済だって重要ですし、市民生活は尚更なので。

とは言え、プーチン政権の実態が、西側のイメージほどの独裁では無い以上、
西側メディアが映さない、ロシアの物言わぬ多数派の意見というのは、恐らく、
今回の戦争に対して、積極的に賛成とは言わずとも、それなりの理解を示してるはずなんです。
そして、「1発喰らわせれば壊れる」などという、安易な考えのもとに手を出せば、
却って多数派の賛成意識に、火を付ける結果になってしまいかねない為、
仮に何か仕掛けるにしても、その辺の民意の読み間違いは、絶対に避けるべきでしょうね。


> また、制裁の動きばかり目立ちますが、事態の収拾に向けた外交の動きがほとんど見えないのが気になります、
> 本来は制裁と外交的なアプローチがセットで働くべきだと思うのですが、現状はそうなっていない。

戦闘終結を優先するのであれば、「三方一両損」的なのが落とし所でしょうけど、
まあ実際は、どちらかが潰れるか、完全に要求を呑ませるまで、戦争というモノは続きがちですし、
双方の流血量が増す程に、安易な妥協は出来なくなると言うか、
そうすると、逆に交渉者や決定者の身が危険になるので、
国益よりも保身に走るようになると、尚更、停戦など結べなく為るんですよねえ・・・・

ちなみに、もしも私が当事者なら、この辺りの妥協案を提示するかな?
 1.ウクライナは遡及して、クリミアの独立を認める(ロシア編入は独立後の扱い)
 2.東部2州を含め、ウクライナ全ての州に高度な自治国とし、ウクライナを連邦国家化
 3.ロシア軍は東部2州から兵を引き、ウクライナ国内の自治国として存続させる
 4.ウクライナは軍事面で、旧ソ連諸国の「集団安全保障条約機構(CSTO)」に加盟する
 5.ウクライナは経済面で、EUへの加盟申請を行い、終戦後に履行を願う

1に関しては、そもそもクリミアってソ連時代に、
ウクライナ出身のフルシチョフにより、ロシアからウクライナに転籍された土地であり、
住民としてはロシア系が多く、ソ連崩壊によりウクライナが独立する際には、
クリミアはクリミアで、住民投票の結果を受け、独立を宣言してましたからねえ。
「自分たちは独立してもOKだが、お前らはダメ」では、本来なら筋が通らない所ですが、
まあそこは、ソ連崩壊直後のゴタゴタもあり、クリミアに高度な自治権を認める事で、
ウクライナ国内に留まる事を納得させたという過程がありましたからねえ。
それなのに、2014年の革命の際に、臨時政府の実権を握ったウクライナ民族主義者により、
クリミアの自治権は取り上げられたのですから、再度の独立宣言は妥当と言えなくも無いです。
これはもう、苦渋の決断かも知れませんけど、現状を認めた方が良いと思いますし、
ウクライナ側から見ても、ロシア系国民の比率を下げられるメリットが、実はあります(苦笑)。

続いて2と3に関しては、ウクライナ系とロシア系が混在するから、
いつまで経っても国が安定しないのなら、2等分にするのはさすがに無理でも、
各州ごとの自治権を、今以上に認めてしまった方が、争いが起きないと思うんです。
ウクライナ民族主義者が、どれだけロシアの言語や文化を排除しようとしても、
ロシア語しか話せない国民が3〜4割も居るのですから、それは無理って話だと思うですよ。
であるなら、各州の実状に合わせて、政策を決めた方が良い気がします。
あと、これだけなら自治州でも良いのですが、既に独立承認したロシアのメンツを考慮すると、
これはもう名目の違いで、自治州よりも自治国(連邦制)とした方が、
ロシア的にも、東部2州を返しやすいでしょうし、影響力を残せるという観点です。

最後に4と5に関しては、それこそ今回の戦争が、ウクライナのNATO加盟申請をキッカケに始まり、
また、プーチンの要求も「ウクライナの中立化&非武装化」であるのなら、
それはさすがに現実性が乏しいので、CSTOに加盟するというのがリアリティーのある選択かと。
こうして一旦、ロシアの子分となってしまえば、思ってる以上にロシアは寛大・・・というか、
実態としては、ロシア軍は盟主として良いように使われてて、負担の方が多い印象ですし、
極端な話、もしもCSTOが気に入らなくなれば、そこから離脱しちゃえば良いんです(笑)。
実際、アゼルバイジャン・グルジア・ウズベキスタンの3ヶ国は離脱しましたし、
ウズベキスタンなんて、そのあと再加盟して、更には再離脱したり、
離脱したアゼルバイジャンも、困った時には協力を仰いだりしてますからねえ(苦笑)。
ロシア目線で言うと、別に味方にならなくても、敵にさえならなければOKな所があるので。

そして、これはある意味で肝なのですが、ロシア側の拘りは軍事面なので、
ロシアと欧州の両天秤路線という事で、経済面での安全保障としてEU加盟を目指すと。
ロシアにしても、EU内に取り残された、飛び地であるカリーニングラードを、
EUとの経済特区にして、発展させようという戦略があるくらいですし、
NATO加盟に比べれば、EU加盟にはそこまで警戒感は無いと思うんです。
それに、平時となれば、最も重要なのは経済であり、
今の状況だからこそ、加盟審査も甘くなる事が想定できるとすると、
終戦とEU加盟を抱き合わせる事で、アメリカ側からも圧力を掛けてもらっても良いかと?
また、ロシアとも自由貿易協定を結ぶ事で、ウクライナがEUとロシアの中継地となれば、
EU的にも手放し難くなりますし、ロシア的にも侵攻し難くなるという側面もあります。
これはこれで、軍事力を用いない安全保障戦略だと思うんです。

以上、ウクライナ側には譲歩する要件が多いですし、
ウクライナ民族主義者からは、絶対に反対の声が挙がりそうですけども、
数十万人の死者を避けつつ、ウクライナ国家の独立と存続を考えるのであれば、
この辺りが、無難な落とし所だろうと、個人的には思うんですけどねえ・・・・

> こういう時に、特使や大臣を派遣したりできれば日本も外交ができるなと思えるのですが……
東京五輪での失言問題もあり、世間的な評価は著しく低いですが、
そういう役割が出来るのって、日本だと森元総理くらいしか居ないかも?
何故だかは解りませんが、独裁的な政治家の心を掴む事に、やたらと長けてるんですよね(笑)。
日本の政治家の中で、最もプーチンが心許せる存在も、間違いなく森元総理ですし、
昔ながらの田舎的な調整型の人柄が、現代の日本だとトラブル・メーカーになるものの、
物事の裏表で、こういう時には役立ったりする事があるんですよね。
これはもう人間性の話なので、首相任期は長くても、小泉元総理や安倍元総理では無理かな?
民主党政権の際も、私的特使として、森元総理のロシア派遣は検討されてましたし、
そうした縁もあっても、現在進行中の国会でも、立憲民主党の方から、
岸田総理に対して、森元総理の特使派遣案が出されてましたね。
でもまあ、今この段階で、日本が特使を送った所で、何の交渉カードも持ち合わせていないので、
「今のところ予定はない」と応えてましたし、そりゃそうだろうなと、私も思います。

現段階で、日本が行える外交カードがあるとすれば、
それはウクライナから逃げてきた、避難民の受け入れくらいでしょうね。
まあ実際問題、欧州から遠く離れ、言葉も文化も異なる日本に、
逃げて来ようなどというウクライナ国民は、恐らくほとんど居ないでしょうし、
そもそも、在日ウクライナ人が2000名に満たないとの話を聞くと、
駐日大使館とも相談しながら、彼らの親類縁者を即座に受け入れ、支援するだけでも、
言葉は悪いですが、国際的に大きなアピールにはなりますし、
現実的な出費や負担を考えても、大したモノにはならないはずです。
そして、岸田総理は中道左派な政治家なので、実際にそのように動いてるようですが、
方針的には示したものの、実現の動きはまだまだ遅いといった感じでしょうか?

在日ウクライナ人による呼びかけで、子供たちから集めた寄付金が、武器購入に使われたのを見ると、
日本に逃れてきたウクライナ人の為に、支援金を募った方が、ダイレクトに効果が見えますし、
資金の使い道としても、日本人側の心情として、やはりシコリが残らない気がするんですよね。
いや勿論、武器を送ったウクライナ人の思いも、それはそれで解らなくは無いのですが・・・・

あと、日本を含めたアジア諸国が、地域安全保障の観点から売却を反対する中、
ロシアも享受を制限してきた旧ソ連の軍事技術を、空母・爆撃機・揚陸艇を売り渡す事で、
中国軍の外征能力を飛躍的にアップさせたのは、何を隠そうウクライナですからねえ・・・・
今回の戦争を受け、今後の中国軍の動きを不安視すると共に、
侵攻されたウクライナに対して同情するのは、私も充分に理解できるのですが、
そもそも論として、昨今の東アジアの情勢不安に、ウクライナが一役買っている事を踏まえると、
純粋に「ウクライナ、かわいそう」と同情すれば良いような、そういう単純な話では無いんですよね。
(って、日本は日本で安倍政権時、イスラエルと共同で兵器開発を始めた為、中東から恨まれるかも?)

まあ、ウクライナ西部の住民が、強硬な反ロシア路線なのは別に構わないとして、
「民主的に誕生した政権が親ロシアな政策を採ると、選挙ではなくデモで転覆させる」
「ウクライナ国民の4割を占めるロシア語母国者の権利を侵害する」
「広範な自治権を認めて独立を阻止したクリミアから、自治権を剥奪する」
「EU加盟は遠い夢で、ロシアから受けた1兆円規模の支援金は返さない」
「ロシアにガス代金を支払わず、ガスを止められるとEU輸出分を勝手に使う」
「国を立て直す具体策は乏しい一方、金権的で政治は腐敗(腐敗は親ロシア派も同様)」
「1万人以上の死者を出すドンバス紛争で、停戦合意とは逆方向に攻勢を強める」
などの行為は、さすがに目に余ると思っています。
勿論、だからと言って、今回のロシア軍の侵略行為が正当化される訳では、当然ありませんが!!

2014年のソチ五輪の最中には手出し出来ないだろうと、ウクライナで仕掛けられ、
2018年のロシアW杯を控える為に、ロシア側も大規模な反撃に出られず、
2022年の北京冬季五輪の閉幕を待って、こうして今回、反撃へと打って出たものの、
その8年間の内に、これ程までにウクライナ軍が増強された事で、
ロシア軍の電撃作戦が不発に終わったと考えれば、
凄く皮肉で逆説的な見方ですけど、やはり「スポーツ平和」の効果って大きいのかな?(苦笑)
それこそ8年前の段階で、自国開催の五輪もW杯も投げ捨てて、今回のような侵攻を行っていれば、
恐らくはアッと言う間に、首都キエフを始めとして、ウクライナの大部分は制圧されてたでしょうし。

ちなみにW杯繋がりで言うと、ロシアは前回大会の開催国ながら、
今年あるカタール大会の欧州予選で、相手国が次々と対戦拒否の姿勢を示した事で、
不戦勝でロシアのW杯出場が決定・・・とはならず、
逆に、ロシアを予選から排除する事で、欧州予選の正常化が図られる結果となり、
結局ロシアは、戦わずして、カタールW杯への道は絶たれましたね。
北京冬季パラリンピックへの出場も、一旦はIPCから認められたものの、
最終的には国際世論に負けて、開会式の前日に一転して排除となりましたし、
そうした事情もあってか、現地ロシアでは、こんな案↓まで出始めているのだとか。

「ロシアサッカーにAFC進出プラン 『制裁は日本だけ』 中国が後方支援=現地報道」
https://www.tokyo-sports.co.jp/soccer/world/4033883/

ロシアって、国土面積だけで言えば、その8割近くはアジアですし、
逆パターンとして、中東諸国に対戦拒否されたイスラエルが、欧州に転籍した実例があるので、
(アジア在籍時のイスラエルは、アジア杯優勝1回・W杯出場1回・五輪出場2回の強豪国)
ウクライナ占領が長期化し、欧州では復帰の目処が立たなければ、意外と有り得ない話では無いかも?
この記事に対して、「アジアでも対戦拒否されるだろう」との意見も、数多くも見ましたが、
実際の所、アジア連盟所属国の中で、今回のウクライナ侵攻に対する国連非難決議を見ると↓

 非難決議に賛成:日本・韓国・オーストラリア・サウジアラビア・タイなど24ヶ国
   (クリミア編入時は棄権:アフガニスタン・ブルネイ・カンボジア・ミャンマー・ネパールの5ヶ国)
   (クリミア編入時は欠席:UAE・レバノン・オマーン・イエメン・東ティモールの6ヶ国)
 非難決議に反対:北朝鮮・シリアの2ヶ国
 非難決議を棄権:中国・インド・イラン・イラク・キルギス・タジキスタン・モンゴル
            パキスタン・バングラデシュ・スリランカ・ベトナム・ラオスの12ヶ国
 非難決議を欠席:ウズベキスタン・トルクメニスタンの2ヶ国

という結果なので、クリミア編入まで含めて非難したのは、日・韓・豪など13ヶ国しか居らず、
その中で、ロシアとの対戦拒否まで打ち出す強硬姿勢の国が、一体何ヶ国あるかとなると・・・・
例えば日本も、ロシアに対する経済制裁に加わるくらい、アジア内でも厳しい対応を取る国ですが、
同じく制裁中の北朝鮮に対して、対戦拒否(厳密には入国拒否)が検討されたのは、民主党政権時だけですし、
(この時は結局、反発した北朝鮮の方から出場辞退した為に、日本側の対戦拒否とはならず)
平和な欧州と違って、内戦や独裁を常に抱えるアジアは、ある意味、その辺の基準が緩い気がします。


[23861] Re3:危機や情勢のレベルを越え、既にウクライナ戦争に返信 削除
2022/3/10 (木) 22:14:07 現代版カナダ担当

▼ 徳翁導誉さん
> > 私はウクライナでの戦争は、東部だけの限定的な衝突になると見ていたのですが、
> > 全面戦争になってしまったので驚きました。

> そうですね、私も東部限定に留める可能性の方が高いと見てました。
> 「ベラルーシがキエフ侵攻の為に道を貸す」可能性が、高まりを見せるに連れ、
> 全面戦争の危険性が、次第に増していった感覚はありましたね。
>
> 正直な所、そこまでベラルーシが荷担するとは、以前は考えてませんでしたし、
> 逆に言うと、ロシアの後援が必要なくらい、現在のルカシェンコ政権はヤバいのかも?
> 2020年の大統領選挙では、かなり綻びが見え始めてましたし。
> とは言え、ロシア側からの派兵要請は拒否しているので、そこまで崖っぷちでは無いのかな。
> ちなみに派兵要請で言えば、今年の1月、治安維持の要請を受けて、
> ロシア軍はカザフスタンに派兵したのに、ウクライナへの派兵はカザフに断られてましたね。
> アフガンでのタリバン政権復活もあり、隣接するタジキスタンはロシア軍が守ってますし、
> アゼルバイジャンとアルメニアの停戦により、ロシア軍の平和維持部隊が両国へ派遣されたり、
> 「頼りにされてる」と言えば、聞こえは良いですけど、ロシアだって全く余裕が無い中、
> 旧ソ連諸国の政情不安により、ロシア軍が方々に引っ張り出され、かなり疲弊してそう・・・・
>
> こうなると、「いっその事、ソ連を復活させた方が楽だわ」と、
> ロシア側が思ったとしても、ちょっと否定できない感じはするんですよね。
> ですが、一旦独立した国を、再度併合するのは至難でしょうし、
> もちろん、それで今回のウクライナ侵攻が正当化されるなんて話では、決してありません!!
> しかし一方で、時計の針を戻そうとする「ソ連8月クーデター」の失敗により、
> 「新連邦条約」が締結されず、却って国家分裂の動きを加速させた皮肉を思うと、
> (ウクライナでは投票者の70%が、新連邦への参加に賛成票を投じてました)
> 「もしもクーデターが起きなければ」と、正直思わなくは無いんですよねえ・・・・
> バルト3国の独立は必然だったにせよ、ウクライナは必ずしもそうじゃなかったはずで、
> 中央アジア諸国などは、当時 お荷物として、ロシアから切り捨てられた感さえあります。
>
> 大きな国の中にも当然争いは生じますが、それが小さな国々に分かれると、
> その数だけ、もしくはそれ以上に、争いも倍々ゲームで増えていくモノですし、
> 多民族なエリアであるほど、独立は綺麗事ではなく、厄介事が増えるのが現実であり、
> それに応じて民族主義が台頭すると、結局は流血の惨事へと繋がっていくと・・・・
> これは何も旧ソ連に限らず、旧ユーゴスラビア諸国でも見られた光景ですね。
> そして旧ユーゴ紛争の際も、戦争となれば、どちらも残虐な行為に至るのに、
> 親欧米派か? 親ロシア派か?の違いにより、勧善懲悪のストーリーが作られました。
> この件は、NHKの取材に基づき書かれた、こちらの本↓が詳しいです。
>
> 「ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争」
> https://www.amazon.co.jp/dp/4062750961


ロシア・ウクライナ共に自分の描いたストーリーに持って行こうとしている感じはしますね。
ネットニュースを見ると欧米・ウクライナ・ロシア全方位から情報を操作しようとしている臭いがします。
わかりやすいプロパガンダからSNSやフェイクニュース、ファクトチェックを利用した婉曲なものまで……

ゼレンスキー大統領の演説とかは非常にわかりやすいですが……
国家から企業、個人に至るまでが規模の差こそあれ参戦できてしまうネット上での情報戦というのは怖いなと。
特に日本人は傾向的に雰囲気に流されやすいので冷静に情報を読んでいきたいです。

>
> ・・・って、考えてみると、四半世紀前の日本はまだ、紛争の当事者では無い事もあり、
> 欧米寄り一辺倒ではなく、それなりに客観的な報道が行えていたのですが、
> 地理的に それほど違う訳では無い、今回のウクライナ戦争の報道に関しては、
> もう完全に、欧米報道の受け売りでしか無くなってしまいましたね・・・・
> まあこれは、もう日本の報道に、独自取材が行えるだけの余力が無かったり、
> イラク戦争の後、恐らくは意図的な誘導もあって「自己責任論」なるモノが吹き荒れ、
> 結果的に、日本人が自ら目や耳を閉じてしまった側面もある気がします。
> これは長い目で見た場合、日本にとって、決して良い傾向では無いと思うんですよ。
>
> > 個人的には欧米諸国、特に米国が場合によっては軍事介入もありうると釘を刺して、
> > ロシアが開戦を思いとどまってくれるのがベストでした。

> 現在、NATO軍に対して「飛行禁止区域を設定しろ!」という話が出ていますが、
> 既に戦争が始まり、ロシア空軍がウクライナ上空の制空権を押さえた段階で、
> いくら「空の中立化」を訴えても、それは実質的なNATO参戦になってしまうのですから、
> 「開戦を思い止まらせる」という意味では、「欧米の軍事介入を臭わせる」以上に、
> ウクライナ上空の「空の自由(航空路)を守る!」という姿勢の方が、より適切だったかと?
>
> 簡単に説明すると、世界130あまりの国々は、相互に旅客機や貨物機の領空通過を認め合っていて、
> アメリカやEU諸国、日韓豪あたりは勿論の事、その国際協定にはウクライナも参加しているんですね。
> (ちなみにロシア・中国・ブラジルなどは、安全保障の観点から参加してません)
> で、海賊から船舶を護衛する為に、各国がソマリア沖に海軍を派遣しているのと同じように、
> 航空機の護衛を目的に掲げると共に、本当に時々で良いんで、NATO空軍機をウクライナ上空で飛ばせば、
> (ドンバス地域で、マレーシア航空機が撃墜される事件があったので、一応の大義名分は立つかと)
> 開戦と同時に制空権を握りたいロシア軍からすれば、これは大きな牽制になりますし、
> もしも攻撃を仕掛けた場合、それはロシア側からNATOに喧嘩を売った構図になりますから、
> これを行うだけでも、プーチンの開戦意思を挫く、かなりの抑止効果はあったかと考えています。
>
> > 現状のメディアの動きを見ると、報道が過熱して偏って来ているなというのは私も感じます。
> > ゼレンスキー大統領と政権の打ち出してる政策はとりあえず、できることはなんでもやって、
> > ヒットしたりエラーしたりしながら、かなり綱渡りと行き当たりばったりで舵取りをしている感じがします。

> 恐らく、先の着地点などは全く検討してないか?
> もしくは、最悪の着地点を検討しているのか?
>
> 国民総動員令を発動し、18〜60歳の全男性を動員対象として出国禁止にするとか、
> 希望する国民全員に武器を供与するとか、大規模に外国人義勇兵を受け入れるとか、
> これって、泥沼の長期戦に持ち込み、戦場の市民生活の垣根を無くして、
> 数十万人、場合によっては100万人規模の、民間人犠牲者を覚悟の上で、
> ロシア軍を撤退に追い込む作戦であるなら、軍事的には非常に最適な選択なんですよ。
> でもこれ、政治的にであったり、人道的に考えた場合、本当に良い選択なんですかねえ?
>
> また、これで仮に、ロシア軍を撃退できたとしても、
> 失われた人命は帰ってきませんし、一旦バラ撒かれた兵器の回収なんて無理でしょうし、
> 居着いた外国人民兵(反ロシアのイスラム系も参戦表明)を排除するのも難しいでしょうから、
> 国内の政情安定化には、かなりの時間と労力を要するはずで、
> それに何より、独立以後の30年間でさえ、ウクライナ系とロシア系の住民が混在し、
> その主導権争いから、腐敗と暴力で政情があまり安定しなかった国で、
> 一般市民に武器が行き渡った場合、国防戦争の後に、内戦突入なんて最悪のシナリオも、
> 絶対に無いとは、断言できない気はするんですよねえ(確率的には低いでしょうけど)。
>
> 実際、先日の停戦協議にも参加した、ウクライナ側の代表者の1人が、
> その直後、「ロシアのスパイ」として処刑されたなんて話を聞くと、
> 今は侵攻軍という共通の敵が居るから良いものの、これが引いた後、
> この戦争で深まる可能性がある、ウクライナ系とロシア系の軋轢が一体どうなるか?
>
> ウクライナ側が発表している、「殺害したロシア兵」の数が異常に多いのは、
> もしかしたら、単なる戦意高揚のプロパガンダ目的だけでなく、
> 「誤殺されたロシア系国民」が、多数含まれてるからなのかも知れません。
> 日本語が話せるキエフ在住のウクライナ人が、テレビの生中継に出演した際、
> 「戦争中だから、スパイ疑いの誤殺は仕方無い」
> という発言を、聞かれてもいないのに、ポロッとしたのも、
> 番組ではスルーされてましたけど、個人的には気になったんですよね。
> ひょっとしたらキエフでは、それ系の事件が多発し、市民の間で噂になってるのかな?と。
>
> いや本当、こういう時って、一致団結する事で国民意識が醸成される好機でもあるのに、
> 疑心暗鬼からロシア系を処刑するような事が続いたら、両者の溝は広がるばかりで、
> そうした意味では、20年30年の単位で見ると、危険なパンドラの箱に手を掛けた危険性も・・・・


私刑がそこまで横行しているのであれば、現代であればなにかしらニュースとして上がってきそうなものだと思うので、
無いとは思いませんが何千人単位という事はないのではとは考えます。
どちらかと言うと、戦争末期の日本がやらかした戦果の誤認と過剰報告の類ではないかなと。

ただ、内戦に関しては低くない可能性でありうると思います。
東部地域での戦闘のニュースを聞くに、ロシア正規軍より親ロシア派の戦意(もしくは憎悪)が高そうですし、
ウクライナ系の極右勢力も愛国心を掲げて戦争の混乱の中で勢力を増してくるでしょうから、
ロシア軍が撤退して丸く収まるという展開の方が可能性としては低いかと。
一般のウクライナ国民は隣人を敵とみなして殺したりはしないと思いますが、
双方の極端な一派は確実に相手側に近い住民を敵とみなしてリンチや襲撃をしそうですし。

>
> > かなり無理をしていそうなので、過度な英雄視は本人のためにもどうかなと。
> > この危機を乗り切っても、最後は綱から落ちそうに見えます。

> ゼレンスキーという人は、もともと全く政治経験の無い、コメディー俳優であり、
> ドラマでの大統領役がヒットして、そのまま大統領選挙で当選してしまい、
> 政権スタッフまで、ドラマの制作陣を配置してしまった人なので、
> このような状況になると、却って役に入り込んでしまい、意外とノリノリだと思いますよ。
> (ちなみに首都キエフの市長も、元ボクシング世界王者のクリチコ兄という陣容・苦笑)
> なので、戦意高揚の能力という意味では、普通の政治家なんて足元にも及ばないでしょうし、
> 現状では、それが上手い方向に働いているとは思いますけど、
> そもそも論で言ってしまうと、そんな政治素人だからこそ、ここまで事態を悪化させたとも・・・・
> 以前は支持率なんて確か10%台だったのに、開戦後は90%オーバーと爆上げな事を思うと、
> 良い悪いは別として、綱から落ちて手が放れそうな所から、戦争勃発で登り直せた感じですよね。
>
> 更に言うと、この人って実は、あまりウクライナ語が話せないんですよ。
> ロシア語を母語とするユダヤ系であり、タレント時代の活躍の場もロシア語メディアで、
> だからこそ、ウクライナ国内に留まらず、ロシアや旧ソ連諸国でも活動してたのだとか。
> ですから、当選前は「ロシア寄りの政治家」と見なされてましたし、
> こうした経歴から、ロシア側からも「御しやすい存在」と、甘く見られてた面はあると思います。
> どうやら、地道な演説活動などは行わず、テレビ出演だけで当選しちゃったみたいですし。
> でもまあ、ゼレンスキー自身は、「ロシアとEUの等距離外交」を指針しており、
> ウクライナ民族主義寄りの政権が、ロシアとの関係を拗らせ、これほど政情を不安定化させた為、
> ロシアとの関係が深い東部国民の支持を中心に、ロシアとの関係改善の願いも込めて、
> ロシア寄りと見なされたゼレンスキーが、圧勝で大統領に就任した事情がありました。
>
> とは言え、繰り返しになりますけど、魅せるのは得意でも、政治なんて未経験ですから、
> 外交には相手国がある事もあり、事前に唱えてた公約などは全く上手く進まず、
> そうなると、支持者は一気に離れていって、批判者の声は勢いを増してくると。
> こうなってしまえば、無難な現実路線に軟着陸するのが、1つの選択肢ではありますよね。
> 「ロシアとEUの等距離外交」なんて言っても、ロシアから見れば重要な隣国&兄弟国であっても、
> EUから見れば東欧より更に先にある欧州の辺境なので、得られる支援額なんて天と地の差があり、
> 10年後20年後のEU加盟という遠い夢を見るよりは、何よりも目先の冬を越す為に、
> ロシアを頼るというのは、妥協ですけど現実的で、恐らく国民の多数はそれを望んでいるんです。
> しかし、過去の例から見ると、それを選ぶと、欧米の後援を受ける反ロシア派が、
> デモを起こして、政権を転覆させ、自身も国外へと追われる危険性があるので、容易には決断できない。
>
> そこで結局、ゼレンスキーが選んだ もう1つの選択肢というのが、
> 自分を批判する側だった反ロシア派に近付き、ロシアに対して強硬姿勢で挑む方針転換でした。
> (ウクライナ系住民の心を掴む為、ウクライナ語も必死に勉強してるらしいですよ)
> これはもう、甘く見ていたロシア側からすれば、飼い犬に手を噛まれたが如く、腹立たしい事態で、
> ロシアとの関係改善を願い、ゼレンスキーに投票した東部の国民からすれば、
> 戦争勃発となった現在、大きな声じゃ言えないでしょうけど、裏切られた思いが実はありそう・・・・
> 実際、ロシアと戦争になって戦火に巻き込まれるのは、反ロシア派の暮らす西部地域ではなく、
> 親ロシア派の暮らす東部地域ですしねえ(だからと言って、ロシア軍を歓迎するかは別問題)。
>
> ちなみに、この構図って身近な例だと、韓国の李明博に近いのかな?
> 日本生まれの知日派財界人として、韓国経済の復活と、日韓関係の修復を期待され、
> 2008年の大統領選挙に勝利するも、やはり政治というのは、そう簡単なモノでは無かったと。
> で、期待された成果が得られず、次第に政権求心力を失い、左派勢力からの批判の声に抗えなった為、
> 保守系ながら「反日カード」を切って、日本の反応を読み誤って天皇批判や竹島上陸まで行うと、
> 日韓関係は却って悪化させた上に、それで左派系からの支持を得られた訳でもなく、
> 事前の期待が大きかったからこそ、その反動で、物凄い低評価な大統領になってしまいました。
> そういう意味では、今回のゼレンスキーも、李明博に似ている気はするんですよ。
> ただ違ったのは、その相手国が日本ではなく、ロシアであったという事(苦笑)。
>
> ・・・と、ここまではかなり辛辣に評しましたけど、
> ハッキリ言って、改選前の段階では、こんな低支持率な大統領では、
> あくまでも、「現職大統領」という肩書きが重要なだけで、
> この人自身の戦略的な価値は低いかな?とも見てたんですけど、
> 危機の場面だからこそ、役者としての本領が発揮されたというか、
> こうなるともう、ロシア軍としても、絶対に確保が必須なターゲットになりましたね。
> でもそれって、自らの命の危機を、自分自身で上げてしまった事でもあるので、
> どこまで理解し、意図的に演じているかは別として、これはこれで凄い事かな?と。
> あっさり逃亡していれば、ウクライナ軍の抗戦も、今ほどでは無かったかも知れませんし。
> そう言えば、日本の小泉元総理も、良い悪いは別として「名役者」だったなぁ・・・・
>
>
> > 逆にロシアのプーチン大統領は有能・優秀というイメージがありましたが、
> > 年齢的な衰えや健康不安があるという報道には納得できます。

> まあ確かに、暴挙と言えば、暴挙なのですが、
> 逆にプーチンの立場になって考えると、「止むに止まれず」な側面もあるかな?と。
> それこそ日本なんて、それ以上の暴挙を、80年前にやってますからねえ・・・・
> 太平洋戦争に比べれば、まだ今回のロシアの方が、勝算がありそうな気がします。
>
> あと、今回の件も、戦前の日本と、現在のロシアを比べてみれば、
> その心情や決断が、日本人なら見えてくるかも知れませんね。
> 「ウクライナから手を引け(クリミアも含む)」と言うのは、
> 「中国大陸から手を引け(満洲も含む)」に通ずる所がありますし、
> NATO拡大はABCD包囲網に、ロシアのSWIFT排除は対日石油禁輸に、似てなくも無いかも?
> ですから、「これだけやれば、やらないだろう」というのは、あくまで他人事の視点であり、
> 「これだけやられたら、やらざるをえない」というのが、当事者の視点でしょうから。
>
> ただしロシアは、日本と違って、自足自給が可能な国ですし、
> クリミア編入の時点で、既に経済制裁は喰らっていて、そうでもどうにか出来ていたので、
> 更に苦しくなるとは言っても、あのソ連時代に比べるとマシという意見も(苦笑)。
> それに、事態が終息して、その状態が長期化してしまえば、所詮は他国の事ですから、
> 容認はしないまでも、黙認という状態に、落ち着きそうですし、
> 世界の情勢に変化があれば、晴れて有耶無耶になるのが、世の常ですからねえ。
> 例えば最近は、日米豪印の4ヶ国による「クアッド(Quad)」の連携が叫ばれてますけど、
> 核実験強行に伴うインドに対する経済制裁って、一体どこに行ったんでしょ!?
> (ちなみに正解は、9・11テロに伴うアフガン侵攻を機に、わずか3年で制裁解除)
>
> ですのでロシアの事も、いざ米中が睨み合った際には、あっさり許すかも知れませんし、
> 許されなければ許されないで、中露の連携が一層深まり、中国が更に巨大化するだけかも?
> NATOだって、トランプ再選などでアメリカが抜ければ、ドイツを中心に、
> ロシアとの手打ちを模索する動きが出るかも知れません。
> 脱原発&脱炭素なんて政策を続けるなら、ロシアからのエネルギー輸入は不可欠であり、
> 西側諸国だって戦時中、自国の利益の為に、ソ連のバルト3国併合を黙認しましたからねえ。
> 昨今の「自国第一主義」が台頭する時代背景を踏まえれば、そうした展開も充分あり得るかと。
>
> そして何より、欧米や日韓豪といった先進国クラブが、如何に強く批判したとしても、
> それが世界の全てではなく、実際に国連総会におけるロシアへの非難決議は、
> 141ヶ国が賛成票を投じた一方で、「反対5票・棄権35票・欠席12票」でしたからねえ。
> また、賛成した国の中にも、独裁国や戦争を抱えた国は数多く、
> 本当に、制裁とか断行までするような国が、一体どれだけあるかとなると・・・・
> 国連総会に先立ち行われた安保理でも、当事国のロシアの反対(拒否権発動)は当然として、
> 中国・インド・UAEが棄権に回り、ロシアを除く14ヶ国が全会一致とはなりませんでした。
> これに対して、「中国とロシアは一心同体だから」とか、
> 「まさかクアッドの一員であるインドが棄権するなんて」という、
> あまり国際情勢に詳しくない反応も、ネット上では数多く見受けられましたが、
> (中国は中国の、インドはインドの国益を追求して、それぞれ動いてるだけ)
> ここで一番驚くべきなのは、「UAEまでもが賛成しなかった」って所なんですよね!
>
> UAEって、国内に米軍基地があるくらい、アメリカ寄りの国ですし、
> 当然ながらアメリカも、今回の非難決議に賛成するよう、最後まで説得したようですが、
> アフガン撤退を機に広まった、中東におけるアメリカ軍への不信感増大や、
> 石油価格の調整の為、同じく産油国であるロシアとの、近年における急接近。
> そして何より、アラブの春によって台頭した、イエメンのシーア派勢力を叩くべく、
> UAEはサウジアラビアと共に、イエメンに対する軍事侵攻を長年続けている最中であり、
> ウクライナ戦争の非難決議に賛成するなら、イエメン戦争でも非難決議を出すと、
> ロシア側から脅されてた・・・という事情があったらしいんです。
> ぶっちゃけ、戦争の構図としては、あまり変わらない上に、
> イエメン戦争の方は、既に10万人を超える死者を出してますからねえ・・・・
> もちろん、こちらに関して、欧米諸国は見て見ぬ振りですし、
> 何なら駐留するアメリカ軍は、イエメン側からの攻撃を迎撃してくれてます(苦笑)。
> まあ、アメリカ軍が行ったイラク戦争では、民間人が15〜20万人死んでおり、
> そこには、NATO加盟を目指すウクライナ軍も賛成していた為、
> 今回の侵攻に対して、中東での同情意見は、我々が思っている以上に少ないそうです。
>
> で、ロシアとUAEが凄いな・・・と言うか、政治の世界って暗闇だなと感じるのは、
> UAE側が、ウクライナ戦争の非難決議に棄権する代償として、
> ロシア側は、イエメン戦争の非難決議を出さず、
> それ所か、UAEが戦っているシーア派勢力を、テロ組織として容認するという、
> 非常にアグレッシブな裏取引が、実はあったらしいんですよね!?
> そういう意味では、ロシアやプーチンの判断力って、本当に鈍ってるのでしょうか?
> ちなみにUAEは、アメリカ軍だけでなく、フランス軍まで基地提供して駐留させてますし、
> そうする事で、ペルシャ湾を挟んで向かい合う、イラン軍の脅威を凌ごうとしています。
> そして、安保理で欲しいモノを全て得たUAEは、直後の国連総会では一転して、
> 今度はアメリカ側の機嫌を取るべく、ロシア非難決議に賛成に回ったと(笑)。
>
> 少なくとも、今の日本じゃ、ロシアやUAEのような外交的立ち回りは無理でしょうね(苦笑)。
> せいぜい、イスラエルに対する非難決議が出された際、
> 反対(拒否権発動)に回るアメリカに付き合って、棄権をするくらいですから。
> って、今回の決議に棄権した国を責める人たちは、日本の棄権も同じく責めてるのかなぁ?


外交力の低さには定評のある日本ですが、だからこそ、こういう事態の各国の動きを見て、
政府には国益を考えた立ち回りを考えて欲しいなとモヤモヤするわけです。

>
> > 長期独裁政権の問題点は、次の指導者の芽を摘み取ってしまう事に思えました。
> > 定年制や再選の禁止にはやはりしっかりとした意味があるんだなと。

> 一応、ロシアも憲法で、大統領の「連続3選禁止」が定められており、
> だからこそプーチンも、2000年から2008年まで、2期8年の大統領職を務めた後、
> 4年置いて、2012年に大統領再登板を果たしているんですよね。
> いくら与党の党首を務め、空白期間は首相職も務めていたとは言え、
> 一般的に言えば、これって現実的には、相当のレアケースです。
> 真に独裁者なら、改憲して3選すれば良いのに、それが可能なほど強権では無く、
> であるのに、4年間も権力を維持できたまま再登板を果たすなんて、普通じゃ有り得ません。
> そういう意味では、「有能・優秀というイメージ」は、決して誤りでは無いかと?
>
> ちなみに、現在でも連続3選禁止の条項は残っているのですが、
> 再登板後のプーチンは、憲法改正によって、大統領の任期を4年から6年に伸ばし、
> 更には一昨年、改正新憲法の発布で、旧憲法下での歴任は一旦リセットする荒技に出ました(苦笑)。
> でも、これは逆に考えると、プーチンは「連続3選禁止」の維持に必死な訳で、
> ある意味では、後々のロシアの事を考慮しての拘りなのかも?(自分だけは特別扱いですが・笑)
> あと、ここまでやって、5選(2024-2030)・6選(2030-2036)への道を整えたプーチンですけど、
> 今のプーチンの状態を見ていると、とても2036年までは行けそうに無いですね・・・・
> 70歳手前でこれだと、83歳だなんて、さすがに無理でしょ!?
> そうなると、どれだけプーチンが望んだ所で、再選というのは難しい気がします。
>
> 世間一般のイメージ的に、ちょっと勘違いされてる気がしますけど、
> ロシアって中国などとは違い、一応は選挙で大統領を選ぶ「民主国家」であり、
> それは何も、形式的に選挙を行ってる訳では無く、本当に行っているんですよね。
> もちろん、日本や欧米諸国に比べれば、選挙の不正は蔓延してるでしょうし、
> 立候補者の資格差し止め処分なんてモノも出されたりしますので、決して完全ではありませんが、
> それでも、地方の知事選挙では、野党系の候補が勝利するなんて事もあります。
> 過去4回の大統領選における、プーチンの得票率も「53%」「72%」「64%」「78%」となっていて、
> 完全勝利はしているものの、イメージほどの圧勝とは映らないのでは無いでしょうか?
> (ちなみに参考までに、橋下大阪市長の市長選での得票率は「59%」「88%」)
>
> まあロシアの場合、第2党が共産党で、第3政党が極右政党という事情もあります。
> 新興財閥や在外系が支援する改革派の新政党は、それ故に金銭問題を起こしがちで人気が上がらず、
> 寄らば大樹の陰と、政権与党だけが寄り合い所帯として肥大化する中、
> 少ない野党支持者を取り合って、野党同士が内ゲバを起こすのも、支持者離れを加速させると。
> ロシア政界は「独裁!独裁!」と非難されがちですが、実はこの構図って、
> 55年体制下における「自民党の一党支配」時代とも、ちょっと似ている側面もあるんですよね。
> ロシア国民的に、そこまでプーチン絶対支持じゃないけど、共産党や極右政党よりはマシだと(笑)。
>
> そういう意味では、今回の戦争を始めたプーチンを失脚させるべく、
> 「ロシア軍は反旗を翻せ!」だとか、「市民デモで政権を転覆させろ!」とか主張する人が居ますが、
> 最も穏健で、確率的にも高いのは、2年後に迫った大統領選で、
> プーチン以外の候補が勝たせる展開に持ち込む事でしょうし、
> ここで焦ってプーチンが弾圧に動けば、それこそ軍にそっぽを向かれ、デモで政権が転覆しそう。
> プーチン自身はKGB出身なので、大統領の職務を超えて、ロシア軍を掌握している訳じゃないですし、
> 選挙の勝利には過半数の票が必要ですが、デモでの転覆なら国民の2〜3割の支持で実現可能です。
> 具体的には、赤の広場に5万人でも10万人でも、デモ隊の若者が現れれば、
> いくら大統領の命令があっても、兵士だって国民に銃口を向けられなくなりますし、
> そうした民意が現場に集まる人たちだけでなく、世間でも一定数は良そうだと感じられれば良いはず。
> (経済制裁で耐え切れないほど市民生活が困窮すれば、選挙に関係無くでも発生の展開も?)
> 実際、東欧諸国の政権崩壊時や、ソ連8月クーデターの際は、そういう光景が見られましたからねえ。
>
> あとは、選挙でプーチンを脅かす、対抗馬と成り得る様な候補者の弾かぁ・・・・
> 欧米諸国が支持するような、市民活動家上がりの政治家は、
> 実際のロシア国内での支持率となると、国民全体の数%くらい関の山でしょうし、
> 欧米的にはナワリヌイを推したい所でしょうが、ロシアで広範な支持が得られるかとなると?
> かと言って、共産党や極右政党なんて、プーチン以上の強硬路線ですので、
> ウクライナ戦争を止める狙いがあるなら、ここからの大統領選出も望ましくなく、
> う〜ん、そもそも私はロシア政界の事情なんて、全く詳しくないので、
> 一昔前の古い名前になりますが、イリーナ・ハカマダ女史くらいしか名が浮かばない(苦笑)。
> (戦前にソ連へ政治亡命した袴田陸奥男の娘で、日本ロシア学の第一人者である袴田茂樹は異母兄)
> プーチンが2選目を果たした、2004年の大統領選挙にも出馬し、4%しか得票できませんでしたが、
> 違法とならない範囲の政治活動で、合法的にプーチン政権の交代を迫り、
> リベラルかつ民主的で、旧ソ連的な大国主義を否定し、欧州協調路線を示した彼女なら、
> 欧米ウケも良いでしょうし、古い名前だからこそ、それなりに国内知名度もありますからねえ。
> これまでの活動歴や、女性である事を踏まえると、プーチンもそこまで強行手段は取れないでしょうし。
>
> その他だと、ひ弱な野党では頼りないとなれば・・・実現性の程は解りませんけど、
> 寄り合い所帯である政権与党を、割らせる方向で仕掛けてみるとか?
> プーチンの最側近として、首相や大統領職(2008-2012)を務めたメドヴェージェフが、
> 現在、影響力が高まりすぎた事もあって、閑職というか、名誉職に回されているので、
> 上手いこと切り崩せれば、プーチンに対する強力な対抗馬になりうるかと?
> 実際、プーチンが大統領1期目の際に、首相を務めたカシヤノフは、
> 大統領職に色目を見せた事で首相を解任されると、野党を結党して反プーチンの姿勢を示し、
> 大統領選にも打って出ようとした事実がありますからねえ。
> もしも今回の戦争でプーチンの政権基盤が揺らげば、与党内での静かなクーデターでも良いので、
> プーチンの身の安全と財産を保証する替わりに、メドヴェージェフへの禅譲が行われ、
> それに伴い、ロシア軍撤退&欧米からの支援取り付けとなれば、平和理に終息できるかも?
> 有り得るとすれば、今回の経済制裁で大打撃を受けた、新興財閥から担ぎ出される形かな。
> いくらロシアが武断的な国家だとは言え、やはり経済だって重要ですし、市民生活は尚更なので。
>
> とは言え、プーチン政権の実態が、西側のイメージほどの独裁では無い以上、
> 西側メディアが映さない、ロシアの物言わぬ多数派の意見というのは、恐らく、
> 今回の戦争に対して、積極的に賛成とは言わずとも、それなりの理解を示してるはずなんです。
> そして、「1発喰らわせれば壊れる」などという、安易な考えのもとに手を出せば、
> 却って多数派の賛成意識に、火を付ける結果になってしまいかねない為、
> 仮に何か仕掛けるにしても、その辺の民意の読み間違いは、絶対に避けるべきでしょうね。
>
>
> > また、制裁の動きばかり目立ちますが、事態の収拾に向けた外交の動きがほとんど見えないのが気になります、
> > 本来は制裁と外交的なアプローチがセットで働くべきだと思うのですが、現状はそうなっていない。

> 戦闘終結を優先するのであれば、「三方一両損」的なのが落とし所でしょうけど、
> まあ実際は、どちらかが潰れるか、完全に要求を呑ませるまで、戦争というモノは続きがちですし、
> 双方の流血量が増す程に、安易な妥協は出来なくなると言うか、
> そうすると、逆に交渉者や決定者の身が危険になるので、
> 国益よりも保身に走るようになると、尚更、停戦など結べなく為るんですよねえ・・・・
>
> ちなみに、もしも私が当事者なら、この辺りの妥協案を提示するかな?
>  1.ウクライナは遡及して、クリミアの独立を認める(ロシア編入は独立後の扱い)
>  2.東部2州を含め、ウクライナ全ての州に高度な自治国とし、ウクライナを連邦国家化
>  3.ロシア軍は東部2州から兵を引き、ウクライナ国内の自治国として存続させる
>  4.ウクライナは軍事面で、旧ソ連諸国の「集団安全保障条約機構(CSTO)」に加盟する
>  5.ウクライナは経済面で、EUへの加盟申請を行い、終戦後に履行を願う
>
> 1に関しては、そもそもクリミアってソ連時代に、
> ウクライナ出身のフルシチョフにより、ロシアからウクライナに転籍された土地であり、
> 住民としてはロシア系が多く、ソ連崩壊によりウクライナが独立する際には、
> クリミアはクリミアで、住民投票の結果を受け、独立を宣言してましたからねえ。
> 「自分たちは独立してもOKだが、お前らはダメ」では、本来なら筋が通らない所ですが、
> まあそこは、ソ連崩壊直後のゴタゴタもあり、クリミアに高度な自治権を認める事で、
> ウクライナ国内に留まる事を納得させたという過程がありましたからねえ。
> それなのに、2014年の革命の際に、臨時政府の実権を握ったウクライナ民族主義者により、
> クリミアの自治権は取り上げられたのですから、再度の独立宣言は妥当と言えなくも無いです。
> これはもう、苦渋の決断かも知れませんけど、現状を認めた方が良いと思いますし、
> ウクライナ側から見ても、ロシア系国民の比率を下げられるメリットが、実はあります(苦笑)。
>
> 続いて2と3に関しては、ウクライナ系とロシア系が混在するから、
> いつまで経っても国が安定しないのなら、2等分にするのはさすがに無理でも、
> 各州ごとの自治権を、今以上に認めてしまった方が、争いが起きないと思うんです。
> ウクライナ民族主義者が、どれだけロシアの言語や文化を排除しようとしても、
> ロシア語しか話せない国民が3〜4割も居るのですから、それは無理って話だと思うですよ。
> であるなら、各州の実状に合わせて、政策を決めた方が良い気がします。
> あと、これだけなら自治州でも良いのですが、既に独立承認したロシアのメンツを考慮すると、
> これはもう名目の違いで、自治州よりも自治国(連邦制)とした方が、
> ロシア的にも、東部2州を返しやすいでしょうし、影響力を残せるという観点です。
>
> 最後に4と5に関しては、それこそ今回の戦争が、ウクライナのNATO加盟申請をキッカケに始まり、
> また、プーチンの要求も「ウクライナの中立化&非武装化」であるのなら、
> それはさすがに現実性が乏しいので、CSTOに加盟するというのがリアリティーのある選択かと。
> こうして一旦、ロシアの子分となってしまえば、思ってる以上にロシアは寛大・・・というか、
> 実態としては、ロシア軍は盟主として良いように使われてて、負担の方が多い印象ですし、
> 極端な話、もしもCSTOが気に入らなくなれば、そこから離脱しちゃえば良いんです(笑)。
> 実際、アゼルバイジャン・グルジア・ウズベキスタンの3ヶ国は離脱しましたし、
> ウズベキスタンなんて、そのあと再加盟して、更には再離脱したり、
> 離脱したアゼルバイジャンも、困った時には協力を仰いだりしてますからねえ(苦笑)。
> ロシア目線で言うと、別に味方にならなくても、敵にさえならなければOKな所があるので。
>
> そして、これはある意味で肝なのですが、ロシア側の拘りは軍事面なので、
> ロシアと欧州の両天秤路線という事で、経済面での安全保障としてEU加盟を目指すと。
> ロシアにしても、EU内に取り残された、飛び地であるカリーニングラードを、
> EUとの経済特区にして、発展させようという戦略があるくらいですし、
> NATO加盟に比べれば、EU加盟にはそこまで警戒感は無いと思うんです。
> それに、平時となれば、最も重要なのは経済であり、
> 今の状況だからこそ、加盟審査も甘くなる事が想定できるとすると、
> 終戦とEU加盟を抱き合わせる事で、アメリカ側からも圧力を掛けてもらっても良いかと?
> また、ロシアとも自由貿易協定を結ぶ事で、ウクライナがEUとロシアの中継地となれば、
> EU的にも手放し難くなりますし、ロシア的にも侵攻し難くなるという側面もあります。
> これはこれで、軍事力を用いない安全保障戦略だと思うんです。
>
> 以上、ウクライナ側には譲歩する要件が多いですし、
> ウクライナ民族主義者からは、絶対に反対の声が挙がりそうですけども、
> 数十万人の死者を避けつつ、ウクライナ国家の独立と存続を考えるのであれば、
> この辺りが、無難な落とし所だろうと、個人的には思うんですけどねえ・・・・
>
> > こういう時に、特使や大臣を派遣したりできれば日本も外交ができるなと思えるのですが……
> 東京五輪での失言問題もあり、世間的な評価は著しく低いですが、
> そういう役割が出来るのって、日本だと森元総理くらいしか居ないかも?
> 何故だかは解りませんが、独裁的な政治家の心を掴む事に、やたらと長けてるんですよね(笑)。
> 日本の政治家の中で、最もプーチンが心許せる存在も、間違いなく森元総理ですし、
> 昔ながらの田舎的な調整型の人柄が、現代の日本だとトラブル・メーカーになるものの、
> 物事の裏表で、こういう時には役立ったりする事があるんですよね。
> これはもう人間性の話なので、首相任期は長くても、小泉元総理や安倍元総理では無理かな?
> 民主党政権の際も、私的特使として、森元総理のロシア派遣は検討されてましたし、
> そうした縁もあっても、現在進行中の国会でも、立憲民主党の方から、
> 岸田総理に対して、森元総理の特使派遣案が出されてましたね。
> でもまあ、今この段階で、日本が特使を送った所で、何の交渉カードも持ち合わせていないので、
> 「今のところ予定はない」と応えてましたし、そりゃそうだろうなと、私も思います。
>
> 現段階で、日本が行える外交カードがあるとすれば、
> それはウクライナから逃げてきた、避難民の受け入れくらいでしょうね。
> まあ実際問題、欧州から遠く離れ、言葉も文化も異なる日本に、
> 逃げて来ようなどというウクライナ国民は、恐らくほとんど居ないでしょうし、
> そもそも、在日ウクライナ人が2000名に満たないとの話を聞くと、
> 駐日大使館とも相談しながら、彼らの親類縁者を即座に受け入れ、支援するだけでも、
> 言葉は悪いですが、国際的に大きなアピールにはなりますし、
> 現実的な出費や負担を考えても、大したモノにはならないはずです。
> そして、岸田総理は中道左派な政治家なので、実際にそのように動いてるようですが、
> 方針的には示したものの、実現の動きはまだまだ遅いといった感じでしょうか?
>
> 在日ウクライナ人による呼びかけで、子供たちから集めた寄付金が、武器購入に使われたのを見ると、
> 日本に逃れてきたウクライナ人の為に、支援金を募った方が、ダイレクトに効果が見えますし、
> 資金の使い道としても、日本人側の心情として、やはりシコリが残らない気がするんですよね。
> いや勿論、武器を送ったウクライナ人の思いも、それはそれで解らなくは無いのですが・・・・
>
> あと、日本を含めたアジア諸国が、地域安全保障の観点から売却を反対する中、
> ロシアも享受を制限してきた旧ソ連の軍事技術を、空母・爆撃機・揚陸艇を売り渡す事で、
> 中国軍の外征能力を飛躍的にアップさせたのは、何を隠そうウクライナですからねえ・・・・
> 今回の戦争を受け、今後の中国軍の動きを不安視すると共に、
> 侵攻されたウクライナに対して同情するのは、私も充分に理解できるのですが、
> そもそも論として、昨今の東アジアの情勢不安に、ウクライナが一役買っている事を踏まえると、
> 純粋に「ウクライナ、かわいそう」と同情すれば良いような、そういう単純な話では無いんですよね。
> (って、日本は日本で安倍政権時、イスラエルと共同で兵器開発を始めた為、中東から恨まれるかも?)
>
> まあ、ウクライナ西部の住民が、強硬な反ロシア路線なのは別に構わないとして、
> 「民主的に誕生した政権が親ロシアな政策を採ると、選挙ではなくデモで転覆させる」
> 「ウクライナ国民の4割を占めるロシア語母国者の権利を侵害する」
> 「広範な自治権を認めて独立を阻止したクリミアから、自治権を剥奪する」
> 「EU加盟は遠い夢で、ロシアから受けた1兆円規模の支援金は返さない」
> 「ロシアにガス代金を支払わず、ガスを止められるとEU輸出分を勝手に使う」
> 「国を立て直す具体策は乏しい一方、金権的で政治は腐敗(腐敗は親ロシア派も同様)」
> 「1万人以上の死者を出すドンバス紛争で、停戦合意とは逆方向に攻勢を強める」
> などの行為は、さすがに目に余ると思っています。
> 勿論、だからと言って、今回のロシア軍の侵略行為が正当化される訳では、当然ありませんが!!
>
> 2014年のソチ五輪の最中には手出し出来ないだろうと、ウクライナで仕掛けられ、
> 2018年のロシアW杯を控える為に、ロシア側も大規模な反撃に出られず、
> 2022年の北京冬季五輪の閉幕を待って、こうして今回、反撃へと打って出たものの、
> その8年間の内に、これ程までにウクライナ軍が増強された事で、
> ロシア軍の電撃作戦が不発に終わったと考えれば、
> 凄く皮肉で逆説的な見方ですけど、やはり「スポーツ平和」の効果って大きいのかな?(苦笑)
> それこそ8年前の段階で、自国開催の五輪もW杯も投げ捨てて、今回のような侵攻を行っていれば、
> 恐らくはアッと言う間に、首都キエフを始めとして、ウクライナの大部分は制圧されてたでしょうし。



やはり、今回の紛争、プーチン大統領の年齢の問題は大きかったのではないかなと思ってしまいます、
70歳近くでなく、50代であればウクライナ東部へ介入する準備や分離への動きにもっと時間を掛け、
全面侵攻ではなく、もっと別の手段を取ったのではないかと。
欧米の妨害もあるでしょうし、うまく行ったかどうかはわかりませんが……


[23867] Re4:危機や情勢のレベルを越え、既にウクライナ戦争に返信 削除
2022/3/15 (火) 21:57:29 徳翁導誉

> > そして旧ユーゴ紛争の際も、戦争となれば、どちらも残虐な行為に至るのに、
> > 親欧米派か? 親ロシア派か?の違いにより、勧善懲悪のストーリーが作られました。
> > この件は、NHKの取材に基づき書かれた、こちらの本↓が詳しいです。
> > 「ドキュメント戦争広告代理店 情報操作とボスニア紛争」
> > https://www.amazon.co.jp/dp/4062750961

> ロシア・ウクライナ共に自分の描いたストーリーに持って行こうとしている感じはしますね。
> ネットニュースを見ると欧米・ウクライナ・ロシア全方位から情報を操作しようとしている臭いがします。
> わかりやすいプロパガンダからSNSやフェイクニュース、ファクトチェックを利用した婉曲なものまで……

ぶっちゃけ、こうした世論誘導の「情報操作」は、
民主主義社会である西側諸国の方が、断然得意というか、
ハッキリ言って「情報統制」に慣れた東側諸国じゃ、太刀打ちできないと思います。

とは言え、そうした情報操作で簡単に踊らされるのも、結局は西側市民の方であり、
そもそも、官制情報しか触れない東側市民は、最初から情報なんて信じてないので、
そう簡単には踊らされないという、実に皮肉な現実はあるんですよね(苦笑)。
ロシアでは昔より、「アネクドート」と呼ばれる政治風刺の小話が発達しまして、
例えばソ連時代、「プラウダ(真実)」という共産党の機関紙がありましたが、
「プラウダにはプラウダ(真実)が載っていない」というアネクドートが流行るくらいに。

もっと言えば、アメリカの大統領選挙とロシアの大統領選挙を、実際に見比べてみれば、
どちらがフェイク・ニュースが多く、どちらが踊らされる有権者が多いか、解りそうな気もします。
いや本当、特にネットが普及して以降、アメリカン大統領選挙って酷いですからねえ・・・・
って、これは何も、ロシアの選挙情報は、公正で正しいとか言う話では無く、
偽情報を作って踊らせるとか、そんな手の込んだ手法する以前の話ってだけですけど(苦笑)。

でもまあ、あれこれ言いましたけど、結局は、
ほとんどの人って、自分の生活に特段影響のないニュース内容に関しては、
西側とか東側とか関係なく、「ふ〜ん」と流して聞いて終わりなんですよね。
そういう意味では、情報統制やプロパガンダは、どちらにもあるのは大前提であり、
向こう側の心配や批判をするよりも、自分たち側で気を付ける方が先では?と思っています。
念の為に言っておくとは、私は別にプーチンを支持してる訳で、肩を持つ訳でもありません。
強いて言うば、日本や自由民主主義の肩を持つからこそ、それを脅かしかねない事に厳しく当たると。

> ゼレンスキー大統領の演説とかは非常にわかりやすいですが……
ゼレンスキーが大統領役を演じ、そして実際に大統領の座まで引き上げた上げた
ドラマ「国民のしもべ」(彼の政党も同名)が、世界各国で放送が始まったみたいですね。
確かに、ここまで話題になると、私もちょっと見てみたい(笑)。
日本語字幕版も、いつかは放送されるのかなぁ?
でもこれって、全世界に向けての、かなり効果的な広報戦略にはなる気がします!!
ウクライナ国民でさえ、役のイメージに釣られて、本当に大統領に据えたくらいなので、
既に英雄視されてる状態で、そんなドラマを見たら、ドラマの役と現実の本人を混同する人が多発しそう。

> 国家から企業、個人に至るまでが規模の差こそあれ参戦できてしまうネット上での情報戦というのは怖いなと。
> 特に日本人は傾向的に雰囲気に流されやすいので冷静に情報を読んでいきたいです。

ここで1つ、今のウクライナ国内の「雰囲気」が伝わる間接情報を。
サッカー・ウクライナ代表で、歴代最多の144試合出場という記録を持ち、
代表チームでキャプテンを勤めてきた、ティモシュクというレジェンド選手が居るのですが、
現在の彼は、現役時代にもプレーしたロシアのクラブで、長年コーチを務めているらしいんです。

で、彼は戦争勃発後もコーチを辞職せず、沈黙を守っているという理由で、
何とウクライナ・サッカー協会は、過去の代表記録を全て抹消し、コーチ資格も剥奪して、
今後国内での活動を一切禁じるという、状況が状況とは言え、いくら何でもな裁定を下したんですよね。
ロシア軍の行動を賞賛したならまだしも、沈黙している事を理由に厳罰というのは・・・・
これは何も、サッカー協会だけの勇み足ではなく、大統領や駐日大使などの言動を見ても、
今のウクライナが、そうした空気に支配されてる現実を、端的に表しているのだと感じます。

ちなみに、ウクライナの駐日大使は現在、
ロシアの各都市や各大学と友好関係を結ぶ、日本の全ての自治体と大学に対して、
関係を停止するよう依頼する活動を行っていますね。
今の所、応じる所あり、応じない所ありって感じですけど、
「ロシアに味方するのか!」という電話攻撃で、日常業務に支障を来し始めれば、
今後は、なかなか抗えなくなってくるかも知れません。

> > 実際、先日の停戦協議にも参加した、ウクライナ側の代表者の1人が、
> > その直後、「ロシアのスパイ」として処刑されたなんて話を聞くと、
> > 今は侵攻軍という共通の敵が居るから良いものの、これが引いた後、
> > この戦争で深まる可能性がある、ウクライナ系とロシア系の軋轢が一体どうなるか?
> > ウクライナ側が発表している、「殺害したロシア兵」の数が異常に多いのは、
> > もしかしたら、単なる戦意高揚のプロパガンダ目的だけでなく、
> > 「誤殺されたロシア系国民」が、多数含まれてるからなのかも知れません。
> > 日本語が話せるキエフ在住のウクライナ人が、テレビの生中継に出演した際、
> > 「戦争中だから、スパイ疑いの誤殺は仕方無い」
> > という発言を、聞かれてもいないのに、ポロッとしたのも、
> > 番組ではスルーされてましたけど、個人的には気になったんですよね。
> > ひょっとしたらキエフでは、それ系の事件が多発し、市民の間で噂になってるのかな?と。

> 私刑がそこまで横行しているのであれば、現代であればなにかしら
> ニュースとして上がってきそうなものだと思うので、
> 無いとは思いませんが何千人単位という事はないのではとは考えます。
> どちらかと言うと、戦争末期の日本がやらかした戦果の誤認と過剰報告の類ではないかなと。

現状、「何千人単位」という事は、私も考えていませんよ。
と言いますか、ウクライナ国民の被害レベルですら、まだそれくらいに留まってますし。
ただ、最初の頃の発表で、ロシア側よりも10倍多い殺害者数を出してきて、
しかもそれは、戦死したウクライナ兵より2倍多いという、
戦意高揚の為に数字を盛るにしても、ちょっとやりすぎ感は感じたんですよ。
ウクライナは戦場になってる側なので、死体という「実物」が残りますし。

で、その後、こうしてウクライナ高官が「処刑」されたという報道が出てきて、
私としては大きなニュースだと感じたのに、意外なほどアッサリと流されて、
ロシア高官が「更迭」されたニュースの方が、大々的に報じられてる現状に、
かなりの違和感を抱くと共に、スパイ容疑の処刑がどれだけの数に及ぶかが気になったと。
実際、開戦直後のキエフでは、戒厳令が出されると共に、
大規模な「スパイ狩り」が行われたのは事実なので、
和平交渉に参加した高官すらこうだと、一般のロシア系住民の扱いは読みかねるな?と。
テレビの市民インタビュー見ても、人口比の割には、妙にウクライナ語率が高い気がしますし、
(私はロシア語もウクライナ語も解しませんが、響きが少し異なるのは、何となく解ります)
こんな状況では声を挙げても、却って自分自身が殺されかねず、
もっと言えば、既に殺されていれば、死人に口無しですし、
ロシア側が殺したのか、ウクライナ側が殺したのかも、判断できかねる状況な気がするんですよね。

とは言え、これは現状だと解らない事だらけなので、戦争が終わらないと解らないかな?
でも、2014年のウクライナ騒乱の際にも、ロシア系とウクライナ系の住民が衝突して、
数十人の死者が出る事件が、何度と無く続いた事実を知っているので、
今回は戦争となると、革命児の衝突レベルでは済んでないのでは?という想像もするんです。
これだけ西側メディアがウクライナ寄り一辺倒だと、不利な情報は出て来にくいと思うので。
まあ確かに、今の時代であれば、ニュースじゃなくてもSNSで出てくるかな?とも思うのですが、
その反面、「偽情報の拡散を禁ずる」との理由から、既にYouTubeやFacebookでは、
ロシア寄りの発信に関しては検閲や停止を行っている現状がありますし、
戦時の情報戦というのは、私たちの想像以上に、既に根が深い感じになっているのかも知れません。

実際、日本においても、NHK-BSは昔から、世界各国のニュース番組をダイジェスト放送しているおり、
日本や欧米メディア以外の見解を知る上でも、非常に有益な放送枠であったのですが、
今週ついに、恐らくは抗議の声を受けて、ロシアのニュース番組が除外され、
替わりにウクライナのニュース番組が入る事となったんですよねえ・・・・
これがまだ、ロシアとウクライナの双方を流すのなら、却って素晴らしいと思いますが、
ロシアを外して、ウクライナを入れてでは、あまりに あからさまと言うか、
これでもう、日本語しか出来ない人には、ロシア側の言い分は届かなくなっちゃいました(泣)。
スプートニクの日本語記事とかはありますが、やはり現地のニュース番組とは別物ですしね。
その主張を受け入れるかは兎も角、主張自体が解らなければ、理解し合う事もできず、
最初から全て拒絶する行為は、停戦への道筋さえ拒否する考えに等しいモノです。

また、ロシア支配下エリアに対する、ウクライナ側からの攻撃により、
被害を受ける都市や人々の映像は、こうして情報遮断されれば見られなくなると・・・・
ロシアの戦車隊を華麗に撃退する際の、使い慣れたドローン操作の感じを見ると、
ドンバス紛争で、ウクライナ軍が投入したドローン兵器による「戦果」の程も間接的に伝わり、
それが全面戦争ともなれば、何も無いなんて事は無いはずですが、直接的には伝わりません。

偽情報か否かなんて、それを見聞きした個々人が、それぞれ判断すれば良い訳ですし、
もっと言えば、これだけプロパガンダだの、情報統制だの言われていれば、
日本とか欧米諸国にいて、ロシア発の情報だけを信じる人なんて、ほぼ居ないでしょう!?
それでも排除するのは、ハッキリ言っても、目にも耳にもしたく無いという感情であり、
それはそれで心情的には理解できるものの、だからと言って、
報道自体を規制させる事は、その人以外の全ての人たちから情報を取り上げるのと同義であり、
結果的に、一方の側の情報しか流す事が許されず、それは過激でも嘘臭くても許されるって、
これ自体が、プロパガンダや情報統制じゃ無いというのなら、一体何だと言うのでしょう!!
捕虜を使ったメディア戦略も、あれをロシア側がやったら大バッシングでしょうに、
ウクライナ側がやる分には問題視されず、それどころか全て真実扱い報道されるのは何なの?
報道の自由がない国ではなく、報道の自由がある国で・・・というか西側全ての国々で、
それが間違いではなく、あたかも正義のように行われる風潮というのは、
もうそれ自体が、かなり危険な兆候だとは思うんですよねえ。

ハッキリと言ってしまえば、こうした事を平気で行えてる人というのは、
例えば逆に、今回だとロシア人の立場であったなら、恐らく平気で戦争を賛美しているはずです。
いや本当、こうした風潮は非常に危険なんですよ。
戦争というのは、お互いが自分の正義を信じて譲らず、そのまま対立がエスカレートして、
双方がブレーキを踏まないまま、衝突してしまう事で起こるケースが多いですし、
安易に「戦争反対!」と叫ぶ声が、結果として戦争を招く現実を、人々はもっと知るべきです。
で、そういうタイプに限って、いざ戦争が始まるとそれを賛美し、今度は「講和反対!」と叫ぶと。
双方が相手の話に耳を貸さなければ、最後まで戦い、どちらかが全滅するしか道が無いですからね。

しかし一方で、ネット時代の恩恵を受けたな、と感じる報道に触れたのも事実ですね。
人道回廊で避難民を送るニュース映像を見た際、ウクライナのイメージに反して、
妙にアフリカ系やアジア系の若者が多い事が、少し気になったんですよね。
西欧諸国と違って、旧植民地からの移民が多いという国でも無いですし。
で、ネットで調べたら、英ロイター通信の日本語記事が見つかり、どうやら彼らは外国人留学生との事。
まあソ連時代は国策として、貧しい大学生を盛んに招き入れていましたから、
そうした伝統が、旧ソ連の崩壊後も、未だにウクライナで残っているのだなと感じると共に、
では何故、彼らは前線に取り残されたのか?が気になって、再度調べてみたんです。

すると、彼らは貧しい大学生だからこそ、
ウクライナで暮らす欧米人や日本人とは違い、自力で逃げ出すだけの財力が無く、
更に、これは旧東欧圏で見られる傾向なのですが、とにかく有色人への差別意識が未だ根強いと。
なので、戦争という非常時により、彼らも心理的な余裕を失っている事もあって、
ウクライナ市民から無用の暴行を受けたり、避難用のバスや列車に乗せて貰えなかったり、
避難の為に多額の賄賂を要求されたり、ロシア側への避難も許可されなかったりして取り残され、
世界の目が集まる人道回廊の避難バスだったからこそ、彼らもようやく乗車が出来た事情など、
海外メディアが発信する記事が、日本語に翻訳されて、私も知る事が出来たんですよね。
この間、ニュース映像を見てから、わずか10分程度の事でしたから、凄い時代になったなと。
ネットが無い時代は、ニュースを見て気になっても、自力で調べるのは大変でしたから。

その一方で、確かに情報量は計り知れないほど増えましたけど、
却って情報量が増えすぎて、求める情報に辿り着くのが困難な現状もあり、
更に言うと、自発的に調べようとしないと、与えられた情報に流される傾向は以前と変わらないと言うか、
何重にもチェックされる大手メディアの情報と違い、ネット上には怪しい情報も溢れている為、
気を付けないと、情報への感度というか、正確性というのは、以前よりも下がってる印象まであるんですよ。
それこそ、人道回廊で避難するニュース映像自体は、私以外にも多くの人が見たでしょうけど、
わずか10分で得られた、彼ら外国人留学生につていは、あの映像を見た何割が知っているか?と。

で、公開情報でさえ、そうなのですから、
ロシア寄りな発信が規制されてる事や、私は日本語の情報しか得られない実状を踏まえると、
そうは言っても、一体どれだけ正確が情報を得られているのか?というのは、
自分自身でも正直疑わしいんですよね。
ただ少なくとも、疑わずに鵜呑みにしてる人よりは、まだ正確かな?とは思いますけど、
その辺りの取捨選択だって、個人的なフィルターに掛けているので、そんなに自信はありません。
フィルターがおかしければ、マスコミ情報を鵜呑みにするよりも、判断を誤る事だって普通にあるので。
ですから私の場合、信じるか信じないか、嘘か真実か、0%か100%かの2択ではなく、
手にした情報は全て、信用度みたいなパーセント付きで記憶しますし、
他の情報とも影響し合う事で、その信用度パーセントは、時々上下したりもすると。

> ただ、内戦に関しては低くない可能性でありうると思います。
> 東部地域での戦闘のニュースを聞くに、ロシア正規軍より親ロシア派の戦意(もしくは憎悪)が高そうですし、

でも実際、独立を承認したドネツク&ルガンスクの2州に関しては、
ほとんど勢力範囲を広げられてない感じがするのですが、どうなんですか?
まあ8年間も戦ってきたので、2州のウクライナ側も要塞化してそうですし、
そう簡単に落ちないとは思うものの、ロシア軍が大規模に加勢すれば落ちるかと見ていたので、
これだけ遅いとなると、この2州にはあまりロシア軍が増派されてないのかな?
北から南からと全面作戦になりましたし、こちらの方は後回しって感じで。

というか、2014年に この2州と共に独立宣言を行うも、即座に鎮圧されたハリコフ州が、
開戦から3週間近くが経って尚、未だに落ちていない所を、
ロシア系住民の多い地域とは言え、そう簡単では無いんだろうなぁ、とは思いますけどね。
もっと言えば、如何にハリコフがウクライナ第2の大都市とは言え、
それなりに親ロシア派の支持があるなら、あそこまで簡単に蜂起が鎮圧されなかったでしょうし。

> ウクライナ系の極右勢力も愛国心を掲げて戦争の混乱の中で勢力を増してくるでしょうから、
> ロシア軍が撤退して丸く収まるという展開の方が可能性としては低いかと。
> 一般のウクライナ国民は隣人を敵とみなして殺したりはしないと思いますが、
> 双方の極端な一派は確実に相手側に近い住民を敵とみなしてリンチや襲撃をしそうですし。

ただ、これは旧ユーゴ内戦や、ルワンダ内戦など、
数多くの内戦で見られた光景なのですが、
内戦前には大多数の人々とが、民族に関係無く、隣人として平和に暮らせていても、
ひとたび戦争となり、民族意識と民族間憎悪に火を付けられてしまうと、
人は簡単に残虐になれますし、一旦そうなると、なかなか元には戻れないんですよね。
もう少し解りやすく言うと、戦争が始まる前は、一部の人間の過激な思想であっても、
戦争という異常な状態に陥ると、過激な思想はアッと言う間に一般市民にまで広がるモノなんです。
お互いがお互いを信じられなくなり、双方とも疑心暗鬼に陥れば、
「自分や家族の身を守る為に」と、人は簡単に、大量殺戮者へと変わりますから・・・・

で、仮に、ロシア軍の占領が何年か続き、そして撤退した場合、
一時的だろうと何だろうと、ロシアの支配に荷担した者と、抵抗した人。
この二項対立は、大なり小なり、恐らくは発生すると思うんですよねえ。
まあ正直な所、第二次大戦中のレジスタンス神話とか見ても明らかなのですが、
大部分の市民は、妥協と諦観で仕方無く支配を受け入れるモノですけど、
最終的に、勝者と敗者が定まると、それまでの自分たちの対応など忘れて、
神話的に勝者を持ち上げつつ、さも自らも最初から そうだったように演じ始め、
魔女狩りをするかのように、叩くべき負け犬を生み出そうとレッテル貼りが行われがちです。
そしてウクライナの場合、ロシア系とウクライナ系という解りやすい違いがあり、
更には攻め込んできた敵がロシア軍ですから、神話は非常に作りやすい状況なんですよね。

ロシア系もウクライナ系も共に手を取り、祖国を守り通したという神話に落ち着けば万々歳ですけど、
さて、最後はどのように落ち着く事やら・・・・
戦争の展開次第によっても、戦後社会の描かれ方は、大きく違ってくるでしょうし、
今はまだ、何とも言えないというのが、現実のようには思います。

> > ここで一番驚くべきなのは、「UAEまでもが賛成しなかった」って所なんですよね!
> > UAEって、国内に米軍基地があるくらい、アメリカ寄りの国ですし、
> > 当然ながらアメリカも、今回の非難決議に賛成するよう、最後まで説得したようですが、
> > アフガン撤退を機に広まった、中東におけるアメリカ軍への不信感増大や、
> > 石油価格の調整の為、同じく産油国であるロシアとの、近年における急接近。
> > そして何より、アラブの春によって台頭した、イエメンのシーア派勢力を叩くべく、
> > UAEはサウジアラビアと共に、イエメンに対する軍事侵攻を長年続けている最中であり、
> > ウクライナ戦争の非難決議に賛成するなら、イエメン戦争でも非難決議を出すと、
> > ロシア側から脅されてた・・・という事情があったらしいんです。
> > UAE側が、ウクライナ戦争の非難決議に棄権する代償として、
> > ロシア側は、イエメン戦争の非難決議を出さず、
> > それ所か、UAEが戦っているシーア派勢力を、テロ組織として容認するという、
> > 非常にアグレッシブな裏取引が、実はあったらしいんですよね!?
> > そして、安保理で欲しいモノを全て得たUAEは、直後の国連総会では一転して、
> > 今度はアメリカ側の機嫌を取るべく、ロシア非難決議に賛成に回ったと(笑)。

前回から少し付け加えると、国連総会では賛成に回ったものの、
96ヶ国の共同提案国に入らず、総会の場で賛成に1票を投じただけであり、
これは、サウジアラビアも同じだったのだとか。

アメリカがトランプ政権から、民主党のバイデン政権に替わって、
アフガン撤退の件だけでなく、人権問題に対して うるさくなった事もあり、
親米的だった中東諸国のアメリカ離れも、地味に進んでるみたいですね。
それこそサウジやUAEであれば、イエメン内戦への介入問題がありますし、
実質的にサウジを取り仕切ってるムハンマド皇太子は、トルコで記者の暗殺まで行いましたから、
トランプはまだしも、バイデン的には、ちょっと承伏しかねてる所があるとの事。

その一方で、今回の戦争により、産油国であるロシアの輸出を規制した結果、
エネルギー価格の高騰は避けられず、その為にはアメリカの石油増産が手としてあるものの、
支持層に環境擁護派が多く抱えるバイデンとしては、国内でそんな決断など出来そうもなく、
となると、サウジやUAEといった中東の産油国に、増産を依頼する展開となる事でしょう。
しかし、アメリカ離れな現状もあってか、既に釘を刺す発言を行っているので、
最終的には増産依頼に応じるかも知れませんけど、ちょっと不透明ではありますね。
ロシア・中国・インドなどが加盟する「上海協力機構」に対しても、
近年では中東諸国も加盟に興味を示し始めてますし。

あと、国家の動きとは違いますが、
今回の戦争は欧州で起こり、白人が犠牲になっているという事実から、
欧米メディアは、ついつい感情的になるあまり、
アジアやアフリカで起こる(起こす?)、いつもの戦争とは異なる
「特別な戦争」というスタンスや発言が、結構 見え隠れしており、
中東のジャーナリスト協会が、非難声明を行うなんて事も起きてますね。
そうした発想は、「無意識な差別感情」に基づくモノであると。
まあ実際、私も そうした所が気になる事もあるのですが、
一般的な日本人の感覚だと、正直どうなんですかねえ?
私の場合、世間感覚よりもアジア人意識が強い自覚があるので、ちょっと解り難い所。
普通は、未開なアジア人10万人よりも、文明的な白人1万人が亡くなる方が、心が痛むのかな?

> > 少なくとも、今の日本じゃ、ロシアやUAEのような外交的立ち回りは無理でしょうね(苦笑)。
> > せいぜい、イスラエルに対する非難決議が出された際、
> > 反対(拒否権発動)に回るアメリカに付き合って、棄権をするくらいですから。
> > って、今回の決議に棄権した国を責める人たちは、日本の棄権も同じく責めてるのかなぁ?

> 外交力の低さには定評のある日本ですが、だからこそ、こういう事態の各国の動きを見て、
> 政府には国益を考えた立ち回りを考えて欲しいなとモヤモヤするわけです。

まあ、日本の対米従属路線って、既に77年も続いてますし、
冷戦期にあった「日本の国益=アメリカの国益」という考え方が、
政治家や有識者と呼ばれる人たちの間でも、なかなか抜け無そうなので、
今後も「アメリカ追従」が、日本の基本的な立ち回り方針であり続けると思いますよ。
アメリカの影響力が相対的に落ちているとは言え、当分は世界ナンバー1のままでしょうし、
その路線が最良か?となると微妙ですけど、その路線なら大過なく済むのは事実です。

と言いますか、もしも本気で国益について考えるのだとしたら、
そもそも論として、「日本の国益って何?」という事を、まずはキチンと定義すべきでしょうね。
目標も不明瞭なままゴールを目指した所で、良い結果など望めるべくもありませんので。
そして、日本の国家と国民にとって、優先すべき事項が決まれば、
それを得る為、もしくは守る為に、手持ちのカードで一体何が出来るのか?
更に言えば、どんなカードを増やせば、どういった選択や行動が可能になるかも、
キチンと先を見越しながら、物事を進めていく必要が出てくると。
で、明治維新から敗戦までの戦前の77年間は、良くも悪くもそういう事を熟慮してきましたが、
敗戦から今日に至る戦後の77年間は、アメリカ任せで楽をしてきた時代が続いたので、
今から色々考えようと言っても、なかなか手に付かないと言うか、そもそも身に付いてないと。

実際問題、今回のウクライナ戦争に関しても、
じゃあ日本が、具体的に何か大きな役割が担えるか?となると・・・何も無いのが現実です。
アメリカの使いっ走りとしか見られてないので、中立的に仲裁とかも行えませんし、
そもそも経験に乏しいので、いきなりやっても上手く行かないでしょうし、
ハッキリ言って、仲裁に立っても、両国に示せるカードが、何1つとしてありません。

「モヤモヤ」する気持ちを解消する手段って訳じゃないですけど、
では実際、現代版カナダ担当さん的に考える、
日本の立ち回り方って、何か あったりしますかねえ?
何でも良いので、その辺りが具体的にイメージできると、モヤモヤ感ではなく、
「こうすべきでは?」という感じで、明確な感じの「イライラ」感へと転じます(笑)。

> > > 逆にロシアのプーチン大統領は有能・優秀というイメージがありましたが、
> > > 年齢的な衰えや健康不安があるという報道には納得できます。

> > まあ確かに、暴挙と言えば、暴挙なのですが、
> > 逆にプーチンの立場になって考えると、「止むに止まれず」な側面もあるかな?と。
> > それこそ日本なんて、それ以上の暴挙を、80年前にやってますからねえ・・・・

> やはり、今回の紛争、プーチン大統領の年齢の問題は大きかったのではないかなと思ってしまいます、
> 70歳近くでなく、50代であればウクライナ東部へ介入する準備や分離への動きにもっと時間を掛け、
> 全面侵攻ではなく、もっと別の手段を取ったのではないかと。
> 欧米の妨害もあるでしょうし、うまく行ったかどうかはわかりませんが……

う〜ん、それはどうですかねえ?
「時間を掛けて、少しずつ」というのを好むのは、
島国育ちの農耕民である、日本人的なモノの考え方だという面があり、
大陸的な考え方だと、「取れる時には一気にガッと」という感じがします。
それに、衰えつつあるのは、プーチン個人だけでなく、
ロシアという国家自体も、そうだという事もあるので・・・・

ソ連時代から見れば、ただでさえ人口が半減してるのに、
人口減少に歯止めが掛からない状況なので(日本も他人事では無いですが)、
もうロシアって、アメリカ側から見れば、完全に「衰えるばかりの帝国」扱いで、
台頭してきた中国と、腰を据えて対峙する為にも、
「一発ビビらせて、大人しくさせておこう」という、甘い見通しがあったのも事実かと。
でもなきゃ、昨年の11月、ロシア国境まで20kmという目と鼻の先で、
ロシアに向けて核を打ち込む軍事演習なんて、アメリカ軍も行わないでしょうし、
ロシア軍の側から見て、これが脅威に映ったのは理解できなくも無いです。

また同じく昨年の1月、トランプ敗選後の混乱により、予期せぬ軍事衝突へ発展しないよう、
アメリカ軍が中国軍に対して、非常に気を使った(文民統制の点では問題アリでしたが)事もあり、
ロシア軍としては、現実的な脅威以上に、「ナメられた」という心理的な屈辱の方が上なのかな?
「たかが心理的な話で」と思われるかも知れませんが、喧嘩は気持ちで負けたら終わりですし、
その喧嘩を注視している周囲も、そこで負ければ雪崩を打ったように勝者へと流れますし、
これまででさえ、旧グルジアやウクライナなど、旧ソ連の構成国というロシアの喉元で、
アメリカの保守派やCIAは好き勝手に仕掛けてきていて、
隣国ベラルーシの独裁も限界が近付いてるのを見ると、同じ事が繰り返さる可能性は高く、
プーチン後のロシアを考えると、その仕掛けはロシア国内にまで及ぶ可能性が充分ありますからねえ。
このままでは10年以内に、90年代の混乱期に引き戻されるかも知れない恐れが、動機としてあったかも?

そしてクリミア編入後、アメリカはウクライナに対して、8年間で1700億円の軍事支援を行い、
NATO加盟の動きまで見せたとなれば、ロシア側のタイミング的にも、
「今を逃せば、もう無理」という心情だったのかも知れませんね。
逆に言えば、今ならまだ、一撃喰らわせれば簡単にウクライナは降伏すると、
ロシア側も甘い見通して動いてしまった可能性はありますが・・・・
とは言え、電撃作戦は不発に終わったとしても、両国の軍事力の差を考えれば、
時間は掛かっても、最終的にはロシア軍がウクライナを占拠する公算は高いですし、
本気で核を打ちかねないロシアに対して、アメリカ側も戦端を開く意思は無いはずで、
そういう意味では、「今なら、まだ行ける」というのは、その通りなのかも?

となると、少し気は早いですし、不謹慎かも知れませんけど、
占領統治について考えを移すと、ウクライナ市民がどれだけ抵抗するのか?
その辺りが、ちょっと読み難い所ではあるんですよねえ。
あれだけの人口と国土を、ロシア軍が押さえ付けるのは困難という見立てが多いですが、
ウクライナの場合、元々は同じ国民同士で、ロシア語を話せる層が2500万人も居るとなると、
言葉も文化も異なるアフガン・イラク・シリアでの占領例とは、少し前提が異なる気がするんです。
勿論その一方で、ウクライナは民主国家ですから、政治信念に基づく抵抗は強いかも知れませんが、
しかし大多数の一般市民にとっては、支配下の「奴隷の平和」だろうが何だろうが、
身の危険を避けられるのであれば、ある程度 妥協してしまうのが、人情のようにも思います。
民族的にも近く、言葉が通じる相手であるならば、尚更の事。

でもまあ、ロシア語が出来ないウクライナ系や、ロシア系でもウクライナに祖国愛を抱く人は、
占領後もパルチザン的に抵抗を続けるでしょうし、それがだけの規模になるか次第で、
そこに配備されるロシア兵の数も変わってくるでしょうし、
占領統治に従うウクライナ国民の治安部隊も、熱の入り方が違ってくるのかな?
実例・・・と言ったら悪いですが、この8年間、
親ロシア派の実行支配地域に暮らしたドネツク・ルガンスクの市民が、
一体どういう感じだったのか?というのも、1つの参考情報になるかも知れませんね。
逆に言うと、あれがドニエプル東岸やキエフまで広がるイメージをするのが近いかも?

そして、実際にプーチンがどう考えているかは、私などには解りませんが、
「偉大なるロシアの復活」という長年の夢は、恐らく行動背景にはありそうですし、
どれだけ明確なイメージ像を抱いているかは さておき、私には、
もしも1991年にクーデター事件が起きなければ、移行されるはずだった「新連邦制」のシナリオを、
改めて描き直すみたいな、漠然とした理想がありそうに感じるんですよ(実現性はともかく)。
内政は各国の自由ながら、経軍事と済は一体で行う、言うなれば「CIS合衆国」って感じで。
そもそもプーチンは以前より、ソ連崩壊を「20世紀最大の地政学的悲劇」と評しており、
ソ連の社会主義体制は否定しつつも、ソ連の国家枠組みの方は肯定してましたからねえ。
(東スラブ民族が数百年かけて築いたモノを、わずか数年で壊したのは、一方で歴史的事実)
「ソ連を懐かしまない者には心がない。ソ連に戻りたい者には脳がない」
という、有名なプーチンの発言もありますし、そこが最終目標であるのなら、
「全面侵攻ではなく」とか「もっと別の手段を」という考えとは、なかなか折り合いが付かないと。

ちなみに、クーデターが勃発しなければ、その翌日に新連邦条約を調印する予定だった9ヶ国は、
ロシア・ウクライナ・ベラルーシ・カザフ・ウズベク・キルギス・タジク・トルクメン・アゼルバイジャンで、
(クーデター事件を機に、ウクライナは独立路線へと舵を切り、ロシアも追随してソ連は崩壊)
調印予定じゃなかった6ヶ国が、バルト3国・モルドバ・ジョージア・アルメニアでしたから、
ウクライナを除けば、おおよそ現在の親ロシア派国家と反ロシア派国家に分かれますね。
(とは言え、アゼルバイジャンはトルコに接近しており、アルメニアはロシアに助けを求めてる現状)
また近年、旧ソ連の独裁国では、国内の統制力が落ちつつあって、ロシアの関与が強まっている一方、
ロシア側からすれば負担に耐えきれなくなっており、更には今回、ウクライナ問題まで自ら抱え込んだ為、
スリム化して効率性を高める意味でも、軍事と経済の統合は目指す所の目標だとは思うんです。

それと、現在のウクライナ西部に関して言うと、
第1次大戦まではオーストリア領であり、第1次大戦後はポーランド領で、
あそこがソ連領(ウクライナ領)になったのは、第2次大戦勝利の結果でしたから、
ロシア側としても、歴史的に そこまで執着するエリアでは無いでしょうし、
西部地域は独立後のウクライナにおける、反ロシア派の中心地である事を考えると、
却って、旧国境辺りのラインで分断してしまう方が、ロシア的にはスッキリするかも知れません。
もちろん、一方的に分断を強いられるウクライナ側からすれば、冗談じゃない話ですけど。

って、こんな発想が出てくるのも、恐らくは、
私がソ連時代をギリギリ覚えてる世代の人間だからなんでしょうね。
逆に言うと、独立後に生まれた30歳以下の人たちからすれば、
ソ連なんて既に歴史の1ページですし、時間が経つほど その割合は増すと考えれば、
そういう面でも、ソ連の記憶がある世代が、未だ半数は居る今こそが、
時計の針を戻そうとするなら、タイムリミットなタイミングなのかも知れません。
血気盛んな若者は、抗う気持ちが強く、命の危険を冒す事すら厭わない傾向が強い一方、
中高年になるほど、打算や諦観で物事を見て、命あっての物種と考えがちですし、
そこに「歴史」と「記憶」との大きな差があるとなれば、彼らが社会の中枢に居る内だと。

逆に言うと、ここでロシアの一発逆転が為らなかった場合は、
国力が右肩下がりなロシアは、中国に擦り寄る道しか残ってないかも知れませんし、
(EUに例えるなら、ドイツが中国で、フランスがロシアってイメージ)
その他の旧ソ連諸国も、周辺の地域大国の勢力圏に分割されていくのかなぁ?
それこそ「上海条約機構(SCO)」が、第2のワルシャワ条約機構(WTO)になるみたいな感じで。
とは言えSCOは、WTOとは まるで性格が異なる組織な為、
仮に「新冷戦」などと呼ばれる事になっても、冷戦とは全く違った世界構図には なろうかと。
例えばトルコは、SCOへの加盟を希望しながら、一方では既にNATOの一員ですし、
インドはインドで、SCOが反米色を強めれば、距離を置いてくるでしょうし、
いろいろとクセの強い国が揃ってますので、なかなか一致団結とはならなそう。

ですけど、仮に団結できれば、非欧米連合として相当な存在感は発揮しそうな気がします。
そして、もしも そうなった場合には、未来のウクライナは一体どちら側に付いているのか・・・・
今後の展開次第では、ロシアの要請に応じて、中国軍が占領下のウクライナに駐屯なんて事も?
勿論、今すぐにと言うのは皆無でしょうけど、5年後とか10年後、
米中対立が激化する一方、ウクライナ占領の長期化でロシア軍が疲弊すれば、もしかしたら。


P.S.
最後に、プーチンが少年時代、柔道など格闘技を習って得た「3つの教訓」というのが、
10年くらい前の新聞インタビュー記事に載っていたので、ちょっと転載。

 1.力の強い者だけが勝ち残る
 2.何が何でも、勝とうという気持ちが大切
 3.最後までとことん闘わねばならない

このスタンスは、恐らく今でも変わらないのでしょうし、
これがプーチン自身の行動原理だと解釈して、今回の戦争は見た方が良いかも?
要するに、ここまで大規模に行った以上、絶対に中途半端な手の引き方はしないだろうな、と。


[23849] 今回のウクライナ戦争?について以後の反論はしないことに決めました。 インターネットの情報の信頼性の確保の難しさ。返信 削除
2022/3/6 (日) 19:38:22 聖職者

▼ 徳翁導誉様へ


 以後の反論をしないことに決めました。なのでこのスレッドはこれで閉めます。
と書きましたがそういえばこのサイトのスレッドの閉め方のルールはどこに記載しているのだろう。
このスレッドを立てたのは私だから閉めていいかなと思いました。
そもそも、首相選挙のスレッドからウクライナ情勢に変わったのもどうなのですかね。
私が切り替えてしまったので本当に馬鹿な話ですが。
そういう場合は新しいスレッドに変えるべきだったのでしょうか?

一応、反論や突っ込みは素案で書いてみましたが、到底、徳翁導誉様に受け入れらないことなので掲載をやめました。
先の反論を読みましたがすごく反論されておられているので大変驚きました。
こいつ、何を言ってんだと私の事を馬鹿にすべき局面で普通に長々と反論をされているので本当に驚きましたし、
こりゃかなわないと毎回の如く感じました。

そもそも、私はウクライナ情勢にそれほど興味・関心がありません、
最初は触れないつもりでしたがロシアがウクライナへ全面攻撃するなど、
事態が大きく動いたので驚いて書き込みをした次第です。
なのに軽い予測や軽い言葉を書いてしまい大変失礼しました。

 現に実際のウクライナ情勢も、
プーチン氏は核戦力については、
「抑止力部隊」を特別態勢に移すよう命じたりと理性的に使われています、
プーチン氏、核戦力を念頭か…米は強くけん制「我々は自らを防衛する能力を持っている」 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220228-OYT1T50005/

核による威嚇、プーチン氏の意図は何か 「戦略核」を持ち出す奇妙さ 朝日新聞
https://www.asahi.com/articles/ASQ316DW6Q31ULZU00P.html

 プーチン氏については、その判断力についての疑念や、
ここ数年で別人になっているとか
ウクライナ問題で焦っているとかについて、多くの専門家の情報があふれていたので、
 私は核兵器の使用もあり得るのではないかと判断・懸念していましたが大丈夫なようです。


 一方、ウクライナの原子力発電所を普通に攻撃しています。

【速報】ウクライナ最大原発を砲撃 KyodoNews youtube

https://www.youtube.com/watch?v=sUdpON2GXXU


原子力発電所をただ占領するのならまだ電源を制圧するとかで意図は分かりますが、
(映像が本当なら)普通に攻撃している模様です。
無論、攻撃場所はきちんと敷地の情報とかを入手したうえで破壊していい施設を攻撃しているとは思われますが、
もしも、攻撃がそれて危険な施設に命中したら・・・・
放射能が大量に出てきたら戦争とかどころではなくなるのですが、
もう、理解できません。

ということで情勢についていく、追いつくには私がこういう話をするのに知識があまりに貧弱すぎると感じたためです。

ただ、徳翁導誉様、
自分は忠告なつもりで言いますが(納得してくれないことは理解していますが。)

>また、これは今回の件だけではなく、例えばアラブの春の時もそうでしたが、
>バーレーンの反政府デモを、サウジアラビア軍が武力鎮圧したり、
>選挙で誕生したエジプトの新政権を、軍事クーデターで転覆させたりとか、
>西側諸国(主にアメリカ)にとって都合の悪いニュースは、
>政府だけでなく、大手マスコミまで、その意向に右習えでしたからねえ・・・・
>いや勿論、ベトナム戦争での政治的教訓とかあるのは解りますが、
>「報道の自由」を掲げているものの、「偏った報道」が強いられる(好まれる)のって、
>報道の自由が無い以上に、実は社会的に深刻な状況かも知れませんよね。
>言うなれば、情報としての正しさよりも、自分たちが正しいと思い込める情報の方が、
>報道内容として求められる社会って感じでしょうか?
>今回の戦争で、最も悪いのは、言わずもがなでプーチンですけども、
>そこで勧善懲悪のストーリーを築き上げて浸るのは、決して良い傾向とは思えないんですよね。


>この一大事に託け、日頃の嫌韓反中を正当化&過剰化するような、
>昨今の論調の数々には、辟易している所も正直ありますし、
>逆に言うと、双方にこうしたタイプの人間が居るからこそ、争い事が絶えない実状もあると。
>言うなれば、「イジメを許すな!」と連呼しつつ、無自覚にイジメを繰り返すタイプで、
>今回の件でも、非常に暴力的に「反戦」を唱える人々は、
>状況が変わった場合、今度は率先して戦争を煽るんだろうなぁ・・・と感じます。



こういう人達はただ単にその場、その場の空気とかその他もろもろに流されているだけのでは?とか、

日本は西側の国だから西側の情報が垂れ流しではないかとしか言えないです。

そういうことに疑問を呈することは危険だと思います。
私なら危険人物という事で消します(私は自分ならとかのたれれば論しか基本的に言わない。
小さいときから自分が相手の立場になって考えろと教わったから、でも、それって自分の考えが頑固なら意味なし。)
(というよりCIAの仕事は全世界の反米主義者の抹殺では? だから仕事は半永久にあるぞ。本当にCIAは何をしているのかと。)

追記、本当に滅茶苦茶ですが私にはきちんと表現できる能力というかお言葉が思い浮かびません。
子供の時から思っていますが大人って権力とか流れに屈服しているようにしか思えません。


北大西洋の定義についてはありがとうごさいました。
信じてくれないと思いますが、
>更に言うと、北海も、バルト海も、地中海も、黒海も、全て北大西洋の一部なのですから、
ということは全然知りませんでした。
これで小学生6年生の時からの疑問が解けました。
ありかどうごさいました。
ただ、内陸国がいるのに海の名前はという自分の違和感だけは残ってしまいました。


>例えば、前出のワルシャワ条約の正式名称は、これ↓ですけども、
>「アルバニア人民共和国、ブルガリア人民共和国、ハンガリー人民共和国、ドイツ民主共和国、ポーランド人民共和国、
> ルーマニア人民共和国、ソヴィエト社会主義共和国連邦、チェコスロバキア共和国間の友好、協力及び相互援助条約」

について、こちらの情報源のコトバンクによると・・・・・

コトバンク ワルシャワ条約機構検索結果
https://kotobank.jp/word/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E6%9D%A1%E7%B4%84%E6%A9%9F%E6%A7%8B-154374
の上部分から引用
正式名は東欧相互防衛援助条約機構
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)

なので・・・

インターネットの情報は信頼・信用できないという事ですかね?
このコトバンクは
出版社などが提供する信頼性の高い辞書・辞典・データベースから
用語の意味を一度に検索できるサービスです
と言っていますが。

コトバンク https://kotobank.jp/

Wikipediaだと、
ワルシャワ条約機構
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

から引用
「友好協力相互援助条約機構」(ロシア語: Договор о дружбе, сотрудничестве и взаимной помощи)が正式名。


確認で徳翁導誉様がおしゃっている正式名称の方で検索すると、
転載していいのかわからないページだったのでURLは記載していませんが、
ワルシャワ条約の条文等が記載されたものにたどり着いたので間違えないのは確認できましたが・・・
本当にインターネットの情報は信頼・信用できないという事ですかね?


最後に
この掲示板を利用している皆様、この場をお騒がせして誠に申し訳ありませんでした。


[23857] Re:インターネットの情報の信頼性の確保の難しさ。返信 削除
2022/3/8 (火) 22:16:12 徳翁導誉

>  以後の反論をしないことに決めました。なのでこのスレッドはこれで閉めます。
> と書きましたがそういえばこのサイトのスレッドの閉め方のルールはどこに記載しているのだろう。
> このスレッドを立てたのは私だから閉めていいかなと思いました。

「閉め方」も何も、会話とは双方による言葉のキャッチボールなので、
どちらか一方が「止めよう」と言えば、そこで終了ですね。
コマンド的に打ち切る様なモノではありませんし、逆に それでは相手に失礼ですよ。

ですので、この話題に関して、聖職者さんとは終了という事であれば、
別に無理強いする意図も無いですし、私も全く構わないのですが、
ただ一方で、首相選挙のゲーム内での発言のように、
私が見なかったり、私が反論できなかったりする場所で、
聖職者さんが、私の事を好き勝手に語るのは、やはり違うと思いますよ。
言いたい事があるならば、この掲示板で面と向かって話すべきでしょうし。

> そもそも、首相選挙のスレッドからウクライナ情勢に変わったのもどうなのですかね。
> 私が切り替えてしまったので本当に馬鹿な話ですが。
> そういう場合は新しいスレッドに変えるべきだったのでしょうか?

いや、今回の場合、話題を脱線させたのは私の方からですね(笑)。
元々は、予想大会の方で、聖職者さんからウクライナ情勢の話題を振られ、
それはそれで、あそこはスポーツを扱う場所ですから、あまり望ましい話題では無かったものの、
あの時は雑談所も非常に過疎っていた為、私も「まあ良いか」と思い、返信したのですが、
それに対する再返信は無く、それでいてウクライナ情勢が風雲 急を注げつつあった為、
話題としては掲示板で扱う方が適当だった事もあり、改めて振り直してみた感じだと。

まあ、私の脱線癖は昔からなので、そこはもう、そういうモノだと受け入れて下さい(笑)。
興味が無ければ、別に返信されなくても結構ですし、基本的に それで話題としては終わるので。
(逆に言うと、今回のウクライナ戦争は、話題を振り直すくらい大事だったとも)

> 先の反論を読みましたがすごく反論されておられているので大変驚きました。
> こいつ、何を言ってんだと私の事を馬鹿にすべき局面で普通に長々と反論をされているので本当に驚きましたし、
> こりゃかなわないと毎回の如く感じました。

もう聖職者さんとも長い付き合いなので、恐らく解ってるとは思いますけど、
まあ私は、「他者を馬鹿にしよう」という志向がありませんし、
(より厳密に言うと、馬鹿にしても得られる得はなく、却って損をすると考えてます)
真正面から向かい合おうと思うから、違うと思えば違うと言うって感じですよね。
そう言われて嬉しく思わない人も多いのは知ってますが、
ここは私のサイトですから、そこは私の個性に付き合って貰おうと思ってます(笑)。

> そもそも、私はウクライナ情勢にそれほど興味・関心がありません、
> 最初は触れないつもりでしたがロシアがウクライナへ全面攻撃するなど、
> 事態が大きく動いたので驚いて書き込みをした次第です。
> なのに軽い予測や軽い言葉を書いてしまい大変失礼しました。

とは言え、事態はこれだけ大きくなった訳ですし、
それほど興味のない人でも、話題にしても良いくらい、重大事だと思いまうよ。
この2週間、テレビもウクライナ情勢のニュースばかりですので、
聖職者さんだけでなく、世間的にも大きな話題になってますからね。

という事で、既に話題的な脱線を始め、世間一般でも大きなニュースである為、
聖職者さん的には不本意かも知れませんが、このままウクライナ戦争スレッドになりそう(笑)。
でも、だからと言って、別に聖職者さんが望まなければ、この話題に触れなくてもOKですよ!
話したい人が他に居れば、その人たちが話すというだけの事なので。


>  プーチン氏については、その判断力についての疑念や、
> ここ数年で別人になっているとか
> ウクライナ問題で焦っているとかについて、多くの専門家の情報があふれていたので、

ここ数年というか、私が気になったのは、ここ1年とか半年くらいかな?
年齢だけの話でなく、ロシアのコロナ対応が上手く行ってないのも大きそうですし、
そして何より、自らの感染を非常に恐れているというか、
異常な距離を空けての会談となった、マクロンとの対面だけでなく、
自らの閣僚たちと話し合う時でさえ、それ以上の距離を取っており、
暗殺を恐れるが如く、感染を恐れるというか、本当に疑心暗鬼な心情に陥ってる気がします。
というか、コロナ感染だけで無く、リアルに暗殺の恐怖も抱いてるかも知れませんね?
権力というのは、それが集中し、長期化するほど、心を孤独化させるモノなので、
普通なら「その程度の事で」となる話も、不安を肥大化させてる可能性はあると思います。

>  私は核兵器の使用もあり得るのではないかと判断・懸念していましたが大丈夫なようです。
いや、電撃戦で先制攻撃に用いる可能性は、
プーチンが欲する成果から考えても、それは有り得ないと言うだけの話で、
今後、プーチンが精神的に追い込まれれば、核使用の可能性はあると思いますよ。
解りやすく言えば、状況をそれ以上不利にしない為に、威嚇目的で1発だけ用いると。
そして、そこでアメリカが「同じ1発」として反撃すると、
ロシア側には「お相子」とは映らず、核戦争へと突入する危険性が高いでしょうね。
逆に言えば、打ち返さなければ舐められるという、アメリカのメンツは解りますが、
その1発が核戦争突入に見合うという覚悟を持って、アメリカが決断されるかは解らず、
そこまでアメリカ側の配慮が及ぶなら、威嚇の核をロシアに打たせない展開に導くべきかと。
具体的には、空軍だけでも派遣するとか、空軍基地を貸し出すとか、それはアウトな気がします。
要するに、自分側から見て「OKか?」よりも、相手側から見て「NGか?」が重要なんです。

>  一方、ウクライナの原子力発電所を普通に攻撃しています。
> 原子力発電所をただ占領するのならまだ電源を制圧するとかで意図は分かりますが、
> (映像が本当なら)普通に攻撃している模様です。
> 無論、攻撃場所はきちんと敷地の情報とかを入手したうえで破壊していい施設を攻撃しているとは思われますが、
> もしも、攻撃がそれて危険な施設に命中したら・・・・
> 放射能が大量に出てきたら戦争とかどころではなくなるのですが、
> もう、理解できません。

正直な所、私は兵器関連の知識はサッパリなので、断言は出来ないのですが、
防衛省の研究員が、何名かの自衛官とも話し合った見解として、
あれは破壊により火災が生じたのではなく、
夜間戦闘で用いられた照明弾が、火災のように見えた・・・と語っていたのを見て、
「恐らく、そうなんだろうなぁ」と思いました。
銃撃戦があったとしても、建物を壊すようなレベルには見えませんでしたし、
ロシア軍の側だって、占拠後の事を考えれば、放射能汚染なんてさせたくないですよ。
チェルノブイリ事故というのは、ウクライナ国民だけでなく、ロシア国民にも、
悪しき記憶として残されてるはずなので。

また、原発の占領に関しては、市民インフラを狙った作戦とも言われてますが、
それが本当なら、水道とか通信などのインフラを、もっと押さえに掛かって良いはずですし、
そうした軍事戦略的な意図が、全く無いとは思わないものの、それが本題とも思えないと。
それに、ロシア軍が1番最初に押さえた原発は、発電などしてないチェルノブイリでしたから、
プーチンの妄言として切り捨てられてる、「ウクライナが核開発する恐れ」との理由が、
「意外と本気なのでは?」と、個人的には感じていますね。
だってウクライナには、旧ソ連時代に核開発に携わった経験豊富な技術者が、数多く居るはずで、
他の国にとって最大のハードルを、既に越えている事を思えば、そこまで的外れな不安では無いかと?
ただ、だからと言って、ウクライナが核開発してるとか、これから作るとかは私も考えていませんし、
放射能汚染を目的とした「汚い爆弾」なら、まだ可能性があるものの、
それをロシアへ打つ込む能力や、迎撃用に国内で使用する意図があるか?となると、多分無いでしょうね。


> ただ、徳翁導誉様、
> 自分は忠告なつもりで言いますが(納得してくれないことは理解していますが。)
> > また、これは今回の件だけではなく、例えばアラブの春の時もそうでしたが、
> > バーレーンの反政府デモを、サウジアラビア軍が武力鎮圧したり、
> > 選挙で誕生したエジプトの新政権を、軍事クーデターで転覆させたりとか、
> > 西側諸国(主にアメリカ)にとって都合の悪いニュースは、
> > 政府だけでなく、大手マスコミまで、その意向に右習えでしたからねえ・・・・
> > いや勿論、ベトナム戦争での政治的教訓とかあるのは解りますが、
> > 「報道の自由」を掲げているものの、「偏った報道」が強いられる(好まれる)のって、
> > 報道の自由が無い以上に、実は社会的に深刻な状況かも知れませんよね。
> > 言うなれば、情報としての正しさよりも、自分たちが正しいと思い込める情報の方が、
> > 報道内容として求められる社会って感じでしょうか?
> > 今回の戦争で、最も悪いのは、言わずもがなでプーチンですけども、
> > そこで勧善懲悪のストーリーを築き上げて浸るのは、決して良い傾向とは思えないんですよね。

> こういう人達はただ単にその場、その場の空気とかその他もろもろに流されているだけのでは?とか、
> 日本は西側の国だから西側の情報が垂れ流しではないかとしか言えないです。

忠告、ありがとうございます。
とは言え、別に納得しないとか、理解できないとかは無く、
「一般的には、そんな感じだろうな」というのは、私だって知ってますよ(笑)。
「人は、信じられる情報よりも、信じたい情報に飛び付く」とかいう話以前に、
そもそも多くの人は、情報を精査しようと思わないでしょうし、
自分とは直接関係のないニュースの情報なんて、尚更の事かと。

> そういうことに疑問を呈することは危険だと思います。
なぜ「危険」なのでしょうか?
まあ、私個人に関してであれば、「余計な事は言わない方が無難」という意味での、
危険とか安全という話もあるのでしょうが、別にそれって大した危険じゃないですし、
逆に、社会全体として考えた場合、黙ってて悪い方向に進む方が危険だと思えば、
個人レベルの小さな危険以上に、社会レベルの大きな危険を避ける方が優先されるかと?
って、私1人が発言した所で、別に何か社会に影響がある訳じゃないですけど、
それって選挙の1票1票に似ている話で、1人1人の発言が集まらないと大きな発言になりませんからねえ。

> 私なら危険人物という事で消します(私は自分ならとかのたれれば論しか基本的に言わない。
> 小さいときから自分が相手の立場になって考えろと教わったから、でも、それって自分の考えが頑固なら意味なし。)

「相手の立場になって考えろ」という教えは、
聖職者さんのタイプを、あまり理解できてない指摘な気がしますね。
仮に、相手の立場に立って考えた所で、そこから見える視野って、
その相手のモノではなく、聖職者さん独自のモノなので、
そう指摘した人の思い通りにはならないはずなんですよね、恐らく。

もう少し詳しく説明すると、例えば同じリンゴを別々の人が見たとして、
「赤い」とか、「丸い」とか感じる人が、きっと多いと思うんです。
で、赤いと思った人が6割なら、それは多数意見でしょうし、
丸いと思った人が3割なら、それは少数意見となります。
でもまあ、これくらいの割合の大きさや違いであれば、
「リンゴは赤い」と思った多数派の人も、「丸いと感じるのは変」とはならないはずです。
そして、残りの1割の中で、5%くらいの人が「おいしそう」と感じたとしても、
「そういう見方もあるよね」と、多数派や少数派から理解はされると思うんですよ。

ですけど、「枝の部分が気になる」とか、「白い点々が気持ち悪い」みたいに、
多くの人が気にも止めなかった所に、最初に目が行く人は、変だと思われると。
しかし、本人はそれが第一印象なのだから、決して そこに嘘偽りは無いんですよね。
その上、そういう独特な視点をもつ人の多くは、
逆に、赤いとか、丸いとか、第一印象で抱く人の事を理解できないと。
そういう意味では、「考えが頑固」だからと言うよりは、そうとしか感じられないと言う話で、
その事自体は、リンゴを見て「赤い」としか感じられない人と、同じと言えば同じなんです。
異なるのは、赤いとしか感じない人は大勢居る一方、枝や点々しか目に入らない人が極少数だから、
大の声に対して、小の声が掻き消される(否定される)というだけの事でしかありません。

ですから、リンゴを見る角度を変えたり、別のリンゴを見たりしても、
赤いと感じる人は赤いと感じ、枝や点々が気になる人は枝や点々が気になる。
それは変わり様が無く、赤いと感じる人と立場が変わっても、赤く見えるようになる訳ではありません。
なので、この場合は、「立場を変えれば、リンゴが赤いと感じるはず」と思い込んで、指摘するのではなく、
「多くの人は、リンゴを見れば赤いという第一印象を抱く」という事を、認識させる方がベストな気がします。
そうする事で、枝や点々が気になるという事は変わらなくても、
世間でトラブルを起こさないよう、対応の方は変える事は可能ですから。
ただ、トラブルの回避よりも、自己主張を通す方を優先してしまうのが、聖職者さんですけどね。

ちなみに私の方は、安易な決めつけとか、一方的な見方などを嫌うタイプなので、
リンゴを見て、赤いという意見も、丸いという意見も、おいしそうという意見も解るし、
枝や点々が気になる視点とかは面白いって感じで、いろいろな見方が出来る感じでしょうか?
ですので、聖職者さんが「解ってくれない」と発言してる時なども、
大体の場合は解ってると思いますし、その事を聖職者さんが解らないという話な感じも?
とは言え、いろいろ見えるというのは、1つしか見えない人よりもパワーで劣りますし、
多角的な視点から本気で語っても、ほとんど理解されないという辛さはありますね(苦笑)。
そういう意味では、私も同じく、極少数のグループに属する人間なんだと思いますよ。
その気になれば、相手に合わせる事は出来るという点が、異なるというだけで。

・・・って、この例え話だと、ちょっと伝わり難いかな?(笑)
正確性を無視して、もっと解りやすい例え話を用いるとすれば、
みんなが日本語を話す社会の中に、中国語しか話せない人が居たとして、
「みんなと同じ、普通の言葉を話せよ」と言った所で、話せる訳じゃないですし、
その人が日本語を話さないのは、「頑固だから」でも無いって感じでしょうか。
で、日本語にせよ、中国語にせよ、「1つの言語しか話せない」のは同じでも、
それが集団の多数派か? 少数派か?で、利便性が異なるって事ですね。
ですから、中国語しか話せなくても、周囲の人たちが日本語しか話さないなら、
日本語を覚えるのが手っ取り早く、それは別に中国語を捨てる事にはなりません。
そして、ちなみに私は「日本語も中国語も分かるよ」ってタイプであると。

> 北大西洋の定義についてはありがとうごさいました。
> 信じてくれないと思いますが、
> > 更に言うと、北海も、バルト海も、地中海も、黒海も、全て北大西洋の一部なのですから、
> ということは全然知りませんでした。

なぜ、「信じてくれない」と思うのでしょうか?
「この言い方だと、知らないかも知れないな?」と感じたからこそ、
敢えて、わざわざ書いた訳ですし。

> これで小学生6年生の時からの疑問が解けました。
> ありかどうごさいました。

そんな頃から気になってた疑問だったんですか!?
まあともかく、腑に落ちたのなら結構な話です(笑)。

> ただ、内陸国がいるのに海の名前はという自分の違和感だけは残ってしまいました。
ハッキリ言えば、北大西洋の沿岸諸国という地理的概念の話では無く、
欧州の5ヶ国から始まった条約が、冷戦構造の深刻化に伴い、
大西洋を越え、アメリカやカナダまで巻き込んだ条約に拡大されたから、
その象徴として「北大西洋」という名を冠しているのが、実際の所だと思いますよ。
だって北米から見れば、欧州情勢なんて対岸の火事どころか、海を越えた話であり、
それこそトランプのように、いつ「関係ねーよ」となっても おかしくない為、
そこを繋ぎ止めておく意味でも、北大西洋というのが重要なキーワードなんです。

> > 例えば、前出のワルシャワ条約の正式名称は、これ↓ですけども、
> > 「アルバニア人民共和国、ブルガリア人民共和国、ハンガリー人民共和国、ドイツ民主共和国、ポーランド人民共和国、
> >  ルーマニア人民共和国、ソヴィエト社会主義共和国連邦、チェコスロバキア共和国間の友好、協力及び相互援助条約」

> について、こちらの情報源のコトバンクによると・・・・・
> コトバンク ワルシャワ条約機構検索結果
> https://kotobank.jp/word/%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AF%E6%9D%A1%E7%B4%84%E6%A9%9F%E6%A7%8B-154374
> の上部分から引用
> 正式名は東欧相互防衛援助条約機構
> 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
> なので・・・
> インターネットの情報は信頼・信用できないという事ですかね?

いや、よ〜く見て下さい(笑)。
私が書いたのは「条約」の方であって、「条約機構」の方では無いですよ。
法律と同じく、条約の正式名称というのは、非常に長ったらしいというのが、元々の話であり、
その法律や条約に基づいて作られた組織名まで、そんな長ったらしい名前を用いているかと言えば、
必ずしも そうとは限らないと言うか、そうでない事の方が一般的ですね。

例えば、イギリスの正式名は↓ですけど、
「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国 (United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」
イギリスのロンドンにある国立博物館の正式名は、こんな長い国名を用いず、
「大英博物館 (British Museum)」であるのと、同じ感じかも知れません。

あとは、どんなに正式名称と言ったって、それが日本語で書かれていなければ、
いろいろな訳語バージョンが出てくるのは避けられない為、そこで少しずつ違ってくるのも当然です。
なので、どれが正解だとか、どれが間違いだとかいう話ではないと。
もっと言えば、「日本語での正式名は存在しない」と言うのが、厳密なのかな?

> 確認で徳翁導誉様がおしゃっている正式名称の方で検索すると、
> 転載していいのかわからないページだったのでURLは記載していませんが、
> ワルシャワ条約の条文等が記載されたものにたどり着いたので間違えないのは確認できましたが・・・

Google検索で最初に出てくるのは、東大の研究所のページなので、
別に怪しいサイトじゃありませんし、転載しても構わない所です(笑)。
と言いますか、単純にURLを貼る行為は、もう20年以上前の裁判で判例が出ていて、
「どこでも自由に貼れる」という結論に至ってますから、気にしなくても大丈夫ですよ。
URLとはネット上の住所に過ぎず、それは公開情報なので、制限される謂われは無いとの事でした。

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